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治療歴のある再発/転移性子宮頸がんに対するカムレリズマブ+ファミチニブ、良好な抗腫瘍効果を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.07.09[最終更新日] 2025.07.08

2025年6月25日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、治療歴のある再発/転移性子宮頸がんに対する抗PD-1抗体カムレリズマブ+マルチキナーゼ阻害剤ファミチニブとカムレリズマブ単剤療法、治験医師が選択する化学療法の有効性、安全性を比較検証した第2相試験(NCT04680988)の結果がFudan University Shanghai Cancer CenterのLingfang Xia氏らにより公表された。 本試験は、治療歴のある再発/転移性子宮頸がん患者に対して、3週を1サイクルとしてカムレリズマブ200mg+1日1回ファミチニブ20mg併用療法を実施する群(N=105人)、カムレリズマブ単剤を投与する群(N=54人)、治験医師が選択する化学療法を実施する群(N=35人)のいずれかに無作為に振り分け、主要評価項目としてカムレリズマブ+ファミチニブ併用療法とカムレリズマブ単剤療法の盲検下独立中央判定(BICR)による客観的奏効率(ORR)を検証した試験である。 主要評価項目であるBICRによるORRは、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で41.0%(95%信頼区間:31.5~51.0%)に対してカムレリズマブ単独群で24.1%(95%信頼区間:13.5~37.6%)を示し、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で16.9%(95%信頼区間:2.1~31.7%)高く、有意な改善が認められた(P=0.0181)。 治験医師評価によるORRは、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で42.9%(95%信頼区間:33.2~52.9%)、カムレリズマブ単独群で22.2%(95%信頼区間:12.0~35.6%)、治験医師が選択する化学療法群で14.3%(95%信頼区間:4.8~30.3%)を示した。 無増悪生存期間(PFS)の中央値は、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で8.1ヶ月(95%信頼区間:6.2~12.4ヶ月)、カムレリズマブ単独群で4.1ヶ月(95%信頼区間:2.1~5.1ヶ月)、治験医師が選択する化学療法群で2.9ヶ月(95%信頼区間:2.0~6.2ヶ月)を示した。 全生存期間(OS)の中央値は、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で20.2ヶ月(95%信頼区間:15.3ヶ月~未到達)、カムレリズマブ単独群で14.9ヶ月(95%信頼区間:12.6ヶ月~未到達)、治験医師が選択する化学療法群で13.9ヶ月(95%信頼区間:7.4~20.0ヶ月)を示した。 一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発生率は、カムレリズマブ+ファミチニブ併用群で84.8%(N=89人)、カムレリズマブ単独群で15.1%(N=8人)、治験医師が選択する化学療法群で60.0%(N=18人)を示した。 以上の結果よりLingfang Xia氏らは、「治療歴のある再発/転移性子宮頸がんに対するカムレリズマブ+ファミチニブは、良好な抗腫瘍効果を示し、忍容性も問題ありませんでした。同治療は新たな治療選択肢となる可能性があります」と結論付けた。 参照元: Camrelizumab Plus Famitinib versus Camrelizumab Alone and Investigator's Choice of Chemotherapy in Recurrent or Metastatic Cervical Cancer: A Randomized, Phase II Study(Journal of Clinical Oncology 2025 Doi:10.1200/JCO-24-02495)
ニュース 子宮頸がん カムレリズマブファミチニブ免疫チェックポイント阻害薬

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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