皮膚の構造とメラノーマ(悪性黒色腫)
皮膚は大きく分けて表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。また、表面に一番近い表皮は、更に角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分かれています。
基底層には、ところどころメラニン色素(皮膚の色素)を産生しているメラノサイトという細胞があります。メラノーマ(悪性黒色腫)とは、このメラノサイトが悪性化してできるがんのことです。
メラノーマ(悪性黒色腫)の罹患率
日本におけるメラノーマ(悪性黒色腫)の罹患者数は欧米と比較してかなり少なく、1年間で人口10万人あたり2人ほどと言われています。厚生労働省の調査によると、2017年の日本におけるメラノーマ(悪性黒色腫)の患者さんの数は約5,000人と報告されています。
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メラノーマ(悪性黒色腫)の検査と診断
メラノーマ(悪性黒色腫)の検査では、まず肉眼やダーモスコピー検査による精密な観察をします。
ダーモスコピー検査とは、強い光を当てながら拡大鏡を使って病変部を10-30倍に拡大して観察する機器(ダーモスコープ)を使った診断法のことを言います。
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メラノーマ(悪性黒色腫)の治療
メラノーマ(悪性黒色腫)の治療の基本は手術です。他の臓器に転移がないI〜III期までの患者さんでは、手術が第一選択であり、更に転移や再発を防ぐために手術後に術後療法を実施します。
また、他の臓器に転移があるIV期であっても、がんの転移巣を手術で取り除くことが可能と判断された場合には、手術と薬物療法を組み合わせた治療が選択されることもあります。
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