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慢性骨髄性白血病に対する新規STAMP阻害剤セムブリックス、抗がん剤による悪心嘔吐に対するNK1拮抗制吐剤アロカリス、薬価収載へ厚生労働省中央社会保険医療協議会にて


  • [公開日]2022.05.23
  • [最終更新日]2022.05.23

5月18日、厚生労働省中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第521回)が行われ、新薬14成分18品目の薬価収載を了承した。うち、抗がん剤関連は、治療薬としてノバルティス ファーマ株式会社のセムブリックスと制吐剤として大鵬薬品工業株式会社のアロカリスであった。

セムブリックス

製品名:セムブリックス錠20mg、同40mg
一般名:アシミニブ塩酸塩
適応症前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病
薬価:5,564.50円(20mg錠)、1万618.30円(40mg錠)
会社名:ノバルティス ファーマ

セムブリックスはABLミリストイルポケットを特異的に標的とするSTAMP阻害剤。慢性骨髄性白血病細胞の増殖に関わる融合タンパクBCR-ABLのABL部分に結合し、リン酸化を阻害することで白血病細胞の増殖を抑制する。従来のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)とは異なる作用機序を持つため、今回の承認により、これまでのTKI治療に抵抗性または不耐容であった患者に新しい治療選択肢を提供できるようになる。

アロカリス

製品名:アロカリス点滴静注235mg
一般名:ホスネツピタント塩化物塩酸塩
適応症:抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)
薬価:1万1276円(235mg10mL/瓶)
会社名:大鵬薬品工業

アロカリスはニューロキニン1(NK1)受容体拮抗型制吐剤であり、静脈注射を目的として開発されたネツピタントのリン酸化プロドラッグ製剤。抗悪性腫瘍薬投与に伴う悪心・嘔吐(Chemotherapy-induced nausea and vomiting:CINV)の主な発現メカニズムは、5-HT3受容体を介した経路と、内因性神経伝達物質サブスタンスPのNK1受容体を介した経路と言われている。

5-HT3は、主に抗悪性腫瘍剤開始後24時間以内に発現するCINVに関与しており、これまでそれ以降の遅発期に発現するCINVについては、その機序は十分に解明されていなかった。しかし、脳幹の嘔吐中枢(孤束核)に高濃度で存在するサブスタンスPの関与が大きいと考えられており、アロカリスは嘔吐中枢を刺激するサブスタンスPのNK1受容体への結合を競合的に遮断することにより制吐作用を示すとされている。

 

参照元:
厚生労働省中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第521回)

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