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【臨床試験開始】HER2発現子宮内膜がんの初回治療としてのエンハーツの第3相試験、患者への投与を開始 第一三共
[公開日] 2025.06.16[最終更新日] 2025.06.16
第一三共株式会社は6月10日、HER2発現が認められる子宮内膜がん(子宮体がん)への初回治療を対象に、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)であるエンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン;T-DXd)のグローバル第3相DESTINY-Endometrial01試験に関して、最初の患者への投与を開始したことを発表した。
HER2は、多くのがん細胞表面に発現するタンパク質。子宮内膜がんの約18~56%に認められると報告されており、主にミスマッチ修復機構が正常(pMMR)の腫瘍(子宮内膜がんの約70~80%を占める)で認められることが分かっている。HER2発現は病勢進行と関連しているが、子宮内膜がんに対する初回治療として承認されている抗HER2療法はないのが現状だ。
DESTINY-Endometrial01試験は、HER2発現陽性(IHC 3+または2+)かつpMMRの原発性進行・再発子宮内膜がん患者を対象に、初回治療としてのエンハーツ+抗PD-1/TIGIT二重特異性抗体rilvegostomig、あるいはエンハーツ+キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)の有効性と安全性を、プラチナ系抗がん剤(カルボプラチンおよびパクリタキセル)+キイトルーダと比較検証するグローバル第3相臨床試験である。
同試験は、前治療歴のあるHER2発現の進行性固形がん患者を対象とした本剤の第2相DESTINY-PanTumor02における、子宮内膜がんを対象としたサブグループ解析の結果に基いて開始された。
主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、重要な副次評価項目は全生存期間(OS)としており、今後日本を含むアジア、欧州、オセアニア、北米および南米において、約600名の患者を登録する予定だ。
参照元:
第一三共株式会社 プレスリリース
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