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再発/転移性子宮頸がんに対するオプジーボ±ヤーボイ、良好な抗腫瘍効果を示す

[公開日] 2024.05.01[最終更新日] 2024.05.01

この記事の3つのポイント ・再発/転移性子宮頸がんを対象とした第1/2相のCheckMate 358試験
・抗PD-1抗体薬オプジーボ単剤療法±抗CTLA-4抗体薬ヤーボイの有効性・安全性を検討
・オプジーボ単剤およびヤーボイ併用療法は、有望な抗腫瘍効果を示す
2024年04月09日、医学誌『The Lancet Oncology』にて再発/転移性子宮頸がんに対する抗PD-1抗体薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)単剤療法、オプジーボ+抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ(一般名:イピリムマブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のCheckMate 358試験(NCT02488759)の結果がVall d'Hebron Barcelona Hospital CampusのAna Oaknin氏らにより公表された。 CheckMate 358試験は、再発/転移性子宮頸がん患者に対して2週を1サイクルとしてオプジーボ240mg単剤を投与する群(N=19人)、2週を1サイクルとしてオプジーボ3mg/kg+6週を1サイクルとしてヤーボイ1mg/kgの併用療法を実施する群(N=45人,NIVO3+IPI1)もしくは3週を1サイクルとしてオプジーボ1mg/kg+3週を1サイクルとしてヤーボイ3mg/kg併用療法を4サイクル実施後に2週を1サイクルとしてオプジーボ240mg単剤を投与する群(N=45人,NIVO1+IPI3)、そしてNIVO1+IPI3の拡大コホート群(N=67)に振り分け、主要評価項目として主治医評価の客観的奏効率(ORR)、その他評価項目として安全性等を検証した試験である。なお、NIVO3+IPI1群とNIVO1+IPI3群には、患者は無作為に1:1で割り付けられた。 主要評価項目である主治医評価のORRは、オプジーボ単剤群で26%(95%信頼区間:9%-51%,N=5/19人)、NIVO3+IPI1群で31%(95%信頼区間:18%-47%,N=14/45人)、NIVO1+IPI3群で40%(95%信頼区間:26%-56%,N=18/45人)、またNIVO1+IPI3群の拡大コホートも含めたORRは38%(95%信頼区間:29%-48%,N=43/112人)を示した。 一方の安全性として、グレード3もしくは4の治療関連有害事象(TRAE)は、オプジーボ単剤群で下痢、肝細胞溶解、低ナトリウム血症、肺炎、失神がそれぞれ5%(N=1人)、NIVO3+IPI1群で下痢、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、リパーゼ増加、リパーゼ増加、嘔吐がそれぞれ4%(N=2人)、NIVO1+IPI3群でリパーゼ増加が8%(N=9人)、貧血が6%(N=7人)を示した。重篤な治療関連有害事象(TRAE)発症率は、オプジーボ単剤群で16%(N=3人)、NIVO3+IPI1群で27%(N=12人)、NIVO1+IPI3群で42%(N=47人)を示した。 以上のCheckMate 358試験の結果よりAna Oaknin氏らは、「再発/転移性子宮頸がん患者に対するオプジーボ単剤療法、またはヤーボイとの併用療法は、良好な奏効率を示し、本疾患の治療選択肢になり得る可能性を示しました」と結論付けた。 参照元:
Nivolumab with or without ipilimumab in patients with recurrent or metastatic cervical cancer (CheckMate 358)(JAMA 2024. doi:10.1016/S1470-2045(24)00088-3)
ニュース 子宮頸がん オプジーボ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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