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再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するブレヤンジ、持続的な高い有効性を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.07.17[最終更新日] 2025.07.17

2025年7月7日、『Journal of Clinical Oncology』誌にて、再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に対する二次治療として、CD19を標的とするCAR-T細胞療法(キメラ抗原受容体遺伝子改変自家T細胞療法)ブレヤンジ(一般名:リソカブタゲンマラルユーセル)と標準治療を比較した国際共同第3相TRANSFORM試験(NCT03575351)の3年追跡結果が報告された。

試験デザイン

対象

自家造血幹細胞移植適応の初回治療抵抗性または早期再発(診断後12ヶ月以内)のLBCL成人患者

介入

治療群:ブレヤンジ(CAR T細胞100 × 10^6個)投与(N=92) 対照群:大量化学療法と自家造血幹細胞移植の併用(N=92)

評価項目

主要評価項目:独立評価委員会判定による無イベント生存期間(EFS) 副次評価項目:完全奏効率(CR率)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性など

結果

有効性

追跡期間中央値33.9ヶ月時点において、主要評価項目であるEFSの中央値は、試験群で29.5ヶ月(9.5ヶ月-未到達)に対して対照群で2.4ヶ月(2.2-4.9ヶ月)であった(ハザード比:0.375、95%信頼区間:0.259-0.542)。 またPFSの中央値は、試験群で未到達(12.6ヶ月-未到達)に対して対照群で6.2ヶ月(4.3-8.6ヶ月)であった(ハザード比:0.422、95%信頼区間:0.279-0.639)。 OSの中央値は両群ともに未到達であり、36ヶ月時点の全生存率は、試験群で63%に対して対照群で52%であった。またクロスオーバーによる効果を調整した結果、OSのハザード比は試験群に有利な結果を示した(ハザード比:0.566)。

安全性

有害事象に関しては、これまでの報告と一致していた。

結論

追跡期間3年間の結果においても、ブレヤンジは標準治療と比較して持続的な高い有効性を示し、新たな安全性シグナルも認められなかった。この結果は、ブレヤンジが再発性/難治性LBCLに対する良好な二次治療ある可能性を裏付けている。 参照元: Lisocabtagene Maraleucel Versus Standard of Care for Second-Line Relapsed/Refractory Large B-Cell Lymphoma: 3-Year Follow-Up From the Randomized, Phase III TRANSFORM Study(J Clin Oncol. 2025 DOI: 10.1200/JCO-25-00399.)
ニュース 悪性リンパ腫 大細胞型B細胞リンパ腫

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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