国立がん研究センター中央病院は、手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入し、高難度症例である頭頸部の手術(中咽頭がん手術)を安全に終了したとを4月15日に発表した。
ダビンチSPは、米国の最新の手術支援ロボットで、2023年1月に日本で薬事承認されている。従来型のものよりも侵襲性が少なく、術後の早い回復や、整容性の向上も期待される。
国立がん研究センターでは、これまでダビンチSPの従来型であるダビンチXiを活用し、既に年間400件以上のロボット手術を実施してきたが、今回の導入に伴い、従来型のロボットでは操作に制限があった頭頸部領域、乳腺領域、さらには進行した一部高難度症例など、さらなる手術対象の拡大が見込まれる。
また、同センターは今回のロボット導入に先駆けて2024年1月、侵襲の少ない質の高い手術、高難度症例に対する治癒を求めた挑戦的な手術を実施・開発する「ロボット手術・開発センター」を創設。プレスリリースの中では、「当院の総力を挙げて、日本のロボット手術の推進 ・技術向上に努めてまいります」と述べている。
参照元:
国立がん研究センター プレスリリース
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