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レンビマ+キイトルーダ併用療法、根治切除不能/転移性腎細胞がんに対する追加承認を取得ーエーザイ・メルク社ー


  • [公開日]2022.03.08
  • [最終更新日]2022.03.08

2月25日、エーザイ株式会社と米メルク社は、チロシンキナーゼ阻害薬であるレンビマ(一般名:レンバチニブ、以下レンビマ)とキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ、以下キイトルーダ)について、根治切除不能または転移性腎細胞がん適応症として、両剤の併用療法が厚生労働省より承認を取得したと発表した。

今回の承認は、第3相CLEAR試験(307試験/KEYNOTE-581試験)の結果に基づくもの。同試験では、進行性腎細胞がんのファーストライン治療として3週を1サイクルとして1日1回レンビマ20mg+キイトルーダ200mgを投与する群(N=355人)と、6週を1サイクルとしてスニチニブ50mgを1日1回4週間投与し2週間休薬する群(N=357人)に割りつけ、比較検証した。その結果、主要評価項目である無増悪生存期間PFS)は、レンビマ+キイトルーダ群の23.9ヶ月に対して、スニチニブ単剤群で9.2ヶ月を示し、統計学的有意に延長を認めた。

エーザイのジャパンプレジデントである井池輝繁氏は、「このたびの根治切除不能または転移性の腎細胞がんにおける「レンビマ」と「キイトルーダ」の併用療法の承認は、日本における本併用療法の2番目の承認となります。我々は、Merck社との協業による治療が困難ながん患者様のアンメット・ニーズへのコミットメントの成果として、新しい治療オプションを日本の患者様に提供できることを嬉しく思います。本承認に貢献いただいた患者様とそのご家族、医療関係者の皆様に深く感謝いたします」と述べている。

また、米Merck社の研究開発本部オンコロジークリニカルリサーチのバイスプレジデントであるGregory Lubiniecki氏は、「約3分の1の腎細胞がん患者さんは初回診断時に進行性とされ、サバイバルアウトカムを改善する可能性のある新たな治療オプションが求められていました。「キイトルーダ」と「レンビマ」の併用療法は、現在の標準療法であるスニチニブと比較して、増悪または死亡のリスクを61%減少させました。我々は、この併用療法のベネフィットを進行性腎細胞がん患者さんにお届けできることを嬉しく思います」と語っている。

なお、レンビマとキイトルーダ両剤の併用療法の承認は、2021年12月に承認された「がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体がん」に次いで国内で2つ目。

レンビマとは
レンビマは、腫瘍血管新生または腫瘍悪性化と関連のある受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する経口マルチキナーゼ阻害剤。それらの受容体には血管内皮増殖因子受容体であるVEGFR1/2/3や線維芽細胞増殖因子受容体のFGFR1/2/3/4、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RETなどが該当する。レンビマは、非臨床研究モデルにおいて、がん微小環境における免疫抑制因子として知られている腫瘍関連マクロファージの割合を減少させ、インターフェロンガンマ(IFN-γ)シグナル伝達刺激により活性化細胞傷害性T細胞の割合を増加させることで、抗PD-1モノクローナル抗体併用時にレンビマもしくは抗PD-1モノクローナル抗体の単剤療法を上回る抗腫瘍活性を発揮する。

キイトルーダとは
キイトルーダは、抗programmed death receptor-1(PD-1)抗体のひとつ。PD-1とそのリガンドであるPD-L1/2の相互作用を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体である。自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける。

CLEAR試験とは
進行性腎細胞がん患者(N=1069人)を対象に3週を1サイクルとしてレンビマ20mg1日1回+キイトルーダ200mgを投与する群(N=355人)、1日1回レンビマ18mg+エベロリムス5mgを投与する群(N=357人)、6週を1サイクルとしてスニチニブ50mgを4週間投与後2週間休薬する群(N=357人)に1:1:1で割り付け、主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目全生存期間奏効率とした。

参照元:
エーザイ株式会社 ニュースリリース

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