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進行/再発子宮体がんに対するドスタルリマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法、生存期間を改善

[公開日] 2024.04.16[最終更新日] 2024.04.16

この記事の3つのポイント ・進行/再発子宮体がんを対象とした第3相のENGOT-EN6-NSGO/GOG-3031/RUBY試験
・抗PD-1抗体薬ドスタルリマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法の有効性・安全性を検証
・2回目の中間解析においても生存期間の改善を認める
2024年03月16日~18日、米国・サンディエゴで開催された米国婦人科腫瘍学会(The Society of Gynecologic Oncology,SGO 2024)にて進行/再発子宮体がんに対する抗PD-1抗体薬であるドスタルリマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のENGOT-EN6-NSGO/GOG-3031/RUBY試験(NCT03981796)のPART1の結果がWashington UniversityのMatthew.A.Powell氏らにより公表された。 ENGOT-EN6-NSGO/GOG-3031/RUBY試験のPart1では、進行/再発子宮体がん患者に対して、3週を1サイクルとしてドスタルリマブ500mg+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法を最大6サイクル実施後、維持療法に6週を1サイクルとしてドスタルリマブ1000mg単剤を最大36ヶ月投与する群、もしくは3週を1サイクルとしてプラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法を最大6サイクル実施後、維持療法に6週を1サイクルとしてプラセボ単剤を最大36ヶ月投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を比較検証した国際多施設共同二重盲検ランダム化の第3相試験である。 本試験の結果、主要評価項目であるOSの中央値は、ドスタルリマブ群の44.6ヶ月(95%信頼区間:32.6ヶ月-未到達)に対してプラセボ群で28.2ヶ月(95%信頼区間:22.1ヶ月-35.6ヶ月)と、ドスタルリマブ群で死亡のリスクを31%改善した(HR:0.69,95%信頼区間:0.54-0.89,P=0.002)。また、2年OS率はドスタルリマブ群の70.1%に対してプラセボ群で54.3%、3年OS率はドスタルリマブ群の54.9%に対してプラセボ群で42.9%を示した。 マイクロサテライト不安定性(MSI-High)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)患者群におけるOSの中央値は、ドスタルリマブ群で未到達(95%信頼区間:未到達-未到達)に対してプラセボ群で31.4ヶ月(95%信頼区間:20.3ヶ月-未到達)、プラセボ群に比べてドスタルリマブ群で死亡のリスクを68%(HR:0.32,95%信頼区間:0.17-0.63)減少した。また、2年OS率はドスタルリマブ群で82.8%に対してプラセボ群で57.5%、3年OS率はドスタルリマブ群で78.0%に対してプラセボ群46.0で%を示した。 マイクロサテライト安定性(MSS)またはミスマッチ修復機能欠損のない(pMMR)患者群におけるOSの中央値は、ドスタルリマブ群の34.0ヶ月(95%信頼区間:28.6ヶ月-未到達)に対してプラセボ群で27.0ヶ月(95%信頼区間:21.5ヶ月-35.6ヶ月)と、ドスタルリマブ群で死亡のリスクを21%(HR:0.79,95%信頼区間:0.60-1.04)減少した。また、2年OS率はドスタルリマブ群の66.5%に対してプラセボ群で53.2%、3年OS率はドスタルリマブ群の48.6%に対してプラセボ群で41.9%を示した。 これらの結果についてPowell氏は、「これらのデータは、ドスタルリマブとカルボプラチン/パクリタキセルの併用が、ミスマッチ修復の状態に関係なく、原発性進行または再発子宮内膜がん患者にとっての新しい標準治療であることを裏付けています」と述べた。 安全性に関しては、グレード3以上の治療関連有害事象(TEAE)は、ドスタルリマブ群の72.2%、プラセボ群の60.2%で発生した。重篤なTEAEはそれぞれ39.8%と28.0%に発生し、免疫関連の副作用はそれぞれ40.7%と16.3%に発生した。治療の中止につながったTEAEは、ドスタルリマブ群の19.1%、プラセボ群の8.1%で発生した。ドスタルリマブ群では5件のTEAEが死亡につながり、そのうち2件はドスタルリマブによる治療に関連していた。 参照元:
Dostarlimab Plus Chemo Demonstrates Survival Advantage in Advanced Endometrial Cancer(SGO 2024)
ニュース 子宮体がん ドスタルリマブ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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