子宮頸がんとは
子宮とは
子宮は女性の骨盤内にある臓器で、下部の筒状の「子宮頸部」と、上部の袋状の「子宮体部」に分けられます。子宮頸部の下は腟につながり、子宮体部の左右は卵管につながります。また、子宮の左右には卵巣があります。
子宮は妊娠したときに胎児を育てる器官です。筋肉でできており、子宮頸部の周囲にある基靱帯という組織によって支えられています。
子宮にできるがんのうち、子宮の入り口にあたる子宮頸部から発生するがんを子宮頸がんと言います。
子宮頸がんの検査と診断
子宮頸がんの検査
子宮頸がんの検査で最初に行われるのは、細胞診です。その結果次第では、子宮頸がんのリスク因子であるHPV感染の検査をすることもあります。
続いて、精密検査としてコルポスコープなどによる組織診、がんの広がりを見るため、内診・直腸診や超音波検査、画像検査、内視鏡検査などが実施されます。
子宮頸がんの治療
子宮頸がんの治療の決め方
子宮頸がんの治療は、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法を、単独あるいは組み合わせて行います。
また、合併症の有無や妊娠の希望によっても、治療法が変わってきます。
子宮頸がんの手術
前がん病変とI-II期の子宮頸がんに対する有効な治療法が手術です。がんの広がりにより子宮頸部または子宮全部を切除します。卵巣と卵管の切除は、年齢、病状に合わせて決定します。
切除した組織は顕微鏡で詳しく調べ、がんの広がりを診断し、手術後の治療方針を検討します。「子宮頸がんの治療」続きを読む >