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「副作用の有無やその程度(重さ)と治療の効果は比例すると思いますか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.19

[公開日] 2024.04.24[最終更新日] 2024.04.24

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン!
その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問

「副作用の有無やその程度(重さ)と治療の効果は比例すると思いますか?」

結果・解説


副作用の有無やその程度(重さ)と治療の効果は比例するのか?という問いに対して、回答者の考えは分かれる結果となりました。

かつてのがん治療における抗がん剤に対して、副作用に耐えなければいけないというイメージをお持ちの方も多かったのではないでしょうか。
しかし、近年がん治療はめざましい進化を遂げており、殺細胞性の抗がん剤に加え、免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬など新しいタイプの抗がん剤も使われるようになってきました。
どのタイプの抗がん剤を使ったとしても、副作用自体は起こり得ますが、今回のオンコロ・ワンクエスチョンのテーマ“副作用と治療の効果の関係”でみると、タイプによって異なる特徴があります。

例えば、殺細胞性の抗がん剤では、副作用の有無やその程度と治療の効果は比例しません。
副作用の出方が人それぞれなので、
・効果が高くて副作用が低い
・効果が高くて副作用が高い
・効果が低くて副作用が低い
・効果が低くて副作用が高い
と4パターンのケースが起こり得ます。

一方、免疫チェックポイント阻害薬は、「副作用が出る方は効果も出る」と治療の効果と副作用が相関するデータが出ています。
そのため、免疫チェックポイント阻害薬を使用した治療では、副作用が多少強く出ても、その程度や症状に気を付けながら治療を継続するケースもあるのです。

つまり、近年においては副作用の有無やその程度と治療の効果は、治療薬によって比例したりしなかったりすることとなります。
もしかしたら、ご回答者の中にはご自身の治療薬を踏まえて回答をご選択された方もいらっしゃるかもしれません。

なお、副作用と治療の効果が比例するからと、医師に副作用のつらさを言わない、といったことはどうかなさらないでください。
副作用が重症化し、肺炎や下痢が生じた場合には、治療を再開できないケースに至ることもあるのです。そうならないよう注意しながら患者さんご本人の状況に合わせて対応するためにも、副作用の程度や症状を記録いただき、医療関係者にご相談ください。

また、副作用に対する治療の選択肢も増えてきました。治療において何を大切にされるのか(仕事を続けたい、趣味の○○をしたいので手のしびれは困る、脱毛してほしくない、など)をご相談いただくことも重要です。
ぜひ、医師とよく相談して決めていただければ幸いです。

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