前立腺がんとは

精液の一部をつくる男性生殖器である「前立腺」に発生するがんです。近年急増しており、2020年には男性のがんの罹患数の第2位になると予想されています。 

前立腺は男性生殖器の一部で、膀胱のすぐ下にある栗の実の形をした臓器です。尿道を取り囲むように位置しており、ここで精液の一部がつくられます。この前立腺に発生する悪性腫瘍が前立腺がんです。

世界全体で見ると、前立腺がんは男性のがんの13.7%を占めています。罹患率は、すべてのがんのなかで2番目です。もともと欧米を中心とした西欧諸国に特に多く、それに比べるとアジア諸国の罹患率はかなり低かったのですが、最近は日本でも急増してきました。2020年には肺がんに次いで、男性がんの罹患数第2位になると予想されています。

前立腺がんは加齢に伴って罹患率が上昇し、80代前半が発症のピークです。そのため、典型的な高齢者のがんといわれます。しかし、最近は50代の患者が増え、まれに30代や40代での発症も見られます。罹患率上昇の原因としては高齢化の進行とともに食習慣の欧米化が挙げられます。特に若年患者の増加は食事との関連性が高いと考えられています。

また、前立腺がんの発症、特に若年での発症には家族歴も関連します。父親か兄弟の1人が前立腺がんである場合、罹患率は2倍に、祖父やおじまで含めた近親者のうち2人が前立腺がんに罹患していれば、罹患率は4倍になるといわれています。高いリスクを有する人は、若いときから検診を受けることが勧められています。

ほかの多くのがんと同じく、前立腺がんも早期には目立った症状はありません。そのため発見が遅れがちでしたが、簡単で精度の高いPSA検査(P5)が開発され、最近はごく早い段階で発見されるようになりました。早期に発見すれば、前立腺がんは根治が可能です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい前立腺がんのこと」より抜粋・転記しております。


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