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「化学療法について知らなかったことを教えてください」オンコロ・ワンクエスチョンvol.75

[公開日] 2025.06.06[最終更新日] 2025.06.06

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「化学療法について知らなかったことを教えてください」 

結果・解説

がんの診断後にこれから治療を考えるとき、特に「化学療法(抗がん剤治療)」については、さまざまな情報に触れる中で期待と同時に不安を感じる方も少なくないでしょう。以前のイメージや一部の情報だけでは、誤解が生まれてしまうこともあります。 今回のオンコロ・ワンクエスチョン解説記事では、がん患者さんやご家族の方が化学療法について抱きやすい誤解と正しい情報についてご紹介します。記事後半では、がん患者さん・ご家族の方が実際に誤解されていた情報も紹介しております。ぜひご覧ください。

がんの化学療法:よくある誤解と正しい情報

今回のオンコロ・ワンクエスチョンで化学療法について知らなかったことをお伺いしたところ、「副作用を軽くする方法がある」と「がん種や状態によって使用できる薬が異なる」を知らなかったという回答が多い結果となりました。 そのため、特にその2つをピックアップして、正しい情報を解説いたします。 ▼よくある誤解1:副作用は我慢しなければいけない 多くの方がご存じのように、確かに化学療法には副作用が伴うことがあります。しかし医療の進歩により、吐き気や嘔吐を抑える薬、白血球を増やす薬など、さまざまな副作用を予防したり、症状を和らげたりするための支持療法が進んでいます。 副作用は我慢せずにしっかりと対処することが、治療を効果的に行う上でもとても重要になりますので、治療中につらい症状があれば医療関係者にご相談ください。 ▼よくある誤解2:どの薬も、どんながんにも使用できて、同じような効果がある 化学療法で使われる薬には多くの種類があり、それぞれ効果を発揮するがんの種類やメカニズムが異なります。 また同じがんの種類でも、患者さんの体の状態、がんの進行度、遺伝子の特徴などによって、最適な薬の種類や組み合わせ、投与方法が慎重に選ばれます。医師はさまざまな情報を基に、患者さん一人ひとりに最も効果が期待でき、かつ安全に治療を進められるよう計画を立てています。 そのため、治療選択の際には、日々の生活の中でどのようなことを重視しているのかを医師に伝えることは、治療計画を立てる上でも重要です。

がん患者さん・ご家族の方に聞いた「化学療法について知らなかったこと・勘違いしていたこと」

今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、がん患者さん・ご家族の方を対象に化学療法について知らなかったことをお伺いしました。 勘違いされやすいポイントがたくさん上がっておりますので、ぜひご参考にされてください。 ■治療方法・場所
  • CVポートが必要な場合があること。
  • 外来での投与が一般的になっていること。
  • 通院で治療が可能であり、逆に入院させてもらえない場合があること(術前療法の場合、入院で補償される保険が適用できないケースも)。
  • 通院で投薬できること。
  • 治療の際、毎回面談が必要で、その待ち時間が長いこと。また、吐き気止めを服用後、本治療まで30分待つなど、治療開始までの待機時間が長く疲れてしまうこと。
■薬剤・治療法
  • アルコールを溶媒とする薬剤があること。
  • 何種類かの薬剤を組み合わせて使用すること。
  • 複数の種類の薬剤を1クール内で使用することがあること。
  • 遺伝子変異のあるがんに 対して、分子標的薬だけでなく免疫チェックポイント阻害剤も使える場合があること。
  • 分子標的薬の存在、そして遺伝子変異に対応した化学療法が日々進歩していること。
  • 新しい抗がん剤の適応や使い方について。
  • 点滴以外の薬物療法や放射線療法も化学療法に含まれる場合があること(当初は知らなかった)。
■治療計画・調整
  • 事前に血液検査を行い、その結果によって投薬量を調整したり、治療を中止したりする場合があること。
  • 同じがんでも、タイプや型、進行具合によって、また手術前か後かなど、抗がん剤治療の時期が異なること。
  • 副作用の程度によって投与量を減らすことがあること。
  • 腎機能や肝機能の悪化により、抗がん剤の量を減らしたり、治療を休止したりすることがあること。
■副作用の種類
  • 吐き気、倦怠感などの身体的な副作用以外に、腎機能や肝機能が悪化すること。
  • 心臓に悪影響が及ぶ場合があること(事前に数%と説明されたが、自身が該当し、周囲にも同様のケースが多かった印象)。
  • 視力が不安定になること(運転免許更新時に困難を感じた)。
  • 聴力が低下したように感じること(現在は回復傾向)。
  • 全身の臓器に影響が出ること。
  • ケモブレイン(化学療法後の認知機能の変化)。
  • 便秘になること。
  • 副作用としてirAE(免疫関連有害事象)もあること。
  • 抗がん剤の中には発がん性を持つものもあること。
■副作用の時期・期間・持続性
  • 化学療法が終了してからも副作用が続くこと、また、副作用が治らない場合があること。
  • 寛解した後も後遺症が残ること。
  • 副作用は治療直後でなく、2日後くらいから強く現れる場合があること。
  • 様々な副作用症状がほとんど改善しないこともあること(例:乳がんAC療法・T療法後6年経過し、味覚障害のみ改善)。
  • 痺れや感覚障害などが長期間続き、生活に支障が出ること。
■副作用の強さ・個人差
  • 体調や気圧など、他の要因によって副作用の強弱が出ること。
  • 抗がん剤治療の回数が増すごとに、副作用が強くなる場合があること。
■副作用への対処・認識
  • 現在の医療では対処できない副作用が多々あること。
  • 発現する主な副作用(血球減少、脱毛など)以外の副作用(例:タキサン系薬剤による痺れ)の対症方法を、ほとんどの医師が知らない場合があること。
  • 副作用と思われる症状が出ても、医師にとっては想定内のことであり、副作用発現後にできる対応はそれほど多くないこと。医師は常に命を救うことを優先し、抗がん剤治療を続けられるかどうかの瀬戸際を見極めているのであり、治療を続けられなくなるギリギリまでは患者本人が我慢して乗り越えるしかないとは知らなかった。
  • 頭皮冷却や手足の冷却によって、脱毛が軽減される場合があること。
■日常生活・仕事
  • 投与に時間がかかるため、通院しながら仕事を続けるには多くの調整が必要なこと。
  • 抗がん剤を投与した血管がダメージを受け、その後の採血が困難な血管になる場合があること。
  • 脱毛後に生えてくる髪の毛の質が全く変わってしまうこと。
  • 虫歯の治療を化学療法開始前に済ませておくべきだということ。
■家族・近親者への影響
  • 抗がん剤投与直後には曝露対策が必要なこと(例:トイレを2回流す、妊婦への接触を避けるなど)。
  • 抗がん剤治療後、近親者にも治療薬の影響が出る可能性があること。
  • 尿、便、唾液などを介して、家族や身近な人に影響が出ることがあること。
■妊娠・生殖機能への影響
  • 化学療法によって閉経する場合があること(未経産のため、妊娠の可能性を残しておきたかったという思い)。
  • 生殖機能への影響があること。
■費用・保険について
  • 治療にかかる値段について。
  • 保険が適用されるかどうかについて。
■化学療法の目的について
  • 化学療法は、必ずしもがんを治すものではないということ。

個別化医療のご紹介

上記でご紹介した「化学療法について知らなかったこと・勘違いしていたこと」の中で、個別化医療について詳細を知りたいという方は、ぜひ下記のセミナーをご覧ください。

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