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【論文】非小細胞肺がんのオプジーボ+ヤーボイ治療による皮膚毒性に対する予防的介入の検討 JCO Oncology Practiceより

[公開日] 2025.07.11[最終更新日] 2025.07.10

2025年6月24日、医学誌『JCO Oncology Practice』にて、非小細胞肺がん(NSCLC)におけるオプジーボ(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ(一般名:イピリムマブ)の併用療法における重度の皮膚毒性に対する予防的介入の有効性を評価した、単施設後ろ向き観察研究の結果が日本から報告された。

試験デザイン

対象

初回治療としてのオプジーボ+ヤーボイ(化学療法併用または非併用)を実施したNSCLC患者

介入

医師、薬剤師、看護師が連携したアプローチによるスキンケアと早期の皮膚症状の管理

評価項目

主要評価項目:グレード3以上の皮膚毒性の発現率、全身性コルチコステロイドの使用、および治療中止 副次評価項目:無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)

結果

グレード3の皮膚毒性の発生率は、介入前の21%から介入後の8%へと有意な改善が認められた(p= 0.045)。また全身性コルチコステロイドの使用率と皮膚毒性による治療中止率は、それぞれ36%から10%(p=0.0004)、21%から4%(p=0.0012)へと減少した。 皮膚毒性を発症した患者は、そのグレードにかかわらず、皮膚毒性のない患者と比較して、PFSとOSが有意に改善し、オプジーボ+ヤーボイの有効性と皮膚毒性の相関が認められた。一方で、グレード1、2の皮膚毒性と比較して、グレード3の皮膚毒性はOS不良と関連していた。

結論

免疫療法による皮膚毒性に対する多職種による早期からの積極的な介入は、治療の中断やコルチコステロイドへの曝露が軽減され、治療効果を損なうことなく、忍容性と治療継続性を改善できることを示唆している。 参照元: Prophylactic Interventions to Prevent Severe Skin Toxicities in Patients With Non-Small Cell Lung Cancer Treated With Nivolumab + Ipilimumab With or Without Chemotherapy(JCO Oncol Pract. 2025 Jun 30:OP2500100. doi: 10.1200/OP-25-00100.)
ニュース 肺がん イピリムマブオプジーボニボルマブヤーボイ免疫チェックポイント阻害薬皮膚障害非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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