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【承認】トルカプ+フェソロデックス併用療法、特定の遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性/HER2陰性進行再発乳がんに対する製造販売承認を取得

[公開日] 2024.04.05[最終更新日] 2024.04.05

アストラゼネカ株式会社は3月27日、「トルカプ錠」(一般名:カピバセルチブ)について、フェソロデックス(一般名:フルベストラント)との併用療法で、「内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1又はPTEN遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術切除不能又は再発乳癌」を効能又は効果として、承認を取得したことを発表した。 トルカプは、セリン/スレオニンキナーゼであるAKT(AKT1、AKT2 およびAKT3)を強力かつ選択的に阻害するファーストインクラスの経口AKT阻害薬であり、特定の遺伝子変異(PIK3CA、AKT1またはPTEN)を有する進行再発乳がん患者さんを対象に承認された唯一のAKT阻害薬である。 今回の承認は、遺伝子変異を有する患者集団において、トルカプ+フェソロデックス併用療法とフェソロデックス単独療法を比較した第3相CAPItello-291試験に基づくものである。同試験において、PI3K/AKT経路の遺伝子変異を有する乳がんに対するトルカプ+フェソロデックスの併用療法が、フェソロデックス単剤療法との比較で病勢進行または死亡のリスクを50%低下させたことが示されていた(ハザード比0.50;95%信頼区間0.38-0.65;p<0.001)。 参照元:
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
ニュース 乳がん トルカプ

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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