肝臓がんのステージ(病期)

 肝臓がんは、がんの個数、大きさ、血管を巻き込んでいるかいないか、転移があるかないかということから4つの病期(ステージ)に分類されます。

 肝臓がんの生存率は、年々向上しています。その理由の1つに、肝臓がんの多くは肝炎から発症するため、あらかじめリスクの高い人に定期的な検査を行うことで、がんを早期に発見できることが挙げられます。しかも、最近は検査技術が進歩し、より早期のがんを見つけられるようになりました。もう1つの理由は、さまざまな治療法の有効性がほぼ明らかとなり、病状に応じた適切な治療を選択できるようになったからです。

 肝臓がんを治しても、肝炎が存在している以上、高い確率で再発します。再発率は、1年以内で25~30%、5年以内で70~80%です。しかし、再発しても、早期に発見でき、その状態に応じた治療を受けることができます。ここが、ほかの多くのがんとは異なるところです。患者さんにとって、再発のたびに治療を繰り返すのはつらいことですが、根気よく定期検査を受け、あきらめずに治療を続けることが大切です。

 がんの病期は、がんの個数、大きさ、血管や胆管などの脈管を巻き込んでいるかいないか(脈管侵襲の有無)と、リンパ節転移の有無、他臓器への転移の有無により、ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲ、ⅣA、ⅣBの4病期、5段階に分類されます。肝臓の障害の程度とは、肝機能がどの程度保たれているかを表したものです。

 その指標としては、肝切除や肝移植など外科的な治療を行う際の目安となる「肝障害度分類」とラジオ波焼灼療法や薬物療法など内科的な治療を行う際の目安となる「Child-Pugh(チャイルド・ピュー)分類」が用いられます。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい肝臓がんのこと」より抜粋・転記しております。