化学療法の副作用

抗がん剤の点滴中か24時間以内には、吐き気やアレルギー反応、1~2週間後には白血球や血小板の減少、全身倦怠感が出やすくなります。脱毛や手足のしびれ感など2~4週間後以降に出る副作用もあります。薬物療法の副作用の種類、症状の強さと出現時期は、使う薬によって異なりますし、患者さんによっても個人差があります。

なかには副作用がほとんど出ない人もいます。副作用に対処する薬の開発が進み、以前に比べてかなりコントロールしやすくなってきました。副作用を恐れて勝手に治療を中断したりしないようにしましょう。
 
卵巣がんの薬物療法で注意したいのは、点滴中や直後に起こりやすいアレルギー反応と、1~2週間後から白血球、好中球、血小板が減少する骨髄抑制です。また、特にパクリタキセル、ドセタキセルなどタキサン系抗がん剤では、手足や口のしびれといった末梢神経症状が出やすい傾向があります。手や足のしびれ、ボタンがかけにくい、物を落としやすいなど、日常生活に影響が出始めたら、早めに担当医に伝えましょう。
 
ベバシズマブでは、鼻血や歯肉からの出血、胃や腸に穴があく消化管穿孔が要注意です。消化管穿孔が起こると強い腹痛、血便やタール便(黒い便)が出ることがありますが、自覚症状がなく、外来治療で行われる検査でわかる場合もあります。

現在は、定期的に通院しながら治療を続ける外来化学療法が主流ですから、患者さんは自宅で副作用に対応することが多くなります。副作用には自分で対処できるものと、我慢せずにすぐに病院へ連絡したほうがよいものがあります。

心配なことがあれば担当医、薬剤師、看護師に遠慮なく聞き、副作用の対処法や、どういうときに病院へ連絡すべきかを必ず確認しておきましょう。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 卵巣がんのこと」より抜粋・転記しております。