肝がんの検査

 肝臓がんは、腫瘍マーカーを調べる血液検査や超音波、CT、MRIを用いた画像検査を組み合わせて確定診断を行います。最近では、より早期のがんが正確に診断されるようになっています。

 肝臓がんは発症リスクの高い人があらかじめわかっています。肝臓がんの治療後も含めて肝硬変であれば超高危険群、慢性肝炎であれば高危険群とされ、肝臓がん(初発、再発)を早期に診断するための定期検査が推奨されています。主な検査は腫瘍マーカーを調べる血液検査と、超音波やCT、MRIを用いた画像検査です。最近、肝臓がんでは2cm以下のものや一部の特殊ながんを除き、生検はあまり行われなくなりました。

 腫瘍マーカーには、AFP、AFP-L3分画、PIVKA-Ⅱの3つがあり、肝臓がんの有無を調べます。これらはがんがあっても正常値を示すことがあるため、同時に超音波検査を行います。それで結節が検出されたら、造影剤を注入して鮮明な画像が得られるCTやMRI(ダイナミックCT/MRI)を行います。

 それにより早期造影効果を認め、典型的肝細胞がん所見(後期washout)がみられた場合は肝臓がんと確定診断します。典型的所見がみられず腫瘍径が1cm以上の場合や早期造影効果がなく腫瘍径が1.5cm以上の場合は、造影超音波検査や肝特異的造影剤を用いたMRI検査などのオプション検査を行い、肝臓がんの早期発見に努めます。なお、肝臓がんでは、治療方針に関わる肝臓の障害の程度を調べる血液検査も重視されています。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい肝臓がんのこと」より抜粋・転記しております。