パクリタキセルとはがん化学療法に用いられる抗がん剤です。太平洋イチイという樹木の樹皮から抽出された成分から精製された薬剤で、がん細胞が増殖するための分裂が完了するのを阻害することで、抗腫瘍効果を発揮する、殺細胞型抗悪性腫瘍剤と呼ばれる抗がん剤です。1997年に発売された「タキソール」やアルブミンとパクリタキセルと結合させた「アブラキサン」などが、卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、頭頸部癌、食道癌、血管肉腫、子宮頸癌、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、膵癌など多くのがんの治療に用いられています。

作成:株式会社インテリム

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