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手術不能局所進行外陰扁平上皮がんに対するシスプラチン+ゲムシタビン+強度変調放射線治療、良好な病理学的奏効を示す

[公開日] 2024.04.23[最終更新日] 2024.04.23

この記事の3つのポイント ・手術不能局所進行外陰扁平上皮がんを対象とし第2相のNRG Oncology/GOGー279試験
・シスプラチン+ゲムシタビン+強度変調放射線治療の有効性を検証
・病理学的奏効の改善を認める
2024年04月04日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて手術不能局所進行外陰扁平上皮がん(Vulvar Squamous Cell Carcinoma)に対するシスプラチン+ゲムシタビン+強度変調放射線治療(IMRT)の有効性、安全性を検証した第2相のNRG Oncology/GOGー279試験(NCT01595061)の結果がDana-Farber Cancer InstituteのNeil S. Horowitz氏らにより公表された。 NRG Oncology/GOGー279試験は、手術不能局所進行外陰扁平上皮がん患者に対して、1週を1サイクルとしてシスプラチン40mg/m2+ゲムシタビン50mg/m2併用療法を実施し、併せてIMRTを外陰部には64Gy、鼠径部/骨盤下部には50ー64Gyを照射し、主要評価項目として病理学的完全奏効率(CPR)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、有害事象(AE)発症率を検証した単群試験である。 本試験に登録された52人の患者背景は、年齢中央値が58歳(25-58歳)、人種は白人が94%、病期はII期もしくはIII期が77%(N=40人)、また扁平上皮がんが100%であった。また化学療法の投与サイクルの中央値は6サイクル(1-8サイクル)であった。 本試験の結果、主要評価項目であるCPRは73%(N=38/52人,90%信頼区間:61%-83%)を示した。フォローアップ期間中央値51ヶ月時点における副次評価項目の結果は、12ヶ月PFSが74%(90%信頼区間:62.2%-82.7%)、24ヶ月OSが70%(90%信頼区間:57%-79%)を示した。 一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたグレード3もしくは4のAEは、血液関連有害事象、放射線皮膚炎であった。グレード5の治療有害事象(TRAE)は1人の患者で確認された。 以上のNRG Oncology/GOGー279試験の結果よりNeil S. Horowitz氏らは、「手術不能局所進行外陰扁平上皮がんに対するシスプラチン+ゲムシタビン+IMRTは、病理学的完全奏効率の十分な改善を認めました」と結論付けた。 参照元:
hase II Trial of Cisplatin, Gemcitabine, and Intensity-Modulated Radiation Therapy for Locally Advanced Vulvar Squamous Cell Carcinoma: NRG Oncology/GOG Study 279(Journal of Clinical Oncology 2024. doi:10.1200/JCO.23.02235)
ニュース 強度変調放射線治療

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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