ヤンセンファーマ株式会社は4月8日、上皮成長因子受容体(EGFR)及び間葉上皮転換因子(MET)を標的とする二重特異性抗体であるアミバンタマブ(遺伝子組換え)と、経口第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)であるラゼルチニブの併用療法について、EGFR遺伝子変異(EGFRエクソン19欠失変異、エクソン21のL858 R変異を含む)陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん(NSCLC)に対する治療として、製造販売承認を申請したことを発表した。
今回の申請は、EGFR遺伝子変異を有する局所進行性または転移性NSCLC患者さんの一次治療において、アミバンタマブ+ラゼルチニブの併用療法を、オシメルチニブ単剤療法と比較評価した第3相MARIPOSA試験に基づくもの。 同試験において、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群の無増悪生存期間(PFS)がオシメルチニブ群に対し、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示し、主要評価項目を達成した。22ヵ月の追跡期間(中央値)において、PFSの中央値は、オシメルチニブ群の16.6ヵ月に対して、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群は23.7ヵ月であった(HR=0.70; 95%信頼区間,0.58–0.85; P<0.001)。また、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群の安全性プロファイルは、これまでのアミバンタマブとラゼルチニブの併用療法に関する報告と一貫していた。
今回の申請は、EGFR遺伝子変異を有する局所進行性または転移性NSCLC患者さんの一次治療において、アミバンタマブ+ラゼルチニブの併用療法を、オシメルチニブ単剤療法と比較評価した第3相MARIPOSA試験に基づくもの。 同試験において、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群の無増悪生存期間(PFS)がオシメルチニブ群に対し、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示し、主要評価項目を達成した。22ヵ月の追跡期間(中央値)において、PFSの中央値は、オシメルチニブ群の16.6ヵ月に対して、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群は23.7ヵ月であった(HR=0.70; 95%信頼区間,0.58–0.85; P<0.001)。また、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群の安全性プロファイルは、これまでのアミバンタマブとラゼルチニブの併用療法に関する報告と一貫していた。
日本での登録を含むアジア人(n=629)の解析においても、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群はオシメルチニブ群に対して統計学的に有意かつ臨床的に意義のあるPFSの改善を示した。また、PFSの中央値はオシメルチニブ群で18.3カ月だったのに対し、アミバンタマブ+ラゼルチニブ群で27.5カ月(HR=0.65; 95%信頼区間,0.50–0.83; P<0.001)であった。有害事象の発生率は全体と同様であり、安全性プロファイルも忍容性を示した。
ヤンセンのKiran Patel氏は「アミバンタマブとラゼルチニブの併用療法は、化学療法を用いない治療として、EGFR遺伝子変異陽性のNSCLC患者さんに対する標準的な一次治療に変革をもたらす可能性があります。私たちは引き続き、肺がんの治療を改善し、日本の患者さんにも新たな治療選択肢を提供するために、研究と投資に取り組んでいきます。今後の承認取得に向けては、当局と緊密に連携して参ります」と述べている。
参照元:ヤンセンファーマ株式会社 ニュースリリース