がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ がんと・ひとを・つなぐオンコロ Fri, 14 Dec 2018 15:39:09 GMT http://オンコロジー.com/wp/wp-content/uploads/2015/04/logo1.png がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ 進行頭頸部がんを対象としたイミフィンジおよびトレメリムマブの 第III相EAGLE試験の結果を報告 https://oncolo.jp/news/181213kn https://oncolo.jp/news/181213kn 進行頭頸部がんを対象としたイミフィンジおよびトレメリムマブの 第III相EAGLE試験の結果を報告 2018-12-14UTC09:59:40+0000 2018年12月7日、アストラゼネカおよびアストラゼネカのグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンは、第III相EAGLE試験の全生存期間OS) の結果を発表した。

EAGLE試験による第III相試験

EAGLE試験(注1)は、腫瘍のPD-L1発現を問わず、白金製剤を用いた化学療法後に病勢進行が認められた再発性または転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者を対象に、デュルバルマブ(遺伝子組み換え)(商品名:イミフィンジ) (以下、「イミフィンジ」)単剤療法またはイミフィンジと抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブ(遺伝子組換え)(以下、「トレメリムマブ」)の併用療法を、標準化学療法と比較する多施設共同無作為化非盲検第III相試験である。

イミフィンジ単剤療法またはイミフィンジとトレメリムマブの併用療法は、これら難治性患者さんにおいて標準化学療法との比較で主要評価項目であるOS改善を達成することができなかった。
イミフィンジおよび同剤と、トレメリムマブとの併用の安全性および忍容性プロファイルは、これまでに得られている結果と一貫していた。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるSean Bohen氏は、「再発性または転移性HNSCCの予後は非常に悪く、このがん腫の新たな治療薬が早急に必要とされています。今回の結果は残念ですが、当社は引き続き、頭頸部がん患者さんのためのイミフィンジやその他の革新的医薬品の可能性を評価することに注力し続けていきます。
当社は、2019年上半期の化学療法による治療歴のない再発性または転移性HNSCC患者さんを対象とするイミフィンジとトレメリムマブの第III相KESTREL試験の結果に期待しています」と、述べている。

アストラゼネカは今後の国際学会において第III相EAGLE試験の結果を発表すべく準備を進めている。

イミフィンジによる進行頭頚部がんに対する治療は日本国内はまだ未承認である。また、トレメリムマブは日本国内未承認薬である。

イミフィンジについて

イミフィンジは、ヒトPD-L1に対するヒトモノクローナル抗体であり、PD-L1に結合し、PD-L1とその受容体であるPD-1およびCD80の相互作用を阻害することで、腫瘍の免疫逃避機構を抑制し、抗腫瘍免疫反応を誘発する。

イミフィンジは、切除不能なステージIII 非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬として米国、欧州および日本を含む40カ国以上において第III相PACIFIC試験に基づき承認されている。
また、イミフィンジは前治療歴のある進行膀胱がん患者さんの治療薬としても米国、カナダ、ブラジル、イスラエル、インド、アラブ首長国連邦、オーストラリアおよび香港において承認されている。

広範な開発プログラムの一環として、イミフィンジは、NSCLC、小細胞肺がん(SCLC)、膀胱がん、頭頸部がんならびにその他の固形がんの治療として、単剤療法ならびに、抗CTLA-4モノクローナル抗体であるトレメリムマブおよび新規薬剤との併用療法においても検討されている。

トレメリムマブについて

トレメリムマブは、細胞傷害性T-リンパ球抗原4(CTLA-4)の活性を標的とする開発中の新薬候補であるヒトモノクローナル抗体である。

トレメリムマブはCTLA-4の作用を阻害し、T細胞の活性化に寄与し、がんに対する免疫反応を増強する。

トレメリムマブはイミフィンジとの併用療法で、NSCLC、SCLC、膀胱がん、HNSCC、肝臓がんおよび血液がんにおける広範な臨床試験プログラムにおいて検討中である。

(注1)EAGLE試験とは

EAGLE試験は腫瘍のPD-L1発現を問わず、白金製剤を用いた化学療法後に病勢進行が認められた再発性または転移性HNSCC患者を対象に、イミフィンジ単剤療法またはイミフィンジとトレメリムマブの併用療法を、標準化学療法と比較する多施設共同無作為化非盲検国際第III相試験を指す。

本試験は米国、欧州、南米、日本、韓国、台湾、イスラエルおよびオーストラリアを含む24カ国169施設において実施された。
本試験の主要評価項目はOSであり、副次評価項目には無増悪生存期間、一定時点での生存患者の割合、客観的奏効率および奏効期間が含まれた。

(注2)HNSCCとは

2018年に世界中で約88万人の患者が頭頸部がんと診断された。
頭頸部がんと診断された患者の3分の2は進行期(ステージIIIもしくはIV)にある一方、残りの3分の1は本疾患の早期段階(ステージIもしくはII)にある。
すべての頭頸部がんの90%以上は口、鼻および喉にある扁平上皮細胞に発症し、HNSCCと称される。

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未治療の多発性骨髄腫に対する『ダラザレックス』の適応追加承認を申請 https://oncolo.jp/news/181214k01 https://oncolo.jp/news/181214k01 未治療の多発性骨髄腫に対する『ダラザレックス』の適応追加承認を申請 2018-12-14UTC08:18:26+0000 12月14日、ヤンセンファーマ株式会社は本日、 抗CD38抗体ダラツムマブ(商品名ダラザレックス)について、未治療を含む「多発性骨髄腫」の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を申請した。なお、ダラザレックスは未治療の多発性骨髄腫において厚生労働省より希少疾病用医薬品に指定されている。

ダラザレックスについては、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックスとボルテゾミブ(商品名ベルケイド)、メルファラン及びプレドニゾロンとの併用療法(DVMP療法)の有効性を検討する国際共同第III相試験(MMY3007試験、 ALCYONE)を実施しており、 日本も同試験に参加している。

近年、再発又は難治性の多発性骨髄腫における治療選択肢は急速な進歩を遂げているが、 未治療患者に対する治療選択肢は依然として限られており、さらには、治療によって寛解に至ることもあるが初回治療後も再発する可能性が高いため、新しい治療選択肢の登場が期待されている。

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「くそッ、どこだ、がん細胞!!」 はたらく細胞が描くオプジーボ https://oncolo.jp/pick-up/news2825 https://oncolo.jp/pick-up/news2825 「くそッ、どこだ、がん細胞!!」 はたらく細胞が描くオプジーボ 2018-12-13UTC23:00:48+0000 ノーベル賞で毎年、注目される科学の話題ですが正直、「難しくて、わかりにくい」と言われるのもしばしば……。
ノーベル医学生理学賞を受賞する京都大特別教授の本庶佑さんの研究も例外ではありません。
なんとか「もっとわかりやすく」伝えられないか、悩んでいたところ、今年ヒットしたアニメに光明を見いだしました。

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http://ux.nu/5bQbR

ニュース選定者:中島 香織

withnews
https://withnews.jp/

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「がんの最適な治療方針」を提示するAI開発 https://oncolo.jp/pick-up/news2824 https://oncolo.jp/pick-up/news2824 「がんの最適な治療方針」を提示するAI開発 2018-12-13UTC13:00:53+0000 米MDアンダーソンがんセンターの研究チームは、AIを利用し、患者の病歴から最適な治療の選択肢と日常管理上のアドバイスまでを提示するシステムを開発した。
医師がこのシステムを利用して患者の病歴を入力することで、現在存在している無数の治療方法から有効な選択肢を探ることができるほか、患者の病態に応じて挑戦可能な臨床試験の有無についても知ることができる。

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https://aitimes.media/2018/11/30/1188/

ニュース選定者:小森 駿

The AI Times
https://aitimes.media/

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治療後も続く小児がんのフォロー 成長に伴い異なる事情 https://oncolo.jp/pick-up/news2823 https://oncolo.jp/pick-up/news2823 治療後も続く小児がんのフォロー 成長に伴い異なる事情 2018-12-13UTC11:00:42+0000 11月16日~19日まで、京都で開催された国際小児がん学会「SIOP」の学術集会に参加してきました。
1969年にスペインのマドリードで立ち上がった研究グループが始まりです。

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http://ux.nu/NrkOg

ニュース選定者:中島 香織

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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進行がん患者の生命予後推定法の開発 ~誰でも生命予後を計算できるようになるかもしれない~ https://oncolo.jp/pick-up/news2822 https://oncolo.jp/pick-up/news2822 進行がん患者の生命予後推定法の開発 ~誰でも生命予後を計算できるようになるかもしれない~ 2018-12-13UTC09:00:50+0000 筑波大学 医学医療系 浜野淳講師らの研究グループは、進行がん患者の血液検査データと心拍数・呼吸回数だけで生命予後を高い精度で推測できることを明らかにしました。

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http://ux.nu/MvEZA

ニュース選定者:小森 駿 

筑波大学
http://www.tsukuba.ac.jp/

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早期治療でがん9割治る 「教育」の遅れで死亡者増 https://oncolo.jp/pick-up/news2821 https://oncolo.jp/pick-up/news2821 早期治療でがん9割治る 「教育」の遅れで死亡者増 2018-12-13UTC07:00:57+0000 1981年から日本人の死因の第1位を占めるがんは、健康面での大きな課題だ。
しかし、東京大学医学部付属病院放射線科准教授で厚生労働省や文部科学省のがん関係の委員会に所属する中川恵一氏は「早期発見・治療でがんの9割は治る。
がんに対する正しい教育を怠ってきたのが、大きな問題だ」と批判する。

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http://ux.nu/QyZKr

ニュース選定者:小森 駿 

時事ドットコム
https://www.jiji.com/

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がん遺伝子パネル検査の対応を迅速化、抗がん剤の適応外使用で https://oncolo.jp/pick-up/news2820 https://oncolo.jp/pick-up/news2820 がん遺伝子パネル検査の対応を迅速化、抗がん剤の適応外使用で 2018-12-13UTC05:00:37+0000 厚生労働省は、製造販売承認済みの抗がん剤を適応外使用で治療に使うと効果が期待できるとの結果が、がん遺伝子パネル検査で出てくることを想定した準備を進める。
現在、国立がん研究センター中央病院、東京大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院の3施設が「先進医療B」として保険診療との併用でがん遺伝子パネル検査を実施しており、抗がん剤の適応外使用を推奨する結果が出るのは時間の問題と見られている。

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http://ux.nu/370aO

ニュース選定者:小森 駿 

m3.com
https://www.m3.com/

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【子宮頸がん体験談】生きるって、いいことばかりじゃない。それが命。その中で見つけていく“自分の生き方”。〜後編〜 https://oncolo.jp/mystory/human45-2 https://oncolo.jp/mystory/human45-2 【子宮頸がん体験談】生きるって、いいことばかりじゃない。それが命。その中で見つけていく“自分の生き方”。〜後編〜 2018-12-13UTC02:27:00+0000 23歳で子宮頸がんが見つかった阿南里恵(あなみ りえ)さん。28歳のころから各地での講演活動を開始し、厚生労働省がん対策推進協議会委員を務めるなど、がんの経験を活かした活動を行っています。しかしその中でいつも心に持ち続けていたのは「これが私の生き方なのだろうか」という疑問でした。

様々な素晴らしい出会いと、人生への葛藤(かっとう)。その中で見つけていった“自分の生き方”とは—。聞き手は、オンコロ・コンテンツ・マネージャーの柳澤 昭浩(やなぎさわ あきひろ)です。

前回の記事はこちら

“自分の人生”を生きる

柳澤:阿南さんは近々、イタリアへ留学されます。がんとはまったく違う分野へ目を向けていますが、その理由を教えてください。

阿南:がんの活動は「誰かのために」というもの。実は活動している間も、私の中には大きな穴があったんです。それは、「がんになったために、私は自分の人生を生きられなかった」という寂しさでした。「最後までこれでいいのかな」という気持ちがありました。この先何十年も、がんについて語っていくのは本当に自分の人生だろうかと思ったんです。

“がんになったからできている活動”ではなく、“がんを除いての阿南里恵”は、何だろうと。

そんな時、街でショーウインドウを見ていたら、友人に「ほんまに、そういうの昔から好きだよな」と言われて、確かにそうだと思いました。「次はこれをやってみようかな」と。

そこでインテリアコーディネーターの勉強を始めてみたら、それが面白くてしょうがなかったんです。でもデザイン系の大学を出たわけでもなく、なかなか就職が決まらなかった。入った会社でもインテリアコーディネーターとしてではなく働くことになって、「社会ってやっぱり甘くないな」と。

そんな時に、父が亡くなりました。それがとても大きくて。最期は、ずっと私が手を握っていたんです。父が私に、最期の瞬間を託していたようでした。

亡くなった時、兄から「お父さんにとって、里恵はずっと特別な存在だった」と言われました。そこでまた、「自分の人生を諦めて生きていくことは、やっぱり違う」と感じました。「それなら生きづらいと感じていた日本ではなく、海外に行ってみよう」と思ったんです。イタリアに留学して、ゼロからのスタートです。

柳澤:厳しいところに身を置く。新しい挑戦はすごいなと思います。勇気がありますよね。

阿南:以前は、「これだ」と思ったら気持ちだけで前に進んでいましたが、最近はめちゃくちゃ勉強するようになりました。勉強すればするほど見えてくることがあります。

次にやりたいことは「町長」!?

柳澤:将来はどんなことをしていきたいですか。

阿南:これからイタリアに行くのに、帰ってきてからのことを考えています(笑)。

北海道に移住したい。標津(しべつ)という町の町長をやりたいです。以前、講演でうかがった時にそう思いました。標津には、病院は少ないし、医者もいないし、「日本でこんなことが起きているんだ!」と思いました。それを何とかしてみたい。それに、標津ってとてもきれいなんです。「何てきれいなところだろう」と思いました。

イタリアに行きたいと思ったのも「常に美しいものに囲まれて生きよう」という思いからでした。建築も街も歴史も素晴らしいところで暮らしたいと。

いずれ、標津で観光ビジネスを始めたいので、イタリアにいる1年の間に、今後活用できるものをつかんでこようと思います。標津への飛行機は東京から1日1便ですが、観光客が増えて増便していけば、医師も来やすくなりますよね。

柳澤:イタリアに行く話を聞いた時は、素敵なイタリア人を見つけて住み着いてしまうのかと思いました(笑)。

阿南:最初は日本に帰ってくるつもりはなかったんです。でも標津に出会ってしまったので。一番の理想は、「イタリア人と標津に移住」ですね(笑)。

(文・写真:木口マリ)

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【アンケート調査】非小細胞肺がん患者さんの薬剤選択に関する調査にご協力ください https://oncolo.jp/reserch/20181213h01 https://oncolo.jp/reserch/20181213h01 【アンケート調査】非小細胞肺がん患者さんの薬剤選択に関する調査にご協力ください 2018-12-13UTC01:43:58+0000

目次

調査目的について

この調査は、非小細胞肺がん患者さんが治療を選択するにあたり、重要視した点や参考にした情報、また検査に対するお考え等を伺う調査です。
お伺いした内容は医療現場に届けられ、患者さんに対する情報発信に役立てられます。
患者さん中心医療の発展に向けての調査へ皆さんご協力をお願い致します。

調査にご協力いただける方について

・非小細胞肺がんと診断を受けている方
・現在、薬物治療中の方、または薬物治療を終えて1年以内の方

調査の方法について

インターネット上のアンケート調査で行います。
・本ページ下部にある「アンケートへの回答はコチラから」ボタンをクリックし、アンケート実施画面にお進みください。
・回答にかかるお時間は2-30分程度と想定しております。

アンケートで質問する主な内容について

・肺がんの治療歴
・治療を開始する際に先生から受けた説明について
・治療を選択する際に参考にした情報について
・検査について
リアルワールドデータ/リアルワールドエビデンスについて 等

その他の注意点について

弊社から謝礼をお送りするため、お名前、お電話番号、メールアドレスの記入が必要となりますが、個人情報は厳重に管理され、電話連絡以外の目的で使用されることはございません。また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力をせずに回答することが出来ますが、謝礼のお渡しをすることは出来ません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、疾患情報、服薬情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

2018年12月13日~12月27日
※回答状況により変更となる可能性がございます。


※外部ページに遷移します

謝礼について

3,000円相当のアマゾンギフトカードをメールにて送付
※調査条件に合致し、最後まで回答頂いた方が対象となります。あらかじめご了承ください。
※2019年1月下旬の送付を予定しております。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268(平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『非小細胞肺がんのアンケート調査』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔
ご協力、宜しくお願い致します。

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医療データに基づいた先駆的なプロジェクトと乳がん診療均てん化実現 https://oncolo.jp/pick-up/news2818 https://oncolo.jp/pick-up/news2818 医療データに基づいた先駆的なプロジェクトと乳がん診療均てん化実現 2018-12-13UTC01:00:56+0000 2012年よりNCDに参画した日本乳癌学会。
現在、年間約9万人が発症すると言われる乳がん患者の9割強に当たる8万人以上のデータがNCDに登録されている。
さらに同学会では、これまでは医療者・学会が利活用していたNCDデータを、患者にも活用してもらうプロジェクトを開始した。

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https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/642226/

ニュース選定者:中島 香織  

m3.com
https://www.m3.com/

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HPV(子宮頸がん)ワクチン:親が子供に接種させない本当の理由 https://oncolo.jp/pick-up/news2817 https://oncolo.jp/pick-up/news2817 HPV(子宮頸がん)ワクチン:親が子供に接種させない本当の理由 2018-12-12UTC23:00:25+0000 ジョンズホプキンス研究者たちの新たな調査データ研究によると、性感染を起こすヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンを親が自分の子供に接種させないのは、ワクチン接種が若者の性行為を促したり、サポートにしたりすることが心配なためであると医師らはこのワクチン推奨がなかなか進まない理由をしばしば説明しているが、この理由でワクチン接種をさせなかった親はごく一部であった。

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https://www.cancerit.jp/61381.html

ニュース選定者:可知 健太  

海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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HPV陽性中咽頭がん患者はシスプラチン+放射線療法を受けるべき https://oncolo.jp/pick-up/news2816 https://oncolo.jp/pick-up/news2816 HPV陽性中咽頭がん患者はシスプラチン+放射線療法を受けるべき 2018-12-12UTC14:00:53+0000 ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性咽喉がん患者はセツキシマブと放射線治療を併用するよりも化学放射線療法を受けるべきである。これは、2018年度欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次大会で報告された最新の研究による。

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https://www.cancerit.jp/61384.html

ニュース選定者:可知 健太  

海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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子宮頸がん検診でHPV検査、初の推奨…国立がん研究センターが指針改訂案 https://oncolo.jp/pick-up/news2815 https://oncolo.jp/pick-up/news2815 子宮頸がん検診でHPV検査、初の推奨…国立がん研究センターが指針改訂案 2018-12-12UTC12:00:58+0000 国立がん研究センターは、子宮頸がん検診の指針の改訂案を公表した。
がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかを調べる検査を、検診として初めて推奨した。

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https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181126-OYTET50000/

ニュース選定者:滝澤 宏隆

yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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本庶 佑先生ノーベル賞受賞 VOL.2 ~免疫チェックポイント阻害薬を理解している一般人の割合は27%程度~ https://oncolo.jp/blog/181211k01 https://oncolo.jp/blog/181211k01 本庶 佑先生ノーベル賞受賞 VOL.2 ~免疫チェックポイント阻害薬を理解している一般人の割合は27%程度~ 2018-12-12UTC10:14:49+0000 オンコロの可知です。

12月10日、スウェーデンのストックホルムにてノーベル賞授賞式が開催されました。本庶 佑先生、ジェームス・アリソン先生、本当におめでとうございます。

そして、本庶 佑先生がノーベル賞を受賞発表より2か月以上経過したということで、早いものです。

そして、1か月後に「本庶 佑先生ノーベル賞受賞から1か月 ~Nivolution trialに関わって~」というブログ形式の記事を書きました。

この記事では、オンコロ(主に私)と免疫チェックポイント阻害薬との関係を書くという、とりとめのないものとなりましたが、その最後に「この一か月で思うことについては後編に示したいと思います。内容は10月1日発表から1週間のオンコロの裏側を赤裸々につづり、思うことを記したいと思います。」と付け加えました。

が、全く書けていませんでしたし、今更、一般メディア対応の酷さを書いても仕方がありませんので、我々が調べた「一般人」の免疫チェックポイント阻害薬の認知状況と、「患者」だからできるプロジェクト「グリーンルーペプロジェクト」、そして「本庶先生へ送るために集めているメッセージ」について書いていきたいと思います。

ノーベル賞受賞報道を受け、一般の方に免疫療法の認識を聞いてみた

がん免疫療法の認知率は約6割だが、正しい内容認知は約3割

今回の本庶先生のノーベル賞受賞を受けて、免疫チェックポイント阻害薬、特にオプジーボについて「副作用なくがんを治す夢の新薬」ということでフォーカスされました。

「その夢の新薬を使いたい、もっと知りたい」と、オンコロにも様々な種類のがん患者さん・そのご家族の方から問い合わせがあり、その数、1週間(5営業日)で100名以上となりました。

しかしながら、オプジーボは(言葉が適切かはわかりませんが)ホームランバッターのような薬剤です。たしかに、メラノーマや非小細胞肺がんでは2~3割の方が奏効し、効果がない方は全く効かないといわれている薬剤です。その点は、かなり誤解が増長してしまったことは否めません。

ただ、私見としては、大げさであるものの、一般の方ががん治療が進歩していることを知るのきっかけとなり、そんなに悪いことではないと思っています。問題なのは、「免疫チェックポイント阻害薬」と「エビデンスのない免疫療法」が誤解なく認識されてるか?ということです。

そこで、我々は10月5日~10月15日に1613名の方に「がん免疫療法」に対する認識調査を行いました。なお、一般の方の認識をしるために、治験情報サイト生活向上Web(オンコロの姉妹サイト)を利用して調査しました。

調査サマリーは以下の通りです。(詳細はコチラ

「免疫療法」の認知率は63.4%だが、本庶佑特別教授をきっかけに開発された「免疫チェックポイント阻害薬」を理解していたのは、27.3%にとどまった。

Q:あなたはがんの「免疫療法」についてどの程度ご存知ですか?

Q:今回のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶先生の発見で実現した「がんの治療法」は、以下のどれかにあたるかご存知ですか?

 

保険適用外である理由について質問したところ、「最新治療のため」44.7%、「高価なため」41.7%との回答が最も多かった。

Q:がんの免疫療法には保険適用外(自費)のものがあります。何故だと思いますか。あなたの考えにあてはまるものを全てお選びください。(複数選択可)

自由診療の「免疫療法」の広告に接触したことがある方は30.0%であった。また自由診療の広告を見て治療を受けてみたいと回答した方は21.0%となった。

Q:がんの治療方法について等インターネットで調べた際、「自由診療」による治療の広告が表示されましたか。

Q:インターネットで見かけた「自由診療」によるがん治療の広告を見て、治療を受けてみたいと思いましたか。がんに罹っていない方も、想像でお答えください。

これらの結果から、一般の方は「免疫チェックポイント阻害薬がどういったものかよくわからないけど、とにかく免疫療法はすごいもの」と認識していると思われます。

一番の懸念は、それらの一般人がオプジーボやキイトルーダなどの適応がないがんを発症した時に、その違いがわからずに標準療法ではなく自由診療の免疫療法を受けてしまう可能性があることだと思います。

一般人への認知が課題であるのは間違いなさそうです。

グリーンルーペ・プロジェクトが自由診療に対して警鐘

認定NPO法人 希望の会、NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ、一般社団法人キャンサーペアレンツの3団体にて発起されたグリーンルーペ・プロジェクト。「グリーンルーペは、がんを、もう少し近くで見るための “虫めがね”」とたとえ、「がん体験者や家族が、がんになる前に知っておきたかった!」を発信しています。

そのグリーンルーペ・プロジェクトが、今回のノーベル賞に便乗した免疫チェックポイント阻害薬と自由診療の免疫療法の併用療法に対して警鐘を鳴らす動画を作成しました。

この動画は、国立がん研究センター中央病院副院長の藤原 康弘先生にアフラックのCMでおなじみのNPO法人がんノートの岸田徹君が自由診療の免疫療法についてたずねる企画となります。(なお、藤原先生に「まじか」とタメ口で話せるのは、岸田君しかいないと思います。)

具体的な内容は見ていただければと思いますが、「高い治療法は効かないと思った方がいい」とはっきり言われているのが印象的です。

グリーンルーペ・プロジェクトは、一般の方へのがん啓発という難しいテーマも題材にしています。

今年、9月1日には越谷レイクタウンにて「あなたが、大切な人が、がんになったとき」という、ショッピングモールでのがん啓発という今までにない手法のイベントも開催しています。

今回の動画により、一人でも多くの方が誤った手段をとらないことを願います。

本庶先生へのメッセージの一部を公開、メッセージはまだまだ募集中

最後に、以前から集めている本庶先生へのメッセージについて、まだまだ募集中ですのでコメントくださいませ。

【メッセージを募集】ノーベル医学生理学賞受賞 本庶 佑先生へ

現在200名程度の方から回答いただいておりますが、その一部を公開します。

・先生の研究のお陰で沢山の患者が救われています。私は肉腫患者で治験で免疫チェックポイント阻害剤を使用しましたが残念ながら効果はありませんでした。今後私のような肉腫患者でも効果のあるPD1の開発をしてください。

・私は悪性黒色腫のステージ4です。オプジーボが無ければ希望もなく抗がん剤治療をするしかありませんでした。希望の薬を作ってくださり有難うございます。

・先生の研究がもとになった治療薬により、肺がん4期の私の父は、現在も治療を続けることができています。(現在は別の抗がん剤ですが)先生方が行っている研究が、がん患者の治療の選択肢の幅が広がっていくことに繋がることを祈っています。”

・”オプジーボのおかげで、肺腺がん遠隔転移が2年ほど抑えられ、感謝しております。粘り強く研究を続け、製品化までこぎつけていただいたので、今、私は生きていられます。ありがとうございます。”

・扁平上皮肺がん、ステージⅣの患者です。オプジーボとヤーボイを併用する治験(チェックメイト227)に参加させて頂くことが出来、見事に肺がんの病巣がほぼ消滅しました。この「免疫チェックポイント阻害薬」にめぐり合えたことに感謝するのみです。オプジーボの開発、本当に有難うございます。また、ノーベル賞の受賞おめでとうございます。先生にはただただ、感謝しかありません。

・”先生のお陰でどれほど患者・家族が勇気づけられたことでしょうか。心から御礼申し上げます。更にご精進いただきオプジーボを上回る治療効果に傾注いただきますよう ご健勝を祈念申し上げます。おめでとうございます。”

・”昨年6月肺がんが再発しキイトルーダの投与を受けています。劇的な効果が認められ副作用も現在のところはほとんどありません。3週間に一度の投与日以外は肺がんである自分を忘れている毎日です。

・私は腎細胞がんのステージ4の患者です。2013年から分子標的薬を始めましたが副作用との闘いで毎日辛い日々でした。2016年10月からオプジーボを始め、運良く効果があり、今では副作用に悩まされることなく、健康な人と同じ生活ができてます。食事が美味しいし、下痢に悩まされてず、旅行や趣味も楽しめる!こんな生活がまた出来るとは思っていませんでした。毎日幸せを感じてます!本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、頂いた時間、幸せを噛み締めて、悔いのない人生を過ごしたいと思ってます。生きるチャンスをくださってありがとうございます!ステージ4患者の光です!

・オプジーボのお陰で、今日も生きている一人です。感謝の気持ちを表すふさわしい言葉が見つかりません。本当に本当にありがとうございました。これからも研究が進みますように心からお祈り申し上げます。

・私は、腎盂ガンでリンパ節転移があります。ちょうど一年前から治験でテセントリクとGCの組合せを始めました。現在は治験薬だけですが、まだ生きております。仕事柄、物理学のノーベル賞を取られた先生方のお話を聞いたこともありますし、学校の先輩でも1人おられ、感動もいたしました。しかし、自分の命に関わる先生のノーベル賞は、私にとって感謝すべきとても素晴らしいものだと思いました。”

・先生が研究してくださった結果、新薬ができ、保険適用となり、治療が出来ることは幸せなことです。少しでも父の延命に繋がってくれたら嬉しいと思います。”

・がん治療の新しい革命は 私たちの希望です。すべての人に効果ある治療薬に期待します。

・これからもがん治療に役に立つ研究を頑張って下さい。そして、是非、私の家族の病を完治できるようにして下さい。

・患者からこう言われるのが一番嬉しいならば、何度でも言いたいです。「あんたのおかげ」と。先生のおかげで今も生きています。いつかこの恩恵を他のすべてのがん患者さんが受ける事ができるよう、願ってやみません。

・早期発見で助かったと思った半年後に転移が発覚。絶望感に暮れながら、効果は50%以下と言われても使用しております。おかげ様で現在癌マーカーは2.8前後を推移しながらも、元気に働けるまで回復しました。本当に感謝の言葉が見つからないですが、命の恩人のと思っております。最後に受賞おめでとうございます。

・主人は咽頭がんで、抗がん剤と放射線治療をやっていましたが、癌が再発して、抗がん剤がもう使えるのがないと言われました。しかし、担当の先生がオプジーボをすすめてくださりました。使用して、1年経ちますが、症状がやわらぎ髪の毛も黒々としたものが生えてきて、癌が縮小してきました。一度はあきらめた命でしたが、また希望を持てました。本当にありがとうございます‼そして、おめでとうございます‼

・2018年春に肺腺癌が見つかり、拠点病院の若い医師の勧めでキイトルーダでの治療をスタートしました。若き主治医は、50代ながら新たな資格取得のために勉強中であるという私の何気ない一言に反応してくれ、まだやりたいことがある人ならQOLの維持が最優先、試薬の結果も良好であるからぜひ免疫療法をとのことでした。免疫療法の何たるかはそこから学んで知ることになりました。おかげさまで、先日念願の講師資格を取得することができ、人生は着実に前に進んでいます。主治医に感謝するとともに、日々の不安を支えてくださる関係者の方々、そしてここにつながる基礎研究をはるか昔からなさってくださっている本庶先生に、心より感謝いたします。今後も治療は続きますが、治療しながら人生が続くのであれば「御の字」です!

・こうして生きていれる事、仕事が出来る事、全てに感謝です。本当にありがとうございます。6ヶ月間点滴を受け いつ中止なるのか? ずーっと薄氷の上を歩いている様で辛かったですが、7ヶ月目にすっかり消えていました。不思議でした。

・”非小細胞肺がん患者です。2016年、新たな転移が見つかり癌性髄膜炎と診断されました。そこで主治医より提案されたのが、オプジーボでした。使用後、奏功して寛解状態となり現在に至ります。オプジーボは生きることを諦めかけていた私と、私の家族の未来を変えてくれました。本当に感謝しています。ありがとうございました。”

・父は効果なく、悪化しました。”どんながんも治す薬を作ってほしい。大事な人の命ががんでなくされる事がないようにして欲しい。”

如何でしょうか、感謝の言葉を募っているのでプラスの意見が多いので注意が必要ですが、我々はきちんと本庶先生にメッセージを届けるという義務を全うしないといけないと感じております。現在、どのような形で届けられるか検討しているところですが、お待ちいただければと思います。

文:可知 健太

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セカンドオピニオンが必要と思っていても実際の受診は3割 https://oncolo.jp/pick-up/news2814-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2814-2 セカンドオピニオンが必要と思っていても実際の受診は3割 2018-12-12UTC09:37:31+0000 「ほかのお医者さんの意見も聞いてみたい」──
病気で医者にかかったとき、そう思ったことはないだろうか。
主治医のことは信じているし、その診断や治療方針に確たる疑問があるわけでもない。

続きを読む
https://www.news-postseven.com/archives/20181126_810352.html

ニュース選定者:小森 駿

NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/

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BRAF遺伝子変異とは https://oncolo.jp/cancer/lung-braf https://oncolo.jp/cancer/lung-braf BRAF遺伝子変異とは 2018-12-11UTC11:12:26+0000 BRAF遺伝子変異は、細胞増殖の指令の伝達に関わるBRAF遺伝子の異常です。BRAFの600番目のアミノ酸はバリエ(V)と呼ばれる必須アミノ酸ですが、これが変異によってグルタミン酸(E)に変わると、増殖しろという命令が出し続けられ、がんが無秩序に増殖し続けます。

BRAF遺伝子はこのV600E変異によるがんの増殖を抑える薬です。BRAF阻害薬を単独で投与した場合、その下にある細胞分裂に関わるMEK遺伝子が上流のRAS遺伝子などの機能を抑えていることまで障害されるため、かえってがんが大きくなったり、別のがんが生じたりしやすいことがわかっています。MEK阻害薬を併用するとそういった弊害が抑えられるため、非扁平上皮がんでBRAFV600遺伝子変異陽性の人の薬物療法は、BRAF阻害薬とMEK阻害薬の併用療法が第一選択になります。

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ROS1遺伝子変異とは https://oncolo.jp/cancer/lung-ros1 https://oncolo.jp/cancer/lung-ros1 ROS1遺伝子変異とは 2018-12-11UTC11:09:50+0000 ROS1融合遺伝子は、細胞の増殖などに関わるROS1遺伝子が他の遺伝子と融合して生じた異常な遺伝子です。やはり、ATPと結合すると細胞増殖のスイッチが入りっぱなしになり、がん細胞が増殖し続けます。ROS1阻害薬は、ATPとROS1融合遺伝子の結合を阻止してがんの増殖を抑えます。

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【子宮頸がん体験談】生きるって、いいことばかりじゃない。それが命。その中で見つけていく“自分の生き方”。~前編~ https://oncolo.jp/mystory/human45-1 https://oncolo.jp/mystory/human45-1 【子宮頸がん体験談】生きるって、いいことばかりじゃない。それが命。その中で見つけていく“自分の生き方”。~前編~ 2018-12-11UTC03:34:21+0000 23歳で子宮頸がんが見つかった阿南里恵(あなみ りえ)さん。28歳のころから各地での講演活動を開始し、厚生労働省がん対策推進協議会委員を務めるなど、がんの経験を活かした活動を行っています。しかしその中でいつも心に持ち続けていたのは「これが私の生き方なのだろうか」という疑問でした。

様々な素晴らしい出会いと、人生への葛藤(かっとう)。その中で見つけていった“自分の生き方”とは—。聞き手は、オンコロ・コンテンツ・マネージャーの柳澤 昭浩(やなぎさわ あきひろ)です。

ベンチャー企業で「水を得た魚」のように。そんな時に見つかった「がん」

柳澤:阿南さんに出会ったのは、杉並区立和田中学校でのがん教育の講演がきっかけでした。その時に、体験者が言葉を伝えることの強さを知りました。

阿南:あれからもう9年も経ってしまいました。当時は、がん経験者が人前に出て話すこと自体、ものすごくレアでした。時代は大きく進んできていますね。

<よのなか科NEXT- 「『命』の授業」「がんの告知」について>
https://www.youtube.com/watch?v=LU68bCBv_E0

柳澤:様々な活動をされている阿南さんですが、がんになる以前はどんな方だったのでしょうか。

阿南:両親が共働きだったため、生後7ヶ月から保育園に預けられていたんです。そのためか、自分で何でも決めるような子供でした。我が強いし、人とあまり群れることもなく、お世辞なども言えない。そのまま大人になったような感じです。

大企業に就職したけれど、しがらみや立場のあれこれが合わずに1年半で辞めてしまいました。次にベンチャー企業に移ったら、水を得た魚のように働くことができたんです。しかし入社から1ヶ月後くらいにがんであることが分かりました。

柳澤:どんな治療を行いましたか。

阿南:抗がん剤でがんを小さくした後、手術と放射線治療を行いました。手術では、子宮、子宮を支える靭帯、リンパ節を取りました。医師が、「卵巣を残すかどうかは自分で決めていい」と選択肢を与えてくれたため、取らずに残してあります。

大切なのは「生きること」よりも「どう生きるか」


柳澤:活動を続ける中で、阿南さんを支えているものは何でしょうか。

阿南:治療後は後遺症が残るなど、突然、生きづらい社会に放り込まれたようなでした。ちょっとがんばると熱が出たりして、動けなくなってしまう。それが悔しくて。ベンチャー企業だと、みんな「結果を出す!」という意気込みがあります。それができなくなってしまったことで、もがいていた時期がありました。自分で起業してみたりもしたけれど、うまくいかなかったり。

がん発覚の5年後に講演活動を始めた時、「これがやりたかった!」と思ったんです。がんになることはとても大きな壁ではあるけれど、それよりも「どう生きるか」ということを伝えたいと気付きました。よく世の中では、「命の大切さ」を言われていますが、私は「どう生きるか」の方が100倍大事だと思うんです。

「生きるって、いいことばかりじゃない」それが命。「命があるだけで満足」という思いは全然ありません。それどころか、経過観察が終わるまでの5年間は、死んだ方が楽だったんじゃないかと思うような時間を過ごしてきました。「いつまで生きなきゃあかんのやろ」と思っていたんです。命があるとかないとかは、自分で決められない。それならば「どう生きるか」の方が大事だろうと思いました。

柳澤:「息を吸って吐いて、ただ生きている」と「どう生きるか」はまったく違う意味を持っていますね。講演活動のほかには、どんな活動をしていましたか。

阿南:実はそのころ、生活がとても苦しかったんです。講演は不定期に依頼が入るため、定職につくことが難しくて。講演を続けたいから貧乏だった、みたいな(笑)。でも「リレー・フォー・ライフ」に参加したことをきっかけに財団法人 日本対がん協会から声をかけていただき、就職することになりました。経験を活かせる仕事ですごく楽しかったです。その間に、がん対策推進協議会委員のお話もいただきました。

「子宮頸がん」に付随する悩み、様々な想い

柳澤:子宮頸がん予防のHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンが話題になったことで、逆に「セックスでがんが感染する」などの誤った認識を持つ人も増えてしまったように思います。残念なことですね。

阿南:私も親に「経験が多かったのか」と言われました。でも、その時に何も答えられませんでした。「そんなはずはない」と思ったけれど、何がどうなってがんになったのかは分からなかったですし。

柳澤:阿南さんは生殖医療の分野でも活動をされていますね。興味を持った経緯を教えてください。

阿南:手術をしてくれた医師と再会したことがきっかけです。当時は、「命が助かるのに、子供を産めなくなることで悩むなんて贅沢」という考え方がありました。私も、「そんなことで悩んではいけない、思いを抱いてはいけない」と、自分の気持ちを押し殺していました。でもその医師は、患者の妊孕性(にんようせい/子供をつくる能力)についてとてもがんばって研究してくれていて。

「そういう医師たちがいる」ということに救われたんです。「それを伝えていきたい!」と思いました。そのころは、「もう、がんの活動はやらなくてもいいかな」という気持ちがあったのですが、改めてやる気が湧きました。

柳澤:子宮頸がんに対する誤った知識で傷つく人もいますし、妊孕性への理解や研究も、がん治療そのものと同様に重要な課題となっています。たくさんの人に伝わっていくといいですね。

後編の記事はこちら

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【乳がん体験談】こんどは支える側、発信できる人になりたい~後編~ https://oncolo.jp/mystory/human44-2 https://oncolo.jp/mystory/human44-2 【乳がん体験談】こんどは支える側、発信できる人になりたい~後編~ 2018-12-10UTC03:15:58+0000 井上 裕香子さん(37歳)乳がんサバイバー。Pink Ring 西日本branch 代表

30代、AYA世代で乳がんになった井上 裕香子さん。治療の辛さを誰にも話せず、抗がん剤治療の最後のクールで、看護師の計らいで同じ治療を経験した先輩サバイバーに出会い、初めて心を開き癒された経験から、こんどは自分が「支える側」になりたい、と決意しました。それから2年。現在、若年性乳がん患者のコミュニティPink Ring の西日本branch 代表として、さまざまな活動にチャレンジしています。

前回の記事はこちら

こんどは“支える側”に

川上:女性として、それは辛いご経験でしたね。さきほどのお話で、「こんどは支える側に」との話が出てきましたが、そこに向かって踏み出したのはいつ頃だったのですか?

井上:告知を受けてから、インターネットで乳がんのことをいろいろ調べていくうちに、NPO法人キャンサーネットジャパンが主宰するBEC(乳がん体験者コーディネーター)養成講座のことを知りました。誰かの支えになるためには、自分がきちんとした知識をもっていないといけない、と思ったので、受講を決めました。

抗がん剤が終わったタイミングが3月の中旬頃で、講座が7月からスタートだったので、良いタイミングで申し込みできました。そして同じ年の11月に、Pink Ring のAYAサミットが東京で開催される予定があり、ちょうど東京の病院に通院するタイミングだったので、代表の御舩美絵さんに、運営側としてお手伝いをしたい、と申し出たんです。

そして運営側として関わり、「私はこういうことがやりたかったんだ」と達成感を得ることができました。それがきっかけとなり、その後、広島と福岡で予定されていたPink Ringの出張おしゃべり会の企画をお手伝いすることになりました。広島での開催が今年の7月のことで、9月の福岡での開催は私が中心に運営しました。BECの受講を通して、新たな仲間とも出会い、刺激を受け、いろいろな人たちとつながりました。

川上:井上さんは行動力がありますよね。BECでは、山口県からの初の受講生「いちばん星」としてエントリーされたとか。いま、山口県内では何か活動はされているんですか?

井上:私は、治療を山口県内でしていないので、県内にはほとんど繋がりはなかったんですが、マギーズ東京に行ったときに対応いただいたMSW(ソーシャルワーカー)さんが、山口県のお知り合いのMSWさんを紹介してくださって、今度はその方から、県庁に行ってみたら、と勧められ、医療政策課のがん対策担当の方をさっそく訪問してみました。

自分の経験や、山口県で初めてBECの資格を取ったこと、これからやりたいことなどをお話したところ、山口県は乳がんの検診受診率ワースト1位だったこともあり、私の話を聞いて下さったうえに、県内の郡・市や企業などに、「こういう人がいます」と周知してくれたんです。それで、徐々に学校などでの講演の機会もいただくようになりました。11月にも3件、講演の依頼をいただいています。

また、抗がん剤で脱毛した患者さんのためのウィッグへの公的助成があったらな、と、他の県の事例を参考に、いろいろな方にご協力を仰いでいたら、美容組合の方がご尽力くださって、看護協会などのご協力もいただきながら、県の来年度予算として、検討していただけそうなところまで来ています。

川上:本当にすごい行動力。もう今は「支える側・発信する側」の人ですね。これから井上さんは、どのようなことをしていきたいですか?

井上:私が一番したいことは、「がんになったけれども、なった後の人生も楽しいこともあるし、幸せもあるんだ」ということを、私が生きる姿から感じてもらえるように生きていくことです。がんが怖い、と思っている人、若くしてがんになって可哀想、と思っている人が多いと思います。

もちろん、大変で、辛いこともたくさんあったけれど、でも、私は今こんな風に生きています、というのを知ってもらいたいと思っています。だから、自分自身の活動をどんどん発信していきたいと思っています。新聞やテレビの取材も積極的に受けるようにしています。そして、自分がやりたい・伝えたいことだけ、にならないよう私が支えを必要としていた頃の自分のことを、忘れないようにしたいと思っています。

オンコロにメッセージ

川上:井上さんのように行動力がありつつ謙虚さもある方なら、これからもたくさんの方が応援してくれて、どんどん活動が広がっていくと思います。オンコロのことも活用してくださいね。最後にオンコロにメッセージがあればお願いします。

井上:オンコロのことは治療中からよく参考にさせてもらっていました。臨床試験のことも含め、がん医療の情報に興味を持つことは、患者として、とても大事だと思います。オンコロでは、難しいことでも、やわらかい雰囲気で発信しているので、馴染みやすく、体験談からイベント情報、最新の研究成果など幅広く情報が得られるので、たくさんのがん患者さんに利用していただきたいと思っています。

若年性乳がんサポートコミュニティ  Pink Ring

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PD-L1抗体テセントリク 免疫チェックポイント阻害薬で初めての小細胞肺がん承認申請 https://oncolo.jp/news/181207k01 https://oncolo.jp/news/181207k01 PD-L1抗体テセントリク 免疫チェックポイント阻害薬で初めての小細胞肺がん承認申請 2018-12-07UTC12:54:57+0000 12月7日、中外製薬株式会社は、抗PD-L1抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)の進展型小細胞肺がんに対する効能・効果追加について、本日、厚生労働省に承認申請を行ったと発表した。非小細胞肺がんでは、4つの免疫チェックポイント阻害薬が承認される中、小細胞肺がんでは初の承認申請となる。

今回の申請は、国際共同第I/III相臨床試験(IMpower133試験)の成績に基づいている。

本試験は、化学療法未治療の進展型小細胞肺がん患者さんを対象に、テセントリクと化学療法(カルボプラチンおよびエトポシド)の併用と化学療法(カルボプラチンおよびエトポシド)単独を比較し、有効性および安全性を検討した多施設共同無作為化プラセボ対照の二重盲検国際共同臨床試験となる。

テセントリクと化学療法の併用は、ITT(Intent to treat)解析集団において、化学療法単独に比べ主要評価項目である全生存期間OS)の延長を示すとともに(OS中央値:12.3カ月 vs 10.3カ月、ハザード比:0.70、95%信頼区間:0.54-0.91、p=0.0069)、同じく主要評価項目である無増悪生存期間PFS)の延長を示しました(PFS中央値:5.2カ月 vs 4.3カ月、ハザード比:0.77、95%信頼区間:0.62-0.96、p=0.017)。

テセントリクと化学療法の併用における安全性は、これまでに各薬剤で認められている安全性プロファイルと一致しており、本併用療法による新たな安全性のシグナルは確認されていない。

未治療進展型小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+化学療法、死亡(OS)のリスクを30%、病勢進行または死亡(PFS)のリスクを23%統計学的有意に減少 第19回世界肺がん学会議(WCLC 2018)(オンコロニュース:2018/10/3)

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早期乳がん患者に対する術後療法としてのホルモン療法の10年を超える長期試験の結果 https://oncolo.jp/news/181207y02 https://oncolo.jp/news/181207y02 早期乳がん患者に対する術後療法としてのホルモン療法の10年を超える長期試験の結果 2018-12-07UTC12:45:09+0000 この記事の3つのポイント
ホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者に対する術後療法
・レトロゾール5年、タモキシフェン5年、レトロゾール2年→タモキシフェン3年の長期結果
・レトロゾール単剤療法はタモキシフェン単剤療法に比べて無病生存率を9%減少(統計学有意差なし)

2018年11月26日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのレトロゾール単剤療法、タモキシフェン単剤療法、レトロゾール/タモキシフェン交互投与療法の有効性を検証した第III相のBIG 1-98試験(NCT00004205)の長期フォローアップ結果がKantonsspital St Gallen・Thomas Ruhstaller氏らにより公表された。

BIG 1-98試験とは、ホルモン受容体陽性の閉経後乳がん患者に対する術後化学療法として1日1回レトロゾール2.5mg単剤療法を5年間投与する群(N=1297人)、1日1回タモキシフェン20mg単剤療法を5年間投与する群(N=1286人)、1日1回レトロゾール2.5mg単剤療法を2年間/1日1回タモキシフェン20mg単剤療法を3年間投与する群(N=1300人)または1日1回タモキシフェン単剤療法を2年間/1日1回レトロゾール2.5mg単剤療法を3年間投与する群(N=1289人)に分けて、主要評価項目として無病生存率(DFS)、副次評価項目として全生存率(OS)、無遠隔転移生存率(DRFI)、乳がん無発症率(BCFI)、乳がん死亡率(BCM)などを比較検証した第III相試験である。

本試験が実施された背景として、ホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者は治療開始10年後以降も治療関連有害事象(TRAE)、病勢進行が発症される可能性があるためである。BIG 1-98試験はフォローアップ期間中央値8.1年時点でも結果が過去に報告され、その時はタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法で無病生存率(DFS)、全生存率(OS)、無遠隔転移生存率(DRFI)、乳がん無発症率(BCFI)を統計学有意に延長していた。そこで本試験では、フォローアップ期間中央値12.6年時点における結果を検証している。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢は65歳未満(N=4344人)、65歳以上(N=2072人)。腫瘍サイズは2センチ以下(N=4227人)、2センチより大きい(N=2123人)。リンパ節ステータスはN0(N=3993人)、N1-3(N=1818人)、N4以上(N=600人)。エストロゲン受容体ステータスは陰性(N=135人)、陽性(N=6277人)。プロゲステロン受容体ステータスは陰性(N=1331人)、陽性(N=4941人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である無病生存率(DFS)は、タモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法でそのリスクを9%減少(HR:0.91,95%信頼区間:0.81-1.01,P=0.08)するも統計学有意な差は確認されなかった。

副次評価項目である全生存率(OS)はレトロゾール5年、タモキシフェン5年、(HR:0.89,95%信頼区間:0.77-1.02,P=0.087)。無遠隔転移生存率(DRFI)はタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法でそのリスクを15%減少(HR:0.85,95%信頼区間:0.72-1.005,P=0.057)。乳がん無発症率(BCFI)はタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法でそのリスクを11%減少(HR:0.89,95%信頼区間:0.77-1.02,P=0.10)。乳がん死亡率(BCM)はタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法でそのリスクを11%減少(HR:0.89,95%信頼区間:0.74-1.07,P=0.20)を示した。

以上のように主要評価項目、副次評価項目においてタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法は統計学有意な差は示すことができなかった。しかし、対側乳がん発症率はタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法で治療開始0-5年時点は38%減少(HR:0.62,95%信頼区間:0.36-1.09)、5-10年時点は53%減少(HR:0.47,95%信頼区間:0.23-0.97)、10年以上時点は35%増加(HR:1.35,95%信頼区間:0.53-3.41)を示すなど異なる結果を示した。

一方の安全性として、心筋梗塞、脳血管イベントなどの治療関連有害事象(TRAE)は両群間で統計学有意な差は確認されなかった。しかし、高血圧、心不全、上室性不整脈などはタモキシフェン単剤療法に比べてレトロゾール単剤療法でその発症が多く報告された。

以上のBIG 1-98試験の結果よりThomas Ruhstaller氏らは以下のように結論を述べている。”ホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのレトロゾール単剤療法はタモキシフェン単剤療法に比べて無病生存率(DFS)を改善する傾向を示しました。また、対側乳がん発症率は治療開始10年まではレトロゾール単剤療法でそのリスクを減少するものの、10年を超えるとタモキシフェン単剤療法でそのリスクを減少する結果が得られました。以上の結果より、ホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者の長期フォローアップの重要性が本試験より示唆されました。”

Adjuvant Letrozole and Tamoxifen Alone or Sequentially for Postmenopausal Women With Hormone Receptor–Positive Breast Cancer: Long-Term Follow-Up of the BIG 1-98 Trial(Journal of Clinical Oncology; Published online November 26, 2018.)

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再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対するトレアキシン+リツキサン+抗CD79b抗体薬物複合体Polatuzumab Vedotin、全生存期間を1年以上延長する https://oncolo.jp/news/181207y01 https://oncolo.jp/news/181207y01 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対するトレアキシン+リツキサン+抗CD79b抗体薬物複合体Polatuzumab Vedotin、全生存期間を1年以上延長する 2018-12-07UTC06:22:12+0000 この記事の4つのポイント
・移植ができない再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対する第1/2相試験
・トラアキシン、リツキサン抗体薬物複合体Polatuzumab Vedotinを上乗せ
・トレアキシン、リツキサンの完全奏効は18%に対して、Polatuzumab Vedotinを上乗せにて40%に
・トレアキシン、リツキサンの生存期間中央値は4.7ヵ月に対して、Polatuzumab Vedotinを上乗せにて12.4ヵ月に

2018年12月1日より4日まで米国・サンディエゴで開催されている第60回米国血液学会(ASH)にて、造血幹細胞移植(HSCT)の適応のない再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(RRDLBCL)患者に対するベンダムスチン(商品名トレアキシン;以下トレアキシン)+リツキシマブ(商品名リツキサン;以下リツキサン)±抗CD79b抗体薬物複合体であるPolatuzumab Vedotin(DCDS4501A)併用療法有効性を比較検証した第Ib/II相のGO29365試験(NCT02257567)の結果がBritish Columbia Cancer Agency・Laurie H Sehn氏らにより公表された。

GO29365試験とは、造血幹細胞移植(HSCT)の適応のない再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(RRDLBCL)患者(N=80人)に対してトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用療法を投与する群(N=40人)、またはトレアキシン+リツキサン併用療法を投与する群(N=40人)に無作為に振り分けて、主要評価項目として独立評価委員会(IRC)評価による完全寛解率(CRR)、その他重要な評価項目として独立評価委員会(IRC)評価による客観的奏効率ORR)、全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)、奏効持続期間(DOR)などを比較検証したオープンラベルの第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である独立評価委員会(IRC)評価による完全寛解率(CRR)はトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群40%(N=16人)に対してトレアキシン+リツキサン併用群18%(N=7人)、トレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群で完全寛解率(CRR)は高率であった(p=0.026)。

その他重要な評価項目である全生存期間(OS)中央値はトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群12.4ヶ月(95%信頼区間:9.0ヶ月-未到達)に対してトレアキシン+リツキサン併用群4.7ヶ月(95%信頼区間:3.7-8.3ヶ月)、トレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用で死亡(OS)のリスクを58%減少し(HR:0.42,95%信頼区間:0.24-0.75)、1年以上の全生存期間(OS)を示した。

無増悪生存期間(PFS)中央値はトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群7.6ヶ月(95%信頼区間:6.0-17.0ヶ月)に対してトレアキシン+リツキサン併用群2.0ヶ月(95%信頼区間:15-3.7ヶ月)、トレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを66%減少し(HR:0.34,95%信頼区間:0.2-0.570,p<0.0001)、1年以上の全生存期間(OS)を示した。

客観的奏効率(ORR)はトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群45%(N=18人)に対してトレアキシン+リツキサン併用群18%(N=7人)。奏効持続期間(DOR)中央値はトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群10.3ヶ月(95%信頼区間:5.6ヶ月-未到達)に対してトレアキシン+リツキサン併用群4.1ヶ月(95%信頼区間:2.6-12.7ヶ月)を示した。

一方の安全性として、トレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用群の治療関連有害事象(TRAE)は既存の臨床試験で確認されている安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はなかった。

以上のGO29365試験の結果よりLaurie H Sehn氏らは以下のように結論を述べている。”造血幹細胞移植(HSCT)の適応のない再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対するトレアキシン+リツキサン+Polatuzumab Vedotin併用療法は全生存期間(OS)中央値は1年以上を示しました。”

Roche社プレスリリース

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【乳がん体験談】こんどは支える側、発信できる人になりたい~前編~ https://oncolo.jp/mystory/human44-1 https://oncolo.jp/mystory/human44-1 【乳がん体験談】こんどは支える側、発信できる人になりたい~前編~ 2018-12-07UTC05:50:36+0000 井上 裕香子さん(37歳)乳がんサバイバー。Pink Ring 西日本branch 代表

30代、AYA世代で乳がんになった井上 裕香子さん。治療の辛さを誰にも話せず、抗がん剤治療の最後のクールで、看護師の計らいで同じ治療を経験した先輩サバイバーに出会い、初めて心を開き癒された経験から、こんどは自分が「支える側」になりたい、と決意しました。それから2年。現在、若年性乳がん患者のコミュニティPink Ring の西日本branch 代表として、さまざまな活動にチャレンジしています。

良性だと思い込んでいたところにがん告知

川上:はじめに、ご自身の乳がん体験について教えてください。

井上:TVで乳がんの番組を観たのを機に自己触診をしてみたところ、左乳房の内側のシコリに気づき、病院に行ってマンモグラフィ、超音波エコー、組織診をしました。当初は良性のものだろう、と言われ、3ヶ月ほど経過観察をしていました。ところが徐々に大きくなってきて痛みも出てきたので、切除することになり、切除した腫瘍の組織を病理検査したところ、がんだとわかりました。

私自身も家族も、良性だとずっと思い込んできたので、がんであったとの結果をしばらく受け入れられませんでした。

川上:良性だと言われていたことで、むしろ、まったく心の準備ができていないところへの告知で、ショックだったことと思います。治療に入るにあたっては、どのように意思決定をされたのですか?

井上:手術については、「若いから」、という理由で全摘と言われました。また、抗がん剤もやります、と。私も、自分なりに乳がんのことを調べていて、同時再建という方法があることを知っていたので、全摘するならば同時再建をしたいと申し出たのですが、その病院ではできないとのことでした。

そこで、同時再建ができる東京の病院に転院したのですが、そこでは、全摘する必要はない、温存できると言われたのです。しかも、結果的に、ほとんど形を損ねずに綺麗に温存していただきました。

辛かった抗がん剤治療

川上:それは良かったですね。自分で調べて同時再建を希望して、行動した結果が吉と出ましたね。

井上:手術の後、放射線治療と抗がん剤を勧められていたのですが、私は、どうしても脱毛や妊孕性の喪失を避けたかったので、抗がん剤は、どうしてもやりたくなかったんです。一方で、病理結果から、やらないことは再発リスクが高まることも聞いており、抗がん剤をすべきか否かの判断材料に、マンマプリント(*注)を受けました。

結果はハイリスクでした。それで観念して、抗がん剤治療を受けることにしました。放射線治療は毎日通わないといけないし、抗がん剤も副作用のこともあるので、東京の病院に通うのは現実的ではない、と、広島の病院に転院して、放射線治療、抗がん剤と治療を行い、現在はホルモン療法をしています。

振り返ると、がんの告知のときはそれほどショックではなかったのですが、マンマプリント検査(*)の結果、抗がん剤治療を避けられない、と分かった時の方がショックが大きく、2回がん宣告を受けたように感じました。私は、手術より何より、抗がん剤が嫌でした。副作用に対する不安が大きく怖くて怖くて、治療が始まるまで1週間くらい毎晩、家で、一人で泣いていました。

実際に治療が始まってからのほうが気持ちは落ち着いたかもしれません。でも体はしんどかったです。本当に体は辛くて、自分だけが辛いのかな、みんな辛いなんて言っていないけど、自分が弱いのかな・・・、と、自信をなくしてしまうことばかりで、あまりに辛かったので、その頃の記憶がないくらいです。今思い出しても具合悪くなりますね(笑)。

弱音を吐けない性分で・・・

井上:家族も、度々「大丈夫?」と気にかけてくれていましたが、私は長女なので、つい「大丈夫」と言ってしまうんですよね。心配かけたくないですし。誰にも弱音を吐けませんでした。ところが、抗がん剤治療の最後のクールのとき、看護師さんから「調子はどう?」と尋ねられたときに、堰を切ったように、溜まっていたいろいろな思いがこみ上げてきたんです。

私のそんな様子を見て、看護師さんが「抗がん剤治療を終えて1年ほど経っている先輩患者さんが病院に来ているから、会ってみない?」と勧めてくれました。初対面の方ですが、抗がん剤の点滴を受けながらその方とお会いして話していたら、「わかる、わかる」「そうだよね」と、とても共感して聴いてくださって、新幹線で治療に通っていることを「遠くまで通って、こんなに辛い治療をしているのだから、しんどいのは当たり前よ、あなたが弱いからではないわ」と言ってくだって、それにとても救われました。

私がもっと早くSOSを出していれば、そういう(先輩患者さんと出会う)機会をつくってくれたのかもしれませんが、弱音を吐いていいのかどうかもわかりませんでした。最後のクールで、やっと救われました…。Pink Ringの皆さんと、この先輩患者さんとの出会いがあって、私は、治療が終わったら、「あっち側」(支える側)の人になりたい、と強く思うようになりました。

身近な人の反応は?

川上:がんになったときに、相談できる人はいましたか?

井上:最初はいませんでした。でも、幸運なことに、告知から2週間で、東京でPink Ringのイベントに参加する機会がありました。そのときに、同じ立場の人たちと話ができたし、ずっと先をいっている(乗り越えた)先輩たちにも会えました。励みにはなりましたが、東京での活動なので、日常生活上には、がんのことについて相談できる人はいませんでした。

川上:家族や職場にはどう伝え、どのような反応でしたか?

井上:私は、家族や職場、友人や習い事関係など、自分に関わる人たちには、告知を受けてすぐに、がんのことを伝えました。がんを伝える私の方があっけらかんとして、聞き手のほうがショックを受けて泣いてしまう、ということもありました(笑)。

仕事は事務職なのですが、医療系の組織なので、まわりは理解・支援してくれました。仕事を辞めることなく、制度をうまく活用して、同僚や上司に協力してもらい、助けられながら、治療と仕事を両立することができました。職場では、2人だけで事務をこなしていたので、できるだけ同僚に負担がかからないよう、長期休暇を取らずに仕事を続けたいと思っていること、一方で、副作用などが辛くて急に仕事を休むことや、早退することがある可能性もある、ということを同僚にも上司にも伝えていました。

川上:お仕事と治療はどのように両立されたのですか?

井上:私の場合は比較的小規模な職場でしたので、すぐ柔軟に対応してもらえましたが、大きな会社だと、難しい場合もあるかもしれません。それでも、患者は、求めることを口に出して伝えて行かないと伝わらないな、と思います。お金の話になりますが、毎日の放射線治療で、有給休暇を使い切ってしまったので、その後は欠勤扱いになってしまって、給与が減ってしまったことがありました。

治療でお金がかかる上に収入が減る状況に焦り、上司に相談したところ、がんの治療に関わる通院の場合に使える「特別休暇」という枠を整えてくれました。

川上:仕事以外で悩みや不安はありましたか?

井上:私は独身ですが、(抗がん剤治療の影響によって)これから子供が産めなくなるかもしれない、ということがとても気がかりでした。そのことが理由で治療を受けたくない気持ちがあり、随分悩みましたが、マンマプリントで再発リスクの高いがんだと分かった時点で、何よりも自分の命を最優先にしようと決めました。子供のことは自然に任せようと思い、卵子保存などもしませんでした。

なので、妊孕性を温存する方法についての情報提供はそれ以上特にありませんでした。当時はそれで治療をしましたが、「みんな当たり前のように子供を産んでいるのに、何で自分はもう産めないの?」と、悲しい気持ちになることはあり、今も完全に受け入れられているのか、というと、まだまだだと思います。

後編へつづく

*マンマプリント検査:病理組織の遺伝子検査から、手術後5年以内の遠隔転移のリスクを「ハイリスク」と「ローリスク」で判定する検査。

若年性乳がんサポートコミュニティ  Pink Ring

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【第32回  Meet the Expert:神経内分泌がん】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_32 https://oncolo.jp/event/mte_32 【第32回  Meet the Expert:神経内分泌がん】動画公開 2018-12-07UTC03:00:55+0000 2018年11月2日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第32回 神経内分泌がん」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター 希少がんセンター 中央病院 呼吸器内科 後藤 悌

講演


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科 森実 千種

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科 森実 千種
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] NPO法人パンキャンジャパン 理事長 眞島 喜幸
しまうまねっと 松山 千恵子
[解説] がん情報サイト「オンコロ」本部長 可知 健太

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未治療の慢性リンパ性白血病患者に対するファーストライン治療としてのBTK阻害薬イムブルビカ+抗CD20モノクローナル抗体薬ガザイバ、染色体異常の有無に関係なく無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善する https://oncolo.jp/news/181206y01 https://oncolo.jp/news/181206y01 未治療の慢性リンパ性白血病患者に対するファーストライン治療としてのBTK阻害薬イムブルビカ+抗CD20モノクローナル抗体薬ガザイバ、染色体異常の有無に関係なく無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善する 2018-12-06UTC10:21:39+0000 2018年12月1日より4日まで米国・サンディエゴで開催されていた第60回米国血液学会(ASH)、また2018年12月3日の医学誌『The Lancet Oncology』にて、未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫患者に対するファーストライン治療としてのBTK阻害薬であるイブルチニブ(商品名イムブルビカ;以下イムブルビカ)+抗CD20モノクローナル抗体薬であるオビヌツズマブ(商品名ガザイバ;以下ガザイバ)併用療法有効性を比較検証した第III相のiLLUMINATE試験(NCT02264574)の結果がHospital de la Santa Creu Sant Pau・Carol Moreno氏らにより公表された。

iLLUMINATE試験とは、未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫患者(N=229人)に対して28日を1サイクルとして1日1回イムブルビカ420mg+1日目に1回ガザイバ1000mg(1サイクル目は1日目に1回ガザイバ100mg、2日目に1回ガザイバ900mg、8日目に1回ガザイバ1000mg、15日目に1回ガザイバ1000mg)を6サイクル投与する群(N=113人)、または28日を1サイクルとして1、15日目にクロラムブシル0.5mg/kg+1日目に1回ガザイバ1000mg(1サイクル目は1日目に1回ガザイバ100mg、2日目に1回ガザイバ900mg、8日目に1回ガザイバ1000mg、15日目に1回ガザイバ1000mg)を6サイクル投与する群(N=116人)に分けて、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同無作為化の第III相試験である。

本試験が実施された背景として、65歳以上の慢性リンパ性白血病患者に対する標準治療としてイムブルビカ単剤療法、またはクロラムブシル+ガザイバ併用療法の有効性がそれぞれ第III相試験の結果より証明されている。しかし、両療法を直接比較した臨床試験は現時点で存在しない。そこで、本試験では化学療法フリーの治療レジメンとしてのイムブルビカ+ガザイバ併用の有効性を検証するために実施された。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値はイムブルビカ+ガザイバ併用群70歳(66-75歳)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群72歳(66-77歳)。性別はイムブルビカ+ガザイバ併用群で男性59%、女性41%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群で男性68%、女性32%。

ECOG Performance Statusはイムブルビカ+ガザイバ併用群でスコア0が50%、スコア1が46%、スコア2が4%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群でスコア0が46%、スコア1が48%、スコア2が6%。病名診断はイムブルビカ+ガザイバ併用群で慢性リンパ性白血病95%、小リンパ球性リンパ腫5%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群で慢性リンパ性白血病92%、小リンパ球性リンパ腫8%。

Rai分類による病期はイムブルビカ+ガザイバ併用群でステージIII/IV期で53%対してクロラムブシル+ガザイバ併用群ステージIII/IV期で51%。ハイリスク遺伝子異常はイムブルビカ+ガザイバ併用群でDel17pまたはTP53遺伝子変異陽性16%、Del17p遺伝子変異陽性12%、TP53遺伝子変異陽性12%、Del11q遺伝子変異陽性12%、IgVH遺伝子変異陰性62%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群でDel17pまたはTP53遺伝子変異陽性20%、Del17p遺伝子変異陽性16%、TP53遺伝子変異陽性15%、Del11q遺伝子変異陽性19%、IgVH遺伝子変異陰性53%。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はイムブルビカ+ガザイバ併用群未到達(95%信頼区間:33.6ヶ月-未到達)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群19.0ヶ月(95%信頼区間:15.1-22.1ヶ月)、イムブルビカ+ガザイバ併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを77%統計学有意に減少した(HR:0.23,95%信頼区間:0.15-0.37,P<0.0001)。また、30ヶ月無増悪生存率(PFS)はイムブルビカ+ガザイバ併用群79%(95%信頼区間:70%-85%)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群31%(95%信頼区間:23%-40%)を示した。

また、ハイリスク患者群(Del17p遺伝子変異陽性、TP53遺伝子変異陽性、Del11q遺伝子変異陽性、IgVH遺伝子変異陰性)における無増悪生存期間(PFS)中央値はイムブルビカ+ガザイバ併用群未到達(95%信頼区間:未到達)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群14.7ヶ月(95%信頼区間:12.4-16.9ヶ月)、イムブルビカ+ガザイバ併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを85%統計学有意に減少した(HR:0.15,95%信頼区間:0.09-0.27,P<0.0001)。また、30ヶ月無増悪生存率(PFS)はイムブルビカ+ガザイバ併用群77%(95%信頼区間:66%-86%)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群16%(95%信頼区間:8%-25%)を示した。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はイムブルビカ+ガザイバ併用群88%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群73%。また、完全寛解率(CRR)はイムブルビカ+ガザイバ併用群19%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群8%。奏効持続期間(DOR)中央値はイムブルビカ+ガザイバ併用群未到達(95%信頼区間:29.7ヶ月-未到達)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群18.1ヶ月(95%信頼区間:15.2ヶ月-未到達)を示した。

また、ハイリスク患者群における客観的奏効率(ORR)はイムブルビカ+ガザイバ併用群90%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群68%。また、完全寛解率(CRR)はイムブルビカ+ガザイバ併用群14%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群4%。奏効持続期間(DOR)中央値はイムブルビカ+ガザイバ併用群未到達(95%信頼区間:未到達)に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群11.8ヶ月(95%信頼区間:10.4-15.9ヶ月)を示した。

一方の安全性として、グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)発症率はイムブルビカ+ガザイバ併用群68%に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群70%、両群間でほぼ同等であった。主なグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)はイムブルビカ+ガザイバ併用群で好中球減少症、血小板減少性、肺炎、心房細動に対してクロラムブシル+ガザイバ併用群で好中球減少症、血小板減少性、インフュージョンリアクション、貧血、発熱性好中球減少症であった。

以上のiLLUMINATE試験の結果よりCarol Moreno氏らは以下のように結論を述べている。”未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫患者に対するファーストライン治療としてのイムブルビカ+ガザイバ併用療法は、化学療法を必要としない治療レジメンであり、ハイリスク異常の有無に関係なく無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に延長しました。”

Ibrutinib plus obinutuzumab versus chlorambucil plus obinutuzumab in first-line treatment of chronic lymphocytic leukaemia (iLLUMINATE): a multicentre, randomised, open-label, phase 3 trial(Lancet)

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【第30回  Meet the Expert:腺様嚢胞がんと頭頸部の希少がん】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_30 https://oncolo.jp/event/mte_30 【第30回  Meet the Expert:腺様嚢胞がんと頭頸部の希少がん】動画公開 2018-12-05UTC03:00:13+0000 2018年10月5日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第30回 腺様嚢胞がんと頭頸部の希少がん」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター 理事長 中釜 斉

講演


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 頭頸部腫瘍科 吉本 世一


希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 米盛 勧

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 頭頸部腫瘍科 吉本 世一
希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 米盛 勧
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] TEAM ACC 代表 浜田 勲
[解説] がん情報サイト「オンコロ」メディカル・プランニング・マネジャー 川上 祥子

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再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対するアドセトリス+オプジーボ、客観的奏効率70%を示す https://oncolo.jp/news/181204y01 https://oncolo.jp/news/181204y01 再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対するアドセトリス+オプジーボ、客観的奏効率70%を示す 2018-12-04UTC07:47:24+0000 この記事の3つのポイント
・再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)に対する知見
アドセトリスオプジーボ上乗せする併用療法の第2相試験
・客観的奏効率70%、うち完全奏効率27%と良好

2018年12月1日より4日まで米国・サンディエゴで開催されている第60回米国血液学会(ASH)にて、再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対する抗CD30抗体薬物複合体であるブレンツキシマブベドチン(商品名アドセトリス;以下アドセトリス)+抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)併用療法の有効性を検証した第II相のCheckmate436試験(NCT02581631)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Alison Moskowitz氏により公表された。

Checkmate436試験とは、フロントライン治療または造血幹細胞移植後の再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者(N=30人)に対してアドセトリス+オプジーボ併用療法をう投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、治療関連有害事象(TRAE)発症率、副次評価項目として奏効までの期間(TTR)、奏効持続期間(DOR)などを検証した第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は70%(N=21/30人)を示し、その奏効の内訳としては完全奏効(CR)27%(N=8人)、部分奏効(PR)43%(N=13人)、病勢安定SD)10%(N=3人)、病勢進行(PD)13%(N=4人)、不明7%(N=2人)を示した。

副次評価項目である奏効までの期間(TTR)中央値は1.3ヶ月、完全奏効までの期間中央値は3ヶ月、奏効持続期間(DOR)中央値は未到達を示した。

一方の安全性として、20%以上の患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症27%、末梢神経障害20%であった。また。グレード3/4の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症27%、血小板減少性7%、好中球数減少7%、過敏症3%、下痢3%、黄斑丘疹3%を示した。なお、免疫関連有害事象(irAE)は下痢、黄斑丘疹、甲状腺機能亢進症が確認された。

Checkmate436試験の結果よりAlison Moskowitz氏は以下のように結論を述べている。”再発難治性縦隔原発大細胞型B細胞性リンパ腫(PMBL)患者に対するアドセトリス+オプジーボ併用療法は客観的奏効率(ORR)70%、完全奏効(CR)27%、良好な抗腫瘍効果を示しました。本報告は、Checkmate436試験の初回解析の結果になりますが、引き続き本治療の可能性を探索してまいります。”

Seattle Genetics, Inc.のプレスリリース

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多発性骨髄腫患者に対する抗CD38抗体ダラザレックス+VMP療法、2年無増悪生存率63%を示す https://oncolo.jp/news/181204k01 https://oncolo.jp/news/181204k01 多発性骨髄腫患者に対する抗CD38抗体ダラザレックス+VMP療法、2年無増悪生存率63%を示す 2018-12-04UTC07:27:12+0000 この記事の3つのポイント
・新たに多発性骨髄腫と診断された方に対する治療
・VMPにダラザレックスを上乗せしたときの効果
・2年無増悪生存期間はVMP36%に対してダラザレックス上乗せすると63%

2018年12月1日より4日まで米国・サンディエゴで開催されている第60回米国血液学会(ASH)にて、新たに多発性骨髄腫患者と診断された患者に対する抗CD38抗体薬であるダラツムマブ(商品名ダラザレックス;以下ダラザレックス)+プロテアソーム阻害薬であるボルテゾミブ(商品名ベルケイド;以下ベルケイド)+メルファラン+プレドニゾロン併用療法有効性を検証したALCYONE試験(NCT02195479)の27.8ヶ月間の長期フォローアップの結果がNational and Kapodistrian University of Athens・Meletios A Dimopoulos氏により公表された。

ALCYONE試験とは、移植非適応新規多発性骨髄腫患者(N=706人)に対してダラザレックス+ベルケイド+メルファラン+プレドニゾロン併用療法を投与する群(D-VMP,N=350人)、またはベルケイド+メルファラン+プレドニゾロン併用療法を投与する群(VMP,N=356人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)、微小残存病変MRD)陰性化率、安全性などを比較検証したオープンラベルの第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値27.8ヶ月時点における結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はD-VMP療法群未到達に対してVMP療法群19.1ヶ月、D-VMP療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを57%統計学有意に減少した(HR:0.43,95%信頼区間:0.35-0.54,P <0.0001)。また、2年無増悪生存率(PFS)はD-VMP療法群63%に対してVMP療法群36%を示した。

なお、サブグループ解析では全ての患者群においてD-VMP療法群で無増悪生存期間(PFS)の良好な改善傾向が示され、特に75歳以上の患者群でも無増悪生存期間(PFS)はD-VMP療法群32.2ヶ月に対してVMP療法群20.1ヶ月、D-VMP療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを49%減少した(HR:0.51,95%信頼区間:0.34-0.75)。

また、副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はD-VMP療法群90.9%に対してVMP療法群73.9%、D-VMP療法群で統計学有意に高率であった(ORR:3.52,95%信頼区間:2.30-5.49,P <0.0001)。また、D-VMP療法群の奏効の内訳は厳格な完全寛解(sCR)22.3%、完全寛解(CR)22.9%、最良寛解(VGPR)27.7%、部分寛解(PR)18.0%であった。そして、奏効持続期間(DOR)中央値はD-VMP療法群未到達に対してVMP療法群21.1ヶ月を示した。

一方の安全性として、10%以上の患者で確認されたグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症がD-VMP療法群39.9%に対してVMP療法群39.0%、血小板減少性がD-VMP療法群34.7%に対してVMP療法群37.9%、貧血がD-VMP療法群17.1%に対してVMP療法群19.8%、肺炎がD-VMP療法群12.4%に対してVMP療法群4.0%、感染症がD-VMP療法群25.1%に対してVMP療法群14.7%を示した。

以上のALCYONE試験の長期フォローアップ結果よりMeletios A Dimopoulos氏は以下のように結論を述べている。”移植非適応多発性骨髄腫患者に対するD-VMP療法は、フォローアップ期間中央値27.8ヶ月時点でも無増悪生存期間(PFS)において良好な結果を示しました。”

Johnson & Johnson プレスリリース

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【募集終了】全てのがん種の患者さん対象 治療での困りごと・不安についての調査にご協力をください https://oncolo.jp/reserch/20181204h https://oncolo.jp/reserch/20181204h 【募集終了】全てのがん種の患者さん対象 治療での困りごと・不安についての調査にご協力をください 2018-12-04UTC06:37:24+0000 ※ 本調査の募集は終了いたしました。ご協力ありがとうございました。
※ 情報を更新いたしました(2018/12/6)
  現在、「お仕事をしていない男性の方」のみ募集を継続しております

この調査は株式会社社会情報サービスからの依頼を受け、オンコロにて患者さんの募集を実施いたします。

調査目的について

本調査では、がん治療によって外見の変化(脱毛や皮膚障害など)を経験し、それによって日常生活や社会生活を送る上で困ったり悩んだことについてお聞かせいただきます。
ご自身が経験された症状の改善や軽減につながる情報を他のがん患者さんや医療者に提供することを目的に今回の調査は実施されます。
患者さん中心医療の発展に向けての調査へ皆さんご協力をお願い致します。

アンケート調査にご協力いただける方について

下記について全て当てはまる患者さんにご協力をお願いしております。
・がんと診断されたことがある方
・がんの治療中、または治療を受けたことがある方
・外見の変化(毛髪や皮膚の変化など)を経験した方
・外見の変化により困ったり悩んだりした具体的なエピソードを教えていただける方

※ 現在、お仕事をしていない男性の方のみ募集を継続しております
  女性の方、またお仕事をしていらっしゃる男性募集は終了いたしました(2018/12/6)

アンケートで質問する主な内容について

・ご職業について
・副作用について
・困ったこと、悩んだりしたことについてのエピソード 等

調査の方法と参加の流れについて

この調査は、インターネット上のアンケートに回答していただきます。
アンケートの所要時間はおよそ10分程度です。
また、アンケートにご回答いただいた方の中から、ご希望される場合は、インタビュー調査にもご協力頂く場合がございます。

調査の流れは以下のようになります。
1.ページ下部の「アンケートの回答はコチラから」のボタンよりアンケートにお答えいただきます
2.アンケートに回答いただいた方の中で、ご希望される方には後日インタビュー調査を実施します
3.インタビュー希望者には後日ご連絡いたします

その他の注意点について

アンケート内で謝礼を送付する目的でお名前、お電話番号、メールアドレスの入力が必要になりますが、個人情報は厳重に管理され、謝礼の送付と会場インタビューご希望の方へのご案内で使用する以外の目的で使用されることはございません。また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力をせずに回答することが出来ますが、謝礼のお渡しをすることは出来ません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

2018年12年4日~12月10日
※回答状況により変更となる可能性がございます。

※外部(社会情報サービス)のページに遷移します。
※ 現在、お仕事をしていない男性の方のみ募集を継続しております
  女性の方、またお仕事をしていらっしゃる男性募集は終了いたしました(2018/12/6)

謝礼について

1,000円分のアマゾンギフトカード(メールタイプ)
※条件に合致し、最後までご回答いただいた方へのお渡しとなります。ご了承ください。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
 ※お問合せの際は『困りごとに対するアンケート調査について』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

本調査の実施体制

募集:がん情報サイト「オンコロ」
実施:株式会社社会情報サービス

皆さまのご協力をお待ちしております。

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がんサポートグループ参加とがん患者間支援の実際とその意味 https://oncolo.jp/news/20180911kn https://oncolo.jp/news/20180911kn がんサポートグループ参加とがん患者間支援の実際とその意味 2018-12-03UTC05:06:25+0000 2007年にがん対策基本法が施行され、推進計画の緩和ケア環境整備に後押しされながら、患者同士が支え、支えられる機会や当事者による相談窓口、医療機関とそのような団体との連携が進んできている昨今のサポートグループの動向を、首都大学東京 健康福祉学部看護学科 准教授 福井里美先生が実態調査をされている。
その研究課程と調査結果について、お話しをうかがった。

研究開始当初の背景

日本では、年間約70万人(2013年当時)もの人々が新たにがんの診断を受け、2人に1人は生涯にがんの診断を受ける。

最も大きな増加の要因は社会全体の高齢化によるものであり、75歳未満のがん死亡率は早期発見、早期治療、侵襲の少ない治療法や新薬の開発、喫煙や職業病などの生活習慣改善による予防効果等に低下傾向にある。

国内では従来、がんサバイバーの実態や実数は、死亡診断書による統計から推測するものでしかなかった。
2007年のがん対策基本法の施行後より地域がん登録、院内登録などがん患者の基礎データがとられるようになってから日も浅く、がんサバイバーの研究、データもほとんどないことが実状である。

本研究の目的

全国のピアによる支援(がん患者支援の機会、団体)と10年以上の長期サバイバーの関与の実態を量的に把握すること。
そしてそのデータを土台に、サポートグループや自助会等での当事者間支援に関与していることが、10年以上の長期がんサバイバーにとって現在の生活にどのように位置づけられ、意味づけられているのか、この影響を質的に明らかにすることである。

221ページに及ぶ膨大な研究報告書

全国がん患者ピアによる支援の把握

福井先生の本研究の一項目にある、インターネットおよび文献によるピアサポート供提団体の把握をご紹介したい。

(1)目的:全国のがん患者ヒアサポートを提供する機会および提供団体を把握する。

(2)方法:
①調査期間:2013 年 10 月から 2014 年 1 月

②研究デザイン:書誌、インターネット検索による量的記述的研究

③対象:がん患者が公的にピアによる支援を得る機会として、国内のがん患者会、がん患者支援団体、がん患者サロン等、医療職や専門家の介在の有無にかかわらず、がんの診断、治療を経験した当事者同士が情報的、情緒的サポート等を授受できる場や機会を提供する活動を行っている者または組織を対象とした。
例えば患者会、語り合い、座談会、ピアカウンセリング、サロン、ピアサポート、サポートグループ、と称されるものすべてを含めた。

④データ収集方法:2006 年に福井先生をはじめとする研究グループが行った調査対象のデータベースを土台に、以下の資料リストから追加し、データベースを作成した。

⑤調査内容:事務所、活動拠点、主催者、活動日時、代表者連絡先住所、電話番号、メールアドレス、参加申込方法、活動内容、URL

(3) 結 果
確認したがん患者のピアサポートの機会は1195 件であり、2006 年の 306 件と比較すると3.9 倍であった。
図1に地域別の件数を2006 年調査と比較して示した。関東は 2.7 倍、東北は 2.8 倍であったが、他の地域は4~8倍に増加した。

図2-1にがんの部位別の数を示した。
部位を限定しない全がん対象の活動が50%、乳房19% 、喉頭・食道 6%、小児5% 、大腸.膀脱(オストミー)5% 、血液系4% 等であった。

資料より推察したピアサポート の形態分類は、当事者自主運営による患者会51%、がん診療連携拠点病院や行政主催による患者サロンは35%、サポートグループ8%、社団、財団、NPO 法人や研究会等の複合的な患者支援団体は6%であった。

データリストには活動所在地や事務所住所の異なる同名の会や、複数の拠点病院で活動する同名の会、代表者が他界・転居等で連絡のつかない患者会など、当該会の変遷がわからず重複しているものや、現在は活動を休止、解散しているかなど、わからない対象も多く含まれた。

(4)考 察
研究グループは、がん診療連携拠点病院全286施設を対象に、がん患者とその家族への心理的サポート体制について調査し、有効回答を得た176施設のうち、がん診療連携拠点病院において個別カウンセリングを行っている施設は半数に及んだが、患者会との連携が約 3 割、ピアグループ 2 割、グループ療法は 1 割弱に満たなかったという。

また、研究グループは2010 年7月に拠点病院に限らずに情報誌とインターネットからがん患者会247団体を特定した報告がある。

本研究の結果でも、更にがん患者が情報交換や語らいができるピアサポートの場が増加しており、国民の心理社会的ケアは向上したといえるが、グループ療法やサポートグループ 等の専門職が介在するグループアプローチは 1 割程度であった。

既存の患者会やがん患者支援団体も、地域ごとの役割分担や代表者交代により、活動内容の変化が起きている可能性が考えられ、実際の患者会への支援、グループ運営などの新しい活動は試行錯誤中と考えられる。

がん告知後10年以上が経過して、現在当事者同士の心理社会的支援(ピアサポート)に携わることが、当事者にとってどのような意味を持つのかを明らかにされた。
資料とインターネットから1068件の国内がん患者支援団体を特定し、461団体に質問紙で活動実態と10年以上長期生存者の関与を把握し、18名に面接調査を実施して、質的帰納的に分析した結果、まず「長期生存者・証言者としての使命」、「がん体験者の思いを共有する意味への確信」、「他社が変わる喜び」、「恩返しと生きがいのライフワーク」、「医療者とのつながりの継続」、「ピアサポートと「がん相談」の違いの認識、今後の活動への模索」の意味が見出された。

本研究の最終目的

膨大なピアサポート供提団体を通じ、10 年以上の闘病期間を経た者たちが、かつてサポートグループや患者会に参加していたこと(参加したことがあること)をどのように意味づけているのか、現在はどのようなかかわりがあるのかを明らかとすることである。

まず、2006 年の全国のがん患者会およびがん患者支援団体の実態調査に用いたデータベースを土台に、書籍、インターネット情報から2013 年現在の全国のがん患者会およびがん患者支援団体の実態調査を行いデータベースの更新を行った結果、3倍から10倍にまで増加してることがわかった。

そのうち活動先または代表者の住所が特定できる400あまりの団体に、上記方法(インターネットおよび文献)とは別質問紙で活動実態を調べられた。

質問紙調査によって、運営者および加参者のがんの種類、活動内容や運営者の立場(患者主体の会か、サポートグループか等)、10 年以上の長期サバイバーの関与の有無は 60 % 以上に上ることがわかった。

最終的に 24 名の 10 年以上のがん長期サバイバーからの協力意思表示をいただき、18 名にインタビューし、10年以上の闘病生活における患者会やサロンなどに参加するピアサポートの機会に携わり続けている経験の意味を明らかにすることができた。

がん対策基本法の施行、がん対策推進計画によりがん患者がピアの支援を受ける機会が 大幅に増加している結果となった。

今後、ピアの活動の意義やピアサポート活動を当事者たちが意味づけている価値を理解、支持していくことで、活動支援の継続と連携が強化され、支援の質の維持向上に本研究成果が役立つことを福井先生をはじめとする研究グループは願われている。

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世界的な肺がんの啓発月間 Lung Cancer Awareness Month https://oncolo.jp/blog/20181203aj https://oncolo.jp/blog/20181203aj 世界的な肺がんの啓発月間 Lung Cancer Awareness Month 2018-12-03UTC03:09:33+0000 日本では肺がんで亡くなれる方の死亡率は最も高く、毎年8万人ですが(柳澤昭浩氏サイト参照:https://oncolo.jp/blog/lung-cancer-awareness-month)、アメリカでも同様で肺がん死亡者の方々は昨年、約15万人超えと見積もられてがんの死亡率トップを占めます。

私の右腿はサルコーマという希少がんにかかり、昨年夏手術を受けました。手術後入院した病室で同室だったのが、肺がん患者で、苦しそうに咳き込む姿が忘れられません。彼女は相当苦しいためか、ナースコール・ボタンを押すのですが、2、3回は彼女を慮って見に来ててくれるものの、あまり押す回数が多いためか、次第に無視されている雰囲気でした。

主治医からサルコーマにかかった患者が、次に転移するのは肺といわれました。同室の彼女になんとかしてあげたいんですが、足を手術した私はなかなか動けませんでしたし、健康体だと信じ切っていた自分がこうなるとはという虚無感と悲しさで一杯でした。

私の母親がすい臓がんで亡くなる前や亡くなった時の日本の看護師の方々の痒い所に手が届くような患者への扱いに比べ、雑だなという感は否めませんでした。個人主義の国だし、相当な金銭を払わない限り、仕方がないのかしたとちょっとは思いました。でもわがままは言わず、相手のことを思って労いの言葉をかけたりすると、ちゃんと応えて下さるので、人の想いは世界共通なんでしょう。

 何はともあれ、現在もCTを含む色々な検査を受けております。幸いなことに、肺に昔のノードはあるものの肺がんではないとスタンフォードで・メディカル・ヘルスで病理学者に言われましたので、ちょっと一安心です。

この11月は世界でLung Cancer Awareness Monthという肺がん啓発月間でした。アメリカではツイッターやフェイスブックといったSNSでLung Cancer Awareness Month を省略したLCAMの活動が語られました。

LCAMはhttps://lcam.orgというサイトを立ち上げ、肺がん患者の料理や、清掃、車の運転など日常生活を助けるボランティアを募集したり、最新のイミュノセラピー(免疫療法)の研究情報を流したり、最新の臨床治療を受けた肺がんのサバイバーの記事を流したり、活発に情報提供していました。時は11月から12月へ。クリスマスからお正月へと流れて行きますが、死亡者最多の肺がん患者の方々のことは心に留めたまま、一緒に過ごしたいものです。

統計的に喫煙者が世界で減少傾向にあるとしても、増加している地域世界的に多いです。素人考えですが、大気が汚れたり、化学物質の体内への摂取が多いのかしらと。そんなことを考えさせられたのが、カリフォルニア北部で起こった過去最大規模な山火事、キャンプ・ファイアーでした。

11月の数週間だけでしたが、この山火事でシリコンバレーのあるベイエリアでは世界で一番空気の悪い場所となりました。1日外に出ているとタバコを11本吸うほどだとか、アメリカのメディアで報じられました。環境改善への取り組みを含めた大きな視野もがんの撲滅に必要という自然からの貴重な示唆なのかもしれません。

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【治験広告】造血幹細胞移植を受けられた後に再発した成人T細胞白血病リンパ腫の方を対象とした、TCR遺伝子導入Tリンパ球の治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0056 https://oncolo.jp/ct/ad0056 【治験広告】造血幹細胞移植を受けられた後に再発した成人T細胞白血病リンパ腫の方を対象とした、TCR遺伝子導入Tリンパ球の治験のご案内 2018-11-30UTC21:55:04+0000

本ページは、長崎大学からの委託による医師主導治験の広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載します。

本ページは、「造血幹細胞移植を受けられた後に再発した成人T細胞白血病リンパ腫の方を対象とした、TCR遺伝子導入Tリンパ球の治験」の応募ページとなります。「参加を希望される方」や「試験内容について詳しくお知りになりたい方」など、下記の参加ボタンよりアンケートにお答えいただくか、お電話にてご連絡ください。メールでのお問合せも可能ですので下記をご参照ください。

【インターネットアンケートからのお問合せ】

【お電話でのお問合せ】

【メールでのお問合せ】
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※件名を「移植後再発ATL治験」としてください。
※PCからのメールの拒否設定をされている場合は、上記アドレスからのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。

【主治医の先生へ】
より詳細な内容を掲載しております。こちらをクリックしてください。

はじめに

  • 今後の治療の選択肢の1つとして本治験をご検討いただけますと幸いです。
  • 治験参加は、メリット、デメリットがございますので、十分に先生とご相談していただき、先生、患者さん本人のご納得の上でご検討ください。
  • この治験の募集期間等について
    この治験の募集期間や募集人数には限りがあります。そのため、参加者の登録状況によってはご参加いただけない可能性があります。詳細はお問合せください。

 

治験の概要

■治験について
ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、承認を目的としてデータを集める過程を治験といいます。

治験についての詳細はコチラ
・治験に関するQ&Aはコチラ

■今回の治験製品について
造血幹細胞移植後の成人T細胞白血病リンパ腫の再発に対しては、ドナーリンパ球輸注療法という選択肢があります。ドナーリンパ球輸注療法とは、ドナーさんのリンパ球を患者さんに点滴する方法で、点滴されたリンパ球のがん細胞を殺す力(移植片対悪性腫瘍(GMV)効果)を利用して再発した血液のがんを治療する方法です。 本治験製品はドナーリンパ球輸注療法と同様の治療法ですが、ドナーさんから提供されたリンパ球に対して遺伝子を導入したものを使います。遺伝子導入は、リンパ球にがん細胞を狙って殺すはたらきを付け加えるために行われ、併せてドナーリンパ球輸注療法の副作用である移植片隊宿主病(GVHD)を抑えるはたらきも期待されます。 本治験製品が、がん細胞を狙って攻撃する際の目印となる抗原は、正常な細胞ではほとんど存在せず、がん細胞では多く存在しており、正常な細胞とがん細胞を区別してがん細胞のみを攻撃することが期待されます。

■治験の参加条件
今回の治験は、「造血幹細胞移植を受けられた後に再発した成人T細胞白血病リンパ腫の患者さんを対象とした治験」です。

主な参加条件
・血縁者又は日本骨髄バンクに登録された非血縁者から造血幹細胞の提供を受けた後に
 再発した成人T細胞白血病リンパ腫の方
HLA型がHLA-A*02:01又はHLA-A*02:06であること
・20歳以上の方
・歩くことができ、身の回りのことが自分でできる状態の方
※その他にも満たさなければならない基準が多くあります。詳細はお問合せください。

■今回の治療方法について(この治験の流れについて)
今回、使用する治験製品は、造血幹細胞移植した際のドナーさんより、リンパ球を提供いただいて製造します。治験製品は、ドナーさんよりリンパ球が提供されてから完成するまでに約5~7週間の期間がかかります。 治験製品が完成した後に、入院していただき、前処置薬(シクロホスファミド)を2日間投与し、その後、治験製品を1回投与(点滴)します。

■治験に参加した場合の費用負担について
原則、治験に参加している間の「治験製品・前処置薬」、「副作用が起きた際に使用する一部の薬剤費」等は、長崎大学が負担しますが、治験に必要な検査、画像診断に関わる費用、治験に関係しない費用(診察料や他の病気に対する医療費などについてはご自身のご負担となります。また、治験に参加される場合の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用を長崎大学が一定額負担します。
※詳しくは「オンコロ」へお問合せ時にご確認ください。

■自由意思による治験参加の取りやめ
治験への参加は完全な自由意思となります。治験参加中、理由に関係なく、いつでも参加を取りやめることができます。治験の参加を取りやめたい場合は、いつでも治験担当医師にご相談ください。

■治験参加中の他の医師の診察について
治験期間中でも、治験担当医師以外の診察を受けることは可能です。ただし、他の医師の診察を受ける場合は、治験担当医師にご報告ください。

治験実施医療機関所在地

・長崎県長崎市

※上記の医療機関は、がんセンターや大学病院等となります。
※実際の治験実施医療機関名は「参加の流れ」のページにあるWEBアンケートまたは「オンコロ」のこの治験の担当スタッフによる聞き取りの結果によりご連絡いたします。

※この治験は全国の複数の医療機関で実施しております。上記の治験実施都道府県は、各治験実施医療機関の治験審査委員会によって審査され、承認された以降に順次掲載していきます。よって、その他にも、治験実施医療機関所在地が追加される可能性があります。

主治医の先生へ

より詳細な内容を掲載しております。こちらをクリックしてください。

参加の流れ(お問合せ)

この治験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問合せください。お問合せされる方が患者さんのご家族である場合は、患者さん本人からの合意を得た上でお問合せください。

【インターネットアンケートからのお問合せ】

【お電話でのお問合せ】

【メールでのお問合せ】
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※件名を「移植後再発ATL治験」としてください。
※PCからのメールの拒否設定をされている場合は、上記アドレスからのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。

個人情報の取り扱いについて

あなたの個人情報は保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの主治医、治験実施施設の担当医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。

「オンコロ」の個人情報の取扱いについて

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第21回肺がん医療向上委員会セミナー感想レポート https://oncolo.jp/blog/20181126f https://oncolo.jp/blog/20181126f 第21回肺がん医療向上委員会セミナー感想レポート 2018-11-29UTC03:36:41+0000 オンコロの福井です。

11月9日に開催された肺がん医療向上委員会(日本肺癌学会)主催の「第21回肺がん医療向上委員会セミナー」に初めて参加しました。今回は講演内容を交えつつ、感想レポートを書かせていただきます。

肺がん医療向上委員会とは?

肺がん医療向上委員会とは、肺がん医療の正しい情報を発信するため、学会、医師だけでなく、メディカルスタッフ、製薬関連企業、医療機器関連企業、更にはヘルスケア企業、一般企業、メディア、そして患者・家族を代表する団体、組織も加わり、異なる業態・業種の方々が一体となって、このミッションを取り組むことを目的とした委員会です。

第21回目のテーマは、「がんと就労」でした。

特別講演 1 
「自身の体験を通じたがんと就労の問題(患者の視点から)」

1人目の特別講演は、西口 洋平さん(一般社団法人キャンサーペアレンツ 代表理事)でした。

西口さんは、当時はベンチャー企業であったエン・ジャパン株式会社に2002年入社し、営業職として残業しながらバリバリ働いていらっしゃいました。2014年に食べると下痢や灰色っぽい便が出るなど身体の不調を感じ、複数の病院へ行ってみましたが、正式な診断は出ず、最終的に精密検査を受けてみることに…。

2015年1月、西口さんが35歳の時に最終的にくだされた診断がステージⅣの胆管がんだったそうです。ステージⅣの胆管がんは、5年相対生存率が2.9%、余命1年と言われている中、家族のことを守りたい一心で、今でも週1回の化学療法を受けながら診断告知されてから3年半生きていらっしゃいます。

もし自分が同じ立場だったとしたら、告知された時点で絶望して途方に暮れてしまいそうだなと思いましたし、登壇されている西口さんががんサバイバーなのは知っていましたが、ステージⅣの胆管がんということを感じさせない立ち振る舞いで驚きました。

告知から仕事復帰できたのはいいものの、ご自身のがんについて伝える順番やカミングアウトすることへのストレスを感じ、凄く悩んだそうです。また、会社から身体の負担を考え、営業職から内勤や時短勤務への変更も提案されたそうですが、西口さんは変更を希望せずに営業の仕事を続けたそうです。

がんになる前はフルタイムで勤務し、業績を上げるために残業するのが当たり前の生活から一変、週4日勤務し定時退社、週1回通院の生活に。徐々に有給休暇がなくなり無給休暇に、保険は医療保険のみで通院は保障対象ではなかったため、収入・賞与・年収が減少していったそうです。

治療のことで精一杯の中、会社にはキャリアは絶たれたことや子どもや親など身内になかなかがんのことを伝えられないもどかしさなど、私は感じたことのないさまざまな葛藤があったかと思います。

それでもくじけることなく、がんになった時に相談先がなかったご自身の経験を元に、がんになっても生きていやすい社会を作るために一般社団法人キャンサーペアレンツを立ち上げ、活動していらっしゃることに私は純粋に西口さんの行動力が凄いなと思いました。

西口さんの経験から、がんになっても上手く仕事を両立するための4つがポイントを挙げていました。

1. 腹をわって話す(正直に具体的に話すことが大切)
2. 忖度しない
3. 役割・期待・評価
4. 信頼貯蓄(これまでの信頼がどのようなものであったかが大切で、復帰後にも大きく影響する)

がんだけに限らず、病気が理由で休職し治療継続が必要になった場合の励みとなるお話しでした。

特別講演 2
「がんと就労:患者・企業・医療者
 社会全体に求められること」

2人目の特別講演は、高橋 都先生(国立がん研究センターがん対策情報センター がんサバイバーシップ支援部長)でした。

がん=治すことができる
がん=長く付き合う慢性病に変化しつつある
がん=身近な病気

そのようなイメージにシフトしてきている中、なぜ「がんと仕事」への対応は難しいのか?その背景には、医療機関だけでは解決できない問題があることをご指摘されていました。

実態調査によると、1/4~1/3の患者さんががんの診断時に離職をしているそうです。また、そのうち4割は治療開始前に就業規則などがあるにもかかわらず、治療を試みずに離職するケースが多くあるそうです。

患者さんだけでなく、医療機関側でも患者さんが仕事のことで悩んでいる際にかける言葉に悩んでいることが現状にあります。さまざまな立場の方が悩むだけでは解決しないため、会社側もがん患者さんへの配慮をする必要があり、高橋先生の視点で会社がおさえておきたい対応ポイントもご講演の中でお話しされていらっしゃいました。

私がご講演を聞いていて一番印象に残ったのが、「自社の支援制度の情報を提供する」ということです。私はこのご講演を聞いていた時、会社の就業規則内容をほとんど把握していませんでしたし、支援制度をすべて把握している訳ではありませんでした。(このセミナーに参加後、実際少し調べました。)会社によっては、がんに特化したがんに関する就労支援ハンドブックがある会社もあり、会社側もがん患者さんに支援制度伝えることで仕事を続けるか、続けていけるのか悩む患者さんが減るのではないかと思いました。

高橋先生より、働いているがん患者さんやがん患者さんのご家族の方へのメッセージとして、支援を待つのではなく引き出すことも大切であるということをお話ししていらっしゃいました。

セミナーに参加して

私が学んだ4つのこと

・会社側からすればがんの有無は関係なく、その人が業績アップや社会貢献のために、仕事にポジティブに取り組む姿勢などその人の信頼度やスキル(信頼貯蓄)が大切

・もしがんになり悩んでしまったとしても、さまざまな支援制度があるため、会社側は健康問題を抱える従業員を把握し、自社の支援制度の情報を提供していく努力が必要

・がん患者さんやそのご家族はその支援を待つだけでなく、自分たちで情報収集やこうしていきたいという意思表示も必要

・がん患者さんに対して今後も社会や医療者による両立支援もしていける体制づくりをしていかなければならない

最後に…

セミナーに参加してみて、がんは治療法がどんどん確立されている病気ではあるものの、就労に関しては、がん患者さんだけでなく企業や医療者なども対応に悩む現状があることがわかりました。オンコロを通して、立場を超えてがん関連で悩む全ての方々へ情報提供し、サポートしていけるよう努めて参ります。

文:福井 澄恵

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介護現場における音楽療法の現状とは? https://oncolo.jp/pick-up/news2813 https://oncolo.jp/pick-up/news2813 介護現場における音楽療法の現状とは? 2018-11-29UTC02:00:04+0000 国内で活動する音楽療法士の多くが高齢者とのセッションを行っています。
その中には、高齢者施設で介護と音楽療法の両方を担当しているという人が沢山います。
でも、介護現場で人手不足が問題になっている今、仕事の両立にはさまざまな問題が浮かび上がってきています。

続きを読む
http://ux.nu/Af1rh

ニュース選定者:中島 香織

ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/

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進展型小細胞肺がん患者に対するメンテナンス療法としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法、全生存期間の優越性を示せず https://oncolo.jp/news/181128y01 https://oncolo.jp/news/181128y01 進展型小細胞肺がん患者に対するメンテナンス療法としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法、全生存期間の優越性を示せず 2018-11-28UTC03:38:01+0000 この記事の3つのポイント
・小細胞肺がん患者対象、メンテナンス療法としてのオプジーボ+ヤーボイの有効性を検証
プラセボ単剤群と比較して全生存期間などを評価した
・オプジーボ+ヤーボイ群はプラセボ群に対して優越性を示すことができなかった

2018年11月26日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のプレスリリースにてプラチナ製剤ベースの初回化学療法後の進展型小細胞肺がん患者に対するメンテナンス療法としての抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)併用療法の有効性を比較検証した第III相のCheckMate-451試験(NCT02538666)の結果が公表された。

CheckMate -451試験とは、プラチナ製剤ベースの初回化学療法後の進展型小細胞肺がん患者に対するメンテナンス療法として3週間に1回オプジーボ1mg/kg+ヤーボイ3mg/kg併用療法を4サイクル投与後に2週間に1回オプジーボ3mg/kg単剤療法を投与する群、または2週間に1回オプジーボ3mg/kg単剤療法を投与する群、またはプラセボ単剤療法を投与する群に分け、主要評価項目としてプラセボ群に対するオプジーボ+ヤーボイ併用群の全生存期間(OS)の優越性、副次評価項目としてプラセボ群に対するオプジーボ単剤群の全生存期間(OS)の優越性を比較検証した二重盲検下無作為化の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目であるプラセボ群に対するオプジーボ+ヤーボイ併用群の全生存期間(OS)の優越性は示すことができず、主要評価項目を達成できなかった。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のプレスリリースはコチラ

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【第11回 肺がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 https://oncolo.jp/event/oos_11_movie https://oncolo.jp/event/oos_11_movie 【第11回 肺がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 2018-11-28UTC03:00:04+0000 2018年11月9日(金)に認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構・7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン・がん情報サイト「オンコロ」が連携し第11回 肺がんセミナーを開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

セミナー動画

開会挨拶

[司会] がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知 健太
[開会挨拶] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生

講演


[講師] 和歌山県立医科大学 呼吸器内科・腫瘍内科 山本 信之 先生

ディスカッション


[講師] 和歌山県立医科大学 呼吸器内科・腫瘍内科 山本 信之 先生
[司会] がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知 健太
[解説] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生
認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 事務局長 武田 晃司

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がんゲノム医療 ~現在、未来、その先へ~ https://oncolo.jp/feature/20181128genome https://oncolo.jp/feature/20181128genome がんゲノム医療 ~現在、未来、その先へ~ 2018-11-28UTC02:38:08+0000

「がんゲノム医療」「プレシジョン・メディシン」という言葉をご存じでしょうか?

患者さん個々の遺伝子情報に基づき、患者さん個々に適切な薬剤を選び、最大の効果をもたらす治療のこと。遺伝子パネル、ゲノム解析の進歩により大きな期待が寄せられています。一方で、まだまだ問題も山積しています。

このビデオでは、がん治療を専門とする医療者、患者・遺族の声を届けます。今後、益々進歩が期待(予想)される「がんゲノム医療」。がん情報サイト「オンコロ」では、様々な媒体を通じ、「がんゲノム医療」を含め、様々な情報を発信しています。

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夫が”がんで休職”したら即もらうべきお金 https://oncolo.jp/pick-up/news2814 https://oncolo.jp/pick-up/news2814 夫が”がんで休職”したら即もらうべきお金 2018-11-27UTC11:00:20+0000 医療技術の進歩により、がんの治癒率が向上する一方で、がん患者の就労が問題になっている。
治療が長引いたときに、医療費の備えとともに考えておきたいのが、休職や退職による収入減少への対処方法だ。

続きを読む
http://ux.nu/f0ZeU

ニュース選定者:高橋 ミカ

プレジデントオンライン
https://president.jp/

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再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病の治療薬 <br>「ビーリンサイト® 点滴静注用35μg 」発売</br> https://oncolo.jp/news/20181127kn https://oncolo.jp/news/20181127kn 再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病の治療薬
「ビーリンサイト® 点滴静注用35μg 」発売
2018-11-27UTC10:51:01+0000 2018年11月27日、アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(以下「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」)とアステラス製薬株式会社(以下「アステラス製薬」)は、抗悪性腫瘍剤/二重特異性抗体製剤「ブリナツモマブ」(商品名:「ビーリンサイト®点滴静注用35μg」 、以下「ビーリンサイト」)について、日本において、再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病(ALL)の治療薬として発売したことを発表した。

ビーリンサイトは、世界で初めて承認された二重特異性T細胞誘導(BiTE®)抗体による免疫療法剤である。

また、アムジェン社のBiTE技術プラットフォームから創製された初めての免疫療法剤でもあり、体内の免疫システムががん細胞を攻撃する働きを促す新たなアプローチとして期待される。

国際医療福祉大学三田病院 医学部教授 悪性リンパ腫・血液腫瘍センター副センター長の小林幸夫 医師は「今日までの医学の進展により、ALLはファーストラインの治療で約80%の患者さんが完全寛解に達するようになりました。

しかしながら、5年無病生存率は50%程度にとどまり1、再発・難治性ALLの治療には、未だ改善の余地があるといえます。

このような中で、新たな作用機序の免疫療法剤であるビーリンサイトが選択肢に加わったことのインパクトは大きいと考えています」と述べている。

ビーリンサイトの発売にあたり、アステラス・アムジェン・バイオファーマ オンコロジー事業部長の山崎康司氏は、「化学療法が主たる治療の選択肢であった厳しい状況下において、ALLという難病と闘ってきた日本の患者さんに、新たな治療選択肢を提供できることを大変嬉しく思います。

今後も私たちは、日本でがんを始めとする重篤な疾患と闘う患者さんのために、革新的な医薬品を届ける取り組みを強化していきます」と述べた。

製品情報

効能・効果

再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病

用法・用量

通常、ブリナツモマブとして以下の投与量を28日間持続点滴静注した後、14日間休薬する。これを1サイクルとし、最大5サイクル繰り返す。その後、ブリナツモマブとして以下の投量を28日間持続点滴静注した後、56日間休薬する。

これを1サイクルとし、最大4サイクル繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

・体重が45 kg以上の場合:1サイクル目の1~7日目は1日9 μg、それ以降は1日28μgとする。
・体重が45 kg未満の場合:1サイクル目の1~7日目は1日5 μg/m2(体表面積)、それ以降は1日15μg/m2(体表面積)とする。ただし、体重が45 kg以上の場合の投与量を超えないこと。

※ 医師の診断の下、必要に応じて最大9サイクルまで投与が可能。

薬価

ビーリンサイト®点滴静注用35μg:35μg1瓶(輸液安定化液付)281,345円

薬価収載日

2018年11月20日

発売日

2018年11月27日

参照:
1.Sakura, T., et al. “High-dose methotrexate therapy significantly improved survival of adult acute lymphoblastic leukemia: a phase III study by JALSG.” Leukemia 32.3 (2018): 626

参照元:アステラス製薬ニュース
出展元:アステラス・アムジェンバイオファーマ プレスリリース

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食欲中枢に作用するアナモレリン がん悪液質による体重減少や食欲不振改善の効能・効果で承認申請 https://oncolo.jp/news/20181127k01 https://oncolo.jp/news/20181127k01 食欲中枢に作用するアナモレリン がん悪液質による体重減少や食欲不振改善の効能・効果で承認申請 2018-11-27UTC08:32:05+0000 2018年11月27日、小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は、グレリン様作用薬であるアナモレリン塩酸塩(ONO-7643)について、「がん悪液質における体重減少及び食欲不振の改善」の効能・効果で国内製造販売承認申請を行なったと発表した。

がん悪液質は、がんに伴い食欲不振及び体重減少(主に筋力量の減少)が発症する複合疾患であり、がん患者の約70%に発現し、肺がんや消化器がん患者で認められる。また、悪液質はがん患者のQOL生活の質)を著しく低下するにも関わらず、現在、悪液質に対する有効な治療法は存在せず、アンメットメディカルニーズの高い領域となる。

アナモレリンは、胃で産生される「空腹ホルモン」と言われているグレリンに類似した構造を示しており、低分子グレリン様作用薬の一種となる。食欲中枢に作用することによる『食欲増進と摂食量増加』および脳の視床下部・下垂体に作用することによる成長ホルモン(GH)の増進とインスリン様成長因子(IGF-1)の増進による『タンパク合成の増進と筋肉量の増加』が期待できるとされる。

今回の申請は、主に国内で がん悪液質患者を対象に実施した2つの試験結果に基づいている。

1) 非小細胞肺がん患者を対象にプラセボを対照とした多施設共同二重盲検無作為化並行群間比較第II相 臨床試験(ONO-7643-04試験)
がんによる体重減少 アナモレリンが有用な可能性 日本肺癌学会(2015/11/30)

2) 大腸がん、胃がんおよび膵臓がん患者を対象にした多施設共同非盲検非対照第III相臨床試験(ONO-7643-05試験)
食欲中枢に作用するアナモレリンが消化器がんの「がん悪液質」に有効な可能性 第16回日本臨床腫瘍学会学術集会(2018/7/24)

以上、アナモレリンは、がん悪液質の患者さんにおける体重および筋肉量の増加並びに食欲の増加効果を示しており、がん悪液質の患者さんに対する初めての治療薬となり得る。

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免疫療法を理解する https://oncolo.jp/pick-up/news2812 https://oncolo.jp/pick-up/news2812 免疫療法を理解する 2018-11-27UTC07:00:17+0000 免疫療法は生物学的療法とも言われるがん治療法の一種で、がんに対抗するべく人体が本来持っている免疫力を増強します。
免疫療法は、人体が産生する物質または遺伝子組換え物質を用いて免疫機能を増強または回復します。

続きを読む
https://www.cancerit.jp/61130.html

ニュース選定者:可知 健太

海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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余命に関するコミュニケーションをどう行うか(後編) https://oncolo.jp/pick-up/news2811 https://oncolo.jp/pick-up/news2811 余命に関するコミュニケーションをどう行うか(後編) 2018-11-27UTC05:00:03+0000 余命宣告はさまざまな問題を起こします。
これは医師側と患者側の余命推定データのとらえ方の違いから起こります。
どのようなトラブルが起こるのか,いくつかの例を挙げます。

続きを読む
http://ux.nu/Vfmi9

ニュース選定者:可知 健太

株式会社医学書院
http://www.igaku-shoin.co.jp/top.do

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がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院 https://oncolo.jp/pick-up/news2810 https://oncolo.jp/pick-up/news2810 がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院 2018-11-27UTC03:00:27+0000 国立がん研究センターなど全国の約40病院は、肺がん患者にがん免疫薬「オプジーボ」を使うのをやめるタイミングを探る研究に乗り出す。
投薬の効果や副作用が続く期間を調べる日本初の臨床研究を2019年3月にも開始。
オプジーボは一部の患者に大きな効果をもたらすが、高額な費用が問題となっている。

続きを読む
http://ux.nu/TNI0O

ニュース選定者:滝澤 宏隆

日経電子版
https://www.nikkei.com/

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25歳で希少がん…つらい治療もとことん前向きに がんノート代表理事・岸田徹さん(上) https://oncolo.jp/pick-up/news2809 https://oncolo.jp/pick-up/news2809 25歳で希少がん…つらい治療もとことん前向きに がんノート代表理事・岸田徹さん(上) 2018-11-27UTC01:00:02+0000 がんになっても安心して暮らせる社会について考える「がん医療フォーラム2018 がんを知り、がんと共に生きる社会へ」が12月2日午後1時から、東京都千代田区の一橋講堂で開かれます。
国民の2人に1人ががんになる時代に、患者がよりよい人生を歩むには何が必要なのでしょうか。
フォーラムでは患者の立場で議論に加わる岸田徹・NPO法人がんノート代表理事に聞きました。

続きを読む
http://ux.nu/gkvhW

ニュース選定者:中島 香織

yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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がん治療薬「オプジーボ」、過剰な期待に警鐘も ノーベル賞で注目集める https://oncolo.jp/pick-up/news2808 https://oncolo.jp/pick-up/news2808 がん治療薬「オプジーボ」、過剰な期待に警鐘も ノーベル賞で注目集める 2018-11-26UTC23:00:31+0000 本庶佑 京都大特別教授がノーベル医学生理学賞に決まったことで、「オプジーボ」など「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれるがん治療薬への注目が集まっている。
しかし現状では効果のある患者は限られ、副作用もある。
一部のクリニックが、効果が証明されていない高額な免疫療法を宣伝するケースもあり、高まりすぎた期待を懸念する声もある。

続きを読む
http://ux.nu/1Eshw

ニュース選定者:濱崎 晋輔

西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/

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「延命か自然な死か」家族に迫られる重い決断―終末期医療の現実 https://oncolo.jp/pick-up/news2807 https://oncolo.jp/pick-up/news2807 「延命か自然な死か」家族に迫られる重い決断―終末期医療の現実 2018-11-26UTC14:00:46+0000 人生の最期をどのように迎えるか――。
自宅で穏やかな死を迎えたいと希望していても、必ずしもそうなるとは限らない現実がある。
終末期医療の現実を追った。

続きを読む
https://news.yahoo.co.jp/feature/1145

ニュース選定者:高橋 ミカ

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/

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肺がん(扁平上皮癌)患者に対する1次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ+化学療法、全生存期間、無増悪生存期間を統計学有意に延長する https://oncolo.jp/news/181126y01 https://oncolo.jp/news/181126y01 肺がん(扁平上皮癌)患者に対する1次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ+化学療法、全生存期間、無増悪生存期間を統計学有意に延長する 2018-11-26UTC12:32:31+0000 ・扁平上皮非小細胞肺がんに対するキイトルーダ化学療法の併用
・すでに非扁平上皮癌に対しては有効性が確認済み
・扁平上皮癌に対しても有効性を確認。死亡リスク36%減少

2018年11月22日、『The New England Journal of Medicine』にて転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する1次治療としての抗PD-1抗体薬であるペムブロリスマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)+カルボプラチン+パクリタキセルまたはナブパクリタキセル併用療法の有効性を比較検証した第III相のKEYNOTE-407試験(NCT02775435)の結果がLuis Paz-Ares氏らにより公表された。

KEYNOTE-407試験とは、転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者(N=559 人)に対する1次治療として21日を1サイクルとして1日目キイトルーダ200mg+1日目カルボプラチン6AUC+1日目パクリタキセル200mg/m2もしくは1日目、8日目、15日目にナブパクリタキセル100mg/m2併用療法を投与する群(N=278人)、またはプラセボ+カルボプラチン+パクリタキセルもしくはアブラキサン併用療法を投与する群(N=281人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)、奏効持続期間(DOR)を比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験が実施された背景として、非小細胞肺扁平上皮がんは肺がんの20から30%の割合を占めるが、非小細胞肺非扁平上皮がんに比べて化学療法の効果は限られており、予後が不良であることが判っている。そのため、化学療法に他の薬剤を併用した治療方法が臨床で実施されるが、その治療方法では有効性がある反面、忍容性が不良であることが判っている。以上の背景より、有効性、忍容性も優れた治療方法の開発が必要なため、抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ+化学療法の併用療法の有用性が本試験で検証された。

本試験が実施された背景は下記の通りである。年齢中央値はキイトルーダ群65歳(29-87歳)に対してプラセボ群65歳(36-88歳)。性別はキイトルーダ群で男性45.7%(N=127人)に対してプラセボ群で男性45.2%(N=127人)。人種はキイトルーダ群でアジア人19.4%(N=54人)に対してプラセボ群で18.5%(N=52人)。

ECOG Performance Statusはキイトルーダ群でスコア0が26.3%(N=73人)、スコア1が73.7%(N=205人)に対してプラセボ群でスコア0が32.0%(N=90人)、スコア1が68.0%(N=191人)。PD-L1発現率ステータスはキイトルーダ群で1%未満34.2%(N=95人)、1%以上63.3%(N=176人)に対してプラセボ群で1%未満35.2%(N=99人)、1%以上63.0%(N=177人)。なお、両群間における患者背景に大きな偏りはなかった。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はキイトルーダ群15.9ヶ月(95%信頼区間:13.2ヶ月-未到達)に対してプラセボ群11.3ヶ月(95%信頼区間:9.5-14.8ヶ月)、キイトルーダ群で死亡(OS)のリスクを36%統計学有意に減少した(HR:0.64,95%信頼区間:0.49-0.85,P<0.001)。なお、1年全生存率(OS)はキイトルーダ群65.2%に対してプラセボ群48.3%を示した。

またサブグループ解析より、PD-L1発現率1%未満の患者群における1年全生存率(OS)はキイトルーダ群64.2%に対してプラセボ群43.3%(HR:0.61,95%信頼区間:0.38-0.98)、PD-L1発現率1%~49%の患者群における1年全生存率(OS)はキイトルーダ群65.9%に対してプラセボ群50.0%(HR:0.57,95%信頼区間:0.36-0.90)、PD-L1発現率50%以上の患者群における1年全生存率(OS)はキイトルーダ群63.4%に対してプラセボ群51.0%(HR:0.64,95%信頼区間:0.37-1.10)を示した。

もう1つの主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はキイトルーダ群6.4ヶ月(95%信頼区間:6.2-8.3ヶ月)に対してプラセボ群4.8ヶ月(95%信頼区間:4.3-5.7ヶ月)、キイトルーダ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを44%統計学有意に減少した(HR:0.56,95%信頼区間:0.45-0.70,P<0.001)。

またサブグループ解析より、PD-L1発現率1%未満の患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はキイトルーダ群6.3ヶ月に対してプラセボ群5.3ヶ月(HR:0.68,95%信頼区間:0.47-0.98)、PD-L1発現率1%~49%の患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はキイトルーダ群7.2ヶ月に対してプラセボ群5.2ヶ月(HR:0.56,95%信頼区間:0.39-0.80)、PD-L1発現率50%以上の患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はキイトルーダ群8.0ヶ月に対してプラセボ群4.2ヶ月(HR:0.37,95%信頼区間:0.24-0.58)を示した。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ群57.9%(95%信頼区間:51.9%-63.8%)に対してプラセボ群38.4%(95%信頼区間:32.7%-44.4%)を示した。またサブグループ解析より、PD-L1発現率1%未満の患者群における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ群63.2%に対してプラセボ群40.4%、PD-L1発現率1%~49%の患者群における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ群49.5%に対してプラセボ群41.3%、PD-L1発現率50%以上の患者群における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ群60.3%に対してプラセボ群32.9%を示した。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率はキイトルーダ群98.2%に対してプラセボ群97.9%を示し、プラセボ群よりもキイトルーダ群で10%以上多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は脱毛症、かゆみであった。

また、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はキイトルーダ群69.8%に対してプラセボ群68.2%を示し、プラセボ群よりもキイトルーダ群で多くの患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は肺炎、自己免疫性肝炎であった。

以上のKEYNOTE-407試験の結果よりLuis Paz-Ares氏らは以下のように結論を述べている。”転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する1次治療としてカルボプラチン+パクリタキセルもしくはナブパクリタキセルの化学療法に抗PD-1抗体薬であるキイトルーダを上乗せすることで、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)は統計学有意に延長を示しました。”

Pembrolizumab plus Chemotherapy for Squamous Non–Small-Cell Lung Cancer(N Engl J Med; November 22, 2018; 379:2040-2051)

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免疫チェックポイント阻害薬で大腸がん治療はどこまで変えられるか https://oncolo.jp/pick-up/news2805 https://oncolo.jp/pick-up/news2805 免疫チェックポイント阻害薬で大腸がん治療はどこまで変えられるか 2018-11-26UTC09:49:38+0000 肺がんなどとは異なり、進行大腸がんに対する免役チェックポイント阻害薬の効果は限定的である。現在、効果が認められているのは、マイクロサテライト不安定性陽性、またはミスマッチ修復機構欠損の進行大腸がんだけだ。

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http://ux.nu/SZAcR

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
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扁平上皮非小細胞肺がん患者に対する初回治療としての抗PD-1抗体薬Sintilimab+ゲムシタビン+シスプラチン、客観的奏効率64.7%を示す https://oncolo.jp/news/181122y03 https://oncolo.jp/news/181122y03 扁平上皮非小細胞肺がん患者に対する初回治療としての抗PD-1抗体薬Sintilimab+ゲムシタビン+シスプラチン、客観的奏効率64.7%を示す 2018-11-22UTC12:33:45+0000 2018年11月9日、アジア世界肺癌学会2018(ACLC18)にて非小細胞肺がん(扁平上皮がん)患者に対するファーストライン治療としての抗PD-1抗体薬であるSintilimab(IBI308)+ゲムシタビン+シスプラチン併用療法の安全性有効性を検証した第I相試験(NCT02937116)の結果が中国の製薬会社であるInnovent Biologics社により公表された。

本試験は、非小細胞肺がん(扁平上皮がん)患者に対するファーストライン治療として3週間を1サイクルとしてSintilimab(IBI308)+シスプラチン+ゲムシタビン併用療法を投与し、主要評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、客観的奏効率ORR)などを検証した第I相試験である。

本試験の効果測定可能であった17人の患者におけるフォローアップ期間中央値6.6ヶ月時点における結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は64.7%を示した。また、病勢コントロール率DCR)は100.0%を示した。

また、その他評価項目である奏効持続期間(DOR)中央値、無増悪生存期間PFS)中央値はともに未到達であった。なお、12ヶ月全生存率(OS)に関しては87.0%を示した。

以上の第I相試験の結果より、Sir Run Run Shaw Hospital・Kejing Ying氏は以下のように述べている。”遺伝子変異のために他の薬剤で効果不十分な非小細胞肺がん(扁平上皮がん)患者さんに対しても免疫チェックポイント阻害薬であるSintilimab(IBI308)は有効性を示しました。”

Innovent Biologics・CEOであるMichael Yu氏は以下のように述べている。”中国において肺癌は最も罹患率、死亡率の高い悪性新生物です。近年、肺がん治療は劇的に進歩しましたが、未だに非小細胞肺がん(扁平上皮がん)の治療選択肢は限られています。本試験の結果に基づき、我々は第III相のORIENT-12試験を実施しておりますので、本試験により結果がいち早く臨床へ応用できることを楽しみにしております。”

Innovent News Release

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c-Met陽性固形がん患者に対するc-Met抗体薬物複合体Telisotuzumab Vedotin単剤療法 https://oncolo.jp/news/181122y02 https://oncolo.jp/news/181122y02 c-Met陽性固形がん患者に対するc-Met抗体薬物複合体Telisotuzumab Vedotin単剤療法 2018-11-22UTC12:23:22+0000 4つのポイント
・c-Met陽性固形がん患者に対する抗体薬物複合体の可能性
・Telisotuzumab Vedotinの第1相試験結果
グレード3以上の治療関連有害事象発現率47.9%
・c-Met陽性患者の奏効率は18.8%、病態コントロール率56.3%

2018年10月4日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてc-Met陽性固形がん患者に対する抗c-Met抗体薬物複合体であるTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)単剤療法安全性有効性を検証した第I相試験(NCT02099058)の結果がDuke Cancer Center・John H. Strickler氏らにより公表された。

本試験は、c-Met陽性固形がん患者(N=48人)に対して3週を1サイクルとして1日目にTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)0.15-3.3mg/kg単剤療法を投与し、主要評価項目として安全性、用量制限毒性DLT)、最大耐量MTD)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)などを検証した第I相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は65歳(40-86歳)。性別は男性52.1%(N=25人)、女性47.9%(N=23人)。ECOG Performance Statusはスコア0が27.1%(N=13人)、スコア2が70.8%(N=34人)、スコア3が2.1%(N=1人)。

原発巣腫瘍の部位は非扁平上皮非小細胞肺がん35.4%(N=17人)、扁平上皮非小細胞肺がん25.0%(N=12人)、大腸がん18.8%(N=9人)、乳がん8.3%(N=4人)、卵巣がん8.3%(N=4人)、子宮内膜がん4.2%(N=2人)。前治療歴中央値は4レジメン(1-15レジメン)。c-Metステータスは陽性率23/36人。

主要評価項目である用量制限毒性(DLT)は拡大コーホートにて2人の患者で確認され1人はTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)3.0mg/kgの投与を受けた患者で発熱性好中球減少症、グルコース耐性低リン酸血症、1人はTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)3.3mg/kgの投与を受けた患者で敗血性ショック、浮腫、低アルブミン血症であった。なお、最大耐量(MTD)の確認した患者は0人であった。

全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は95.8%(N=46人)、最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は倦怠感42%、便秘27%、吐き気27%、食欲不振23%、呼吸困難21%、嘔吐21%、下痢19%、末梢浮腫19%、神経障害17%を示した。

また、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は47.9%(N=23人)、最も多くの患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は肺炎10%、低ナトリウム血症8%、食欲減退6%、呼吸困難6%、低アルブミン血症6%、低リン血症6%、好中球減少症6%を示した。なお、治療関連有害事象(TRAE)により死亡は確認されなかった。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は全患者群で6.3%(N=3人)、c-Met陽性群で18.8%(N=3人)を示した。また、病勢コントロール率DCR)は全患者群で52.1%(N=25人)、c-Met陽性群で56.3%(N=9人)を示した。なお、両群間で完全奏効(CR)を達成した患者は確認されなかった。

また、c-Met陽性非小細胞肺がん患者16人(扁平上皮がん5人、非扁平上皮がん11人)の内、15人で腫瘍縮小効果が確認されている。そして、部分奏効(PR)を達成したc-Met陽性非小細胞肺がん患者3人(18.8%,95%信頼区間: 4.1%-45.7%)の奏効持続期間(DOR)中央値はそれぞれ3.1ヶ月、4.8ヶ月、11.1ヶ月、無増悪生存期間PFS)中央値はそれぞれ5.7ヶ月、6.0ヶ月、15.4ヶ月を示した。

以上の第I相試験の結果よりJohn H. Strickler氏ら以下のように結論を述べている。”c-Met陽性固形がん患者に対するTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)単剤療法の忍容性は良好であり、c-Met陽性非小細胞肺がん患者に対する抗腫瘍効果は良好でした。”

First-in-Human Phase I, Dose-Escalation and -Expansion Study of Telisotuzumab Vedotin, an Antibody–Drug Conjugate Targeting c-Met, in Patients With Advanced Solid Tumors(Journal of Clinical Oncology 36, no. 33 (November 2018) 3298-3306.)

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ALK陽性非小細胞肺がん患者に対する次世代ALK阻害薬ブリガチニブ、ザーコリに比べて無増悪生存期間を統計学有意に改善する https://oncolo.jp/news/181122k01 https://oncolo.jp/news/181122k01 ALK陽性非小細胞肺がん患者に対する次世代ALK阻害薬ブリガチニブ、ザーコリに比べて無増悪生存期間を統計学有意に改善する 2018-11-22UTC12:08:00+0000 ・未治療ALK陽性肺がん患者に対するブリガチニブ有効性を確認
・ザーコリと比較した第2相試験結果
・ブリガチニブ病態進行リスクを51%低下させた

2018年11月22日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にてALK阻害薬治療歴のないALK陽性進行性非小細胞肺がん患者に対する次世代ALK阻害薬であるブリガチニブ単剤療法、第1世代ALK阻害薬であるクリゾチニブ(商品名ザーコリ;以下ザーコリ)単剤療法の有効性を比較検証した第III相のALTA-1L試験(NCT02737501)の結果がMRC Laboratory of Molecular Biology ・D. Ross Camidge氏らにより公表された。

ALTA-1L試験とは、ALK阻害薬治療歴のないALK陽性進行性非小細胞肺がん患者(N=275人)に対して1日1回ブリガチニブ180mg単剤療法を投与する群(N=137人)、または1日2回ザーコリ250mg単剤療法を投与する群(N=135人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として独立評価委員会の評価による無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として独立評価委員会の評価による客観的奏効率ORR)、脳転移を有する患者群における頭蓋内奏効率、全生存期間OS)などを比較検証した国際多施設共同非盲検下の第III相試験である。

本試験が実施された背景としては、次世代ALK阻害薬であるブリガチニブと第1世代ALK阻害薬であるザーコリの有効性を比較検証するためである。本試験以前、ザーコリ治療歴のあるALK陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するブリガチニブの有効性は確認されていたが、ALK阻害薬治療歴のないALK陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するブリガチニブの有効性はザーコリに比べて優越性があるかどうか示されていなかった。以上の背景より、本試験が実施された。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値はブリガチニブ群58歳(27-86歳)に対してザーコリ群60歳(29-89歳)。性別はブリガチニブ群で女性50%(N=69人)に対してザーコリ群で59%(N=81人)。人種はブリガチニブ群で非アジア人57%(N=78人)、アジア人43%(N=59人)に対してザーコリ群で非アジア人64%(N=89人)、アジア人36%(N=49人)。

ECOG Performance Statusはブリガチニブ群でスコア0または1が96%(N=131人)、スコア2が4%(N=6人)に対してザーコリ群でスコア0または1が96%(N=132人)、スコア2が4%(N=6人)。進行病期はブリガチニブ群でステージIIIBが6%(N=8人)、ステージIVが94%(N=129人)に対してザーコリ群でステージIIIBが9%(N=12人)、ステージIVが91%(N=126人)。

肺がんの種類はブリガチニブ群で腺がん92%(N=126人)、腺扁平上皮がん2%(N=3人)、扁平上皮がん3%(N=4人)、大細胞がん1%(N=2人)、その他1%(N=2人)に対してザーコリ群で腺がん99%(N=137人)、腺扁平上皮がん1%(N=1人)、扁平上皮がん0%、大細胞がん0%、その他0%。

脳転移の有無はブリガチニブ群で脳転移あり29%(N=43人)に対してザーコリ群で脳転移あり30%(N=41人)。放射線治療歴はブリガチニブ群であり13%(N=18人)に対してザーコリ群で14%(N=19人)。化学療法治療歴はブリガチニブ群であり26%(N=36人)に対してザーコリ群で27%(N=37人)。なお、両群間で患者背景に大きな偏りはなかった。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である独立評価委員会の評価による無増悪生存期間(PFS)中央値はブリガチニブ群未到達に対してザーコリ群9.8ヶ月(95%信頼区間:9.0-12.9ヶ月)、1年無増悪生存率(PFS)はブリガチニブ群67%(95%信頼区間:56%-75%)に対してザーコリ群43%(95%信頼区間:32%-53%)、病勢進行または死亡(PFS)のリスクを51%統計学有意に減少し(HR:0.49,95%信頼区間:0.33-0.74,P<0.001)、主要評価項目を達成した。

また、副次評価項目である独立評価委員会の評価による客観的奏効率(ORR)はブリガチニブ群71%(95%信頼区間:62%-78%)に対してザーコリ群60%(95%信頼区間:51%-68%)を示し、1年奏効持続率(DCR)はブリガチニブ群75%(95%信頼区間:63%-83%)に対してザーコリ群41%(95%信頼区間:26%-54%)を示し、脳転移を有する患者群における頭蓋内奏効率はブリガチニブ群78%(95%信頼区間:52%-94%)に対してザーコリ群29%(95%信頼区間:11%-52%)を示した。なお、全生存期間(OS)中央値は両群ともに未到達であり、1年全生存率(OS)はブリガチニブ群85%(95%信頼区間:76%-91%)に対してザーコリ群86%(95%信頼区間:77%-91%)を示した。

一方の安全性として、ザーコリ群に比べてブリガチニブ群で5%以上多く確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)はクレアチンキナーゼ上昇でブリガチニブ群39%に対してザーコリ群15%、咳で25%に対して16%、高血圧で23%に対して7%、リパーゼ上昇で19%に対して12%であった。

反対に、ブリガチニブ群に比べてザーコリ群で5%以上多く確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は、吐き気でブリガチニブ群26%に対してザーコリ群56%、下痢で49%に対して55%、便秘で15%に対して42%、末梢浮腫で4%に対して39%、嘔吐で18%に対して39%、ALT上昇で19%に対して32%、食欲減退で7%に対して20%、光視症で1%に対して20%、味覚異常で4%に対して19%、視覚障害で0%に対して16%を示した。

以上のALTA-1L試験の結果よりD. Ross Camidge氏らは以下のように結論を述べている。”ALK阻害薬治療歴のないALK陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するブリガチニブ単剤療法は、ザーコリ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善しました。”

Brigatinib versus Crizotinib in ALK-Positive Non–Small-Cell Lung Cancer(N Engl J Med; November 22, 2018; 379:2027-2039)

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閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対するビスホスホネート製剤ゾメタ+アロマターゼ阻害薬レトロゾール併用、タモキシフェンに比べて無病生存率(DFS)を改善する https://oncolo.jp/news/20181122sy01 https://oncolo.jp/news/20181122sy01 閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対するビスホスホネート製剤ゾメタ+アロマターゼ阻害薬レトロゾール併用、タモキシフェンに比べて無病生存率(DFS)を改善する 2018-11-21UTC22:00:50+0000 2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのビスホスホネート製剤であるゾレドロン(商品名ゾメタ;以下ゾメタ)+アロマターゼ阻害薬であるレトロゾール併用療法有効性を比較検証した第III相のHOBOE試験(NCT00412022)の結果が公表された。

HOBOE試験とは、GnRHアゴニストであるTriptorelin単剤療法を5年間投与後(その内63%は化学療法治療歴もある)の閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者(N=1065人)に対する術後化学療法として1日1タモキシフェン20mg単剤療法を投与する群、または1日1回レトロゾール2.5mg単剤療法を投与する群、または6ヶ月に1回ゾメタ4mg+1日1回レトロゾール2.5mg併用療法を投与する群の3群に無作為に振り分け、主要評価項目として無病生存期間DFS)を比較検証したオープンラベルの第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である5年無病生存率(DFS)はタモキシフェン群85%、レトロゾール群93%、ゾメタ+レトロゾール併用群93%を示し、タモキシフェン群に比べてゾメタ+レトロゾール併用群で無病生存期間(DFS)を改善した。そして、タモキシフェン群に比べてゾメタ+レトロゾール併用群で再発乳がんまたは癌関連以外の死亡リスクを48%統計学有意に減少(HR:0.52,95%信頼区間:0.34-0.80,P=0.003)した。

なお、レトロゾール群と比較したそれぞれの5年無病生存率(DFS)はタモキシフェン群(HR:0.72,95%信頼区間:0.48-1.07,P=0.06)、ゾメタ+レトロゾール併用群(HR:0.70,95%信頼区間:0.44-1.12,P=0.22)、統計学有意な差は確認されなかった。

一方の安全性として、は下記の通りである。タモキシフェン群4%、レトロゾール群7%、ゾメタ+レトロゾール併用群9%、ゾメタ+レトロゾール併用群でグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)発症率は高率であった。

そして、治療期間5年に達成する前の治療関連有害事象(TRAE)中止率はタモキシフェン群7%、レトロゾール群7%、ゾメタ+レトロゾール併用群17%、ゾメタ+レトロゾール併用群で約5人の1人の患者が治療期間5年に達成する前に治療中止に至った。

以上のHOBOE試験の結果より、本治験の代表医師であるIstituto Nazionale Tumori・Francesco Perrone氏は下記のように述べている。”本試験により、閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのビスホスホネート製剤、アロマターゼ阻害薬の併用療法が有効であることが示されました。”

https://www.esmo.org/Press-Office/Press-Releases/HOBOE-breast-cancer-Triptorelin-Perrone

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【動画公開】日本初!?ALK陽性肺がん患者さんのためのセミナー ~最新学会で発表された情報最前線~ https://oncolo.jp/event/20181121alk https://oncolo.jp/event/20181121alk 【動画公開】日本初!?ALK陽性肺がん患者さんのためのセミナー ~最新学会で発表された情報最前線~ 2018-11-21UTC13:30:03+0000

目次

セミナー動画

※この動画は2018年11月14日にNPO法人肺がん患者の会ワンステップとがん情報サイト「オンコロ」共催で行いましたセミナーの講義の部分を載せています。音声が聞き取りにくい箇所がございますことをご了承ください。

講師


国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科 呼吸器内科長
副院長 人材育成センター長
大江 裕一郎 先生

関連セミナー動画

018年6月13日に開催した、EGFR陽性肺がんセミナー動画はこちら。

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オンコロ in サンフランシスコ https://oncolo.jp/blog/181121k01 https://oncolo.jp/blog/181121k01 オンコロ in サンフランシスコ 2018-11-21UTC12:20:16+0000 オンコロの可知です。

先週、11月15日、16日にサンフランシスコにて開催された第11回クリニカルトライアルズ・イノベーション・プログラムというプログラムに参加してきました。World BIグループが開催するビジネスコンベンションとなり、製薬企業・バイオスタートアップ、開発業務受託機関(CRO)、ヘルステックなど会社53社、約100名が参加しました。

今回の目的は、海外の企業にオンコロの活動を広め、日本におけるがん分野の裾野を広げようという試みです。オンコロの企業取引の10%程度は海外企業になっていますが、世界中のがんへの有意義な取り組みを日本にもっと持って来たいと思います。

オンコロのケアと活動に称賛アリ

プログラム中、当社の海外営業担当のモハンマド・イムランがオンコロの紹介をしました。 内容は、「私が患者さん向けのセミナーにてよく話している『治験情報発信についての問題点』をベースにしたオンコロの活動の意義」です。

特に「治験広告でクライテリアに合致していない患者さんに対しても、可能な限りその人が参加できそうな治験情報を提供する」という取り組みに対して、Ovarian Cancer Alliance of San Diego(サンディエゴ卵巣がん患者会連絡会)の代表Peg Ford氏、サンフランシスコの医療機関発の神経系領域のバイオスタートアップNOAH Phemaceuticalsの医学アドバイザーFunmin Ajayi氏から、「Thank you for your Great Work」と称賛を頂き嬉しく思います。

オンコロを紹介するイムラン

クリニカルトライアル・イノベーション間近

今回、プレクリニカルや臨床開発全体に波及した内容(チームビルドの方法・臨床試験におけるリスク等)が比較的多いものでした。その中でも、臨床試験をいかに効率的に早く終了させるかという観点から、被験者募集・患者中心というキーワード、バスケットスタディというデザイン、リアルワールドエビデンス・訪問治験・バーチャル治験といったイノベーションの導入についてのプレゼンテーションが多くみられました。そのいくつかを紹介します。

リアルワールドエビデンスについて

世界有数の心疾患系の医療機器メーカーであるアボット社では、米国で心疾患系の臨床試験にてリアルワールドエビデンスを活用しています。

肺高血圧症患者の心血管にピローを入れ、血圧をセンサーによりドクターに飛ばし、患者の血圧状態を遠隔で管理し、心房細動等の心血管疾患の予防により入院回数を減らすという医療機器を開発。臨床試験は550人の患者を対象に実施して良好な結果を得ましたが、その後、米国のビッグデータを用いて2,000人までデータを拡大し、最終的には33%の入院数の減少したエビデンスを取得しました。

この際に用いたビッグデータの基盤は、企業のデータ50万、医療機関等100万、公共のデータソース5000万、患者ソース100万という巨大なものとなります。このような各機関・業界にまたがるデータを横断的に用いることが米国では可能となるとのことでした。また、これらを連携する機能を有するのも米国ならではとも思いつつ、日本のナショナルデータベースとなるMID-NETの台頭に期待したいところです。

ペイシェント・エクスペリエンス・データ

バイエル社は、ペイシェント・エクスペリエンスを治験に取り入れようとする動きは、米国で施行された21st Century Act Provision(詳しく知りたい方はコチラ)に基づいているとのことです。

近年の改定にて、これまで漠然として患者の経験を中心に治験を実施していくという内容から、具体的に経験値の共有方法を示すようになりました。例として、ジェネティック社が2017年に上市した抗がん剤(RITUXAN HYCELA)は世界で最初のPRO(Patient Reported outcome)データが承認審査に活用されたことにふれています。

2018年11月8日にはFDAからITツールを用いて治験を推進していく旨の声明が出されており、これはアップル社のリサーチキットの活用を指しており、FDAも積極的に患者治験・IOTによる治験促進を働きかけているとのことです。

訪問治験~希少疾患や身動きが取れない対象の治験を中心に展開~

カルフォルニアの開発業務受託機関(CRO)であるFIRMA社は、近年日本でも導入され始めた訪問治験について発表。訪問治験の歴史は希少疾患から始まり、最初は採血を自宅で行うような簡易的なものであったものの、現在は治験薬の投与、ケアギバー・看護士へのトレーニングと業務範囲も増えています。

在宅治験は、特に遠隔に住んでいて治験に参加できない患者や、心・呼吸器系疾患のため動きが制限されている患者に適しています。希少疾患の治験は患者の数が限られているため、特にこの傾向が強いものとなります。この点から同社は疾患・患者特性に詳しい患者会と提携し、サポートマテリアル、トレーニングキットの作成等を共同で行っています。

患者会やファウンダーの役割

神経疾患領域の研究基金であるThe Michael J. Fox Foundationは、財団内に脳神経科学者15名を擁し、アルツハイマー病を中心にCNS領域の開発コンサルテーションを行っているとのことです。その中で、21,000人のパーキンソン病患者の大規模なオンラインリサーチを実施しています。この研究は、対照群に健常人やケアギバーとした前向き研究であり、その結果は治療開発に役立てているとのことです。オンラインリサーチとはいえ、日本ではこのような大規模な研究は見たことがありません。

一方、サンディエゴの卵巣がんアドボカシーグループであるOvarian Cancer Alliance of San Diegoは、5,000人の会員を有します。米国では、アドボカシーグループのメンバーを新薬の承認審査、ガイドライン策定、IRBに入れる動きが既に行われており、患者がディシジョンメイカーとしての役割を担うようになっているとのことです。こちらは日本でも徐々に広まりつつあり、実際にプロトコル構成に患者会が関与し始めており、日本肺癌学会の肺癌診療ガイドラインにも2人のがんサバイバーが参画しています。なお、代表のPeg氏は日本の患者会の人物を一人も知らないとのことで、海外との壁を少し感じました。

Ovarian Cancer Alliance of San DiegoのPeg氏と共に

がん関連のバイオベンチャー

サンフランシスコを中心としたバイオベンチャーが参加していましたので、そのいくつかを紹介します。皆さんのご存知の会社はありますか?

CytomX Therapeutics

CytomXは「Probody(プロボディ)」という、がん細胞だけに結合する抗体を作り出す特殊技術を有する。プロボディはがん細胞のみに結合するために副作用を軽減できるとされる。現在、最も開発進んでいるのが、PD-L1標的プロボディであるCX-072となりP1/2試験実施中である他、ブリストルマイヤーズ社とCTLA-4標的プロボディとなるBMS-986249の第1相試験実施中となる。その他に、CD166やCD71など免疫関連のプロボディを開発中。

プロボディについてはこちらを参照

Regeneron

Regeneronは、がん、自己免疫疾患、COPDおよびアトピー性皮膚炎など、非常に多くのコンパウンドを有す大型バイオベンチャー。PD-1抗体Cemiplimab(米国商品名LIBTAYO)は転移性皮膚扁平上皮がん適応にてFDA承認されており、非小細胞肺がんや子宮頸がんなどでの臨床開発が大詰めとなる。その他、Cemiplimabと自社の有するLAG-3抗体やCD20 X CD3二重特異抗体REGN1979との併用療法の第1相試験が実際されている。

Antiva Biosciences

AntibaioはHPV関連がんに有効な非環式ヌクレオシドホスホン酸ABI-1968を有する。現在、子宮頸部上皮内腫瘍(ステージ0子宮頸がん、子宮頸部上皮内がん)や肛門上皮内腫瘍などのHPV関連上皮内がんに対して第1相試験を実施中。上皮内がんの被験者募集は難しいとのことであるが、日本含めアジアへの進出も考えているようだ。

Acerta Phama

Acerta PhamaはBTK阻害薬Acalabrutinibを有するアストラゼネカのグループ会社。B細胞系の悪性リンパ腫の治験が進み、日本ではアストラゼネカが開発をすすめる。

Atreca Inc.

Atrecaはがん免疫療法にて3つのパイプラインを有する。今年9月には120万ドルの資金調達をしており、2019年中に第一相試験が開始される。

Clovis Oncology

Clovis Oncologyは、PARP阻害薬ルカパリブやVEGF系マルチキナーゼ阻害薬ルシタニブなどを有す。ルカパリブの臨床開発は進んでおり、最終フェーズといえる(コチラ)。両薬剤ともニボルマブオプジーボ)との併用療法の開発も進み、なかでもルカパリブとオプジーボの併用療法は、トリプルネガティブ乳がん前立腺がんにてすすむ。

Dendreon

Dendreonは、唯一、FDA承認を取得している樹状細胞免疫療法プロベンジを有する。適応は転移性去勢抵抗性前立腺がんとなり、現在、アジアへの臨床開発を目論む。

MEI Pharma

MEI Pharmaは、HDAC(エイチダック)阻害薬Pracinostat、PI3KΔ阻害薬ME-401、経口CDK阻害薬Voruciclib、ミトコンドリア阻害薬(OXPHOS標的薬)ME-344を有す。ターゲット疾患は前3つは血液がん、最後の一つはHER2陽性乳がんとなる。現在、臨床開発段階となっているのはPracinostatのみ。

Nektar

Nektarは、免疫系に強いバイオベンチャー。CD122バイアスアゴニストNKTR-214などPD-1抗体と併用の開発が進む。

ORIC Pharmaceuticals

ORIC Pharmaceuticalsは、グルココルチコイド・アンタゴニストORIC-101を有し、トリプルネガティブ乳がんをターゲットに開発中。現在、第一相試験が終了したとのこと。

日本がカントリーセレクションに生き残るために

この他にも希少疾患領域のバイオテックが多く見られました。上記の企業がすべて成功するわけではないと思いますが、企業にとっても患者にとっても夢のあることと感じました。そして、オンコロの役割は彼らのカントリーセレクションで日本が選ばれることに寄与することです。海外バイオベンチャーにとっては、アジア、特に日本への参入が難しいとされます。それは、コストが高いということもありますが、日本という国の臨床開発の仕組みを全く知らないからです。

(これはオンコロのビジネス戦略でもありますが、)日本の臨床試験の仕組みを伝え、治験の参加候補となり得る患者がどのように感じて生活しているかなど治験のリクルートメントとしてのコツを伝え、一つでも多くの薬剤が日本で開発できるようになればと思っています。

文:可知 健太、柿木 博之

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第三世代ALKチロシンキナーゼ阻害薬「ローブレナ」発売</br>治療歴有すALK陽性非小細胞肺がん適応 https://oncolo.jp/news/181121k02 https://oncolo.jp/news/181121k02 第三世代ALKチロシンキナーゼ阻害薬「ローブレナ」発売
治療歴有すALK陽性非小細胞肺がん適応
2018-11-21UTC12:04:07+0000 11月20日、ファイザー株式会社は、「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の効能・効果で、第三世代ALKチロシンキナーゼ阻害薬ロルラチニブ(商品名ローブレナ)を発売したと発表した。

ALK陽性非小細胞肺がん治療は2012年のクリゾチニブ(商品名ザーコリ)の発売以降、アレクチニブ(商品名アレセンサ)、セリチニブ(商品名ジカディア)の3つのALK阻害薬が上市され、治療選択肢が広がっている。しかしながら、G1202R遺伝子変などの耐性変異により既存薬で効果が得られなくなるといった治療上の課題が存在していた。

ローブレナは、この耐性メカニズムに注目し創製された第三世代のALK阻害薬で、耐性変異がみられる変異型ALKにも効果が期待される薬剤となる。臨床試験において、既存のALK阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK陽性NSCLCに対する臨床的に意義のある抗腫瘍効果と忍容性が示されている。

一方、ローブレナは、昨年10月に導入された「医薬品の条件付き早期承認制度」の適用を受け、優先審査の対象として、約8カ月間の審査期間を経て、9月21日に世界に先駆けて日本での承認を取得された。

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未治療の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)日本人患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ+抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ併用療法 https://oncolo.jp/news/181121y01 https://oncolo.jp/news/181121y01 未治療の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)日本人患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ+抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ併用療法 2018-11-21UTC09:13:37+0000 ・未治療悪性黒色腫に対するオプジーボとヤーボイの有効性
・日本人を対象とした第2相試験
奏効率43.3%、副作用発現率100%

2018年11月14日、医学誌『European Journal of Cancer』にて未治療の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)日本人患者に対する抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)併用療法の有効性、安全性を検証した第II相試験(JapicCTI-152869)の結果がNational Cancer Center Hospital・Kenjiro Namikawa氏らにより公表された。

本試験は、未治療の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)日本人患者(N=30人)に対して3週間を1サイクルとしてオプジーボ1mg/kg+ヤーボイ3mg/kg併用療法を2サイクル投与し、その後3サイクル目以降は6週間を1サイクルとして2週間に1回オプジーボ3mg/kg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)などを検証した多施設共同非盲検非対照の第IIである。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は58.5歳(31-81歳)。性別は男性46.7%(N=14人)、女性53.3%(N=16人)。ECOG Performance Statusはスコア0で90.0%(N=27人)、スコア1で10.0%(N=3人)。

進行病期ステージIIIで6.7%(N=2人)、ステージIVで16.7%(N=5人)、再発76.7%(N=23人)。前治療歴中央値は0レジメンで73.3%(N=22人)、1レジメン20.0%(N=6人)、2レジメン以上で6.7%(N=2人)。

BRAF遺伝子ステータスは野生型90.0%(N=27人)、変異型6.7%(N=2人)、不明3.3%(N=1人)。PD-L1発現ステータスは1%以上で20.0%(N=4人)、1%未満で80.0%(N=16人)、5%以上で10.0%(N=2人)、5%未満で90.0%(N=18人)。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は43.3%(95%信頼区間:25.5%-62.6 %)を示した。病勢コントロール率DCR)は73.3%(95%信頼区間:54.1%-87.7%)を示した。

また、PD-L1発現ステータス別の客観的奏効率(ORR)は1%以上群で75.0%(95%信頼区間:19.4%-99.4%)、1%未満群で50.0%(95%信頼区間:24.7%-75.3%)、5%以上群で100.0%(95%信頼区間:15.8%-100.0%)、5%未満群で50.0%(95%信頼区間:26.0%-74.0%)を示した。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値は未到達(95%信頼区間:19.5ヶ月-未到達)、無増悪生存期間(PFS)中央値は未到達(95%信頼区間:3.0ヶ月-未到達)ともに未到達を示した。なお、6ヶ月全生存率(OS)は93.3%(95%信頼区間:75.9%-98.3%)、12ヶ月全生存率(OS)は83.3%(95%信頼区間:64.5%-92.7%)、18ヶ月全生存率(OS)は72.9%(95%信頼区間:50.0%-86.5%)、24ヶ月全生存率(OS)は65.6%(95%信頼区間:40.4%-82.2%)を示した。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は100%(N=30人)を示し、最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は皮膚障害60%(N=18人)、下痢57%(N=17人)、発熱43%(N=13人)、リパーゼ増加40%(N=12人)、ALT増加37%(N=11人)、AST増加37%(N=11人)、掻痒33%(N=10人)などであった。

以上の第II相試験の結果よりKenjiro Namikawa氏らは以下のように結論を述べている。”未治療の進行性悪性黒色腫(メラノーマ)日本人患者に対するオプジーボ+ヤーボイ併用療法の客観的奏効率(ORR)は、既に公表されている第III相のCheckMate 067試験よりも低率であったが、病勢コントロール率(DCR)は高率でした。”

Efficacy and safety of nivolumab in combination with ipilimumab in Japanese patients with advanced melanoma: An open-label, single-arm, multicentre phase II study(European Journal of Cancer Volume 105, December 2018, Pages 114-126)

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60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者に対するCD30抗体薬アドセトリス後のAVD療法、完全奏効率90%を示す https://oncolo.jp/news/181121y02 https://oncolo.jp/news/181121y02 60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者に対するCD30抗体薬アドセトリス後のAVD療法、完全奏効率90%を示す 2018-11-21UTC07:27:31+0000 2018年9月4日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者に対する抗CD30モノクローナル抗体薬であるブレンツキシマブベドチン(商品名アドセトリス;以下アドセトリス)単剤療法後のAVD療法(ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン)、コンソリデーション治療としてのアドセトリス単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT01476410)の結果がRutgers Cancer Institute of New Jersey・Andrew M. Evens氏らにより公表された。

本試験は、60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者に対して21日を1サイクルとして1日目に導入療法としてアドセトリス1.8mg/kg単剤療法を3サイクル投与後、継続治療としてAVD療法を6サイクル投与後、地固め療法としてアドセトリス単剤療法を6サイクル投与し、主要評価項目としてAVD療法終了時点における完全奏効率(CR)、副次評価項目として全奏効率(ORR)、2年無増悪生存率PFS)、2年全生存率(OS)などを検証した多施設共同の第II相試験である。なお、完全奏効率(CR)は70%以上を達成することが本試験で期待されている。

本試験が実施された背景としては、60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者における2-3年無増悪生存率(PFS)は50%、55%、2-3年全生存率(OS)は68%、78%程と他の患者群に比べて良好でないためである。そして、60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者の予後が不良である原因は明らかになっていないが、合併症、Performance Status不良、化学療法に対する忍容性がない等の原因が考えられている。そこで、高齢者に対しても若年者同様の有効性を示した抗CD30モノクローナル抗体薬であるアドセトリスを用いた本試験が実施された。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値69歳(60-88歳)。性別は男性63%。ECOG Performance Statusはスコア1が81%。臨床病期ステージIIIまたはIVが81%。国際予後スコア(IPS)は3から7。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

主要評価項目であるアドセトリス単剤療法導入終了時点における全奏効率(ORR)は82%(N=18人)、完全奏効率(CR)は36%(N=8人)、AVD療法終了時点における全奏効率(ORR)は95%(N=40人)、完全奏効率(CR)は90%(N=34人)を示した。また、副次評価項目である2年無イベント生存率(EFS)は80%、2年無増悪生存率(PFS)84%、全生存率(OS)は93%を示した。

一方の安全性として、グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)を発症した患者は42%(N=20人)で、主な治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。好中球減少症44%、発熱性好中球減少症8%、肺炎8%、下痢6%。なお、グレード2の末梢神経障害を発症した患者は44%であった。

以上の第II相試験の結果よりAndrew M. Evens氏らは以下のように結論を述べている。”60歳以上の未治療古典的ホジキンリンパ腫患者に対するアドセトリス単剤療法後のAVD療法は忍容性があり、主要評価項目である完全奏効率(CR)も期待できる結果でした。”

Multicenter Phase II Study of Sequential Brentuximab Vedotin and Doxorubicin, Vinblastine, and Dacarbazine Chemotherapy for Older Patients With Untreated Classical Hodgkin Lymphoma(DOI: 10.1200/JCO.2018.79.0139 Journal of Clinical Oncology)

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【スキルス胃がん患者家族】 変化を乗り越え、常にチャレンジ〜命をつなぐために〜後編〜 https://oncolo.jp/mystory/20181121sk https://oncolo.jp/mystory/20181121sk 【スキルス胃がん患者家族】 変化を乗り越え、常にチャレンジ〜命をつなぐために〜後編〜 2018-11-21UTC04:56:53+0000 認定NPO法人 希望の会(スキルス胃がん患者・家族会)の理事長、轟(とどろき)浩美さんは、今期のがん対策推進協議会の委員も務めています。患者会を立ち上げたご主人が亡くなったあとも、悩みながら活動を続けてきたその軌跡と、これからの活動の展望を伺いました。

前回の記事はこちら

新たなステージへのチャレンジ

川上:新体制となった希望の会や、アドボカシー活動に踏み出したことに対して、会の内部、会の外部からの反応はどのようなものでしたか?

轟:2006年にがん対策基本法が成立したときには、山本孝史議員が、ご自身のがんを国会で告白し、命をかけて活動され、成立を見届けてお亡くなりになりました。ロビイング活動をしているときに、そういう人がいるときに物事が変わる、つまり命と引き換えに、物事が動くのだ、ということを聞いたこともあります。

同様に2016年、がん対策基本法改正案の検討や患者申し出療養制度のことが検討されるなかで、夫の状態が悪化していく状況となり、ある意味注目を浴び、私たちへの取材も多く、記者会見などで私が発言する機会も多く与えられました。それで多くの人に知られることとなったこともあり、もともと地道にアドボカシー活動に取り組んでこられた方々を飛び越えて、私に(取材や役割などの)声がかかることも増えてくると、今度は、それに違和感を感じる人たちが出てきました。

2016年までは、会の中でも、外でも、いろいろな人が私を支えてくれている、と感じていましたが、夫が亡くなり、2017年に会を大きく変革し新体制でリスタート、アドボカシー活動に力を入れるようになってからは、「あなたは患者ではないから(遺族)、患者の気持ちはわからない」とか「ロビイングをして、権力のある人と繋がりたいんでしょう」といった言葉も届いてきて、とても孤独で、辛い時期もありました。

川上:がん対策推進協議会の委員のお話が来たのはいつ頃だったのですか?

轟:去年(2017年)の9月でした。その頃、私は今お話したように、まさにとても孤独で辛い、どん底の時期を過ごしていました。夫ががんを告知されて余命を告げられた時と同じ状況で、社会から孤立したように感じていました。そんなときに厚労省から電話がかかってきたのです。それまでの委員は皆、素晴らしい方ばかりで、私に務まるのか、委員を引き受けるべきか、本当に悩みました。私に何ができるのだろうか、と。

でも、私に連絡をいただいたからには、家族の立場、遺族の立場、といった何かを期待しているのかもしれない。正直な気持ちとしては、断りたかったです。また人前に出ていって、何かを言われるのが怖かった。

一方で、断ることのほうが保身、利己的なことではないか、とも悩みました。私は患者家族であり、遺族であり、看取りもして終末期もみてきているし、検診でみつからない難治がんの限界も経験して、会を通してAYA世代の患者の悩みも見てきている。いろいろなことを見て、経験してきている。それを届けていこう、できないことは他の方にお任せして、自分にできることに等身大で臨もう。それで飛んでくる矢があっても甘んじて受けよう、と覚悟を決めたのが、去年の暮れのことです。

川上:辛い時期があったのですね。そんな時に、がん対策推進協議会の委員のお話が来て、色々と悩んだ末に引き受けることで、そこから、また立ち上がり、新たなステージに舵を切ったのですね。

轟:正式に委員を引き受け、とにかく、がん対策推進基本計画を読み込みました。「がん患者を含めた国民全体ががんを知り」という言葉が最初に出てくるのですが、とても重要なことだと思いました。

私自身が、患者家族になったときに、突然起こった出来事にうろたえ、民間療法に傾倒してしまった経験があります。がんになってから、がんのことを知るのは遅い。2人に1人が、がんになる時代と言われているのに、きちんと学ぶ機会がなく、不確かな情報の方が人々に届きやすいのではないか、と感じていました。

委員になったことですし、国のがん対策として明記されている「国民ががんを知る」ことに、自分に何ができるか考えました。協議会委員という立場になったからこそ、聞いてもらえる意見もあると思いましたので、一般の方々に向けたがん啓発プロジェクト「グリーンルーペプロジェクト(※)」を立ち上げ、2018年9月1日の土曜日に、越谷レイクタウンという大規模ショッピングモールで啓発イベントを行いました。

※グリーンルーペプロジェクトとは:グリーンルーペプロジェクトは、がん体験者や家族が「がんになる前に知っておきたかった!」を発信するプロジェクト。趣旨に賛同する3団体(認定NPO法人希望の会、NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ、一般社団法人キャンサーペアレンツ)の共催で、ショッピングモール内で第1弾イベントを開催。イベントの詳細報告書はコチラからダウンロードできます(28MB)。http://www.m2cc.co.jp/gl/0901/GLhoukoku.pdf

川上:新たなチャレンジも進めていくなかで、轟さんがいま、一番ご苦労されていることは何ですか?

轟:やはり活動資金の調達です。希望の会は、夫の意思で、会費を取らない方針でしたから、寄付を集めるしかありません。2017年の3月に認定NPO法人を取得しましたが、だからといって、寄付が集まるわけではありませんので、まずは自分たちの活動を見てもらおう、実績をつくって評価してもらうしかない、と邁進しているところです。

とくに役員は患者・家族・遺族なので、自腹を切らせたくないですし、思い切って活動できるための基盤は作りたいと思っています。活動のための資金を集める、ということが一番苦労しているところです。

川上:多くの患者会が、同じ課題で苦労されていますよね。資金調達について、何か努力されていることはありますか?

轟:まずは「発信する」ということです。資金もそうですが、会の活動のうえで重要な柱は治療の情報を届けることです。日本胃癌学会や、国立がん研究センターなどに出向き、会の活動の説明をして、セミナーやイベントなど、情報発信の活動に後援をいただいたりするところから、実績を積み重ねています。

こうした活動を評価していただければ、支援も得やすくなるのでは、と考えています。がん対策推進協議会の委員の任期があと1年なので、自分の中でそれをひとつの区切りと考え、いろいろなことを進めていきたいと思っています。

希望の会のこれから

川上:これからの希望の会の活動の展望についても教えてください。

轟:さきほどお話したように、一般の方々に向け、がんを知ってもらう啓発活動を「グリーンルーペプロジェクト」として今後も取り組んでいきたいと思っています。また、今回プロジェクトに賛同してくれたワンステップ代表の長谷川さん、キャンサーペアレンツ代表の西口さんは、患者です。夫と似ているところがあって、「意見の違う人たちに対して理解してもらうために使うエネルギーや時間はない」、「やりたいこと、やるべきことに時間を使うべきだ」との意見をもっておられ、一緒に活動するのはとても安心できるし、勇気に繋がっています。

また、患者・家族に向けては「胃がん」に特化して情報発信していきます。日本胃癌学会とも協力して進めていけるよう準備しています。胃がんには、切れば治ってしまう初期のものもあり、スキルス胃がんとは性質が違うものもありますが、進行胃がんの場合は、手術では治らないので、スキルス胃がんと共有できる情報もあります。だからスキルス胃がんだけに特化せずに、手術できる胃がんから、切除不能な胃がんまでを扱って、情報を届けていきたいと思っています。

夫は「スキルス胃がん」にこだわっていたこともあり、胃がん全般の情報発信に取り組む方針は、夫の初志を変えることになるため悩みましたが、私は、全てを発信し、知ることによって、スキルス胃がんに関しても進むのではないか、と考えました。2019年の私の大きな目標は、胃がん全体のことを、学会とタイアップして情報発信していくことです。

川上:ありがとうございました。まだまだチャレンジは続きますね。希望の会・轟さんのこれからの活動に期待していますし、オンコロも少しでもお力になれたら、と思います!
最後にオンコロに、メッセージをお願いいたします。

轟:夫は、治療の可能性を求めて、臨床試験の情報を探していました。当時も、臨床試験に関する情報を発信する公的なWebサイトはいくつかありましたが、掲載されている情報も探し方もとても難しく、募集が終了しているものも掲載されていたり、がん種ごとにもまとまっておらず、情報の取捨選択に苦労しました。

そんなときに夫は『オンコロ』を知りました。2016年の3月に、自分がどうやって治療法の情報を集めたか、という講演をした際に、『オンコロ』のことを「このサイトはすごくわかりやすい。患者は与えられるだけではなく、臨床試験のことを含め、自ら情報を取りに行った方がいい。」と強く勧めていました。夫は第一相の治験に参加したのですが、私がこの頃の経験をお話させていただく機会も多くあり、私の情報発信の柱の1つは、治験・臨床試験の情報を届けることでもあると思っています。オンコロさんとはご縁を感じています。これからぜひ、情報発信も一緒によろしくお願いします。

胃がんセミナー申し込み受付中

オンコロ主催セミナー

11月22日(木)にがん研有明病院 消化器化学療法科 部長 山口 研成先生をお招きして胃がんセミナーを開催します。また12月26日(水)に「患者・遺族の声を聴く」というテーマで、轟さんも登壇されるセミナーを開催します。詳細はこちら。

オンコロ後援セミナー

慶應義塾大学医学部とスキルス胃がん患者家族会 認定NPO法人 希望の会共催のセミナーです。詳細はこちら

●プロフィール:
轟 浩美さん
スキルス胃がん患者・家族会 認定NPO法人希望の会 理事長
厚生労働省がん対策推進協議会委員・国立がん研究センター患者家族の声を聴く会委員
国立がん研究センター市民パネル委員・日本医
科大学倫理委員会委員・日本医科大学中央倫理委員会委員

認定NPO法人 希望の会 スキルス胃がん患者・家族会
スキルス胃がんステージ4の患者であった浩美さんの夫、轟 哲也氏が2015年に立ち上げた患者会。情報に乏しく、治療の確立されていないスキルス胃がんのための情報収集、発信、患者家族遺族支援、難治性がん対策のためのアドボカシー活動を行っている。2017年4月、認定NPO法人取得。

川上 祥子
1992年早稲田大学第一文学部卒業。国際線客室乗務員として4年間の勤務後、歯科医院立ち上げを経験し医療に関心を持つ。その後、東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻入学、卒業。看護学生時代にがん体験者の講演を聴き、社会でがんと向き合う人々への支援の必要性を実感して以来、キャンサーネットジャパンに関わり、臨床を経て2007年1月、キャンサーネットジャパン専任理事となり、2015年4月ー2017年3月まで事務局長を務める。2017年10月より、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社 共同代表。臨床は東京大学附属病院放射線科病棟、都内クリニック乳腺化学療法外来等を経験。近畿大学医学部非常勤講師、頭頸部癌診療ガイドライン外部評価委員、大腸癌研究会倫理委員会・利益相反委員会委員。

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【アンケート調査】去勢抵抗性前立腺がんの患者さんを対象としたアンケート調査にご協力ください https://oncolo.jp/reserch/crpc1119 https://oncolo.jp/reserch/crpc1119 【アンケート調査】去勢抵抗性前立腺がんの患者さんを対象としたアンケート調査にご協力ください 2018-11-21UTC01:45:31+0000 この調査はIQVIAソリューションズ ジャパン株式会社からの依頼を受け、オンコロにて患者さんの募集及び調査を実施いたします。

調査目的について

この調査の目的は去勢抵抗性前立腺がんの患者さんの疲労による負担や症状、日常生活への影響を調べることです。
具体的には、疲労が日常生活(歩行能力、気分、仕事など)に与える影響、疲労を感じていることを医療者に伝えるにあたって感じていることを調査します。
また、医療者と患者さんとの間に認識のギャップがあればそれを明らかにし、より良い治療環境にするための一助とします。
患者さん中心医療の発展に向けての調査へ皆さんご協力をお願い致します。

調査にご協力いただける方について

下記について全て当てはまる患者さんにご協力をお願いしております。
・20歳以上の方
・去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)と診断を受けている方
(少なくとも1回は内服薬が変更になった前立腺がん患者さん)
抗がん剤治療(ドセタキセルなど)を受けていらっしゃらない方
ホルモン療法化学療法には含まれません)

※現在治験参加中の方は本調査の対象となりません。

質問する主な内容について

・これまでの治療歴について
・治療における医療者とのコミュニケーションについて
・治療における疲労感、倦怠感について

調査の方法と募集人数について

この調査は、
①インターネット上のアンケート調査と、
②電話でのインタビュー調査
の2つのパートに分かれております。
募集人数は①アンケート調査が40名、②電話でのインタビュー調査が8名となっております。
所要時間はインターネットアンケートが20-30分、インタビュー調査は60分程度となっております。

インタビュー調査についてはアンケート調査の中でご希望をお伺いします。

調査の流れについて

調査の流れは以下のようになります。
1.本ページからインターネット上のアンケートに回答いただきます。
2.アンケートの回答結果よりインタビュー調査へのご協力をお願いする方を選定します。
3.インタビューをお願いする方については、オンコロよりアンケート内で記入された連絡先にご連絡をします。
4.日程を調整し、インタビューを実施します。

その他の注意点について

アンケート内で謝礼を郵送する目的でお名前、メールアドレスもしくはご住所の入力が必要になりますが、個人情報は厳重に管理され、謝礼の送付以外の目的で使用されることはございません。また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力をせずに回答することが出来ますが、謝礼のお渡しをすることは出来ません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

・インターネット上でのアンケート調査
2018年11月19日~12月16日
※回答状況により変更となる可能性がございます。

・電話でのインタビュー調査
2019年1月28日~2月3日
※変更になる可能性がございます。

謝礼について

アンケート調査:以下からお選び頂きます。
2,000円相当のアマゾンギフトガードをメールにて送付
2,000円相当のアマゾンギフトガードを郵送にて送付
2,000円相当の商品券を郵送にて送付
※参加条件に合致し、最後までアンケートに回答いただけた方のみとなります。

インタビュー調査: 10,000円(銀行口座へのお振込み)

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『前立腺がんのアンケート調査について』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

本調査の実施体制

依頼者:IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社
募集・実施:がん情報サイト「オンコロ」

 

皆さまのご協力をお待ちしております。

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【第1回 胃がん市民講座】~慶應で胃がんをノックアウト (KO!)~ https://oncolo.jp/event/keio1215 https://oncolo.jp/event/keio1215 【第1回 胃がん市民講座】~慶應で胃がんをノックアウト (KO!)~ 2018-11-20UTC09:00:39+0000

目次

講師


慶應義塾大学医学部 腫瘍センター 副センター長(専任講師)浜本 康夫 先生
テーマ:胃がん化学療法のA・B・C

慶應義塾大学医学部 腫瘍センターゲノム医療ユニット 特任助教 林 秀幸 先生
テーマ:がんプレシジョンメディシン(精密医療)の現状について

司会・進行


認定NPO法人 希望の会 理事長  轟 浩美氏

 


がん情報サイト「オンコロ」
責任者 可知 健太

開催概要

セミナー名

『第1回胃がん市民講座 ~慶應で胃がんをノックアウト (KO!)~』

趣旨

胃がん薬物療法の教育・啓蒙を目的とした、市民講座です

日時

2018年12月15日(土) 開場:13:30 開演:14:00

タイムスケジュール

14:00 開会挨拶

14:05-14:35 林 秀幸 先生 ご講演

14:35-14:45 休憩

14:45-15:15 浜本 康夫 先生 ご講演

15:15-15:25 休憩

15:25-15:55 質疑応答

15:55(予定) 閉会

会場

慶應義塾大学医学部 総合医科学研究棟1階 ラウンジ ■住所:東京都新宿区信濃町35番地 慶應義塾大学 医学部 総合医科学研究棟 ■ 信濃町駅(JR総武線)徒歩1分 ・ 国立競技場駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩5分

参加対象

どなたでも参加可能/がん患者さん・そのご家族、医療者の皆さんのご参加をお待ちしております

参加費

患者・家族、医療者、一般の方 : 無料
製薬企業・CRO・ヘルスケア関連企業の方 : 5,000円(領収書を発行します)

定員

70名

参加申し込み方法

以下のボタンをクリックし、必要事項を入力の上、送信ください。

共催

慶應義塾大学医学部 スキルス胃がん患者家族会 認定NPO法人 希望の会

後援

日本胃癌学会 認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 がん情報サイト「オンコロ」

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【スキルス胃がん患者家族】 変化を乗り越え、常にチャレンジ〜命をつなぐために〜 前編 https://oncolo.jp/mystory/20181120sk https://oncolo.jp/mystory/20181120sk 【スキルス胃がん患者家族】 変化を乗り越え、常にチャレンジ〜命をつなぐために〜 前編 2018-11-20UTC01:08:45+0000 認定NPO法人 希望の会(スキルス胃がん患者・家族会)の理事長、轟(とどろき)浩美さんは、今期のがん対策推進協議会の委員も務めています。患者会を立ち上げたご主人が亡くなったあとも、悩みながら活動を続けてきたその軌跡と、これからの活動の展望を伺いました。

希望の会のあゆみ

川上:はじめに、希望の会について簡単に教えてください。

轟:希望の会の活動には3つの柱があります。1つ目は情報発信です。夫は、スキルス胃がんを理解しようと、いろいろ調べましたが、予後の悪いがんだということ以外の情報は少なく、自分が集めた情報を、自分が亡くなったあとにも誰かのために役立てたい、と、スキルス胃がんの冊子を作成しました。また、勉強会・セミナーも定期的に開催しています。

2つ目は交流会の実施です。私たちは、告知から半年くらいはずっと引きこもっていて、とても苦しかったんです。暗中模索のなかで、私が、エビデンスのない民間療法に傾倒してしまったこともありました。患者も家族も苦しんでいる。それを共有したいと思い、仲間同士が顔をあわせて分かち合える機会をつくりたい、と、交流会を開催しました。

交流会をしてみたところ、意外にもAYA世代の人が多く、小さなお子さんがいるお母さんなどは出てくるのが難しいこともあることがわかりました。一番仲間に会うべき人たちが孤立しているのに気づき、今は、待っているだけではなく、リレーフォーライフなどを通して、仲間に会いづらい人、情報が届きにくいところに、私たちが出かけていくようにしています。

3つ目の柱はアドボカシーです。患者家族の声を届けることによって治療が進歩すること、研究が進むこと、制度がよりよくなることに貢献していきたいと思っています。ただし、これは、会として、というよりも自分自身としての活動と位置づけています。

川上:希望の会を立ち上げられたご主人は、2016年の8月にお亡くなりになりましたよね。ご遺族としても辛かったと思いますが、浩美さんが会を引き継いで、続けていこうと思われたのはなぜですか?

轟:立ち上げから副理事長という立場で、理事長である夫を支えながら動く中で、ほかの患者さんやご家族の方々との出会いを通して自分自身の中に活動への思いが育ってきました。夫が亡くなったときに、活動を続けていこうと思ったのは、人のため、というよりむしろ、自分のためだったかもしれません。動かずにはいられなかったのです。

夫が亡くなった次の日に、自分が引き継いで理事長になる、と宣言しました。夫ががんになったことで、教員の仕事を辞め、ずっと後ろ向きの気持ちでいましたが、夫が亡くなる3ヶ月前に教員免許の更新をやめたんです。そのときに退路を断ち、活動を続けていくマインドに舵を切り、覚悟をしたのだと思います。

川上:3つ目の柱である、アドボカシー活動に関して、お尋ねしたいのですが、患者の家族、遺族、というお立場から、どのように第一歩を踏み出されたのですか?

轟:希望の会を立ち上げた2015年、2ヶ月後に、全国がん患者会連合会(以下、全がん連)が設立され、希望の会も所属することになりました。ちょうど国が、がん対策基本法の改正案を検討していた時期で、全がん連はアドボカシー活動を推進していました。そのこともあり、私もアドボカシー活動に少しずつ関わることになりました。

今から思うと、夫は、アドボカシー活動を望んでいなかったように思います。それよりも患者さんと過ごす時間をもっと大切にした方が良いのでは、と考えていたようでした。一方で、私は、がん対策推進基本計画が動く現場の空気に触れ、がん患者や家族を支えるためには、直接的な支援だけでなく、治療法が良くなるための研究の推進や、よりよい制度の実現などの社会的な視点もあわせて大切なのだということを肌で感じていました。

夫が難治性のがんになったことは、とても悲しいし、悔しいことでしたが、自分ではどうすることもできず、治ってほしいとの願いも叶いません。変えられることがあるならば、治療法が進歩することを後押しすることかもしれない、と、アドボカシーの現場で感じました。現場にいて触れたからこそ、わかったことでした。

新たなステージへ

川上:アドボカシーに足を踏み入れ、希望の会の活動も新たなステージに進んだのですね。

轟:夫が亡くなった時は、がん対策基本法改正案の中には、難治・希少・小児という枠がまだ入っていませんでした。また同時に、患者申出療養制度についても、同年4月に施行されてから、具体的な事例が出ておらず、実態がないものになりつつありました。今から思えば、動かずにはいられなかった。私は、夫が亡くなって1週間も経たずに、議員会館に通っていました。

そんな状況の私が、暑い夏、議員さんたちも地元に帰って秘書さんだけのところに、毎日のように足を運び、顔を出していったことで、少しずつ、私たちの話に耳を傾けていただけるようになりました。最終的に、9月の国会で、前述した「難治」・「希少」・「小児がん」の文言が入ることが決まったのも、議員さんが動いてくれたからだと考えています。

患者申し出療養制度についても、9月に会議が開かれ、スキルス胃がんの治療の候補である腹腔内投与が最初の事例として認められるに至るなど、同年12月に、がん対策基本法の改正案が閣議決定するまで、迷う暇もなく進み続けました。動くことで、私は自分を保っていたのかもしれません。

川上:ご主人を亡くされてから、いろいろなタイミングが轟さんの背中を押し続け、無我夢中で進んだ後を振り返ったらアドボカシーの道ができていた、という感じですね。ご主人が亡くなられてから、希望の会はどのように変わりましたか?

轟:夫が亡くなったのが2016年、その年末にがん対策基本法の改正案が閣議決定。まさに激動のなかで、希望の会の体制も大きく変わりました。会の立ち上げたときは、夫と私の高校時代の友人達が、理事・事務局メンバーとして運営に携わってくれ、スキルス胃がんの冊子を作成するための資金をチャリティライブで集めてくれるなど、とても力になってくれました。2017年4月に、認定NPO法人を取得できたのも、彼らのおかげです。

一方で、活動が広がるにつれ、患者さん、家族、遺族の思いを紡ぎ、未来に繋ぐ使命を果たしていく体制を考える必要がでてきました。その中で、当事者たちの強い思いを活動に反映させていく体制を作るためには、理事メンバーを患者・家族・遺族で固めるべきだと思い、2017年3月に役員の総入れ替えを行い、新体制にしました。

もちろん、体制の変更には反対もありましたし、批判も受けました。それで離れていく人もいて、私も辛かったのですが、今、理事がそれぞれの経験を活かし、地道で温かい活動を作り上げてくれているのを感じ、あの時の決断は必要だったのだと思っています。

後編へ続く

胃がんセミナー申し込み受付中

オンコロ主催セミナー

11月22日(木)にがん研有明病院 消化器化学療法科 部長 山口 研成先生をお招きして胃がんセミナーを開催します。また12月26日(水)に「患者・遺族の声を聴く」というテーマで、轟さんも登壇されるセミナーを開催します。詳細はこちら。

オンコロ後援セミナー

慶應義塾大学医学部とスキルス胃がん患者家族会 認定NPO法人 希望の会共催のセミナーです。詳細はこちら

●プロフィール:
轟 浩美さん
スキルス胃がん患者・家族会 認定NPO法人希望の会 理事長
厚生労働省がん対策推進協議会委員・国立がん研究センター患者家族の声を聴く会委員
国立がん研究センター市民パネル委員・日本医
科大学倫理委員会委員・日本医科大学中央倫理委員会委員

認定NPO法人 希望の会 スキルス胃がん患者・家族会
スキルス胃がんステージ4の患者であった浩美さんの夫、轟 哲也氏が2015年に立ち上げた患者会。情報に乏しく、治療の確立されていないスキルス胃がんのための情報収集、発信、患者家族遺族支援、難治性がん対策のためのアドボカシー活動を行っている。2017年4月、認定NPO法人取得。

川上 祥子
1992年早稲田大学第一文学部卒業。国際線客室乗務員として4年間の勤務後、歯科医院立ち上げを経験し医療に関心を持つ。その後、東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻入学、卒業。看護学生時代にがん体験者の講演を聴き、社会でがんと向き合う人々への支援の必要性を実感して以来、キャンサーネットジャパンに関わり、臨床を経て2007年1月、キャンサーネットジャパン専任理事となり、2015年4月ー2017年3月まで事務局長を務める。2017年10月より、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社 共同代表。臨床は東京大学附属病院放射線科病棟、都内クリニック乳腺化学療法外来等を経験。近畿大学医学部非常勤講師、頭頸部癌診療ガイドライン外部評価委員、大腸癌研究会倫理委員会・利益相反委員会委員。

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【募集終了】がん患者さんの痛みや精神的不安に関するアンケート調査にご協力ください https://oncolo.jp/reserch/kanwa1119 https://oncolo.jp/reserch/kanwa1119 【募集終了】がん患者さんの痛みや精神的不安に関するアンケート調査にご協力ください 2018-11-19UTC08:55:52+0000 ※本調査の募集は終了いたしました。ご協力ありがとうございます。

調査目的について

この調査の目的は緩和ケアについて、患者さん目線での認識と実態を調べることです。 ・緩和ケアの実施実態はどうなっているか? ・がんの種類によって違いはあるのか? ・精神的な辛さは治療にどれだけの影響をあたえるのか? などを調べます。 患者さんと医療者との間に認識のギャップがあれば課題として取り組むべきことも見えてくると考えます。
そのような状況があれば医療者や製薬会社にも問題として投げかけることも目的の一つです。

調査にご協力いただける方について

 ▶下記のいずれかのがんと診断されている方

進行または再発の乳がん ※募集終了しました
進行または再発の非小細胞肺がん ※ALK陽性肺がんの方のみ現在募集中です
進行または再発の腎細胞がん(腎がん)
慢性骨髄性白血病CML※CMLの募集を再開しました
急性リンパ性白血病(ALL)

▶現在薬物治療中、近々薬物治療を行う予定の方、もしくは薬物治療をやめて1年以内の方

▶16歳以上の方

調査の方法について

インターネット上のアンケート調査
・本ページ下部にある「アンケートを開始する」ボタンをクリックし、アンケート実施画面にお進みください。
・回答にかかるお時間は40分程度と想定しております。

その他の注意点について

弊社から謝礼をお送りするため、お名前、お電話番号、メールアドレスの記入が必要となりますが、個人情報は厳重に管理され、電話連絡以外の目的で使用されることはございません。また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力をせずに回答することが出来ますが、謝礼のお渡しをすることは出来ません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、疾患情報、服薬情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

2018年11月19日~12月14日
※回答状況により変更となる可能性がございます。

※慢性骨髄性白血病(CML)の方の募集を再開しました。

謝礼について

3,500円相当のアマゾンギフトカードをメールにて送付
※調査条件に合致し、最後まで回答頂いた方が対象となります。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『がん患者さんの痛みや精神的不安に関するアンケート調査』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

ご協力、宜しくお願い致します。

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【第26回  Meet the Expert:腹膜がん】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_26 https://oncolo.jp/event/mte_26 【第26回  Meet the Expert:腹膜がん】動画公開 2018-11-19UTC03:00:00+0000 2018年8月3日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第26回 腹膜がん」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

セミナー動画

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター中央病院 病院長 西田 俊朗

講演

[講師]
希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 婦人腫瘍科 加藤 友康


希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 須藤 一起

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 婦人腫瘍科 加藤 友康
希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 須藤 一起
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] 「よつばの会」 代表 原 千晶
[解説] がん情報サイト「オンコロ」メデイカル・プランニング・マネジャー 川上 祥子 

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再発卵巣がん患者に対するオーロラAキナーゼ阻害薬アリセルチブ+パクリタキセル併用療法、パクリタキセル単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を改善する https://oncolo.jp/news/181119y01 https://oncolo.jp/news/181119y01 再発卵巣がん患者に対するオーロラAキナーゼ阻害薬アリセルチブ+パクリタキセル併用療法、パクリタキセル単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を改善する 2018-11-19UTC02:00:55+0000 ・乳がんまたは卵巣がん患者を対象にアリセルチブの有効性を検証したⅠ/Ⅱ相試験
・アリセルチブ+パクリタキセル併用療法とパクリタキセル単剤療法とで比較した
・併用療法群は単剤療法群に比べ無増悪生存期間PFS)を改善した

2018年10月18日、医学誌『JAMA Oncology』にて進行性乳がんまたは再発卵巣がん患者に対するオーロラAキナーゼ阻害薬であるアリセルチブ(Alisertib)+パクリタキセル併用療法の有効性を検証した第I/II相試験(NCT01091428)の結果がSarah Cannon Research Institute・Gerald Falchook氏らにより公表された。

本試験は、第I相段階では進行性乳がんまたは再発卵巣がん患者(N=49人;乳がん11人、卵巣がん38人)に対して28日を1サイクルとして1、3、8、10、15、17日目に1日2回アリセルチブ10~50mg+1、8、15日目にパクリタキセル80mg/㎡併用療法を投与し、主要評価項目として安全性を検証している。

また、第II相段階では再発卵巣がん患者(N=142人)に対して28日を1サイクルとして1、3、8、10、15、17日目に1日2回アリセルチブ40mg+1、8、15日目にパクリタキセル60mg/㎡併用療法を投与する群(N=73人)、または28日を1サイクルとして1、8、15日目にパクリタキセル80mg/㎡単剤療法を投与する群(N=69人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全奏効率ORR)などを検証している。

本試験が実施された背景として、オーロラAキナーゼ発現はがんの進行、または乳がん、卵巣がんを含む様々ながんの予後不良に関係していることが明らかであり、前臨床試験においても卵巣がんに対してオーロラAキナーゼを阻害することで抗腫瘍効果が発揮されたためである。以上の背景より、進行性乳がんまたは再発卵巣がん患者に対するオーロラAキナーゼ阻害薬であるアリセルチブ+パクリタキセル併用療法の有効性、安全性を検証するため本試験が開始された。

本試験の第II相段階に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値はアリセルチブ+パクリタキセル群で63歳(30-81歳)に対してパクリタキセル群で61歳(41-81歳)。ECOG Performance Statusはアリセルチブ+パクリタキセル群でスコア0が59%(N=43人)、スコア1が41%(N=30人)に対してパクリタキセル群でスコア0が57%(N=39人)、スコア1が43%(N=30人)。進行病期はアリセルチブ+パクリタキセル群でステージIIIC56%(N=41人)、ステージIV25%(N=18人)に対してパクリタキセル群でステージIIIC52%(N=36人)、ステージIV33%(N=25人)。

原発腫瘍部位はアリセルチブ+パクリタキセル群で卵巣85%(N=62人)、卵管1%(N=1人)、原発性腹膜11%(N=8人)に対してパクリタキセル群で卵巣94%(N=65人)、卵管3%(N=2人)、原発性腹膜1%(N=1人)。前治療歴はアリセルチブ+パクリタキセル群で1レジメン19%(N=14人)、2レジメン40%(N=29人)、3レジメン18%(N=13人)、4レジメン以上23%(N=17人)に対してパクリタキセル群で1レジメン29%(N=20人)、2レジメン32%(N=22人)、3レジメン20%(N=14人)、4レジメン以上19%(N=13人)。

第I相段階における本試験の結果、主要評価項目である安全性は下記の通りである。アリセルチブ+パクリタキセル併用療法を投与した7人の患者で用量制限毒性DLT)を発現し、その内訳は発熱好中球減少症3人、好中球減少症1人、口内炎2人、下痢1人であった。また、10%以上の患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症59%、白血球減少症35%、貧血16%、発熱好中球減少症16%、口内炎14%であった。

一方、第II相段階における主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はアリセルチブ+パクリタキセル併用群6.7ヶ月(80%信頼区間:5.8-7.6ヶ月)に対してパクリタキセル単剤群4.7ヶ月(80%信頼区間:3.8-4.9ヶ月)、アリセルチブ+パクリタキセル併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを25%減少(HR:0.75,80%信頼区間:0.58-0.96,P = .14)した。

第II相段階における副次評価項目である全奏効率(ORR)はアリセルチブ+パクリタキセル併用群60%(80%信頼区間:51%-68%)に対してパクリタキセル単剤群52%(80%信頼区間:43%-60%,P = .38)。奏効持続期間(DOR)中央値はアリセルチブ+パクリタキセル併用群6.6ヶ月に対してパクリタキセル単剤群5.6ヶ月。無増悪期間TTP)中央値はアリセルチブ+パクリタキセル併用群6.7ヶ月に対してパクリタキセル単剤群4.7ヶ月。

以上の第I/II相試験の結果よりGerald Falchook氏らは以下のように結論を述べている。”再発卵巣がん患者に対するアリセルチブ+パクリタキセル併用療法はパクリタキセル単剤療法に比べ、無増悪生存期間(PFS)を改善しました。”

Alisertib in Combination With Weekly Paclitaxel in Patients With Advanced Breast Cancer or Recurrent Ovarian Cancer A Randomized Clinical Trial(JAMA Oncol. Published online October 18, 2018. doi:10.1001/jamaoncol.2018.3773)

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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】ボクの抗がん剤治療を告白するよ 高齢者ががんとともに生きるのは自然なこと https://oncolo.jp/pick-up/news2804 https://oncolo.jp/pick-up/news2804 【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】ボクの抗がん剤治療を告白するよ 高齢者ががんとともに生きるのは自然なこと 2018-11-17UTC05:00:37+0000 先月、ボクがツイッターで抗がん剤治療を受けていることを投稿して以降、たくさんの人から声援をいただいている。ありがたいね。

続きを読む
https://bit.ly/2FlzyyE

ニュース選定者:可知 健太

スポーツ報知
https://www.zakzak.co.jp/

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元「ザ・スターリン」遠藤ミチロウが膵臓がん 10月に手術し自宅療養中 https://oncolo.jp/pick-up/news2803 https://oncolo.jp/pick-up/news2803 元「ザ・スターリン」遠藤ミチロウが膵臓がん 10月に手術し自宅療養中 2018-11-17UTC03:00:58+0000 日本のパンクロックの草分け的存在であるバンド「ザ・スターリン」のボーカリストで現在はソロで活動しているミュージシャンの遠藤ミチロウが膵臓がんであることが15日、分かった。

続きを読む
https://bit.ly/2RPs5tg

ニュース選定者:高橋 ミカ

スポーツ報知
https://www.hochi.co.jp/

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余命告知に医師ら苦慮…診断困難、「容体急変することも」 https://oncolo.jp/pick-up/news2802 https://oncolo.jp/pick-up/news2802 余命告知に医師ら苦慮…診断困難、「容体急変することも」 2018-11-17UTC01:00:46+0000 余命告知がなく残された時間を充実させることができなかったとして、がんで死亡した女性の遺族が医師らに損害賠償を求めた訴訟の初弁論が先月末、大分地裁で開かれた。

続きを読む
https://bit.ly/2DH2TSN

ニュース選定者:鳥井 大吾

yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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「MOVEMBER」J-WAVEが全面的に応援します! https://oncolo.jp/pick-up/news2801 https://oncolo.jp/pick-up/news2801 「MOVEMBER」J-WAVEが全面的に応援します! 2018-11-16UTC23:00:58+0000 MOVEMBERとは、MO(モウ)(口ヒゲ)そして、NOVEMBER(11月)の造語で、2003年オーストラリアでスタートした、前立腺がんなど男性特有のがんの認知度を高めていこうとするキャンペーンです。

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https://bit.ly/2B7KAUc

ニュース選定者:中島 香織

J-WAVE
https://www.j-wave.co.jp/sp/

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がんステージ4でも働ける 大切なのは職場の信頼関係 https://oncolo.jp/pick-up/news2800 https://oncolo.jp/pick-up/news2800 がんステージ4でも働ける 大切なのは職場の信頼関係 2018-11-16UTC13:00:00+0000 ある日、がんになったら、今まで続けてきた仕事はどうすべきか――。
今、がん患者の3人に1人が働く世代といわれている。
第2回は、仕事とがんの治療を続けながら、子どもを持つがん患者のつながる場をつくっている一般社団法人キャンサーペアレンツ代表理事の西口洋平さんに、自身の働き方を伺った。

続きを読む
https://bit.ly/2DCKjLD

ニュース選定者:中島 香織

NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/

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AKT1 E17K変異を持つ固形癌に汎AKT阻害薬capivasertibが有効な可能性 https://oncolo.jp/pick-up/news2799 https://oncolo.jp/pick-up/news2799 AKT1 E17K変異を持つ固形癌に汎AKT阻害薬capivasertibが有効な可能性 2018-11-16UTC11:00:03+0000 AKT1 E17K変異を有する固形がんに、汎AKT阻害薬であるAZD5363が有効である可能性が明らかとなった。
特定の遺伝子変異を有する患者を対象に行われているバスケット試験NCI-MATCH/ ECOG-ACRIN共同試験の一部として行われた、フェーズ2であるEAY131-Y試験で有望な抗腫瘍効果が得られたもの。

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https://nkbp.jp/2OHnozz

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/

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「自分だけの抗がん剤」という夢の薬は、アルゴリズムで進歩する https://oncolo.jp/pick-up/news2798 https://oncolo.jp/pick-up/news2798 「自分だけの抗がん剤」という夢の薬は、アルゴリズムで進歩する 2018-11-16UTC09:00:28+0000 「世界にひとつしかない、自分だけの抗がん剤」の開発が、ここへきて大きな進歩を遂げそうだと期待されている。
30年ほど前に研究が始まって以来、人件費の高さが大きなハードルだったが、アルゴリズムを活用して機械化できるようになったからだ。
果たして、夢の薬は実現するのか。

続きを読む
https://bit.ly/2PrLtj6

ニュース選定者:小森 駿

WIRED.jp
https://wired.jp/

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アスピリン使用量と肝細胞がん発症リスクの関係性 https://oncolo.jp/news/181116y01 https://oncolo.jp/news/181116y01 アスピリン使用量と肝細胞がん発症リスクの関係性 2018-11-16UTC07:34:52+0000 この記事の3つのポイント
・アスピリンと肝細胞がんの発症リスクの関係性を調べたプロスペクティブ試験
・アスピリンを使用している人の肝細胞がんのリスクが減少
・一方、非ステロイド性抗炎症薬をアスピリンの代わりに使っていた人に減少は示されず

2018年10月4日、医学誌『JAMA Oncology』にてアスピリンと肝細胞がん発症リスクの関係性について検証した前向き試験の結果がMassachusetts General Hospital・Tracey G. Simon氏らにより公表された。

本試験は、米国にて2017年11月より2018年3月の間にthe Nurses’ Health Study、the Health Professionals Follow-up Studyの2試験に参加した133,371人(男性45,864人:女性87,507人)を対象に、アスピリン使用量、使用期間と肝細胞がん発症リスクの関係性を前向きに検証した試験である。

本試験が実施された背景として、米国における肝細胞がんを発症する患者数がここ40年増加しており、かつ発見時には肝細胞がんの進行後期で予後不良であるためである。以上の背景より、肝細胞がんの発症率、死亡率を軽減する効果的な予防方法を開発する必要性が求められ、本試験が実施された。

本試験のフォローアップ期間中央値26年、108人(男性43人:女性65人)が肝細胞がんを発症した時点における結果は下記の通りである。定期的にアスピリンを使用しない人に比べて定期的にアスピリンを使用する人(1回あたりアスピリン325mgを週2回)は、肝細胞がんの発症リスクを49%減少した(ハザード比:0.51,95%信頼区間:0.34-0.77)。そして、アスピリンと肝細胞がん発症リスクの関係性は使用の有無よりも使用量が深く関係していた。

1回あたりアスピリン325mgを週1.5回の頻度でアスピリンを使用する人の肝細胞がん発症リスクは13%減少(ハザード比:0.87,95%信頼区間:0.51-1.48)、1回あたりアスピリン325mgを週1.5回から5回の頻度でアスピリンを使用する人の肝細胞がん発症リスクは49%減少(ハザード比:0.51,95%信頼区間:0.30-0.86)、1回あたりアスピリン325mgを週5回以上の頻度でアスピリンを使用する人の肝細胞がん発症リスクは51%減少(ハザード比:0.49,95%信頼区間:0.28-0.96)した。

一方でアスピリンの代わりに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用していた人の肝細胞がん発症リスクは減少(ハザード比:1.09,95%信頼区間:0.78-1.51)を示さなかった。

以上の前向き試験の結果よりTracey G. Simon氏らは以下のように結論を述べている。”肝細胞がん発症リスクはアスピリンの使用量と関係性があることが本試験により証明されました。通常量のアスピリンを週1.5回以上の頻度で使用する人はそうでない人に比べて肝細胞がん発症のリスクが減少します。なお、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) においては同様の効果が確認されませんでした。”

Association Between Aspirin Use and Risk of Hepatocellular Carcinoma(JAMA Oncol. Published online October 4, 2018. doi:10.1001/jamaoncol.2018.4154)

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日本ではインチキ医療が通用するのに、「自由の国」アメリカでは医療が厳しく規制されている理由 https://oncolo.jp/pick-up/news2797 https://oncolo.jp/pick-up/news2797 日本ではインチキ医療が通用するのに、「自由の国」アメリカでは医療が厳しく規制されている理由 2018-11-16UTC07:00:01+0000 驚くかもしれませんが、アメリカではこのような未承認の医療を医師がすることは、とても厳しく規制されています。
そのため、医師が科学的な根拠のない治療を高額で提供している、などという話は聞いたことがありません。
もしそのようなことをした場合、訴えられるでしょうし、医師免許を失うことになると思います。なぜでしょうか?

続きを読む
https://bit.ly/2zbfFVH

ニュース選定者:高橋 ミカ

ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/

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矢方美紀26歳「最近は『胸の再建手術、しなくてもいい』と思っています」 https://oncolo.jp/pick-up/news2796 https://oncolo.jp/pick-up/news2796 矢方美紀26歳「最近は『胸の再建手術、しなくてもいい』と思っています」 2018-11-16UTC05:00:13+0000 今年4月、乳がんを公表した元SKE48の矢方美紀さん。
抗がん剤治療による副作用は、身体と心にどのような変化をもたらしたのでしょうか。気になる恋愛についても、聞きました。

続きを読む
https://bit.ly/2DDT6N7

ニュース選定者:鳥井 大吾

文春オンライン
http://bunshun.jp/

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ニチレイバイオサイエンス ALK阻害剤のコンパニオン診断薬で追加承認 クリゾチニブも使用可能に https://oncolo.jp/pick-up/news2795 https://oncolo.jp/pick-up/news2795 ニチレイバイオサイエンス ALK阻害剤のコンパニオン診断薬で追加承認 クリゾチニブも使用可能に 2018-11-16UTC03:00:29+0000 ニチレイバイオサイエンスは11月9日、ALK阻害剤のコンパニオン診断薬「ヒストファイン ALK iAEP キット」について、使用目的にファイザーのクリゾチニブを追加する追加承認を取得したと発表した。

続きを読む
https://bit.ly/2OERFzb

ニュース選定者:小森 駿

ミクスOnline
https://www.mixonline.jp/

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進行または転移性乳がんを対象とした 日本主導のアジア国際共同医師主導治験を開始 日本のアカデミア主導の国際共同臨床試験の推進 https://oncolo.jp/pick-up/news2794 https://oncolo.jp/pick-up/news2794 進行または転移性乳がんを対象とした 日本主導のアジア国際共同医師主導治験を開始 日本のアカデミア主導の国際共同臨床試験の推進 2018-11-16UTC01:00:00+0000 国立研究開発法人国立がん研究センターは、進行または転移性乳がん患者を対象に、サイクリン依存性キナーゼ4/6阻害剤であるパルボシクリブの医師主導治験を開始しました。

続きを読む
https://bit.ly/2DDJPVx

ニュース選定者:小森 駿

国立がん研究センタープレスリリース
https://bit.ly/2QJHbjQ

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がん細胞に薬剤が持続的に作用するメカニズムを解明 免疫チェックポイント阻害剤との併用投与で生存期間延長を確認 https://oncolo.jp/pick-up/news2793 https://oncolo.jp/pick-up/news2793 がん細胞に薬剤が持続的に作用するメカニズムを解明 免疫チェックポイント阻害剤との併用投与で生存期間延長を確認 2018-11-15UTC23:00:15+0000 富士フイルム株式会社は、米国で臨床第I相試験を実施している抗がん剤「FF-10832」について、患部で薬剤が放出され、がん細胞に持続的に作用するメカニズムを解明しました。
また、免疫チェックポイント阻害剤との併用投与では、単剤投与の場合と比べて生存期間が延びるなど、さらに高い薬効を発揮することも確認しました。

続きを読む
https://bit.ly/2Tcu9wN

ニュース選定者:小森 駿

富士フィルム
https://bit.ly/2QFm1TX

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【治験広告】EGFR陽性 肺がん対象 免疫チェックポイント阻害薬の治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0046 https://oncolo.jp/ct/ad0046 【治験広告】EGFR陽性 肺がん対象 免疫チェックポイント阻害薬の治験のご案内 2018-11-15UTC15:00:21+0000


本ページは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社からの委託による治験広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載します。

本ページは、「EGFR陽性 肺がん対象 免疫チェックポイント阻害薬の治験のご案内」の応募ページとなります。治験への参加をご希望される方は、下記の参加ボタンよりアンケートにお答えいただくか、お電話にてご連絡下さい。メールでのお問い合わせも可能ですので下記をご参照下さい。

【インターネットアンケートからのお問合せ】

※上記ボタンをクリックしてください。
【お電話でのお問合せ】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
【メールでのお問合せ】
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※件名を「EGFR陽性肺がん治験」としてください。

はじめに

★EGFR阻害薬(イレッサ、タルセバ、ジオトリフ)による治療経験のある患者さんに知っていただきたい治験情報です。
★今後の治療の選択肢の1つとして本治験をご検討いただけますと幸いです。
★治験参加は、メリット、デメリットがございますので、十分に先生とご相談していただき、先生、患者さん本人のご納得の上でご検討ください。

治験の対象者及び、デザイン

治験の対象者

対象者まとめ

①非小細胞肺がんと診断されている方。
EGFR遺伝子変異 陽性 の方。
③EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(イレッサ、タルセバ、ジオトリフ)いずれか1剤のみによる治療を受けた方。
④EGFRチロシンキナーゼ阻害剤使用後に化学療法を実施されている場合は参加することができません。
⑤治験同意取得後の検査でT790M 陰性の方(タグリッソが使えない方)。
※T790M遺伝子変異検査未実施の方、検査結果不明の方も、お問い合わせ下さい。
※その他にも条件がございます。本治験への参加条件は複雑となっているため、興味がある方はまずはお問い合わせ下さい。

デザイン

デザイン補足

①3つの群のいずれかに割り当てられます。
※どの群に割り当てられるかは、無作為に割り当てられ、誰も選ぶことはできません。
②患者さんの安全性を考慮し、投薬を実施します。
③お薬の効果が認められている間は、投薬を継続して実施します。
※最長24カ月:免疫チェックポイント阻害薬を含む群の患者さんのみ
④最長24カ月まで効果が継続していた患者さんは、引き続き治療を受けられる可能性があります。(※例外あり)
※免疫チェックポイント阻害薬を含む群の患者さんのみ

治験実施医療機関の所在地

治験実施医療機関所在地は以下の通りとなります。

・北海道札幌市
・青森県弘前市
・宮城県仙台市
・埼玉県日高市
・埼玉県北足立郡
・千葉県千葉市
・東京都江東区
・東京都中央区
・東京都文京区
・神奈川県横浜市
・神奈川県横浜市旭区
・新潟県新潟市
・富山県富山市
・愛知県名古屋市
・大阪府大阪狭山市
・大阪府岸和田市
・大阪府堺市
・兵庫県伊丹市
・兵庫県神戸市
・兵庫県姫路市
・和歌山県和歌山市
・広島県福山市
・山口県宇部市
・愛媛県松山市
・福岡県久留米市
・福岡県福岡市
・熊本県熊本市

※基本的に●●県●●市での掲載ですが、病院名の記載を実施医療機関に了承をいただい場合は、病院名を記載する可能性がございます。
※実際の治験実施医療機関名は本治験の広告事務局での聞き取り及びアンケート結果にて適格の場合にご連絡いたします。
※本治験は全国の複数の医療機関で実施していますが、本治験広告は、各治験実施医療機関の審査にて承認されてから順次掲載します。よって、その他にも、治験実施医療機関が追加される可能性があります。

~新たな選択肢~免疫チェックポイント阻害薬+α

<免疫チェックポイント阻害薬+α>
★様々ながんで試験が実施されています。
★単剤との有用性を比較した研究データに基づき、本治験が検討されています。
転移性悪性黒色腫を適応としてFDAにより承認されています。

現在、肺がんおいては、免疫チェックポイント阻害薬がすでに承認されていますが、免疫チェックポイント阻害薬単剤による承認となります。
現時点では、免疫チェックポイント阻害薬単剤に何か他の抗がん剤を併用することは、承認されておりませんが、
今日の研究で、免疫チェックポイント阻害薬+αによる治療の有用性が示唆され、他のお薬を組み合わせたデザインの試験が様々ながんで行われております。

治験とは

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、承認を目的としてデータを集める過程を治験といいます。

治験についての詳細はコチラ※
治験に関するQ&Aはコチラ※

費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「一部の薬剤費」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験製品を開発しているブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社が負担します。また、治験に参加される場合の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用をブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社が一定額負担します。詳しくは本治験のオンコロ事務局や治験を実施している医療機関の治験担当スタッフにご確認ください。

プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの担当医、治験実施施設の担当医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。

参加の流れ(お問い合わせ)

本治験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問い合わせ下さい。
【インターネットアンケートからのお問合せ】

※上記ボタンをクリックしてください。
【お電話でのお問合せ】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
【メールでのお問合せ】
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※件名を「EGFR陽性肺がん治験」としてください。

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急性白血病を乗り越え…DF早川史哉が帰ってくる! 新潟、選手契約凍結解除を発表「強い覚悟を持って」 https://oncolo.jp/pick-up/news2792 https://oncolo.jp/pick-up/news2792 急性白血病を乗り越え…DF早川史哉が帰ってくる! 新潟、選手契約凍結解除を発表「強い覚悟を持って」 2018-11-15UTC13:30:44+0000 アルビレックス新潟は12日、DF早川史哉の契約凍結を解除すると発表した。
同選手は筑波大から加入した1年目の16年4月に急性白血病と診断。長期療養を強いられることになった。
17年1月には選手契約を一時凍結されていたが、今年8月以降はトップチームに合流するまでに回復。現在は練習試合にも出場できるほどになっているという。

続きを読む
https://bit.ly/2QOZ29e

ニュース選定者:鳥井 大吾

ゲキサカ
https://web.gekisaka.jp/

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13歳の少年がAIを利用した膵臓がんの治療法を開発する https://oncolo.jp/pick-up/news2791 https://oncolo.jp/pick-up/news2791 13歳の少年がAIを利用した膵臓がんの治療法を開発する 2018-11-15UTC11:30:57+0000 がんが発症する部位はいろいろありますが、膵臓がんが見つかるのはほとんど末期になってからなので、生存率は極端に低いのだそうです。
それを知って研究を始めた、プログラム好きの13歳のリシャブ・ジェイン君。
彼はなんとAIを駆使して、新しい治療法を開発してしまいました。

続きを読む
https://bit.ly/2OKUvm7

ニュース選定者:海東 誠博

ギズモード・ジャパン
https://www.gizmodo.jp/

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万が一に備えて覚えておきたい…『がん』をネット検索する際に有効な方法 https://oncolo.jp/pick-up/news2790 https://oncolo.jp/pick-up/news2790 万が一に備えて覚えておきたい…『がん』をネット検索する際に有効な方法 2018-11-15UTC09:06:13+0000 もしも自分や、身の回りの人が『がん』になったらどうしますか?
今の時代、まずは、本やインターネットで情報収集する、という方も多いと思います。
そんな時、覚えておきたい『がん』をネット検索する際に有効な方法が今Twitterで話題になっています。

続きを読む
https://fundo.jp/105904

ニュース選定者:中島 香織

FUNDO
https://fundo.jp/

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ビタミンD、オメガ脂肪酸のサプリメントはがんと心血管疾患の発症を予防しない https://oncolo.jp/news/181115f01 https://oncolo.jp/news/181115f01 ビタミンD、オメガ脂肪酸のサプリメントはがんと心血管疾患の発症を予防しない 2018-11-15UTC08:14:25+0000 この記事の3つのポイント
・ビタミンDサプリメントは、がんやけ心血管イベントを予防しない
・DHA、EPAg含有オメガ脂肪酸サプリメントも、がんやけ心血管イベントを予防しない
・2万5千人登録、5年にわたる大規模試験結果

骨折予防などの目的で服用が推奨されているビタミンDサプリメント、あるいは、心血管疾患やがんを予防するとして一般的評価を受けているDHA、EPAなどに含まれる海産物由来脂肪酸(オメガ-3脂肪酸)サプリメントは、毎日摂取しても、がんや心血管イベントの発症を予防しないことが統計学的に証明された。米国Brigham and Women’s病院のJulie E. Buring氏らVITAL(VITamin D and OmegA-3 TriaL)研究グループが米国でおよそ5年間にわたり実施した大規模な第3相追跡調査試験(VITAL、NCT01169259)の結果で、2018年11月10日のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌オンライン版にビタミンD、オメガ-3脂肪酸それぞれについて論文2本が掲載された。

以前からサプリメントとしての効用について確固たる見解はない

ビタミンDやオメガ-3脂肪酸のサプリメントとしての効用については、過去にも複数の調査分析結果が報告されているが、被験者の要件やサプリメントの用法用量など試験デザインも様々で、一貫した結論を導くことは難しい状況にある。米国予防医学専門委員会(USPSTF)や米国医学研究所(IOM)も、現時点では、ビタミンDサプリメントのがんや心血管疾患の予防効果を判断するには十分なデータがないと結論している。

そうした中で、ビタミンDを通常の食事補助用量(600単位から800単位)ではなく、少なくともその2倍の用量を毎日摂取した場合に、がんや心血管疾患の予防効果の有無を明らかにし得る大規模で長期間の追跡調査の実施が望まれていた。また、オメガ-3脂肪酸についても、糖尿病や脂質異常症などハイリスク基礎疾患の有無を問わず、一般人集団におけるベネフィット-リスクバランスを明らかにする必要があった。そこで、これまでに得られている様々な知見のギャップを埋めるため、米国国立がん研究所(NCI)、米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)などの支援を受けてVITAL試験が実施された。

2万5000人を超える被検者登録に成功

2011年11月から2014年3月、進行性がんや心血管疾患を発症した経験がない50歳以上の男性、55歳以上の女性で登録基準を満たした25,871人を対象とし、2017年12月31日まで追跡した(追跡期間中央値5.3年)。進行性がん、または心血管疾患の発症の確定診断は、第三者の医師グループで構成する独立したエンドポイント評価委員会が行った。被験者をビタミンD+オメガ-3併用群、ビタミンD群、オメガ-3脂肪酸群、またはプラセボ群に無作為に割り付け、ビタミンD製剤としてコレカルシフェロールを1日2,000単位、オメガ-3脂肪酸としてEPA 465mgとDHA 375mgを含むオマコールカプセルを1日1g服用した。主要評価項目は、がん種を問わず進行性のがん、もしくは心筋梗塞や脳卒中を含む主要心血管疾患の発症、または心血管死であった。

調査対象25,871人の割り当ては、ビタミンD+オメガ-3併用群が6,463人、ビタミンD群が6,464人、オメガ-3脂肪酸群が6,470人、プラセボ群が6,474人であった。年齢、性別、人種、BMI、降圧剤やコレステロール低下薬の服用状況、糖尿病の有無などの被験者背景は各群間で均衡がとれた。

サプリメント摂取、非摂取を問わず発症頻度は同等

進行性がん、心血管疾患の発症をビタミンDの摂取、非摂取別、オメガ-3脂肪酸の摂取、非摂取別に算出し、発症リスクハザード比で検証した。その結果は以下の通りだった。

進行性がんの発症
ビタミンD摂取:12,927人中793人
ビタミンD非摂取:12,944人中824人

オメガ-3脂肪酸摂取:12,933人中820人
オメガ-3脂肪非摂取:12,938人797人

心血管疾患の発症
ビタミンD摂取:12,927人中396人
ビタミンD非摂取:12,944人中409人

オメガ-3脂肪酸摂取:計12,933人中396人、
オメガ-3脂肪非摂取:12,938人中419人

これらのハザード比は0.93から1.03の間で、進行性がん、心血管疾患ともにビタミンD、またはオメガ-3脂肪酸の摂取により発症リスクは低下しなかったことが示された。がん種別、心血管疾患のイベント別など様々な解析でもサプリメントの摂取が発症リスク低減に寄与するとの解析結果は導かれなかった。

発症リスクに影響する背景因子も特定ならず

性別や人種、BMI、25-ヒドロキシビタミンDの血清中濃度など、詳細な被検者背景別のサブグループ解析で、有意な影響をおよぼした因子は体格指数(BMI)のみで、進行性がんの発症リスクはBMIが高いほど上昇した。正常範囲の体重でビタミンDを摂取すれば、摂取しない場合よりもがんの発症を予防可能と解釈することもできるが、補正解析をしていないため一概には結論できない。

VITAL試験では、黒人被検者が5,106人登録された。これは意図的に5,000人を超えるようにしたもので、皮膚でのビタミンDの生合成には太陽光に曝露される必要があるが、黒人の太陽光に対するビタミンD生合成反応は他の人種や民族と比べると低いため、ビタミンDを摂取することの効用に特に関心があった。よって、各群の黒人被検者の割合は約20%を保持した。追跡の結果、黒人被検者集団のがん発症リスクのハザード比(0.77)は、非ヒスパニック白人被験者集団(0.99)と比べ低かったが、ビタミンDの摂取、非摂取の間に有意差はなかった。黒人は白人よりも25-ヒドロキシビタミンDの血清中濃度が低い場合でも骨折リスクが低く、骨状態保持のためのビタミンD必要量がそもそも少なくて済むと報告されているが、ビタミンDを補えばリスクが低下するというものでもなく、最も良好なビタミンD濃度は臓器や組織の状態によって変化し得ると考えるべきである。

想定通り、サプリメントの安全性に問題はなかった。ビタミンD摂取で予想される高カルシウム血症、腎結石、または消化器症状、オメガ-3脂肪酸摂取で予想される消化器症状、大出血事象など重篤な有害事象発現率は、いずれのサプリメントでも摂取、非摂取による差は認められなかった。

遅延性の効用は現れるか?

VITAL試験は、現在、サプリメント摂取終了後に遅延性の効用が出現した場合に備え、さらに2年間のフォローアップを行っている。統計学的な検出力を上げてエンドポイントを評価する。

Marine n−3 Fatty Acids and Prevention of Cardiovascular Disease and Cancer(November 10, 2018; DOI: 10.1056/NEJMoa1811403)

Vitamin D Supplements and Prevention of Cancer and Cardiovascular Disease(November 10, 2018; DOI: 10.1056/NEJMoa1809944)

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初のFLT3阻害薬ゾスパタ、初の第三世代ALK阻害薬ローブレナ、初のBiTE抗体ビーリンサイトなど 4剤が11月20日に薬価収載 https://oncolo.jp/news/181115k01 https://oncolo.jp/news/181115k01 初のFLT3阻害薬ゾスパタ、初の第三世代ALK阻害薬ローブレナ、初のBiTE抗体ビーリンサイトなど 4剤が11月20日に薬価収載 2018-11-15UTC07:51:02+0000 2018年11月14日、厚労省の中医協・総会は新薬12製品を11月20日に薬価収載することを決定したと発表した。

うち、がん関連は4種。

「再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病」を適応とするギルテリチニブ(商品名ゾスパタ)は世界初のFLT3阻害薬。一日薬価は58,227.30円となる。

ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん」を適応とする阻害薬アベマシクリブ(商品名ベージニオ)は、イブランスに次ぐCDK4/6阻害薬。一日薬価は6,920.20円となる。

「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性または不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」を適応とするロルラチニブ(商品名ローブレナ)は第三世代チロシンキナーゼ阻害薬。「条件付き早期承認制度」が適用された初めての製品である。一日薬価は25,961.00円となる。

再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病」を適応とするブリナツモマブ(商品名ビーリンサイト)は、初の二重特異抗体でありT細胞誘導(BiTE)抗体。一日薬価は150,051円となる。

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PD-L1陽性進行性食道がんに対する2次治療としてのPD-1抗体薬キイトルーダ、全生存期間を延長する https://oncolo.jp/news/181115y01 https://oncolo.jp/news/181115y01 PD-L1陽性進行性食道がんに対する2次治療としてのPD-1抗体薬キイトルーダ、全生存期間を延長する 2018-11-15UTC07:14:25+0000 この記事の3つのポイント
・食道がん二次治療にて、PD-L1陽性であればキイトルーダが有効
ドセタキセルパクリタキセル、イリノテカンと比較した第3相試験
・生存期間が延長、詳細は今後関連学会にて発表予定

2018年11月14日、メルク・アンド・カンパニー社のプレスリリースにて進行性または転移性食道がんまたは食道胃接合部がん患者に対する2次治療としての抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法有効性を検証した第III相のKEYNOTE-181試験(NCT02564263)の結果が公表された。詳細な結果は、今後、関連学会にて発表される予定である。

KEYNOTE-181試験とは、進行性または転移性食道がんまたは食道胃接合部がん患者(N=600人)に対する2次治療として3週を1サイクルとしてキイトルーダ200mg単剤療法を投与する群、または主治医選択により化学療法(ドセタキセル、パクリタキセル、またはイリノテカン)を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてPD-L1陽性(CPS ≥10)患者群における全生存期間OS)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、客観的奏効率ORR)、安全性などを比較検証した第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目であるPD-L1陽性(CPS ≥10)患者群における全生存期間(OS)は化学療法群に比べてキイトルーダ単剤療法群で統計学有意に延長し、主要評価項目を達成した。なお、ITT(Intention To Treat)群、扁平上皮がん群における全生存期間(OS)については両群間で統計学有意な差は確認されなかった。

一方の安全性として、本試験で確認された治療関連有害事象(TRAE)は既存のキイトルーダで確認されている安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はなかった。

以上のKEYNOTE-181試験の結果より、メルク・アンド・カンパニー社・グローバル臨床開発責任者でチーフメディカルオフィサーである Roy Baynes氏は以下のように述べている。”PD-L1陽性(CPS ≥10)の進行性または転移性胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者に対する2次治療としてキイトルーダは、現在の標準化学療法に比べて全生存期間(OS)を統計学的有意に改善しました。引き続き、進行性食道がんに対するファーストライン治療としてのキイトルーダ単剤療法の有効性を検証している第III相のKEYNOTE-590試験をはじめ、他の治験の開発を進行していきます。”

Merck NEWS RELEASE

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再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対するBCL-2阻害薬ベネトクラクス+トレアキシン+リツキサン併用療法、客観的奏効率(ORR)は65%を示す https://oncolo.jp/news/181113y01 https://oncolo.jp/news/181113y01 再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対するBCL-2阻害薬ベネトクラクス+トレアキシン+リツキサン併用療法、客観的奏効率(ORR)は65%を示す 2018-11-13UTC10:00:36+0000 この記事の3つのポイント
・非ホジキンリンパ腫患者を対象にBCL-2阻害薬であるベネトクラクス有効性を検証
・BCL-2ファミリーの発現治療抵抗性の一因とされている
・ベネトクラクス+標準療法忍容性があり、抗腫瘍効果も期待できる結果であった

2018年9月1日、医学誌『Annals of Oncology』にて再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対するBCL-2阻害薬であるベネトクラクス+ベンダムスチン(商品名トレアキシン;以下トレアキシン)+リツキシマブ(商品名リツキサン;以下リツキサン)併用療法安全性、有効性を検証した第Ib相試験(NCT01594229)の結果がDavid Geffen School of Medicine at UCLA・S de Vos氏らにより公表された。

本試験は、再発難治性非ホジキンリンパ腫患者(N=60人;濾胞性リンパ腫32人、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫22人、辺縁帯リンパ腫6人)に対して1日1回ベネトクラクス50–1200mg+トレアキシン+リツキサン併用療法を投与し、主要評価項目として有害事象(AE)発症率、最大耐用(MTD)、第II相推奨用量(RPIID)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)等を検証した多施設共同の第Ib相試験である。

本試験が実施された背景として、非ホジキンリンパ腫を含む造血器腫瘍細胞におけるBCL-2ファミリー発現が、リツキサン+CHOP療法をはじめとした化学療法に対して治療抵抗性を示すためである。

例えば、再発難治性非ホジキンリンパ腫に対する標準治療であるトレアキシン+リツキサン併用療法の治療成績は客観的奏効率(ORR)90%、無増悪生存期間PFS中央値23-24ヶ月程度と治療成績は良好である。しかし、大半の再発難治性非ホジキンリンパ腫患者は最終的に治療抵抗性を示し、その原因の1つとしてBCL-2ファミリー発現が関与している可能性が示唆されている。

以上の背景より、再発難治性非ホジキンリンパ腫の標準治療であるトレアキシン+リツキサン併用療法にBCL-2阻害薬であるベネトクラクスを追加した、治療方法の安全性、有効性を本試験により検証された。

本試験の患者背景は下記の通りである。年齢中央値は62歳(29-90歳)。性別は男性67%(N=40人)。非ホジキンリンパ腫の種類は濾胞性リンパ腫53%(N=32人)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫37%(N=22人)、辺縁帯リンパ腫10%(N=6人)。

前治療レジメン数中央値は3サイクル(1-8)。前治療の種類はリツキサン単剤療法またはリツキサン+化学療法併用100%(N=60人)、トレアキシン単剤療法またはトレアキシン+リツキサン併用療法25%(N=15人)。

本試験の結果、主要評価項目である有害事象(AE)は下記の通りである。全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は98%(N=59人)の患者で報告され、最も多くの患者で確認された有害事象(AE)は吐き気70%、好中球減少症68%、下痢55%、血小板減少性52%、グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症60%、リンパ球減少症38%であった。また、重篤な治療有害事象は24人の患者で確認され、発熱好中球減少症8%、病勢進行8%であった。なお、最大耐用(MTD)は到達せず、ベネトクラクスの第II相推奨用量(RPIID)は1日1回800mgとして決定された。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は完全奏効(CR)30%(N=18人)を含む65%(95%信頼区間:51.6%–76.9%)であった。また、非ホジキンリンパ腫の種類別の客観的奏効率(ORR)は濾胞性リンパ腫で75%(N=24/32人)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫で41%(N=9/22人)、辺縁帯リンパ腫で100%(N=6/6人)。

その他評価である奏効持続期間(DOR)中央値は38.3ヶ月(95%信頼区間:10.4ヶ月-未到達)、全生存期間OS)中央値は未到達、無増悪生存期間(PFS)中央値は10.7ヶ月(95%信頼区間:4.3-21.0ヶ月)であった。

以上の第Ib相試験の結果よりS de Vos氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性非ホジキンリンパ腫患者に対するベネトクラクス+トレアキシン+リツキサン併用療法は忍容性があり、抗腫瘍効果も良好でした。”

Venetoclax, bendamustine, and rituximab in patients with relapsed or refractory NHL: a phase Ib dose-finding study(Annals of Oncology, Volume 29, Issue 9, 1 September 2018, Pages 1932–1938, https://doi.org/10.1093/annonc/mdy256)

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脳転移を有する悪性黒色腫患者に対するキイトルーダ単剤療法、脳転移巣における奏効率26%を示す https://oncolo.jp/news/181113y01-2 https://oncolo.jp/news/181113y01-2 脳転移を有する悪性黒色腫患者に対するキイトルーダ単剤療法、脳転移巣における奏効率26%を示す 2018-11-13UTC09:30:22+0000 この記事の3つのポイント
・脳転移を有する悪性黒色腫に対するキイトルーダ有効性を検証
・脳転移巣の奏効率を確認した第2相試験
・脳転移巣の奏効は23名中6名(26%)、うち4名が完全奏効

2018年11月9日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて未治療の1個以上の増悪脳転移(20mm以下)を有する悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT02085070)の結果がYale Cancer Center・Harriet M. Kluger氏らにより公表された。

本試験は、未治療の1個以上の増悪脳転移を有する悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=23人)に対してキイトルーダ単剤療法を投与し、主要評価項目として脳転移巣における奏効率(BrM RR)を検証した単アームの第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は65歳(40-84歳)。性別は男性65%(N=15人)、女性35%(N=8人)。ECOG Performance Statusはスコア0が43%(N=10人)、スコア1が57%(N=13人)。

遺伝子変異ステータスはBRAF変異41%(N=9人)、NRAS変異23%(N=5人)。前治療歴はイピリムマブが57%(N=13人)、BRAF阻害薬が17%(N=4人)。増悪脳転移に対する前治療歴はなしが22%(N=5人)、手術が52%(N=12人)、全脳照射が22%(N=5人)、定位放射線手術52%(N=12人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である脳転移巣における奏効率(BrM RR)は26%(95%信頼区間:10%-48%)、その内訳は完全奏効(CR)4人、部分奏効(PR)2人であった。なお、病勢安定SD)は1人、病勢進行(PD)は8人であった。

また、その他評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値は2ヶ月(95%信頼区間:2ヶ月-未到達)、全生存期間OS)中央値は17ヶ月(95%信頼区間:10ヶ月-未到達)を示した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたグレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)は運動失調22%(N=5人)、皮膚障害22%(N=5人)、掻痒22%(N=5人)、頭痛17%(N=4人)、関節痛17%(N=4人)、認知機能障害13%(N=3人)、発作13%(N=3人)、内分泌異常13%(N=3人)など。

以上の第II相試験の結果よりHarriet M. Kluger氏らは次のように結論を述べている。”脳転移を有する悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するキイトルーダ単剤療法は忍容性があり、持続的な奏効効果を示しました。”

Long-Term Survival of Patients With Melanoma With Active Brain Metastases Treated With Pembrolizumab on a Phase II Trial(JCO; Published online November 08, 2018.)

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子宮頸がんワクチン接種を 専門家「打たない不利益大きい」 若者が情報共有  https://oncolo.jp/pick-up/news2789 https://oncolo.jp/pick-up/news2789 子宮頸がんワクチン接種を 専門家「打たない不利益大きい」 若者が情報共有  2018-11-13UTC01:00:59+0000 20代の若者や医療関係者らが議論する「子宮頸がんサミット2018」が8日、国会内で開かれた。
出席者は、予防ワクチン接種の重要性や検診の必要性などを訴えた。

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https://bit.ly/2PTwldV

ニュース選定者:鳥井 大吾

産経ニュース
https://www.sankei.com/

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グーグルの画像認識AIは、専門家にも見えない腫瘍の変異を識別できる:研究結果 https://oncolo.jp/pick-up/news2788 https://oncolo.jp/pick-up/news2788 グーグルの画像認識AIは、専門家にも見えない腫瘍の変異を識別できる:研究結果 2018-11-12UTC23:00:25+0000 グーグルの画像認識アルゴリズムを応用することで、主要な2種類の肺がんを97パーセントの精度で判別できるようになったという研究結果が発表された。

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https://bit.ly/2SZ0DL3

ニュース選定者:小森 駿

WIRED
https://wired.jp/

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がん闘病2年、柴田晋太朗が高校生に行った命の授業 https://oncolo.jp/pick-up/news2787 https://oncolo.jp/pick-up/news2787 がん闘病2年、柴田晋太朗が高校生に行った命の授業 2018-11-12UTC13:00:11+0000 「病気になったからできることとか、叶えたい夢が出てくると思う。ポジティブに前向きに、プラスの言葉を発することでやる気にもなるし、その通りになるんじゃないかと思います。僕はそういう感じで乗り越えてきました」。

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https://bit.ly/2Ps7YVq

ニュース選定者:中島 香織

日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/

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ALK融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するALK阻害薬ローブレナ https://oncolo.jp/news/181112y02 https://oncolo.jp/news/181112y02 ALK融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するALK阻害薬ローブレナ 2018-11-12UTC11:25:47+0000 この記事の3つのポイント
ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん患者に対するローブレナの有効性
・ローブレナは第三世代ALKチロシンキナーゼ阻害薬
奏効率は初回治療で90%、2剤以上のALK阻害薬使用していても38.7%

2018年11月6日、医学誌『Lancet Oncology』にてALK融合遺伝子またはROS1融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するALK阻害薬であるロルラチニブ(商品名ローブレナ)単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT01970865)のALK融合遺伝子非小細胞肺がん患者に限定された結果がPeter MacCallum Cancer Centre・Benjamin J Solomon氏らにより公表された。

本試験は、ALK融合遺伝子またはROS1融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者(N=276人)に対してローブレナ単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、頭蓋内病変の奏効率 (IRR)を検証した国際多施設共同の第II相試験である。

本試験が実施された背景として、第I/II相試験にてクリゾチニブ(商品名ザーコリ)を含む複数治療歴のあるALK融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者に対してローブレナが奏効を示したためである。ALK融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者は、ザーコリ、第2世代ALK阻害薬に対して有効性を示すものの、その後耐性を獲得し病勢が進行する。そこで、ザーコリ、第2世代ALK阻害薬に対して耐性を獲得した患者に対しても効果の期待できるローブレナの有効性が本試験で確認されることになった。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。治療歴は未治療(N=30人)、ザーコリ±化学療法(N=59人)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法(N=28人)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法(N=111人)。年齢は未治療群59.0歳(48.0-68.0歳)、ザーコリ±化学療法群54.0歳(46.0-66.0歳)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法群54.0歳(46.5-64.0歳)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法群51.0歳(43.0-59.0歳)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は未治療群90.0%(95%信頼区間:73.5-97.9%)、クリゾチニブ±化学療法群69.5%(95%信頼区間:56.1-80.8%)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法群32.1%(95%信頼区間:15.9-52.4%)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法群38.7%(95%信頼区間:29.6-48.5%)を示した。

なお、奏効持続期間(DOR中央値は未治療群6.9ヶ月(95%信頼区間:5.6-12.5ヶ月)、ザーコリ±化学療法群6.9ヶ月(95%信頼区間:4.2-7.0ヶ月)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法群7.0ヶ月(95%信頼区間:5.6-8.3ヶ月)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法群7.2ヶ月(95%信頼区間:5.6-9.8ヶ月)を示した。

また、中枢神経系CNS)への転移を有する患者群における頭蓋内病変の奏効率 (IRR)は未治療群66.7%(N=2/3,95%信頼区間:9.4-99.2%)、ザーコリ±化学療法群87.0%(N=20/23,95%信頼区間:66.4-97.2%)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法群55.6%(N=5/9,95%信頼区間:21.2-86.3%)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法群53.1%(N=26/49,95%信頼区間:38.3-67.5%)を示した。

なお、奏効持続期間(DOR)中央値は未治療群未到達(95%信頼区間:未到達)、ザーコリ±化学療法群未到達(95%信頼区間:8.4ヶ月-未到達)、ザーコリ以外のALK阻害薬±化学療法群未到達(95%信頼区間:4.1ヶ月-未到達)、2剤以上のALK阻害薬±化学療法群14.5ヶ月(95%信頼区間:6.9-14.5ヶ月)を示した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は高コレステロール血症81%(N=224人)、高トリグリセリド血症60%(N=166人)、浮腫43%(N=119人)、末梢神経障害30%(N=82人)。また、グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は高コレステロール血症16%(N=43人)、高トリグリセリド血症16%(N=43人)、重篤な治療関連有害事象(TRAE)は認知障害1%(N=2人)であった。

以上の第II相試験の結果よりBenjamin J Solomon氏らは次のように結論を述べている。”ALK融合遺伝子陽性進行性非小細胞肺がん患者に対するローブレナ単剤療法はファーストライン治療としても、それ以降の治療ラインでも有効性を示しました。”

Lorlatinib in patients with ALK-positive non-small-cell lung cancer: results from a global phase 2 study(Lancet Oncology; November 06, 2018)

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「遊んでるからだろ?」 子宮頸がんを公表、誤った知識で非難されたアイドルがいま、伝えたいこと。 https://oncolo.jp/pick-up/news2786 https://oncolo.jp/pick-up/news2786 「遊んでるからだろ?」 子宮頸がんを公表、誤った知識で非難されたアイドルがいま、伝えたいこと。 2018-11-12UTC11:00:20+0000 持病のせいで、生理が乱れているのかも。
あまり気にしていなかったこの症状が「子宮頸がん」だと分かったのは、まだ23歳の秋だった。
アイドルの夏目亜季さんは、4年前の出来事を振り返って明るく笑って言った。

続きを読む
https://bit.ly/2T4ZIsA

ニュース選定者:濱崎 晋輔

ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/

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未治療のCD30陽性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者に対する抗CD30抗体薬アドセトリス+CHP療法、CHOP療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に延長する https://oncolo.jp/news/181112y01 https://oncolo.jp/news/181112y01 未治療のCD30陽性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者に対する抗CD30抗体薬アドセトリス+CHP療法、CHOP療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に延長する 2018-11-12UTC10:12:39+0000 この記事の3つのポイント
・未治療CD30陽性PTCL患者を対象とした第Ⅲ相試験
アドセトリス+CHP群の有効性をCHOP療法群と比較し検証した
無増悪生存期間PFS)などアドセトリス+CHP群が統計学的有意であった

2018年10月1日、 シアトル・ジェネティクスと武田薬品工業株式会社のプレスリリースにて未治療のCD30陽性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者に対する抗CD30抗体薬であるブレンツキシマブベドチン(商品名アドセトリス;以下アドセトリス)+CHP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾン)併用療法の有効性を第III相のECHELON-2試験(NCT01777152)の主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の結果が公表された。

ECHELON-2試験とは、未治療のCD30陽性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者に対して3週を1サイクルとして1日目にアドセトリス1.8mg/kg+CHP(1日目にシクロホスファミド750mg/m2 +1日目にドキソルビシン50mg/m2+1~5日目にプレドニゾン100mg)併用療法を投与する群、または3週を1サイクルとしてCHOP(1日目にシクロホスファミド750mg/m2 +1日目にドキソルビシン50mg/m2+1日目にビンクリスチン1.4mg/m2+1~5日目にプレドニゾン100mg)併用療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)等を比較検証したランダム化二重盲検多施設共同国際試験である。

本試験の結果、主要評価項目である独立評価機関(IRF)の評価による無増悪生存期間(PFS)はCHOP群に比べてアドセトリス+CHP群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学有意に29%減少(ハザード比=0.71、P=0.0110)することを示した。また、重要な副次評価項目である全生存期間(OS)もCHOP群に比べてアドセトリス+CHP群で死亡(OS)のリスクを34%減少(ハザード比=0.66、P=0.0244)した。

一方の安全性として、ECHELON-2試験におけるアドセトリス+CHP併用療法の安全性プロファイルはCHOP療法と同等であり、過去の臨床試験で確認されている安全性プロファイルと一致していた。

以上のECHELON-2試験の結果より、武田薬品工業株式会社・オンコロジー臨床研究開発部門長であるJesús Gomez-Navarro氏は次のように述べている。”これらの臨床的に意義あるECHELON-2の結果は、本疾患のフロントライン治療薬候補の開発における大きな前進となります。本試験は、PTCLを対象としたものとしては最大規模のランダム化二重盲検第3相試験です。PTCLに対する標準治療は数十年にわたって変更されておらず、患者には未充足ニーズが残っています。これらのデータは、主要評価項目である無増悪生存期間と、全生存期間を含むすべての重要な副次評価項目の有意な改善と同時に、管理可能な安全性プロファイルを示しました。当社はこれらのデータを世界各国の規制当局に提供していきたいと思います。”

Takeda News Releases

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北海道大学・米国国立がん研究所・名古屋大学,島津製作所が狙った細胞のみを殺す光リモコンスイッチの開発にはじめて成功 https://oncolo.jp/pick-up/news2785 https://oncolo.jp/pick-up/news2785 北海道大学・米国国立がん研究所・名古屋大学,島津製作所が狙った細胞のみを殺す光リモコンスイッチの開発にはじめて成功 2018-11-12UTC09:00:31+0000 北海道大学大学院薬学研究院の小川美香子教授・米国国立がん研究所の小林久隆主任研究員らの研究グループは、(株)島津製作所,名古屋大学高等研究院・大学院医学系研究科の佐藤和秀S-YLC特任助教らと共同で,新規のがん治療法である光免疫療法の治療メカニズムに関する研究を行い、光免疫療法は、全く新しい光化学反応を用いた細胞の殺傷方法であり、近赤外光が狙った細胞上にある「デス・スイッチ」をONにして選択的に殺すことができることを証明した論文を発表した。

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https://bit.ly/2OGpfEO

ニュース選定者:小森 駿

九州工業大学
http://www.innervision.co.jp/

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医薬ビッグデータから抗がん作用薬を自動的に予測する情報技術を開発 https://oncolo.jp/pick-up/news2784 https://oncolo.jp/pick-up/news2784 医薬ビッグデータから抗がん作用薬を自動的に予測する情報技術を開発 2018-11-12UTC07:00:32+0000 九州工業大学大学院情報工学研究院の山西芳裕教授らの研究グループは、東京大学医科学研究所の谷憲三朗特任教授らの研究グループとの共同研究により、医薬ビッグデータの情報解析から薬物の潜在的な抗がん作用を自動的に予測する新たな情報技術を開発しました。

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https://bit.ly/2DdNuIx

ニュース選定者:小森 駿

九州工業大学
http://www.kyutech.ac.jp/

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がんの知識を一から学ぶドキュメンタリー「がんになる前に知っておくこと」公開 https://oncolo.jp/pick-up/news2783 https://oncolo.jp/pick-up/news2783 がんの知識を一から学ぶドキュメンタリー「がんになる前に知っておくこと」公開 2018-11-12UTC05:00:47+0000 がんに関するドキュメンタリー「がんになる前に知っておくこと」が、2019年2月2日に公開される。

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https://natalie.mu/eiga/news/306800

ニュース選定者:中島 香織

映画ナタリー
https://natalie.mu/eiga

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がん医療セミナー ONCOLO Meets Cancer Experts(OMCE)2019 参加者募集! https://oncolo.jp/event/omce2019 https://oncolo.jp/event/omce2019 がん医療セミナー ONCOLO Meets Cancer Experts(OMCE)2019 参加者募集! 2018-11-12UTC04:00:32+0000

目次

オンコロが主催する、がん情報究極のセミナー

昨年に引き続き2019年も開催いたします。ONCOLO Meets Cancer Experts(OMCE)と題した、がん情報サイト「オンコロ」のオフサイトイベントです。

2016年OMCEはコチラ
2017年OMCEはコチラ
2018年OMCEはコチラ

「がん治療は放置する?」「抗がん剤は効かない?」「臨床試験は人体実験?」玉石混交のがん情報。
がん情報サイト「オンコロ」が開催する、がん医療のエキスパートを招いての究極のがん情報セミナーです!60分の講義と30分のQ&Aセッションを設けています。セミナーの利益の一部は小児がん・若年性がん体験者を支援する樋口宗孝がん研究基金に寄付いたします。参加をご希望の方は、下記の申し込みフォームより必要事項をご記入ください。

【第37回】がんに対する免疫療法

1月30日(水)
北野 滋久 先生(国立がん研究センター中央病院 先端医療科 先端医療開発センター)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室
※通常と異なり水曜日の開催です。

 

■講義名■
がんに対する免疫療法
本庶佑先生のノーベル賞受賞で広く知られることになったがんに対する免疫療法。その実際と将来について学びます。

詳細はこちら

【第38回】急性骨髄性白血病(AML)

2月22日(金)
照井 康仁 先生(がん研究会有明病院 血液腫瘍科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
急性骨髄性白血病(AML)
AMLとは、成人急性骨髄性白血病のこと。病気のこと、治療のこと、最近の話題について学びます。

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【第39回】皮膚がん(メラノーマ)

3月22日(金)
山﨑 直也 先生(国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
皮膚がん(メラノーマ)
分子標的薬剤、免疫チェックポイント阻害剤の登場で大きな進歩を遂げたメラノーマについて学びます。

詳細はこちら

【第40回】乳がん(HER2陽性乳がん)

4月26日(金)
鶴谷 純司 先生(昭和大学 先端がん治療研究所)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
乳がん(HER2陽性乳がん
HER2陽性の乳がんだけに特化したセミナーです。近年の分子標的薬など薬物療法の最新情報について学びます。

詳細はこちら

【第41回】乳がん(トリプルネガティブ)

5月24日(金)
高野 利実 先生(虎の門病院 臨床腫瘍科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
乳がん(トリプルネガティブ
3つの因子(エストロゲン・プロゲステロン・HER2)が陰性を示すトリプルネガティブ乳がん。その治療情報の進歩を学びます。

詳細はこちら

【第42回】腎細胞がん

6月28日(金)
三浦 裕司 先生(虎の門病院 臨床腫瘍科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
腎細胞がん
分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の登場は、腎細胞がん領域の治療をどのように変えたかを学びます。

詳細はこちら

【第43回】食道がん

7月26日(金)
加藤 健 先生(国立がん研究センター中央病院 消化管内科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
食道がん
手術・放射線・薬物様々な治療法の組み合わせが重要な食道がん。臨床試験(治験)を含め学びます。

詳細はこちら

【第44回】大腸がん

8月23日(金)
吉野 孝之 先生(国立がん研究センター東病院 消化管内科長)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
大腸がん
最新の統計では、日本人における死亡者数・罹患者数共に第2位の大腸がん。主として近年の薬物療法の進歩について学びます。

詳細はこちら

【第45回】肺がん(小細胞肺がん)

9月27日(金)
中川 和彦 先生(近畿大学医学部 腫瘍内科部門臨床腫瘍内科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
肺がん(小細胞肺がん)
肺がん全体の10%程度と言われる小細胞肺がん。近年の治療薬・治療法の進歩、その臨床試験(治験)についても学びます。

詳細はこちら

【第46回】慢性リンパ性白血病(CLL)

10月25日(金)
伊豆津 宏二先生(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
慢性リンパ性白血病(CLL)
あまり取り上げられることがないCLL(慢性リンパ性白血病)に特化したセミナー。その病態・治療について学びます。

詳細はこちら

【第47回】胃がん

11月22日(金)
山口 研成 先生(がん研有明病院 消化器化学療法科 部長)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
胃がん
日本人の男女共に最も罹患者数が多い胃がん。分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤など近年の進歩について学びます。

詳細はこちら

【第48回】がんの臨床試験(治験)

12月26日(木)
兵頭 一之介(筑波大学医学医療系臨床医学域 消化器内科)
日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

 

■講義名■
がんの臨床試験(治験)
新しい薬剤、治療法の開発に不可欠な臨床試験(治験)。がん医療に特化した臨床試験(治験)その方法と実際を学びます。

詳細はこちら

注意事項

・各回事前申し込みが必要です。
・定員に達し次第、お申し込みを締め切らせていただきます。
・申し込み状況は下記の申し込みフォームでご確認ください。
・会場にはエレベーターはありますが、車いす用のエレベーター、お手洗いはありません。何卒ご了承ください。
・お車でお越しの方は、会場近くのコインパーキング等をご利用ください。

開催概要

イベント名 ONCOLO Meets Cancer Experts(OMCE)2019
開催日 毎月第4金曜日(原則)
開催場所 日本橋ライフサイエンスハブ
時間 開場:18:30
講演:19:00~20:30
参加費 一般・患者:1,000円
ヘルスケア・製薬企業関係者・医療機関関係者:5,000円
主催 がん情報サイト「オンコロ」
後援 ・株式会社クロエ
・株式会社クリニカル・トライアル
・認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構

アクセス


「日本橋ライフサイエンスハブ」(COREDO室町3 オフィス棟8階)
■住所:東京都中央区日本橋室町1-5-5
■ 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅より直結!
・ JR総武線「新日本橋」駅より直結
・ JR山手線・京浜東北線・中央快速線「神田」駅 南口より徒歩9分
・ JR山手線・京浜東北線・中央快速線「東京」駅 日本橋口より徒歩9分

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2018/11/OMCE2019_thumbnail-300x153.jpg
「とくダネ!」小倉智昭さんの膀胱がん療養と、代替医療の課題について https://oncolo.jp/pick-up/news2782 https://oncolo.jp/pick-up/news2782 「とくダネ!」小倉智昭さんの膀胱がん療養と、代替医療の課題について 2018-11-12UTC02:55:39+0000 先日、フジテレビ系「とくダネ!」のメインキャスターとしておなじみの小倉智昭さんが、かねて患っておられた膀胱がんの検査と治療のため療養されるという報道がありました。

続きを読む
https://bit.ly/2AZQ8QM

ニュース選定者:柳澤 昭浩

yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/thumbnail_20181001_01-300x153.jpg
EGFR遺伝子変異とは https://oncolo.jp/cancer/lung-egfr https://oncolo.jp/cancer/lung-egfr EGFR遺伝子変異とは 2018-11-11UTC10:54:58+0000 非扁平上皮がんに最も多いドライバー遺伝子はEGFR遺伝子です。EGFRは、細胞の成長や増殖に関わる上皮成長因子受容体と呼ばれるタンパクです。その遺伝子に変異が起こると、上皮成長因子受容体にATP(アデノシン3リン酸)という分子が結合してリン酸化し、増殖のスイッチが入り続けた状態になります。EGFR阻害薬は、EGFRがATPと結合するのを阻止してがんの増殖を抑える分子標的薬です。

※この内容は「肺がんの薬物療法を受ける患者さんのための本」より引用/編集しました。

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術前化学療法後に残存疾患を有するHER2陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としての抗HER2抗体薬物複合体カドサイラ、ハーセプチンに比べて無浸潤疾患生存期間(iDFS)を改善する https://oncolo.jp/news/181109y01 https://oncolo.jp/news/181109y01 術前化学療法後に残存疾患を有するHER2陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としての抗HER2抗体薬物複合体カドサイラ、ハーセプチンに比べて無浸潤疾患生存期間(iDFS)を改善する 2018-11-09UTC08:05:15+0000 この記事の3つのポイント
術前化学療法後に残存病変を有するHER2陽性乳がん患者を対象とした第Ⅲ相試験
・術後化学療法としてのカドサイラの有効性を比較検証した
・ハーセプチン群と比較し、カドサイラ群は統計学的有意な結果を示した

2018年10月15日、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースにて術前化学療法後に残存疾患を有するHER2陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としての抗HER2抗体薬物複合体であるトラスツズマブ エムタンシン(商品名カドサイラ;以下カドサイラ)単剤療法の有効性を比較検証した第Ⅲ相のKATHERINE試験(NCT01772472)の結果が公表された。

KATHERINE試験とは、術前化学療法後に残存疾患を有するHER2陽性早期乳がん患者に対して術後化学療法としてカドサイラ単剤療法を投与する群、またはトラスツズマブ(商品名ハーセプチン;ハーセプチン)単剤療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無浸潤疾患生存期間iDFS)、副次評価項目として無病生存期間(DFS)、全生存期間OS)などを比較検証した国際多施設共同の第Ⅲ相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である無浸潤疾患生存期間(iDFS)はハーセプチン群に比べてカドサイラ群で統計学有意に改善を示し、主要評価項目を達成した。また、安全性としては既存の臨床試験で確認されているカドサイラの安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認された有害事象(AE)はなかった。

以上のKATHERINE試験の結果より、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社・最高医学責任者兼グローバル開発責任者であるSandra Horning氏は次のように述べている。”術前化学療法後に残存疾患を有するHER2陽性早期乳がん患者さんに対して、術後化学療法としてのカドサイラ単剤療法がハーセプチン単剤療法に比べて無浸潤疾患生存期間(iDFS)を統計学有意に延長しました。”

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースはこちら
https://www.roche.com/media/releases/med-cor-2018-10-15.htm

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【第10回 乳がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 https://oncolo.jp/event/oos_10_movie https://oncolo.jp/event/oos_10_movie 【第10回 乳がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 2018-11-09UTC03:00:01+0000 2018年10月12日(金)に認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構・7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン・がん情報サイト「オンコロ」が連携し第10回 乳がんセミナーを開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

セミナー動画

開会挨拶

[司会] がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知 健太
[開会挨拶] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生

講演


[講師] 昭和大学 先端がん治療研究所 鶴谷 純司 先生

ディスカッション


[講師] 昭和大学 先端がん治療研究所 鶴谷 純司 先生
[司会] がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知 健太
[解説] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生
認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 事務局長 武田 晃司

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第7回「肉腫について学ぼう会」開催のお知らせ https://oncolo.jp/event/20181201dt https://oncolo.jp/event/20181201dt 第7回「肉腫について学ぼう会」開催のお知らせ 2018-11-08UTC09:53:40+0000 「肉腫(サルコーマ)の会 たんぽぽ」が12月1日に国立がん研究センター中央病院にて専門の先生を招いて勉強会を開催します。肉腫の患者さん、その身内の方、どなた様でも参加可能です。ふるってご参加ください。

肉腫について学ぼう会

今回は「世代や立場を超えてつながろう!~小児・AYA・成人の肉腫」と題しまして,各世代における肉腫を俯瞰的に取り上げます。

申込はこちら
※「肉腫(サルコーマ)の会 たんぽぽ」のホームページに飛びます。

プログラム内容

成人の肉腫

13:05~13:45 
【講師】岩田 慎太郎先生(希少がんセンター/骨軟部腫瘍・リハビリテーション科)

小児・AYAの肉腫

13:50~14:30
【講師】荒川 歩先生(希少がんセンター/小児腫瘍科)

患者の声を聴こう

14:40~16:00
●14:40~:稲葉健介先生(水戸済生会総合病院 救命救急センター部長)体験談25分
●15:05~:座談会(AYA世代代表:鳥井大吾/小児代表:友永遥/成人代表:椎野英子)40分
●15:45~:希少がんホットラインでの肉腫患者さんの声について(講師:加藤陽子さん)15分

先生方に聞いてみよう=総合質問会=

16:10~17:00
川井 章先生/岩田 慎太郎先生/荒川 歩先生

※先生方への質問がございましたら、お申し込みの際に「備考」にお書きください。
(個人的な治療に関する質問にはお答えできない場合がございます。何卒ご了承ください)
※当日も質問票をお配りします。

※「学ぼう会」終了後、別途会場にて懇親会を開催します。(会費4~5000円程度)
ご希望の方は、お申し込みの際、備考欄に「懇親会参加」とお書き添えください。

お申込み

たんぽぽのホームページ「学ぼう会」申込フォームよりお申込みください。
(先生方へのご質問は備考欄にご記入ください)

申込はこちら
※「肉腫(サルコーマ)の会 たんぽぽ」のホームページに飛びます。
※申込締切:11月29日(土)

開催概要

イベント名 肉腫について学ぼう会
開催日時 2018年 12月 1日(土)13:00~17:10(開場 12:30~)
会場 国立がん研究センター築地キャンバス 新研究棟セミナールームAB
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
※管理棟入口は、駐車場側からと、地下鉄大江戸線築地市場駅A3出口より左手にお進みいただいた場所2か所になります。
参加費 無料
主催 肉腫(サルコーマ)の会 たんぽぽ
共催 国立がん研究センター希少がんセンター
定員 60名(お申込み先着順)

会場アクセス

東京地下鉄 大江戸線 築地市場駅A3番出口から徒歩3分
東京メトロ 日比谷線 築地駅2番出口から徒歩5分
東京メトロ 日比谷線・都営地下鉄 浅草線 東銀座駅6番出口から徒歩5分
東京メトロ 有楽町線 新富町駅4番出口から徒歩10分

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『胃がん治療最前線 in 大阪 〜いままでの治療、これからの治療〜』 https://oncolo.jp/event/20181029gastric https://oncolo.jp/event/20181029gastric 『胃がん治療最前線 in 大阪 〜いままでの治療、これからの治療〜』 2018-11-08UTC08:49:24+0000

目次

切除不能 進行・再発胃がんの治療法には何があるのか

胃がん診断されるとき、同時に病期(病気の広がりのことでstageという)診断が重要です。
病期はステージⅠ~Ⅳに分類されます。Ⅰ~Ⅲ期の場合はその治療の網的は胃がんの根治ですが、ステージⅣ及び再発の場合には、元気で長生きができることが治療の目的です。胃がんの治療法は、大きく分けて、「外科的切除「放射線治療」「化学療法」があります。

外科的切除:腫瘍を取り除くことにより、がん細胞=0を目指すことのできる治療。そのため、がんが限局していることが必要。根治を目指す治療のうち、最も標準的な治療。

放射線療法:放射線を照射することで、決められた範囲内のがん細胞=0を目指す治療。そのため、がんが限局している必要がある。部位によって耐えられる総線量は決まっている。

化学療法:全身に薬剤を行き渡らせることにより、がん細胞の増殖を抑え、がんをコントロールする治療。ただし、ほとんどの場合、がん細胞=0とすることはできず、根治を目指すことは難しい。殺細胞性抗がん剤の他に分子標的薬、最近では免疫チェックポイント阻害剤が含まれる。

化学療法は、それを行うことが「元気で長生きをする」ことにつながる場合に行います。
体の状態によっては、化学療法を行わないほうが「元気で長生きをする」ことにつながる場合もあります。
また、特に最近は、これらの3つの治療に加えて、「緩和ケア」も治療の重要な位置を占めています。
緩和ケアというと、末期の患者さんを対象としているようなイメージがありますが、他の3つの治療に平行し早期から適切な緩和ケアを行うことが重要で、これが延命につながるとの報告もあります。

今までの治療

がんの治療でまず検討され実施されるのは「標準療法」です。
標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療です。
これに対し、最近よく目にする「最先端治療」は最も優れているとは限らず、科学的な根拠がないものも多いのが現状です。
がんの治療は、最も有効性の高いと科学的根拠のある標準治療の中から、より体に優しいより利便性の高い治療を患者さんと相談しながら決定していきます。

胃がんの化学療法では、まず1次治療が実施され、この効果が続く限り同じ治療を繰り返し行われます。
効果がみられないもしくは、何らかの理由で治療が続けられなくなると、1次治療を断念し2次治療に移ります。
この2次治療も効果がなくなるまで継続し、そうではなくなると、3次治療が実施されます。
これらの治療がすべて標準療法が存在します。

1次治療では、フッ化ピリミジン系薬剤(5-FU、S-1、カペシタビンのどれか)にプラチナ系薬剤(シスプラチンオキサリプラチンのどちらか)の2剤を投与します。
患者さんがHER2陽性の場合には、この2薬剤にトラスツズマブとう分子標的薬を併用投与します。
胃がんの患者さんでHER2が陽性の方は、全体の15-20%と言われています。
トラスツズマブはこのようなHER2タンパクに対する抗体薬なので過剰に発現している陽性患者さんにのみ有効な薬剤です。

2次治療では、タキサン系抗がん剤(パクリタキセルnab-パクリタキセルドセタキセル)が選択され、パクリタキセルには分子標的薬のラムシルマブ併用するのがもっとも標準的な治療です。
ラムシルマブは血管新生阻害剤で、がんが生存しておくために周囲から血管を引っ張り腫瘍血管を作るのですが、ラムシルマブはその新生を阻害し、がんの成長を阻害します。

3次治療には、これまではイリノテカンという抗がん剤だけが標準治療でした。
イリノテカンおよび1次治療で使用されるフッ化ピリミジン系、プラチナ系、2次治療で使用されるタキサン系、これらの抗がん剤は、従来から長年治療に用いられている薬剤で、殺細胞性薬剤です。
正常な細胞もがん細胞も攻撃することが特徴で、それに伴う特徴的な副作用が多く起こる可能性がある薬剤です。

それに対し、近年、3次治療としてイリノテカンに加え、ニボルマブが標準治療となりました。
ニボルマブは免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる新しい機序のがん治療薬です。
1992年に京都大学の本庶先生がPD-1を発見され、その後その免疫抑制機能が明らかとなり、国内で開発され2014年に国内で抗がん剤として承認されました。
しかし、承認当初の適応がん種は悪性黒色腫でした。

ニボルマブはこれまでの化学療法とは違い、もともと体内に備わっている免疫システムを活性化する治療法です。
免疫機構に働きかけ、がんを攻撃することで効果を発揮するので免疫療法とも呼ばれます。

ちまたに「がんに対する免疫療法」という広告などを見にすることもあります。
免疫療法には様々なものがあるのが現状です。
しかし、がん患者さんに対する効果が臨床試験で証明されているのは免疫チェックポイント阻害剤のみです。

では、従来の化学療法、分子標的療法と免疫チェックポイント阻害剤の違いは何でしょうか。
化学療法はがん細胞も正常細胞も共に攻撃してがんをやっつけます。
分子標的療法はがん細胞を選択的に攻撃することで治療します。
この効果のある患者さんの割合は比較的多いのですが、いつかは効果がなくなってしまいます。
それに対し、免疫チェックポイント阻害剤は、人に元々備わっている免疫系に作用し免疫細胞ががん細胞を攻撃します。
効く人の割合は低いのですが、効く人には効果が長く続きます。

これからの治療

TAS-102:ESMO2018 update

先日ドイツで欧州臨床腫瘍学会(ESMO)が開催され、最新の研究が発表されました。
前治療歴数が2以上(フッ化ピリミジン、プラチナ、タキサン、イリノテカン、HER2陽性の場合HER2阻害薬)の胃がん患者さんが対象にTAS-102と呼ばれる新規薬剤の効果が発表されました。
これにより、FDAがTAS-102を早期承認が見込める薬剤と指定しました。
これは、胃がんの3次治療に使える薬剤が増える可能性を意味します。

免疫チェックポイント阻害剤:up frontへの挑戦

胃がん以外の悪性腫瘍に対して、現在、免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ以外に数種類が承認されています。
これまでは胃がんに対して3次治療での使用にのみが承認されていましたが、早期に使える可能性を試みる臨床試験がいくつも進行しています。

DS-8201a:HER2陽性胃がんの新しい治療となるか

さらに、HER2陽性胃がんの3次治療にDS-8201aという新規薬剤の臨床試験が進行しています。
DS-8201aは、HER2を特異的に攻撃する分子標的薬であるトラスツズマブに抗がん剤を複合した抗体薬物複合体(ADC)です。
トラスツズマブが効かなくなったHER2陽性胃がんの患者さんに再び効果があると考えられ、現在治験が実施中です。
DS-8201aは、がん化学療法後に増悪したHER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がん患者に対する治療として、先駆け審査指定制度の対象品目に指定されています。

以上のように、胃がんの治療には近年中に新たな展開の可能性が高まっています。

質疑応答

Q:胃摘出手術後の食事方法は?

A:多くの患者さんから尋ねられる質問です。
回答はどこにでも書かれていることですが、ちょこちょこ食べることが一番です。
味覚が変わりやすいので無理して食べず、食べたいと思うときに食べられるものを食べられる量だけ食べてください。
無理して食事がつらくなることは避けたいです。
また、口にしやすい栄養食を利用することもよいでしょう。

Q:セカンドオピニオンは患者が行くことが難しい場合、家族だけでも可能ですか?

A:可能です。

Q:さまざまな民間療法をさまざまな方から進められます、どうしたらいいのでしょうか?

A:がんに効果があるという科学的なエビデンスがあるものはないと思ってください。
「学会で発表された」という表現でも多くの臨床試験の結果で効果が認められ標準療法になっていないものが効果はありません。
特に高額な治療は疑うべきです。

Q:HER2陽性、陰性について知らないのですが?

A:通常、がんの診断の際に検査します。
しかし、その結果をすべて患者さんに返していないこともあります。
HER2陰性の場合、強いて報告しない場合があるでしょう。
現在不明の方は担当医に質問してみてください。

Q:ゲノム医療が胃がん治療にもたらすものは?

A:がんに対するドライバー遺伝子を探索する研究は行われているが、消化器がんに対するものは少ない。
見つかったとしてもそれに対する薬剤の開発が待たれ、その後に治験が行われ効果が認められててやっと治療につながる。
まだまだ遠いのが現状です。

本日の川上先生は一般の患者さんにわかりやすいように言葉を選びながら説明くださいました。
その反面、会場から上がる非常に専門的な質問には、患者さんたちの勉強力に川上先生も驚かされていました。

平日の夕刻から大阪で実施されたセミナーにもかかわらす多くの皆さんにご参加しただきました。
先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。

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B細胞性悪性腫瘍薬の候補となる経口PI3Kデルタ阻害薬ME-401のフェーズ1試験が来年国内で開始 https://oncolo.jp/pick-up/news2781 https://oncolo.jp/pick-up/news2781 B細胞性悪性腫瘍薬の候補となる経口PI3Kデルタ阻害薬ME-401のフェーズ1試験が来年国内で開始 2018-11-08UTC07:00:17+0000 協和発酵キリンは、経口PI3Kデルタ阻害薬ME-401の日本でのフェーズ1試験を2019年に開始する。
11月5日に、米MEI Pharma社とライセンス契約を締結し日本におけるME-401の独占的な開発および販売に関する権利を獲得したと発表した。

続きを読む
http://ux.nu/uHg26

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/

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ALK肺がん、RET肺がんに選択肢が増え治療シークエンスを考える時代に https://oncolo.jp/pick-up/news2780 https://oncolo.jp/pick-up/news2780 ALK肺がん、RET肺がんに選択肢が増え治療シークエンスを考える時代に 2018-11-08UTC05:00:59+0000 今年9月の世界肺癌学会では、ALK陽性肺がんの1次治療としてbrigatinibのクリゾチニブを超える有効性がフェーズ3試験で示され、ROS1融合遺伝子陽性肺がんに対するentrectinib、およびEGFRとHER2エクソン20の変異に対するpoziotinibといった新薬の臨床試験結果も発表された。

続きを読む
http://ux.nu/9Z3Yp

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/

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MRIによる乳がんスクリーニングは本当に必要? https://oncolo.jp/uncategorized/news2779 https://oncolo.jp/uncategorized/news2779 MRIによる乳がんスクリーニングは本当に必要? 2018-11-08UTC03:00:34+0000 子宮内膜症で通院中の患者から、診察後に乳がん検診について相談された。
患者の身内で乳がんになった者はおらず、これまでに乳房の異常を指摘されたこともないが、40歳になったのを機に乳がん検診を受けることを考えているという。

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http://ux.nu/Bv7sf

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/

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ペムブロリズマブと化学療法の併用が進行扁平上皮NSCLCの1次治療として米国で承認 https://oncolo.jp/pick-up/news2778 https://oncolo.jp/pick-up/news2778 ペムブロリズマブと化学療法の併用が進行扁平上皮NSCLCの1次治療として米国で承認 2018-11-08UTC01:00:01+0000 米食品医薬品局(FDA)は10月30日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブについて、進行扁平上皮非小細胞肺がんに対する1次治療として、化学療法(カルボプラチンとパクリタキセルまたはnab-パクリタキセル)との併用療法を承認したと発表した。

続きを読む
http://ux.nu/C2ykQ

ニュース選定者:小森 駿

日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/

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病気と闘う子供たちにクリスマスカードを贈ろう!クリック数に応じて届けるキャンペーンが開催中 https://oncolo.jp/pick-up/news2777 https://oncolo.jp/pick-up/news2777 病気と闘う子供たちにクリスマスカードを贈ろう!クリック数に応じて届けるキャンペーンが開催中 2018-11-07UTC23:00:57+0000 雑貨店「PLAZA」などを運営する株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー(プラザスタイル)は11月1日から、社会貢献活動の一環として、病気を闘う子供たちにクリスマスカードを贈る「Heartful Christmas Messages Campaign」を始めた。

続きを読む
http://ux.nu/gNEO5

ニュース選定者:中島 香織

IRORIO
https://irorio.jp/

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ディグニティセラピー https://oncolo.jp/pick-up/news2776 https://oncolo.jp/pick-up/news2776 ディグニティセラピー 2018-11-07UTC13:00:48+0000 少し前ですが、6月に緩和医療学会で聞いてちょっと面白かった精神療法を紹介したいと思います。
ディグニティセラピーと言います。

続きを読む
http://ux.nu/37PMj

ニュース選定者:可知 健太
Medium
https://medium.com/@ysk_cancer

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世界初、治療として患者に美術館訪問を「処方」 カナダ医師会 https://oncolo.jp/pick-up/news2775 https://oncolo.jp/pick-up/news2775 世界初、治療として患者に美術館訪問を「処方」 カナダ医師会 2018-11-07UTC11:00:48+0000 カナダの医師会が、患者の健康回復を促進する治療の一環として、美術館への訪問を「処方」することになった。世界初の試みだという。

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http://ux.nu/0PmPN

ニュース選定者:可知 健太
AFPBB NEWS
http://www.afpbb.com/?cx_part=nav

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【11/23 胃がんセミナー】スキルス胃がんを知る https://oncolo.jp/event/kibonokai1123 https://oncolo.jp/event/kibonokai1123 【11/23 胃がんセミナー】スキルス胃がんを知る 2018-11-07UTC10:15:03+0000

目次

講師

金沢大学附属病院 胃腸外科 診療科長
伏田 幸夫 先生

開催概要

セミナー名

『スキルス胃がんを知る』

日時

2018年11月23日(祝・金)
開場:12:30 開演:13:00

タイムスケジュール

13:00~ 轟 浩美理事長 挨拶 質問受付開始   
13:30~ 伏田 幸夫 先生 ご講演
14:30~ 質疑応答
17:45(予定) 閉会 

会場


日本橋プラザビル 6階会議室

東京都 中央区日本橋2丁目3-4

参加費

無料

どなたでもご参加いただけます。
※定員40名のため、申し込みが定員を超えた場合、「希望の会」会員を優先させていただきます

お申込み

info@npokibounokai.org まで

主催:スキルス胃がん患者家族会 認定NPO法人 希望の会

後援:日本胃癌学会
がん情報サイト「オンコロ」

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「生きている」実感 がん患者ら400人、ホノルル完走 https://oncolo.jp/pick-up/news2774 https://oncolo.jp/pick-up/news2774 「生きている」実感 がん患者ら400人、ホノルル完走 2018-11-07UTC09:00:35+0000 米ハワイで毎年開かれるホノルルマラソンに、がん患者やサバイバーらが参加するツアーがある。
これまで400人が参加、全員が完走した。
走ることを決めた患者は、みるみる表情が変わり、「違うもの」を見るようになるという。

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http://ux.nu/TSANr

ニュース選定者:鈴木 薫子
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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Preferred NetworksとPFDeNAが、深層学習技術を用いて少量の血液でがん14種を判定するシステムの共同研究を開始 https://oncolo.jp/pick-up/news2773 https://oncolo.jp/pick-up/news2773 Preferred NetworksとPFDeNAが、深層学習技術を用いて少量の血液でがん14種を判定するシステムの共同研究を開始 2018-11-07UTC07:00:42+0000 株式会社Preferred Networksと株式会社ディー・エヌ・エーとPFNの合弁企業である株式会社PFDeNAは、深層学習技術を活用し、少量の血液で14種類のがんを早期発見する検査システムの研究開発を開始します。

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http://ux.nu/u4lww

ニュース選定者:小森 駿
Prederred Networks
https://www.preferred-networks.jp/ja/

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松浪健四郎氏 すい臓がんを告白 ステージ1「大した状況ではない」 https://oncolo.jp/pick-up/news2772 https://oncolo.jp/pick-up/news2772 松浪健四郎氏 すい臓がんを告白 ステージ1「大した状況ではない」 2018-11-07UTC05:00:52+0000 日本体育大学理事長で日本レスリング協会副会長の松浪健四郎氏が27日、都内で行われた日体大柔道部の祝賀会に出席し、すい臓がんを患い治療していることを明かした。
早期発見で「ステージ1」だと明かし、手術を受けるという。

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http://ux.nu/onlOr

ニュース選定者:柳澤 昭浩
デイリースポーツ
https://www.daily.co.jp/

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本庶氏の指摘は「心外」 オプジーボ開発の小野薬品社長 https://oncolo.jp/pick-up/news2270-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2270-2 本庶氏の指摘は「心外」 オプジーボ開発の小野薬品社長 2018-11-07UTC03:00:21+0000 ノーベル医学生理学賞に選ばれた本庶佑・京大特別教授との共同研究で知られる小野薬品工業。
開発したがん治療薬「オプジーボ」は会社の業績を支える。
相良暁社長が26日、朝日新聞のインタビューに応じ、開発の苦労や本庶氏との関係を初めて本紙に語った。

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http://ux.nu/kUis4

ニュース選定者:可知 健太
アピタル
http://www.asahi.com/apital/

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【第29回  Meet the Expert:消化管神経内分泌腫瘍】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_29 https://oncolo.jp/event/mte_29 【第29回  Meet the Expert:消化管神経内分泌腫瘍】動画公開 2018-11-07UTC03:00:07+0000 2018年9月21日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第29回 消化管神経内分泌腫瘍」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

セミナー動画

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター希少がんセンター長/中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科 川井 章

講演


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 消化管内科 本間 義崇

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 消化管内科 本間 義崇
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] しまうまネット 松山 千恵子
[解説] がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知 健太 
 

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健康情報の「エビデンス」を鵜呑みにしてはいけない理由 https://oncolo.jp/pick-up/news2369 https://oncolo.jp/pick-up/news2369 健康情報の「エビデンス」を鵜呑みにしてはいけない理由 2018-11-07UTC01:00:33+0000 エビデンスには「強弱」つまり、強い証拠と弱い証拠があるのだろうか。
参考になりそうな考え方として、「エビデンスレベル」という概念があり、疫学の入門書を読んだことがある人なら知っているかもしれない。

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http://ux.nu/Idiut

ニュース選定者:可知 健太
ナショナルジェオグラフィック日本版サイト
http://ux.nu/M1Inu

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がん患者の気持ちを変える、注目の『アピアランスケア』って何!? https://oncolo.jp/pick-up/news2368 https://oncolo.jp/pick-up/news2368 がん患者の気持ちを変える、注目の『アピアランスケア』って何!? 2018-11-06UTC23:00:40+0000 2人に1人が「がん」になる今、治療をしながら仕事や家事を行なう人も増えている。
病気になってからも続く日常をよりよくするために様々な活動も始まっている。
そのひとつが、今注目される『アピアランスケア』、外見へのケアだ。

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http://ux.nu/AgU86

ニュース選定者:柳澤 昭浩
Aging Style
http://www.agingstyle.com/

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ピンクリボン月間だから伝えたい、乳がん検診「やりすぎ」の弊害 https://oncolo.jp/pick-up/news2363-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2363-2 ピンクリボン月間だから伝えたい、乳がん検診「やりすぎ」の弊害 2018-11-06UTC13:00:48+0000 自らも40代で乳がんを経験し、現在はNPO法人キャンサーリボンズ理事、NPO法人CNJ認定がん体験者コーディネーターとしても幅広く活動している、美容ジャーナリストの山崎多賀子さんに、がん検診について話を聞いた。

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https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58105

ニュース選定者:濱崎 晋輔
現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/

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キャンサーペアレンツ 絵本『ママのバレッタ』子供への読み聞かせ がん教育に寄与 11月下旬発売 https://oncolo.jp/news/181106k01 https://oncolo.jp/news/181106k01 キャンサーペアレンツ 絵本『ママのバレッタ』子供への読み聞かせ がん教育に寄与 11月下旬発売 2018-11-06UTC11:01:51+0000 一般社団法人キャンサーペアレンツが制作した絵本『ママのバレッタ』とそれに関する研究が、10月18日から20日に開催された第56回癌治療学会学術集会のPAL(ペイシェント・アドボケイト・リーダーシップ・プログラム)にて最優秀賞に選出された。

CanParbana

キャンサーペアレンツ 子供へのがん教育に絵本で挑む

子供をもつがん患者のSNSコミニティであるキャンサーペアレンツは2016年4月に胆道がんサバイバーである西口洋平氏によって設立され、現在、会員は2,500名にもおよぶ。

キャンサーペアレンツ会員で構成される絵本プロジェクトは、「がんサバイバーである親の気持ちを子供に伝えたい、がん患者と家族の支えがほしい」という、自分たちが抱えるニーズにより発足。「子供をもつがん患者だからこそつくれる絵本がある」と制作に取り掛かかり、その第一弾が『ママのバレッタ』となる。

一方、2016年に成立したがん対策基本法改正法に基づき作成された がん対策推進基本計画(第3期)では、がん教育・がんに対する知識の普及啓発があげられている。本計画では、子供の頃から教育を受けることが重要であり、子供ががんに対する正しい知識、がん患者への理解及び命の大切さに対する認識を深めることが重要と記載され、小児期からのがん教育が課題になっている。

そこで、キャンサーペアレンツは『ママのバレッタ』が がん教育の場においても効果的な教材になり得るかを、実際に小学校にて読み聞かせを行い、その前後の児童のがんに対するイメージを比較した。

『ママのバレッタ』を学校教育現場へ

キャンサーペアレンツは、岐阜県中津川市立落合小学校5、6年生63名に対して『ママのバレッタ』を読み聞かせ前後におけるがんの認識の変化を比較検討した。

設問は「がんになった後も同じ生活ができると思う?」という選択質問と「自由記載」となる。解析はWilcoxon符号付き順位和検定と形態素解析モジュールを用いたデータマイニングにて行った。

結果、「がんになった後も同じ生活ができると思う?」という問いに対して、読み聞かせ前は「あまりできない」という回答が大半であり、「わからない」や「ぜんぜんできない」というネガティブなイメージの回答も多かったが、読み聞かせ後はいずれの回答も大幅に減少し「少しできる」という回答が増加した。前後いずれかで「分からない」と回答した例を除いて、がんになった後のイメージが有意に改善した(p<0.0001)。

また、「自由記載」をデータマイニングした結果、読み聞かせ前後で「悲しい/悲しく」「心配」の2単語は出現数の減少が認められた(「悲しい/悲しく」:前29→後19、「心配」:前16→後9)。

以上の結果にて、キャンサーペアレンツは「ママのバレッタを小学校で読み聞かせすることが、がんになった後の生活のイメージ改善に寄与することを示し、家庭内にとどまらず学校などの教育の場においても情報共有ツールとしての絵本が効果的である可能性を示している。」と結論付けた。

今回の受賞について、絵本プロジェクトの一人である前田美智子氏は「まだ研究という意味ではスタートラインにも関わらず、発表の機会を頂いたことが有り難く、さらにこうして評価頂いたことに感謝しかありません。」と述べた。

絵本を制作するだけではなく、研究として学校現場にて読み聞かせ前後を比較検討したキャンサーペアレンツ。勿論、一つの小学校という限定的なコミュニティであることや前後比較という手法など、研究としては脆弱な点があるが、このように研究として学会報告し、ペイシェント・アドボケイト・リーダーシップ・プログラムの最優秀賞を受賞した同団体に称賛を送りたい。

『ママのバレッタ』は11月下旬に発売予定

現在、『ママのバレッタ』は発売に向けて準備中である。

出版社である生活の医療株式会社によると、(現在、Amazon上の表記は12月2日となっているが)11月下旬発売予定として準備を進めているとのこと。

キャンサーペアレンツ代表の西口氏は『ママのバレッタ』発売に際し次のように述べる。

「がんになったお父さんやお母さんが、何の経験もない中で制作を進めてきました。様々な困難がありましたが、多くの方の支えによって出版までたどり着くことができました。本当にありがとうございます。「親子でがんの理解を」「がん教育への活用」など、絵本の利用によるアウトカムは可能性に満ちています。しかし、それ以上に可能性を感じたのは、想いをもってモノづくりに関わるプロセスそのものが、がん当事者に大きなチカラをもたらすということです。絵本のストーリーを考える、下絵を書く、色をつける、それを最後のライフワークにしたプロジェクトメンバーもいましたが、そこにはイキイキとした姿がありました。キャンサーペアレンツとしてはこれからも、絵本はもちろん、それに限らず、会員のみなさんの生きるチカラにつながるプロジェクトを立ち上げ、社会につなげていきたいと考えています。」

すでに先行予約は開始しており、是非、一度、お読みいただければと思う。

ママのバレッタ告知ページはコチラ

西口洋平氏体験談 & キャンサーペアレンツ設立までの軌跡

36歳胆管がん闘病中の ”ぐっち” が挑む社会課題解決シリーズ

第1回 ”ぐっち” が挑む社会課題解決シリーズ(2016/3/4)

第2回 SNSを使ってもらうために(2016/3/10)

第3回 患者会との連携(2016/3/13)

第4回 SNSの盛り上がり??(2016/3/25)

第5回 SNSのリリース(2016/4/13)

第6回 ビジネスコンテストへの参加(2016/4/16)

第7回 体験を語る(2016/4/16)

第8回 投資家に会いにいく(2016/5/11)

第9回 知ってもらうために(2016/5/14)

第10回 当事者との意見交換(2016/6/3)

第11回 事業家からのアドバイス

*オンコロでの掲載はここまで。後はキャンサーペアレンツがメインアクティビティとなる。

西口氏のブログ
35歳でのがん告知、最後の仕事。

文:可知 健太

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ノーベル賞受賞で話題のキーワード「免疫療法」がネット検索にもたらす変化 https://oncolo.jp/pick-up/news2361-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2361-2 ノーベル賞受賞で話題のキーワード「免疫療法」がネット検索にもたらす変化 2018-11-06UTC11:00:14+0000 よく知らない言葉を目にしたときに多くの人が頼るのが、ネット検索。
最近では、本庶佑さんがノーベル医学生理学賞を受賞したことで、「免疫療法」という言葉が注目を集めた。

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http://ux.nu/4nQMh

ニュース選定者:鳥井 大吾
BuzzFeed News
https://www.buzzfeed.com/jp/news

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マクロファージ免疫チェックポイント阻害薬を利用するがん免疫療法の新戦略 https://oncolo.jp/news/181106f01 https://oncolo.jp/news/181106f01 マクロファージ免疫チェックポイント阻害薬を利用するがん免疫療法の新戦略 2018-11-06UTC09:48:56+0000 この記事の3つのポイント
・マクロファージサイドに着目した免疫チェックポイント戦略
・CD47がマクロファージの抗腫瘍活性を抑制する免疫チェックポイント分子となる
・非ホジキンリンパ腫患者に対してCD47阻害薬が持続的に奏効

腫瘍細胞に発現するCD47とマクロファージに発現するシグナル制御蛋白質α(SIRPα)による免疫チェックポイントを阻害することで、非ホジキンリンパ腫(NHL)患者に強力かつ持続的な奏効をもたらしたとする中間報告が、2018年11月1日のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌(379号1711ページ)に掲載された。米国Stanford大学のRanjana Advani氏を筆頭著者とする論文で、これに対し、イタリアHumanitas大学のAlberto Mantovani氏、ならびに英国Queen Mary大学のDan L. Longo氏が同誌で論説、がん免疫療法の新しい道を拓く成果として評価した。固形がんへの適応可能性も模索する価値があるとした。

抗CD47抗体を非ホジキンリンパ腫(NHL)患者に週1回静注

Advani 氏らは、米Forty Seven社が開発した抗CD47モノクローナル抗体Hu5F9-G4の第1b相試験(NCT02953509)で、再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者15例、濾胞性リンパ腫(FL)患者7例を対象とし、日本でもNHLの適応で承認されている抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブ(商品名リツキサン)と併用してHu5F9-G4を投与した。対象患者には、リツキサンの前治療で進行した患者も含まれていた。その結果、完全奏効(CR)36%を含め50%の全奏効率が得られ、有害事象も軽度の貧血など忍容性は良好であった。DLBCL患者集団は追跡評価期間6.2カ月(中央値)で全奏効率40%、CR率33%、FL患者集団では8.1カ月(中央値)でそれぞれ71%、43%に達した。これら奏効例の91%は解析時点でも効果が持続していた。

抗CD47抗体はdon’t eat me シグナルを遮断してマクロファージの貪食ブレーキを解除

Hu5F9-G4は腫瘍細胞に発現するCD47に結合してその機能を阻害する。上記試験で期待されている仮説は、Hu5F9-G4がマクロファージと腫瘍細胞による免疫チェックポイント、つまりブレーキを解除し、マクロファージの活性化による抗腫瘍免疫を働かせるというもの。CD47は「私を食べないで(don’t eat me)」シグナルを発する分子で、様々な細胞に広く発現している。腫瘍細胞のCD47が出すシグナルをマクロファージのシグナル制御蛋白質α(SIRPα)が感知すれば、マクロファージは腫瘍細胞を貪食しないため、Hu5F9-G4はその「食べないで」シグナルを発生させない役割を果たす。なお興味深いことに、CD47は、既に使われているオプジーボなどが介入する免疫チェックポイント分子PD-L1とともに、がん遺伝子であるC-MYCにより増幅されることが2016年に報告された。

抗CD47抗体の副作用は予測可能なオンターゲット作用

抗CD47抗体による副作用は貧血である。これはマクロファージに発現するSIRPαの機能に基づくオンターゲット作用で、SIRPαは特に老化した赤血球など、正常細胞の処分・廃棄を調節しているため、抗CD47抗体の介入でマクロファージが赤血球を必要以上に処分したと考えられる。これは薬力学的効果の帰結であるため、実臨床での貧血の予測は可能で、処置や管理がしやすいことが医療者側にとってメリットになる。

マクロファージとT細胞の双方による抗腫瘍免疫の特性を利用した治療法は可能か

マクロファージが腫瘍に対する抗体依存性殺細胞活性のエフェクターとして機能することは1970年代の後半から知られており、前臨床試験、臨床試験でそのin vivo効果が実証されている。T細胞とは異なる抗腫瘍免疫機能を司るマクロファージを利用し、その免疫チェックポイントを阻害する治療法では、T細胞の免疫チェックポイントを阻害する治療法のように腫瘍の遺伝的不安定性は重要ではなく、新たに出現するネオアンチゲンを認識する必要はない。T細胞とは異なるマクロファージの標的認識と自然免疫のチェックポイントに焦点を当てた治療法は、T細胞による殺腫瘍活性を補完する方向に作用する可能性がある。そういう意味でみると、上記試験で認められた奏効の持続性が、マクロファージ免疫チェックポイント解除に伴い、T細胞依存性の抗腫瘍免疫が活性化したと考えることもできる。当然、今後の検証が必要であるが、自然免疫と獲得免疫の双方の活性化が示唆された。

マクロファージ免疫チェックポイントのバイオマーカーは?

既存の免疫チェックポイント阻害薬でも、より効果が得やすい患者を予測するためにバイオマーカーの研究が進められている。今回発表されたマクロファージ免疫チェックポイント阻害という治療法では、薬力学的な指標である貧血はバイオマーカーとなり得そうもない。腫瘍に浸潤するマクロファージは、様々ながん種において予後不良に関連するとの報告もある。現段階では、マクロファージチェックポイント阻害薬のバイオマーカーとして、マクロファージ浸潤の程度が効果を予測し得るかどうかを評価することが重要と考えられた。

固形がんに対する抗CD47抗体の適応可能性は?

今回の試験薬Hu5F9-G4の標的分子であるCD47は、膵管腺がんがん幹細胞コンパートメントに高発現していることが報告されている。またマウスの固形がんモデルで、CD47を阻害することの有効性が示唆されている。今回発表された上記試験では、B細胞性NHL患者を対象として確認された効果であるが、固形がんでもマクロファージ免疫チェックポイント標的治療の適用性を試みる価値は大いにある。

論説のMantovani氏らはこの試験結果について、マクロファージの免疫チェックポイントという視点は、がんの免疫や免疫療法のルーツを改めて考え、検証する機会を与えているとし、マクロファージを活性化させる免疫療法は「back to the future」の一面があると締めくくった。

Macrophage Checkpoint Blockade in Cancer — Back to the Future(N Engl J Med; November 1, 2018; 379:1777-1779)

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妊娠中に乳がん再発。生まれた息子はダウン症。闘病生活を“前向きに”ブログで発信 https://oncolo.jp/pick-up/news2360-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2360-2 妊娠中に乳がん再発。生まれた息子はダウン症。闘病生活を“前向きに”ブログで発信 2018-11-06UTC09:04:04+0000 今では、日本人女性の11人に1人が乳がんにかかると言われている。
乳がんになる人は30歳代から50歳代までの働き盛りの世代に多く、この年代の女性のがん死亡原因のトップとなっている。
そんな中、同じく乳がんを患い、果敢に病と闘う日々の様子をブログで力強く発信している女性がいる。

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https://www.fnn.jp/posts/00377960HDK

ニュース選定者:中島 香織
FNN.jpプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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進行性腎細胞がん患者に対する初回治療としての抗PD-L1抗体薬バベンチオ+インライタ併用が無増悪生存期間を統計学有意に改善 https://oncolo.jp/news/181106y01 https://oncolo.jp/news/181106y01 進行性腎細胞がん患者に対する初回治療としての抗PD-L1抗体薬バベンチオ+インライタ併用が無増悪生存期間を統計学有意に改善 2018-11-06UTC07:17:32+0000 この記事の3つのポイント
腎細胞がんの初回治療に対する免疫チェックポイント阻害薬+α療法
PD-L1抗体バベンチオとインライタの併用が有効
病態進行リスクを31%減少

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて未治療の進行性腎細胞がん患者に対するファーストライン治療としての抗PD-L1抗体薬であるアベルマブ(商品名バベンチオ;以下バベンチオ)+チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるアキシチニブ(商品名インライタ;以下インライタ)併用療法有効性を比較検証した第III相のJAVELIN Renal 101試験(NCT02684006)の結果が公表された。

JAVELIN Renal 101試験とは、未治療の進行性腎細胞がん患者(N=886人)に対してファーストライン治療として2週間に1回バベンチオ10mg/kg+1日2回アキシチニブ5mg併用療法を投与する群(N=442人)、または1日1回スーテント50mgを4週間連日経口投与し、その後2週間休薬する群(N=444人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてPD-L1発現率陽性患者群における無増悪生存期間PFS)、PD-L1発現率陽性患者群における全生存期間OS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目であるPD-L1発現率陽性患者群(PD-L1≧1%)における無増悪生存期間(PFS)中央値はバベンチオ+アキシチニブ群13.8ヶ月に対してスーテント単剤群7.2ヶ月、スーテント群に比べてバベンチオ+アキシチニブ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学有意に39%減少(HR:0.61,P< .0001)した。

また、PD-L1発現率ステータスの有無に関係のない患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はバベンチオ+アキシチニブ群13.8ヶ月に対してスーテント群8.4ヶ月、スーテント群に比べてバベンチオ+アキシチニブ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学有意に31%減少(HR:0.69,P=.0001)した。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はバベンチオ+アキシチニブ群55.2%(95%信頼区間:49.9%-61.2%)に対してスーテント群25.5%(95%信頼区間:20.6%-30.9%)を示した。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はバベンチオ+アキシチニブ群71.2%に対してスーテント群71.5%。治療関連有害事象(TRAE)により治療中止に至った患者はバベンチオ+アキシチニブ群22.8%に対してスーテント群13.4%。

以上のJAVELIN Renal 101試験の結果より、Memorial Sloan Kettering Cancer Center・Robert Motzer氏は下記のようにコメントを述べている。”本試験は、未治療の進行性腎細胞がん患者に対するファーストライン治療として、抗PD-L1抗体薬であるバベンチオがスーテント単剤療法に優越性を示した初の第III相試験の結果になります。また、サブグループ解析より全ての患者において無増悪生存期間(PFS)の優越性が示されております。”

Avelumab plus axitinib significantly improve progression-free survival in untreated renal cell carcinoma [ESMO 2018 Press Release]

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第34回OMCE 肝臓がん https://oncolo.jp/event/omce34report https://oncolo.jp/event/omce34report 第34回OMCE 肝臓がん 2018-11-06UTC01:34:06+0000 講演タイトル:『肝臓がん』
演    者:池田 公史 先生(国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科長)
日    時:10月26日(金)
場    所:日本橋ライフサイエンスビルディング3F 313会議室

今月は、肝臓がんをテーマにご来場頂きました。

クローズドセミナーであるため全ての情報は掲載できませんが、ポイントとなる情報をお伝えしていきます。

今回は、肝臓がんの中でも肝臓の中から発生したがんである原発性肝がんについて、「肝臓がんの基礎知識」、「肝臓がんの局所療法」、「肝臓がんの薬物療法」を中心にご講義頂きました。

肝臓がんの基礎知識

肝臓がんの死亡数は、膵がんに次ぐ5番目に多いがんになりますが、近年減少傾向となっております。これは、輸血などで肝炎による水平感染が起こらなくなったこと、肝炎のコントロールが良好になったこと、そして、多くは肝炎から発症する高リスクの人に定期的な検査などで早期発見ができているためです。

肝臓がんの組織型は肝細胞がんが90%以上を占めており、その多くはB型・C型肝炎から発生することが多いそうです。しかし、近年非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)からの発症も増加傾向にあるそうです。


「肝細胞がんの検査方法」

肝細胞がんの治療方針は、がんの進行度による病期分類のみではなく、肝機能を考慮する必要があり、肝障害の評価も重要です。


「肝障害度・Child Pugh分類」

肝臓がんの局所療法

肝細胞がんの治療法は、切除・局所穿刺療法(RFAなど)・肝動脈化学塞栓療法TACE)・肝移植放射線治療・全身薬物療法・などがあり、これらの治療を駆使した集学的治療が行われています。

他のがん種では、手術・抗がん剤・放射線が治療の三本柱ですが、肝臓がんでは有効な局所療法があるのも特徴です。


「肝細胞がんの治療法」

肝臓がんの薬物療法

肝臓がんの薬物療法には肝動注化学療法と全身薬物療法があります。

肝動注化学療法は肝動脈から抗がん剤を投与し、がんの縮小を期待する治療法です。肝動脈化学塞栓療法(TACE)が困難、または治療抵抗性の方などが対象となります。

肝細胞がんに対する肝動注化学療法は、ランダム化比較試験で延命効果が示されておらず、標準治療としては位置づけられていません。
しかし、良好な腫瘍縮小効果・生存期間延長が報告されているため、日本ではよく行われている治療です。

全身薬物療法は、全身に薬物を投与し、がんの増大の抑制を期待する治療です。
分子標的薬治療の進歩が目覚ましく、初回治療としてソラフェニブとレンバチニブ、ソラフェニブ不応の患者にレゴラフェニブが承認されています。

今後、カボザンチニブ、ラムシルマブも良好な治療成績が報告され、日本での承認が期待されています。
また、近年免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブペムブロリズマブなど)も期待されており、免疫チェックポイント阻害剤との併用療法も登場し、薬物の開発が盛んになり薬物療法の治療成績が急速に向上しているそうです。

局所療法から薬物療法の時代へ、新薬によるパラダイムシフトになっており、薬物が増える事で肝動脈化学塞栓療法(TACE)のみに頼らず、生存率も上がるようになるそうです。

また、質疑応答では、肝臓がんを予防する方法は何か、ソラフェニブの副作用コントロールについて徹底されていると聞いたが、どのような事をしているのか、またチーム医療として普及するためにどんな事ができるのか、治療をやめるべきタイミングは、などの質問が挙がりました。

肝臓がんを予防する方法については、肝炎がある方は肝臓を悪くする因子を控える事が大切だそうです。飲酒などがこれにあたりますが、週に1-2回ワインやビールを1杯飲むなど、嗜む程度は良いと仰いました。

しかし、一番は定期的な検診や受診が最大の予防です。肝炎がない場合は、ある方の予防よりさらに難しいそうです。

ソラフェニブの副作用コントロールについて、具体的には例えば手足症候群では予防的に化学療法の一週間前から手足にクリームを塗りこみ、角質を減らします。手足症候群は角質があると発症しやすいと言われており、これを防ぐ為の処置です。

さらに、薬剤師と在宅でも連絡が取れる、病院からも連絡をして近況を伺ったりと連携マネジメントもしているそうです。

またチーム医療として普及するために取り組んでいることを教えていただきました。現状では時間外の勉強会など、モチベーションの高い人の集まりで成立しているそうです。保険診療報酬がつかない為、ボランティアとなっています。

そこで、点数がつくなど国の制度として変化があれば、この取り組みは広がるのではないか、と先生は仰いました。
患者の立場では、勉強会でメディカルスタッフなども集まり、お互いにスムーズなマネジメントをすると良いのではないか、と提案されました。

副作用で、治療をやめるべきタイミングは、判断は難しいそうです。先生は、中止ではなく、休止がよいと提案されました。休薬して体力の回復を狙います。しかし、患者さん自身も言いづらいこともあるので、看護師などが診察前に聞き取りなどをして、医師が採血などの検査結果も考慮し、判断します。

治療は、細く長くすることが大切で、相談すれば色んな人から色んな方法で乗り切れます。

当日ご聴講された方々より、「新薬の開発により、がん=死ではない時代になってきており、とても驚いた」「すばらしいチーム医療体制、病院の努力に感動した」「今後の治療にまだまだ希望が持てると思った」など、多くのご感想が寄せられました。

先生がご提示してくださった臨床試験の結果には、先週のヨーロッパ臨床腫瘍学会でのもの、という最新の情報もあり、とても興味深く聴講できました。

最後に、先生は「肝炎がコントロールでき、患者は減り、薬物も増えている。情報収集をし、いろんなセカンドオピニオンを知ることが大切」とアドバイスをくださいました。

池田先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。

(赤星)

11月22日(木)は、がん研有明病院 消化器化学療法科 部長 山口 研成 先生をお迎えし、『胃がん』をテーマにご講義いただきます。

次回は通常と異なり木曜日開催です。ご注意ください。会場は「日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室」です。皆様のご参加をお待ちしております。

2018年OMCEセミナースケジュール/お申込み

 

 

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未治療のALK陽性非小細胞肺がんアジア人患者に対するALK阻害薬アレセンサ、ザーコリに比べて無増悪生存期間を延長する https://oncolo.jp/news/181105y03 https://oncolo.jp/news/181105y03 未治療のALK陽性非小細胞肺がんアジア人患者に対するALK阻害薬アレセンサ、ザーコリに比べて無増悪生存期間を延長する 2018-11-05UTC06:16:42+0000 この記事の3つのポイント
・ALK陽性非小細胞肺がん患者のアジア人データ
・初回治療についてアレセンサがザーコリ無増悪生存期間を減少
・アレセンサはザーコリに対してリスクを78%低下

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて未治療のALK陽性進行性または転移性非小細胞肺がんアジア人患者に対するALK阻害薬であるアレクチニブ(商品名アレセンサ;以下アレセンサ)単剤療法有効性を比較検証した第III相のALESIA試験(NCT02838420)の結果が公表された。

ALESIA試験とは、未治療のALK陽性進行性または転移性非小細胞肺がんアジア人患者に対するファーストライン治療として1日2回アレセンサ600mg単剤療法を投与する群、または1日2回クリゾチニブ250mg(商品名ザーコリ)単剤療法を投与する群に2:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として治験医師判断による無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として独立評価機関判断による無増悪生存期間(PFS)、中枢神経系CNS)に転移を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)、全生存期間OS)などを比較検証した多施設共同オープンラベルの第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である治験医師判断による無増悪生存期間(PFS)中央値はアレセンサ群で未到達(95%信頼区間:20.3ヶ月-未到達)に対してザーコリ群で11.1ヶ月(95%信頼区間:9.1-13.0ヶ月)、アレセンサ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学有意に78%減少(HR:0.22,95%信頼区間:0.13-0.38)した。

また、副次評価項目である独立評価機関判断による無増悪生存期間(PFS)中央値はアレセンサ群で未到達(95%信頼区間:16.7ヶ月-未到達)に対してザーコリ群で10.7ヶ月(95%信頼区間:7.4ヶ月-未到達)、アレセンサ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを63%減少(HR:0.37,95%信頼区間:0.22-0.61)した。

さらに、中枢神経系(CNS)に転移を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)は、アレセンサ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを86%減少(HR:0.14,95%信頼区間:0.06-0.30)した。

一方の安全性として、治療関連有害事象(TRAE)は既存の臨床試験で確認されているアレセンサ単剤療法の安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認されたものはなかった。

以上のALESIA試験の結果より、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社・最高医学責任者兼グローバル開発責任者であるSandra Horning氏は以下のように述べている。”今日まで、アレセンサは中国を含む65カ国で製造承認がおりてます。ALESIA試験は、未治療のALK陽性進行性または転移性非小細胞肺がん患者さんに対するファーストライン治療としてのアレセンサ単剤療法の有用性を後押しすることでしょう。”

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リンパ球減少症 https://oncolo.jp/dictionary/lymphopenia https://oncolo.jp/dictionary/lymphopenia リンパ球減少症 2018-11-05UTC05:00:49+0000 リンパ球減少症とは、血液中のリンパ球(白血球の一種)の数が異常に少なくなった状態のことです。
リンパ球減少症は、総リンパ球数が成人で1000/μL未満
または2歳未満の小児で3000/μL未満となった状態です。
続発症として、日和見感染症、悪性疾患および自己免疫疾患のリスクの増加などがあります。

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リアルワールドデータ https://oncolo.jp/dictionary/real_world_data https://oncolo.jp/dictionary/real_world_data リアルワールドデータ 2018-11-05UTC04:58:18+0000 リアルワールドデータとは、臨床現場から行われている医療や調剤の行為を
二次利用可能な形で電子的に収集して構築し、匿名化されたデータベースのことをいいます。
代表的なものに診療報酬明細書や電子カルテなどがあります。
医薬品の開発には多額の費用が必要でしたが、この実臨床を反映したリアルワールドデータの活用によって
大幅な効率化・低コスト化・迅速化が期待されています。

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リンチ症候群(HNPCC) https://oncolo.jp/dictionary/hnpcc https://oncolo.jp/dictionary/hnpcc リンチ症候群(HNPCC) 2018-11-05UTC04:55:16+0000 リンチ症候群HNPCC)とは、遺伝性腫瘍の1つで、若年で発症する大腸がんを主徴としています。
全大腸がんのうち、1-5%がリンチ症候群(HNPCC)と関連した大腸がんと考えられています。
また、リンチ症候群(HNPCC)では、大腸がんだけでなく、胃がん、小腸がん、
女性では子宮内膜がんや卵巣がんを発症するリスクが高いことも知られています。

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臨床的有用率(CBR) https://oncolo.jp/dictionary/cbr https://oncolo.jp/dictionary/cbr 臨床的有用率(CBR) 2018-11-05UTC04:50:22+0000 臨床的にどれくらいの割合で効果が得られたかの割合を表したもので
腫瘍縮小効果のうち、治療開始から増悪/再発までに記録された最良の効果である最良総合効果における
完全奏効Complete Response:CR)と部分奏効Partial Response:PR)又は
24週以上継続した症状安定(Stable disease:SD)などと定義されます。
 
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無増悪生存率(PFS rate) https://oncolo.jp/dictionary/pfs_rate https://oncolo.jp/dictionary/pfs_rate 無増悪生存率(PFS rate) 2018-11-05UTC04:46:23+0000 無増悪生存率とは、治療後、ある一定期間がんが進行せず安定した状態である患者割合が
全体の何割であったかを示す指標です。
 
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無再発生存期間(RFS) https://oncolo.jp/dictionary/rfs https://oncolo.jp/dictionary/rfs 無再発生存期間(RFS) 2018-11-05UTC04:43:24+0000 無再発生存期間RFS: relapse-free survival)とは、
がんの再発を認めない状態で生存している期間をいいます。
がんの種類や臨床試験で定められた条件などによって違いがあります。
がんの臨床試験の評価項目に関して、乳がんや大腸がんなど、特に予後の良い集団を対象とする場合、
全生存期間OS)が主要評価指標だと、現実的でないほど膨大な登録患者数や
極めて長期の追跡を必要としてしまうことから、次善の策として全死亡に加えて
再発もイベントとする無再発生存期間を主要評価指標とすることもあります。
 
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保険診療 https://oncolo.jp/dictionary/insurance_medical https://oncolo.jp/dictionary/insurance_medical 保険診療 2018-11-05UTC04:38:31+0000 保険診療とは国民健康保険や社会保険等の健康保険などの公的医療保険制度が適用される診療のことです。
よって医療費は現役世代であれば3割の自己負担で済みます。相対する言葉として自由診療があります。
 
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ホルモン受容体 https://oncolo.jp/dictionary/hormone_receptor https://oncolo.jp/dictionary/hormone_receptor ホルモン受容体 2018-11-05UTC04:36:11+0000 ホルモン受容体とは、ホルモン情報を認識し結合して、細胞内の核へ情報を伝える役目を果たています。
その指令に基づき、細胞は目的とする酵素などを作り出します。
受容体はレセプターともいい、それぞれ一つの物質しか受けることができません。
結合する物質をリガンドと呼び、受容体との関係はカギとカギ穴のようなしくみになっています。
 
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不変(SD) https://oncolo.jp/dictionary/sd https://oncolo.jp/dictionary/sd 不変(SD) 2018-11-05UTC04:33:02+0000 不変SD)とは、がんの薬物療法の効果を示す評価のひとつで、
腫瘍の大きさが変化しない状態(Stable Disease)のこといいます。
一般的にがんの薬物療法の効果を示す評価には、
完全寛解(CR)、部分寛解(PR)、不変(SD)、増悪(PD)などがあり
がんの種類によって評価基準が異なり、またさらに細かく設定されているがんもあります。
 
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放射線治療 https://oncolo.jp/dictionary/radiation_therapy https://oncolo.jp/dictionary/radiation_therapy 放射線治療 2018-11-05UTC04:29:43+0000 放射線治療とは、がん治療として単独で行う場合もありますが、
薬物療法(抗がん剤治療)や手術など、他の療法と併用する場合に行います。
手術との併用では再発を防ぐために手術の前後に行われたり、
膵臓がんなどでは手術中にがんに放射線を当てることもあります(術中照射)。
このほか、骨に転移したがんによる痛みを和らげたり、
神経を圧迫してしびれや痛みの原因になっいるがんを治療する場合にも行われます。
治療の進め方は、放射線診断医・治療医、外科医、薬物療法を担当する腫瘍内科医など
それぞれの専門家が集まって検討されます。
 
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変異(遺伝子変異) https://oncolo.jp/dictionary/gene_mutation https://oncolo.jp/dictionary/gene_mutation 変異(遺伝子変異) 2018-11-05UTC04:25:17+0000 遺伝子変異とは人の細胞内にある遺伝子が先天的または後天的に何らかの異常を来した状態の事です。
先天的な変異は体を構成するすべての細胞に見られるDNAの変異で親から子へ、
世代から世代へと受け継がれていきます。
後天的変異はヒトが生きていく過程において引き起こされるDNAの変異です。
遺伝性変異と違い、一つ一つの細胞のDNAの中で起こり
変異が起こった細胞に由来する細胞のみに受け継がれることです。
後天的変異は、ひとつの細胞が二つに分かれる細胞分裂の際に、
DNAの偶然のミスによってしばしば引き起こされます。
また放射線や毒物といった環境からの要因によって引き起こされることもあります。
すべてのがんはこのように遺伝子が変異することによって引き起こされます。
 
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白血球減少症 https://oncolo.jp/dictionary/leukopenia https://oncolo.jp/dictionary/leukopenia 白血球減少症 2018-11-05UTC04:21:57+0000 白血球減少症とは、体内で細菌、真菌(かび)、ウイルスなどの病原菌と戦い、
体を守る働きをしている白血球が減少することを指します。
多くの抗がん剤でこの白血球減少症を副作用で生じるケースが多く、感染症予防対策が重要です。
 
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肺塞栓症 https://oncolo.jp/dictionary/pulmonary_embolism https://oncolo.jp/dictionary/pulmonary_embolism 肺塞栓症 2018-11-05UTC04:15:23+0000 肺の動脈に血液の塊(血栓)が詰まってしまう病気のことを指します。
「エコノミークラス症候群」と呼ばれることも多い病気で、
飛行機などで長時間座った体勢が続くと発症のリスクが高まります。
「長時間座る」という行為は飛行機に乗っている状況に限ったものではなく、
長距離バスでの移動、パソコンを使用したデスクワークなども含まれます。
がん患者さんの体は、がんによる直接的な侵襲だけでなく、間接的にもさまざまな影響を受けています。
その1つが血栓であり、がんの患者さんは、血栓ができやすいことが知られています。
これは、がん患者さんは本来なら止血に大切な血液凝固システムがさまざまな理由で過剰になり、
血栓ができやすい状態にあるためです。
肺塞栓症の治療は、血液が固まらないようにする薬である
ヘパリンの静脈注射やワーファリンの内服による抗凝固療法、
血栓を溶かす組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)やウロキナーゼなどを使用する線溶療法、
手術やカテーテルで血栓を直接取り除く外科的手術療法などがあります。
 
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ペイシェント・アドボカシー・プログラム https://oncolo.jp/dictionary/patient_advocacy_program https://oncolo.jp/dictionary/patient_advocacy_program ペイシェント・アドボカシー・プログラム 2018-11-05UTC04:11:34+0000 ペイシェント・アドボカシー・プログラムとは患者の権利を擁護または支援する予定や計画のことです。
自分の意思を表明することが難しい子ども、障害のある人、高齢者等の患者さんに代わり、
病院から独立した第三者などが、その患者さんの権利を擁護し、支援すること目的とした計画を意味します。
 
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バルセロナ臨床肝がん https://oncolo.jp/dictionary/barcelona_clinical_liver_cancer https://oncolo.jp/dictionary/barcelona_clinical_liver_cancer バルセロナ臨床肝がん 2018-11-05UTC04:07:31+0000 バルセロナ臨床肝がんとは、Barcelona Clinic Liver Cancer の訳で、
1986年に結成された肝がんの疫学、診断に関連した臨床上の課題を検討するチームでした。
現在は肝がんにおける臨床的ケア、研究、教育にわたる多分野の専門チームとなっています。
特にバルセロナクリニック肝臓病期分類システムは世界中で広く受け入れられています。
 
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変異抗原(ネオアンチゲン) https://oncolo.jp/dictionary/neoanchigen https://oncolo.jp/dictionary/neoanchigen 変異抗原(ネオアンチゲン) 2018-11-05UTC04:02:08+0000 変異抗原ネオアンチゲン)とは、がん細胞で起こった遺伝子異常によって生み出される
がん特異的な抗原のことをいいます。
人間の身体は細菌やウイルスなど「自分の体の細胞」ではないものを「異物(非自己)」と判断し、
それらの異物を排除するなどして、生体を守る抵抗力が備わっています。
この仕組みを免疫といいます。
人間のほとんどの細胞はその表面に「自己」を示す目印「抗原」を出すことにより、
免疫から身を守っています。
がん細胞はもともとは正常な細胞であったのものなので、正常細胞と同様に表面に抗原を提示します。
しかし、がん細胞はDNA変異が蓄積して増殖したものなので、
提示される抗原は正常細胞のものとは異なり、免疫細胞に「異物」と判断され攻撃の対象となります。
このがん細胞が提示する抗原のことを変異抗原(ネオアンチゲン)と呼んでいます。
 
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年無浸潤疾患生存率(iDFS rate) https://oncolo.jp/dictionary/idfs-rate https://oncolo.jp/dictionary/idfs-rate 年無浸潤疾患生存率(iDFS rate) 2018-11-05UTC03:55:12+0000 iDFS rateとは年無浸潤疾患生存率のことで
Invasive Disease-free surviva rateの頭文字を取ったものです。
割付日を起算日として、無浸潤性の病変再発と判断された時点、
再発以外の癌病変の出現と判断され、またはあらゆる原因による死亡日までの生存率を示します。
 
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2次治療までの無増悪生存期間(PSF2) https://oncolo.jp/dictionary/psf2 https://oncolo.jp/dictionary/psf2 2次治療までの無増悪生存期間(PSF2) 2018-11-05UTC03:52:58+0000 1次治療終了後、がんが進行することなく生存している期間で2次治療に至るまでの期間を示します。
 
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自由診療 https://oncolo.jp/dictionary/private_practice https://oncolo.jp/dictionary/private_practice 自由診療 2018-11-05UTC03:45:52+0000 自由診療とは公的医療保険制度が適応されない診療の事です。
国が認めていない治療や薬剤を使うと全て自己負担となります。
健康保険を適用した治療との併用(混合治療)は、現在の医療保険制度では認められていませんので、
通常であれば保健が適応となる一般的な診察・検査・投薬・入院についても全額自己負担となります。
 
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奏功持続期間(DOR) https://oncolo.jp/dictionary/dor https://oncolo.jp/dictionary/dor 奏功持続期間(DOR) 2018-11-05UTC03:40:25+0000 がんの治療効果を客観的に判定するときに使われる用語で、効果持続期間とも呼ばれます。
がん治療によって、がんがなくなったり、小さくなったりした日から、
がんが再発または悪化するまでの期間のことです。
がんの種類や臨床試験で定められた条件などによって違いがあります
 
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血小板減少症 https://oncolo.jp/dictionary/thrombocytopenia https://oncolo.jp/dictionary/thrombocytopenia 血小板減少症 2018-11-05UTC03:35:10+0000 血小板減少症とは血液造血器の疾患で血小板が減り出血しやすくなる病気の事です。
赤血球や白血球と同様に骨髄の中で産生される
血液成分である血小板の数が少なくなり出血傾向になってきます。
原因としては骨髄における産生能力の低下、末梢における血小板利用・破壊の亢進、
血小板の体内臓器での分布の異常の3つの原因があげられます。
 
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EGFR陽性ステージIIIA-N2非小細胞肺がん患者に対する術前化学療法としてのタルセバ単剤療法、客観的奏効率54.1%を示す https://oncolo.jp/news/181105y01-2 https://oncolo.jp/news/181105y01-2 EGFR陽性ステージIIIA-N2非小細胞肺がん患者に対する術前化学療法としてのタルセバ単剤療法、客観的奏効率54.1%を示す 2018-11-05UTC03:17:36+0000 この記事の3つのポイント
・EGFR陽性ステージ3A非小細胞肺がん患者に対する術前化学療法
・術前化学療法としてのタルセバ使用を検証する第3相試験
奏効率54.1%、手術率83.1%と有効であるが、予後延長などは現状不明

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にてEGFR遺伝子変異陽性ステージIIIA-N2非小細胞肺がん患者に対する術前化学療法、術後化学療法としてのEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるエルロチニブ(商品名タルセバ;以下タルセバ)単剤療法有効性を比較検証した第III相のCTONG1103試験(NCT01407822)の結果が公表された。

CTONG1103試験とは、EGFR遺伝子変異陽性ステージIIIA-N2非小細胞肺がん患者(N=386人)に対して術前化学療法として42日間、術後化学療法として12ヶ月間の1日1回タルセバ150mg単剤療法を投与する群、または3週を1サイクルとして術前化学療法として2サイクル、術後化学療法として2サイクルの1日目、8日目にゲムシタビン1250mg/m+1日目にシスプラチン75mg/m2併用療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)などを比較検証した多施設共同の第III相試験である。

本試験の結果、術後化学療法としての主要評価項目である客観的奏効率(ORR)はタルセバ群54.1%(95%信頼区間:37.2%-70.9%)に対してゲムシタビン+シスプラチン併用群34.3% (95%信頼区間:17.7%-50.8%)、タルセバ群で高率(ORR:2.26,95%信頼区間:0.87–5.84,P=0.092)であった。そして、術前化学療法後に手術に至った割合はタルセバ群83.8%に対してゲムシタビン+シスプラチン併用群68·6%であった。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はタルセバ群21.5ヶ月(95%信頼区間:19.3–23.6ヶ月)に対してゲムシタビン+シスプラチン併用群11.9ヶ月(95%信頼区間:9.1–14.7ヶ月)、タルセバ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを58%統計学有意に減少した(HR:0.42,95%信頼区間: 0.23–0.76,P=00003)。なお、全生存期間(OS)は両群ともに未到達であった。

一方の安全性として、グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)発症率はタルセバ群0%に対してゲムシタビン+シスプラチン併用群29.4%、タルセバ群で治療関連有害事象(TRAE)発症率は低率であった。

以上のCTONG1103試験の結果より、Guangdong Lung Cancer Institute・Yi-Long Wu氏は次のようなコメントを述べている。”EGFR遺伝子変異陽性ステージIIIA-N2非小細胞肺がん患者に対する術前化学療法としてのタルセバ単剤療法は客観的奏効率(ORR)は良好であり、ゲムシタビン+シスプラチン併用療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善しました。”

Erlotinib improves progression-free survival in early mutated non-small cell lung cancer [ESMO 2018 Press Release]

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耐性 https://oncolo.jp/dictionary/resistance https://oncolo.jp/dictionary/resistance 耐性 2018-11-05UTC03:14:28+0000 耐性とは、治療を始めてから半年~数年程度すると使用していた薬剤が効果を示さなくなることを指します。
 
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治療開始から中止までの期間(TTD) https://oncolo.jp/dictionary/ttd https://oncolo.jp/dictionary/ttd 治療開始から中止までの期間(TTD) 2018-11-05UTC03:11:18+0000 治療開始から中止までの期間はがんの臨床試験における評価項目の一つであり、
英語でtime to treatment discontinuation(TTD)といいます。
治療中止の理由は病態の悪化、治療薬の毒性、患者の意向、死亡等あらゆる理由を含みます。
臨床試験では副次的評価項目として使用されることが多いです。
 
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中央値 https://oncolo.jp/dictionary/median https://oncolo.jp/dictionary/median 中央値 2018-11-05UTC03:08:31+0000 中央値とは資料のすべてをその値の大きさの順に並べた時に中央にくる数値のことです。
似た言葉に平均値があります。具体例を示します。
ある会社の部署のメンバー5人の年齢が、55・47・30・25・23歳だったとします。
中央値は3番目の30歳となりますが、平均値は36歳です。
 
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第Ⅳ相試験 https://oncolo.jp/dictionary/chapter_4_phase_test https://oncolo.jp/dictionary/chapter_4_phase_test 第Ⅳ相試験 2018-11-05UTC03:05:48+0000 第Ⅳ相試験とは、新薬または新治療法の市販後に行われ、その製品のリスクやベネフィット、
最適な使用方法の追加情報を得るために行われる臨床試験のことです。
第IV相試験は、承認された適応、用法・用量の範囲内で行うため、治療的使用に分類され、
有効性安全性にかかわるさらなる情報の収集を目的としています。
 
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T細胞受容体(TCR) https://oncolo.jp/dictionary/tcr https://oncolo.jp/dictionary/tcr T細胞受容体(TCR) 2018-11-05UTC02:59:51+0000 T細胞受容体TCRT cell receptor)とは、リンパ球のひとつであるT細胞の
表面に存在する受容体型のタンパクです。
T細胞はこのT細胞受容体を介して、樹状細胞などの抗原提示細胞が提示する抗原
(細菌・ウイルス・がん細胞の一部)を認識し、免疫を活性化させます。
 
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CT検査 https://oncolo.jp/dictionary/ct https://oncolo.jp/dictionary/ct CT検査 2018-11-05UTC02:56:33+0000 CT検査とは、コンピュータ断層撮影法Computed Tomography)の略です。
装置が回転しながら人体にX線を当て、その情報をコンピュータ処理して
鮮明な輪切り画像を得ることができます。
近年のCTでは厚さ1mm未満の輪切り画像を短時間で得ることが可能で、
それらを用いて様々な3次元画像を作ることが出来ます。
 
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サイバーナイフ https://oncolo.jp/dictionary/cyber_knife https://oncolo.jp/dictionary/cyber_knife サイバーナイフ 2018-11-05UTC02:53:37+0000 サイバーナイフとは、身体にメスを入れずがんなどの病巣を多方面から狙い、
放射線を集中照射する放射線治療装置です。
病巣以外の場所に放射線が当たることが少ないため副作用を極力減らすことができます。
 
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進行(PD) https://oncolo.jp/dictionary/pd https://oncolo.jp/dictionary/pd 進行(PD) 2018-11-05UTC02:47:44+0000 がんにおける進行とは、胃がんや肺がんなどの固形がんでは「がんが大きくなる」
血液がんでは血中の「がん細胞の数が多くなる」
固形がん・血液がん共通では「リンパ節や多臓器に転移してしまう」ことをいいます。
英語ではProgressive Disease(PD)といいます。
なお、腫瘍縮小効果判定は「固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン
(RECIST ガイドライン)」にもとづいて行いますが、当ガイドラインにおいてPDは
「経過中の最小の径和(ベースライン径和が経過中の最小値である場合、これを最小の径和とする)に比して
標的病変の径和が20%以上増加、かつ、径和が絶対値でも5 mm 以上増加」と定義されています。
 
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生活の質(QOL) https://oncolo.jp/dictionary/qol https://oncolo.jp/dictionary/qol 生活の質(QOL) 2018-11-05UTC02:44:51+0000 生活の質 QOLQuality of Life)とは個人が生きる上で感じる日常生活の充実度や満足度のことです。
生活の質は肉体的、精神的、社会的、経済的なことすべてを含みます。
よって、治療法を選ぶ時には、治療効果だけでなくQOLを保てるかどうかを考慮していくことが大切です。
 
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Swedish Cancer Resister (SCR) https://oncolo.jp/dictionary/scr https://oncolo.jp/dictionary/scr Swedish Cancer Resister (SCR) 2018-11-05UTC02:42:14+0000 Swedish Cancer Resister (SCR)とは、スウェーデンで50年以上前から行われている全国規模のがん登録のことです。
ウェーデンでは、保健福祉庁ががん患者の住民登録番号や腫瘍の部位・種類、ステージ(進行度)、診断日等の情報を
医療機関が登録することとされており、全国を6つの地域に分け、それぞれに置かれた地域がんセンターに
患者の情報を登録することが医師に義務付けられています。
 
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地固め療法 https://oncolo.jp/dictionary/consolidation_therapy https://oncolo.jp/dictionary/consolidation_therapy 地固め療法 2018-11-05UTC02:38:35+0000 地固め療法とはがんの薬物治療で寛解導入療法に続く第二段階で行われる治療のことをいいます。
がんに対する薬物治療は、最初に強力な薬物治療である寛解導入療法を行い、がん細胞を減少させます。
多くの場合、この寛解導入療法が効いて、がん細胞が顕微鏡などで確認できなくなるまでに減ったとしても
検出できないがん細胞がまだ残っていると考えられます。
従って、寛解導入療法に引き続き、同様な強力な化学療法を複数回行い、
残っているかもしれないがん細胞を徹底的に叩いて、より深い寛解をもたらす治療を行います。
 
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セカンドルック手術 https://oncolo.jp/dictionary/second-look_surgery https://oncolo.jp/dictionary/second-look_surgery セカンドルック手術 2018-11-05UTC02:34:50+0000 セカンドルック手術とは、がんの初回手術のあと、化学療法や放射線療法を受けた後に行う手術をいいます。
初期治療後、腫瘍細胞が残っているかどうかを確定するために行われる手術です。
腫瘍がどの程度良くなっているか、または再発がないかを確認したり、残っているがんを取り除いたり、
今後の治療方針の決定を検討する場合の参考にします。
 
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サロゲートマーカー https://oncolo.jp/dictionary/surrogate_marker https://oncolo.jp/dictionary/surrogate_marker サロゲートマーカー 2018-11-05UTC02:29:57+0000 サロゲートマーカーとは、医学、薬学研究において診断・治療行為、薬効等の最終評価との関連を科学的に証明できるマーカーのことを指します。
 
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細胞仕分け(ソーティング) https://oncolo.jp/dictionary/cell_sorting https://oncolo.jp/dictionary/cell_sorting 細胞仕分け(ソーティング) 2018-11-05UTC02:26:03+0000 細胞仕分けソーティング)とは、「(目的の)細胞を分取する」ということです。
基本的な技術としては、ノズルから細胞を含む溶液を噴出させ、その一滴に一個の細胞が入るように調整しておきます。
そしてノズルから落下する液滴(細胞)の一つ一つをレーザーで照射し、目的の細胞にだけレーザーが反応し、分取する仕組みです。
がん研究におけるソーティング技術の利用の一例として、がん患者の血液に極微量に循環しているがん細胞(Circulating Tumor Cell:CTC)を検出・分離し、
そのCTCの数や遺伝子変異の解析などによって治療効果のモニタリング、最適な分子標的抗がん剤の選択を可能とする等があります。
 
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高額療養費 https://oncolo.jp/dictionary/high-cost_medical_care_expenses https://oncolo.jp/dictionary/high-cost_medical_care_expenses 高額療養費 2018-11-05UTC02:20:03+0000 高額療養費とは医療費の自己負担分が高額になる場合、一定の金額を超えた分が救済される制度のことです。
この制度は同じ月に同じ医療機関で支払った場合に適用され、年齢・収入によって自己負担の限度額が異なるので注意が必要です。
 
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ガンマナイフ https://oncolo.jp/dictionary/gamma_knife https://oncolo.jp/dictionary/gamma_knife ガンマナイフ 2018-11-05UTC02:16:14+0000 ガンマナイフとは、高線量の放射線を、目標とする部位のみに選択的に照射しその組織を破壊するために開発された装置のことです。
ガンマナイフの役割としては、重要組織の機能を温存しつつ、小型の良性疾患・転移性脳腫瘍などを制御できる点が最も重要といわれています。
 
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患者報告アウトカム(PRO) https://oncolo.jp/dictionary/pro https://oncolo.jp/dictionary/pro 患者報告アウトカム(PRO) 2018-11-05UTC02:12:54+0000 患者報告アウトカムPROPatient Reported Outcome)とは、臨床試験において医師による評価ではなく、患者さん自らの評価や症状の訴えなどの報告のことをいいます。
病気の症状や医薬品の副作用は、検査結果や明確な基準に沿って重症度を判定するものもありますが、主観的な判断が伴う痛み、嘔気や疲労感などは、医師と患者さんの評価がずれていることもあります。
従って患者さん自身の評価を導入することで、早期の有害事象の発見および症状の悪化を把握することができ、精度の高い評価や診断が可能となることが期待されます。

 
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がん悪液質 https://oncolo.jp/dictionary/cancer_cachexia https://oncolo.jp/dictionary/cancer_cachexia がん悪液質 2018-11-05UTC02:08:37+0000 がん悪液質とは病状の進行に伴い、体重減少、低栄養、消耗状態が徐々に進行していく状態をしめします。
言い換えると、「身体が吸収しようとしている栄養を、がん腫瘍が吸収してしまうことによって身体が衰弱していく状態」のことをいいます。
悪液質の診断基準は明確ではないが、体重減少、特に筋肉量(lean body mass:LBM)の減少が特徴的である。
通常の飢餓による体重減少の場合LBMは維持されるが、これが悪液質と飢餓の異なる点である。

 
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完全退縮 https://oncolo.jp/dictionary/complete_regression https://oncolo.jp/dictionary/complete_regression 完全退縮 2018-11-05UTC01:48:03+0000 完全退縮とは、体内に存在していた腫瘍が完全になくなることを指します。

 
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MRI https://oncolo.jp/dictionary/mri https://oncolo.jp/dictionary/mri MRI 2018-11-05UTC01:29:26+0000 MRIとは,Magnetic Resonance Imagingの略であり、磁気共鳴画像といいます。
放射線(X線)は使用せず、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。
MRIはCTと違い、放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。
MRIの長所は、コントラスト分解能が高いことによる、脳、肝臓、子宮、卵巣、前立腺、骨軟部などに生じる腫瘍に対して有用性が高い、造影剤を使用せずに血管や導管などの描出が可能なことなどがあります。
一方、短所は、ペースメーカー埋め込み患者や閉所恐怖症患者は検査できないなど、他の画像診断に比べると制限が多いことです。
 
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少数転移を有するが患者に対する定位放射線治療+標準化学療法、全生存期間を改善 https://oncolo.jp/news/181105y01 https://oncolo.jp/news/181105y01 少数転移を有するが患者に対する定位放射線治療+標準化学療法、全生存期間を改善 2018-11-05UTC01:26:10+0000 この記事の3つのポイント
・1~5個の小数転移であれば定位放射線治療が有効な可能性
・第2相試験の無作為化臨床試験結果
・生存期間は1年以上延長した

2018年11月1日、医学誌『The International Journal of Radiation Oncology』にて少数転移(oligometastases)を有するがん患者に対する定位放射線治療(SBRT)+標準化学療法(SoC)の有効性を検証した第II相のSABR-COMET試験(NCT01446744)の結果がLondon Health Sciences Centre・D.A. Palma氏らにより公表された。

小数転移とはオリゴメタとも呼ばれ、全身的な画像検査で明らかに認められる転移巣の数が少ない状況を意味する場合が、厳密な定義があるわけではない。今回の試験では1~5個の小数転移と定義している。定位放射線治療とは、一般的には“ピンポイント照射”として知られているものであり、放射線を6-8方向から1点に集中して治療し、従来よりもはるかに多い線量を4-10回程度の少ない回数で照射する治療法のことである。

SABR-COMET試験とは、ECOG Performance Statusスコア0~1、予後6ヶ月以上の1~5個の少数転移を有する がん患者に対して定位放射線治療(SBRT)+標準化学療法(SoC)を投与する群(N=66人)、または標準化学療法(SoC)を投与する群(N=33人)に1対の2の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間OS)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、安全性、FACT-G測定によりQOLスコアなどを比較検証した国際多施設共同の第II相試験である。

本試験が実施された背景として、少数転移を有するがん患者は手術、放射線療法などにより治癒に至る可能性があるにも関わらず、その有効性、安全性を証明した無作為化試験のエビデンスが欠けているためである。以上の背景より、SABR-COMET試験が実施された。

本試験は2012年2月より2016年8月まで実施され、合計99人の患者が登録された。本試験に登録された患者背景は以下の通りである。年齢中央値68歳(43-89歳)。性別は男性59%。がんの種類は乳がん18人、肺がん18人、大腸がん18人、そして前立がん16人。転移個数は92人の患者が1~3個。なお、両群間で患者背景に大きな偏りはなかった。

以上の背景を有する患者に対するフォローアップ期間中央値27ヶ月時点における本試験の結果は以下の通りである。主要評価項目である全生存期間中央値は定位放射線治療+標準化学療法群41ヶ月(95%信頼区間:26ヶ月-未到達)に対して標準化学療法群28ヶ月(95%信頼区間:19-33ヶ月)、定位放射線治療+標準化学療法群で事前に設定した有意水準である0.20を上回る改善傾向を示した(P=0.09)。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は定位放射線治療+標準化学療法群12ヶ月(95%信頼区間: 6.9-30ヶ月)に対して標準化学療法群6.0ヶ月(95%信頼区間: 3.4-7.1ヶ月)、定位放射線治療+標準化学療法群で約2倍の無増悪生存期間(PFS)の延長を示した。

一方の安全性として、グレード2以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は定位放射線治療+標準化学療法群30%に対して標準化学療法群9%を示した(P=0.022)。

また、定位放射線治療+標準化学療法群で発症した主なグレード2以上の治療関連有害事象(TRAE)は疲労10人、呼吸困難9人、筋肉・関節痛7人、骨痛6人、その他痛み7人であった。

FACT-G測定により治療開始6ヶ月時点におけるQOLスコアは定位放射線治療+標準化学療法群82.6に対して標準化学療法群82.5、両群間で統計学有意な差は確認されなかった。

以上のSABR-COMET試験の結果よりD.A. Palma氏らは以下のように結論を述べている。”少数転移を有するがん患者に対する定位放射線治療は全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を改善しました。一方、グレード2以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は高率であるものの、患者のQOLに与える影響は標準化学療法群と比べて大きな差は確認されませんでした。”

Stereotactic Ablative Radiation Therapy for the Comprehensive Treatment of Oligometastatic Tumors (SABR-COMET): Results of a Randomized Trial(November 1, 2018Volume 102, Issue 3, Supplement, Pages S3–S4)

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X線検査 https://oncolo.jp/dictionary/x-ray_inspection https://oncolo.jp/dictionary/x-ray_inspection X線検査 2018-11-05UTC01:20:00+0000 X線検査とはいわゆるレントゲン検査のことです。
波長の短い電磁波の一種であるX線が人体を透過する際、各臓器および異物によって吸収率が異なることを利用して、人体の内部構造や変化を知り、病気の診断をする検査方法です。
X線自体が放射線なため、被爆量が問題視されますが、通常のX線検査で被曝する線量は、胎児に悪影響を与える線量より遥かに少ないことが知られています。

 
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遠隔転移 https://oncolo.jp/dictionary/distant_metastasis https://oncolo.jp/dictionary/distant_metastasis 遠隔転移 2018-11-02UTC09:53:40+0000 遠隔転移とは、がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパの流れに乗って別の臓器や器官に移動し、そこで増殖することをいいます。
肺や肝臓、脳、骨など血液の流れが豊富な場所や、リンパの流れが集まる場所であるリンパ節に遠隔転移することが多いです。

 
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本庶 佑先生ノーベル賞受賞から1か月 ~Nivolution trialに関わって~ https://oncolo.jp/blog/181102k01 https://oncolo.jp/blog/181102k01 本庶 佑先生ノーベル賞受賞から1か月 ~Nivolution trialに関わって~ 2018-11-02UTC08:26:08+0000 オンコロ可知です。

本庶 佑先生が免疫チェックポイント分子の発見による功績からノーベル賞を受賞されて、1か月経過しました。オンコロ上でこのことについて報じていませんでしたが、オプジーボニボルマブ)をはじめ免疫チェックポイント阻害薬はわれわれにとって、非常に重要なファクターとなります。この機会にそのことや、この一か月で思ったことをつらつら書いていこうと思いますので、宜しければお付き合いください。

免疫チェックポイント阻害薬を知ったきっかけ

私が免疫チェックポイント阻害薬を知ったのは2013年。臨床開発職時代に有志を集めて週一で開催していた文献抄読会でした。

当時、恥ずかしながら免疫チェックポイント阻害薬の存在を知らなかった私は「FDA承認された免疫療法は、去勢抵抗性前立腺がんに対する樹状細胞ワクチンであるSipuleucel-T(シプロイセルT;米国商品名PROVENGE)しかなく、総額93,000ドル(約一千万円)、生存期間は4か月程度の延長と費用対効果について議論があるもの(*)」と思っており、免疫療法はさして注目していませんでした(実際はイピリムマブ(ヤーボイ)が2011年にFDA承認)。

*記事書くのに、Sipuleucel-Tの臨床成績について記憶があいまいであったため、海外がん医療情報リファレンスのコチラを参考しています。

そんなときに、抗PD-1抗体であるオプジーボの悪性黒色腫に対するパフォーマンスに驚き、それから免疫チェックポイント阻害薬を色々とフォローしていました。

免疫チェックポイント阻害薬がオンコロを育ててくれた

オプジーボは、2013年12月に小野薬品が日本で承認申請、2014年7月に承認取得されます。

一方、私は2014年9月にオンコロを立ち上げるべく転職。当時全くWebについて無知な私に、高橋(当社メディア統括グループ長)がSEOという、インターネットで検索したときに上位に表示する仕組みを教えてくれました。そして、「検索して上位に表示したいワードを決めて、とにかく記事を量産すること」と教えてくれました。(今思うと、SEOはそんな単純なものではないのですが、継続して記事を出すことは重要なことだと思っています。)

2015年5月にオンコロを立ち上げ、その翌月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)にて「免疫チェックポイント阻害薬まつり」が起きました。様々ながん種に対して免疫チェックポイント阻害薬が有効な可能性であることを示す数々のデータが示されました。

この結果を見て、私がSEO対策で標的としたキーワードは「オプジーボ」「ニボルマブ」「キートルーダ」「ペンブロリズマブ」となります。オンコロは治験情報を世の中に発信することがミッションの一つですが、全がん種に有効な可能性が期待ができる薬剤にしようと思ったからです。

以下は2016年2月のオンコロが上位表示されたワード一覧です。その対策が功を奏し、オプジーボが有名になればなるほど、キイトルーダが有名になればなるほどアクセス数を伸ばすようになってきました。

現在、オンコロ上にオプジーボ関連の記事は200程度、キイトルーダ関連は120記事程度となります。免疫チェックポイント阻害薬がなかったら、オンコロは早々につぶれていたかもしれないと思っています。

Nivolution trialとの出会い

オンコロに初めて治験審査委員会を承認されて掲載した治験情報はNivolution trialとなります。

2015年秋頃に初めてお会いした近畿大学の中川和彦先生が「ニボルマブの非小細胞肺がんの医師主導治験を掲載してみないか」と提案されました。当時、非小細胞肺がんに対しては承認申請されていたものの承認されていない状況であり、中川先生は「使用したいのに使用できない患者に治験情報を届けたい」とおっしゃりました。

オプジーボと検索したら上位表示されるWebサイトに、治験審査委員会の承認を得たオプジーボの治験情報を掲載できる。それは、我々にとってまたとないチャンスです。勿論、二つ返事で引き受けました。

その試験が、既治療進行/再発非小細胞肺癌におけるNivolumabの効果予測因子探索のための第II相試験(Nivolution trial; UMIN000019674)です。そして、この試験には本庶先生が関わっておられました。サムネイルにあげたものはこの試験のスタートアップミーティング時の集合写真となります。


オンコロ撮影(2015年12月)

さらに、思いがけないチャンスがありました。オンコロ掲載の頂いた時点でCRA(臨床開発担当)が決まっていなかったのです。メディアとしてオプジーボを追いかけていた私は「チャンスがあれば、この薬剤の使用したカルテデータを直接見てみたい。それこそちゃんとした記事を書ける。」と思っていました。

CRAの主な仕事の一つは、電子カルテと症例報告書に集められたデータを照合することです。この試験で言うと、近畿大学に赴き、治験に参加された方の電子カルテデータを閲覧して照合することになります。先生と患者のやり取り、処方記録、血液検査データ、画像データなどすべてを閲覧することになるのです。「50名の患者データを直に見ることができる」とCRAに立候補し、担当させて頂くことになりました。

さて、オプジーボ承認直前にエントリーがスタートしたNivolution trial。近畿大学のみにもかかわらず、開始1か月で25名程度が登録されるというすさまじいスピードですすみます。現場の対応が間に合わず登録ストップした時期もあったにもかかわらず、半年程度で登録が完了しました。オンコロにも開始1か月で20名程度の問い合わせがあり、承認されてからは無理に治験参加を促すことはやめました。

この試験で大変だったのはCRAです。一人で担当するにはエントリースピードが早すぎるため二名体制に変更し、月に2日、1日15名ずつを閲覧というペースを1年半こなし、無事にデータ固定を終えました。勿論、治験を主導された林 秀敏先生や治験コーディネーターの皆さんが一番苦労されたと思います。「貴重な機会を有り難うございました」とお礼を示させていただきます。

なお、この試験結果は公開されていませんので、公開されてから報じたいと思っております。

この一か月で思うこと

ということで、前説が長くなりましたので、この一か月で思うことについては後編に示したいと思います。内容は10月1日発表から1週間のオンコロの裏側を赤裸々につづり、思うことを記したいと思います。

なお、本庶先生へのメッセージはまだまだ募集中です。声を届けたい方は以下から宜しくお願いします。

【メッセージを募集】ノーベル医学生理学賞受賞 本庶 佑先生へ

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EQ-5D評価 https://oncolo.jp/dictionary/eq-5d https://oncolo.jp/dictionary/eq-5d EQ-5D評価 2018-11-02UTC05:45:22+0000 EQ-5D評価とは、欧州で開発された、医療従事者でなくとも簡易に測定できる健康関連 QOLHRQOL)の尺度として幅広く用いられている調査表です。
わが国では翻訳された日本語版EQ-5Dがあります。
調査票は 5項目(移動の程度、身の回りの管理、ふだんの生活、痛み・不快感、不安・ふさぎ込み)からなる3段階選択式回答法と VAS(Visual Analogue Scale)による患者の健康状態の自己評価により構成されている。
回答の組み合わせがスコア化(効用値)され、1が最上の健康状態、0が死の状態を表します。

 
作成:株式会社インテリム
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エドモントン症例評価システム (Edomonton Symptom Assesment System) https://oncolo.jp/dictionary/esas https://oncolo.jp/dictionary/esas エドモントン症例評価システム (Edomonton Symptom Assesment System) 2018-11-02UTC05:32:57+0000 エドモントン症状評価システム (ESAS) は、緩和医療の対象となる患者が頻繁に経験す症状を評価するために開発された評価票の事です。
対象となる症状は痛み、だるさ、眠気、吐き気、食欲不振、息苦しさ、気分の落ち込み、不安、全体的な調子の9項目です。
症状の強度を0(症状がないこと)から10(症状がもっともひどい)の段階で評価します。

 
作成:株式会社インテリム
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ALK遺伝子変異とは https://oncolo.jp/cancer/lung-alk https://oncolo.jp/cancer/lung-alk ALK遺伝子変異とは 2018-11-01UTC11:01:42+0000 ALK融合遺伝子は、2番染色体にあるALK遺伝子と、その近くにあるEML4遺伝子が逆方向にくっついてできた異常な遺伝子です。この遺伝子からできるALK融合タンパクがATPと結合すると、細胞増殖を促すスイッチがオンになった状態になり、がん細胞が限りなく増殖し続けます。ALK阻害薬は、ALK 融合遺伝子とATPが結びつくのを阻害してがんの増殖を抑える薬です。

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大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 参加者募集! https://oncolo.jp/event/oos2019 https://oncolo.jp/event/oos2019 大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 参加者募集! 2018-11-01UTC10:24:15+0000

目次

オンコロが共催する、がん情報究極のセミナー

認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 、がん情報サイト「オンコロ」、7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン、特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワークが連携しお届けする共催がん医療セミナーです。原則、毎月第2金曜日に対象のテーマのエキスパートをお招きし、最新の医療情報の講義と、ディスカッションを組み合わせた充実のプログラムです。

また、会場に足を運ぶことができない皆さんにもセミナーを体現して貰うため、セミナーの様子を収録し共催団体のWebサイトからも配信します。がんの患者さん、ご家族、ご友人、医療機関スタッフ、現場の声を聞きたい製薬企業の皆さんなど、どなたでもご参加いただけます。

開催スケジュール

※前年より開場/開始時間が30分早まりました

【第13回】原発不明がん


1月11日(金)
谷崎 潤子 先生(市立岸和田市民病院)

【原発不明がん】
全てのがんの1~5%と言われる原発不明がん。2018年7月に改定されたガイドライン等最新の情報を学びます。

詳細はこちら

【第14回】大腸がん


2月8日(金)
松本 俊彦 先生(姫路赤十字病院)

【大腸がん】
最新の統計では、日本人における死亡者数・罹患者数共に第2位の大腸がん。主として近年の薬物療法の進歩について学びます。

詳細はこちら

【第15回】非小細胞肺がん <免疫療法編>


3月8日(金)
野崎 要 先生(九州がんセンター)

【非小細胞肺がん <免疫療法編>】
がんの治療を変えた免疫チェックポイント阻害薬。そのメカニズムから、ガイドラインまで、免疫療法の最新情報を学びます。

詳細はこちら

【第16回】ゲノム医療


4月12日(金)
原谷 浩司 先生(近畿大学医学部附属病院)

ゲノム医療
がんの原因となる遺伝子を検査・同定し、治療に繋げるゲノム医療。様々ながん種の患者さん・ご家族が対象です。

詳細はこちら

【第17回】非小細胞肺がん <EGFR編>


5月10日(金)
藤本 大智 先生(神戸市立医療センター 中央市民病院)

【非小細胞肺がん <EGFR編>】
非小細胞肺がんの30~40%に認められるEGFR遺伝子変異。EGFR遺伝子変異陽性の患者さん(ご家族)のためのセミナーです。

詳細はこちら

【第18回】遺伝性腫瘍 家族性腫瘍


6月14日(金)
松本 光史 先生(兵庫県立がんセンター)

【遺伝性腫瘍 家族性腫瘍】
大腸がんなど固形がんとMSI-High、乳がん・卵巣がんにおけるBRCA1/2遺伝子異常など遺伝性腫瘍・家族性腫瘍について学びます。

詳細はこちら

【第19回】非小細胞肺がん <ALK編>


7月12日(金)
伊藤 健太郎 先生(松阪市民病院)

【非小細胞肺がん <ALK編>】
腺がんの5%程度に認められるALK遺伝子変異。ALK遺伝子変異陽性の患者さん(ご家族)のためのセミナーです。

詳細はこちら

【第20回】臨床試験


8月9日(金)
林 秀敏 先生(近畿大学医学部附属病院)

臨床試験
新しい薬剤、治療法の開発には不可欠な臨床試験。近年では治療の選択肢の一つとの位置づけも。その方法と実際を学びます。

詳細はこちら

【第21回】非小細胞肺がん <希少遺伝子編>


9月13日(金)
小澤 雄一 先生(和歌山県立医科大学)

【非小細胞肺がん <希少遺伝子編>】
ROS1、BRAF、RETなど希少遺伝子変異陽性の患者さん(ご家族)のためのセミナーです。

詳細はこちら

【第22回】乳がん


10月11日(金)
尾崎 由記範 先生(虎の門病院)

【乳がん】
日本人女性の11人に1人が罹患する乳がん。一方で、ホルモン療法、薬物療法の進歩は目覚ましくその最新情報について学びます。

詳細はこちら

【第23回】小細胞肺がん


11月8日(金)
立原 素子 先生(神戸大学医学部附属病院)

【小細胞肺がん】
肺がん患者の10~15%と言われる小細胞肺がん。小細胞肺がんにおける最近の治療法の進歩について学びます。

詳細はこちら

【第24回】胃がん


12月13日(金)
舛石 俊樹 先生(愛知県がんセンター 中央病院)

【胃がん】
日本人の男女共に最も罹患者数が多い胃がん。分子標的薬免疫チェックポイント阻害剤など近年の進歩について学びます。

詳細はこちら

司会・進行

解説
認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 事務局長
武田 晃司

 

司会
がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネジャー
柳澤 昭浩

 

がん情報サイト「オンコロ」責任者
可知 健太

 

注意事項

・各回事前申し込みが必要です。
・定員に達し次第、お申し込みを締め切らせていただきます。
・締め切りになった時点で、上記各月の「申し込みフォーム」ボタンは閉じさせていただきます。

開催概要

イベント名 大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts
開催日 毎月第2金曜日(原則)
時間 開場:18:00
講演:18:30~20:00
※前年より開場/開始時間が30分早まりました
参加費 無料
共催 ・認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構
・がん情報サイト「オンコロ」
・7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン
・特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワーク

アクセス


住所:556-0016 大阪府大阪市浪速区本町1丁目5番地7号 ナンバプラザビル4階
■阪神なんば線・近鉄線「大阪難波」駅より徒歩3分
■JR線「難波」駅より徒歩5分
■地下鉄御堂筋・地下鉄千日前線「なんば」駅 6番出入口(御堂筋線)より徒歩3分
■地下鉄四ツ橋線「なんば」駅32番出入り口より徒歩1分

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【製薬企業・アカデミア対象】セミナーのご紹介 https://oncolo.jp/event/event1101 https://oncolo.jp/event/event1101 【製薬企業・アカデミア対象】セミナーのご紹介 2018-11-01UTC09:14:46+0000 株式会社インテリムとマレーシアの医薬品開発において提携しているClinical Research Malaysia 社(以下 CRM社)が日本でセミナーを開催いたします。

CRM社はマレーシアの政府系NPO団体でマレーシアにおける臨床試験のプラットホーム的な役割を担っている団体になります。

このたび、日本のアカデミア及び製薬メーカーの皆様をお招きし、マレーシアにおける臨床試験の現状と今後についてのセミナーを開催いたします。

MALAYSIA AS YOUR GLOBAL CLINICAL RESEARCH DESTIONATION

日時

2018年11月6日 (火) 9:30~13:00

会場

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル 26階 「ザ・コロッサス」

参加費

無料

定員

60名

対象

製薬企業、アカデミア(※CRO業種の方のご参加はご遠慮いただけますようお願い申し上げます。)

※本セミナーは患者さん向けの内容ではないため、お申込みはご遠慮ください。

プログラム(同時通訳あり)

09:30
受付開始

10:00
CRMより歓迎のご挨拶 : グローバルで信頼される臨床研究組織を築くには
Dr. Akhmal Yusof, CEO, Clinical Research Malaysia (CRM)

10:15  
基調演説 : “マレーシア政府の臨床研究へのサポートについて”
Datuk Dr. Noor Hisham, Director-General of Health Malaysia

10:30
PMDAによるプレゼンテーション
Dr. Yoko Aoi, Principal Planning and Coordination Officer, Office of International Cooperation

10:50
マレーシアの臨床研究エコシステムについて
Dr. Khairul Faizi, Head of Business Development, CRM

* マレーシアの人口と国内の罹患率

* マレーシアでの臨床試験タイプの分類と分析

* 委託研究の可能性と機会

* グローバルの関心を集め、パートナーシップの構築

* マレーシアの医薬品市場の現状

11:20
マレーシアの再生医療
Professor Dr. S. Fadilah, Head of Cell Therapy Centre, UKM Medical Centre

11:50  
休憩

12:05
Malaysian Investment Development Authority (MIDA), Tokyoよりメッセージ

12:25
日本企業から見たマレーシアの魅力

13:00
終了

お申込み方法

ご参加ご希望の方は下記フォームにご記入の上、下記CRMセミナー事務局までメールをお送りください。
【お名前】

【貴社名】

【ご連絡先】Eメールアドレス:

お申込み・お問い合わせ

CRMセミナー事務局
Mail:CRM_seminar@intellim.co.jp

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切除不能胃がん患者に対するロンサーフ単剤療法、全生存期間を改善 https://oncolo.jp/news/181101y01 https://oncolo.jp/news/181101y01 切除不能胃がん患者に対するロンサーフ単剤療法、全生存期間を改善 2018-11-01UTC07:50:53+0000 2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて複数治療歴のある切除不能胃がん患者に対するトリフルリジン・チピラシル塩酸塩(商品名ロンサーフ;以下ロンサーフ)単剤療法プラセボに対する有効性を比較検証した第III相のTAGS試験(NCT02500043)の結果が公表された。同時にLancet Oncologyにて掲載され筆頭著者は国立がん研究センター東病院の設樂 紘平氏となる。

TAGS試験とは、複数治療歴のある切除不能胃がん患者に対して28日を1サイクルとして1日~5日目、8日~12日目に1日2回ロンサーフ35mg/m2+最善の支持療法BSC)をする群、またはプラセボ+最善の支持療法(BSC)を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間OS)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)を比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はロンサーフ群5.7ヶ月に対してプラセボ群3.6ヶ月、ロンサーフ群で死亡(OS)のリスクを31%統計学有意に減少した(HR:0.69,P=0.00029)。また、副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)もプラセボ群に比べてロンサーフ群で統計学有意に改善した。

一方の安全性として、ロンサーフ群の治療関連有害事象(TRAE)は既存の臨床試験で確認されている安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認された有害事象(AE)はなかった。

以上のTAGS試験の結果よりSarah Cannon Research Institute UK・Hendrik-Tobias Arkenau氏は次のように述べている。”一次治療二次治療後の切除不能胃がん患者さんに対する治療選択肢は非常に限られております。そのため、TAGS試験でロンサーフ単剤療法が全生存期間(OS)の延長効果を示したことを非常に嬉しく思います。”

Trifluridine/tipiracil versus placebo in patients with heavily pretreated metastatic gastric cancer (TAGS): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial(Lancet Oncology, Published:October 21, 2018)

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スマホアプリなどを活用したがん患者主体の情報取得に、医療専門家の役割は重要 https://oncolo.jp/news/181101k01 https://oncolo.jp/news/181101k01 スマホアプリなどを活用したがん患者主体の情報取得に、医療専門家の役割は重要 2018-11-01UTC07:35:04+0000 スマートフォンやタブレットなどの情報通信技術(ICT)が普及した昨今、がん治療中の患者がより主体的に情報を収集し、自身の治療管理や疾患予防などの知識や理解を深め、専門家などと情報交換することが容易にできるようになり、関心度も高まっている。その一方で、ネット情報の信憑性や科学的妥当性には問題があることを浮き彫りにしている調査結果も報告されている。

スペインUniversitario Gregorio Maranon総合病院 Maria Sanjurjo-Saez氏らの研究グループは、600例を超えるがん患者を被験者として、ICTに対する意識や関心度、アプリ利用状況など横断的な実態調査を実施し、分析結果を2018年10月23日のJournal of Medical Internet Research(JMIR)誌オンライン版で発表した。現状の情報通信環境で、患者が品質の高い情報を取得・活用するために、ツールの推奨や妥当性の検証において医療専門家が果たす役割は大きいとしている。

計28問のアンケートに650人が協力

研究グループは2017年5月から7月、薬剤師や腫瘍専門医など多岐にわたる専門家からなる調査チームが質問票を作成し、治療期間中に来院した18歳以上のがん患者に配布した。質問票は3ブロックで構成される計28問で、ブロックA(9問)は社会人口学的特性について、ブロックB(12問)は健康関連情報を調べる時の情報通信技術の使用状況、ブロックC(7問)は利用する健康アプリに関するものであった。なお、同質問票はヘルシンキ宣言に基づきUniversitario Gregorio Maranon総合病院の倫理委員会が承認したものである。その結果、質問票を配布されたがん患者650人のうち611人(94.0%)の回答が分析対象となった。

分析対象611人の主な患者背景は、平均年齢は57.8歳(19歳から91歳)、女性患者の割合は61.9%(378人)、同居者がいる割合は89.5%(547人)、高等教育レベルを有する割合は40.7%(249人)、最も多いがん種は血液がんで29.2%(179人)、次いで乳がんが20.3%(124人)、大腸がんが18.5%(113人)であった。およそ半数(276人、45.1%)の患者が自身の健康状態を「良好」、48人(7.8%)は「極めて良好」と回答した。

約9割が健康関連情報に関心、約6割がネット検索、約半数は自身の病気に関する情報求めて

今回の調査で、82.7%(505人)がスマートフォンを所有しており、その約半数(44%)は毎日ネット検索をしていると回答した。611人中87.1%(532人)が健康関連情報に関心を持ち、75.5%(462人)は医療専門家に相談し、61.3%(375人)はインターネットでも情報を求めていた。

アクセス先はYouTubeやTwitterなどSNS、医学界専門の学術サイト、患者会や支援グループのサイトなどにいずれも20%程度で分散していた。情報収集する理由について、49.2%(301人)は疾患予防や健康なライフスタイル、ヘルスケアに関する情報が欲しいと回答、47.2%(289人)は自身の担当医から施されている治療について調べていることが分かった。ネット上の医療情報は検索しないと回答した被験者は21.1%(129人)いた。

ネット情報の信頼度はサイトの信頼性に依存、若齢者は受診前後の情報収集に積極的

インターネットで取得した情報について、「いつも」容易に理解できると回答したのは10.8%(66人)で、年齢が低いほど、あるいは中等・高等教育レベルを有する被験者ほど多かった。では、取得した情報を信用するかの質問については、「信用する」が13.7%(84人)、「信用しない」が21.1%(129人)で、「サイトによって信用するか否かを判断する」の55.0%(336人)が最も多かった。「信用しない」と回答したのは高齢者ほど多かった。

自身の病気や治療に関する情報を、担当医の診察を受ける前に調べておくと回答したのは21.1%(133人)で、受診後に調べると回答したのは、医師との面談の中で疑問が生じた場合のみに調べる被験者も含めて50.9%(311人)、いずれも年齢の低い被験者ほど多かった。

約8割が医療専門家推奨のアプリの利用を希望、対価発生で約4割は利用断念

611人中、56.7%(347人)はインターネットにアクセスし、42.8%(262人)は何等かのアプリを利用していたが、78.2%(470人)の被験者は健康関連アプリをインストールしているわけではなかった。インストールしていたのは20.3%(124人)であった。その上で、医療専門家が健康関連アプリを推奨したと仮定すると、81.5%(498人)がそれを「利用する」と答えた。だが、そのアプリのダウンロードに2.15ユーロ(約275円:がん患者向けアプリの平均価格)を支払う必要があるとしたら、39.6%(242人)は「利用しない」と答えた。支払っても「利用する」は16.7%(102人)、「たぶん利用する」は32.6%(199人)であった。

また、アプリの有料無料に関わらず、アプリを利用している被験者はやはり年齢の低い患者の方が多く、病気や治療に関する情報収集の他、診療のスケジュール管理や自身の症状の記録やモニタリングに活用していた。中等・高等教育レベルを有する被験者は、医療機関受診や専門家との面談のスケジュール管理の他、疾患予防、健康問題、ライフスタイルなどに関連するアプリを好んで利用する傾向にあった。

以上、がん患者のICT環境の実態調査から、診療スケジュールの管理や治療管理についての助言、医療専門家との情報交換などを目的として、ほとんどはスマートフォンを介したネット情報やアプリを活用しているということが把握できた。サイト、アプリを決定するための重要な条件は、無料でアクセスできること、医療専門家が推奨していることであった。こうした現状で、情報の正しい活用についての知識や経験を提供するため、医療専門家がプロバイダーとして積極的に関わっていくことが、患者の情報通信環境に貢献すると考えられた。

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昭和大学 先端がん治療研究所を開設<br>地域連携を活用した研究体制に着手 https://oncolo.jp/news/181031k02 https://oncolo.jp/news/181031k02 昭和大学 先端がん治療研究所を開設
地域連携を活用した研究体制に着手
2018-10-31UTC13:02:47+0000 10月31日、都内にて昭和大学 先端がん治療研究所の開所式が行われた。同研究所は、ディレクターにMDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科学部門教授となる上野直人氏を迎え、鶴谷純司氏が所長に赴任し、本年8月より発足された。今後、診断・治療・予防技術の新規提案・開発を目標に、基礎・臨床・トランスレーショナルリサーチを推進していく。

今回、ディレクターの上野氏は「ペイシェント・セントリシティな研究を目指す」と名言。具体的にはSNS等を駆使して研究進捗や治験情報を積極的に配信していくと語った。一方、所長の鶴谷氏は「診療科の壁を越え、大学全体で挑む研究体制を作っていく」と医学部のみならず昭和大学全体で研究を推し進める体制構築に挑む。

また、同大学乳腺外科部門教授の中村清吾氏は昭和大学関連病院8施設の乳がん患者数が年間1,000名であることに言及し、「圧倒的なリソースを基に乳がん研究の加速化を狙う」とし、同大学腫瘍内科部門教授の角田卓也氏は「地域連携を活用し、周辺に住まわれる全てのがん患者が昭和大学病院を訪れるような体制を整えていく」と語った。

現在、首都圏のがん研究体制は国立がん研究センターやがん研究会有明病院などのがん専門病院が台頭しており、大学病院はおくれを取っているといっても過言ではない。その中で、昭和大学は先端がん治療研究所の設立により、基礎研究から前臨床研究、更には臨床試験に至るまで一貫した体制強化を行うなど、巻き返しを図ることとなる。

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閉経後ホルモン受容体陽性進行性乳がん患者に対するHDAC阻害薬Chidamide+エキセメスタン併用療法が有効 https://oncolo.jp/news/181031y02 https://oncolo.jp/news/181031y02 閉経後ホルモン受容体陽性進行性乳がん患者に対するHDAC阻害薬Chidamide+エキセメスタン併用療法が有効 2018-10-31UTC08:04:26+0000 この記事の3つのポイント
・閉経後のホルモン受容体陽性進行性乳がん患者に対する知見
・アロマーゼ阻害薬とHDAC阻害薬Chidamideの併用が有効
無増悪生存期間が約2倍に延長

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するHDAC((エイチダック)阻害薬であるChidamide+アロマターゼ阻害薬であるエキセメスタン併用療法の有効性を比較検証した第III相試験の結果が公表された。

本試験はホルモン療法後に病勢進行した閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者(N=365人)に対して1週に2回Chidamide 30mg+1日1回エキセメスタン25mg併用療法を投与する群、またはプラセボ+1日1回エキセメスタン25mg併用療法を投与する群に2対1の割合で無作為に振り分け、無増悪生存期間(PFS)などを比較検証した第III相試験である。

本試験の結果、無増悪生存期間(PFS)中央値はChidamide群7.4ヶ月に対してプラセボ群3.8ヶ月、Chidamide群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを24.5%減少(HR:0.755, 95% 信頼区間:0.582–0.978, P=0.0336)した。

一方の安全性として、重篤な有害事象(SAE)発症率はChidamide群20.9%(N=51人)に対してプラセボ群5.8%(N=7人)を示した。また、有害事象(AE)の内訳として好中球数減少がChidamide群50.8%に対してプラセボ群2.5%、血小板数減少がChidamide群27.5%に対してプラセボ群2.5%、リンパ球数減少がChidamide群18.8%に対してプラセボ群2.5%。なお、Chidamide群において治療関連死亡を発症した患者は確認されなかった。

以上の第III相試験の結果より、307th Hospital of PLA・Zefei Jiang氏は次のようなコメントを述べている。”本試験はホルモン療法後に病勢進行した閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者さんに対するHDAC阻害薬であるChidamideが無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に延長することを証明した初の第III相試験です。”

ESMO 2018: HDAC Inhibitor Therapy in Advanced Hormone Receptor–Positive Breast Cancer(The ASCO POST)

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PIK3CA変異陽性乳がん患者に対するPI3Kα特異的阻害薬Alpelisib+フルベストラントが無増悪生存期間を改善 https://oncolo.jp/news/181031k01 https://oncolo.jp/news/181031k01 PIK3CA変異陽性乳がん患者に対するPI3Kα特異的阻害薬Alpelisib+フルベストラントが無増悪生存期間を改善 2018-10-31UTC07:52:54+0000 この記事の3つのポイント
・PI3K阻害薬Alpelisibとフルベストラント併用療法が閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性進行乳がん患者にて有効
・PI3k変異陽性患者で無増悪生存期間が約2倍
ホルモン受容体陽性乳がん患者の約40%でPIK3CA変異陽性が確認されている

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にてアロマターゼ阻害薬(AI)治療後の閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するPI3Kα特異的阻害薬であるAlpelisib+フルベストラント併用療法の有効性を比較検証した第III相のSOLAR-1試験(NCT02437318)の結果が公表された。

SOLAR-1試験とは、アロマターゼ阻害薬(AI)治療後の閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者(N=572人)に対して1日1回Alpelisib 300mg+28日を1サイクルとして1日目(初回サイクルは1日目、15日目)にフルベストラント500mg併用療法を投与する群、またはプラセボ+28日を1サイクルとして1日目(初回サイクルは1日目、15日目)フルベストラント500mg併用療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてPIK3CA変異を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)、PIK3CA変異のない患者群における無増悪生存期間(PFS)などを比較検証した無作為化二重盲検プラセボ対照の第III相試験である。なお、本試験に登録された全患者群の内、341人の患者でPIK3CA変異陽性が確認されている。

本試験が実施された背景としてホルモン受容体陽性乳がん患者の約40%でPIK3CA変異陽性が確認されており、PIK3CA変異を有する患者ではホルモン療法に対する抵抗性を示したり、腫瘍進行しやすい特徴がある。そのため、PI3Kα特異的阻害薬であるAlpelisibの有効性を確認する目的で本試験が実施されている。

本試験のフォローアップ期間中央値20.0ヶ月時点における結果、主要評価項目であるPIK3CA変異を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はAlpelisib群11.0ヶ月に対してプラセボ群5.7ヶ月、Alpelisib群で約2倍の無増悪生存期間(PFS)を示し、病勢進行または死亡(PFS)のリスクを35%統計学有意に減少(HR:0.65,95%信頼区間:0.50–1.25, P = 0.00065)した。

副次評価項目であるPIK3CA変異のない患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はAlpelisib群7.4ヶ月に対してプラセボ群5.6ヶ月、Alpelisib群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを15%減少(HR:0.85,95%信頼区間:0.58–1.25)するものの統計学有意な差は確認されなかった。また、PIK3CA変異を有する患者群における客観的奏効率(ORR)はAlpelisib群36%に対してプラセボ群16%(P=0.0002)を示した。

以上のSOLAR-1試験の結果より、Institut Gustave Roussy・Fabrice André氏は次のようなコメントを述べている。”AlpelisibはPIK3CA変異を有する進行性乳がん患者に対して有効性を示した最初の治療薬になります。”

ESMO 2018: SOLAR-1: Alpelisib in Patients With PIK3CA-Mutated HR-Positive, HER2-Negative Advanced Breast Cancer(The ASCO POST)

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初期膀胱がんに対してキイトルーダの完全奏効率は38%と有効な可能性 https://oncolo.jp/news/181030k02 https://oncolo.jp/news/181030k02 初期膀胱がんに対してキイトルーダの完全奏効率は38%と有効な可能性 2018-10-30UTC11:38:22+0000 この記事の3つのポイント
・BCG効果がなくなった初期膀胱がんに対するキイトルーダ有効性を探索
・キイトルーダにより40%が完全奏効
・膀胱摘出を避けることができる可能性

10月19日から23日までドイツ・ミュンヘンで開催されたESMO2018 で、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ)が、上皮内(CIS)腫瘍またはCIS+乳頭状腫瘍を有する治療歴のある高リスク筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC;本記事では初期膀胱がんと記す)患者(コホートA)を対象とした第2相試験(KEYNOTE-057、NCT02625961)の中間解析の結果がエラスムスMCがん研究所泌尿生殖器がん実験的全身治療グループのリーダーであるRonald de Wit氏らによって報告された(abstract #864O)。免疫チェックポイント阻害薬の初期膀胱がんに対する第2相試験結果は初のことである。初期膀胱がんについては、以下を参考のこと。

初発筋層非浸潤性膀胱がんとBCG療法

BCG抵抗性となった筋層非浸潤性膀胱がんの治療選択

この試験の主要評価項目の中間解析では、現在の標準治療であるBCG療法が不応となり、根治的膀胱切除術が適さないか根治的膀胱切除術を拒否した患者において、キイトルーダ投与開始後3カ月の完全奏効(CR)率は38.8%(95% CI:29.4~48.9)(n=103)となった。

KEYNOTE-057は、BCG療法が不応となり、根治的膀胱切除術が適さないか、根治的膀胱切除術を拒否した高リスク初期膀胱がん患者に対するキイトルーダ単独療法を検討する第2相試験となる。この試験の主要評価項目は、CR率(コホートAのみ)と無再発生存率(コホートBのみ)。副次的評価項目は安全性奏効期間となる。

目標登録患者数は、CISまたはCIS+乳頭状腫瘍を有する患者(コホートA)(n=130)およびCISを伴わない乳頭状腫瘍を有する患者(コホートB)(n=130)の2つのコホートで260例となる。いずれのコホートの患者にもキイトルーダ(200 mgの固定用量を3週間ごとに1回投与)を再発、疾患進行または許容できない毒性が認められるまで、あるいは疾患進行のない場合は最大24カ月後まで投与する。

この試験では、十分なBCG療法を行っても初期膀胱がんの持続または再発したがん、または十分なBCG導入療法を行ってもStageの進展したがんを「BCG療法が不応となった高リスク初期膀胱がん」と定義した。米国がん合同委員会(AJCC)によるTNM分類でT1、high-grade TaまたはCISと診断された患者を高リスクと判断した。

今回、発表されたデータは、CISまたはCIS+乳頭状腫瘍を有する患者(コホートA)(n=103)の中間解析で得られたものとなる。投与開始後3カ月のCR率は38.8%(95% CI:29.4~48.9)(n=40/103)となった。投与開始後3カ月の非CR率は55.3%(95% CI:45.2~65.1)(n=57/103)であり、初期膀胱がんの持続(CISまたはCIS+乳頭状腫瘍)、初期膀胱がんのStageの進展(投与開始前のCISまたはCIS+high-grade TaからT1への進行)または膀胱外病変がみられた。

解析の時点では、奏効例の72.5%で奏効が持続し(n=29/40)、25%でCRの達成後に再発がみられた(n=10/40)。再発がみられなかった患者1例は試験治療を中止し、別の治療を開始した。コホートAでは筋層浸潤性または転移性尿路上皮がんはみられなかった。カプランマイヤー法では、投与開始後3カ月時点でCRを達成した患者のうち80%でCRが6カ月以上持続した。奏効期間の中央値にはまだ到達していない(範囲:0カ月以上~14.1カ月以上)。追跡期間の中央値は14.0カ月(範囲:4.0~26.3カ月)だった。

本試験におけるキイトルーダの安全性は、これまでの試験においてキイトルーダを単独投与した患者で報告されたものと一貫していた。治療との関連性が否定できない有害事象は63.1%の患者に認められた。治療との関連性が否定できない有害事象のうち高頻度に認められたもの(発現率5%以上)は掻痒感(10.7%)、倦怠感(9.7%)、下痢(8.7%)、甲状腺機能低下症(5.8%)および斑状丘疹(5.8%)だった。治療との関連性が否定できないグレード3~5の有害事象は13例(12.6%)に認められ、治験責任医師により治療との関連性が否定できないと判定された死亡は1例に認められた。

Ronald de Wit氏は「これまで高リスク筋層非浸潤性膀胱がんの治療選択肢は限られており、再発した場合には、多くの患者さんが唯一の選択肢である手術に頼らなければなりませんでした。また、高リスク筋層非浸潤性膀胱がんのうち、約40%が筋層浸潤性膀胱がんに移行します。今回のKEYNOTE-057のデータは、治療が難しく、手術が適さない膀胱がん患者さんの励みになります」と述べた。

なお、Keynote-057試験は日本も参加しており、現在も被験者募集中であるため、興味がある方はオンコロまで問い合わせてほしい。

MSD プレスリリース参考

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遺伝子/PD-L1の検査方法について https://oncolo.jp/cancer/lung-genetest https://oncolo.jp/cancer/lung-genetest 遺伝子/PD-L1の検査方法について 2018-10-30UTC10:57:57+0000

目次

気管支鏡生検と経皮的生検

ドライバー遺伝子の有無をみるEGFR遺伝子検査、ALK遺伝子検査、ROS1遺伝子検査、BRAF遺伝子検査、PD-L1検査には、手術中に、あるいは確定診断のための生検によって採取したがんの組織を使います。EGFR遺伝子検査は、血液での検査が可能ですが、補助的な位置づけで生検が必要なことに変わりはありません。生検は、針やメスでがんの組織を採取する方法です。肺がんの生検の方法には、主に、気管支鏡生検、CTやX線透視の画像を見ながら行う経皮的生検、胸腔鏡生検、胸水穿刺細胞診などがあります。

気管支鏡生検は、鼻や口から気管支鏡と呼ばれる内視鏡を挿入し、腫瘍のある部位の細胞や組織を採取する検査です。喉や気管支の痛みを軽減するため、局所麻酔をかけて行います。気管支鏡による検査が難しい場合や、気管支鏡生検で組織が採取できなかったときには、CTなどの画像を見ながら行う経皮的生検を行います。局所麻酔をし、画像で腫瘍の位置を確認しながら、皮膚の上から肺に針を刺してがんの組織を採取します。気胸や出血などの合併症を起こすことがあるので、慎重に行うことが大切です。



胸腔鏡生検と胸水穿刺細胞診

胸腔鏡生検は、気管支鏡生検や経皮的生検で組織が採取できなかったときなどに実施する生検法です。胸に小さな穴を3カ所あけ、胸腔鏡と手術器具を挿入して、画像を見ながらがんの組織を採取します。局所麻酔か全身麻酔をした状態で実施します。



胸水とは、肺がんの症状の一つで、胸腔に水がたまった状態のことです。胸水がたまっているときには、局所麻酔をしたうえで皮膚の上から肺に針を刺して胸水を採取する胸水穿刺細胞診(胸腔穿刺)を行うこともあります。胸膜生検は、局所麻酔をして皮膚から胸膜に針を刺し、がんの組織を採取する方法です。胸水穿刺を繰り返し行っても判断がつかないときに行います。遺伝子検査やPD-L1検査には、多くの場合、肺がんの確定診断のために採取した組織や手術で採取した組織を使いますので、改めて生検を受ける必要はありません。

ただし、最初の生検で採取した組織では量が足りなかったり、薬物療法を行って薬が効かなくなったりしたときには、改めて生検を行う必要が生じることがあります。薬が効かなくなったときに生検が必要になるのは、薬物療法の影響で、がん細胞の表面に発現している遺伝子が変化することがある からです。生検は、痛みや息苦しさを感じることもある検査ですが、自分のがんのタイプに合った最適な治療を受けるために重要な検査であることを知っておきましょう。

※この内容は「肺がんの薬物療法を受ける患者さんのための本」より引用/編集しました。

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「治療法はある 諦めないで」 山下弘子さんの目標を叶えるために https://oncolo.jp/blog/181030k01 https://oncolo.jp/blog/181030k01 「治療法はある 諦めないで」 山下弘子さんの目標を叶えるために 2018-10-30UTC10:20:51+0000 オンコロの可知です。

昨日、今日の「スッキリ(日本テレビ)」にて山下弘子さん特集が組まれました。

20歳目前で肝細胞がんと診断された彼女は、アフラックのCMで嵐の桜井翔さんと共演されたり、数々のドキュメンタリーに出演したちょっとした有名人ですが、今年3月に25歳という若さで他界しました。

私は、彼女の番組はほとんど見ていると思いますが、今回は趣が少し違いました。「治験情報」がテーマに明確なテーマに含まれていたからです。

そして、(少し驚きましたが)彼女がオンコロを訪ねた日のことも放映されました。

それは、2016年9月のこと。

あの時、何を話したかはおおよそ覚えています。

彼女の提案は「治験の簡易的な逆引き検索」と「標準療法がなくなった人への治療アクセス方法の伝授」です。そして、そのWEBサイトへのプロモーションは彼女自身を広告塔とした戦略でした。

当時のブログ(以下)につづっていますが、それなりにうまくいくかもと当時は思っていました。

標準治療がなくなった方への情報提供に向けて ~山下弘子さんに出会い感じたこと~(2016/9/14)

あの後、彼女が考えたモノは少しずつ進みはしましたが、結局のところ、治験情報を集めるかということが一番のネックとなったのは覚えています。

それから、色々な相談にのり・・・・というのは、メルマガ(以下)で書かせてもらったので割愛しますが、あの当時は課題であった逆引き検索ももう少しでなんとかなりそうですし、標準情報がなくなった人へのアクセスはある病院の協力が得られれば可能かもしれないと思っています。

【メルマガコラム】山下弘子さんと私 〜一輪の花を届けて想うこと〜 [vol.59](2018/4/5)

彼女の実現したかったこと。彼女の描いたものとは少し違うものとはなるかもしれませんが、やれることはやっていきたいと思っています。

2年間、彼女に会って初心に戻る気分を感じましたが、今回の放送は初心に戻らされた感じがしました。より良い情報提供に努めて参ります。

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治療歴のある進行性腎細胞がん患者に対するカボザンチニブ単剤療法、免疫チェックポイント阻害薬を含む前治療の種類に関係なく無増悪生存期間(PFS)を改善する https://oncolo.jp/news/181030y01 https://oncolo.jp/news/181030y01 治療歴のある進行性腎細胞がん患者に対するカボザンチニブ単剤療法、免疫チェックポイント阻害薬を含む前治療の種類に関係なく無増悪生存期間(PFS)を改善する 2018-10-30UTC05:45:00+0000 この記事の3つのポイント
・治療歴のある進行性腎細胞がん対象のカボザンチニブとエベロリムスの比較試験の結果
・カボザンチニブはエベロリムスと比較して有効であることを示した
免疫チェックポイント阻害薬を使用していた方でもカボザンチニブは有効性を示した

2018年9月20日、医学誌『British journal of cancer』にて治療歴のある進行性腎細胞がん患者に対するチロシンキナーゼ阻害薬であるカボザンチニブ単剤療法、エベロリムス(商品名アフィニトール;以下アフィニトール)単剤療法の有効性を比較検証した第III相のMETEOR試験(NCT01865747)のサブグループ解析結果がCancer Research UK Experimental Cancer Medicine Centre・Thomas Powles氏らにより公表された。

METEOR試験とは、血管内皮増殖因子(VEGF)系阻害薬の治療歴のある進行性腎細胞がん患者(N=658 人)に対して1日1回カボザンチニブ60mg単剤療法を投与する群、または1日1回アフィニトール10mg単剤療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)、客観的奏効率ORR)を比較検証した多施設共同オープンラベルの第III相試験である。

なお、本サブグループ解析では前治療の種類別に分けて有効性を検証している。前治療歴の種類としてはスニチニブ(商品名スーテント;以下スーテント)、パゾパニブ(商品名ヴォトリエント;以下ヴォトリエント)、抗PD-1/PD-L1抗体薬。これら薬剤の前治療歴別においても無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)がカボザンチニブ群で統計学的有意に改善するかどうかをサブグループ解析で検証している。

本試験の結果は下記の通りである。前治療としてスーテントによる治療を受けた患者群(N=267人)における無増悪生存期間(PFS)中央値はカボザンチニブ群9.1ヶ月に対してアフィニトール群3.7ヶ月(HR:0.43,95%信頼区間:0.32–0.59)、全生存期間(OS)中央値はカボザンチニブ群21.4ヶ月に対してアフィニトール群16.5ヶ月(HR:0.66,95%信頼区間:0.47–0.93)、客観的奏効率(ORR)はカボザンチニブ群16%に対してアフィニトール群3%。

前治療としてヴォトリエントによる治療を受けた患者群(N=171人)における無増悪生存期間(PFS)中央値はカボザンチニブ群7.4ヶ月に対してアフィニトール群5.1ヶ月(HR:0.67,95%信頼区間:0.45–0.99)、全生存期間(OS)中央値はカボザンチニブ群22.0ヶ月に対してアフィニトール群17.5ヶ月(HR:0.66,95%信頼区間:0.42–1.04)、客観的奏効率(ORR)はカボザンチニブ群19%に対してアフィニトール群4%。

前治療として抗PD-1/PD-L1抗体薬による治療を受けた患者群(N=32人)における無増悪生存期間(PFS)中央値はカボザンチニブ群で未到達に対してアフィニトール群4.1ヶ月(HR:0.22,95%信頼区間:0.07–0.65)、全生存期間(OS)中央値はカボザンチニブ群で未到達に対してアフィニトール群16.3ヶ月(HR:0.56,95%信頼区間:0.21–1.52)、客観的奏効率(ORR)はカボザンチニブ群22%に対してアフィニトール群0%。

以上のMETEOR試験のサブグループ解析結果よりThomas Powles氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のある進行性腎細胞がん患者に対するカボザンチニブ単剤療法は免疫チェックポイント阻害薬を含む前治療の種類に関係なく有効性を示しました。”

Outcomes based on prior therapy in the phase 3 METEOR trial of cabozantinib versus everolimus in advanced renal cell carcinoma(British Journal of Cancervolume 119, pages663–669 (2018))

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がん免疫療法、誤解がもたらす危険性</br>一般人対象に’’がんの免疫療法’’の認識調査を実施 https://oncolo.jp/blog/20181030sh https://oncolo.jp/blog/20181030sh がん免疫療法、誤解がもたらす危険性
一般人対象に’’がんの免疫療法’’の認識調査を実施
2018-10-30UTC04:16:51+0000

目次

メディアによる過剰な報道

皆さんこんにちは。オンコロリサーチ担当の濱崎です。

2018年10月1日に発表された本庶 佑先生のノーベル賞受賞から1ヶ月が過ぎようとしています。テレビ、新聞、Web等のメディアでもオプジーボをはじめとする免疫チェックポイント阻害薬が数多く取り上げられ、そのニュースをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

これまでの抗がん剤では考えられないような効果が臨床試験により証明されており、多くの患者さんの命を救っているこの発見は本当にすごいものであると思います。

しかし、メディアでの報道を見ていますと、過剰に期待感を与えるような表現や、「がんの免疫療法」を誤解させるような伝え方がありとても気になりました。その危険性についてはすでに複数の有識者により指摘する記事が掲載されているようです。

何が危険かというと、

・「免疫チェックポイント阻害薬」が「免疫療法」として取り扱われてしまっており、従来のエビデンスの無い免疫療法と混同してしまう。
・それゆえにいわゆる自由診療でのがん免疫療法に期待をしてしまう人がいる。
・ノーベル賞を取った治療法ということで、オプジーボ等の免疫チェックポイント阻害薬に対して過剰な期待を持ってしまう人がいる。

などです。

がんの免疫療法の調査実施

実際に誤解が生じているのであれば、がんの情報メディアとして正しい情報発信に努めなければならないと考え、今回オンコロの運営会社である株式会社クロエが一般の方々を中心に「がんの免疫療法に関する調査」を行うことにしました。

※調査結果はコチラから

今回の結果から、がんの免疫療法は正しく理解されておらず、それゆえに正しい治療選択ができなくなる危険性があることが明らかになりました。

がん情報サイト「オンコロ」ではこの調査結果は問題であると認識し、正しい理解をしてもらうための情報発信を引き続き行っていきます。

下記にオンコロでの免疫チェックポイント阻害薬に関する情報をまとめておりますので、ご覧ください。

マンガで学ぶ免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬のまとめ情報

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ホルモン受容体陽性乳がん2次治療イブランスとフェソロデックスの併用療法全生存期間を改善する? https://oncolo.jp/news/181029m02 https://oncolo.jp/news/181029m02 ホルモン受容体陽性乳がん2次治療イブランスとフェソロデックスの併用療法全生存期間を改善する? 2018-10-29UTC08:19:53+0000 この記事の3つのポイント
転移性乳がんに対するCDK4/6阻害薬予後への改善効果
・試験全体では統計学的有意とはならず
・前治療感受性などに層別すると生存期間が有意に改善した

10月19日から23日までドイツ・ミュンヘンで開催されたESMO2018 でホルモン受容体HR)陽性乳がん、2次治療として、CDK4/6阻害薬パルボシクリブ(イブランス)とフルベストラント(フェソロデックス)の併用療法と、プラセボとフェソロデックス投与とを比較した第3相試験PALOMA-3の全生存期間が発表され、同日、医学誌The New England Journal of Medicineに掲載された。CDK4/6阻害薬のフェーズ3試験で全生存期間OSの解析結果が発表されたのは初のことである。

PALOMA-3試験の対象は、初回治療のホルモン療法後に増悪または再発した転移が認められた乳がん患者となり、閉経後の場合、アロマターゼ阻害薬の投与を受けても進行した患者であった。

イブランスとフェソロデックス投与群の347人は、イブランスを4週間1サイクルとして3週間毎日125mg、フェソロデックス500mgを1サイクル目は1日目と15日目に筋肉内投与、その後は28日を1サイクルとして1日目に投与した。プラセボとフェソロデックスを投与した対照群は174人。閉経前の患者と閉経周辺期の患者にはLH-RHアゴニストであるゴセレリン(ゾラデックス)も投与された。

PALOMA-3試験の結果では、イブランスとフェソロデックスの併用療法がフェソロデックス単剤投与よりも主要評価項目である無増悪生存期間を有意に延長することがすでに報告されている。最終的な無増悪生存期間中央値は、イブランスとフェソロデックス投与群が11.2カ月、プラセボとフェソロデックス投与群が4.6カ月で、6.6カ月の差が示された。

今回発表されたのは全生存期間結果となり、患者全体におけるイブランスとフェソロデックス投与群の全生存期間中央値は34.9カ月、プラセボとフェソロデックス投与群は28.0カ月。6.9カ月の延長が認められたが、ハザード比は0.81(95% CI, 0.64-1.03; P=0.09)と統計学的有意ではなかった。しかしながら、生存の差は臨床試験開始から1年目あたりからイブランスとフェソロデックス投与群の効果が差か出し始め、1年半以降でプラセボとフェソロデックスとの効果の差は大きくなっており、統計学的に有意な差ではなかったが、パルボシクリブとフルベストラント併用群は全生存期間を大きく改善した。

層別解析結果は以下の通り。

前治療で内分泌療法有効性を示した患者
転移がんに対する1レジメン以上のホルモン療法で治療ベネフィットが得られているか、再発前の術後補助ホルモン療法の期間が24カ月以上)を対象にした解析で、イブランスとフェソロデックス投与群(274人)の全生存期間中央値は39.7カ月、プラセボとフェソロデックス投与群(136人)は29.7カ月。差は10ヶ月だった。前治療で内分泌療法に有効性を示した患者では死亡リスクを28%有意に減少させた(ハザード比=0.72; 95% CI, 0.55-0.94)。

前治療で内分泌療法で有効性を示さなかった患者
イブランスとフェソロデックス投与群(73人)の全生存期間中央値は20.2カ月、プラセボとフェソロデックス投与群は26.2カ月。イブランスとフェソロデックス併用群で有効性を示すことができなかった(ハザード比=1.137; 95% CI, 0.71-1.84; P=0.12)。

その他の結果
無作為化から増悪後化学療法までの期間の中央値は、イブランスとフェソロデックス投与群が17.6カ月、プラセボとフェソロデックス投与群は8.8カ月(ハザード比=0.58; 95% CI, 0.47 to 0.73; P<0.001)。イブランスとフェソロデックス投与群で病勢憎悪後の化学療法までの期間は有意に長った。 無作為化から憎悪後に投与された治療終了までの期間の中央値は、イブランスとフェソロデックス投与群18.8カ月、プラセボとフェソロデックス投与群は14.1カ月(ハザード比=0.68; 95% CI, 0.56‐0.84; P<0.001)。イブランスとフェソロデックス投与群で憎悪後に投与された治療終了までの期間は有意に長かった。 なお、イブランスの投与は増悪後の標準治療の種類や効果に悪影響は与えなかった。 全生存期間でイブランスとフェソロデックス群は6.9カ月改善できたことが示された。さらに前治療で内分泌療法に感受性だった患者では、 プラセボとフェソロデックス群との間で10ヶ月差がついた。イブランスとフェソロデックスの併用が、既治療のホルモン受容体陽性、HER2陰性進行乳がんの標準治療で選択肢の1つであることが示された。

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再生/転移性頭頸部がんの1次治療にキイトルーダ単剤および化学療法併用が有効 https://oncolo.jp/news/181029%ef%bd%8d https://oncolo.jp/news/181029%ef%bd%8d 再生/転移性頭頸部がんの1次治療にキイトルーダ単剤および化学療法併用が有効 2018-10-29UTC03:30:22+0000 10月19日から23日までドイツ・ミュンヘンで開催されたESMO2018で、再発/転移性の頭頸部扁平上皮がんに対する1次治療として、抗PD-1抗体ペムブロリズマブキイトルーダ単剤療法、キイトルーダと化学療法併用療法は、抗EGFR抗体セツキシマブ(アービタックス)と化学療法の併用療法よりも全生存期間OS)を延長できることが、フェーズ3試験 KEYNOTE-048で示された。

KEYNOTE-048試験は、局所治療で治癒不能な再発/転移性の中咽頭、口腔、喉頭の扁平上皮がん患者を対象に行われた、パフォーマンスステータス 0-1、PD-L1発現測定のために腫瘍組織が得られていること、中咽頭のHPV(ヒトパピローマウィルス:p16)の状態が分かっていることが臨床試験参加可能な基準だった。

参加した患者は以下のように、1対1対1で割り付けられ、PD-L1発現、p16(陽性と陰性)、全身状態(パフォーマンスステータス 0とPS 1)で層別化されていた。

・キイトルーダ単剤投与群(P群、3週おきにペムブロリズマブ200mgを35サイクルまで投与)
・キイトルーダ+化学療法群(P+C群、3週間を1サイクルとして1日目にペムブロリズマブ200mg投与とカルボプラチンAUC5またはシスプラチン100mg/㎡、1日あたり1000mg/㎡の5-FUを4日間投与を6サイクル、その後はペムブロリズマブ200mgを35サイクルまで投与)
・アービタックス+化学療法群(アービタックス+C群、アービタックスを1回目だけ400mg/㎡、その後は毎週250mg/㎡投与、3週おきにカルボプラチンAUC5またはシスプラチン100mg/㎡、1日あたり1000mg/㎡の5-FUを4日間投与を6サイクル、その後はアービタックス250mg/㎡を毎週投与)

主要評価項目は、「PD-L1 combined positive score(CPS)20以上」「CPS1以上」「全体」の患者の全生存期間および盲検下独立中央判定委員会の評価による無増悪生存期間であった。

副次評価項目は「CPS20以上」「CPS1以上」「全体」の患者の6カ月無増悪生存率、1年無増悪生存率、奏効率QOLの変化、安全性であり、探索的項目は治療奏効期間であった。

2015年4月1日から2017年1月17日までに882人が以下のように無作為に割り付けられた。患者背景に大きな差は認められなかった。

・P群には301人が割り付けられ300人が投薬を受けた。
・P+C群には281人が割り付けられ276人が投薬を受けた。
・アービタックス+C群には300人が割り付けられ、287人が投薬を受けた。

試験の結果は「P群とアービタックス+C群を比較した結果」と「P+C群とアービタックス+C群を比較した結果」にわけて発表された。内容は以下の通り。

CPS 20以上
・CPS20以上の患者P群(133人)の全生存期間中央値は14.9カ月、アービタックス+C群(122人)は、10.7カ月(ハザード=0.61)、39% P群で死亡リスク有意に減少させた。

・1年全生存率はP群56.9%、アービタックス+C群44.9%、2年全生存率はP群38.3%、アービタックス+C群22.1%

・無増悪生存中央値は、CPS20以上の患者P群が3.4カ月、アービタックス+C群5.0カ月(ハザード比=0.99)で差はなかったが、後になるほどP群の効果が上になり、1年無増悪生存率はP群22.9%、アービタックス+C群12.4%、2年無増悪生存率はP群14.9%、アービタックス+C群4.8%

CPS 1以上
・CPS1以上の患者P群(257人)の全生存期間中央値は12.3カ月、アービタックス+C群(255人)は、10.3カ月(ハザード比=0.78)、22% P群で死亡リスクを有意に減少させた。

・1年全生存率はP群51.0%、アービタックス+C群が43.6%、2年全生存率はP群30.2%、アービタックス+C群18.6%

・CPS1以上の患者の無増悪生存期間中央値 P群3.2カ月、アービタックス+C群が5.0カ月だったが1年無増悪生存率はP群19.6%、アービタックス+C群11.9%、2年無増悪生存率はP群11.2%、アービタックス+C群5.4%

奏効率
・CPS20以上の患者 P群23.3%、アービタックス+C群が36.1%

・CPS1以上の患者 P群が19.1%、アービタックス+C群が34.9%

どちらもセツキシマブ+C群が高かったが、完全奏効は、P群の方が多かった。

治療奏効期間中央値
・CPS20以上の患者 P群が20.9カ月、アービタックス+C群が4.2カ月

・CPS1以上の患者 P群が20.9カ月、アービタックス+C群が4.5カ月

大幅にP群が長かった。

全患者
・全患者におけるP+C群の全生存期間中央値13.0カ月、アービタックス+C群10.7カ月(ハザード比=0.77)、P+C群で死亡リスクを有意に減少させた。1年全生存率はP群53.0%、アービタックス+C群43.9%、2年全生存率はP群29.0%、アービタックス+C群18.7%

・全患者におけるP+C群の無増悪生存中央値は、4.9カ月、アービタックス+C群5.1カ月(ハザード比=0.92)、7カ月目頃、無増悪生存期間の効果はほぼ同等となり、その後、P+C群が上になった。1年無増悪生存率はP群16.7%、アービタックス+C群12.1%、2年無増悪生存率はP群9.8%、アービタックス+C群4.6%

・全患者における奏効率P+C群35.6%、アービタックス+C群が¥36.3%とほぼ同等だったが、完全奏効はP+C群の方が多かった。

・治療期間中央値は、P+C群が6.7カ月、アービタックス+C群が4.3カ月、P+C群の方が長かった。

安全性
安全性については、この臨床試験において想定外の毒性は認められなかった。

以上の結果からキイトルーダ単剤療法、キイトルーダと化学療法の併用療法が新たな標準治療のひとつとなることが示された。

Immunotherapy improves survival in metastatic or recurrent head and neck cancer [ESMO 2018 Press Release]

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【募集終了】膀胱がんの患者さん対象 『FACT-BL-Cys』日本版作成のための電話調査にご協力下さい https://oncolo.jp/reserch/20181017h01 https://oncolo.jp/reserch/20181017h01 【募集終了】膀胱がんの患者さん対象 『FACT-BL-Cys』日本版作成のための電話調査にご協力下さい 2018-10-29UTC03:08:02+0000 ※本調査の募集は終了しました。ご協力、誠にありがとうございました。

調査目的について

この調査はがん患者さんの「生活の質(quality of life;QOL)」を評価するために開発された世界的指標「FACT-BL-Cys(膀胱がん)」の日本版開発のために行われます。
膀胱がん患者さんに電話にて簡単な質問をいたします。
自身の体験談等を語るようなものでなく、英語を日本語に翻訳したものについて「患者さんが理解できる言葉になっているか」を患者さん目線で確認していただくものです(専門的な知識は全く必要ございません)。
調査にご協力を頂いた方には謝礼をお支払しています。

インタビュー調査にご協力いただける方について

① 膀胱がんと診断をされた方
② 18歳以上の方
③ 日本語を母国語としており、会話と読み書きができる

今回は、膀胱を切除した患者さんを5名、膀胱を切除していない患者さんを5名の計10名を募集します。

調査の方法と参加の流れについて

この調査は電話でのインタビューで行います。
所要時間はおよそ30分程度です。

調査の流れ
① 調査へお申込みアンケートを実施します
② オンコロから後日ご連絡いたします
③ お電話にてアンケート内容の確認や説明を行います
④ 後日、インタビューを実施します
 ※ 所要時間10分程度の事前課題をお願いします

その他の注意点について

弊社から日程調整の連絡をするため、お名前、お電話番号、メールアドレスの記入が必要となりますが、個人情報は厳重に管理され、電話連絡以外の目的で使用されることはございません。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

10月17日~11月9日(ご希望の日時で実施可能です)
※既定の人数(10名)となり次第、募集は終了となります。

謝礼について

5,000円
※ 後日、お振込みにてお支払いいたします

FACTと Linguistic Validation(言語検証)について

FACT(FOUNDATION FOR ADVANCEMENT IN CANCER THERAPY )は、がん治療の進歩のための指標として、主にがん治療におけるクオリティーオブライフ(生活の質)の評価指標となり、世界で最も用いられている指標の1つとなります。FACTは使用するシーンによって数多くのバリエーションがあります。
近年、国際共同試験等が活発化するにつれて、各国で異なる言語のニュアンスの均一化をはかる必要があり、その検証を行うことをLinguistic Validation(言語検証)といいます。今回、ご協力頂けた場合のインタビュー調査結果は、言語検証を行うための大切な資料となります。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『FACTインタビュー調査について』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

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FGFR2融合遺伝子変異を有する進行性胆管がん患者に対するFGFR阻害薬ペミガチニブ単剤療法、客観的奏効率40%を示す https://oncolo.jp/news/181027y02 https://oncolo.jp/news/181027y02 FGFR2融合遺伝子変異を有する進行性胆管がん患者に対するFGFR阻害薬ペミガチニブ単剤療法、客観的奏効率40%を示す 2018-10-28UTC04:35:24+0000 この記事の3つのポイント
・FGFR2陽性胆管がん患者に対するFGFR2阻害薬の可能性
・FGFR2遺伝子変異陽性であれば奏効率40%
・日本では治験が実施中

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて進行性転移性または切除不能胆管がん患者に対するFGFR阻害薬であるペミガチニブ(INCB54828)単剤療法有効性を検証した第2相のFIGHT-202試験(NCT02924376)の結果が公表された。

FIGHT-202試験とは、少なくとも1レジメン以上の前治療歴のある18歳以上の進行性転移性または切除不能胆管がん患者を下記3コホート(群)に分け、21日を1サイクルとして1日1回ペミガチニブ単剤療法を2週間投与後1週間休薬、この投与をサイクルを病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)を発症するまで継続投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)などを検証したオープンラベル多施設共同の第2相試験である。

コーホートA(N=47人):FGFR2融合遺伝子変異を有する群
コーホートB(N=22人):FGF/FGFR以外の遺伝子変異を有する群
コーホートC(N=18人):FGFR2融合遺伝子変異を有しない群

上記患者群に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)はコーホートAで40%(95%信頼区間:26.4%-55.7%)、コーホートBで0%(95%信頼区間:0.0%-15.4%)、コーホートCで0%(95%信頼区間:0.0%-18.5%)を示した。

なお、奏効の内訳としてはコーホートAで部分奏効(PR)40%(N=19人)、病勢安定SD)45%(N=21人)、コーホートBで部分奏効(PR)0%、病勢安定(SD)46%(N=10人)、コーホートCで部分奏効(PR)0%、病勢安定(SD)22%(N=4人)を示した。

副次評価項目である奏効持続期間(DOR)中央値はコーホートAで未到達(95%信頼区間:6.93ヶ月-未到達)、コーホートBで未到達(95%信頼区間:未到達)、コーホートCで未到達(95%信頼区間:未到達)。病勢コントロール率DCR)はコーホートAで85%(95%信頼区間:71.7%-93.8%)、コーホートBで46%(95%信頼区間:24.4%-67.8%)、コーホートCで22%(95%信頼区間:6.4%-47.6%)を示した。

また、無増悪生存期間(PFS)中央値はコーホートAで9.2ヶ月(95%信頼区間:6.44ヶ月-未到達)、コーホートBで2.1ヶ月(95%信頼区間:1.18-6.80ヶ月)、コーホートCで1.68ヶ月(95%信頼区間:1.38-1.84ヶ月)。全生存期間(OS)中央値はコーホートAで15.8ヶ月、コーホートBで6.8ヶ月、コーホートCで4.0ヶ月。

一方の安全性として、ペミガチニブ単剤療法により最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は下記の通りである。低リン酸血症61%、脱毛症42%、下痢39%、食欲減退37%、疲労36%。また、 グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は低リン酸血症14%、低ナトリウム血症8%、腹痛7%、および関節痛7%。 なお、5人の患者で致死的な転帰を有する治療関連有害事象(TRAE)を発症したが、そのいずれも治験薬に関連していなかった。

以上のFIGHT-202試験の結果を受けて、Institut de Cancérologie Gustave Roussy・Antoine Hollebecque氏は以下のようにコメントを述べている。”予後が非常に悪い進行性胆管がん患者さんに対して新しい治療選択肢を提供できることを非常に嬉しく思います。”

なお、FIGHT‐202試験は日本において被験者エントリー中であり、プラチナ製剤を使用後に病態進行した胆管がん患者で参加できる可能性がある。ただし、胆管がん患者のFGFR2遺伝子変異陽性胆管がん患者の割合は10%程度とされているため、治験に参加できる確率は高いとは言えない。まずは、東京(2施設)、埼玉、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪にある治験実施医療機関にて(おそらく)無料で受けられる検査を受けることも検討する余地があるのかもしれない(詳しくはコチラ、*現在、郵便番号表記がないためわからないが、詳細の治験実地医療機関はオンコロに連絡いただければ調べることも可能)。さらに、現在、胆管がん初回治療における無作為化臨床試験となる第3相試験(FIGHT-302,NCT03656536)が計画中とのこと。

Incyte press release

文:山田 創 & 可知 健太

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複数治療歴のある進行胃がんに対する抗DKK1抗体薬DKN-01と抗PD-1抗体薬キイトルーダの併用、奏効率23.5%を示す https://oncolo.jp/news/181027y01 https://oncolo.jp/news/181027y01 複数治療歴のある進行胃がんに対する抗DKK1抗体薬DKN-01と抗PD-1抗体薬キイトルーダの併用、奏効率23.5%を示す 2018-10-27UTC07:18:43+0000 この記事の3つのポイント
・治療歴を有する胃がん患者対象の第1相試験結果
キイトルーダにDKK1抗体薬DKN-01の併用
奏効率は23.5%であった

2018年10月19日~23日までドイツ・ミュンヘンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)にて複数治療歴のあり、かつ抗PD-1/PD-L1抗体薬の治療歴のない進行性胃がんまたは食道胃接合部がん患者に対する抗DKK1モノクローナル抗体薬であるDKN-01+抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)併用療法安全性有効性を検証した第I相試験(NCT02013154)の結果が公表された。なお、DDK1(Dickkopf1)はWntシグナル伝達経路の1つのである。

本試験は、複数治療歴のあるかつ抗PD-1/PD-L1抗体薬の治療歴のない進行性胃がんまたは食道胃接合部がん患者(N=17人)に対して21日を1サイクルとして1日目、15日目にDKN-01 150mg~300mg+1日目にキイトルーダ200mg併用療法を投与し、主要評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、副次評価項目として腫瘍縮小効果、客観的奏効率(ORR)などを検証した第I相試験である

本試験の結果、副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は部分奏効(PR)4人を含む23.5%を示した。また、その他奏効の内訳としては病勢安定SD)6人、病勢進行(PD)7人を示した。病勢コントロール率DCR)は58.8%を示した。

そして、サブグループ解析の結果、DKN-01+キイトルーダ併用療法により奏効を示した患者はマイクロサテライト不安定性のない(MSS)、PD-L1発現率陰性など、抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法により奏効が期待のできない背景を有する患者であった。

参考までに、マイクロサテライト不安定性のない(MSS)進行性胃がんまたは食道胃接合部がん患者に対するキイトルーダ単剤療法の客観的奏効率(ORR)はKEYNOTE-059試験では9.0%、KEYNOTE-061試験では9.3%である。

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EGFR変異陽性非小細胞肺がん 一次治療ジオトリフでT790M変異獲得から二次治療タグリッソは現実的治療戦略か https://oncolo.jp/news/181027f01 https://oncolo.jp/news/181027f01 EGFR変異陽性非小細胞肺がん 一次治療ジオトリフでT790M変異獲得から二次治療タグリッソは現実的治療戦略か 2018-10-27UTC06:34:38+0000 この記事の3つのポイント
・EGFR陽性肺がんに対するジオトリフ→タグリッソの治療戦略の意義は?
・通算治療継続期間中央値は27.6カ月
・観察研究の一つの結果であり議論が必要である

EGFR遺伝子陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)と診断され、アファチニブ(商品名ジオトリフ)の一次治療でEGFR T790M変異を獲得して耐性化、その後、二次治療としてオシメルチニブ(商品名タグリッソ)を10カ月以上服用した患者集団の通算治療継続期間は、27.6カ月(中央値)であった。

オーストリア、米国、カナダ、スロベニア、日本、シンガポールなど10カ国で行われた実臨床の後向き観察研究(GioTag, NCT03370770)で、スロベニアLjubliana大学のTanja Cufer氏らの研究グループが、2018年10月19日のFuture Oncology誌オンライン版で報告した。多くの患者で臨床的有益性が持続し、2年以上にわたり化学療法を回避できたという点を踏まえ、現実的で有益な治療戦略である可能性を示した。

一次治療でジオトリフし、T790M変異獲得後にタグリッソを使用した方の観察研究

日本では、ジオトリフは2014年5月から、タグリッソは2016年5月から、いずれもEGFR遺伝子変異陽性手術不能、または再発の非小細胞肺がん(NSCLC)の適応で販売されている。EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の中で、ジオトリフは第2世代、タグリッソは第1、第2世代でEGFR T790M変異を獲得して耐性化したNSCLCに効果が期待できる第3世代とされる。

第1世代のゲフィチニブ(商品名イレッサ)やエルロチニブ(商品名タルセバ)、第2世代のジオトリフのいずれを一次治療に選択するにしても、約50%から70%の患者はEGFRエクソン20のT790M変異獲得による耐性化が生じているのが実情である。T790M変異を標的とし得るタグリッソを一次治療に選択して耐性化した場合は、二次治療には化学療法の選択肢しか残されていない。こうした現状から、Cufer氏らは、タグリッソを二次治療まで温存するとして、第1、第2世代を含むEGFR分子標的薬の治療期間を最大限に延ばすことにより、毒性の強い化学療法の必要性を先送りできると考えている。EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の逐次投与による有益性については、データの蓄積がまだ少ないため、参加施設の協力を得て診療記録を基にデータを収集して解析した。

研究グループは、2017年12月28日から2018年5月31日、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬を初めて服用するEGFRエクソン19欠失変異(Del19)、またはL858R点突然変異(L858R)の非小細胞肺がん(NSCLC)患者で、ジオトリフの一次治療でEGFR T790Mの変異を獲得し、その後タグリッソの二次治療を10カ月以上継続した患者の経過をまとめた。主要評価項目は、ジオトリフ開始からタグリッソの治療中止までの治療継続期間とした。

解析対象は204例で、全解析対象の通算治療継続期間中央値は27.6カ月であった。ジオトリフの治療継続期間中央値は11.9カ月、タグリッソは14.3カ月で、2年生存率は79%、2.5年生存率は69%であった。

層別解析で治療継続期間中央値に有意差が認められたのは次のとおりであった。

通算治療継続期間中央値

・Del19(150例)30.3カ月 vs L858R(53例)19.1カ月(p<0.001)
・脳転移あり(21例)19.4カ月 vs 脳転移なし(183例)28.4カ月(p=0.037)
・全身状態(ECOG PS)スコア0/1(153例)31.3カ月 vs 同スコア2以上(31例)22.2カ月(p<0.001)

ジオトリフの治療継続期間中央値

・非アジア人患者集団(138例)11.2カ月 vs アジア人患者集団(50例)14.0カ月(p=0.001)
・Del19(150例)12.6カ月 vs L858R(53例)10.0カ月(p=0.010)
・全身状態(ECOG PS)スコア0/1(153例)12.0カ月 vs 同スコア2以上(31例)10.4カ月(p=0.020)

タグリッソの治療継続期間中央値

・Del19(150例)15.0カ月 vs L858R(53例)8.3カ月(p=0.003)
・全身状態(ECOG PS)スコア0/1(153例)15.9カ月 vs 同スコア2以上(31例)9.4カ月(p<0.001)

以上、Cufer氏らは、ジオトリフ治療後、T790M変異耐性獲得後にタグリッソを使用することについて、特にDel19陽性の場合には有益な戦略となりうることを示唆し、当然、今後は前向き試験を実施する必要はあるとした上で、今回の結果について議論を提起している。

Sequential treatment with afatinib and osimertinib in patients with EGFR mutation-positive non-small-cell lung cancer: an observational study(Future Oncol. 2018 Oct 19. doi: 10.2217/fon-2018-0711.)

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【第25回  Meet the Expert:ホジキンリンパ腫】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_25 https://oncolo.jp/event/mte_25 【第25回  Meet the Expert:ホジキンリンパ腫】動画公開 2018-10-26UTC03:00:38+0000 2018年7月20日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第25回 ホジキンリンパ腫」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

セミナー動画

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター 理事長 中釜 斉

講演


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 伊豆津 宏二

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 伊豆津 宏二
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] 一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長 天野 慎介
一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事・若年がん患者会ローズマリー世話人 多和田 奈津子
[解説] がん情報サイト「オンコロ」 前原 克章 

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母の発病がきっかけ 小学生自由研究「がんについて」が反響 https://oncolo.jp/pick-up/news2359-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2359-2 母の発病がきっかけ 小学生自由研究「がんについて」が反響 2018-10-25UTC11:00:30+0000 東海地方に住む主婦の由紀さんは3年前にがんを発病し、現在も抗がん剤投与などを受けて闘病中だ。
一人娘のさやかちゃんは親子というより、まるで姉妹のようだ。

続きを読む
http://ux.nu/cBWmy

ニュース選定者:柳澤 昭浩
NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/

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【第24回 胃がん】大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 参加者募集! https://oncolo.jp/event/oos20191213 https://oncolo.jp/event/oos20191213 【第24回 胃がん】大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 参加者募集! 2018-10-25UTC10:58:49+0000

目次

オンコロが共催する、がん情報究極のセミナー

認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 、がん情報サイト「オンコロ」、7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン、特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワークが連携しお届けする共催がん医療セミナーです。原則、毎月第2金曜日に対象のテーマのエキスパートをお招きし、最新の医療情報の講義と、ディスカッションを組み合わせた充実のプログラムです。

また、会場に足を運ぶことができない皆さんにもセミナーを体現して貰うため、セミナーの様子を収録し共催団体のWebサイトからも配信します。がんの患者さん、ご家族、ご友人、医療機関スタッフ、現場の声を聞きたい製薬企業の皆さんなど、どなたでもご参加いただけます。

開催スケジュール

【第24回】胃がん


12月13日(金)
18:30~20:00

愛知県がんセンター 中央病院
舛石 俊樹 先生

申し込みフォーム2

【胃がん】
日本人の男女共に最も罹患者数が多い胃がん。分子標的薬免疫チェックポイント阻害剤など近年の進歩について学びます。

注意事項

・各回事前申し込みが必要です。
・定員に達し次第、お申し込みを締め切らせていただきます。
・締め切りになった時点で、上記各月の「申し込みフォーム」ボタンは閉じさせていただきます。

開催概要

イベント名 大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts
開催日 毎月第2金曜日(原則)
時間 開場:18:00
講演:18:30~20:00
参加費 無料
共催 ・認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構
・がん情報サイト「オンコロ」
・7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン
・特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワーク

アクセス


住所:556-0016 大阪府大阪市浪速区本町1丁目5番地7号 ナンバプラザビル4階
■阪神なんば線・近鉄戦「大阪難波」駅より徒歩3分
■JR線「難波」駅より徒歩5分
■地下鉄御堂筋・地下鉄千日前線「なんば」駅 6番出入口(御堂筋線)より徒歩3分
■地下鉄四ツ橋線「なんば」駅32番出入り口より徒歩1分

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メッシ、小児がん病院建設に約3億5000万円を寄付! https://oncolo.jp/pick-up/news2358-2 https://oncolo.jp/pick-up/news2358-2 メッシ、小児がん病院建設に約3億5000万円を寄付! 2018-10-25UTC09:00:03+0000 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがバルセロナ市内に建設予定の小児がん病院にクラブと自らの財団で合わせて270万ユーロ(約3億5000万円)を寄付したようだ。

続きを読む
http://ux.nu/tYqwe

ニュース選定者:柳澤 昭浩
FOOTBALL TRIBE
https://football-tribe.com/japan/

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多発性骨髄腫の治療に関するインタビューにご協力をお願いします https://oncolo.jp/reserch/mm1810 https://oncolo.jp/reserch/mm1810 多発性骨髄腫の治療に関するインタビューにご協力をお願いします 2018-10-25UTC07:19:56+0000 本調査の募集は終了しました。ご協力、誠にありがとうございました。

この調査は(株)スガタリサーチより依頼を受けオンコロが募集の協力をしております。

調査目的について

今回の調査は、米国に本社がございます、世界的な医薬品企業の依頼で実施するものとなっております。 多発性骨髄腫の患者さんの治療状況や、診断経験、生活環境及び、経緯におけるお気持ちを深く理解し、今後の新薬開発、サービスの開発/改善などに役立たせる事を大きな目的としております。

インタビューにご協力いただける方

・多発性骨髄腫と診断された方
レブラミド(一般名:レナリドミド)を使用したことがある方
セカンドライン二次治療)以降の治療を受けた方
・自身が受けている/受けた治療についてご回答いただける方
・関連する業界にご本人、ご家族がお勤めでない方   

調査方法

① 家庭訪問(2時間)※首都圏
② 会場インタビュー(75分)※首都圏
③ インターネットを使用した電話インタビュー(75分)※全国

謝礼について

インタビュー形式によって謝礼が変わります。

① 家庭訪問(2時間):32,000円(事前課題の謝礼込み)
② 会場インタビュー(75分):17,000円(事前課題謝礼・交通費込み)
③ インターネットを使用した電話インタビュー(75分):12,000円(事前課題謝礼、通信費込み)

事前課題について

今回のインタビュー調査では事前課題がございます。
多発性骨髄腫の診断から現在までについて、患者さんのご経験やお気持ちに関して伺う内容のものです。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、学会等での発表やWEBサイト上での公開を行う場合がございます。

インタビュー調査の実施期間

2018年11月8日(木)~11日(日)
※ 上記の日程が難しい場合は要相談 インタビューのお申し込みは、以下のアンケートから行ってください

その他

家庭訪問の場合、お薬の設置場所や生活環境の記録のために、音声記録とは別に、画像撮影、動画録画をさせていただきます。
映してほしくない等のご要望がございましたら、そのようにいたしますのでお申し付けください。

患者さんの体調次第によっては調査の中断や短縮などをさせていただきます。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
 ※お問合せの際は『多発性骨髄腫のインタビューについて』とお伝えください
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

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検診における、「生存率が○○倍に」という表現の罠―ガッテン!と尾道方式 https://oncolo.jp/pick-up/news2367 https://oncolo.jp/pick-up/news2367 検診における、「生存率が○○倍に」という表現の罠―ガッテン!と尾道方式 2018-10-25UTC07:00:39+0000 死亡者数が年々増加している、すい臓がん。
早期発見できる確率が極端に低く、がんの中でも特に恐ろしいがんとされています。
ところが、その生存率を全国平均の約2倍にまで高めている町が!それは広島県尾道市。

続きを読む
http://ux.nu/VRR5d

ニュース選定者:滝澤 宏隆
はてなブログ
https://hatenablog.com/

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PD-1 と CTLA-4に続く第3の免疫チェックポイント分子LAG-3による 免疫抑制機構を解明 https://oncolo.jp/pick-up/news2366 https://oncolo.jp/pick-up/news2366 PD-1 と CTLA-4に続く第3の免疫チェックポイント分子LAG-3による 免疫抑制機構を解明 2018-10-25UTC05:00:55+0000 徳島大学先端酵素学研究所の丸橋拓海特任助教、岡崎拓教授らの研究グループは、免疫チェックポイント分子であるLAG-3(Lymphocyte Activation Gene-3)による免疫抑制機構を解明しました。

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http://ux.nu/4VXOt

ニュース選定者:小森 駿

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