Vol.208 医療先進国のはずなのに、他国の公的研究にタダ乗り ~オプジーボの光と影4


  • [公開日]2016.09.15
  • [最終更新日]2017.03.17

我が国で行われているオプジーボニボルマブ)の臨床試験が少ない理由を探ってみると、私たちが臨床試験について当たり前と思っていたことが世界では非常識で、そのせいで薬を高く買わされているのでないかと思い至りました。

前号(ロハス・メディカルwebで電子書籍を読めます)と全く同じ書き出しで恐縮ながら、「クリニカルトライアルズ・ガブ」でオプジーボ(ニボルマブ)の臨床試験を検索すると、全世界で220件ヒットしました(7月25日現在)。1カ月前より13件、2カ月前より20件増えています。この間、日本では21件から1件も増えておらず、特に欧米との差は開く一方で、このツケは近い将来ドラッグ・ラグとなって日本に返ってくる恐れがある、というところまで書きました。

日本で臨床試験の実施が少ない理由として一般に言われているのは、コストが他国より高くなりがちなことです。

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http://medg.jp/mt/?p=7005

ニュース選定者:中島 香織
引用元:MRIC by 医療ガバナンス学会
http://medg.jp/mt/

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