はじめに

国内でニボルマブ(オプジーボ)に次ぐ2番目の抗PD-1抗体として注目が集まっているペムブロリズマブ(キイトルーダ)。作用機序もまったく同じであるためにニボルマブ(オプジーボ)とペムブロリズマブ(キイトルーダ)の違いは何か?悩んでいる人が多いことでしょう。そこで今回はニボルマブ(オプジーボ)とペムブロリズマブ(キイトルーダ)の違いについてご紹介します。

ニボルマブ(オプジーボ)とペムブロリズマブ(キイトルーダ)の違い1

販売会社がニボルマブ(オプジーボ)は日本企業の小野薬品であるが、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)は外資系企業のMSDであることです。

抗PD-1抗体の薬剤費は国家を破綻するとまで言われるほど高いです。例えば、ニボルマブ(オプジーボ)を1年間投与すると1人あたり約3000万円から3500万円かかるとされています。

これほど高い薬を売り上げれば、さぞかし販売会社の利益は上がることでしょう。しかし、日本は儲かれば儲かった分だけ課税額が増える法人税率を企業に課しています。

そのため、ニボルマブ(オプジーボ)を2016年に1000億円以上売り上げた小野薬品はそれなりの法人税を納めねばなりません。

一方、外資系企業のMSDはどうかというと、小野薬品と同程度の抗PD-1抗体を売っても同程度の法人税を納める必要はありません・・・という陰謀論があります。

ペムブロリズマブ

大手製薬企業にみる実効税率の国際比較

上記記事によれば、法人税率と実効税率の格差が国内企業と外資系企業にあるとされています。外資系企業は税金対策をしこしこと実施しているため、結果として同額の薬を売っても国内企業ほど税金を納めてないとのことです。

ニボルマブ(オプジーボ)とペムブロリズマブ(キイトルーダ)の違い2

非小細胞肺がんの患者さんに対して、ニボルマブ(オプジーボ)は2次治療以降でしか使えないけど、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)は1次治療から使える。

つまり、非小細胞肺がんでの売り上げはニボルマブ(オプジーボ)よりもペムブロリズマブ(キイトルーダ)もの方が伸びるということです。なぜなら、2次治療よりも1次治療の治療期間の方が長いし、患者さんが多いからです。

このように抗PD-1抗体という同じ作用機序の薬であるにも関わらず使える患者さんが異なるのは、薬の効果を証明する臨床試験の成功可否により使える患者さんの対象が決まるからです。

非小細胞肺がんの患者さんの1次治療としてニボルマブ(オプジーボ)を投与した試験は◾︎、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)を投与した試験は◾︎ですが、前者は比較した他の治療法に対して有効性の優越性を証明するのに失敗しましたが、後者は成功しました。

これら試験の結果をもって抗PD-1抗体という同じ作用機序の薬であるにも関わらず、使える患者さんが異なるのです。

ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の添付文書情報

製品名

キイトルーダ点滴静注20mg、キイトルーダ点滴静注100mg

一般名

ペムブロリズマズ

効能効果

根治切除不能な悪性黒色腫

用法用量

通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1 回2mg/kg(体重)を 3 週間間隔で 30 分間かけて点滴静注する。

主な副作用

そう痒症、斑状丘疹状皮疹、倦怠感

薬価

・キイトルーダ点滴静注20mg:84,488円
・キイトルーダ点滴静注100mg:410,541円

ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の作用機序

キイトルーダー

msdconnect.jp

キイトルーダ®は、PD-1に対するヒト化モノクローナル抗体であり、活性化T細胞上のPD-1に結合することにより、がん細胞上のPD-L1及びPD-L2との結合を阻害することで、がん細胞による活性化T細胞の抑制を阻害します。その結果、抑制されていたT細胞が再度がん抗原を認識した際に、再活性化され、がん細胞を排除できるようになります。

ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の主要文献

1)Pembrolizumab versus Chemotherapy for PD-L1–Positive Non–Small-Cell Lung Cancer
2)Safety and clinical activity of pembrolizumab for treatment of recurrent or metastatic squamous cell carcinoma of the head and neck (KEYNOTE-012): an open-label, multicentre, phase 1b trial
3)Pembrolizumab for the Treatment of Non–Small-Cell Lung Cancer
4)Pembrolizumab versus Ipilimumab in Advanced Melanoma

ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の口コミ

医師のクチコミ


この記事に利益相反はありません。

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