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進行泌尿器がんに対するカボメティクス+オプジーボ±ヤーボイ併用療法、良好な抗腫瘍効果を示す

[公開日] 2024.07.12[最終更新日] 2024.07.12

この記事の3つのポイント ・進行泌尿器がんを対象とした第1相試験
・マルチキナーゼ阻害薬カボメティクス+抗PD-1抗体薬オプジーボ±抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ併用療法の有効性・安全性を検討
・複数の泌尿器がんに対する有望な抗腫瘍効果を示す
2024年7月2日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて転移性/進行性泌尿器腫瘍患者に対するマルチキナーゼ阻害薬カボメティクス(一般名:カボザンチニブ)+抗PD-1抗体薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)±抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ(一般名:イピリムマブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1相試験(NCT02496208)の結果がNational Cancer InstituteのAndrea B. Apolo氏らにより公表された。 本試験は、尿路上皮がん、腎細胞がん、膀胱がん等を含む転移・進行泌尿器がん患者(N=120人)に対して、カボメティクス+オプジーボの2剤併用療法を実施する群(N=64人)、もしくはカボメティクス+オプジーボ+ヤーボイの3剤併用療法を実施する群(N=56人)に無作為に振り分け、評価項目として安全性、客観的奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を検証した多施設共同の第1相試験である。 本試験の結果、評価可能な108人の患者 (2剤併用群で59人、3剤併用群で49人) のORRは38%、その中で完全奏効率は11%、また奏効持続期間(DOR)中央値は20ヶ月を示した。がん種別のORRは、転移性尿路上皮がんで42.4%、転移性腎細胞がんで62.5%、膀胱扁平上皮がんで85.7%、陰茎がんで44.4%、腎髄質がんで50.0%を示した。 一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は、2剤併用群で84%、3剤併用群で80%を示した。 以上の結果よりAndrea B. Apolo氏らは、「カボメティクス+オプジーボ±ヤーボイ併用療法は、陰茎がんや腎髄質がんなどの稀ながんを含む転移・進行泌尿器がんに対し、良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論付けた。 参照元:
Final Results From a Phase I Trial and Expansion Cohorts of Cabozantinib and Nivolumab Alone or With Ipilimumab for Advanced/Metastatic Genitourinary Tumors(Journal of Clinical Oncology 2024. doi:10.1200/JCO.23.02233)
ニュース 膀胱がん 泌尿器がん

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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