放射線療法について

放射線照射の方法としては、骨盤全体あるいは傍大動脈まで外部の照射と、腟に器具を入れて行う腔内照射があります。日本放射線科専門医会・医会、日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会が作成した『放射線治療計画ガイドライン・2012』によると、早期がんでは腔内照射が、子宮外に進行している場合では外部照射が主体となります。

腔内照射も外部照射も術後放射線療法として行ったときに骨盤内再発率が低くなりますが、生存期間を延長するかどうかははっきりしていません。「術後再発リスク分類」で中リスク群・高リスク群となり、放射線療法を行う場合は、手術後1~2か月ほどの通院で治療を始めるのが一般的です。

放射線療法の主な副作用としては、疲労感、だるさ、皮膚のかゆみや赤み、下痢などが挙げられます。照射から数年から数十年後に胃腸障害や排尿障害、腟の狭窄などの晩期の副作用が出る場合もあります。

黄体ホルモン療法

子宮体がんには女性ホルモンのエストロゲンが関係するため、エストロゲンの働きを抑える黄体ホルモン(プロゲステロン)を飲むことで、がんの再発や進行を抑える治療を行うことがあります。対象となるのは、がんが子宮外に広がっていない、高分化型のがんで、かつ、手術で取ったがんの組織を調べて、黄体ホルモン受容体が陽性という場合です。

高用量(1回に飲む量が200~600mg)のMPA(メドロキシプロゲステロン酢酸エステル)を飲み続けるのが一般的です。黄体ホルモン療法を行うと血栓症が起こりやすくなるので、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症の経験がある場合や、肥満症、ほかのホルモン剤を飲んでいる場合には行えません。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 子宮体がんのこと」より抜粋・転記しております。