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NK1受容体拮抗型制吐剤アロカリス、シスプラチンなどに随伴する消化器症状(悪心、嘔吐)の適応で新発売

[公開日] 2022.06.03[最終更新日] 2024.10.24

5月25日、大鵬薬品工業株式会社は選択式NK1受容体拮抗型制吐剤であるアロカリス点滴静注235mg(一般名:ホスネツピタント塩酸塩、以下アロカリス)について、「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)」を効能・効果として薬価収載となり、5月30日より販売を開始すると発表した。

化学療法に随伴して出現する悪心、嘔吐は、患者のQOLにマイナスの影響を与え、治療を妨げる要因となりうる。そのため、悪心、嘔吐を予防することは臨床上重要な事項として提唱されており、ガイドラインにおいても積極的な予防が推奨されている。

アロカリスがNK1受容体拮抗作用を有するネツピタントのリン酸化注射製剤であり、静脈注射後に活性本体ネツピタントに変換される。

今回の薬価収載は、第3相CONSOLE試験の結果に基づき承認された。同試験は高度催吐性高悪性腫瘍剤(シスプラチン)投与患者を対象に、パロノセトロン+デキサメタゾン+アロカリス併用療法の有効性と安全性をパロノセトロン+デキサメタゾン+ホスアプレピタントと比較検証した第3相臨床試験である。

大鵬薬品工業はリリースにて「本剤が患者さんや医療関係者により広く貢献できるよう、適正使用の推進に努めてまいります」と述べている。

アロカリス(ホスネツピタント塩酸塩)とは アロカリスは、「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)」を効能・効果とし、他の制吐剤との併用において、通常、成人にはホスネツピタントとして235mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。

参照元: 大鵬薬品工業株式会社 ニュースリリース
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