がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ がんと・ひとを・つなぐオンコロ Fri, 18 Aug 2017 00:13:20 GMT http://オンコロジー.com/wp/wp-content/uploads/2015/04/logo1.png がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ 【第1回】~乳がん専門医が乳がんになって~ 東京女子医科大学放射線腫瘍科教授 唐澤久美子さん <br>「自覚症状は患者本人にしかわからない。 患者さんはもっと伝えて、医療者はもっと訴えに敏感に」 https://oncolo.jp/feature/20170817k https://oncolo.jp/feature/20170817k 【第1回】~乳がん専門医が乳がんになって~ 東京女子医科大学放射線腫瘍科教授 唐澤久美子さん
「自覚症状は患者本人にしかわからない。 患者さんはもっと伝えて、医療者はもっと訴えに敏感に」
2017-08-17UTC12:15:10+0000 数か月前に自ら乳がんを見つけ、現在、治療を続けている東京女子医科大学 放射線腫瘍科 教授の唐澤久美子さん。乳がん専門医が乳がんになって、どのように治療を選び、どんなことを感じたのかを2回に分けて伺います。

自己検診によって乳がんと確信

唐澤さんが自分の乳がんを見つけたのは、ある日曜日の夜、久しぶりにのんびりと入浴し、自己検診をしていたときでした。「右内側の上部にしこりを感じました。えっ、と思って乳房と腋窩をくまなく触診し、一瞬にして“乳がん、転移はなし”と自己診断しました」。

そして、お風呂から上がってすぐに勤務する大学の乳腺外科医3人に「先ほど腫瘤を触知し、乳がんと考えられるので明日検査してほしい」とメールを送りました。

翌月曜日にマンモグラフィーと超音波検査、火曜日にMRI(核磁気共鳴画像)検査、水曜日に組織生検をして、金曜には乳がんの病理診断がつきました。土曜日にはPET/CT検査を行って遠隔転移がないことも確定しました。

唐澤さんは、乳がんになったこと自体には衝撃を受けなかったといいます。「私ががん専門医になったのは、がんは現代医学が最も克服すべき病気であると考えていたのと、家族や親戚にがんになる人がとても多く、自分も必ずがんになるだろうと思っていたからです。58歳まで発症しなかったのはむしろ遅かったくらいです。そういう意味では予定通りでした」。

病院や治療法を決めるにあたり、唐澤さんは大学の同僚以外にも親しい乳腺専門医に電話やメールで相談しました。「自分の勤務先や非常に親しい医師ではお互いに気を遣うので、信頼できる、しかも友人ではない方を主治医に選びました」。

乳がんの治療には手術、薬物療法、放射線療法があり、がんの大きさや広がり、がん細胞のタイプによって治療法が異なります。がん細胞のタイプは生検や手術によって採取した組織を調べて決められます。唐澤さんの乳がんは、ホルモン剤と抗がん剤の両方を使うことが推奨される「ルミナルB」(エストロゲン受容体が陽性で、HER2タンパクの過剰発現やHER2遺伝子の増幅がなく、乳がん細胞の増殖力を示すKi-67が高値)というサブタイプでした。

「乳がんになった身内が3人いて、3人ともホルモン剤だけで良いルミナルAタイプだったので、私だけ抗がん剤で治療することになったのは多少ショックでした。また、身内に乳がんが多いと遺伝性乳がんの可能性も疑われるため、その検査も行いましたが、陰性でした」。

そして、抗がん剤を手術の前に行う術前化学療法を受けて乳がんを縮小させてから乳房温存手術と放射線療法を行い、ホルモン剤を5年間内服するという治療の計画を立てました。

薬に弱い体質で副作用に苦しんだ

こうして、抗がん剤による術前化学療法が開始されましたが、唐澤さんはもともと薬の作用や副作用が出やすい体質でした。「例えばアレルギーを抑える抗ヒスタミン剤を飲むと強い眠気に襲われ、鎮痛剤や抗生物質では胃潰瘍を起こします。吐き気止めでは体のこわばりを起こし、CT検査のヨード造影剤にもアレルギーがあります。ですので、抗がん剤や支持療法の薬の副作用が出ることが予測されました」。

唐澤さんが使用した抗がん剤のパクリタキセルにはアレルギー反応の副作用がしばしばみられるため、その対策としてパクリタキセルを投与する直前に抗ヒスタミン薬とステロイド(副腎皮質ホルモン)を投与します。そのため、抗ヒスタミン薬の副作用がまず心配でした。

実際、初めて外来化学療法を受けた日は、「抗ヒスタミン薬を飲んでから30分後には立っていられないくらい体がだるくなり、パクリタキセルを点滴した後、どうにか帰り、その日は出勤できずに翌朝まで寝込みました。翌日は予定通りに出勤したものの、今までに経験したことのないだるさで、いつ倒れるかと思いましたが、立食の会合もどうにか乗り切りました」と唐澤さんは振り返ります。

病院での診療、大学教員や学会役員としての仕事などがぎっしりと詰まっている中、外来化学療法を続けましたが、まず薬疹やしびれが出てきました。「薬疹は顔を除いて全身に広がり、かゆみと体のだるさが辛かったですね。しかし、見た目は普通ですし、普段通り勤務していました」。

皮膚科を受診したところ、「抗がん剤が原因の薬疹であるのはほぼ間違いありませんが、もう1回受けてみないと確定診断はできませんね」と言われました。翌週に2回目のパクリタキセルを受けると薬疹はさらにひどくなり、手足のしびれも強くなってきて、抗がん剤をドセタキセルに変えることになりました。

ドセタキセルの初回投与日は医師国家試験の結果の発表日でした。国家試験を受験した6年生の担任だった唐澤さんは、残念ながら合格できなかった8人の学生に夜中までかかって手書きで励ましの手紙を書きました。

「手がしびれて頭がぼーっとしていて、これはきつかったですね。もちろん学生たちには私のがんの話はしていません。学生部長から後で学生が手紙を読んで泣いていたと聞き、私の気持ちは届いたようで、ホッとしました」。

その晩は、ドセタキセルの神経障害で全身がしびれて痛みが強く、眠れませんでした。「このまま抗がん剤の治療を続けていたら、どうなるんだろう、死ぬかもしれないと暗闇の中で恐怖を感じました」と唐澤さんは語りました。

翌日も体調は回復しませんでしたが、仙台での会合に行くかどうか散々迷ったあげく、出かけました。重要な会合で、自分が欠席すると迷惑がかかると思ったからです。

「家から駅までタクシー、新幹線はグランクラスで爆睡、仙台駅から会議場までもタクシーで移動し、会合だけ出て、逆コースを辿って帰ってきました。元来、負けず嫌いな性格ですので、何とか普通に見えるようにがんばりました」。

唐澤さんが予想外だったのが、翌日に始まった激しい下痢でした。2日間は投薬で症状を抑えて普段通りに診察業務などを行いましたが、その後は腹痛がひどくなり、欠勤。そして、腹痛がさらにひどくなり、週末に入院しました。

パクリタキセルの副作用は骨髄抑制、脱毛、アレルギー反応、しびれのような末梢神経障害、ドセタキセルの副作用は骨髄抑制、脱毛、浮腫、発疹、アレルギー反応などです。

「私はかつてパクリタキセルやドセタキセルの臨床試験を手がけたことがあり、これらの薬の効果や副作用はある程度はわかっているつもりでした。ところが、自分自身が使ってみると、これまで担当した患者さんでは経験したことがないようなひどい副作用が起こりました。特にここまでひどい下痢は経験したことがありませんでした」と唐澤さんは話します。

こうした経験から、標準治療とされている薬物療法は副作用の出方に大きな差があり、誰でも同じように受けられる治療ではないということをあらためて実感しました。

そして、効果的で安全な薬物療法を実施するためには、「一部の患者さんについては標準を踏まえた上で、患者さんの特性や状態に合わせてがんの薬物療法専門医(腫瘍内科医)が薬剤を調整するなど、きめ細かい配慮が必要になりますね」と語ります。

腹痛の原因を探るための血液検査では、支持療法としてステロイドを飲んでいたために炎症反応が見られませんでした。しかし、「骨髄抑制が起こって、好中球が304まで落ちていました。さらに腹部のCT検査で痛い場所に一致して憩室(大腸の壁が外側に膨らむ状態)がいくつも映っていたので、憩室炎の状態になっていると判断しました。もうこれ以上、継続して抗がん剤を使うのは無理だと感じました」。

入院中に看護師の応対や言葉遣いにストレスを感じた

唐澤さんが緊急入院したのは乳腺科の病棟ではなく、混合病棟の少し高額な個室でした。そこしか空いていなかったからです。多くの科のさまざまな病気の患者さんが入院する混合病棟ということもあって、病棟の看護師はがんや薬について詳しいわけではありませんでした。

そうした看護師から伝えられる乳がんの情報が古かったり、腸のけいれんによる激しい痛みに一般的な消炎鎮痛薬を薦められたりしたことなどは、医師であり、がんの専門医である唐澤さんにはストレスになったといいます。

「ラウンドのときには一応、“いかがですか”と聞かれますが、点滴の落ち具合のチェックに来ているだけのように思えたのも残念でした。私のおなかに手を当てて看てくれた看護師さんは一人だけでした。この人は看護ができていると思いましたね」。

また、一部の看護師の話し方が耳障りでした。ある看護師に「何かお仕事をされているんですかぁ」「あ、医者ですか、その歳でまだお仕事されているんですか」などと言われて驚いたともいいます。

「病院では“患者”という立場で括られてしまいますが、それぞれに社会的背景を持っています。病棟では入院時に書類を書かせてその患者さんの職業などの情報を入手しているのですから、もっと個々の患者さんの背景を踏まえた上で応対してほしいと思いました」。

唐澤さんがこの術前化学療法の治療や副作用での経験から学んだのは、痛みや違和感、具合の悪さは自分にしかわからない、だから、患者さんは自覚症状を必ず早めに詳しく医療者に伝えるべきだということ、また、医療者は患者さんの言葉にもっと耳を傾け、対応を真剣に考えるべきだということです。

「そうでないと患者さんの具合がさらに悪くなったり、医療者不信になったりしていきます。医療者はもっと患者さんに学ばなければいけないですね」。

唐澤さんは5日間入院して腹痛が軽快し、少し食べられるようになって、退院しました。薬疹は少し残っていましたが、ステロイドなどの支持療法の薬は少しずつ減らし、飲まないようになりました。

第2回記事:【第2回】~乳がん専門医が乳がんになって~ 東京女子医科大学放射線腫瘍科教授 唐澤久美子さん「がんの治療選択で最も大事なのは 患者さん自身の「人生の質」を守ること」を読む

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アロマイシン(エキセメスタン) https://oncolo.jp/drug/aromasin https://oncolo.jp/drug/aromasin アロマイシン(エキセメスタン) 2017-08-17UTC08:04:15+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エキセメスタン
商品名 アロマイシン
治験薬コード
一般名英語表記 Exemestane
商品名英語表記 Aromasin
種類 アロマターゼ阻害剤
種類
投与経路 内服
適応がん種 閉経後乳癌

特徴

アロマイシンは第三世代のアロマターゼ阻害剤として、閉経後の乳がんの治療に用いられます。閉経後の人は、男性ホルモン(アンドロゲン)からエストロゲンが合成されますが、その合成に重要な役割を果たすアロマターゼのはたらきを抑えることで、乳がんの増殖を抑制します。ほてり、頭痛、吐き気、めまい、多汗などが時々起りますが重篤な副作用は報告されていません。

効能・効果

閉経後乳癌

用法及び用量

通常、成人にはエキセメスタンとして1日1回25 mgを食後に経口
投与する。

重大な副作用

肝炎、肝機能障害、黄疸

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291012F1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
がん遺伝子治療でトラブル相次ぐ…遺族無念「裏切られた」効果なく、訴訟も https://oncolo.jp/pick-up/news1046 https://oncolo.jp/pick-up/news1046 がん遺伝子治療でトラブル相次ぐ…遺族無念「裏切られた」効果なく、訴訟も 2017-08-17UTC01:00:26+0000 がん細胞の増殖を抑えるとされる遺伝子を注入する国内未承認の治療を行うクリニックで、期待した効果を得られなかったとする患者側とのトラブルが相次いでいる。

続きを読む
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170814-OYTET50041/?platform=hootsuite

ニュース選定者:鳥井 大吾
引用元:yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/677ab6d89acc1d6f3541755aa9f0b4d5-300x153.jpg
血液で13種類のがんを早期発見 今月から臨床研究へ https://oncolo.jp/pick-up/news1045 https://oncolo.jp/pick-up/news1045 血液で13種類のがんを早期発見 今月から臨床研究へ 2017-08-16UTC23:00:48+0000 血液を採取するだけで乳がんや大腸がんなどの13種類のがんを早期に発見する検査法を国立がん研究センターなどのグループが開発し、今月から有効性を確かめる臨床研究を始めることになりました。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170813/k10011098241000.html

ニュース選定者:滝澤 宏隆
引用元:NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/?utm_int=all_header_logo_news

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/91e9c220be87240dd888a6d643e33c04-300x153.jpg 小児がん患者の在宅医療を追い求めて【もう一つのストーリー】 https://oncolo.jp/pick-up/news1044 https://oncolo.jp/pick-up/news1044 小児がん患者の在宅医療を追い求めて【もう一つのストーリー】 2017-08-16UTC13:00:25+0000 小児がんのため、4歳6カ月で一生を終えた原田歩夢くんが、埼玉県新座市の自宅で母の瑞江さんの腕の中で息を引き取ることができたのは、専門的な治療をする主治医と在宅チームの両方に、偶然にも小児がん患者の在宅ケアに経験が豊富なスタッフがいたためだった。

続きを読む
http://www.asahi.com/articles/ASK7T7X9FK7TUBQU01J.html

ニュース選定者:滝澤 宏隆
引用元:アピタル
http://www.asahi.com/apital/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/f0417826466fcb56a97e4b3ebe982b2d-300x153.jpg 「見た目」問題 就職や仕事で感じる偏見、どう克服 https://oncolo.jp/pick-up/news1043 https://oncolo.jp/pick-up/news1043 「見た目」問題 就職や仕事で感じる偏見、どう克服 2017-08-16UTC11:00:09+0000 先天的または後天的な病気による「見た目」の症状のため、いじめや不当な差別を受ける人たちがいる。そうした「見た目問題」を抱える当事者たちの中には、手術でも症状を治せない人も多く、学校や社会で多くの困難に突き当たる。

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https://mainichi.jp/articles/20170809/k00/00e/040/337000c

ニュース選定者:中島 香織
引用元:毎日新聞
https://mainichi.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/22dbba75b9b0c6e15eca0b726ef57807-300x153.jpg 陽だまりの会×タリーズ がん患者に寄り添う初コラボ https://oncolo.jp/pick-up/news1042 https://oncolo.jp/pick-up/news1042 陽だまりの会×タリーズ がん患者に寄り添う初コラボ 2017-08-16UTC09:00:10+0000 石巻赤十字病院のがんサロン「陽だまりの会」で10日、タリーズコーヒー石巻赤十字病院店とのコラボ企画が催された。がん患者らへの傾聴活動を行う「ピアサポーター」とともに、がん経験者がおいしいコーヒーの入れ方を学び、リラックスした雰囲気の中で温かな時間を過ごした。

続きを読む
https://hibishinbun.com/news/?a=8208

ニュース選定者:中島 香織
引用元:石巻日日新聞
https://hibishinbun.com/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/06/2eebd23884f737c016a7e1145451d5fb-300x153.jpg 乳がんステージ4でも合コン♪ 治療で逆にキレイになってモテた!【闘病体験】 https://oncolo.jp/pick-up/news1041 https://oncolo.jp/pick-up/news1041 乳がんステージ4でも合コン♪ 治療で逆にキレイになってモテた!【闘病体験】 2017-08-16UTC07:00:22+0000 がんの治療法は様々ですが、私は抗がん剤・摘出手術・放射線治療・ホルモン治療の順番で、保険が効くいわゆる標準治療を受けました。

続きを読む
https://joshi-spa.jp/740889

ニュース選定者:可知 健太
引用元:女子SPA!
https://joshi-spa.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/c1d0b73c02ada2d40bbb9a1dcaa044ff-300x153.jpg アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン) https://oncolo.jp/drug/adcetris https://oncolo.jp/drug/adcetris アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン) 2017-08-16UTC06:28:33+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ブレンツキシマブベドチン
商品名 アドセトリス
治験薬コード
一般名英語表記 Brentuximab vedotin
商品名英語表記 ADcetris
種類 分子標的薬
種類 抗CD30抗体-モノメチルアウリスタチン複合体
投与経路 注射
適応がん種 ホジキンリンパ腫
未分化大細胞リンパ腫

特徴

アドセトリスは抗CD30抗体にモノメチルアウリスタチンE(MMAE)が結合した分子標的薬の一種です。悪性リンパ腫の中にはがん細胞の表面にCD30という抗原分子を発現しているタイプがあります(CD30陽性といいます)。

アドセトリスを投与するとCD30を狙って悪性リンパ腫細胞と特異的に結合します。アドセトリスが細胞内に取り込まれるとMMAEが抗CD30抗体から分離して微小管という器官に結合します。微小管はがん細胞の分裂に必要な器官なので、MMAEが結合することによりがん細胞の分裂が阻害され死滅します。2017年2月現在、再発又は難治性のCD30陽性の下記疾患:ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫に適応があります。

効能・効果

ホジキンリンパ腫
未分化大細胞リンパ腫

用法及び用量

通常、成人には、ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組換え)として3週間に1回1.8㎎/㎏(体重)を点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。

重大な副作用

末梢神経障害、感染症、進行性多巣性白質脳症(PML)、骨髄抑制、Infusion reaction、腫瘍崩壊症候群、皮膚粘膜眼症候群、急性膵炎、劇症肝炎、肺障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291425D1

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg アドリアシン(ドキソルビシン) https://oncolo.jp/drug/adriacin https://oncolo.jp/drug/adriacin アドリアシン(ドキソルビシン) 2017-08-16UTC06:27:56+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ドキソルビシン
商品名 アドリアシン
治験薬コード
一般名英語表記 doxorubicin
商品名英語表記 ADRIACIN
種類 アントラサイクリン系
抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 1)がん化学療法後に増悪した卵巣癌
2)エイズ関連カポジ肉腫

特徴

アドリアシンは1967年に発見された最も代表的な抗がん剤のひとつで、抗がん性抗生物質と呼ばれる薬剤です。がん細胞のDNA合成を妨げるほか、DNAを切断してがん細胞を殺します。悪性リンパ腫のCHOP療法(シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)をはじめとして、肺がん、消化器がん、乳がん、骨肉腫など抗がん剤治療の中心薬として広く用いられています。

副作用は吐き気・嘔吐の発生頻度が、シスプラチンに次いで高いとされています。骨髄抑制や脱毛が起こりやすい薬でもあります。また、心臓に障害を与えやすいのも特徴の1つで、総投与量が多いほど、発生頻度も重症度も高くなります。

効能・効果

1)がん化学療法後に増悪した卵巣癌
2)エイズ関連カポジ肉腫

用法及び用量

1)がん化学療法後に増悪した卵巣癌
通常、成人にはドキソルビシン塩酸塩として1日1回50mg/m2を1mg/分の速度で静脈内投与し、その後4週間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)エイズ関連カポジ肉腫
通常、成人にはドキソルビシン塩酸塩として1日1回20mg/m2を1mg/分の速度で静脈内投与し、その後2~3週間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

筋障害髄抑制infusion reaction手足症候群口内炎機能障害質性肺疾患肺塞栓症深部静脈血栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235402A1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
アバスチン(ベバシズマブ) https://oncolo.jp/drug/avastin https://oncolo.jp/drug/avastin アバスチン(ベバシズマブ) 2017-08-16UTC06:26:45+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ベバシズマブ
商品名 アバスチン
治験薬コード
一般名英語表記 Bevacizumab
商品名英語表記 AVASTIN
種類 分子標的薬
種類 血管新生阻害薬
抗VEGF抗体
投与経路 注射
適応がん種 結腸・直腸癌
非小細胞肺癌
卵巣癌
子宮頸癌
悪性神経膠腫

特徴

アバスチンは抗VEGF抗体という血管新生阻害薬の一種であり、がんに栄養を送る血管をできなくすることで抗腫瘍作用を発揮する薬剤です。がんが増殖する際に酸素や栄養が不足するので、血管を新たに作ろうとするためにVEGF(血管上皮増殖因子)という物質を分泌しますが、アービタックスはこのVEGFと結合し血管を作るシグナルの伝達を阻害します。その結果がんは栄養不足となり増殖することができなくなります。

2017年2月現在、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、卵巣癌、、進行又は再発の子宮頸癌 、手術不能又は再発乳癌、悪性神経膠腫に適応があります。

効能・効果

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
卵巣癌
進行又は再発の子宮頸癌
悪性神経膠腫

用法及び用量

1)治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として 1回5mg/kg(体重)又は10mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は 2 週間以上とする。1回7.5mg/kg(体重)を点滴静脈内注射した際の投与間隔は3週間以上とする。

2)非小細胞肺癌、卵巣癌、子宮頸癌
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として 1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3 週間以上とする。

3)手術不能又は再発乳癌
パクリタキセルとの併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として 1 回10mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は2 週間以上とする

4)悪性神経膠腫
通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として 1 回10mg/kg(体重)を2週間間隔又は1回15mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静脈内注射する。なお、患者の状態により投与間隔は適宜延長すること。

重大な副作用

アナフィラキシー、消化管穿孔、瘻孔、創傷治癒遅延、出血、消化管出血、肺出血、脳出血、鼻出血、歯肉出血、腟出血、血栓塞栓症、一過性脳虚血、発作、心筋梗塞、狭心症、脳虚血、脳梗塞、肺塞栓症、高血圧性脳症、高血圧性クリーゼ、可逆性後白質脳症症候群、ネフローゼ症候群、骨髄抑制、汎血球減少症、好中球減少、白血球減少、貧血、血小板減少、敗血症、壊死性筋膜炎、うっ血性心不全間質性肺炎、血栓性微小血管症、血栓性血小板減少性紫斑病、血性尿毒症症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291413A1

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アフィニトール(エベロリムス) https://oncolo.jp/drug/afinitor https://oncolo.jp/drug/afinitor アフィニトール(エベロリムス) 2017-08-16UTC06:21:47+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エベロリムス
商品名 アフィニトール
治験薬コード
一般名英語表記 Everolimus
商品名英語表記 AFINITOR
種類 分子標的薬
種類 mTOR
投与経路 内服
適応がん種 ・腎細胞癌
・神経内分泌腫瘍
・乳癌
・腎血管筋脂肪腫
・上衣下巨細胞性星細胞腫

特徴

アフィニトールは、セリン、スレオニン・キナーゼ(リン酸化酵素)であるmTORの働きを抑える薬です。mTORは、EGFR等の成長因子受容体(受容体型チロシン・キナーゼ)のシグナル伝達を担っています。mTORは、細胞周期に関わるたんぱく質の合成を調節しており、活性化されるとタンパク質の合成が開始され、細胞増殖が促進されます。アフィニトールはこの働きを抑えることで抗腫瘍効果を示します。

効能・効果

・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
・神経内分泌腫瘍
・手術不能又は再発乳癌
・結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫
・結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫

用法及び用量

1)腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫の場合
通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)手術不能又は再発乳癌の場合
内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

3)結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫の場合
通常、エベロリムスとして3.0mg/m2を 1 日 1 回経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。

重大な副作用

間質性肺疾、感染症、腎不全、高血糖、尿病の発症又は増悪、貧血、ヘモグロビン減少、白血球減少、リンパ球減少、好中球減少、血小板減少、口内炎、アナフィラキシー、急性呼吸窮迫症候群、肺塞栓症、深部静脈血栓症、悪性腫瘍(二次発癌)、進行性多巣性白質脳、BKウイルス腎症、血栓性微小血管障害、肺胞蛋白症、心嚢液貯留

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/3999022F1

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アブラキサン(nab-パクリタキセル) https://oncolo.jp/drug/abraxane-2 https://oncolo.jp/drug/abraxane-2 アブラキサン(nab-パクリタキセル) 2017-08-16UTC06:20:55+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 nab-パクリタキセル
商品名 アブラキサン
治験薬コード
一般名英語表記 Paclitaxel
商品名英語表記 Abraxane
種類 植物アルカロイド(DDS製剤)
種類
投与経路 注射
適応がん種 乳癌、胃癌、非小細胞肺癌、治癒切除不能な膵癌

特徴

アブラキサンは人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させナノ粒子化したパクリタキセル製剤です。パクリタキセルは、水に溶けにくいため、アルコールと油を使って溶かしていました。これが原因でぜん息様の呼吸困難や発疹などの重篤なアレルギー反応を起こすことがあります。そのため前処置として、ステロイド薬、抗ヒスタミン薬などを投与する必要がありました。

また、標準的な投与法では、1回の溶解に含まれるアルコールはビール500mLに相当するとされます。こうしたことから、お酒に弱い人には使いにくい事と、投与後すぐに運転すると、飲酒運転となってしまいます。その点、アブラキサンは、ヒト血清アルブミンにパクリタキセルを結合させることで溶けやすくなりアルコールも使わないので、アレルギー様症状を起こしにくいため、前処置も必要ありません。

また、アルコール過敏症の方にも投与でるようになりました。適応は乳癌、胃癌、非小細胞肺癌とパクリタキセルには無かった治癒切除不能な膵癌があります。副作用はパクリタキセルと基本的には同じですが敏症の副作用が大幅に軽減されています。しかし、パクリタキセルよりも投与量が多くなることから、関節痛や筋肉痛、末梢神経障害などの副作用がより出やすい傾向があります。

効能・効果

乳癌、胃癌、非小細胞肺癌、治癒切除不能な膵癌

用法及び用量

乳癌、胃癌にはA法を、非小細胞肺癌にはB法を、治癒切除不能な膵癌にはC法を使用する。

A法:通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回260mg/m2(体表面積)を30分かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

B法:通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回100mg/m2(体表面積)を30分かけて点滴静注し、少なくとも6日間休薬する。週1回投与を3週間連続し、これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

C法:ゲムシタビンとの併用において、通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回125mg/m2(体表面積)を30分かけて点滴静注し、少なくとも6日間休薬する。週1回投与を3週間連続し、4週目は休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

骨髄抑制、感染症、末梢神経障害、麻痺、脳神経麻痺、ショック、アナフィラキシー、間質性肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、心筋梗塞、うっ血性心不全、心伝導障害、脳卒中、肺塞栓、肺水腫、血栓性静脈炎難聴、耳鳴、消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍、重篤な腸炎腸管閉塞、腸管麻痺、肝機能障害、黄疸、膵炎、急性腎不全、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群播種性血管内凝固症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240409D1

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アリミデックス(アナストロゾール) https://oncolo.jp/drug/anastrozole https://oncolo.jp/drug/anastrozole アリミデックス(アナストロゾール) 2017-08-16UTC06:16:18+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 アナストロゾール
商品名 アリミデックス
治験薬コード
一般名英語表記 Anastrozole
商品名英語表記 ANASTROZOLE
種類 ホルモン療法薬
種類 アロマターゼ阻害薬
投与経路 内服
適応がん種 閉経後乳癌

特徴

アナストロゾールはアロマターゼ阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。乳がんのリスクとして女性ホルモンの一つであるエストロゲンが知られています。エストロゲンは主に卵巣から分泌されますが、閉経を迎えると卵巣からの分泌がストップし、代わりに副腎という臓器から分泌されるようになります。

エストロゲンは男性ホルモンであるアンドロゲンから変換されて作られますが、この変換に関わる酵素がアロマターゼです。アナストロゾールはアロマターゼの働きを阻害し、エストロゲンの産生を抑えることによって乳がんの進行を抑えます。2017年2月現在、閉経後乳癌に適応があります。

効能・効果

閉経後乳癌

用法及び用量

通常、成人にはアナストロゾールとして1mgを1日1回、経
口投与する。

重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群、アナフィラキシー、血管浮腫、蕁麻疹、肝機能障害、黄疸間質性肺炎、血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291010F1

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アリムタ(ペメトレキセド) https://oncolo.jp/drug/alimta https://oncolo.jp/drug/alimta アリムタ(ペメトレキセド) 2017-08-16UTC06:15:26+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ペメトレキセド
商品名 アリムタ
治験薬コード
一般名英語表記 Pemetrexed
商品名英語表記 ALIMTA
種類 細胞障害性薬
種類 葉酸代謝拮抗剤
投与経路 注射
適応がん種 悪性胸膜中皮腫
非小細胞肺癌

特徴

ペメトレキセドは代謝拮抗薬という薬剤に分類されますが、その中でも葉酸拮抗薬に属する注射用抗がん剤です。細胞のDNAの合成には葉酸というビタミンの1種が必要です。ペメトレキセドはその葉酸の分子構造のよく似た薬剤で、投与すると葉酸と間違って体内に取り込まれ、DNA合成に用いられますが、あくまでも偽物であるため、DNAが合成されずがん細胞はうまく分裂できなくなり死滅に追い込まれます。

同じ葉酸拮抗薬のメトトレキサートが1つの葉酸代謝経路を阻害するのに対し、ペメトレキセドは複数の経路を阻害するため、より強力な抗悪性腫瘍効果を発揮します。2017年2月現在の日本での適応症は悪性胸膜中皮腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌となっています。

効能・効果

悪性胸膜中皮腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法及び用量

1)悪性胸膜中皮腫
シスプラチンとの併用において、通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/m2(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/m2(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

白血球減少、好中球減少、ヘモグロビン減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血、発熱性好中球減、 汎血球減少敗血症、間質性肺炎、アナフィラキシー、重度の下痢、脱水、腎不全、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4229401D1

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アレセンサ(アレクチニブ) https://oncolo.jp/drug/alecensa https://oncolo.jp/drug/alecensa アレセンサ(アレクチニブ) 2017-08-16UTC06:14:21+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 アレクチニブ
商品名 アレセンサ
治験薬コード
一般名英語表記 Alectinib
商品名英語表記 ALECENSA
種類 分子標的薬、チロシンキナーゼ阻害薬
種類 EML4-ALK
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌

特徴

アレセンサはALK融合タンパク阻害薬と呼ばれる分子標的治療薬の一種で「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して使用されます。ただし、そのなかでもALK融合タンパクが高度に確認される場合に限って使用されます。

ヒトの遺伝子でALKという部位に変異があると、EML4などある種の蛋白と融合しEML4-ALK融合蛋白が産生されます。これががん細胞の増殖や正常細胞のがん化をもたらすものと考えられています。アレセンサは、ALKについているチロシンキナーゼという酵素の働きをおさえリン酸化を阻害することで、増殖をうながす情報伝達系の流れを遮断しがん細胞の増殖がおさえます。

主な副作用としては味覚異常、発疹、便秘で重大な副作用としては間質性肺疾患、肝機能障害、好中球減少および白血球減少などがあります。

効能・効果

ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法及び用量

通常、成人にはアレクチニブとして 1 回300mgを 1 日 2 回経口投与する。

重大な副作用

肝機能障害、好中球減少、白血球減少、好中球数減少、消化管穿孔、血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291032M1

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アルケラン(メルファラン) https://oncolo.jp/drug/alkeran https://oncolo.jp/drug/alkeran アルケラン(メルファラン) 2017-08-16UTC06:13:32+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 メルファラン
商品名 アルケラン
治験薬コード
一般名英語表記 Melphalan
商品名英語表記 ALKERAN
種類 アルキル化剤
種類
投与経路 内服
適応がん種 多発性骨髄腫

特徴

アルケランはアルキル化剤という抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子本体であるDNAが複製されますが、アルケランはDNAにアルキル基という化合物を結合させることによってDNAの複製を阻害し、がん細胞の分裂を阻止します。2017年2月現在、多発性骨髄腫や造血幹細胞移植時の前処置に適応があります。

効能・効果

悪性リンパ腫,乳癌,肝細胞癌

用法及び用量

① 1日1回メルファランとして2~4mg(本剤1~2錠)を連日経口投与する

又は
② 1日1回メルファランとして6~10mg(本剤3~5錠)を4~10日間(総量40~60mg)経口投与し、休薬して骨髄機能の回復を待ち(通常2~6週間)、1日2mg(本剤1錠)の維持量を投与する。

又は
③ 1日1回メルファランとして6~12mg(本剤3~6錠)を4~10日間(総量40~60mg)経口投与し、休薬して骨髄機能の回復を待ち(通常2~6週間)、同様の投与法を反復する。なお、投与中は頻回に血液検査を行い、特に白血球数、血小板数を指標として適宜用量を増減又は休薬する。

重大な副作用

骨髄抑制、汎血球減少、白血球減少、血小板減少、貧血、アナフィラキシー、重篤な肝障害、黄疸、間質性肺炎、肺線維症、間質性肺炎、肺線維症、溶血性貧血、

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4219002F1

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イダマイシン(イダルビシン) https://oncolo.jp/drug/idamycin https://oncolo.jp/drug/idamycin イダマイシン(イダルビシン) 2017-08-16UTC06:11:36+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 イダルビシン
商品名 イダマイシン
治験薬コード
一般名英語表記 Idarubicin
商品名英語表記 Idamycin
種類 アントラサイクリン系抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 急性骨髄性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)

特徴

イダマイシンは、抗がん性抗生物質のアントラサイクリン系に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されますが、その過程にはDNAポリメラーゼやトポイソメラーゼⅡといった酵素が関与しています。

イダマイシンはこれらの酵素の働きを阻害しDNAの複製を抑制することによってがん細胞を死滅させます。2017年2月現在、急性骨髄性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)に適応があります。

効能・効果

急性骨髄性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む

用法及び用量

1バイアル5mg(力価)に5mLの日局注射用水を加え溶解する。通常、成人にはイダルビシン塩酸塩として12 mg(力価)/m2(体表面積) を1日1回、3日間連日静脈内投与する。骨髄機能が回復するまで休薬し、投与を繰り返す。

重大な副作用

心筋障害、骨髄抑制、口内炎、ショック、完全房室ブロック等の不整脈

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235405D1

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イレッサ(ゲフィチニブ) https://oncolo.jp/drug/iressa https://oncolo.jp/drug/iressa イレッサ(ゲフィチニブ) 2017-08-16UTC06:10:48+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ゲフィチニブ
商品名 イレッサ
治験薬コード IPASS
一般名英語表記 Gefitinib
商品名英語表記 IRESSA
種類 分子標的薬
種類 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌

特徴

ゲフィチニブは、EGFR(上皮成長因子受容体)のチロシンキナーゼという、がんの増殖に関係する特定の分子を、選択的に狙い撃ちうちする分子標的治療薬の一種です。がん細胞の中には細胞表面にEGFR(上皮細胞増殖因子受容体)というタンパク質を過剰に発現しているタイプ(EGFR陽性といいます)が存在し、EGFRにリガンドという情報伝達物質が結合すると細胞内に増殖の命令が送られがん細胞が増殖します。

ゲフィチニブは分子標的薬の中では小分子化合物と呼ばれる、分子量(大きさ)が小さい薬剤でがん細胞の細胞膜を通過して、がん細胞の増殖する過程をブロックしてがん細胞の増殖を抑制します。2017年2月現在の日本における適応はEGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌となっています。

効能・効果

EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌

用法及び用量

通常、成人にはゲフィチニブとして250mgを1日1回、経口投与する。

重大な副作用

急性肺障害、間質性肺炎、重度の下痢、脱水、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全、血尿、出血性膀胱炎、急性膵炎、消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291013F1

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インライタ(アキシチニブ) https://oncolo.jp/drug/inlyta https://oncolo.jp/drug/inlyta インライタ(アキシチニブ) 2017-08-16UTC06:09:50+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 アキシチニブ
商品名 インライタ
治験薬コード
一般名英語表記 Axitinib
商品名英語表記 Inlyta
種類 分子標的薬
チロシンキナーゼ阻害薬
種類 VEGFR
投与経路 内服
適応がん種 腎細胞癌

特徴

インライタはチロシンキナーゼ阻害薬と呼ばれる分子標的薬の一種です。がん細胞が成長するためには栄養や酸素が必要ですが、これらを取り込むために新たに血管を作ろうとします(血管新生といいます)。がん細胞がVEGF(血管内皮増殖因子)を分泌し、血管内に存在するVEGFR(血管内皮増殖因子受容体)に結合すると血管新生の命令が伝わりがん細胞に血管が引き込まれます。この命令を伝える働きを持つのがVEGFR内にあるチロシンキナーゼという酵素です。

インライタがチロシンキナーゼに結合すると血管新生の命令が阻害され、がん細胞に血管が引き込まれずにやがて死滅します。2017年2月現在、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌に適応があります。

効能・効果

根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

用法及び用量

通常、成人にはアキシチニブとして 1 回 5 mgを 1 日 2 回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、 1 回10 mg 1 日2 回まで増量できる。

重大な副作用

高血圧、高血圧クリーゼ、動脈血栓塞栓、静脈血栓塞栓、出血、消化管穿孔、瘻孔形成、甲状腺機能障害、創傷治癒遅延、可逆性後白質脳症症候群、肝機能障害、心不全

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291027F1

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オイコビン(ビンクリスチン) https://oncolo.jp/drug/oncovin https://oncolo.jp/drug/oncovin オイコビン(ビンクリスチン) 2017-08-16UTC06:08:32+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ビンクリスチン
商品名 オイコビン
治験薬コード
一般名英語表記 Vincristine
商品名英語表記 Oncovin
種類 植物アルカロイド
種類
投与経路 注射
適応がん種 1.白血病
2.悪性リンパ腫
3.小児腫瘍
4.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
多発性骨髄腫悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
5.褐色細胞腫

特徴

オンコビンは「ツルニチニチソウ」という植物に含まれる成分から生成された抗がん剤です。細胞分裂の際に、染色体を新しい細胞に移す役目をする微小管の働きを阻害することで、抗腫瘍効果を発揮します。多剤との併用によりさまざまながん治療に用いられており、とくに小児がんでは、最もよく使用されている薬のひとつとなっています。

適応としては急性白血病、慢性白血病の急性転化、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、神経膠腫。それに神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫などの小児がんなどがあります。オンコビンが使われる非ホジキンリンパ腫の「R-CHOP療法」は標準治療となっています。副作用としては、神経毒性が特徴的です。手足の指のしびれや皮膚の感覚異常、重い場合には筋まひや歩行困難などが起こり状態に応じて減量や休薬などの処置が必要となります。併用薬にも注意が必要で抗てんかん剤のフェニトイン、抗腫瘍酵素製剤のL-アスパラギナーゼを併用すると、副作用が増強する恐れがあります。マイトマイシンCとの併用で、呼吸困難や気管支痙攣を発症しやすいとの報告があります。

また、オンコビン(ビンクリスチン)と似た構造をもつ化合物にエクザール(ビンブラスチン)という抗がん剤があります。ただ、オンコビンとエクザールでは、その抗がん作用や副作用の出現などに大きな違いがあります。マウスを用いた実験では、エクザールよりも、オンコビンの方が強い効果を得られることが分かっています。

効能・効果

1.白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む)
2.悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)
3.小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性癌、血管肉腫等)
4.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
多発性骨髄腫悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
5.褐色細胞腫

用法及び用量

1.白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む)悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)及び小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性癌、血管肉腫等)の場合
通常、ビンクリスチン硫酸塩として小児0.05~0.1mg/kg、成人0.02~0.05mg/kgを週1回静脈注射する。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。

2.多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
ドキソルビシン塩酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、標準的なビンクリスチン硫酸塩の投与量及び投与方法は、1日量0.4mgを24時間持続静脈注射する。これを4日間連続で行い、その後17~24日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。

3.悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
ビンクリスチン硫酸塩として1.4mg/m 2 (体表面積)を、2回静脈注射する。1回目の投与の3週間後に2回目の投与を行い、6~8週を1クールとし、投与を繰り返す。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。

4.褐色細胞腫の場合
シクロホスファミド水和物、ダカルバジンとの併用において、通常、成人にはビンクリスチン硫酸塩として、1日1回1.4mg/m 2 (体表面積)を静脈注射し、少なくとも20日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

末梢神経障、骨髄抑制、錯乱、昏睡、イレウス、消化管出血、消化管穿孔、抗利尿ホルモン不適合分泌症候、アナフィラキシー心筋虚血脳梗塞難聴呼吸困難及び気管支痙攣間質性肺炎肝機能障害、黄疸

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240400D1

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オダイン(フルタミド) https://oncolo.jp/drug/odyne https://oncolo.jp/drug/odyne オダイン(フルタミド) 2017-08-16UTC06:06:11+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 フルタミド
商品名 オダイン
治験薬コード
一般名英語表記 Flutamide
商品名英語表記 Odyne
種類 抗アンドロゲン薬
種類
投与経路 内服
適応がん種 前立腺癌

特徴

オダインは非ステロイド性の抗男性ホルモン薬(抗アンドロゲン薬)です。細胞毒性を示す抗がん剤ではないため、抗がん剤の中でも副作用は少ないです。主な副作用としては、女性型乳房、食欲不振、下痢、悪心・嘔吐などが知られています。しかし、従来のステロイド系薬剤(女性ホルモン剤)にみられる女性化乳房や血栓塞栓症のリスクは低いので、前立腺がんに対するホルモン療法として広く用いられるようになりました。

効能・効果

前立腺癌

用法及び用量

通常成人にはフルタミドとして1回125mg(本剤1錠)を1日3回、食後に経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

重大な副作用

重篤な肝障害、間質性肺炎、心不全、心筋梗塞

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291005F1

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オプジーボ(ニボルマブ) https://oncolo.jp/drug/opdivo https://oncolo.jp/drug/opdivo オプジーボ(ニボルマブ) 2017-08-16UTC06:05:17+0000

目次

概要

一般名 ニボルマブ
商品名 オプジーボ
治験薬コード ONO-4538
一般名英語表記 Nivolumab
商品名英語表記 OPDIVO
種類 免疫チェックポイント阻害薬
種類 抗PD-1抗体
投与経路 注射
適応がん種 悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部癌

特徴

オプジーボは、抗PD-1抗体という免疫チェックポイント阻害薬の一種であり、免疫系に作用するタイプの薬剤です。近年、がん細胞が免疫系の攻撃から逃れるための様々なメカニズムを有していることがわかってきました。その1つに、免疫細胞ががん細胞を攻撃する際にブレーキをかける機能が明らかになり、PD-1・PD-L1伝達経路といわれます。

がん細胞上のPD-L1というタンパク質と免疫細胞上のPD-1というタンパク質が結合することにより、免疫細胞が攻撃を抑えてしまいます。この作用を免疫チェックポイントといい、それを阻害する薬剤が免疫チェックポイント阻害薬といいます。

効能・効果

根治切除不能な悪性黒色腫
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫
再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌

用法及び用量

1. 根治切除不能な悪性黒色腫
・化学療法未治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合
通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。

・化学療法既治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合 通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔又は1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。

2. 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌
通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。

重大な副作用

間質性肺疾患、重症筋無力症、心筋炎、横紋筋融解症、筋炎、大腸炎、重度の下痢、1型糖尿病、
免疫性血小板減少性紫斑病、肝炎、甲状腺機能障害、神経障害、腎障害、脳炎、重度の皮膚障害
静脈血栓塞栓症、インフュージョンリアクション

PMDA

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291427A1

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カソデックス(ビカルタミド) https://oncolo.jp/drug/casodex https://oncolo.jp/drug/casodex カソデックス(ビカルタミド) 2017-08-16UTC06:03:22+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ビカルタミド
商品名 カソデックス
治験薬コード
一般名英語表記 Bicalutamide
商品名英語表記 Casodex
種類 ホルモン療法薬
種類 抗アンドロゲン薬
投与経路 内服
適応がん種 前立腺癌

特徴

ビカルタミドは抗アンドロゲン薬に分類される抗がん剤の一種です。前立腺がんの発症リスクとして男性ホルモン(アンドロゲン)が知られています。アンドロゲンが前立腺の細胞に作用するほど、前立腺がんの発症リスクが高まります。

また、前立腺がんの細胞が存在すると、アンドロゲンによって活性化されます。前立腺の細胞にはアンドロゲン受容体があり、ここにアンドロゲンが結合しますが、ビカルタミドはこの結合を阻害することによりがん細胞の活性化を抑え、前立腺がんの進行を抑えます。2017年2月現在、前立腺癌に適応があります。

効能・効果

前立腺癌

用法及び用量

通常、成人にはビカルタミドとして1回80mgを1日回、経口投与する。

重大な副作用

劇症肝炎、肝機能障害、黄白血球減少、血小板減少、間質性肺炎心不全、心筋梗塞

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291009F1

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カルセド(アムルビシン) https://oncolo.jp/drug/calsed https://oncolo.jp/drug/calsed カルセド(アムルビシン) 2017-08-16UTC06:02:34+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 アムルビシン
商品名 カルセド
治験薬コード
一般名英語表記 Amrubicin
商品名英語表記 Calsed
種類 分子標的薬
種類 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬T790M変異有効
投与経路 注射
適応がん種 ・非小細胞肺癌
・小細胞肺癌

特徴

カルセドは,日本で開発されたアントラサイクリン系の抗がん剤で,世界で初めて完全合成されたものです。DNAの間に入りこみ,その合成を阻害するとともに,酵素の働きを阻害して,がん細胞の増殖を阻止します。

完全合成による抗生物質であることから、他剤よりも心毒性が少ない点が特徴です。適応は小細胞肺がん、非小細胞肺がんの治療で、特に小細胞肺がんへの単独投与で奏効率約75%という臨床試験結果が得られています。副作用としては骨髄抑制は強く現れます。また、食欲不振,吐気,嘔吐などの消化器症状も出現することがあります。

効能・効果

・非小細胞肺癌
・小細胞肺癌

用法及び用量

通常、成人にはアムルビシン塩酸塩として45mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局生理食塩液あるいは5%ブドウ糖注射液に溶解し、1日1回3日間連日静脈内に投与し、3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235406D1

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キイトルーダ(ペムブロリズマブ) https://oncolo.jp/drug/keytruda-2 https://oncolo.jp/drug/keytruda-2 キイトルーダ(ペムブロリズマブ) 2017-08-16UTC06:01:33+0000

目次

概要

一般名 ペムブロリズマブ
商品名 キイトルーダ
治験薬コード MK-3475
一般名英語表記 Pembrolizumab
商品名英語表記 KEYTRUDA
種類 免疫チェックポイント阻害薬
種類 抗PD-1抗体
投与経路 注射
適応がん種 悪性黒色腫、非小細胞肺癌

特徴

キイトルーダは、抗PD-1抗体という免疫チェックポイント阻害薬の一種であり、免疫系に作用するタイプの薬剤です。近年、がん細胞が免疫系の攻撃から逃れるための様々なメカニズムを有していることがわかってきました。その1つに、免疫細胞ががん細胞を攻撃する際にブレーキをかける機能が明らかになり、PD-1・PD-L1伝達経路といわれます。

がん細胞上のPD-L1というタンパク質と免疫細胞上のPD-1というタンパク質が結合することにより、免疫細胞が攻撃を抑えてしまいます。この作用を免疫チェックポイントといい、それを阻害する薬剤が免疫チェックポイント阻害薬といいます。

効能・効果

根治切除不能な悪性黒色腫
PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法及び用量

<根治切除不能な悪性黒色腫> 通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。

<PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌> 通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。

重大な副作用

間質性肺疾患、大腸炎、重度の下痢、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス-ジョンソン症候群)、多形紅斑、類天疱瘡、神経障害、肝機能障害、肝炎、甲状腺機能障害、下垂体機能障害、副腎機能障害、1型糖尿病、腎障害、膵炎、筋炎、横紋筋融解症、重症筋無力症、脳炎、髄膜炎、インフュージョンリアクション

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291435A1

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キロサイド(シタラビン) https://oncolo.jp/drug/cylocide https://oncolo.jp/drug/cylocide キロサイド(シタラビン) 2017-08-16UTC05:59:10+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 シタラビン
商品名 キロサイド
治験薬コード
一般名英語表記 Cytarabine
商品名英語表記 Cylocide
種類 代謝拮抗薬
種類 ピリミジン拮抗薬
投与経路 注射
適応がん種 1.急性白血病
2.消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌等。ただし他の抗腫瘍剤と併する場合に限る。
3.膀胱腫瘍

特徴

シタラビンは代謝拮抗薬という抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが複製されますが、DNAは4つの塩基とよばれる化合物を材料にして複製されます。塩基の一つにシトシンがありますが、シタラビンはシトシンに似せた構造をとっています。

がん細胞のDNAが複製される際に、シトシンの代わりにシタラビンが取り込まれると複製がうまくいかなくなり、がん細胞が死滅します。2017年2月現在、急性白血病、消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌、膀胱腫瘍に適応があります。

効能・効果

1.急性白血病(赤白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化例を含む)。

2.消化器癌(胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌等)、肺癌、乳癌、女性性器癌(子宮癌等)等。ただし他の抗腫瘍剤(フルオロウラシル、マイトマイシンC、シクロホスファミド水和物、メトトレキサート、ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩等)と併する場合に限る。

3.膀胱腫瘍

用法及び用量

1.急性白血病
(1)寛解導入
急性白血病の寛解導入には、シタラビンとして通常1日、小児0.6〜2.3mg/kg、成人0.8〜1.6mg/kgを250〜500mLの5%ブドウ糖液あるいは生理食塩液に混合して、点滴で静脈内投与するか、又は20mLの20%ブドウ糖液あるいは生理食塩液に混合して、ワンショットで静脈内投与する。通常2〜3週間連続投与を行う。

(2)維持療法
寛解が得られた場合は、維持療法として上記用量を1週1回そのまま皮下、筋肉内投与するか、あるいは上記用
法に従い静脈内投与する。

(3)髄腔内化学療法
通常、成人にはシタラビンとして1回25〜40mgを1週間に1〜2回髄腔内に投与する。小児に投与する場合には、下記を参考に年齢・体格等に応じて投与量を調節する。
なお、併用する他の抗腫瘍剤及び患者の状態により投与間隔は適宜延長すること。髄液に異常所見を認める場合は、正常化するまで投与を継続すること。
1歳15〜20mg
2歳20〜30mg
3歳以上25〜40mg
年齢、症状により適宜増減する。併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による。

2.消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌等
(1)静脈内注射
消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌等に他の抗腫瘍剤(フルオロウラシル、マイトマイシンC、シクロホスファミド水和物、メトトレキサート、ビンクリスチン硫酸塩等)と併用するときは、シタラビンとして通常1回0.2〜0.8mg/kgを1週間に1〜2回点滴で静脈内投与するか、又はワンショットで静脈内投与する。

(2)局所動脈内注射
局所動脈内注入の場合は、シタラビンとして通常1日0.2〜0.4mg/kgを他の抗腫瘍剤(フルオロウラシル、マイトマイシンC、シクロホスファミド水和物、ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩等)と併用して持続注入ポンプで投与する。年齢、症状により適宜増減する。併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による。

3.膀胱腫瘍
膀胱腫瘍に単独膀胱内注入を行う場合は、シタラビンとして通常200〜400mgを、また、他の抗腫瘍剤(マイトマイシンC等)と併用し、膀胱内注入を行う場合は、シタラビンとして通常100〜300mgを10〜40mLの生理食塩液又は注射用蒸留水に混合して1日1回又は週2〜3回膀胱内に注入する。年齢、症状により適宜増減する。併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による。

重大な副作用

骨髄機能抑制に伴う血液障害ショック消化管障害急性呼吸促迫症候群、間質性肺炎
急性心膜炎、心のう液貯留
中枢神経系障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4224401A1

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コスメゲン(アクチノマイシンD) https://oncolo.jp/drug/cosmegen https://oncolo.jp/drug/cosmegen コスメゲン(アクチノマイシンD) 2017-08-16UTC05:56:52+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 アクチノマイシンD
商品名 コスメゲン
治験薬コード
一般名英語表記 Actinomycin
商品名英語表記 COSMEGEN
種類 ポリペプチド系抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 1. ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
2. 小児悪性固形腫瘍においての腫瘍剤との併用療法

特徴

コスメゲンは抗がん性抗生物質のポリペプチド系に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されますが、コスメゲンはDNAの二重らせん構造の鎖の間に入り込み、その合成を阻害します。

また、DNAの合成に関与する酵素であるトポイソメラーゼⅡの働きを阻害しDNAの複製を抑制することによってがん細胞を死滅させます。2017年2月現在、ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)に適応があります。

効能・効果

1. ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎

2. 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)

用法及び用量

1. ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎に対する一般的な投与法は次の通りである。
成人:通常1日量体重1kg当り0.010mg(10μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。
小児:通常1日量体重1kg当り0.015mg(15μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。
休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合、中毒症状が消失するまで休薬する。
2. 小児悪性固形腫瘍
(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合

(1)1回投与法
他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法・用量は、1日1回1.25~1.35mg/m2(体重30kg以上:1日最大投与量2.3mg)
または0.045mg/kg(体重30kg未満)を静注または点滴静注とする。

(2)分割投与法
他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法・用量は、1日1回0.015mg/kg(1日最大投与量0.5mg)を静注または点滴静注、5日間連続投与とする。休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量を行う。

重大な副作用

骨髄抑制、
アナフィラキシー様反応、
肝静脈閉塞症、
播種性血管内凝固症候、中毒性表皮壊死、融解皮膚粘膜眼症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4233400D1

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ゴナックス(デガレリクス) https://oncolo.jp/drug/gonax https://oncolo.jp/drug/gonax ゴナックス(デガレリクス) 2017-08-16UTC05:41:31+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 デガレリクス
商品名 ゴナックス
治験薬コード
一般名英語表記 Degarelix
商品名英語表記 Gonax
種類 性腺刺激ホルモン放出ホルモン抑制
種類
投与経路 注射
適応がん種 前立腺癌

特徴

ゴナックスは前立腺がん治療薬では初となる、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アンタゴニスト(阻害薬)となります。神経細胞から放出されるGnRH受容体にゴナックスが結合することにより、GnRHの結合を抑えます。脳下垂体に作用し、性腺刺激を抑えることでテストステロン(男性ホルモン)の分泌を抑制するホルモン療法の注射薬です。

これまでの製剤と違いあらかじめ抗アンドロゲン薬を飲む必要がないので、すばやい効果を期待できます。副作用としては、注射部位痛・硬結・紅斑、ほてりなどがあります。重大な副作用としては、間質性肺炎や、肝機能障害・糖尿病増悪、心不全、血栓塞栓症などが報告されています。

用法及び用量

通常、成人にはデガレリクスとして、初回は240mgを1カ所あたり120mgずつ腹部2カ所に皮下投与する。2回目以降は、初回投与4週間後より、デガレリクスとして80mgを維持用量とし、腹部1カ所に皮下投与し、4週間間隔で投与を繰り返す。

重大な副作用

間質性肺疾患、肝機能障害、糖尿病増悪、ショック、アナフィラキシー、心不全、血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499412D1

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ザーコリ(クリゾチニブ) https://oncolo.jp/drug/xalkori https://oncolo.jp/drug/xalkori ザーコリ(クリゾチニブ) 2017-08-16UTC05:40:33+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 クリゾチニブ
商品名 ザーコリ
治験薬コード
一般名英語表記 Crizotinib
商品名英語表記 XALKORI
種類 分子標的薬、チロシンキナーゼ阻害薬
種類 EML4-ALK
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌

特徴

ザーコリはチロシンキナーゼ阻害薬と呼ばれ、がん細胞の増殖にかかわる分子を狙い撃ちする分子標的薬の一種です。肺がんのタイプの一つである非小細胞肺がんではALK遺伝子に変異を持つものが5%存在することがわかっています(EML4-ALK融合遺伝子変異といいます)。

この遺伝子変異があると細胞増殖にかかわるチロシンキナーゼという酵素タンパク質の働きが異常に高まり、細胞増殖の命令が過剰に出されがん細胞が増殖します。ザーコリはこのチロシンキナーゼの働きを阻害しがん細胞の増殖を阻害します。2017年2月現在、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に適応があります。

用法及び用量

通常、成人にはクリゾチニブとして 1 回250 mgを 1 日 2 回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

間質性肺疾患、劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、QT間隔延長、徐脈、好中球減少症、白血球減少症、リンパ球減少症、血小板減少症、心不全

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291026M1

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サイラムザ(ラムシルマブ) https://oncolo.jp/drug/cyramza https://oncolo.jp/drug/cyramza サイラムザ(ラムシルマブ) 2017-08-16UTC05:38:33+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ラムシルマブ
商品名 サイラムザ
治験薬コード
一般名英語表記 Ramucirumab
商品名英語表記 Cyramza
種類 分子標的薬
種類 血管新生阻害薬
抗VEGFR2抗体
投与経路 注射
適応がん種 胃癌
直腸・結腸癌
非小細胞肺癌

特徴

サイラムザは、VEGFR-2(ヒト血管内皮増殖因子受容体-2)モノクローナル抗体と呼ばれる種類の薬になります。がん細胞が成長するためには栄養や酸素が必要ですが、これらを取り込むために新たに血管を作ろうとします(血管新生といいます)。

がん細胞がVEGF(血管内皮増殖因子)を分泌し、血管内に存在するVEGFR(血管内皮増殖因子受容体)に結合すると血管新生の命令が伝わりがん細胞に血管が引き込まれますが、サイラムザはVEGFとVEGFRとの結合を阻害することによりがん細胞の成長を抑制します。2017年2月現在、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に適応があります。

用法及び用量

1.)治癒切除不能な進行・再発の胃癌
通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用において、通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

3)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
ドセタキセルとの併用において、通常、成人には3週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

動脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症、心筋梗塞、脳血管障害、インフュージョンリアクション、消化管穿孔、出血、消化管出血、肺出血、好中球減少症、白血球減少症、発熱性好中球減少症、うっ血性心不全、創傷治癒障害、瘻孔、可逆性後白質脳症症候群、ネフローゼ症候群、蛋白尿、間質性肺疾患

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291429A1

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ジェムザール(ゲムシタビン) https://oncolo.jp/drug/gemzar https://oncolo.jp/drug/gemzar ジェムザール(ゲムシタビン) 2017-08-16UTC05:35:57+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ゲムシタビン
商品名 ジェムザール
治験薬コード
一般名英語表記 Gemcitabine
商品名英語表記 Gemzar
種類 代謝拮抗剤
種類
投与経路 注射
適応がん種 非小細胞肺癌、膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、手術不能又は再発
乳癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、再発又は難治性の悪性リンパ腫

特徴

ジェムザールは代謝拮抗薬の中でも「ピリミジン拮抗薬」に分類される抗がん剤の1つです。ジェムザールは、がん細胞のDNAに入り込み、細胞分裂に必要なDNAの合成を阻害してがん細胞を消滅させ、がんの分裂や増殖を抑える働きがあります。このような作用機序は、同じピリミジン拮抗薬である「シタラビン(キロサイド)」と似ていますが、ジェムザールはシタラビンと違って細胞周期に関わりなく作用するため、より高い抗腫瘍効果を発揮しますので、シタラビンが使われない固形がんに多く使われている薬剤です。

適応は膵臓がん、非小細胞肺がん、胆道がん、尿路上皮がん、切除不能の乳がん、そして化学療法の後に悪化した卵巣がんです。副作用としては、白血球や血小板の減少が見られる「骨髄抑制」が代表的なものとなりますが、吐気や嘔吐、脱毛、全身倦怠感といった自覚症状の副作用は軽く済むことが多いと言われています。

用法及び用量

1 .非小細胞肺癌、膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、再発又は難治性の悪性リンパ腫の場合通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2 .手術不能又は再発乳癌の場合
通常、成人にはゲムシタビンとして1回1250mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

間質性肺炎、アナフィラキシー、心筋梗塞、うっ血性心不全、肺水腫、気管支痙攣、成人呼吸促迫症候群(ARDS)、腎不全、溶血性尿毒症症候群、皮膚障害、肝機能障害、黄疸、白質脳症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4224403A1

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ジカディア(セリチニブ) https://oncolo.jp/drug/zykadia https://oncolo.jp/drug/zykadia ジカディア(セリチニブ) 2017-08-16UTC05:34:20+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 セリチニブ
商品名 ジカディア
治験薬コード
一般名英語表記 Ceritinib
商品名英語表記 ZYKADIA
種類 分子標的薬 チロシンキナーゼ阻害薬
種類 EML4-ALK
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌

特徴

セリチニブはチロシンキナーゼ阻害薬と呼ばれ、がん細胞の増殖にかかわる分子を狙い撃ちする分子標的薬の一種です。肺がんのタイプの一つである非小細胞肺がんではEML4-ALK融合遺伝子変異という、ALK遺伝子に変異を持つものが5%存在することがわかっています。この遺伝子変異があると細胞増殖にかかわるチロシンキナーゼという酵素タンパク質の働きが異常に高まり、細胞増殖の命令が過剰に出されがん細胞が増殖します。

セリチニブはこのチロシンキナーゼの働きを阻害しがん細胞の増殖を阻害します。セリチニブより先に開発されたクリゾチニブによる治療歴がある非小細胞肺がんの再発例に対して、臨床試験でセリチニブは効果を発揮しました。2017年2月現在、クリゾチニブに抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に適応があります。

用法及び用量

通常、成人にはセリチニブとして750mgを1日1回、空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

手足症候群、剝脱性皮膚炎、中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌、出血、劇症肝炎、肝機能障害・黄疸質性肺炎、高血圧クリーゼ、可逆性後白質脳症症候群、心筋虚血、心筋梗塞、うっ血性心不全、消化管穿孔、出血性腸炎、虚血性腸炎、白血球減少好中球減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血、腎不全、ネフローゼ症候群、低ナトリウム血症、アナフィラキシー、横紋筋融解症、低カルシウム血症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291017F1

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スチバーガ(レゴラフェニブ) https://oncolo.jp/drug/stivarga https://oncolo.jp/drug/stivarga スチバーガ(レゴラフェニブ) 2017-08-16UTC05:32:41+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 レゴラフェニブ
商品名 スチバーガ
治験薬コード
一般名英語表記 Regorafenib
商品名英語表記 Stivarga
種類 分子標的薬
種類 マルチキナーゼ阻害剤
投与経路 内服
適応がん種 結腸・直腸癌・消化管間質腫瘍

特徴

スチバーガはマルチキナーゼ阻害薬と呼ばれ、がん細胞の増殖にかかわる分子を狙い撃ちする分子標的薬の一種です。がん細胞が増殖するための因子がいくつか発見されていますが、その中にVEGFR(血管内皮細胞増殖因子受容体)1-3、TIE2、PDGFR-β(血小板由来増殖因子受容体)、c-KIT(幹細胞因子受容体)やその他の因子があり、それぞれの因子にチロシンキナーゼが含まれています。

チロシンキナーゼはがん細胞の核に増殖の命令やアポトーシスを抑制する命令を伝える働きがあります。スチバーガはチロシンキナーゼの働きを阻害することによってがん細胞の増殖を抑え、アポトーシスを誘導します。2017年2月現在、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌,がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍に適応があります。

効能・効果

・治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
・がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍

用法及び用量

通常,成人にはレゴラフェニブとして 1 日 1 回160mgを食後に 3 週間連日経口投与し,その後 1 週間休薬する.これを1 サイクルとして投与を繰り返す.なお,患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

手足症候群、中毒性表皮壊死融解症、T皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、黄疸、消化管出血、喀 血、肺出血、腹腔内出血、腟出血、脳出血、鼻出血、血 尿、間質性肺疾患、血栓塞栓症、高血圧クリーゼ、可逆性後白質脳症、消化管穿孔、消化管瘻、血小板減少

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291029F1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
ステージ4の乳がん、29歳の広林依子さんが”余命1ヵ月の先に見つけたもの” https://oncolo.jp/pick-up/news1040 https://oncolo.jp/pick-up/news1040 ステージ4の乳がん、29歳の広林依子さんが”余命1ヵ月の先に見つけたもの” 2017-08-16UTC05:00:55+0000 ブログで、「いま私にとって、生きることは【生産活動】そのものなのです」と書いた通り、いまデザイナーの広林さんを突き動かすのは生産活動だ。

続きを読む
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/09/yoriko-hirobayashi_n_17714048.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:ライフスタイルニュース
http://www.huffingtonpost.jp/news/lifestyle/

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/caf37f6df05dafec55ab2db69750075f2-300x153.jpg
スーテント(スニチニブ) https://oncolo.jp/drug/sutent https://oncolo.jp/drug/sutent スーテント(スニチニブ) 2017-08-16UTC04:33:55+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 スニチニブ
商品名 スーテント
治験薬コード
一般名英語表記 Sunitinib
商品名英語表記 SUTENT
種類
種類 VEGFR、PDGFR、c-kit
投与経路 内服
適応がん種 ・消化管間質腫瘍、腎細胞癌 、膵神経内分泌腫瘍

特徴

効能・効果

・イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍
・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
・膵神経内分泌腫瘍

用法及び用量

1)イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌。通常、成人にはスニチニブとして 1 日 1 回50 mgを 4 週間連日経口投与し、その後 2 週間休薬する。これを 1 コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)膵神経内分泌腫瘍
通常、成人にはスニチニブとして1 日 1 回37.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により、適宜増減するが、1 日 1 回50 mgまで増量できる

重大な副作用

汎血球減少、血小板減少、白血球減少、好中球減少、貧血肺炎、敗血症、壊死性筋膜炎、高血圧、鼻出血、皮下出血、口腔内出血、性器出血、喀血、結膜出血、腫瘍出血、消化管出脳出血、消化管穿孔、消化管瘻、QT間隔延長、心室性不整脈、心不全、左室駆出率低下、肺塞栓症、深部静脈血栓症、血栓性微小血管症、一過性脳虚血発作脳梗塞、播種性血管内凝固症候群、てんかん様発作、逆性後白質脳症症候群、急性膵炎、甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進、肝不全、肝機能障害、黄疸、間質性肺炎、急性腎不全、ネフローゼ

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291018M1

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg スプリセル(ダサチニブ) https://oncolo.jp/drug/srrycel https://oncolo.jp/drug/srrycel スプリセル(ダサチニブ) 2017-08-16UTC04:32:58+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ダサチニブ
商品名 スプリセル
治験薬コード
一般名英語表記 dasatinib
商品名英語表記 SPRYCEL
種類 分子標的薬
チロシンキナーゼ阻害薬
種類 Bcr-Abl
投与経路 内服
適応がん種 ・慢性骨髄性白血病
・急性リンパ性白血病

特徴

ダサチニブは、チロシンキナーゼ阻害剤と呼ばれる分子標的治療薬のひとつです。慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体と呼ばれる異常な染色体が発現しています。フィラデルフィア染色体が形成されると、この染色体にあるDNA情報を元にして異常なタンパク質が作られます。この異常なタンパク質をBcr-Ablと呼びます。このタンパク質が細胞内のシグナル伝達を促進させ、白血病細胞の増殖を活発にします。細胞の増殖に関係する酵素がチロシンキナーゼです。

ダサチニブはこのチロシンキナーゼの働きを阻害し、白血病細胞の増殖を引き起こすシグナル伝達を遮断するすることで抗腫瘍効果を発揮します。ダサチニブより先にこの疾患に使用されていたイマチニブと異なる作用機序を持っているため、イマチニブ治療抵抗性の慢性骨髄性白血病にも効果を発揮します。2017年2月現在、慢性骨髄性白血病、再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に適応があります。

効能・効果

・慢性骨髄性白血病
・再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病

用法及び用量

1)慢性骨髄性白血病
 (1) 慢性期
通常,成人にはダサチニブとして1日1回100mgを経口投与する。なお,患者の状態により適宜増減するが,1日1回140mgまで増量できる。

 (2) 移行期又は急性期
通常,成人にはダサチニブとして1回70mgを1日2回経口投与する。なお,患者の状態により適宜増減するが,1回90mgを1日2回まで増量できる。

2)再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
通常,成人にはダサチニブとして1回70mgを1日2回経口投与する。なお,患者の状態により適宜増減するが,1回90mgを1日2回まで増量できる。

重大な副作用

汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、脳出血・硬膜下出血、消化管出血、胸水、肺水腫、心嚢液貯留、腹水、全身性浮腫、肺炎、敗血症、間質性肺疾患、腫瘍崩壊症候群、心電図QT延長、心不全、心筋梗塞、急性腎不全、肺動脈性肺高血圧症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291020F1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
ゾラデックス(ゴセレリン) https://oncolo.jp/drug/zoladex https://oncolo.jp/drug/zoladex ゾラデックス(ゴセレリン) 2017-08-16UTC04:25:35+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ゴセレリン
商品名 ゾラデックス
治験薬コード
一般名英語表記 Goserelin acetate
商品名英語表記 Zoladex
種類 LH-RHアゴニスト製剤
種類
投与経路 注射
適応がん種 子宮内膜症

特徴

ゾラデックスはイギリスで開発されたホルモン剤で,LH-RHアゴニスト製剤と呼ばれる抗がん剤です。主要成分のゴセレリンは、脳の視床下部から分泌されるホルモンに似た物質(LH-RHアナログ)です。この薬を連日投与すると下垂体の反応性が低下し、精巣のテストステロンまたは卵巣のエストロゲンの分泌が抑えられて、抗がん効果が生まれます。製剤の特徴としては1回の注射で、1ヶ月間、有効成分がゆっくりと血液中に放出される徐放剤という点です。適応としては進行性の前立腺がん、閉経前乳がんになります。

副作用として女性では多汗、ほてり、発疹、倦怠感、うつ病など濃く年季障害に似た症状や、月経不順・無月経が現れます。男性では排尿障害や性欲減退がみられます。

効能・効果

子宮内膜症

用法及び用量

通常、成人には本剤1筒(ゴセレリンとして1.8mg含有)を前腹部に4週(28日)ごとに1回皮下投与する。なお、初回投与は必ず月経中に行うこ

重大な副作用

アナフィラキシー肝機能障害、血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499406G2

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タイケルブ(ラパチニブ) https://oncolo.jp/drug/tykerb https://oncolo.jp/drug/tykerb タイケルブ(ラパチニブ) 2017-08-16UTC04:25:07+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ラパチニブ
商品名 タイケルブ
治験薬コード
一般名英語表記 Lapatinib
商品名英語表記 Tykerb
種類 分子標的薬
種類 EGFR、HER2
投与経路 内服
適応がん種 乳癌

特徴

タイケルブは、HER2チロシンキナーゼ阻害剤という分子標的薬の一種です。がん細胞の増殖を促進するHER2(ErbB2)受容体が過剰に発現しているがんにに対して受容体の細胞内部分にあるチロシンキナーゼ部位に選択的に作用して、増殖シグナル伝達を阻害することにより、腫瘍の増殖抑制とアポトーシス誘導作用を示します。

2017年2月現在、HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌に適応があります。通常、単独ではなく、フッ化ピリミジン系の代謝拮抗薬カペシタビン(ゼローダ)またはホルモン系に作用するアロマターゼ阻害薬と併用します

効能・効果

HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌

用法及び用量

通常、成人にはラパチニブとして以下の用量を1日1回、食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
1.カペシタビンとの併用:1250mg
2.アロマターゼ阻害剤との併用:1500mg

重大な副作用

肝機能障害、間質性肺疾患、心障害、下痢、QT間隔延長、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291022F1

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ダウノマイシン(ダウノルビシン) https://oncolo.jp/drug/daunomycin https://oncolo.jp/drug/daunomycin ダウノマイシン(ダウノルビシン) 2017-08-16UTC04:24:29+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ダウノルビシン
商品名 ダウノマイシン
治験薬コード
一般名英語表記 daunorubicin
商品名英語表記 DAUNOMYCIN
種類 アントラサイクリン系
抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)

特徴

ダウノマイシンはアントラサイクリン系の抗がん性抗生物質で「ドキソルビシン」と並んで、広く用いられている抗がん剤です。がん細胞のDNAの塩基間に入り込み、トポイソメラーゼⅡという酵素の働きを抑えることによって、DNAのコピーを阻害します。ドキソルビシンとほぼ同じ構造を持ちますが、ダウノルビシンは急性白血病のみに使用される薬です。過去に行われた臨床試験において、急性白血病に対してはドキソルビシンよりもダウノルビシンのほうが有効であることが分かり、現在ではダウノルビシンが第一選択薬となっています。

副作用としては、吐き気・嘔吐、口内炎、脱毛の発生頻度が高いのが特徴です。また、心毒性が累積投与量に依存して発症することがわかっていますので注意しなければなりません。

効能・効果

急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)

用法及び用量

通常、成人はダウノルビシン塩酸塩として1日量体重1kg当たり0.4~1.0mg(力価)を、小児はダウノルビシン塩酸塩として1日量体重1kg当たり1.0mg(力価)を連日あるいは隔日に3~5回静脈内又は点滴静注し、約1週間の観察期間をおき、投与を反復する。使用に際しては、1バイアル20mg(力価)に10mLの日局生理食塩液を加え軽く振盪して完全に溶かしてから静脈内注射する。

重大な副作用

心筋障害骨髄抑制ショックネフローゼ症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235401D1

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タキソテール(ドセタキセル) https://oncolo.jp/drug/taxotere https://oncolo.jp/drug/taxotere タキソテール(ドセタキセル) 2017-08-16UTC04:23:56+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ドセタキセル
商品名 タキソテール
治験薬コード
一般名英語表記 docetaxel
商品名英語表記 TAXOTERE
種類 タキサン系微小管阻害薬
種類
投与経路 注射
適応がん種 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌

特徴

ドセタキセルはタキサン系微小管阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されます。その後複製されたDNAは分裂するそれぞれの細胞に分かれますが、その際に働く物質が微小管です。

ドセタキセルは微小管の働きを阻害することによって細胞分裂の過程を停止させ、がん細胞を死滅させます。2017年2月現在、乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌に適応があります。

効能・効果

乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌

用法及び用量

1)乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして60mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

2)卵巣癌
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

3)食道癌、子宮体癌
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

4)前立腺癌
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして75mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

重大な副作用

骨髄抑制、ショック症状・アナフィラキシー、黄疸、肝不全、肝機能障害、急性腎不全、間質性肺炎、肺線維症心不全、播種性血管内凝固症候群(DIC)、腸管穿孔、胃腸出血、虚血性大腸炎、大腸炎イレウス急性呼吸促迫症候群急性膵炎皮膚粘膜眼症候群毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、多形紅斑:心タンポナーデ、肺水腫、浮腫・体液貯留心筋梗塞、静脈血栓塞栓症感染症抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235402A1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
タキソール(パクリタキセル) https://oncolo.jp/drug/taxol https://oncolo.jp/drug/taxol タキソール(パクリタキセル) 2017-08-16UTC04:22:05+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 パクリタキセル
商品名 タキソール
治験薬コード
一般名英語表記 Paclitaxel
商品名英語表記 TAXOL
種類 タキサン系微小管阻害薬
種類
投与経路 注射
適応がん種

特徴

パクリタキセルはタキサン系微小管阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されます。その後複製されたDNAは分裂するそれぞれの細胞に分かれますが、その際に働く物質が微小管です。

パクリタキセルは微小管の働きを阻害することによって細胞分裂の過程を停止させ、がん細胞を死滅させます。2017年2月現在、卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の胚細胞腫瘍に適応があります。

効能・効果

卵巣癌,非小細胞肺癌,乳癌,胃癌,子宮体癌,再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌,再発又は遠隔転移を有する食道癌,血管肉腫,進行又は再発の子宮頸癌,再発又は難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)

用法及び用量

非小細胞肺癌及び子宮体癌にはA法を使用する。
乳癌にはA法又はB法を使用する。
卵巣癌にはA法又はカルボプラチンとの併用でC法を使用する。
胃癌にはA法又はE法を使用する。
再発又は難治性の胚細胞腫瘍には他の抗悪性腫瘍剤と併用でA法を使用する。
再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌,再発又は遠隔転移を有する食道癌,血管肉腫にはB法を使用する。
進行又は再発の子宮頸癌にはシスプラチンとの併用において,D法を使用する。

A法:通常,成人にはパクリタキセルとして,1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し,少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして,投与を繰り返す。

B法:通常,成人にはパクリタキセルとして,1日1回100mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し,週1回投与を6週連続し,少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして,投与を繰り返す。

C法:通常,成人にはパクリタキセルとして,1日1回80mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し,週1回投与を3週連続する。これを1クールとして,投与を繰り返す。

D法:通常,成人にはパクリタキセルとして,1日1回135mg/m2(体表面積)を24時間かけて点滴静注し,少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして,投与を繰り返す。

E法:通常,成人にはパクリタキセルとして,1日1回80mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し,週1回投与を3週連続し,少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして,投与を繰り返す。

重大な副作用

ショック,アナフィラキシー様症状白血球減少等の骨髄抑制末梢神経障害,麻痺間質性肺炎,肺線維症急性呼吸窮迫症候群、ショック,アナフィラキシー様症状、白血球減少等の骨髄抑制、末梢神経障害,麻痺間質性肺炎,肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、心筋梗塞,うっ血性心不全,心伝導障害肺塞栓,血栓性静脈炎,脳卒中,肺水腫難聴,耳鳴消化管壊死,消化管穿孔,消化管出血,消化管潰瘍、重篤な腸炎腸管閉塞,腸管麻痺、肝機能障害,黄疸、膵炎、急性腎不全、中毒性表皮壊死融解症、粘膜眼症候群、播種性血管内凝固症候腫瘍崩壊症候群白質脳症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240406A1

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タシグナ(ニロチニブ) https://oncolo.jp/drug/tasigna https://oncolo.jp/drug/tasigna タシグナ(ニロチニブ) 2017-08-16UTC04:20:14+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ニロチニブ
商品名 タシグナ
治験薬コード
一般名英語表記 Nilotinib
商品名英語表記 Tasigna
種類 分子標的薬
チロシンキナーゼ阻害薬
種類 Bcr-Abl
投与経路 内服
適応がん種 慢性骨髄性白血病

特徴

タシグナは慢性骨髄性白血病(CML)の発症・増悪の主な原因であるBcr-Ablチロシンキナーゼに対する高い選択性と強い阻害活性を併せもつ、チロシンキナーゼ阻害薬と呼ばれる薬剤です。慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病の治療に用いられます。

Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害する類似薬として、イマチニブ(グリベック)、ダサチニブ(スプリセル)、ボスチニブ(ボシュリフ)があります。これらの有効率は非常に高く、慢性骨髄性白血病の5年生存率は90%以上に達しました。副作用は吐き気や骨髄抑制のほか、発疹や肝障害などが代表的です。

効能・効果

慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病

用法及び用量

通常、成人にはニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には、1回投与量は300mgとする。なお、患者の状態により適宜減量する

重大な副作用

汎血球減少、好中球減少白血球減少、血小板減少、貧血、QT間隔延長、心筋梗塞、狭心症、心不全、末梢動脈閉塞性疾患、脳梗塞、過性脳虚血発作、高血糖、心膜炎、頭蓋内出血、消化管出血、後腹膜出血、肺炎、敗血症、肝炎、肝機能障害、黄疸、膵炎、胸水、肺水腫、心嚢液貯留、うっ血性心不全、心タンポナーデ、間質性肺疾患、脳浮腫、消化管穿孔、腫瘍崩壊症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291021M1

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タグリッソ(オシメルチニブ) https://oncolo.jp/drug/tagrisso https://oncolo.jp/drug/tagrisso タグリッソ(オシメルチニブ) 2017-08-16UTC04:18:47+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 オシメルチニブ
商品名 タグリッソ
治験薬コード AURA
一般名英語表記 Osimertinib
商品名英語表記 TAGRISSO
種類 分子標的薬
種類 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬T790M変異有効
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌

特徴

タグリッソは、EGFRのチロシンキナーゼ部位を阻害することで、がん細胞の増殖を抑えることを目的としたEGFR-TKIとよばれる分子標的治療薬です。

非小細胞肺がんの細胞の表面にはEGFRと呼ばれるタンパク質が数多く発現しています。このEGFRに腫瘍増殖因子と呼ばれる正常細胞を腫瘍細胞のよう変化させ、増殖させるタンパク質が結合し、細胞に増殖する指令(シグナル)を送ります。当初は著効したEGFR-TKIも、次第にその効果がなくなり、多くの場合、治療開始1年から1年半ほどで治療抵抗性(耐性)を生じ、病勢が進行してしまうという問題がありました。その原因がいくつかありますが、ひとつはEGFRにT790Mという遺伝子の変異が発現していることがわかっています。

タグリッソは、このT790M変異があるEGFRのチロシンキナーゼ部位を阻害することで、従来のEGFR-TKIで効果が期待できないがん細胞の増殖を抑えることを目的とした新しいタイプのEGFR-TKIです。主な副作用は他のEGFR-TKIと同様に間質性肺炎、骨髄抑制、肝機能障害などがあります。

効能・効果

EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術 不能又は再発非小細胞肺癌

用法及び用量

通常、成人にはオシメルチニブとして80mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

間質性肺疾患、QT間隔延長、血小板減少、好中球減少、白血球減少 、貧血、肝機能障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291045F1

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タルセバ(エルロチニブ) https://oncolo.jp/drug/tarceva https://oncolo.jp/drug/tarceva タルセバ(エルロチニブ) 2017-08-16UTC04:17:18+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エルロチニブ
商品名 タルセバ
治験薬コード O20302/JO21097
一般名英語表記 Erlotinib
商品名英語表記 TARCEVA
種類 分子標的薬
種類 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌、膵癌

特徴

タルセバは、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の一種であり、腫瘍の増殖シグナルの伝達を阻害して、増殖を抑制しアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を示します。細胞表面に存在するEGF受容体にEGFが結合すると、EGF受容体の細胞膜内部位のチロシンキナーゼという酵素が活性化し細胞が増殖したりアポトーシスを抑制します。

がん細胞の場合、EGF受容体が通常細胞より多く発現していたり、遺伝子の変異によりEGF受容体にEGFが結合しないでもチロシンキナーゼが活性化してしまい、増殖シグナルが常に流れ続けることによりがん細胞が増殖します。タルセバなどのEGFRチロシンキナーゼ阻害剤は、この増殖シグナルの流れを阻害してがんの増殖を抑制しアポトーシスを誘導します。

効能・効果

・切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
・EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学
・療法未治療の非小細胞肺癌
・治癒切除不能な膵癌

用法及び用量

1)非小細胞肺癌の場合
通常、成人にはエルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)治癒切除不能な膵癌の場合
ゲムシタビンとの併用において、通常、成人にはエルロチニブとして100mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

間質性肺疾患、肝炎、肝不全、肝機能障害、重度の下痢、急性腎不全、重度の皮膚障害、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑、消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血、角膜穿孔、角膜潰瘍

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291016F1

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トポテシン、カンプト(イリノテカン) https://oncolo.jp/drug/topotecincampto https://oncolo.jp/drug/topotecincampto トポテシン、カンプト(イリノテカン) 2017-08-16UTC04:16:20+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 イリノテカン
商品名 トポテシン、カンプト
治験薬コード
一般名英語表記 irinotecan
商品名英語表記 TOPOTECINCAMPTO
種類 トポイソメラーゼ阻害薬
種類
投与経路 注射
適応がん種 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、
有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌

特徴

イリノテカンはトポイソメラーゼ阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されます。DNAが複製されるためには、まずDNAの二本鎖をほどく必要があります。DNA二本鎖をほどく働きを持つ酵素をトポイソメラーゼといいます。

イリノテカンはトポイソメラーゼⅠの働きを阻害することによりDNA複製を阻害し、がん細胞を死滅させます。2017年2月現在、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌に適応があります。

効能・効果

小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌

用法及び用量

1.小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌(手術不能又は再発)及び有棘細胞癌はA法を、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌(手術不能又は再発)はA法又はB法を使用する。また、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)はC法を、小児悪性固形腫瘍はD法を、治癒切除不能な膵癌はE法を使用する。

A法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、100mg/gを1週間間隔で3~4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

B法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、 150mg/gを2週間間隔で2~3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

C法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、 40mg /gを3日間連日点滴静注する。これを1週毎に2~3回繰り返し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。なお、A~C法の投与量は、年齢、症状により適宜増減する。

D法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、1日1回、20mg/gを5日間連日点滴静注する。これを1週毎に2回繰り返し、少なくとも1週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

E法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、180mg/gを点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。なお、D法及びE法の投与量は、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

骨髄機能抑制、重度な下痢、腸炎管穿孔、消化管出血、腸閉塞間質性肺炎ョック、アナフ ィラキシー肝機能障害、黄疸急性腎不全栓塞栓症梗塞筋梗塞、狭心症発作室性期外収縮

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240404A1

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ナベルビン(ビノレルビン) https://oncolo.jp/drug/navelbine https://oncolo.jp/drug/navelbine ナベルビン(ビノレルビン) 2017-08-16UTC04:13:19+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ビノレルビン
商品名 ナベルビン
治験薬コード
一般名英語表記 Vinorelbine
商品名英語表記 Navelbine
種類 植物アルカロイド
種類
投与経路 注射
適応がん種 非小細胞肺癌、乳癌

特徴

ナベルビンはビンカアルカロイド系の薬と同様、微小管や微小管を構成するチューブリンに作用する微小管重合阻害薬と呼ばれる種類の薬になります。特徴としては他のビンカアルカロイド系と違って脂溶性であることから、肺に作用しやすい抗がん剤になります。また、神経に対する影響は少ないと言われています。適応は非小細胞肺がん、手術不能あるいは再発した乳がんになります。

副作用としては骨髄抑制が代表的なものになります。また、ビノレルビンは、注射をした血管に痛みを感じたり、赤く腫れたりする血管炎の起こりやすい薬でもありますので、血管外漏出には特に注意が必要です。

効能・効果

非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌

用法及び用量

・非小細胞肺癌の場合
通常、成人にはビノレルビンとして1回20〜25mg/m2を1週間間隔で静脈内に緩徐に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回最高用量は25mg/m2とする。

・手術不能又は再発乳癌の場合
通常、成人にはビノレルビンとして1回25mg/m2を1週間間隔で2週連続投与し、3週目は休薬する。なお、年齢、症状により適宜減量する。

重大な副作用

骨髄機能抑制、 間質性肺炎、肺水腫、気管支痙、麻痺性イレウス、心不全、心筋梗塞、狭心症、
ショック、アナフィラキシー、肺塞栓症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候、急性腎不全、急性膵炎

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240407A1

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ネクサバール(ソラフェニブ) https://oncolo.jp/drug/nexavar https://oncolo.jp/drug/nexavar ネクサバール(ソラフェニブ) 2017-08-16UTC04:11:56+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ソラフェニブ
商品名 ネクサバール
治験薬コード
一般名英語表記 Sorafenib
商品名英語表記 Nexavar
種類 分子標的薬
マルチキナーゼ阻害薬
種類 VEGFR、PDGFR、Raf
投与経路 内服
適応がん種 ・腎細胞癌
・肝細胞癌
・甲状腺癌

特徴

ネクサバールは、セリン、スレオニン・キナーゼ(リン酸化酵素)であるRafや受容体型チロシン・キナーゼであるVEGFR、PDGFRの働きを抑える薬です。様々なキナーゼを阻害するため、「マルチキナーゼ阻害剤」と呼ばれます。RafはEGFR(上皮成長因子受容体)のシグナル伝達を担っており、活性化されると細胞増殖を促進します。VEGFRやPDGFRは血管新生に関わっており、活性化されると血管新生が亢進されます。ネクサバールは、がん細胞の増殖や血管新生などを複合的に抑えることで抗腫瘍効果を示します。

効能・効果

・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
・切除不能な肝細胞癌
・根治切除不能な甲状腺癌

用法及び用量

通常,成人にはソラフェニブとして 1 回400mgを 1 日 2 回経口投与する.なお,患者の状態により適宜減量する.

重大な副作用

手足症候群、剝脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死融解、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌、出血、劇症肝炎、肝機能障害・黄疸質性肺炎、高血圧クリーゼ、可逆性後白質脳症症候群、
心筋虚血、心筋梗塞、うっ血性心不全、消化管穿孔、出血性腸炎、虚血性腸炎、白血球減少好中球減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血、腎不全、ネフローゼ症候群、低ナトリウム血症、アナフィラキシー、横紋筋融解症、低カルシウム血症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291017F1

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ノバントロン(ミトキサントロン) https://oncolo.jp/drug/novantron https://oncolo.jp/drug/novantron ノバントロン(ミトキサントロン) 2017-08-16UTC04:11:17+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ミトキサントロン
商品名 ノバントロン
治験薬コード
一般名英語表記 Mitoxantrone
商品名英語表記 NOVANTRON
種類 アントラキノン系抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 急性白血病,悪性リンパ腫,乳癌,肝細胞癌

特徴

ノバントロンは抗がん性抗生物質のアントラキノン系に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されますが、ノバントロンはDNAの二重らせん構造の鎖の間に入り込み、その合成を阻害します。

また、DNAの合成に関与する酵素であるトポイソメラーゼⅡの働きを阻害しDNAの複製を抑制することによってがん細胞を死滅させます。2017年2月現在、急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)、悪性リンパ腫、乳癌、肝細胞癌に適応があります。

効能・効果

急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む),悪性リンパ腫,乳癌,肝細胞癌

用法及び用量

・急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)
通常,成人にはミトキサントロンとして 1日 1回 2〜5 mg/m2(本剤 1 〜2.5mL/m2)を 5 日間連日, 3 〜 4 週間隔で静脈内にゆっくり投与する。

・悪性リンパ腫,乳癌
通常,成人にはミトキサントロンとして 1日 1回 2〜4 mg/m2(本剤 1 〜 2 mL/m2)を 5 日間連日あるいは 1 回8 〜14mg/m2(本剤 4 〜 7 mL/m2)を, 3 〜 4 週間隔で静脈内にゆっくり投与する。

・肝細胞癌
通常,成人にはミトキサントロンとして 1日 1回 6〜12mg/m2(本剤 3 〜 6 mL/m2)を, 3 〜 4 週間隔で静脈内にゆっくり投与する.なお,いずれの場合も年齢,症状により適宜増減する。

重大な副作用

うっ血性心不全、心筋障害、心筋梗塞、骨髄抑制、汎血球減少、間質性肺炎、ショック、アナフィラキシー

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291402A1

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ノルバデックス(タモキシフェン) https://oncolo.jp/drug/nolvadex https://oncolo.jp/drug/nolvadex ノルバデックス(タモキシフェン) 2017-08-16UTC04:09:55+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 タモキシフェン
商品名 ノルバデックス
治験薬コード
一般名英語表記 Tamoxifen
商品名英語表記 nolvadex
種類 ホルモン療法薬
種類 抗エストロゲン薬
投与経路 内服
適応がん種 乳癌

特徴

タモキシフェンは抗エストロゲン薬に分類される抗がん剤の一種です。乳がんの中にはがん細胞の増殖にエストロゲン(女性ホルモン)を必要とするタイプがあります。このタイプのがん細胞にはエストロゲン受容体またはプロゲステロン受容体が認められ、ホルモン受容体陽性乳がんといいます。

エストロゲンがエストロゲン受容体に結合するとがん細胞の増殖の命令が生じ、乳がんが進行します。タモキシフェンはこの結合を阻止することによって乳がんの進行を抑えます。2017年2月現在、乳癌に適応があります。

効能・効果

乳癌

用法及び用量

ノルバデックス錠10mgの場合:
通常、成人にはタモキシフェンとして1日20mgを1~2回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増量できるが、1日最高量はタモキシフェンとして40mgまでとする。

ノルバデックス錠20mgの場合:
通常、成人には1錠(タモキシフェンとして20mg)を1日1回経口投与する。なお、症状により適宜増量できるが、1日最高量は2錠(タモキシフェンとして40mg)までとする。

重大な副作用

無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少、視力異常、視覚障害、血栓塞栓症、静脈劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞、肝不全、高カルシウム血症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増症、子宮内膜症、間質性肺炎、アナフィラキシー、血管浮皮膚粘膜眼症候群、水疱性類天疱瘡膵炎

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291003F1

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ハイカムチン(ノギテカン) https://oncolo.jp/drug/hycamtin https://oncolo.jp/drug/hycamtin ハイカムチン(ノギテカン) 2017-08-16UTC04:08:29+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ノギテカン
商品名 ハイカムチン
治験薬コード
一般名英語表記 Nogitecan
商品名英語表記 HYCAMTIN
種類 トポイソメラーゼ阻害薬
種類
投与経路 注射
適応がん種 小細胞肺癌、卵巣癌、小児悪性固形腫瘍、子宮頸癌

特徴

ハイカムチンはトポイソメラーゼ阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されます。DNAが複製されるためには、まずDNAの二本鎖をほどく必要があります。

DNA二本鎖をほどく働きを持つ酵素をトポイソメラーゼといいます。ハイカムチンはトポイソメラーゼⅠの働きを阻害することによりDNA複製を阻害し、がん細胞を死滅させます。2017年2月現在、小細胞肺癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、小児悪性固形腫瘍、進行又は再発の子宮頸癌に適応があります。

効能・効果

小細胞肺癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、小児悪性固形腫瘍、進行又は再発の子宮頸

用法及び用量

1. 小細胞肺癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.0mg/m2(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。

2. がん化学療法後に増悪した卵巣癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.5mg/m2(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

3. 小児悪性固形腫瘍については、他の抗悪性腫瘍剤との併用でノギテカンとして、1日1回、0.75mg/m2(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

4. 進行又は再発の子宮頸癌については、シスプラチンとの併用で、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、0.75mg/m2(体 表面積)を3日間連日点滴静注し、少なくとも18日間休薬する。これを1コースとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

5. 本剤投与時、100mLの生理食塩液に混和し、30分かけて点滴静注する。

重大な副作用

骨髄機能抑制、重度な下痢、腸炎管穿孔、消化管出血、腸閉塞間質性肺炎ョック、アナフ ィラキシー肝機能障害、黄疸急性腎不全栓塞栓症梗塞筋梗塞、狭心症発作室性期外収縮

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240404A1

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パージェタ(ペルツズマブ) https://oncolo.jp/drug/perjeta https://oncolo.jp/drug/perjeta パージェタ(ペルツズマブ) 2017-08-16UTC04:06:46+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ペルツズマブ
商品名 パージェタ
治験薬コード
一般名英語表記 Pertuzumab
商品名英語表記 PERJETA
種類 分子標的薬
種類 抗HER2抗体
投与経路 注射
適応がん種 乳癌

特徴

パージェタは抗HER2抗体という分子標的薬の一種であり、がんの増殖にかかわる分子を狙い撃ちする薬剤です。乳がんの中には細胞表面にHER2(ヒト上皮増殖因子受容体2型)というタンパク質分子を過剰に発現しているタイプ(HER2陽性といいます)が存在します。HER2が過剰に発現していると、HER2に内蔵されているチロシンキナーゼという酵素の働きが活発になり、細胞増殖の命令が過剰になる結果、がん細胞が増殖します。パージェタはHER2の働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。2017年2月現在、HER2陽性の手術不能又は再発乳癌に適応があります。

効能・効果

HER2陽性の手術不能又は再発乳癌

用法及び用量

トラスツズマブ(遺伝子組換え)と他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に対して 1 日 1 回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には840mgを、 2 回目以降は420mgを60分かけて 3 週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、 2 回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。

重大な副作用

好中球減少症、白血球減少症Infusion reaction、アナフィラキシー、過敏症、間質性肺疾患

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291424A1

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ハーセプチン(トラスツズマブ) https://oncolo.jp/drug/herceptin https://oncolo.jp/drug/herceptin ハーセプチン(トラスツズマブ) 2017-08-16UTC04:05:55+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 トラスツズマブ
商品名 ハーセプチン
治験薬コード
一般名英語表記 Trastuzumab
商品名英語表記 HERCEPTIN
種類 分子標的薬
種類 抗HER2抗体
投与経路 注射
適応がん種 ・乳癌
・胃癌

特徴

ハーセプチンは抗HER2抗体という分子標的薬の一種で、悪性度の高い腫瘍細胞に多く発現しているHER2という受容体に結合して、その細胞を死滅させることによって抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。
HER2は細胞の増殖シグナルに関与する受容体で、乳がんや胃がんの一部で正常より過剰に発現している場合、増殖が速く治療に対する反応が乏しいことがわかっていました。

ハーセプチンはHER2受容体に結合し、細胞障害性T細胞を呼び寄せて腫瘍細胞を殺すADCCと呼ばれる作用と、抗体が結合することにより補体と呼ばれる物質の力を借りて細胞を殺すCDCと呼ばれる作用によって、HER2を細胞表面に発現している細胞のみを攻撃する薬剤です。

2017年2月現在、HER2過剰発現が確認された乳癌、HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌に適応があります。

効能・効果

・HER2過剰発現が確認された乳癌
・HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌

用法及び用量

HER2過剰発現が確認された乳癌にはA法又はB法を使用する。
HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でB法を使用する。

A法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注する。

B法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には8mg/kg(体重)を、2回目以降は6mg/kgを90分以上かけて3週間間隔で点滴静注する。
※初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。

重大な副作用

心障害、心不全、アナフィラキシー、間質性肺炎、肺障害、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、肝不全、黄疸、肝炎、肝障害、腎障害昏睡、脳血管障害、脳浮腫、敗血症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291406D3

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ハラヴェン(エリブリン) https://oncolo.jp/drug/halaven https://oncolo.jp/drug/halaven ハラヴェン(エリブリン) 2017-08-16UTC04:04:17+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エリブリン
商品名 ハラヴェン
治験薬コード
一般名英語表記 Eribulin
商品名英語表記 Halaven
種類 植物アルカロイド
種類
投与経路 注射
適応がん種 乳癌、悪性軟部腫瘍

特徴

ハラヴェンは、海洋生物であるクロイソカイメンから抽出したハリコンドリンB1という天然物質に着目して合成開発された、2011年に承認を受けた日本生まれの比較的新しい抗がん剤です。微小管という細胞内組織の働きを妨げることにより、細胞分裂を停止させ、がん細胞の増殖を抑制します。適応としては手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍になります。

特に乳がんでアントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤を含む化学療法を既に受けた患者さんに使用され、単剤で生存期間を延長できることが分かっています。主な副作用として骨髄抑制による感染症、末梢神経障害、肝機能障害、間質性肺炎、脱毛、吐き気、口内炎、味覚障害、疲労感があります。また、少量のアルコールを含んでいますので、アルコールに過敏な患者さんには注意が必要です。

効能・効果

手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍

用法及び用量

通常、成人には、エリブリンメシル酸塩として、1日1回1.4mg/m2(体表面積)を2~5分間かけて、週1回、静脈内投与する。これを2週連続で行い、3週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する

重大な副作用

骨髄抑制感染症、末梢神経障害、肝機能障害、間質性肺炎、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291420A1

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パラプラチン(カルボプラチン) https://oncolo.jp/drug/paraplatin https://oncolo.jp/drug/paraplatin パラプラチン(カルボプラチン) 2017-08-16UTC04:01:34+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 カルボプラチン
商品名 パラプラチン
治験薬コード
一般名英語表記 Carboplatin
商品名英語表記 PARAPLATIN
種類 白金製剤
種類
投与経路 注射
適応がん種 頭頸部癌,肺小細胞癌,睾丸腫瘍,卵巣癌,子宮頸癌,悪性リンパ腫,非小細胞肺癌,乳癌

以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍,再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫

特徴

カルボプラチンは白金製剤に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されます。DNAが複製されるためには、まずDNAの二本鎖をほどく必要があります。カルボプラチンを投与するとDNAの二本鎖に橋をかけるようにつながり(架橋反応といいます)複製を阻害することによりがん細胞を死滅させます。2017年2月現在、頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、乳癌、小児悪性固形腫瘍に適応があります。

効能・効果

用法及び用量

1. 頭頸部癌,肺小細胞癌,睾丸腫瘍,卵巣癌,子宮頸癌,悪性リンパ腫,非小細胞肺癌の場合
通常,成人にはカルボプラチンとして,1日1回300~400mg/m2(体表面積)を投与し,少なくとも4週間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返す。なお,投与量は,年齢,疾患,症状により適宜増減する。

2. 乳癌の場合
トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において,通常,成人にはカルボプラチンとして,1日1回300~400mg/m2(体表面積)を投与し,少なくとも3週間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返す。なお,投与量は,患者の状態により適宜減ずる。

3. 小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍,再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
(1) 神経芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍,再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
イホスファミドとエトポシドとの併用療法において,カルボプラチンの投与量及び投与方法は,カルボプラチンとして635mg/m2(体表面積)を1日間点滴静注又は400mg/m2(体表面積)を2日間点滴静注し,少なくとも3~4週間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返す。 なお,投与量及び投与日数は疾患,症状,併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。 また,1歳未満もしくは体重10kg未満の小児に対して,投与量には十分配慮すること。
(2) 網膜芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合 ビンクリスチン硫酸塩とエトポシドとの併用療法において,カルボプラチンの投与量及び投与方法は,カルボプラチンとして560mg/m2(体表面積)を1日間点滴静注し,少なくとも3~4週間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返す。 ただし,36ヵ月齢以下の患児にはカルボプラチンを18.6mg/kgとする。 なお,投与量及び投与日数は疾患,症状,併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。

4. 本剤投与時,投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し,30分以上かけて点滴静注する。

重大な副作用

汎血球減少、ショック,アナフィラキシー間質性肺炎、急性腎不全、ファンコニー症候群、肝不全,肝機能障害,黄疸消化管壊死,消化管穿孔,消化管出血,消化管潰瘍出血性腸炎,偽膜性大腸炎、麻痺性イレウス、脳梗塞、肺梗塞、血栓・塞栓症、心筋梗塞,うっ血性心不全、溶血性尿毒症症候群、急性呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群、急性膵炎、難聴、白質脳症、腫瘍崩壊症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291403A1

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5-FU(フルオロウラシル) https://oncolo.jp/drug/5-fu%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%aa%e3%83%ad%e3%82%a6%e3%83%a9%e3%82%b7%e3%83%ab https://oncolo.jp/drug/5-fu%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%aa%e3%83%ad%e3%82%a6%e3%83%a9%e3%82%b7%e3%83%ab 5-FU(フルオロウラシル) 2017-08-16UTC03:58:32+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 フルオロウラシル
商品名 5-FU
治験薬コード
一般名英語表記 Fluorouracil(5-FU)
商品名英語表記 5-FU
種類 代謝拮抗薬
種類 ピリミジン拮抗薬
投与経路 内服
適応がん種 ・消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)
・乳癌
・子宮頸癌

特徴

フルオロウラシルは代謝拮抗薬という抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが複製されますが、DNAは4つの塩基とよばれる化合物を材料にして複製されます。塩基の一つにウラシルがありますが、フルオロウラシルはウラシルにフッ素を結合させてありウラシルと似た構造をとっています。がん細胞のDNAが複製される際に、ウラシルの代わりにフルオロウラシルが取り込まれると複製がうまくいかなくなり、がん細胞が死滅します。2017年2月現在、胃癌・肝癌等各種のがんに適応があります。

効能・効果

・消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)
・乳癌
・子宮頸癌

用法及び用量

通常、1日量フルオロウラシルとして200〜300mgを1〜3回に分けて連日経口投与する。なお、年令症状により適宜増減する 。

重大な副作用

激しい下痢、重篤な腸炎、汎血球減少、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少等の骨髄機能抑制、白質脳症、間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、消化管潰瘍、重症な口内炎、嗅覚障害、嗅覚脱失、うっ血性心不全、心筋梗塞、安静狭心症、急性腎不全、急性膵炎、劇症肝炎、重篤な肝障害肝硬変、心室性頻拍、ネフローゼ症候群、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候溶血性貧血

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4223003F1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
ファルモルビシン(エピルビシン) https://oncolo.jp/drug/farmorubicin https://oncolo.jp/drug/farmorubicin ファルモルビシン(エピルビシン) 2017-08-16UTC03:43:23+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エピルビシン
商品名 ファルモルビシン
治験薬コード
一般名英語表記 epirubicin
商品名英語表記 Farmorubicin
種類 アントラサイクリン系
抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 1.下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解急性白血病、悪性リンパ腫、乳癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)
2.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)

特徴

ファルモルビシンはアントラサイクリン系の抗生物質として、ドキソルビシンよりも心臓障害の軽い薬を目指してドキソルビシンと分子構造を変えて開発された抗がん剤です DNAの間に入りこみ,その合成を阻害するとともに,酵素の働きを阻害して,がん細胞の増殖を阻止します。乳がんや卵巣がんなどの固形がんから、急性白血病や悪性リンパ腫などの血液のがんまで、幅広い適応を持った薬剤です。副作用としては強い骨髄抑制がみられます。

効能・効果

1.下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解、急性白血病、悪性リンパ腫、乳癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)

2.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)

用法及び用量

1)悪性リンパ腫の場合
エピルビシン塩酸塩として40~60mg(力価)/m2(体表面積)を1日1回静脈内に投与し3~4週休薬する。これを1クールとし、通常3~4クール反復する。

2)乳癌、卵巣癌、胃癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)の場合エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を1日1回静脈内に投与し3~4週休薬する。これを1クールとし、通常3~4クール反復する。

3)肝癌の場合
エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を肝動脈内に挿入されたカテーテルより、1日1回肝動脈内に投与し3~4週休薬する。これを1クールとし、通常3~4クール反復する。

4)膀胱癌(表在性膀胱癌に限る)の場合
エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)を1日1回3日間連日膀胱腔内に注入し4日間休薬する。これを1クールとし、通常2~4クール反復する。注入に際しては、ネラトンカテーテルで導尿し十分に膀胱腔内を空にした後、同カテーテルより注入し、1~2時間膀胱腔内に把持する。

5)乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
シクロホスファミド水和物との併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100 mg(力価)/m2(体表面積)を1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、通常4~6クール反復する。・シクロホスファミド水和物、フルオロウラシルとの併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100mg(力価)/m2(体表面積)を1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、通常4~6クール反復する。なお、投与量は年齢、症状により適宜減量する。

重大な副作用

心筋障害、骨髄抑制、ショック、アナフィラキシー、
間質性肺炎、萎縮膀胱、肝・胆道障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4235404A1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
抗がん剤の残薬活用へ 厚生労働省が安全基準策定へ 数百億円単位の医療費削減も https://oncolo.jp/pick-up/news1039 https://oncolo.jp/pick-up/news1039 抗がん剤の残薬活用へ 厚生労働省が安全基準策定へ 数百億円単位の医療費削減も 2017-08-16UTC03:00:52+0000 厚生労働省は11日、使い切れなかった抗がん剤の残薬を他の患者にも有効活用できるよう安全基準づくりに乗り出す方針を固めた。

続きを読む
http://www.sankei.com/life/news/170812/lif1708120010-n1.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:産経ニュース
http://www.sankei.com/

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フェソロデックス(フルベストラント) https://oncolo.jp/drug/faslodex https://oncolo.jp/drug/faslodex フェソロデックス(フルベストラント) 2017-08-16UTC02:12:31+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 フルベストラント
商品名 フェソロデックス
治験薬コード
一般名英語表記 Fulvestrant
商品名英語表記 FASLODEX
種類 抗エストロゲンステロイド性抗がん剤
種類
投与経路 注射
適応がん種 閉経後乳癌

特徴

フェソロデックスは抗エストロゲンステロイド性という種類の抗がん剤です。閉経後の再発乳がんまたは,進行乳がんの治療藥として,すでに1種類以上の他のホルモン療法を実施している乳がんを適応としています。フェソロデックスはエストロゲン受容体に対するエストロゲンの結合を阻害するだけでなく,腫瘍内のエストロゲン受容体を減少させることができます。

おもな副作用として,注射部位疼痛,注射部位硬結,ほてり,注射部位そう痒感などが比較的多くみられます。重篤な副作用として,肝機能障害,血栓塞栓症などがあります。

効能・効果

閉経後乳癌

用法及び用量

通常、成人には本剤2筒(フルベストラントとして500mg含有)を、初回、2週後、4週後、その後4週ごとに1回、左右の臀部に1筒ずつ筋肉内投与する。

重大な副作用

肝機能障害
血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291421G1

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg フェマーラ(レトロゾール) https://oncolo.jp/drug/femara https://oncolo.jp/drug/femara フェマーラ(レトロゾール) 2017-08-16UTC02:11:01+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 レトロゾール
商品名 フェマーラ
治験薬コード
一般名英語表記 letrozole
商品名英語表記 Femara
種類 ホルモン療法薬
種類 アロマターゼ阻害薬
投与経路 内服
適応がん種 閉経後乳癌

特徴

レトロゾールはアロマターゼ阻害薬に分類される抗がん剤の一種です。乳がんのリスクとして女性ホルモンの一つであるエストロゲンが知られています。エストロゲンは主に卵巣から分泌されますが、閉経を迎えると卵巣からの分泌がストップし、代わりに副腎という臓器から分泌されるようになります。

エストロゲンは男性ホルモンであるアンドロゲンから変換されて作られますが、この変換に関わる酵素がアロマターゼです。レトロゾールはアロマターゼの働きを阻害し、エストロゲンの産生を抑えることによって乳がんの進行を抑えます。2017年2月現在、閉経後乳癌に適応があります。

効能・効果

閉経後乳癌

用法及び用量

通常、成人にはレトロゾールとして1日1回2.5mgを経口投与

重大な副作用

血栓症、塞栓症、心不全、狭心症、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死症、多形紅斑

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291015F1

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フトラフール(テガフール) https://oncolo.jp/drug/futorahuru https://oncolo.jp/drug/futorahuru フトラフール(テガフール) 2017-08-16UTC02:09:49+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 テガフール
商品名 フトラフール
治験薬コード
一般名英語表記 Tegafur
商品名英語表記 Futorahuru
種類 代謝拮抗薬
種類 ピリミジン拮抗薬
投与経路 内服、注射
適応がん種 ・消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)
・乳癌

特徴

テガフールは代謝拮抗薬という抗がん剤のひとつです。テガフールはプロドラッグと呼ばれ、そのままでは効力を発揮しませんが、投与されヒトの体内に入ると肝臓で代謝されフルオロウラシルという薬剤に変わります。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが複製されますが、DNAは4つの塩基とよばれる化合物を材料にして複製されます。

塩基の一つにウラシルがありますが、フルオロウラシルはウラシルにフッ素を結合させてありウラシルと似た構造をとっています。がん細胞のDNAが複製される際に、ウラシルの代わりにフルオロウラシルが取り込まれると複製がうまくいかなくなり、がん細胞が死滅します。2017年2月現在、効能効果として、頭頸部癌、消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)、乳癌、膀胱癌の自覚的・他覚的症状の寛解などがあります。

効能・効果

・消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)
・乳癌の自覚的・他覚的症

用法及び用量

【内服の場合】
通常1日量としてテガフール800mg ~1200mgを1日2~4回に分けて経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。なお、他の抗悪性腫瘍剤または放射線との併用の場合は単独で使用する場合に準じ、適宜減量する。

重大な副作用

骨髄抑制、溶血性貧血等の血液障害、劇症肝炎等の重篤な肝障害、肝硬変、脱水症状、重篤な腸炎、狭心症、心筋梗塞、不整脈、急性腎不全、ネフローゼ症候群、嗅覚脱失、間質性肺炎、急性膵炎重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4223002M1

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フルダラ(フルダラビンリン) https://oncolo.jp/drug/fludara https://oncolo.jp/drug/fludara フルダラ(フルダラビンリン) 2017-08-16UTC02:08:17+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 フルダラビンリン
商品名 フルダラ
治験薬コード
一般名英語表記 Fludarabine
商品名英語表記 Fludara
種類 代謝拮抗薬
種類 プリン拮抗薬
投与経路 内服
適応がん種 ●低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫マントル細胞リンパ腫
●貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血

特徴

フルダラビンは代謝拮抗薬という抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが複製されますが、DNAは4つの塩基とよばれる化合物を材料にして複製されます。塩基の一つにプリン塩基がありますが、フルダラビンはプリン塩基に似せた構造をとっています。がん細胞のDNAが複製される際に、プリン塩基の代わりにフルダラビンが取り込まれると複製がうまくいかなくなり、がん細胞が死滅します。フルダラビンは錠剤と注射剤の2つの剤型があり、適応症が少し異なります。

2017年2月現在、錠剤は再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫・マントル細胞リンパ腫、貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病、注射剤は錠剤の適応に加え、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫における同種造血幹細胞移植の前治療の適応があります。

効能・効果

●再発又は難治性の下記疾患
低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫マントル細胞リンパ腫
●貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血

用法及び用量

通常、成人にはフルダラビンリン酸エステルとして、40㎎ /m2(体表面積)を1日1回5日間連日経口投与し、23日間休薬する。これを 1 クールとし、投与を繰り返す。
なお、体表面積により、次の投与量を 1 日用量とする。ただし、患者の状態により適宜減量する

重大な副作用

骨髄抑制、間質性肺炎、精神神経障害、腫瘍崩壊症候群、重症日和見感染、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、赤芽球癆、出血、膀胱炎、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、心不全、進行性多巣性白質脳症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4229002F1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
ブレオ(ブレオマイシン) https://oncolo.jp/drug/bleo https://oncolo.jp/drug/bleo ブレオ(ブレオマイシン) 2017-08-16UTC02:06:53+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ブレオマイシン
商品名 ブレオ
治験薬コード
一般名英語表記 bleomycin
商品名英語表記 Bleo
種類 ブレオマイシン系抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 皮膚癌、頭頸部癌、 肺癌、 食道癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経膠腫、甲状腺癌、胚細胞腫瘍

特徴

ブレオは抗がん性抗生物質のブレオマイシン系に分類される抗がん剤の一種です。がん細胞が分裂する際に、最初に細胞核内にある遺伝子の本体であるDNAが合成され複製されますが、ブレオはDNAの二本鎖を切断する働きがあります。また、がん細胞の中で金属イオンと結びついて酸素を活性化させ活性酸素を発生させます。この活性酸素がDNAに損傷を与えDNAの複製を抑制することによってがん細胞を死滅させます。2017年2月現在、皮膚癌、頭頸部癌、肺癌、食道癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経膠腫、甲状腺癌、胚細胞腫瘍に適応があります。

効能・効果

皮膚癌、頭頸部癌(上顎癌、舌癌、口唇癌、咽頭癌、喉頭癌、口腔癌等)、 肺癌(特に原発性及び転移性扁平上皮癌)、 食道癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経膠腫、甲状腺癌、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)

用法及び用量

1.静脈内注射
通常成人には、ブレオマイシン塩酸塩として15mg~30mg(力価)を生理食塩液又は、ブドウ糖液等の適当な静脈用注射液約5~20mLに溶解し、緩徐に静注する。発熱の著しい場合は1回量を5mg(力価)又はそれ以下とする。

2.筋肉内注射、皮下注射
通常成人には、ブレオマイシン塩酸塩として15mg~30mg(力価)を生理食塩液等の適当な溶解液約5mLに溶解し、筋注又は皮下注する。患部の周辺に皮下注射する場合はブレオマイシン塩酸塩として1mg(力価)/1mL以下の濃度とする。

3.動脈注射
通常成人には、ブレオマイシン塩酸塩として5mg~15mg(力価)を生理食塩液又はブドウ糖液等の適当な注射液に溶解し、シングルショット又は連続的に注射する。

4.注射の頻度
1週2回を原則とし、症状に応じて1日1回(連日)ないし1週間1回に適宜増減する。

5.総投与量
ブレオマイシン塩酸塩の総投与量は腫瘍の消失を目標とし、300mg(力価)以下とする。ただし、胚細胞腫瘍に対し、確立された標準的な他の抗癌剤との併用療法にあっては360mg(力価)以下とする。

6.小児への投与
小児の胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫に対しては、下記の用法・用量で投与する。ブレオマイシン塩酸塩として、1回10mg~20mg(力価)/m2(体表面積)を1~4週間ごとに静脈内投与する。ただし、1回量として成人の最大用量(30mg)を超えないこと。

重大な副作用

間質性肺炎,肺線維症ショック出血

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4234400D4

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ベクティビックス(パニツズマブ) https://oncolo.jp/drug/vectibix https://oncolo.jp/drug/vectibix ベクティビックス(パニツズマブ) 2017-08-16UTC02:04:55+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 パニツズマブ
商品名 ベクティビックス
治験薬コード AURA
一般名英語表記 Panitumumab
商品名英語表記 Vectibix
種類 分子標的薬
種類 抗EGFRモノクローナル抗体
投与経路 注射
適応がん種 結腸・直腸癌

特徴

ベクティビックスは抗EGFRモノクローナル抗体製剤になります。がん細胞では、EGFR(上皮成長因子受容体)がたくさん存在していることがあります。この場合、EGFRを阻害することによって、がん細胞の増殖を抑制できます。パニツムマブは、セツキシマブがマウス抗体を一部使用したキメラ型モノクローナル抗体であるのに対して、EGFRへの親和性が高い世界初となるヒト型モノクローナル抗体である点が大きな特徴となっています。パニツムマブは「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して使用されます。
重篤な副作用としては「重度の皮膚障害」や「間質性肺炎」などがあります。

効能・効果

KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌

用法及び用量

通常,成人には2週間に1回,パニツムマブ(遺伝子組換え)として1回6㎎/㎏(体重)を60分以上かけて点滴静注する。
なお,患者の状態に応じて適宜減量する。

重大な副作用

重度の皮膚障害、間質性肺疾患、重度のInfusion reaction、重度の下痢、低マグネシウム血症、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291417A1

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ペラゾリン(ソブゾキサン) https://oncolo.jp/drug/perazolin https://oncolo.jp/drug/perazolin ペラゾリン(ソブゾキサン) 2017-08-16UTC02:04:07+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ソブゾキサン
商品名 ペラゾリン
治験薬コード
一般名英語表記 sobuzoxane
商品名英語表記 PERAZOLIN
種類 トポイソメラーゼ阻害薬
種類
投与経路 内服
適応がん種 悪性リンパ腫,成人T細胞白血病リンパ腫

特徴

ペラゾリンはトポイソメラーゼ阻害薬に分類される抗がん剤で細胞核にある酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害することによって、DNAの合成を妨げがん細胞の分裂を抑制します。悪性リンパ腫や成人T細胞白血病の治療に使われますが特に成人T細胞白血病は,免疫力が大きく低下するため,適応できる数少ない抗がん剤の一つです。副作用としては骨髄抑制、吐き気・嘔吐、下痢、口内炎、食欲不振、脱毛などが報告されています。

効能・効果

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解
悪性リンパ腫,成人T細胞白血病リンパ腫

用法及び用量

ソブゾキサンとして,通常成人には1日1600Aを1回又は2回に分割,5日間連続経口投与し,2~3週間休薬する。これを1クールとして投与を繰り返す。
なお,年齢,症状により適宜増減するが,病期によっては1日2400Aまで増量できる

重大な副作用

出血傾向間質性肺炎

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291004C1

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ベルケイド(ボルテゾミブ) https://oncolo.jp/drug/velcade https://oncolo.jp/drug/velcade ベルケイド(ボルテゾミブ) 2017-08-16UTC02:03:32+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ボルテゾミブ
商品名 ベルケイド
治験薬コード
一般名英語表記 Bortezomib
商品名英語表記 VELCADE
種類 分子標的薬
種類 プロテアソーム阻害薬
投与経路 注射
適応がん種 ・多発性骨髄腫
・マントル細胞リンパ腫

特徴

ベルケイドはプロテアソームという酵素の働きを阻害する分子標的薬の一種です。がん細胞が作り出す異常なタンパク質を分解しているのがプロテアソームです。その働きを阻害すると異常なタンパク質が溜まり、がん細胞が死滅すると考えられています。2017年2月現在、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫に適応があります。

効能・効果

・多発性骨髄腫
・マントル細胞リンパ腫

用法及び用量

1)未治療の多発性骨髄腫
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11、22、25、29、32日目に静脈内投与又は皮下投与し、10日間休薬(33~42日目)する。この6週間を1サイクルとし、4サイクルまで投与を繰り返す。5サイクル以降は1日1回、1、8、22、29日目に静脈内投与又は皮下投与し、13日間休薬(30~42日目)する。この6週間を1サイクルとし、9サイクルまで投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。

2)再発又は難治性の多発性骨髄腫
通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を週2回、2週間(1、4、8、11日目)静脈内投与又は皮下投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。
この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。8サイクルを超えて継続投与する場合には上記の用法・用量で投与を継続するか、又は維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)静脈内投与又は皮下投与した後、13日間休薬(23~35日目)する。この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。

3)マントル細胞リンパ腫
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、6サイクルまで(6サイクル目に初めて奏効が認められた場合は8サイクルまで)投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。なお、静脈内投与が困難な場合には、皮下投与することもできる。

重大な副作用

間質性肺炎、胸水、急性肺水腫、急性呼吸窮迫症候群、うっ血性心不全、嚢液貯留、心肺停止、心原性ショック、梢性ニューロパチー、感覚減退末梢性感覚ニューロパチー、神経障害性疼痛末梢性運動ニューロパチー、錯感覚、灼熱感、骨髄抑制、血小板減少、白血球減少、 血好中球減少、リンパ球減少、発熱性好中球減少症、汎血球減少、イレウス、肝機能障害、低血圧、瘍崩壊症候群、膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死、発熱可逆性後白質脳症症候群、進行性多巣性白質脳症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291412D1

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ポテリジオ(モガムリズマブ) https://oncolo.jp/drug/poteligeo https://oncolo.jp/drug/poteligeo ポテリジオ(モガムリズマブ) 2017-08-16UTC02:02:20+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 モガムリズマブ
商品名 ポテリジオ
治験薬コード
一般名英語表記 Mogamulizumab
商品名英語表記 POTELIGEO
種類 分子標的薬
種類 抗CCR4抗体
投与経路 注射
適応がん種 CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫
再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫
再発又は難治性のCCR4陽性の皮膚T細胞性リンパ腫

特徴

ポテリジオは、CCR4(CCケモカイン受容体4)と結合する抗体薬です。CCR4 は、ヘルパー2 型T細胞(Th2)や制御性T 細胞(Treg)で発現しています。これらの細胞ががん化したT細胞リンパ腫(CCR4陽性T細胞リンパ腫)では、CCR4を標的として治療を行います。ポテリジオががん細胞上のCCR4と結合すると、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性によりがん細胞を破壊します。

効能・効果

CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫
再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫
再発又は難治性のCCR4陽性の皮膚T細胞性リンパ腫

用法及び用量

1)CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫
通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1回量1mg/kgを1週間間隔で8回点滴静注する。
他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1回量1mg/kgを2週間間隔で8回点滴静注する。
なお、化学療法未治療例に対しては他の抗悪性腫瘍剤と併用すること。
2)再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫、再発又は難治性のCCR4陽性の皮膚T細胞性リンパ腫
通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1回量1mg/kgを1週間間隔で8回点滴静注する。

重大な副作用

Infusion reaction、重度の皮膚障害、 感染症、B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、腫瘍崩壊症候群、重度の血液毒性肝機能障害、間質性肺疾患、高血糖

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291422A1

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マイトマイシン(マイトマイシンC) https://oncolo.jp/drug/mitomycin https://oncolo.jp/drug/mitomycin マイトマイシン(マイトマイシンC) 2017-08-16UTC02:00:57+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 マイトマイシンC
商品名 マイトマイシン
治験薬コード
一般名英語表記 MitomycinC
商品名英語表記 MITOMYCIN
種類 抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、胃癌、結腸・直腸癌、肺癌、膵癌、肝癌、子宮頸癌、子宮体癌、乳癌、頭頸部腫瘍、膀胱腫瘍

特徴

マイトマイシンは抗がん性抗生物質です。アルキル化剤と同じようにDNAの分裂阻止や、活性酸素によるDNA鎖切断などによってDNAの複製を阻害し、抗がん作用を発揮します。1955年、北里研究所で細菌の培養液から発見されました。
慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、頭頚部がん、肺がん、胃がん、大腸、肝臓がん、膵臓がん、子宮頸がんなどさまざまながんに使用されています。
副作用としては骨髄抑制がほかの抗がん剤と比べても起こりやすいので注意が必要です。また、まれではありますが「溶血性尿毒症症候群」にも注意が必要です。尿毒症の1つで、微小血管性溶血性貧血や急性腎不全につながる恐れがあります。

効能・効果

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、胃癌、結腸・直腸癌、肺癌、膵癌、肝癌、子宮頸癌、子宮体癌、乳癌、頭頸部腫瘍、膀胱腫瘍

用法及び用量

1 )間歇投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日4〜6mg(力価)を週1〜2回静脈内に注射する。

2 )連日投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日2mg(力価)を連日静脈内に注射する。

3) 大量間歇投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日10〜30mg(力価)を1〜3週間以上の間隔で静脈内に注射する。

4 )他の抗悪性腫瘍剤との併用
マイトマイシンCとして、通常成人1日2〜4mg(力価)を週1〜2回他の抗悪性腫瘍剤と併用して投与する。
また 、必 要 に 応 じ て 動 脈 内 、髄 腔 内 又 は 胸・腹 腔 内 に 通 常 成
人1日2〜10mg(力価)を適宜注入する。な お 、年 齢 、症 状 に より 適 宜 増 減 する 。
(注射液の調製法)マイトマイシンC2mg(力価)当り、5mLの割合に日局注射用水を加えて溶解する。

5 )膀胱腫瘍の場合
再発予防には通常マイトマイシンCとして、1日1回あるいは隔日に4〜10mg(力価)を膀胱内に注入する。
治療には通常マイトマイシンCとして、1日1回10〜40mg (力価)を膀胱内に注入する。年 齢 、症 状 に より 適 宜 増 減 する 。

重大な副作用

溶血性尿毒症症候群 、微小血管症性溶血性貧血、急性腎不全等の重篤な腎障害、骨髄機能抑制、間質性肺炎、肺線維症、ショック、アナフィラキシー肝・胆道障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4231400D1

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マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン) https://oncolo.jp/drug/mylotarg https://oncolo.jp/drug/mylotarg マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン) 2017-08-16UTC01:59:07+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ゲムツズマブオゾガマイシン
商品名 マイロターグ
治験薬コード
一般名英語表記 Gemtuzumab ozogamicin
商品名英語表記 MYLOTARG
種類 分子標的治療薬
CD33陽性抗体薬
種類
投与経路 注射
適応がん種 急性骨髄性白血

特徴

マイロターグは分子標的治療薬の抗体薬に分類される薬剤です。遺伝子組み換えでつくられたCD33抗原をターゲットとした抗体に、抗がん性の抗生物質カリケアマイシンを結合させた抗がん剤です。マイロターグは投与後、CD33抗原に結合し、2~4時間以内に細胞に取り込まれます。その後、細胞内でカリケアマイシンが結合から外れて細胞を攻撃します。適応は再発または難治性の、CD33抗原陽性の急性骨髄性白血病です。
副作用としては、肝臓に障害を及ぼしやすく、肝静脈閉塞症などの重い副作用がしばしばみられます。また、投与後まもなく、アナフィラキシー・ショックんど、重い過敏症が起こることがあるため、事前に抗ヒスタミン薬などの投与が行われます。骨髄抑制もほとんどの人にみられ、しばしば重篤化します。
アメリカでは、薬の有効性や安全性に懸念が残るとして、ゲムツズマブオゾガマイシンは2011年から販売中止となっています。

効能・効果

再発又は難治性のCD33陽性の急性骨髄性白血

用法及び用量

通常成人には、ゲムツズマブオゾガマイシン 1 回量 9 mg/m2(たん白質量として表記)を 2 時間かけて点滴静脈内投与する。
投与回数は、少なくとも14日間の投与間隔をおいて、2 回とする。

重大な副作用

infusion reaction、重篤な過敏症、骨髄抑制感染症出血、播種性血管内凝固症候群(DIC)、口内炎、肝障害、腎障害、腫瘍崩壊症候肺障害、間質性肺炎

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4239400D1

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メソトレキセート(メトトレキサート) https://oncolo.jp/drug/methotrexate https://oncolo.jp/drug/methotrexate メソトレキセート(メトトレキサート) 2017-08-16UTC01:58:07+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 メトトレキサート
商品名 メソトレキセート
治験薬コード
一般名英語表記 Methotrexate
商品名英語表記 METHOTREXATE
種類 代謝拮抗薬
種類 葉酸拮抗薬
投与経路 内服
適応がん種 ・急性白血病
・慢性リンパ性白血病
・慢性骨髄性白血病
・絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)

特徴

メソトレキセートは、葉酸拮抗薬に分類される抗がん剤です。メソトレキセートは、DNAの合成に必須な葉酸(ビタミンM)とよく似た構造をしています。葉酸は細胞内で酵素によって活性化され、DNA合成に使用されますが、この酵素は葉酸だけでなく、構造の似ているメソトレキセートとも結合します。メソトレキセートは葉酸とこの酵素を奪い合うことで、葉酸が活性化されるのを阻害します。その結果、DNA合成が阻害され、がん細胞の増殖が停止します。

効能・効果

・急性白血病
・慢性リンパ性白血病
・慢性骨髄性白血病
・絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)

用法及び用量

1、白血病の場合
メトトレキサートとして、通常、次の量を 1 日量として 1 週間に3 ~ 6 日経口投与する。
幼児 1.25~2.5 mg
小児 2.5~ 5 mg
成人 5 ~10 mg

2、絨毛性疾患の場合
1 クールを 5 日間とし、メトトレキサートとして、通常、成人 1日10~30 mg( 4 ~12錠)を経口投与する。休薬期間は、通常、 7 ~12日間であるが、前回の投与によって副
作用があらわれた場合は、副作用が消失するまで休薬する。
なお、いずれの場合でも年齢、症状により適宜増減する。

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー骨髄抑制、感染症敗血、
劇症肝炎、肝不全、骨髄抑制、感染症、敗血症、
劇症肝炎、肝不全、急性腎不全、尿細管壊死、重症ネフロパチー、間質性肺炎、肺線維症、胸水、
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、出血性腸炎、壊死性腸炎、膵炎、骨粗鬆症、脳症、

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4222001F1

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リュープリン(リュープロレリン) https://oncolo.jp/drug/leuplin https://oncolo.jp/drug/leuplin リュープリン(リュープロレリン) 2017-08-16UTC01:57:32+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 リュープロレリン
商品名 リュープリン
治験薬コード
一般名英語表記 Leuprorelin
商品名英語表記 LEUPLIN
種類 ホルモン療法薬
種類 LH-RHアゴニスト薬
投与経路 注射
適応がん種 子宮内膜症過多月経、下腹痛、閉経前乳癌、前立腺癌、中枢性思春期早発症

特徴

リュープロレリンはLH-RHアゴニスト薬に分類される抗がん剤の一種です。男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)の性ホルモンはがんの発症との関連が知られており、テストステロンは前立腺がん、エストロゲンは乳がんとの関連が知られています。これらの性ホルモンは脳の視床下部という器官から放出されるLH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)によって分泌が刺激されます。リュープロレリンはLH-RHに似せて作られており、性ホルモンの分泌刺激作用はLH-RHの数十倍強いと言われております。性ホルモンの分泌刺激作用が強いと逆に性ホルモンの分泌が抑えられるという現象が知られており、リュープロレリンはこの現象を利用してがん細胞の増殖を抑えます。2017年2月現在、閉経前乳癌、前立腺癌等に適応があります。

効能・効果

子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善
閉経前乳癌、前立腺癌、中枢性思春期早発症

用法及び用量

○子宮内膜症の場合
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。ただし、体重が50kg未満の患者では1.88mgを投与することができる。なお、初回投与は月経周期1~5日目に行う。
○子宮筋腫の場合
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として1.88mgを皮下に投与する。ただし、体重の重い患者、子宮腫大が高度の患者では3.75mgを投与する。なお、初回投与は
月経周期1~5日目に行う。
○前立腺癌、閉経前乳癌の場合
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。
〇中枢性思春期早発症の場合
通常、4週に1回リュープロレリン酢酸塩として30μg/kgを皮下に投与する。なお、症状に応じて180μg/kgまで増量できる。

重大な副作用

間質性肺炎、アナフィラキシー、肝機能障害、黄疸、糖尿病の発症又は増悪、下垂体卒中、心筋梗塞、脳梗塞、静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499407D1

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ロイナーゼ(L-アスパラギナーゼ) https://oncolo.jp/drug/leunase https://oncolo.jp/drug/leunase ロイナーゼ(L-アスパラギナーゼ) 2017-08-16UTC01:56:57+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 L-アスパラギナーゼ
商品名 ロイナーゼ
治験薬コード
一般名英語表記 Asparaginase
商品名英語表記 LEUNASE
種類 抗がん性抗生物質
種類
投与経路 注射
適応がん種 ・急性白血病(慢性白血病の急性転化例を含む)
・悪性リンパ腫

特徴

ロイナーゼは、L-アスパラギンを分解する酵素で、急性白血病や悪性リンパ腫の治療に用いられる薬です。L-アスパラギンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種です。正常細胞では細胞内でL-アスパラギンを合成するので、細胞外から取り込む必要がありません。しかし、増殖の速いがん細胞では、細胞内で合成されるL-アスパラギンだけでは必要量を補えないので、細胞外のL-アスパラギンを取り込む必要があります。ロイナーゼは細胞外のL-アスパラギンを分解するため、がん細胞は細胞外からL-アスパラギンを取り込めなくなります。その結果、がん細胞のタンパク質合成が阻害され、増殖が停止します。

効能・効果

・急性白血病(慢性白血病の急性転化例を含む)
・悪性リンパ腫

用法及び用量

静脈内投与)通常、1日量体重1kgあたり50~200K.U.を連日または隔日に点滴で静脈内に注入する。年令、全身状態により適宜増減する。(筋肉内投与)通常、1日1回体表面積1m2あたり10000K.U.を週3回、または1日1回体表面積1m2あたり25000K.U.を週1回、筋肉内に注入する。なお、患者の状態により適宜減ずる。

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー
脳出血、脳梗塞、肺出血等の重篤な凝固異常、重篤な急性膵炎、意識障害を伴う高アンモニア血症、昏睡、意識障害、見当識障害、肝不全等の重篤な肝障害、脳の器質的障害、骨髄抑制、肺炎、敗血症等の重度の感染症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291400A1

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ロイコボリン(ホリナート) https://oncolo.jp/drug/leucovorin https://oncolo.jp/drug/leucovorin ロイコボリン(ホリナート) 2017-08-16UTC01:55:42+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ホリナート
商品名 ロイコボリン
治験薬コード
一般名英語表記 folinate
商品名英語表記 LEUCOVORIN
種類 葉酸製剤
種類
投与経路 内服
適応がん種 葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減

特徴

ホリナートは活性型葉酸というビタミンの一種です。メトトレキサートという抗がん剤の副作用を軽減する目的と、ユーエフティー(テガフール・ウラシル)という抗がん剤の作用を増強する目的で使われます。メトトレキサートは葉酸拮抗剤という作用で、葉酸の作用を阻害することによって、DNAの原料の供給を断つことを目的に投与されますが、正常細胞も葉酸を必要としているので、メトトレキサートを大量に投与すると副作用が強く出てしまいます。そこでホリナートを投与することで副作用が軽減します。また、ユーエフティーはDNAの「にせ」の部品を組み込むことで抗がん剤の作用を発揮しますが、ホリナートを投与すると、「にせ」の部品を作りやすくなるために、ユーエフティーの効果を増強します。

効能・効果

葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減

用法及び用量

◇メトトレキサート通常療法、CMF療法、メトトレキサート関節リウマチ療法又はM-VAC療法:
メトトレキサート通常療法、CMF療法、メトトレキサート関節リウマチ療法又はM-VAC療法でメトトレキサートによると思われる副作用が発現した場合には、通常、ロイコボリンとして成人 1
回10 mgを 6 時間間隔で 4 回経口投与する。なお、メトトレキサートを過剰投与した場合には、投与したメトトレキサートと同量を投与する。
◇メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法:
通常、メトトレキサート投与後24時間目よりロイコボリンとして1 回15 mgを 6 時間間隔で 2 ~ 6 回(メトトレキサート投与後24、30、36、42、48、54時間目)経口投与する。
メトトレキサートによると思われる重篤な副作用があらわれた場合には、用量を増加し、投与期間を延長する。なお、年齢、症状により適宜増減する

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/3929403A1

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リツキサン(リツキシマブ) https://oncolo.jp/drug/rituxan https://oncolo.jp/drug/rituxan リツキサン(リツキシマブ) 2017-08-16UTC01:50:48+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 リツキシマブ
商品名 リツキサン
治験薬コード
一般名英語表記 Rituximab
商品名英語表記 RITUXAN
種類 分子標的薬
種類 抗CD20抗体
投与経路 注射
適応がん種 ・非ホジキンリンパ腫
・B細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群
・ABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ、チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

特徴

リツキシマブは、B細胞というリンパ球の表面に現れるCD20という目印(表面抗原)を選択的に結合する抗体薬で、分子標的治療薬の一つです。悪性リンパ腫はリンパ球ががん化して、リンパ節などで増殖し塊を作る血液のがんです。リンパ球にはBリンパ球(B細胞)、Tリンパ球(T細胞)、NKリンパ球(NK細胞)などがあり、がん化する細胞によりB細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫と悪性リンパ腫に分けられます。悪性リンパ腫の中では、B細胞リンパ腫は悪性リンパ腫の約70%を占めています。B細胞表面にはCDという表面抗原が多く出現していますが、その中でCD20と呼ばれる表面抗原が特に長い期間現れています。リツキシマブはそのCD20と結合することで、ヒトの免疫応答を活性化して腫瘍化したBリンパ球を攻撃し、B細胞リンパ腫に効果を発揮します。2017年2月現在の日本における適応はCD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患、ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)、下記のABO血液型不適合移植における抗体関連型拒絶反応の抑制「腎移植、肝移植」、インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与となっています。

効能・効果

・CD20 陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫
・免疫抑制状態下のCD20 陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存
性を示す場合
・腎移植、肝移植のABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)
注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ
チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

用法及び用量

1) CD20 陽性の B 細胞性非ホジキンリンパ腫に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量
375mg/m2を 1 週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、併用する抗悪性腫瘍剤の投与間隔に合わせて、1サイクルあたり1回投与する。維持療法に用いる場合は、通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。投与間隔は8週間
を目安とし、最大投与回数は12回とする。

2)免疫抑制状態下のCD20 陽性の B細胞性リンパ増殖性疾患に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量375mg/m2を1週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。

3)ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2
を1週間間隔で4回点滴静注する。

4)難治性のネフローゼ症候
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を1週間間隔で4回点滴静注する。ただし、1回あたりの最大投与量は500mgまでとする。

5)ABO血液型不適合腎移植・肝移植における抗体関連型拒絶反応
の抑制に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。ただし、患者の状態により適宜減量する。

6)インジウム(111In)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として250mg/m2を 1 回、点滴静注する。
※本剤は用時生理食塩液又は 5 %ブドウ糖注射液にて10倍に希釈調製し使用する

重大な副作用

アナフィラキシー、肺障害、心障害、低血圧、血管浮腫、低酸素血症、気管支痙攣、肺炎閉塞性細気管支炎、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック腫瘍崩壊症候群、
B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎肝機能障害、
黄疸、皮膚粘膜症状、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、
天疱瘡様症、状苔癬状皮膚炎、小水疱性皮膚炎、汎血球減少、
白血球減少、好中球減少、無顆粒球症、血小板減少、感染症、進行性多巣性白質脳症、間質性肺炎、心障害、
腎障害、消化管穿孔・閉塞、血圧下降、可逆性後白質脳症症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291407A1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
レブラミド(レナリドミド) https://oncolo.jp/drug/revlimid https://oncolo.jp/drug/revlimid レブラミド(レナリドミド) 2017-08-16UTC01:45:17+0000 本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 レナリドミド
商品名 レブラミド
治験薬コード
一般名英語表記 Lenalidomide
商品名英語表記 Revlimid
種類 分子標的薬
種類 免疫調整薬
投与経路 内服
適応がん種 多発性骨髄腫
骨髄異形成症候群

特徴

レブラミドは免疫調節薬(IMiDs)との一種で、多発性骨髄腫に対する治療薬として使用されています。従来の抗がん剤とは作用機序が違い、免疫を活性化し腫瘍への攻撃を強めるほか、骨髄腫細胞の寿命を短くして死滅を早めたり、腫瘍に栄養を送る血管ができるのを抑えたりして抗腫瘍効果を発揮します。副作用として、血栓・塞栓症、骨髄抑制(血球減少)、感染症、末梢神経障害などに十分な注意が必要です。レブラミドはサリドマイドの誘導体ですので強い催奇形性をもつことから、厳格な安全管理手順が求められます。

効能・効果

多発性骨髄腫
5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

用法及び用量

1)多発性骨髄腫
デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回
25mgを21日間連日経口投与した後、 7 日間休薬する。これを 1 サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群
通常、成人にはレナリドミドとして1日1回10mgを21日間連日経口投与した後、 7 日間休薬する。これを 1 サイクルとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

部静脈血栓症、静脈血栓症、静脈塞栓症、肺塞栓症、脳梗塞、一過性脳虚血発作、骨髄抑制、汎血球減少症、好中球減少症、血小板減少症、貧血発熱性好中球減少症、感染症、炎血症皮膚粘膜眼症候群、毒性表皮壊死症、腫瘍崩壊症候群、間質性肺疾患、心筋梗塞、心不全、不整脈、心房細動、末梢神経障害、末梢性ニューロパチー、感覚鈍麻筋力低錯感覚、甲状腺機能低下症、消化管穿孔、起立性低血圧、痙攣、肝機能障害、黄疸、重篤な腎障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291024M1

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg
がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2015年全国集計、2008年5年生存率集計公表 https://oncolo.jp/pick-up/news1038 https://oncolo.jp/pick-up/news1038 がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2015年全国集計、2008年5年生存率集計公表 2017-08-16UTC01:00:41+0000 国立研究開発法人国立がん研究センターは、専門的ながん医療を行う全国のがん診療連携拠点病院等から収集した院内がん情報を用いて、(1)2015年の1年間に診断された患者さんの診療情報(2015年全国集計)と、(2)2008年の1年間に診断された患者さんについて、治癒の目安とされる5年を経過した生存率(2008年5年生存率集計)について報告書をまとめウェブサイトで公開しました。

続きを読む
http://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/press_release_20170809.html

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:国立がん研究センター
http://www.ncc.go.jp/jp/index.html

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/243c9d0aacac096e8b06f51af4e71e55-300x153.jpg
進行がん患者の家族が経験する葛藤についての調査-がん患者支援に活用へ https://oncolo.jp/pick-up/news1037 https://oncolo.jp/pick-up/news1037 進行がん患者の家族が経験する葛藤についての調査-がん患者支援に活用へ 2017-08-15UTC23:00:26+0000 東北大学は、緩和ケア病棟で最期を迎えた進行がん患者の家族が経験した家族内の葛藤の実態について検証し、その結果を発表した。

続きを読む
https://s.news.mynavi.jp/news/2017/08/07/076/

ニュース選定者:中島 香織
引用元:マイナビニュース
https://s.news.mynavi.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/22dbba75b9b0c6e15eca0b726ef578071-300x153.jpg 希少がんのAI判別はどこまで可能か https://oncolo.jp/pick-up/news1036 https://oncolo.jp/pick-up/news1036 希少がんのAI判別はどこまで可能か 2017-08-15UTC13:30:50+0000 希少がんは患者数が少ないため判別が難しい。AIシステムならば数分で診断可能で専門医の負担を軽減でき、期待は大きい。

続きを読む
http://newswitch.jp/p/9986

ニュース選定者:中島 香織
引用元:ニュースイッチ
http://newswitch.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/0d9aeb6eaecfb1cd1bdd0576f799b17d-300x153.jpg 75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる https://oncolo.jp/pick-up/news1035 https://oncolo.jp/pick-up/news1035 75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる 2017-08-15UTC11:30:45+0000 がんと診断された患者のうち、75歳以上の高齢者では、体への負担が大きい手術や抗がん剤の投与などの積極的な治療を控える割合が高くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。

続きを読む
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011093701000.html

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/?utm_int=all_header_logo_news

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/fee40afe7b6e39100a11592265077304-300x153.jpg 医療情報サイト「WELQ」の再開断念 https://oncolo.jp/pick-up/news1034 https://oncolo.jp/pick-up/news1034 医療情報サイト「WELQ」の再開断念 2017-08-15UTC09:30:57+0000 DeNAは9日、記事や写真の無断使用や不正確な内容の記事が批判を浴び、現在閉鎖中の医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」の再開を断念する方針を明らかにした。

続きを読む
https://mainichi.jp/articles/20170810/k00/00m/020/040000c.amp

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:毎日新聞
https://mainichi.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/06/c88348248f7041dc7935053fedd77d23-300x153.jpg 高齢がん患者どこまで治療するか 手術も抗がん剤もしない選択 https://oncolo.jp/pick-up/news1033 https://oncolo.jp/pick-up/news1033 高齢がん患者どこまで治療するか 手術も抗がん剤もしない選択 2017-08-15UTC07:32:50+0000 8月9日に公表された国立がん研究センターの全国集計で、75歳以上ではがんの部位や進行度によって、治療の負担を減らす傾向が見られた。高齢になったら、がん治療はどう選べばいいのだろう。

続きを読む
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/koureigankanja?utm_term=.veeOYpl6Y7&ref=mobile_share#.acxDwEWxwR

ニュース選定者:鳥井 大吾
引用元:BuzzFeed
https://www.buzzfeed.com/jp

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/07/501d8e710c22b2ed6771019467b4a9ca-300x153.jpg 腎盂・尿管がんの再発・転移 https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-recurrence https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-recurrence 腎盂・尿管がんの再発・転移 2017-08-15UTC03:48:10+0000

目次

再発・転移とは

再発

がんの再発とは、手術や抗がん剤などの治療を受け、がんであると判断できるような大きさのがんがなくなった後で、がんが再び発生することを指します。腎盂・尿管がんの治療後に見られるがんの再発は、膀胱内でがんが再発するという膀胱内再発と、最初のがんとおなじところやそのすぐ近くで再発するという局所再発の2つに大別することができます。(※遠隔転移を、再発と表現することもあります)

膀胱内再発は、腎盂・尿管がんの治療後に、がんが膀胱内で再発するというものです。膀胱内で再発したがんは、きちんと通院していれば、多くは早期の段階で発見されますので、大抵は内視鏡手術で治すことができます。

局所再発は、最初のがんと同じところや、そのすぐ近くでがんが再発するというものです。この場合は、再度手術で取り除くのは難しい(または意味が無い)場合がほとんどですので、化学療法を行うなど手術以外のアプローチを試みることになります。

転移

がんの転移とは、がん細胞が血液やリンパ液によって別の臓器やリンパ節に運ばれ、運ばれた先で成長し、新たにがんの病巣となることを指します。もし手術でがんが発生している部位を取り除いていたとしても、切除前にがん細胞が別の臓器やリンパ節に運ばれており、手術時には見つけることができなかった場合、手術後に転移が判明することがあります。

腎盂・尿管がんでは、腎盂・尿管がんがほかの臓器やリンパ節に転移していないと診断された場合は、手術によってがん発生部位を含む腎臓や尿管を取り除きます。しかし、診断時や腎盂・尿管がんの手術後の経過観察において、ほかの臓器やリンパ節にがんが転移していることが判明すれば、抗がん剤を用いた化学療法が選択されます。

抗がん剤を用いた腎盂・尿管がんの治療法には、おもにGC療法が行われます。以前は、MVAC療法といって、メトトレキサート、ビンブラスチン硫酸塩、アドリアマイシン、シスプラチンの4種類の薬剤を用いる化学療法が行われていました。しかし、現在では効果が同等で副作用の少ないGC療法が行われます。GC療法では、ゲムシタビン塩酸塩とシスプラチンという2種類の薬剤を利用します。

再発・転移した場合には

がんが再発・転移すると、さまざまな症状が出てきます。肺に転移すれば、胸水がたまって息苦しくなったり、肝臓に転移すれば肝機能障害が出て倦怠感に悩まされたり、局所に大きな腫瘤が形成されれば、圧迫感や痛みが出ることもあります。尿路にがんが残ったままであれば、血尿が出るようになります。

そういった状況に対してできることとしては、化学療法(GC療法)です。その効果が乏しい場合には延命を期待できる治療はほとんど無いのが実情であり、症状をやわらげるために薬を調整したり、局所に放射線をかけて勢いを弱めたりといった、緩和療法を行うことになります。

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg 腎盂・尿管がんの放射線治療 https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-reaction https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-reaction 腎盂・尿管がんの放射線治療 2017-08-15UTC03:43:29+0000 放射線療法について

がんは、本来コントロールされている細胞の増殖(細胞分裂)が制御されなくなってしまい、がん細胞が無秩序に細胞分裂を繰り返して増殖することで起こる病気です。

このがん細胞の増殖を止めるには、がんが発生している部位を手術で取り除くという方法や(外科療法)、抗がん剤によってがん細胞を殺したり増殖を止めたりするという方法(化学療法)がありますが、中には放射線を用いた方法(放射線療法)が選択されることもあります

放射線治療は、放射線を用いてがん細胞のDNAに傷をつけることで、増殖できないようにし、がんを治すことを試みる治療法です。

がん種によっては頻用される放射線療法ですが、実は腎盂・尿管がんにはそれほど高い効果が見込めません。ただし、手術が困難であったり、他に代替する手段が無いような場合であったり、症状をコントロールするため等で放射線照射を行うことはあります。

腎盂・尿管がんと同じ組織型である膀胱癌においても、放射線治療は第一選択ではありません。年齢や既往症などによって膀胱をとる手術が困難な場合や、患者さん本人がどうしても膀胱をとりたくないといった場合に、(多くは化学療法と組み合わせて)放射線照射を行うことはあります。

手術に比べるとやや効果が劣ることが分かっていますが、何もしないことに比べれば症状のコントロールと延命が期待できます。

このことから、腎盂・尿管がんに対する放射線療法も、全くもって効かないというわけではありませんが、比較的体への負担が少ない鏡視下手術が選択できる現在においては、治せる可能性があるものに対しては手術を行うことが標準的になっています。

放射線療法の副作用

放射線療法の副作用は、おもに放射線が照射された局所に起こります。症状は放射線を当てる部位によっても異なり、個人差もありますが、主なものとしては、吐き気や嘔吐、食欲低下、下痢、呼吸困難(放射線性肺臓炎)、血尿(放射線性膀胱炎)、血便(放射線性直腸炎)、骨髄抑制などが挙げられます。

放射線の副作用のやっかいなところは、副作用の種類においては治りづらいものが多いということです。たとえば放射線性膀胱炎は非常に難治性であることが多く、止血剤の投与、内視鏡的止血術、高圧酸素療法が行われますが、結局何年も治らずに、膀胱を摘出することを余儀なくされるケースもあります。

放射線によってDNAが傷つくことで正常な増殖ができなくなり、脆弱な細い血管が多数出現し、容易に出血して血尿となるのです。DNAが修復できないレベルまで深く傷つくと、副作用が一生涯続いてしまうこともあるため、適応は慎重に検討される必要があります。

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腎盂・尿管がんの化学療法(抗がん剤治療) https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-chemo https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-chemo 腎盂・尿管がんの化学療法(抗がん剤治療) 2017-08-15UTC03:36:46+0000

目次

化学(薬物)療法について

腎盂・尿管がんでは、手術で腎臓~尿管を切除することが主な治療方法ですが、手術によって根治ができる可能性が高いのは、腎盂・尿管がんがほかの臓器やリンパ節に転移していない場合に限られます。診断時に、ほかの臓器やリンパ節にがんが転移していることが判明した場合には、手術ではなく化学療法(抗がん剤治療)を行うことになります。

腎盂・尿管がんの化学療法としては、以前はMVAC療法が行われていましたが、近年はGC療法という抗がん剤治療が標準的に行われます。

MVAC療法
MVAC療法は1985年に報告され、それ以来、腎盂・尿管がんに対する標準的な化学療法として行われてきました。MVAC療法では、メトトレキサート、ビンブラスチン硫酸塩、アドリアマイシン、シスプラチンの4種類の薬剤を用います。4種類の薬剤を用いることから、副作用が強く、患者さんにとっては、とても負担の大きい治療でした。

GC療法
GC療法は2000年に報告された腎盂・尿管がんの抗がん剤療法です。GC療法では、ゲムシタビン塩酸塩とシスプラチンという2種類の薬剤を用います。MVAC療法と比較した臨床試験において、治療効果としては同等でありつつも、GC療法の方が副作用は少ないという結果が得られたことから、現在ではGC療法が尿路上皮がん(腎盂がん・尿管がん・膀胱がんにおいて代表的な組織型)に対する標準的な化学療法となっています。

手術と組み合わせて行う場合

腎盂・尿管がんでは、化学療法を手術と組み合わせて行うこともあります。具体的には、術前化学療法と術後化学療法という2つの考え方があります。

術前化学療法としては、1コース 3週間程度のGC療法を、手術の前に2-4コース行い、その後に手術にのぞむというものです。これは、手術に先立ってがんを縮めておくことで、よりとりきれる確率を上げることを目指して行います。

一方、術後化学療法というのは、手術でとって詳しい病理診断が出た後に、がんが外側まで及んでいた場合や、悪性度が高いことが判明した際に、再発や転移がみられなくても追加で2-4コースのGC療法を行うというものです。

どちらも、本当に行うメリットがあるのかという点について明確なデータはありません。しかし、同じ組織型である膀胱がんにおいては、可能なら術前化学療法を行った方が生存率がよいとの研究結果があることから、術前化学療法としてGC療法を行うことが標準的になっています。そうした背景から、医療機関や医師によっては、また患者さんの状態によっては術前化学療法が勧められることもあります。

※術前化学療法は、効けばいいのですが、中には全く効かないということも時折あります。そうした場合に、「化学療法なんかやらないで早く手術をしておけばよかった」と後悔することもあるため、適応を慎重に考える必要があります。

※腎盂・尿管がんは、膀胱がんに比べて頻度が低い疾患です。大きな病院でも、月2-3例程度であり、症例を蓄積することが難しい面があります。そうした背景から、質の高いデータを出すのが難しいのです。

腎盂・尿管内注入療法について

いわゆる全身化学療法とは異なる概念ですが、転移が無い場合において、Cisとよばれるがんに対して、腎盂~尿管に薬剤を注入して治療を行うことがあります。具体的には、ウシ結核菌の毒性を弱めたBCGという薬品を利用します。BCGと聞いて、スタンプ型の予防接種を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、BCGはまさにその結核の予防接種としても用いられている薬品です。

結核の予防接種としても用いられるBCGはなぜ腎盂・尿管がんの治療に効果を発揮するのでしょうか。BCGを腎盂や尿管内に注入すると、そこで炎症が起こります。炎症が起こるとその炎症を収めようとして体の免疫反応が活性化します。

免疫機能を司る細胞の中でも、異物を認識して排除する働きをしているのがNK(ナチュラルキラー)細胞や、細胞障害性T細胞(キラーT細胞)といった免疫細胞が活性化することでがん細胞を死滅させる効果があると考えられているのです。

ただし、そもそもBCG注入療法は、膀胱上皮内がんの治療として確立され、広く行われている治療です。腎盂~尿管がんに対する治療としては、(症例数が少なく質の高い統計データが出せないために)どこまで効果があるのか明確でないという点には留意する必要があります。

また、膀胱がんと比べると内視鏡的検査の難易度が高いため、BCG注入療法の効果があったかどうかを確認する際にも、手間とコストがかかります。

また、BCG注入療法は、弱毒化しているといっても生きている結核菌を利用しています。したがって、BCG注入療法で結核そのものに感染してしまうリスクがあります。

ライター症候群という尿路感染症に続いて関節炎や結膜炎、虹彩炎などを併発する病気になったり、全身性結核になったりすることもあるため、治療を受けている方は高い熱が続いたり呼吸器症状があるような場合には注意が必要です。(※治療当日に38℃程度の熱が出ることはよくあります)

化学(薬物)療法の副作用

抗がん剤は、おもにがん細胞の細胞分裂を妨げることでがん細胞を殺し、がんを抑制する効果を発揮します。しかし、抗がん剤は都合よくがん細胞のみに効果を発揮するわけではありません。

がん化していない普通の細胞にも、細胞増殖が起こっている細胞には影響が及んでしまいます。特に、髪の毛をつくる細胞がある毛根、赤血球や白血球などをつくるもととなる細胞がある骨髄、消化管の粘膜といった組織や臓器で抗がん剤の副作用が出やすいことが分かっています。

具体的には、白血球などの免疫を司る細胞が減少することによって感染症にかかりやすくなる、血小板が減少して出血しやすくなったり血が止まりにくくなったりする、赤血球が減少することによって貧血症状が出やすくなるといった状態である骨髄抑制をはじめとして、肝機能障害、間質性肺炎、腎機能障害、聴力障害、食欲低下、嘔気嘔吐など、全身のさまざまな臓器や組織に障害出ることがあります。

しかし、制吐剤をはじめとした、副作用をコントロールするための薬の発達により、一般的なイメージよりはかなり楽に治療を行うことができるようになってきています。

GC療法が合わない場合

患者さんの状態によっては、GC療法を行えない場合があります。たとえば、非常に高齢であったり、合併症があったりして全身状態が著しく悪い場合です。

また、腎機能が悪い場合にはGC療法の「C」を意味するシスプラチンが使用できないことがあります。さらに、間質性肺炎を起こした既往があると、GC療法の「G」を意味するジェムザールの使用が憚られるケースもあります。

このように、患者さんの状態によって抗がん剤の使用がためらわれる場合には、たとえばシスプラチンをカルボプラチンという同系統の薬に切り替えて抗がん剤治療を行うといったことが行われます。

GC療法が効かない場合

腎盂がん・尿管がんに対してGC療法を行った場合、(少なくとも最初は)7割程度の方には効果が認められます。しかし、しばらく続けていると効かなくなってくる場合や、中には初めから全く効果が見られない方もいます。

そうした場合の有効なセカンドライン(2次療法)は、現状ではまだ確立されていません。少数例の報告で、ある程度の効果を認めたとする化学療法はあっても、劇的な効果がみられるものではなく、医師によっては「GC療法が効かなければ延命を目指した治療は諦める」という立場をとっていることもあります。

(最近、免疫療法が有望な治療選択肢になりうるとの報告も出てきていますが、まだ標準治療にはなっていません。)

腎盂・尿管がんの治験・臨床試験広告

以下の治験・臨床試験広告は製薬企業から依頼を受け掲載しております。治験・臨床試験について詳細を知りたい方は、それぞれのページをご覧いただき、お問い合わせください。

boukou2-1_cancerchanel
【治験広告】膀胱・腎盂・尿管・尿道がんの方を対象とした治験のご案内

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【治験広告】進行尿路上皮がん(腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、尿道がん)対象とした免疫チェックポイント阻害剤(PD-1抗体)の治験のご案内

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腎盂・尿管がんの手術療法(外科治療) https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-surgery https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-surgery 腎盂・尿管がんの手術療法(外科治療) 2017-08-15UTC03:35:52+0000

目次

手術(外科)療法について

腎盂・尿管がんは、ほかの臓器やリンパ節への転移がない場合には基本的に手術を行うことで根治を目指します。

腎盂・尿管がんに対する手術としては、腎尿管全摘術が一般的に行われます。腎盂・尿管がんは腎盂や尿管に多発するケースが多く、腎盂もしくは尿管を部分切除して一部を残すと、残した組織に再発してしまうリスクが高いので、基本的には片側を丸ごと切除する手術が行われます。

腎臓が1つしかなかったり、糖尿病などで腎機能が低下していたり、何らかの理由により患者自身が全摘を望まない場合には、がんのある部分だけ切除する方法をとる場合も(稀に)あります。

腎尿管摘除術
片側の腎臓~尿管全体を摘出する手術です。膀胱への出口付近に腫瘍がある場合には、膀胱部分切除術も追加で行うことがあります。手術の方法としては、開腹手術と鏡視下手術があります。

現在では、内視鏡そのものや、手術技術の進歩により、都市部の多くの施設では鏡視下手術が選択されることが多くなっています。特に、腎臓を摘除するのは鏡視下で行い、膀胱近くの尿管をとるときには下腹を縦に切開して行う、といった術式が一般的です。施設によっては、全て鏡視下に行う場合もあります。

鏡視下手術では、切開する際の傷が開腹手術よりも小さくて済み、手術後の痛みが少ないため、退院までの期間も短くすむ傾向にあります。また、手術中に炭酸ガスで術野のスペースを広げながら手術を行いますので、少々の出血であれば勝手に止まってしまいます。そのため、出血量を抑えることができます。

尿管部分切除術
尿管部分切除術は、がんが発生しているのが尿管のみで、一部にとどまる場合、尿管を部分的に切除し、腎臓は残しておくという手術方法です。腎機能が保全することができますが、腎臓や尿管の残された部分でがんが再発するおそれがあります。また、尿の出口を確保するために、尿管皮膚ろう(ストーマの一種)を造設する必要が生じることが多いため、適応となる症例は限られます。

膀胱部分切除術
尿管がんのうち、特に下部尿管の出口にできた腫瘍に対して腎尿管全摘術を行う際に、膀胱部分切除術を追加することがあります。尿管の下端では、膀胱の壁を斜めにつらぬいて尿管口という出口に達します。つまり、尿管の下端は膀胱内にあるのです。

そこに近いところにがんがある場合は、外側から尿管を引っ張って切るだけではがんを取り残してしまう恐れがあるため、膀胱を切り開いて一部を一緒に切除する、ということが行われる場合があります。

リンパ節郭清術
腎盂がん・尿管がんにおいて、リンパ節郭清術を必ず行った方がいいかについては、まだ結論が出ていません。リンパ節は大きな血管に沿って分布していますので、リンパ節郭清術を行うには、それなりのリスクがあります。

鏡視下手術で行う場合には、高いスキルが求められるため、リスクとベネフィットを考えながら、症例に応じて適応が検討されます。

転移巣の切除
基本的に、標準治療としては転移のある腎盂・尿管がんに対して手術は行いません。技術的には可能であっても、手術をする意義が無いことがほとんどであるためです。ただ、近年、転移が1か所程度であれば、転移巣に対しても手術や局所治療を行うことで長期生存が可能になる場合があるという報告もみられますので、今後のデータの蓄積によっては、多少の転移があっても積極的に手術をする時代が来るかもしれません。

手術の合併症

術中の合併症

手術における合併症として大きなものは、大出血と臓器損傷です。腎臓~尿管を剥離していく中では、たびたび重要な臓器の近くや、太い血管の近くを通らなければなりません。

症例によっては、癒着していて組織構造が分かりづらいこともあり、手術を進めていく中で他の臓器が損傷してしまったり、血管を傷つけて大出血してしまったりすることがあります。

特に、膵臓や十二指腸を傷つけた場合、大動静脈、腎動静脈、腸間膜動脈、外腸骨動静脈などを傷つけてしまった場合には、命に関わる事態になることもあります。

他にも、横隔膜を傷つけてしまうと気胸といって肺のあるスペース(胸腔)にガスが入ってしまい、肺が膨らまなくなったり、肝臓や脾臓を損傷して出血が止まらなくなったりすることもあります。

術後の合併症

後出血といって、一度止血を確認して麻酔を覚ました後に、再度出血することがあります。また、感染症が起こり、熱が出たり、おなかに膿がたまったり、肺炎になったりすることもあります。

腸の手術に比べて頻度は少ないですが、腸閉塞(イレウス)が起こる場合もあります。さらに、術中体位によって、床ずれやしびれが起きることもありますし、炭酸ガスによって皮下気腫や肩の痛みが出ることもあります。

手術後の注意点

手術が問題無く終わった場合、多くは1週間~10日程度で退院になります。しかし、その後も必ず、がんが治ったかどうかについて経過をみていかなければなりません。

特に、がんの周囲のリンパ節や、肺に転移が出てこないかどうか、定期的なCT検査をして評価をしていく必要があります。

さらに、腎盂・尿管がんで特徴的なこととしては、膀胱内に再発することがあるという点です。腎盂・尿管と膀胱は、どちらも同じ尿路上皮という組織を持っており、多くはそこにがんができます。そして、解剖学的にもつながっており、組織も同様であるため、容易にがんが移動してしまうのです。

もちろん、手術をする前には内視鏡で膀胱の中を検査していますので、その時点では見た目で分かるような膀胱がんは無いものの、術後数か月~1年程度のうちに膀胱にがんが生えてくることがあるのです。

そのため、腎尿管全摘術を受けた後は、必ず医師の指示に従って定期的に通院し、検査を受けることが大切です。

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腎盂・尿管がんの治療 https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-treatment https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-treatment 腎盂・尿管がんの治療 2017-08-15UTC03:35:00+0000 外科治療

腎盂・尿管がんの外科治療としては、標準的には腎尿管全摘術が行われます。最近では、腹腔鏡を併用して手術を行うことが多くなってきました。がんの部位によっては、膀胱部分切除術を一緒に行うこともあります。また、画像所見等に応じて、リンパ節郭清術を追加で行うこともあります。

腎温存治療
腎機能障害があったり、単腎であったりすることによって、病変のある腎を丸ごと摘出すると透析になってしまうような場合に、腎盂・尿管がんの腫瘍が小さければ、部分切除術が行われることはありますが、標準的ではありません。

薬物療法

腎盂・尿管がんの治療に用いられる薬は、目的によって2種類に分けることができます。

BCG:腎盂・尿管がんに対する治療
腎盂・尿管がんのうち、Cisと呼ばれるタイプの上皮内を這っていくようながんに対して行う治療です。再発や進行のリスクが高いCisには、BCG(ウシ結核菌の毒性を弱めたもの)の注入が有効とされています。小学校のときに結核のワクチンとして打った記憶のある方もいるのではないでしょうか。

腎盂・尿管がんではデータが少ないのですが、同じ組織型の膀胱がんに対しては標準的治療として確立されており、腎盂・尿管がんにも使用されることがあります。

BCGが腎盂・尿管がんに効果があるとされる理由としては、BCGの注入によって免疫に関わる細胞が活性化され、がん細胞を認識して排除するNK細胞や細胞障害性T細胞を活性化されることが考えられます。

化学療法:転移性・再発性がんに対する治療
転移性・再発性腎盂・尿管がんには、GC療法(ジェムザール・シスプラチン療法)とよばれる、抗がん剤を用いた治療が行われます。

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腎盂・尿管がんの種類と分類 https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-stage https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-stage 腎盂・尿管がんの種類と分類 2017-08-15UTC03:33:58+0000 ステージ(病期)と種類・分類について

腎盂・尿管がんのステージ(病期)は、「腎盂・尿管・膀胱がん取扱い規約(日本泌尿器科学会ほか編)に記載されているTNM分類がよく用いられ、治療方針の決定にも利用されています。TNM分類は、①T:腫瘍がどのくらい浸潤しているか、②N:リンパ節への転移とその度合い、③M:遠隔転移の有無、といった観点で腎盂・尿管がんの病状や種類を分類したものです。詳細を以下に示します。


これらを総合し,0期~4期までの5段階の病期分類を行います。
・0期:TaもしくはTisで,リンパ節への転移や遠隔転移が認められない。
・1期:T1でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない。
・2期:T2でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない。
・3期:T3でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない。
・4期:T4もしくはリンパ節への転移や遠隔転移が認められる。

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腎盂・尿管がんの検査と診断 https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-examination https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-examination 腎盂・尿管がんの検査と診断 2017-08-15UTC03:32:12+0000 検査

腎盂・尿管がんの診断を行うための検査としては、次のようなものがあります。

経静脈性尿路造影(排泄性尿路造影)
経静脈性尿路造影は、レントゲンにうつる薬であるヨード造影剤を静脈注射し、腎盂から尿管、膀胱といった尿を排出する経路(尿路)を流れていくヨード造影剤のようすを、時間を追って撮影するという検査です。この検査は、腎盂・尿管の壁不整や陰影欠損、水腎水尿管症の有無を確認することが目的です。

逆行性腎盂尿管造影
逆行性腎盂尿管造影は、内視鏡を尿道から膀胱まで入れ,尿管口から尿道カテーテルを入れて造影するという方法です。経静脈性尿路造影と同様に、腎盂・尿管の壁不整や陰影欠損,水腎水尿管症の有無を確認することを目的として行われます。

内視鏡やカテーテルを挿入する際に痛みを伴うことが多いため、多くは麻酔をかけて行います。造影剤を静脈に注射する方法では、たとえば5分後、15分後、30分後などの、ある一定のタイミングで撮影して評価を行いますが、直接カテーテルを挿入して造影剤を流すことができるため、リアルタイムな所見をとることができます。また、造影剤アレルギーのある方でも、通常問題無く行うことができるというメリットもあります。

※順行性腎盂尿管造影検査というものもあります。腎臓に針を刺して、そこから検査を行うものですが、腎盂・尿管がんを広げてしまう可能性があるため、腎盂・尿管がんの検査としては通常行われません。

尿細胞診
腎盂・尿管がんが存在すると、病変部位からはがれ落ちたがん細胞が、尿から検出されることがあります。尿細胞診は、このように尿中に混ざったがん細胞がないかどうか顕微鏡で調べる検査です。尿細胞診の結果は5段階に分類され、クラスⅠ、Ⅱの陰性、クラスⅢa、Ⅲbは疑陽性、クラスⅣ、Ⅴは陽性となっています。特に、Ⅲb以上が出る場合は、がんの確率が特に高いと考えられます。(尿細胞診の評価方法について、近いうちに改定される見込みです)

CT
CTでは、がんの所在やがんの形態・浸潤の度合い、がんのステージ、リンパ節や遠隔への転移の有無などを評価することができます。特に、マルチスライスCTを使ったCT検査は、腎盂・尿管がんの診断を行う上で非常に重要な役割を果たしています。マルチスライスCTは尿路全体をスライスした画像を,1回の息止めで撮影することが可能です。また、CT urographyは経静脈性尿路造影で撮影されるような画像をCT検査のデータから再構築できるものです。

MRI
CT画像の所見が典型的でない場合などに、質的診断のためや、壁深達度を詳しく評価するために撮影することがあります。体内に金属が入っている場合や、閉所恐怖症がある場合は、通常撮影ができません。

尿管鏡検査
腎盂や尿管の内側を内視鏡を使って観察する検査です。尿道から内視鏡を挿入して膀胱や尿管口における不正粘膜,腫瘍の有無などを調べます。観察と同時に細胞を採取することもできるので、採取した細胞を観察し、組織診断を行うことができるのが最大のメリットです。最も診断精度が高い手法ですが、全身麻酔が必要です。(※下半身麻酔でもできないわけではありませんが、腎臓の高さまで麻酔が効かないことがあります)

診断

画像で上部尿路に腎盂・尿管がんではないかと疑われるような場所が存在した場合や、血尿がある場合、尿細胞診で異常がある場合に、尿管鏡検査、逆行性腎盂尿管造影検査などを行って、腎盂・尿管がんであると診断されます。

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腎盂・尿管がんとは(疾患情報) https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-about https://oncolo.jp/cancer/urinary_renalpelvic-about 腎盂・尿管がんとは(疾患情報) 2017-08-15UTC03:31:01+0000

目次

腎盂がん・尿管がんとは

腎臓は、尿をつくる腎実質という部分と尿が集まる腎盂という部分からできています。また、尿管は腎臓と膀胱をつなぐ管であり、腎実質でつくられた尿は腎盂を経て尿管を通り、膀胱へ送られて最終的に排出されています。

尿を排出する経路のうち、腎盂と尿管は上部尿路とよばれており、この部分に発生するがんは、組織学的にも変わりが無く、治療方法にも大きな差がないため「腎盂・尿管がん」とまとめられています。腎盂・尿管がんは、ほとんどが尿路上皮がんと呼ばれる組織型です。

腎盂・尿管がんは、腎盂だけ、尿管だけでなく、その両方にできるケースも存在します。さらに、左右のどちらか片方の腎盂や尿管にがんが発生したため治療をすると、その治療後に膀胱にがんが発生することもあります。

これは、腎臓~膀胱までの尿路は尿で満たされていますので、容易にがん細胞が移動してしまうため起こるのです。(腎臓や尿管から膀胱へはがんが移動しやすいのですが、反対に膀胱から腎臓や尿管へは尿が逆流しづらいため、がんが移動しづらいことが分かっています)

原因

腎盂・尿管がんの原因として挙げられる最大の生活因子は喫煙です。たばこを吸う人は、たばこを吸わない人に比べて腎盂・尿管がんの発症リスクが約3倍に、45年以上の長期にわたってたばこを吸っている人に至っては腎盂・尿管がんを発症するリスクが7.2倍に膨れ上がるといわれています。

喫煙のほかにも、腎盂・尿管がんの発症リスクを高めると考えられている因子には、発がん性の高い物質(特殊な溶剤など)に接触することや慢性的な炎症などがあります。

症状

腎盂・尿管がんの初期症状として最も多く見られるのが血尿です。その次に多い症状としては、側腹部の痛みが挙げられます。これは、がんそのものが大きくなることで尿管が閉塞してしまうことや、がんの進行によって出血が起こり、その部分が固まってしまうことによります。

要は尿の通過が悪くなることで尿がうっ滞し、圧力が高まること(=水腎症になること)で痛みが出るのです。このときの痛みは、尿管結石の痛みと似ているといわれており、強い痛みが発生しますが、時間が経つと慣れてしまう方もいます。

ただ、血尿や側腹部の痛みなどといった自覚症状が現れる場合もありますが、自覚症状がない場合もあります。ほかの病気について調べているうちに偶然腎盂・尿管がんが見つかったというケースがこれに該当し、腎盂・尿管がんの約15%を占めています。

自覚症状が出ないことも少なくないため、腎盂・尿管がんであることがわかった時点で、すでにかなり進行している場合もあります。腎盂・尿管がんと性質が似ているがんとしては、膀胱がんがありますが、膀胱に比べて腎盂・(特に)尿管の壁は薄いため、より外側に進行しやすく、予後も悪いことが分かっています。

疫学・統計・5年生存率

腎盂・尿管がんは主に50代から70代以降に多く見られるがんですが、がん全体でみればそもそも腎盂や尿管にがんが発生することはそこまで多いわけではありません。

そのため、健康診断や人間ドックでも、標準的な検査には腎盂・尿管がんの検査は尿検査くらいしか組み込まれていないことも多く、血尿が見られない場合には、「先月の健診では何も言われなかったのに、急に血尿が出て泌尿器科に行ったら腎盂がんが見つかった」という場合がよくあります。

(エコー検査で腎盂がんや、尿管がんによる水腎症が見つかることはありますが、ある程度進行しないと見つかりません)

また、男性のほうが女性よりも腎盂・尿管がんになりやすく、その比率は約2:1とされています。

腎盂と尿管におけるがん発症リスクは4:1と、腎盂のほうが多くなっています。また、尿管に発生するがんのうち、下部尿管で発生するものが約70%、中部尿管が約25%、上部尿管が約5%とされています。

2010年の腎盂・尿管がんと膀胱がんを合わせた尿路上皮がんでの死亡者数は、男性で約6700人、女性で約3300人となっていますが、このうち腎盂・尿管がんが占める割合は約3割で、腎盂・尿管がんによる死亡者数は,がんによる死亡者数全体の0.2~0.3%となっています。

統計では、死因を腎盂・尿管がんのみにしぼった場合、5年生存率は次のように報告されています。

・0期(TaもしくはTisで,リンパ節への転移や遠隔転移が認められない):94%
・1期(T1でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない):91%
・2期(T2でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない):75%
・3期(T3でリンパ節への転移や遠隔転移が認められない):54%
・4期(T4もしくはリンパ節への転移や遠隔転移が認められる):12%

また、腎盂・尿管がんは再発することがありますが、手術した部位での再発,遠隔転移による再発以外にも,膀胱内での再発があります。この膀胱内再発が起こる確率は30~40%ともいわれており、腎盂・尿管がんの治療後にはしばらく定期的に膀胱鏡検査を受けていくことが必要です。もし膀胱内に再発した場合、多くは経尿道的手術によって治療を行うことになります。

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DNA修復機構に異常がある転移性大腸がん ニボルマブとイピリムマブの併用療法で奏効率54.8% ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170814f02 https://oncolo.jp/news/170814f02 DNA修復機構に異常がある転移性大腸がん ニボルマブとイピリムマブの併用療法で奏効率54.8% ASCO2017 2017-08-14UTC03:38:48+0000 転移性大腸がんの中で、DNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)、またはマイクロサテライト不安定性の高い(MSI-H)タイプの患者は、大腸がん全体の15%、転移性大腸がんの5%程度と少数集団ではある。
しかし、こうした腫瘍のミスマッチ修復機構に異常がない大腸がん患者と比べ予後不良で、従来の化学療法が効きにくいことから、新たな治療法が求められている。

2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブ(商品名オプジーボ)とイピリムマブ(商品名ヤーボイ)の併用療法で、dMMR、またはMSI-Hの転移性大腸がん患者の54.8%が奏効し、最も長い奏効持続期間が15.9カ月に達したと報告された(Abstract No.3531)。
これは、免疫チェックポイント阻害薬以外の治療歴を有する再発、または転移性大腸がん患者を対象としてニボルマブ単剤、またはニボルマブとイピリムマブ併用療法の有効性と安全性を評価した第2相非盲検非対象試験(CheckMate-142、NCT02060188)の中で、オプジーボとヤーボイ併用療法を受けたdMMR、またはMSI-Hが確認された患者集団を対象とする中間解析結果から報告された。

DNA修復機構の異常の有無別にがん免疫療法を評価する第2相試験

CheckMate-142の併用療法群では、ニボルマブ3mg/kgとイピリブマブ1mg/kgを3週ごとに4回静注し、以降はオプジーボのみを2週ごとに静注した。

その結果、投与開始後6カ月以上経過した時点での解析対象は84例で、そのうち66例は2レジメン以上の前治療歴があった。
主要評価項目である治験担当医師判定の奏効率は54.8%(46/84例)で、解析時点で85%が奏効を維持し、持続期間の最長は15.9カ月、持続期間中央値の特定には至らなかった。全生存期間(OS)の中央値特定にも至らず、9カ月時点での生存率は87.6%であった。

グレード3からグレード4の有害事象は28.6%の患者に発現し、治療関連有害事象を理由に13.1%の患者が治療を中止した。治療関連死は認められていない。

オプジーボ単剤群の奏効率は31.1%

CheckMate-142におけるオプジーボ単剤群の中間解析結果は、2017年1月のASCO-GI消化器がんシンポジウムで先に報告された。それによると、dMMR、またはMSI-Hの有無を問わない再発、または転移性大腸がん患者集団において、治験担当医師判定の奏効率は31.1%、12カ月時点の生存率は73.8%であった。安全性に問題はなく、有害事象は他の固形がん患者のデータと同様であった。

高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)は遺伝性大腸がんの可能性大、遺伝子検査が合理的な治療選択に寄与

DNAの中で数塩基程度の配列を繰り返すマイクロサテライトは、DNAの複製時に反復回数にエラーが生じやすく、塩基のミスマッチを修復する機能が低下するため、腫瘍組織と正常組織のマイクロサテライトの反復回数が異なることで不安定になる。
遺伝性非ポリポージス大腸がん(HNPCC)、いわゆるリンチ症候群の90%以上に高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)が認められるとの報告もある。
DNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)は、ミスマッチを修復する蛋白質が欠損、または機能していない状態で、MSI-Hの原因となる。

そして、リンチ症候群の原因遺伝子はミスマッチ修復遺伝子(MLH1、MSH2、MSH6、PMS1、PMS2)で、これらの生殖細胞系列の変異が常染色体優性遺伝により50%の確率で遺伝するとされる。dMMR、またはMSI-Hのバイオマーカーを検査する遺伝子検査は既に保険適用済みで、検査結果に基づき、ベネフィットが期待できない治療を回避して適切な治療法を選択することが可能になっている。

Opdivo (nivolumab) in Combination with Yervoy (ipilimumab) Demonstrated Promising Activity in Previously Treated Patients with dMMR or MSI-H Metastatic Colorectal Cancer in Phase 2 CheckMate -142 Study (Bristol-Myers Squibb Press Release, JUNE 3, 2017)

Combination of nivolumab (nivo) + ipilimumab (ipi) in the treatment of patients (pts) with deficient DNA mismatch repair (dMMR)/high microsatellite instability (MSI-H) metastatic colorectal cancer (mCRC): CheckMate 142 study.(ASCO 2017 Abstract No. 3531)

Nivolumab in patients with DNA mismatch repair deficient/microsatellite instability high metastatic colorectal cancer: Update from CheckMate 142. (ASCO-GI 2017 Abstract No. 519)

記事:川又 総江

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悪性黒色腫と頭頸部がん ニボルマブのがん免疫療法に力を貸すIDO1阻害薬Epacadostatの有用性 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170814f01 https://oncolo.jp/news/170814f01 悪性黒色腫と頭頸部がん ニボルマブのがん免疫療法に力を貸すIDO1阻害薬Epacadostatの有用性 ASCO2017 2017-08-14UTC02:22:27+0000 がん免疫療法の併用パートナーとしてインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)阻害薬の有用性を示すデータが少しずつ積み上がってきている。特定の進行固形がん、およびリンパ腫患者を対象として、IDO1阻害薬epacadostat(INCB024360)を免疫チェックポイント阻害薬の一つであるニボルマブ(商品名オプジーボ)に併用投与した際の有効性と安全性を評価するECHOプログラムで臨床試験が進められており、その中で、第1/2相単群試験(ECHO-204、NCT02327078)では悪性黒色腫と頭頸部扁平上皮がん患者で持続的奏効が得られ、本プログラムをさらに進める根拠に重みがついた。2017年6月2日から5日開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で中間解析結果が発表された。

ニボルマブ2週ごとの静注に1日2回の内服で実現する併用療法

ECHO-204は、悪性黒色腫や頭頸部扁平上皮がん、非小細胞肺がん、大腸がん、卵巣がん、非ホジキンリンパ腫やホジキンリンパ腫などの患者を対象とする第1相の用量漸増試験、および第1相で決定したEpacadostatの推奨用量でニボルマブと併用投与する第2相試験からなり、第2相試験ではニボルマブ240mgを2週ごとに静注し、Epacadostat は100mg、または300mgを1日2回経口投与した。

悪性黒色腫の奏効率63%、頭頸部扁平上皮がんの奏効率23%

悪性黒色腫患者の解析対象40例中、完全奏効(CR)が2例、部分奏効(PR)が23例に認められ、奏効率は63%(25/40例)、奏効持続期間の最長は41週を超え、解析時点で100%(25/25例)の奏効が持続していた。病勢安定(SD)の10例を含めた病勢コントロール率(DCR)は88%(35/40例)であった。

Epacadostatの用量別奏効率は、100mg併用群が100%(6/6例がPR)、300mg併用群が56%(19/34例、うちCRが2例、PRが17例)、用量別DCRはそれぞれ100%(6/6例)、85%(29/34例)であった。

頭頸部扁平上皮がんの解析対象31例中、完全奏効(CR)が1例、部分奏効(PR)が6例に認められ、奏効率は23%(7/31例)、奏効持続期間の最長は32週を超え、解析時点で100%(8/8例)の奏効が持続していた。病勢安定の12例を含めた病勢コントロール率(DCR)は61%(19/31例)であった。

Epacadostatの用量別奏効率は、100mg併用群が14%(1/7例がPR)、300mg併用群が25%(6/24例、うちCRが1例、PRが5例)、用量別DCRはそれぞれ29%(2/7例)、71%(17/24例)であった。

なお、ニボルマブとEpacadostat の併用療法で難治性卵巣がん、または大腸がんの患者集団での有効性は認められなかった。

本併用療法で用量制限毒性はなし、安全性解析対象は他のがん種も含め計266例

ECHO-204の第1相用量漸増試験では、Epacadostatの用量を順次増量してニボルマブと併用投与した36例において用量制限毒性(DLT)は認められなかった。第2相試験の登録230例のうち、Epacadostatの100mg1日2回併用群には69例、300mg1日2回併用群には161例が登録され、最も発現率が高かった治療関連有害事象は発疹(Epacadostat100mg併用群35%、300mg併用群32%)であった。そのうちグレード3からグレード4で最も発現率が高かった事象も発疹(各10%、15%)であった。治療関連死は報告されておらず、治療中止理由となった治療関連有害事象の発現率はEpacadostatの100mg併用群が6%、300mg併用群が12%であった。

ニボルマブ以外の免疫チェックポイント阻害薬との併用療法でも奏効率改善

経口投与可能な選択的IDO1阻害薬であるepacadostatは、悪性黒色腫患者を対象とする単群試験で免疫チェックポイント阻害薬との併用療法の概念実証(Proof-of-Concept)が示されており、ニボルマブと同様、プログラム細胞死受容体1(PD-1)標的抗体のペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)、および細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)標的抗体のイピリムマブ(商品名ヤーボイ)との併用療法でも、これら免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の試験での奏効率より上昇した。

IDO1阻害はキヌレニンが維持する免疫抑制環境に打撃

がん細胞は、自身の生存を守るための環境適応の際、トリプトファンをはじめグルタミン、セリン、グリシンといったアミノ酸の消費を促進し、アミノ酸の代謝物を利用して細胞間連絡を図り、免疫抑制環境を整えている。同時に、宿主に備わる免疫チェックポイントの仕組みを悪用して抗腫瘍免疫の回避も可能にしている。インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)は、必須アミノ酸のトリプトファンをキヌレニンに代謝する酸素添加酵素で、がん細胞ではIDO1の活性亢進によりトリプトファンが過度に消費されると考えられ、結果、代謝産物として増加するキヌレニンが免疫抑制環境の維持に貢献している。

こうしたことから、トリプトファンからキヌレニンを生成させる律速酵素であるIDO1を阻害する戦略は、キヌレニンの生成量を減らし、がんを取り巻く免疫抑制環境に打撃を与えることを意味する。その上で、免疫チェックポイント分子のPD-1 やCTLA4を介した免疫抑制反応を無効化する薬剤が働きやすくなれば、IDO阻害薬とオプジーボなど免疫チェックポイント阻害薬の併用療法は、理論的には確実なベネフィットをもたらすと考えられている。

Epacadostat plus nivolumab in patients with advanced solid tumors: Preliminary phase I/II results of ECHO-204. (ASCO 2017 Abstract No.3003)

Clinical Trial Data for Combination of Epacadostat and Opdivo® (nivolumab) Demonstrate Durable Clinical Responses in Patients with Melanoma and Head and Neck Cancer (Bristol-Myers Squibb Press Release, JUNE 5, 2017)

記事:川又 総江

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アジア初 インターネットを介したがんQOL研究始動 ~日本におけるがん医療へのIoT導入への第一歩~JSMO2017 https://oncolo.jp/news/170810k01 https://oncolo.jp/news/170810k01 アジア初 インターネットを介したがんQOL研究始動 ~日本におけるがん医療へのIoT導入への第一歩~JSMO2017 2017-08-11UTC01:58:40+0000 昨今、IoT(Internet of Things)のヘルスケア分野への応用は活発化されており、プライマリーケア(循環器領域、内分泌領域、眼科領域など)については積極的な開発、導入がなされている。

世界を見渡せば、がん領域でもパーソナルコンピューター(PC)、キオスク端末、タブレットやスマートフォンを用いたエレクトロニカル・ペイシェント・レポーティッド・アウトカム(電子患者日誌等; ePRO; イープロ)を臨床に応用する動きがみられ、去年の米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2016)でも、インターネットを介した経過観察アプリケーション(MOOVCARE™)が進行肺がん患者の生存期間を延長するという第3相試験結果が発表された一方、上記研究も症例数が少ないことが指摘されていた。

アプリはがん医療をサポートできる?アプリ導入で肺がん患者の生存期間が延長ASCO2016(オンコロニュース170712)

そして、今年6月に開催されたの米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2017)では、プレナリーセッション(最も重要な演題)の1つとして、日常的に化学療法を受けている転移性固形がん患者を776名を対象に、ePROを使用して12症状を報告した時の影響を検討する前向き研究結果が発表され、こちらも生存期間を延長する結果となった。

様々ながん種の転移性患者にタブレット型電子患者日誌を導入することで生存期間を延長~ITはがん医療を変える?~ ASCO2017&JAMA(オンコロニュース170808)

アジア初 インターネットを介したがんQOL研究始動

このような機運において、日本のがん医療におけるIoT導入は遅れがちであることは明白である。

そのような中、7月27日から7月29日に開催された日本臨床腫瘍学会にて、転移性乳がん患者におけるComputer-based Health Evaluation System (CHES;チェス)を用いたQOL(生活の質)評価の有用性を検討するパイロット研究(UMIN000023250)結果が、神戸市立医療センター中央市民病院の木川 雄一郎氏によって発表された。

ここでいうComputer-based Health Evaluation System (CHES)とは、EORTCというヨーロッパを拠点としてがん治療や臨床研究を実施する組織が提唱し、そのシステムバリデーションを構築したパーソナルコンピューター(PC)ベースの健康評価プラットフォーム(システム)となる。

EORTCはQLQ-C30など数多くのQOL調査票を開発している。すべての調査票は英語で開発されるが、日本語対応として言語検証(linguistic validation*)されたものも数多くリリースされている。しかしながら、いずれも紙ベースでの調査票であった。ゆえに、今回、日本語用として開発されたCHESは、アジアで初めての電子患者日誌(ePRO)となる。

*言語検証(linguistic validation):単に、英語を日本語に翻訳しても、実診療に即していない翻訳となる場合が多々ある。そうなると、本来取得したい回答が得られないことがあるため、翻訳が的を得ているかを検証する必要がある。この検証過程を、言語検証(linguistic validation)といい、実際に一定数の患者に意見聴取を行うことが多い。

まずは患者が継続使用できるかが初めの一歩 ~少しずつ進むIoT研究~

そもそもQOL評価を患者から取得する意義は、医療者評価と患者の主観評価に乖離があるからである。しかしながら、現状のQOL評価の取得は患者の通院時に限られており、医師からすると通院時以外のQOLについてはブラックボックスに包まれている。そういった意味で、電子患者日誌(ePRO)を用いて定期的にQOLを入力し、それを遠隔でトラッキングする意義はある可能性がある。事実、上述通り、仕組みは違えど米国や欧州では生存期間を延長するケースも報告された。

さて、電子患者日誌(ePRO)を研究や臨床に活用するにはどういったことが必要であろうか?

「生存が伸びた」「QOLが改善した」といった最終結果は勿論であるが、その最終結果を得るために臨床試験を行う必要があり、さらに臨床試験を行うためには、2つのバリデーション(検証)が必要がある。

1つは、システムバリデーション。これは、文字通りシステムが正常に動作するかの検証作業である。

もう1つは、患者が一定の割合以上で使用するかのバリデーション(検証)である。

今回、木川氏らが発表した研究は、まさに「バリデーションスタディ」となり、研究目的は「転移乳癌患者を対象とし、長期にわたるHRQOL(QOLと同義)を電子媒体で、高いコンプライアンス(実施率)を保ちながら施行できることを確認する」とされている。

要するに、「転移性乳がん患者にCHESを使用してもらい、長い間継続的に使用し続けることができるか?」を検証したのだ。

参加したのは、神戸市立医療センター中央市民病院に通院する16名の転移性乳がん患者。勿論、携帯型タブレット端末もしくはPCを所有しており、自身にて操作可能な患者に限られた。

これらの患者に、CHESの入力手法をトレーニングを実施、その後3か月間毎週CHESによりEORTC QLQ-C30(30問のQOL質問票)を入力を依頼した。16名の患者の年齢は38歳~70歳。年齢の中央値は58歳であり、1名は家族が代わりに入力したとのこと。なお、通院時などにCHESの入力を促すことはしなかったとのこと。

肝心な3か月間の入力順守率の中央値は84.6%であり、もともと検討していた基準をクリアし、データ収集のためのバリデーション(検証)は立証されたといえる。

しかしながら、16人中8人は入力順守率が8割以上であるが、残りの8人は入力の順守率が8割を切った。順守率が悪かったか理由は、入力忘れ3人、病状悪化4人、デバイスの不具合が1人であったとであり、さらなる改善が求められる。

一方、CHES使用期間中に一定以上QOLが低下した患者(Minimally Important Difference;MID)は50%であり、一定以上QOL低下するまでの期間の中央値は30日であったとのこと。(今回の試験の目的はあくまでもバリデーションであり、患者はQOLを入力するが医師側は介入していないことに注意)

日本のがん医療へのIoT導入の基盤となるデータの蓄積を目指し。

木川氏は次のように語る。

以前からePROに興味を持っていて、何とか院内に導入したいと思っていました。当初はアプリ開発なども考えましたが、そのような知識や資金もないため当然実現するわけもなく、悶々としていた時に、EORTCのホームページからこのCHESというプラットフォームの存在を知りました。そして、EORTCに問い合わせのメールを送信したのがちょうど2年前でした。それから、何回もメールでやりとりし、スカイプでのカンファレンスも数回行った後に、やっと導入することができました。

本当はBasch先生らが今年のASCOで発表したような研究(上述)を早く行って、日常臨床で当たり前に使えるようにしたいのですが、まずは日本人の患者さんできちんとシステムが機能することを確かめないといけません。そのために、今回のパイロット研究を計画しました。今後はがん種や症例数を増やして、次の段階の研究を行いたいと思っています。ただし、私はIoTを使った患者モニタリングが生存期間の延長にまで寄与するとは考えていません。アメリカと日本では医療事情が全く異なりますし、現状のマンパワーでは十分な介入を行うことができないからです。しかしながら、このようなツールが医師-患者関係の向上につながり、がん患者さんのQOL維持に貢献することは間違いないと信じています。

おそらく、将来的には老若男女を問わず、日本でほとんどの方は、何らかの形でインターネットに簡単にアクセスできる環境をもっているはずです。ITががん医療にとって当たり前の時代になるための、基盤となるデータを蓄積していければと考えています。

そしてもちろん、これらはあくまで補助ツールであって、face to faceの心のこもった医師-患者コミュニケーションが、いつの時代においても最も大事であるということを最後に付け加えておきます。

まさに、木川氏は正面から日本のがん医療のIoT臨床研究のパイオニアの一人であると言えよう。

バリデーションスタディを割愛する危うさ。一方・・・

最後に筆者の個人的な感想を記す。

現在、数多くのヘルスケアアプリが開発されているが、それらはバリデーションをとっていないものが多い(というよりも、効果立証もされていないものも多い)。

本来であれば、本研究のように、バリデーションのとれた質問票で、バリデーションのとれたシステムで、実施率をバリデーションし、さらに前向き臨床研究により効果の立証を行うべきである。そういった意味では、これが「正」である。ゆるぎない「正」である。

しかしながら、これを行うには膨大な時間が必要となる。そして、ITはものすごいスピードで進歩する。バリデーションスタディを実施しているうちに新しい技術がどんどん世に出てくる。

事実、海外ではウェアラブルを利用したADL(日常生活動作)測定といった研究もすすんでいると耳にする。

以前記事にした「様々ながん種の転移性患者にタブレット型電子患者日誌を導入することで生存期間を延長~ITはがん医療を変える?~ ASCO2017&JAMA」では、「時代バイアス」が生じると記した。この研究の電子患者日誌(ePRO)の担い手は、キオスク端末やWebベースだったが、現在はスマートフォンを中心としたアプリの時代である。正のデータがわかる頃には、技術革新が起こりかねない。

どこまでバリデーションをとりますか?

いま、必要なのはバリデーションをとらなくとも問題ないことをバリデーションする必要なのかもしれない。

転移乳癌患者におけるComputer-based Health Evaluation System (CHES)を用いたHRQOL評価の有用性を検討するパイロット研究(JSMO2017 Abstract O-2-11)

記事:可知 健太
この記事は演者の監修・了承をとり掲載してます。

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白血病の臨床試験(治験)一覧 最終更新20170801→更新中 https://oncolo.jp/ct/leukemia https://oncolo.jp/ct/leukemia 白血病の臨床試験(治験)一覧 最終更新20170801→更新中 2017-08-10UTC08:00:47+0000 日本で実施中の白血病の臨床試験(治験)一覧です。
※近日中に最新の情報を更新する予定です。

分子標的薬の臨床試験(治験)


【治験広告】慢性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病対象 新規分子標的薬(BCL-2阻害薬)の治験のご案内


astellas_hakketu_cancerchanel
【治験広告】急性骨髄性白血病対象 分子標的薬(FLT3阻害薬)の治験のご案内

 

血液がんの患者を対象にBCL-2阻害薬ベネトクラックスの安全性を評価する第1相試験

 

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オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.3 https://oncolo.jp/mystory/20170810y https://oncolo.jp/mystory/20170810y オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.3 2017-08-10UTC04:56:36+0000

目次

オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.3

聞き手:柳澤 昭浩(がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャー)

医学の発展には、医師・研究者と患者、双方の力が不可欠です。医師・研究者でなければ気付きえない部分がありながら、当事者からしか見えない事実が存在しています。

Vol.1、Vol.2に引き続きお話をうかがうのは、国際医療経済学者でステージIIIBの大腸がん体験者でもあるアキよしかわさん。アキよしかわさんは今年の6月、新著「日米がん格差」を出版されました。3回目の今回は、「米国と比較した日本の病院」「フレーミング効果とは?」についてうかがい、アキさんの生き方や働き方についてもお聞きします。(全3回/最終回)

第1回記事:オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.1 を読む

第2回記事:オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.2 を読む

“ルール”によって縛られ、そして守られてもいる日本の病院


柳澤:Vol.1ではご自身のがんの体験について、Vol.2では日米の医療を比較したことで見えてくる日本の医療についてうかがいました。どちらも非常に興味深いお話でしたね。今回で最終回となりますが、引き続き、これまで聞いたことのないような医療のお話を期待しています(笑)。
 
まず、「日本の病院の今」についてうかがいます。日本の病院は、さまざまなルールがあることによって「広告が出せない」「データで優位性を示せない」など、競争がしにくくなっています。そのため、病院としてはモチベーションが上がらないという話も聞きますが、米国との違いはあるのでしょうか。

アキ:日本は診療報酬制度下、情報開示も様々な規制で抑えられている部分があるために、非価格競争、それも“医療の質以外の非価格競争”で優位性を示さざるを得なくなっています。「うちの病院は建物がきれい」とか、「うちではPET検査ができる」といったことで競争してしまいます。

米国の場合は、情報開示が前提ですので、「この病気の治療件数はこれくらいで、この治療法ではこんな結果となった。ほかの病院との違いはこれくらい」などのデータや、「これだけ整ったキャンサーナビゲーション(※)のプログラムがあります」などで競争しています。ある意味、“質の競争”ですね。米国の病院は、それがやり易い環境になっています。(※米国の患者サポートサービス/Vol.1を参照)
 
日本の病院は優位性を示しにくいためか、半径約3〜4kmの範囲に住む患者さんしか来てくれないことが多いですが、米国の一流病院は飛行機で患者がやって来ます。

以前、こんな話もありました。サウジアラビアの王様が、米国ミネソタ州にあるメイヨークリニックにジャンボジェットで来院したいということになり、そのために病院が滑走路を増設しました。そして病院の医療に感動した王様は、メイヨークリニックにワンフロアを贈ったといいます。そんな面白い逸話もありますね。

柳澤:面白いですね。しかし、日本はルールがあるために、なかなかそういった突飛なことにはなりにくいですね(笑)

アキ:そうですね。逆に日本の病院は、そのルールに守られている部分もあります。例えば、成績がかんばしくない病院ですね。成績のいい病院のデータを出さないということは、成績の悪い病院を守っていることになります。そのため、日本の病院は成績にバラつきがあるまま残ってしまっています。

もしも成績を出したとしたら、成績の悪い急性期医療機関へ行く患者は激減し、経営が立ち行かなくなるでしょうね。おそらく、そのことを恐れている病院経営関係者や行政関係者もいるのではないでしょうか。しかし、治療成績等の開示は、これからは避けることのできない大きなベクトルの流れだと思います。

医師の表現によって、患者の選択が変わる!? 「フレーミング効果」とは

柳澤:著書に登場するキーワードに「フレーミング効果」というものがありますね。それはどのようなものでしょうか。

アキ:フレーミング効果とは、 “表現の違いによって、意思決定に影響を及ぼすこと”を言います。もともとは行動経済学の言葉ですが、医療にも当てはまります。例えば、「A先生は1000人の手術を行い、そのうち950人以上が5年以上生存しています」と「B先生は1000人の手術を行い、そのうち50人が5年未満で亡くなっています」とでは、実は同じ内容なのに、A先生に執刀をお願いしたいと思う、というようなことです。

フレーミング効果は、医師などが患者に治療の選択肢を提示する時に気を付けなければなりません。それはキャンサーナビゲーターも同様です。ナビゲーターは診断を行うことはありませんが、どういう治療法があるかという説明をしなくてはいけませんので。どちらも、表現の仕方によっては患者の意思決定に影響を与えてしまうことになりますから、注意が必要です。

柳澤:日本では最近、著名人の病気治療の話題がたびたび報道されています。それらの多くは、見事にフレーミング効果に当てはまっているな、と思うのですが。

アキ:そうですね。ガイドラインから逸脱した治療法を選んでしまうこともありますし、結果として悔いが残ってしまう方もいるかもしれません。

柳澤:冷静に考えれば分かることでも、実際にそのような状況に置かれてしまっている時には正確な判断が難しくなることもありますね。それでは最後に、アキさんが考える「日本の医療」をひと言でお願いします。

アキ:私は日本の医療を客観的に研究してきた人間です。素晴らしいなと思うところもあるし、こうしたらもっとよくなるのにと思うところもあります。日本のいいところは「支え合い」ですが、悪く言えば「おまかせ」「おまかされ」の医療になっています。そのバランスをいかにとっていくかが今後の課題ですね。

柳澤:日米の医療を長年、比較・研究し、ご自身もがんを体験されたアキさんに、さまざまな興味深いお話をうかがいました。長い時間ありがとうございました!

インタビュー後のフリートーク

柳澤:医療のお話とは別に、アキさんの生き方や働き方についてもうかがいたいと思います。アキさんが現在されている仕事の一つに「コンサルティング」がありますが、大学の研究者からコンサルタントに転向した経緯を教えてください。

アキ:私は30代の末に、それまで順風満帆でやりたい放題だった大学のキャリアが突然に終わる、という人生の危機的状態に直面しました。意気消沈し、「私に残されているのは家族だけだ」と思ったんです。その時、まず、妻のナンシーにものすごく怒られました。「あなたに一番大切なのは何?家族でしょう?その家族のために一生懸命働いているのに、『残されているのは家族だけ』というのはおかしいんじゃない?」と言われたんです。

それまでは深い霧の中をさまよっているような気持だったのですが、そのナンシーの一言でサッと目が覚めました。「本当にそうだ。一番大切なものは家族じゃないか。何をこれまでクヨクヨしていたんだ」と。それと同時に、親友であり医療コンサルタントのマイケル・カルフーン(※)がやってきてこう言ったんです。

「そもそも、君が学者になったのは間違いなんだ。君のように型破りで破天荒なことばかりやっている人間は大学には向かない。一緒にコンサルティングをやろう」と。この言葉に、ほめられたらすぐ調子にのる私は、「あ、そうだったのか」と気付き(笑)、そこから第二の人生が始まりました。学者としてやっていた分析を民間で行い、それを一般の人に分かるようにしていくコンサルタントに転向しました。(※マイケル・カルフーン氏は、2009年、がんで亡くなった)

柳澤:働き方の意味・意義・方法は、最近の日本でも変わってきていますね。

アキ:そうですね。しかし変化してきているとはいえ、日本はまだ、生き方が画一的ですよね。一流大学を出たら、一流企業か官公庁へ行くのが常識的な“大人の選択”であり、大学を中退して何か好きな事を始めるなんてことがしにくい社会です。だからビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような人も日本では生まれにくい。

それをもっと促進しましょう、ということで、経産省が「ワークライフバランス」やベンチャーの創生などを唱えるようになってきていますが、そもそも「一流大学を出て、経産省で働こう」というメンタルの官僚が、“ベンチャー”や“自由な生き方”を論じるのはものすごくシュールで世紀末的だと感じます(笑)。

柳澤:個性を“主張しづらい”だけでなく、“主張しようとしない”人も多いですね。

アキ:日本では、人と違うことを好まない若者が増えている気がします。アメリカでは私が若いころはもちろん、今でも人と違うことがかっこいいというのがあります(笑)。「人と同じがいい」というのは、個性の無さであり、たくましさの無さだと思います。そのあたりに、ちょっと日本の将来に不安を覚えるところがありますね。

私は、個人の価値観や特性を伸ばしていくことが教育だと思っています。それぞれに違う人生がありますし、違う人生の終え方があります。そのような「多様性」を維持していくためには、「個人の力やたくましさ=個性」を守っていくことが大切ではないかと思います。

柳澤:生き方や働き方を参考にする意味でも、若い人にアキさんの本を読んでみてもらいたいです。改めて、本日はありがとうございました!

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アキ よしかわ(米国グローバルヘルスコンサルティング 会長・大腸がんサバイバーの国際医療経済学者、データサイエンティスト)

10代で単身渡米し、医療経済学を学んだ後、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学で教鞭を執り、スタンフォード大学で医療政策部を設立する。米国議会技術評価局(U.S. Office of Technology Assessment)などのアドバイザーを務め、欧米、アジア地域で数多くの病院の経営分析をした後、日本の医療界に「ベンチマーク分析」を広めたことで知られる。
著書に『Health Economics of Japan』(共著、東京大学出版会)、『日本人が知らない日本医療の真実』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『日米がん格差』(講談社)などがある。

柳澤 昭浩(コンテンツ・マネージャー)

18年間の外資系製薬会社勤務後、2007年1月より10期10年間に渡りNPO法人キャンサーネットジャパン理事(事務局長は8期)を務める。先入観にとらわれない科学的根拠に基づくがん医療、がん疾患啓発に取り組む。2015年4月からは、がん医療に関わる様々なステークホルダーと連携するため、がん情報サイト「オンコロ」のコンテンツ・マネージャー、日本肺癌学会チーフ・マーケティング・アドバイザー、株式会社クリニカル・トライアル、株式会社クロエのマーケティングアドバイザー、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社の代表社員などを務める。

(写真/文:木口マリ)

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NPO法人GISTERS https://oncolo.jp/organization/gisters https://oncolo.jp/organization/gisters NPO法人GISTERS 2017-08-10UTC04:51:22+0000

目次

患者会名

NPO法人GISTERS

代表者

理事長  西舘 澄人
副理事長 櫻井 公恵

発足日

2006年9月2日(2013年2月20日 法人化)

GISTERSについて

GISTERS-minGIST(消化管間質腫瘍)は非常に稀な肉腫の一種で、その発症率は10万人に2人~3人と言われています。現在は3つの薬剤が承認されるなど、稀少がんの中では比較的研究が進んではいますが、専門的な知識を持っている医師も少ないため、どこで治療を受ければ良いのか、どこに行けば正確な情報があるのか分からない・・そんな患者さんが後を絶ちません。私たちNPO法人GISTERSは、患者さん同士が集い、ネット上での活発な情報交換や地域ごとに交流会を開くなど、お互いが支え合い、共に前に進むための場をみんなで作り上げてきました。あなたはけっして「一人ではない」そう実感していただける場所です。

活動内容

1)ホームページ、専用SNS、ネット掲示板等で患者さんへの情報提供を行っています
1-min

2)全国各地で勉強会や交流会を開催し、地域のためのコミュニティー構築を進めています
2-min

3)稀少がんであるGISTを知ってもらうため、地域イベントやがん関連の学会等で啓発活動を行っています
3-min

4)企業や行政機関に向けて患者の声を届けています
4-min

入会について

詳細はwww.gisters.infoをご覧ください
会員申込専用フォームを掲載しています

メッセージ

聞きなれない病名に心細く不安な気持ちを抱えている患者さんやご家族のみなさんに、正しい知識や共に歩く仲間の声をお届けしています。だいじょうぶ。あなたはけっして一人ではありません。たくましくやさしい患者力をつけ、一緒に歩いていきましょう。

団体ホームページURL

ホームページ     https://www.gisters.info/
ネット掲示板(一般) http://bbs4.sekkaku.net/bbs/gist.html
Facebook       https://www.facebook.com/npoGISTERS/

啓発GISTERS Tシャツ(現在は白のみ販売)

5-min肉腫患者団体Cure Sarcomaさんの活動に賛同し、そのキャッチコピーであるHope(希望) Faith(信念) Love(愛)を背中に表しました。これはGISTERSのシンボルマークである、四つ葉のクローバーの葉の3枚の意味にも合致します。そして4枚目の葉は幸運(Fortune)を表します。以前、メンバーさんのひとりの病状が厳しくなった時、同じGIST患者である家内が四つ葉のクローバーを見つけてきて、「この写真を送ってあげて」と言いました。遠く離れた場所で何もできないけれど、せめて四つ葉のクローバーと一緒に幸運を届けてあげたい、そう願ったのです。それ以来、患者さん同士の支え合いの象徴、6-minGISTERSの活動のシンボルとして、四つ葉のクローバーを使うようになりました。
ちなみに常用で使われる希少という文字は希(のぞみが)少(少ない)とも読めます。ですので、私達はなるべく稀少という文字を使うようにしています。希望(Hope)を大きく持って歩いていこう。そんな思いを込めてイベントでは皆でこのTシャツを着ています。

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BRCA1、BRCA2遺伝子変異の発がんリスクを確認 https://oncolo.jp/pick-up/news1032 https://oncolo.jp/pick-up/news1032 BRCA1、BRCA2遺伝子変異の発がんリスクを確認 2017-08-10UTC01:00:52+0000 国際的研究者チームは、遺伝的にBRCA変異を有する女性の、乳がんならびに卵巣がんの発症リスクに関する初めての大規模前向き研究の結果を発表した。

続きを読む
https://www.cancerit.jp/56485.html

ニュース選定者:可知 健太
引用元:海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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がん闘病中のオリビア・ニュートン・ジョン 「治療に成功し、他の人たちを勇気づける」 https://oncolo.jp/pick-up/news1031 https://oncolo.jp/pick-up/news1031 がん闘病中のオリビア・ニュートン・ジョン 「治療に成功し、他の人たちを勇気づける」 2017-08-09UTC23:00:18+0000 5月、がんの再発を公表し、現在治療中のオリビア・ニュートン・ジョンが、彼女が設立した癌リサーチ・センターが開催するチャリティ・ウォーク・マラソン大会を来月に控え、ファンに感謝するメッセージをFacebookに投稿した。

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https://www.barks.jp/news/?id=1000145510

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:BARKS
https://www.barks.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/ee5b790c89a6e8811e7b3c97ee79534c-300x153.jpg がん生存率188病院公表 肝、肺で高低差 https://oncolo.jp/pick-up/news1030 https://oncolo.jp/pick-up/news1030 がん生存率188病院公表 肝、肺で高低差 2017-08-09UTC13:00:52+0000 国立がん研究センターは9日、がんと診断された人を、治療によってどの程度救えるかを示す「5年相対生存率」について、がん治療拠点の約半数にあたる全国188の病院別データを初めて公表した。

続きを読む
https://mainichi.jp/articles/20170809/k00/00m/040/172000c

ニュース選定者:鳥井 大吾
引用元:毎日新聞
https://mainichi.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/b7612b71c08547dbd9309a2ec66b07851-300x153.jpg 75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる https://oncolo.jp/pick-up/news1029 https://oncolo.jp/pick-up/news1029 75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる 2017-08-09UTC11:00:51+0000 がんと診断された患者のうち、75歳以上の高齢者では、体への負担が大きい手術や抗がん剤の投与などの積極的な治療を控える割合が高くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。

続きを読む
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011093701000.html

ニュース選定者:可知 健太
引用元:NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/?utm_int=all_header_logo_news

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/0d9aeb6eaecfb1cd1bdd0576f799b17d-300x153.jpg 前立腺がん、実は乳がんより多い! 男性特有のがん、「ひげ」で訴え https://oncolo.jp/pick-up/news1028 https://oncolo.jp/pick-up/news1028 前立腺がん、実は乳がんより多い! 男性特有のがん、「ひげ」で訴え 2017-08-09UTC09:00:23+0000 ひげをつけて、歩く、走る。
そんなイベントが11月に大阪、12月に東京で開かれる。英語で口ひげを意味するmo(=moustache)を冠して、名前は「Mo-FESTA」(モーフェスタ)。

続きを読む
http://www.huffingtonpost.jp/aport/prostate-cancer_b_17654280.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:ハフポスト
http://www.huffingtonpost.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/608caa82e6cea2256818e0e94daeef73-300x153.jpg 【集中連載】がん治療の革命?!プレシジョン・メディシン⑧ 国立がん研究センター中央病院が進める「TOP-GEARプロジェクト」とは https://oncolo.jp/feature/20170809f https://oncolo.jp/feature/20170809f 【集中連載】がん治療の革命?!プレシジョン・メディシン⑧ 国立がん研究センター中央病院が進める「TOP-GEARプロジェクト」とは 2017-08-09UTC07:20:49+0000  次世代シーケンサーを使って、一人ひとりの患者の遺伝子異常に合わせた最適な治療薬を選ぶ「プレシジョン・メディシン」(高精度医療)が話題になっています。国立がん研究センター中央病院では、次世代シークエンサーを使った遺伝子検査TOP-GEAR(トップギア)プロジェクトを進めています。TOP-GEARプロジェクトについて、その実務を担当する同院臨床検査科医師の角南久仁子先生と、同プロジェクトを活用した新薬の開発を進める先端医療科長の山本昇先生にインタビューしました。

― TOP-GEARプロジェクトの対象になる患者と目的を教えてください。

角南先生 TOP-GEARプロジェクトは、2013年にスタートした次世代シークエンサー(NGS)を用いた臨床研究です。15年には院内に米国のCLIA(臨床検査)法を準拠したNGSの検査室を整備し、検査会社のシスメックス社と共同開発した「NCCオンコパネル」を用いて、114種類の遺伝子異常の有無を院内で解析しています。

 対象は固形がんで、担当医がNGSを使った遺伝子検査が有益と判断した1歳以上の患者さんです。本邦でNGSを使って、多くの遺伝子を一度に解析する遺伝子検査である「クリニカルシークエンス」を普及させようとした時に、どういったところにニーズや有益性があって、どういった人材や設備が必要で、どういったところに課題があるかを抽出するのがプロジェクトの大きな目的です。

山本先生 誤解して欲しくないのは、TOP-GEARプロジェクトは、手術や生検で取った検体を国立がん研究センター中央病院に送ったら遺伝子解析をしてその結果を患者さん、または紹介医(担当医)へ返すようなサービスではないということです。対象は、国立がん研究センター中央病院に来院でき、がん薬物療法ができる状態の患者さんです。

 もともと別の病院で治療を受けている場合には、まずは担当医に相談して、当院の該当診療科か先端医療科に紹介状を書いてもらい、当院を受診していただくことになりますが、全員がNGSによる遺伝子検査の対象になるわけではないこともご理解ください。

― 国立がん研究センター中央病院は、オールジャパンで進められているSCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)にも参加していますが、TOP-GEARプロジェクトはそれとは別に進められているのですか。

角南先生 そうです。SCRUM-Japanは、肺がんや消化器がんの中でも頻度の少ない遺伝子異常をターゲットとした新薬の治験を迅速に進めるために、オールジャパンで実施されているプロジェクトです。一方、TOP-GEARプロジェクトは、NGSを用いたクリニカルシーケンスを全国に普及させるための、ロールモデルを作るのが目的です。

― TOP-GEARプロジェクトの流れを教えてください。

角南先生 まず、担当医が患者さんに検査の内容を説明し、同意を取得します。その際に、がんの組織から抽出したDNAを調べて遺伝子異常が見つかった時に、その結果を知りたいか、また、遺伝性乳がん卵巣がん症候群など遺伝性のがんと関連する遺伝子異常が分かった時に患者さん本人にそれを伝えてほしいかを確認しています。

 その後、手術や生検から採取した組織からDNAを抽出します。当院では、腫瘍から抽出したDNAと血液検査で採取した末梢血から正常な組織のDNAをセットで解析しています。腫瘍と正常組織の比較をすることで、どこに異常があるかはっきりするからです。

 抽出されたDNAを院内にある品質保証がなされたNGSのある検査室で解析します。そこで得られた解析結果は、エキスパートパネルと呼ばれる専門家の会議でレポートにまとめられ、担当医に返却されます。エキスパートパネルは、担当医も含めて対象になっているがんの診療科の医師、先端医療科の医師、遺伝子診断医、病理医、ゲノム医療の研究者、バイオインフォマティシャン(生命情報学の専門家)、遺伝相談外来担当医、認定遺伝カウンセラーで構成されています。

 担当医は、エキスパートパネルがまとめたレポートをもとに治療を選択したり、治療方針を決めるための診断に役立てたりしています。担当医へのレポートの返却は、検査依頼があってから2週間以内を目標にしています。


― 遺伝子解析を受ける患者さんは、どのようながん種が多いのですか。

角南先生 当院では希少がんセンターを開設しているため、骨軟部腫瘍、胸腺がん、小腸がん、脳腫瘍など患者数の少ない希少がんの患者さんが多い傾向があります。2016年5月~17年5月までの1年1カ月で遺伝子解析ができた207例のうち、半数弱が希少がん(原発不明がんも含む)でした。患者数が比較的多いがんでは、肺がん、大腸がん、胆道がん、卵巣がん、膵がん、乳がんの患者さんなどです。

山本先生 現在の課題は、遺伝子解析をして結果を出たところで、見つかった遺伝子異常にぴったり合う薬がまだまだ少ないことです。その遺伝子異常を対象にした薬が見つかったとしても、多くは、まだ有効性や安全性が確定していない開発段階にある治験薬です。

― 遺伝子解析の結果が、治療に結びついた患者さんはどのくらいいるのですか。

角南先生 16年5月~17年5月までに遺伝子解析を行い結果が出た207例のうち、1つ以上の遺伝子異常が検出された患者さんは8割ほど、薬剤選択に有用な遺伝子異常が見つかった人も6割ほどでした。16年12月までに薬剤選択に有用な遺伝子異常が見つかった64例の中で、遺伝子異常に見合う治療薬が投与された患者さんは16年12月の時点では11例(17%)でした。

 11例のうち7例は治験に参加し、保険承認されている薬を使った例が2例、残り2例には、院内の倫理委員会で審査したうえで、他の臓器に保険承認されている薬の適応外使用を行っています。

 海外の文献を見ても、NGSを使った遺伝子検査で、遺伝子異常が見つかった患者さんのうち、治験薬も含めて治療に結びつくのは10~20%程度というのが実情です。投与しているのは、遺伝子変異をターゲットにした分子標的薬だけではなく、遺伝子異常が非常に多いから免疫チェックポイント阻害薬を投与するという選択に至ることもあります。
 
山本先生 現時点では、遺伝子を調べたら必ず個々の患者さんにぴったりの治療が見つかるという夢のような話ではありません。それを目指したいわけですが、そこまではいっていないのが現状で、NGSによって遺伝子解析を受けて治療に結びつく患者さんはわずかです。

 でも、なかには調べた結果、治験に参加できて治験薬を投与したところ、腫瘍が劇的に小さくなって病状が改善するような患者さんが存在するのも事実です。新薬の開発を進めて、NGSの恩恵が得られる患者さんを一人でも増やしたいと思います。

― 担当医に返すレポートに書き込まれる治験は、中央病院で実施している治験だけですか。

山本先生 基本的には、当院で行われている治験の情報を記載しています。また、同センター東病院とは連携が取れているので、中央病院では実施していないけれども東病院で行われている治験に患者さんを紹介する体制は整っています。

― 遺伝子解析を受ける際、患者の自己負担はありますか。

角南先生 TOP-GEARプロジェクトは、研究費で運営しているので、遺伝子解析を受けるための費用については患者さんの自己負担はありません。それに伴う担当医の診察や血液検査、がんの治療は基本的には保険診療です。

― TOP-GEARプロジェクトの成果を教えてください。

角南先生 TOP-GEARプロジェクトで使っている「NCCオンコパネル」を基にしたがん関連電子パネル検査システムが、今年2月に、厚生労働省の先駆け審査制度の対象となりました。このシステムが保険承認されて、保険診療で使えるようになれば、それが成果と言えるかもしれません。先駆け審査制度は、世界最先端の治療薬や新しい医療機器を迅速に実用化するために実施されている制度です。

 米国では、次世代シークエンサーを使った遺伝子解析は、もう何年も前から、がん診療の中で普通に行われています。患者さんが入っている保険にもよりますが、民間保険で遺伝子解析を受ける費用を賄ってくれるところも多いそうです。

 遺伝子解析自体は、欧米ではもはや目新しいことではなく、がん治療におけるゲノム医療の活用という意味では、日本は世界標準から立ち遅れてしまっています。NGSの遺伝子解析結果を見て解読できる専門家、そして、その解析結果をがんの治療に活用できる人材の不足も課題です。

 すべてを医師がやる必要はなく、米国では、ゲノム医療に精通した分子病理学の専門家が活躍しています。すでに厚生労働省や日本医療研究開発機構(AMED)の研究費を活用して、いくつかの人材育成プロジェクトが進んではいますが、保険診療として実用化される前に、がんのゲノム医療に係わる人材の育成を急ぐ必要があります。

山本先生 遺伝子を調べる検査自体は手段であって、患者さんにとっては、遺伝子異常が見つかった結果、治療につながるかどうかが重要です。我々がやらなければいけないのは、新薬の開発です。とにかく一つでも多く、患者さんたちに届けられるがん治療薬を増やしたいと考えています。

 最近では多くの治験が国際共同治験になっており、国際共同治験に参加すれば、新薬が承認された時に、米国や欧州とほぼ同時期にその薬が日本でも使えるようになり、ドラッグ・ラグはほとんど生じません。しかし、新薬の早期開発(第I相などの早期開発)を実施、または早期国際開発に参加するためには、欧米と同じような品質保証の下でNGSを用いた遺伝子解析体制が必要になっています。

 NGSの活用は、世界の新薬開発の中で、日本が生き残っていくため、ひいては日本の患者さんに早くがん治療薬を届けるための手段なのです。
 

集中連載・がん治療の革命?! プレシジョン・メディシン(高精度医療)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(上)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(下)

がん研究会が「がんプレシジョン医療研究センター」を始動

「近畿大クリニカルシーケンス」が実践する〝早い″〝安い″遺伝子解析

がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑥ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上)

京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上)

京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(下)

(取材・文/医療ライター・福島安紀)

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/yamamotoDr3-1-300x153.jpg 全米が泣いた「日系アメリカ人議員」の正体 https://oncolo.jp/pick-up/news1027 https://oncolo.jp/pick-up/news1027 全米が泣いた「日系アメリカ人議員」の正体 2017-08-09UTC07:00:15+0000 この数週間、米議会でバラク・オバマ前大統領の任期中に導入された「オバマケア」を撤廃する共和党案が議論される中、ひとりの日系米国人女性議員に米国人の注目が集まった。

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http://toyokeizai.net/articles/-/183605

ニュース選定者:中島 香織
引用元:東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/

]]>
https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/52a9e522c3db95dfe940a0f958143333-300x153.jpg
末期がん女性の最期の願い 「ミルクシェイク」が州を越えて届く https://oncolo.jp/pick-up/news1026 https://oncolo.jp/pick-up/news1026 末期がん女性の最期の願い 「ミルクシェイク」が州を越えて届く 2017-08-09UTC05:00:18+0000 50年の人生の中で3度もがんを患い闘病生活を送ってきた女性が、このほどその生涯を閉じた。女性の最期の願いを叶えたのは、幼なじみ男性とレストラン店主の思いやりだった。

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http://japan.techinsight.jp/2017/08/ellis08040720.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:Techinsight
http://japan.techinsight.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/178896c1badbfab2853f116afa980055-300x153.jpg 乳がん術後の再建は自分の体を使うかインプラントを使うか? https://oncolo.jp/pick-up/news1025 https://oncolo.jp/pick-up/news1025 乳がん術後の再建は自分の体を使うかインプラントを使うか? 2017-08-09UTC03:00:16+0000 乳房を取り除く手術は乳がんの代表的な治療法です。なくなった乳房を作り直す再建という手術もあります。再建の方法によって患者の感じ方に違いがあるかが調査されました。

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https://medley.life/news/597eeeb8cead2e5b018b4570/?utm_content=buffera9590&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

ニュース選定者:可知 健太
引用元:MEDLEY
https://medley.life/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/9a4637eb3a037d9eba4dccb72c28e4d61-300x153.jpg 脳転移のある悪性黒色腫 オプジーボとヤーボイの併用がん免疫療法で過半数が頭蓋内奏効 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170809f01 https://oncolo.jp/news/170809f01 脳転移のある悪性黒色腫 オプジーボとヤーボイの併用がん免疫療法で過半数が頭蓋内奏効 ASCO2017 2017-08-09UTC02:32:34+0000 がん免疫療法の併用療法、すなわち、プログラム細胞死受容体1(PD-1)標的抗体のニボルマブ(商品名オプジーボ)と細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)標的抗体のイピリムマブ(商品名ヤーボイ)の併用療法を、悪性黒色腫が脳転移した患者を対象に実施した初の第2相非盲検試験(CheckMate-204、NCT02320058)で、頭蓋内奏効率55%という中間結果が得られた。脳転移巣を治療標的とした貴重な試験で、2017年6月2日から5日開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された。

免疫チェックポイント2分子標的で脳転移巣の治療可能性を検証

未治療の悪性黒色腫で、無症候性脳転移(腫瘍径0.5㎝から3.0㎝)が1カ所以上ある患者75例を対象とし、オプジーボ1mg/kg+ヤーボイ3mg/kgを3週ごとに4回静注し(導入療法)、以降はオプジーボ3mg/kgを2週ごとに単独で静注した(維持療法)。

その結果、併用療法の投与回数中央値は3回で、4回併用投与による導入療法を完了したのは28例(27%)、42例(56%)がオプジーボ単剤による維持療法を開始した。解析時点で、オプジーボ単剤の投与回数中央値は12回であった。

主要評価項目である頭蓋内の臨床的有用率(完全奏効[CR]+部分奏効[PR]+6カ月以上持続する病勢安定[SD]の患者の割合)は、追跡期間中央値9.2カ月の時点で60%で、CRは16例(21%)、PRは25例(33%)、6カ月以上のSDは4例(5%)であった。

安全性は脳転移のない悪性黒色腫患者で報告されているデータと同様で、治療に関連するグレード3からグレード4の有害事象は39例(52%)に発現した。そのうち、頭痛など神経性事象は6例(8%)に認められた。治療関連死は3例(心原性ショック、頭蓋内出血、悪性新生物進行)であった。

死に直結する脳転移の治療実現へ前進

悪性黒色腫は、早期に治療を開始すれば治癒も可能であるが、ステージ4まで進行すると治療が難しく、ステージ4の患者の60%以上が脳に転移するとされ、病勢進行や死亡につながる可能性が高い。米国のステージ4の進行期悪性黒色腫患者では、5年生存率は15%から20%、10年生存率は10%~15%である。

脳転移を有する進行期悪性黒色腫患者を対象とする治療の研究は、現在までにわずかしかなく、脳転移のある患者を除外する臨床試験が少なくない。こうした意味において、本試験データは極めて重要であり、しかも、脳転移巣を標的とする治療は放射線療法が標準とされている現状の中、全身療法により有用性が検証されたことは画期的である。

なお、日本で承認されているオプジーボの適応症は、悪性黒色腫をはじめ、非小細胞肺がん、腎細胞がん、古典的非ホジキンリンパ腫、および頭頸部がんである。胃がんの適応では承認申請中で、臨床試験が実施されているがん種は食道がん、胃食道接合部がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、悪性胸膜中皮腫、卵巣がん、胆道がんなどである。日本で承認されているヤーボイの適応症は悪性黒色腫である。

Efficacy and safety of nivolumab (NIVO) plus ipilimumab (IPI) in patients with melanoma (MEL) metastatic to the brain: Results of the phase II study CheckMate 204.(ASCO2017 Abstract No.9507)
記事:川又 総江

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/cancer_news_20170809f01-300x155.jpg ロニー・ウッド、3ヶ月前の手術はがんの治療だった https://oncolo.jp/pick-up/news1024 https://oncolo.jp/pick-up/news1024 ロニー・ウッド、3ヶ月前の手術はがんの治療だった 2017-08-09UTC01:00:35+0000 ザ・ローリング・ストーンズのメンバー、ロニー・ウッドのスポークスマンは5月、ロニーが「定期検診で発見された肺の病変を取り除くため、顕微鏡を使って行うキーホール手術を受けた」と報告したが、実は、これはがんの治療だったという。

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https://www.barks.jp/news/?id=1000145449

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:BARKS
https://www.barks.jp/

]]>
https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/07/c3f045b8f048bf7c7b9ccc407022bb10-300x153.jpg
進行がん患者、聞きたいと思ってるのに…余命「告知なし」4割 https://oncolo.jp/pick-up/news1023 https://oncolo.jp/pick-up/news1023 進行がん患者、聞きたいと思ってるのに…余命「告知なし」4割 2017-08-08UTC23:00:55+0000 がん治療について余命を知りたいと思っていたが、医師から聞いていない人が、進行がん患者の4割に上ることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。

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https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170807-OYTET50014/

ニュース選定者:中島 香織
引用元:yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/b7612b71c08547dbd9309a2ec66b07852-300x153.jpg 根拠に乏しい治療を患者さんが希望したら https://oncolo.jp/pick-up/news1022 https://oncolo.jp/pick-up/news1022 根拠に乏しい治療を患者さんが希望したら 2017-08-08UTC13:00:19+0000 がんの治療方針は昔は医師が決めていました。そうでなくても医師と患者家族が相談して決めて、患者さん自身は本当の病名すら知ることができないことがよくありました。今では原則として、患者さんには病名や進行度が告知され、効果や副作用が説明された上で治療法を患者さんが選択します。

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http://www.asahi.com/articles/SDI201708030957.html?iref=sp_apitop

ニュース選定者:中島 香織
引用元:アピタル
http://www.asahi.com/apital/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/49b113ffd12d60ad8ef2f072a4398ec3-300x153.jpg https://oncolo.jp/uncategorized/28795 https://oncolo.jp/uncategorized/28795 2017-08-08UTC12:01:37+0000 ああああ

ああああ

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/coming-300x104.jpg 乳がん患者に「追加料金」が発生する理由 https://oncolo.jp/pick-up/news1021 https://oncolo.jp/pick-up/news1021 乳がん患者に「追加料金」が発生する理由 2017-08-08UTC11:00:28+0000 乳がん患者の生存率は年々伸びている。しかし、このことを単純に喜べない状況もある。なぜなら、がんと共に生きる期間が長引くことによって、「がん治療費の長期化・高額化」と、「仕事と治療の両立」の2大問題が顕在化しているからだ。

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http://president.jp/articles/-/22767?display=b

ニュース選定者:中島 香織
引用元:プレジデントオンライン
http://president.jp/

]]>
https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/c1d0b73c02ada2d40bbb9a1dcaa044ff-300x153.jpg
15%がうつ、がん遺族には心の治療が必要だ https://oncolo.jp/pick-up/news1020 https://oncolo.jp/pick-up/news1020 15%がうつ、がん遺族には心の治療が必要だ 2017-08-08UTC09:09:17+0000 苦しむがん遺族には心のケアが必要だと、10年前に「遺族外来」を始めたのが、埼玉医大国際医療センターの精神腫瘍科教授、大西秀樹医師だ。いったい、どのような診療が行われているのだろうか。大西医師に聞いた。

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http://toyokeizai.net/articles/-/182987

ニュース選定者:中島 香織
引用元:東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/d1283d58d32119b072b810acaa0ed03a-300x153.jpg 中皮腫の再発・転移 https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-recurrence https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-recurrence 中皮腫の再発・転移 2017-08-08UTC08:26:38+0000

目次

再発・転移とは

再発とは、治療により目に見える大きさのがんがなくなったあと、再びがんが出現することをいいます。
中皮腫の場合、以前効果があった抗がん剤や今まで用いたことのない抗がん剤を使用した治療を行うこともありますが、症状を抑える緩和医療(緩和ケア)を優先する場合も少なくありません。
再発といってもそれぞれの患者さんでの状態は異なります。それぞれの患者さんの状況に応じて治療やその後のケアを決めていきます。

転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って別の臓器に移動し、そこで成長したものをいいます。
がんを手術で全部切除できたようにみえても、その時点ですでにがん細胞が別の臓器に移動している可能性があり、手術した時点では見つけられなくても、時間がたってから転移として見つかることがあります。

中皮腫が局所再発した場合の治療法

胸膜転移あるいは悪性胸水は、基本的にはTNM分類のIV期とされ手術適応にはなりません。そのため、原発巣に応じた、分子標的治療を含めた化学療法、ホルモン療法、免疫療法などが適用されます。また、原発巣による悪性胸水に対しては、共通の補助療法として胸膜癒着術があります。

中皮腫が遠隔転移した場合の治療法

胸膜中皮腫・腹膜中皮腫ともに、腫瘍は腔内に比較的長く留まる性質があり、広範囲に浸潤・進展することはみられても遠隔転移は少ないとされています。まれに、進行すると肝臓、脳、脾臓、骨などに遠隔転移を起こすことがあります。
なお、遠隔転移を調べるにはPET検査が用いられます。肺がん(偽中皮腫性肺がん)との区別が重要となります。

参考資料:
胸膜全書(2013)

がんプロ
http://www.gan-pro.com/public/cancer/mesothelioma.html

]]> https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/11/fb01bdaa7526adcdb2c099ec2866c0c9-300x153.jpg 中皮腫の治療 -その他の治療法- https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-other https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-other 中皮腫の治療 -その他の治療法- 2017-08-08UTC08:24:44+0000

目次

生物学的療法

生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を用いた治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身のがんに対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法または免疫療法とも呼ばれます。

腹腔内温熱化学療法

腹腔内温熱化学療法は、腹膜(腹部の内側および腹部内の大部分の臓器の表面を覆っている組織)まで拡がった中皮腫の局所化学療法の一種で、現在研究中です。外科医が眼で見えるがん全てを切除した後で、残っているがん細胞を殺すために、温められた抗がん剤を含む溶液を腹部に注入します。抗がん剤を温めることで、より多くのがん細胞を殺す可能性があります。温熱療法(42~43℃)の併用が化学療法や放射線療法単独より有効と考えられています。

支持療法・その他

主に痛みや呼吸困難の緩和が中心です。中皮腫はびまん性のため、放射線治療は通常は適応とならないことが多いです。そのため、局所的な痛みや穿刺経路への播種に対する治療手段として利用する場合を除き、神経根痛の治療には避けるべきと考えられています。

十分な鎮痛を行うのは困難ですが重要なことであり、痛みの管理には通常オピオイドが必要で、経皮型と留置型の両方の硬膜外カテーテルを用います。顆粒球―マクロファージコロニー刺激因子またはインターフェロン―γの胸膜内注射、静注ランピルナーゼ(リボヌクレアーゼ)、遺伝子治療も研究されています。

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

ウェブサイト:
国立がん研究センター希少がんセンター
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/mesothelioma/index.html
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/peritoneal_mesothelioma/index.html
がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/mesothelioma/treatment.html

]]>
https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/11/fb01bdaa7526adcdb2c099ec2866c0c9-300x153.jpg
中皮腫の治療 -放射線治療- https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-reaction https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-reaction 中皮腫の治療 -放射線治療- 2017-08-08UTC08:23:51+0000 放射線療法の概要

放射線療法は、高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すかまたは成長させないでおくがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあり、対外照射と体内照射に分けられます。

体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。

どの方法の放射線療法が用いられるかは治療されるがんのタイプと病期によって異なります。がんの痛みに対して放射線治療を行うと、多くの患者さんで痛みが軽減されることが示されています。

悪性胸膜中皮腫は病巣が広い範囲に存在することが多く、局所治療としての放射線療法が用いられる場面は多くはありません。放射線療法は、胸膜病巣による痛み(胸痛、背部痛など)の緩和、骨・脳などの遠隔転移病巣の制御、などで用いられることが多く、応急処置的・緩和的位置づけとして重要な治療手段となっています。

最近、陽子線治療、サイバーナイフなどの新しい治療機器を用いた放射線療法もいろいろながんに対して使われるようになってきました。しかし、悪性胸膜中皮腫に対してはこうした新しい放射線治療手段が従来の放射線治療手段よりも優れているかどうかはまだわかっておらず、これからの研究(臨床試験)によって明らかにされると期待されます。

放射線療法の副作用

副作用は主として放射線が照射された部位に起こります。主なものは、放射線治療中や終わりごろから症状が強くなる放射線による特殊な肺炎、食道炎、皮膚炎です。肺炎の初期症状は、咳や痰の増加、微熱、息切れです。食道炎では固形物の通りが悪くなり、胸やけや痛みを伴うこともあります。症状が強いときには放射線治療を延期・中止し、痛みがある場合は食事・飲水制限を行い、鎮痛薬の服用や栄養剤の点滴で対処します。

また、全身の副作用としては、だるさ、食欲低下、白血球の減少などがあり、個人によって程度が異なります。症状が強い場合は、症状を和らげる治療をしますが、通常は治療後2〜4週ぐらいで改善します。

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

ウェブサイト:
国立がん研究センター希少がんセンター
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/mesothelioma/index.html
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/peritoneal_mesothelioma/index.html
がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/mesothelioma/treatment.html

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/11/fb01bdaa7526adcdb2c099ec2866c0c9-300x153.jpg
中皮腫の治療 -化学療法- https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-chemo https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-chemo 中皮腫の治療 -化学療法- 2017-08-08UTC08:22:49+0000

目次

化学療法の概要

悪性胸膜中皮腫は、胸膜の肥厚や多数のしこりとして発見されるため、外科療法の適応になることは少なく、多くの場合、化学療法(薬物療法)が治療の候補となります。

外科療法ですべての病変をとりきることが困難と判断される場合には、放射線療法や化学療法が行われます。多量に胸水が貯留して呼吸困難のある場合には、管(ドレーン)を胸の中に挿入して胸水を体外へ排出し、呼吸を楽にします。また、胸水の再貯留を防ぐため、この管を通して胸膜癒着剤と呼ばれる薬などを胸腔内へ投与することもあります(胸膜癒着療法)。

外科手術の後に行う化学療法もあります。医師が手術の際に目にみえるがんをすべて摘出したとしても、なお残存しているがん細胞を殺すために一部の患者さんに対して手術後に化学療法や放射線療法が行われることがあります。
このように、治癒の可能性を高めるために手術後に行う治療法をアジュバント療法といいます。

化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響します(全身化学療法)。脳脊髄液、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。

多剤併用化学療法は2種類以上の抗がん剤を用いる治療法です。どの方法の化学療法が用いられるかは治療されるがんのタイプや病期によって異なります。

抗がん剤を、胸水のたまっている胸腔内や、腹水のたまっている腹腔内に直接入れる場合もありますが、通常は点滴で投与します。そして、抗がん剤は血液の流れに乗ってがん細胞に影響を及ぼします。ペメトレキセド(商品名:アリムタ)は、抗がん剤治療を初めて受ける患者さんにシスプラチンと一緒に投与すると生存期間が延長することが確認されています。また、症状の改善も確認されています。

悪性胸膜中皮腫に対する化学療法の中心的薬剤(抗がん剤)は、ペメトレキセド(商品名:アリムタ)で、この薬にシスプラチンを組み合わせた併用治療(シスプラチン+ペメトレキセド)が標準的治療として用いられます。シスプラチン+ペメトレキセド療法による奏効率(病変の大きさが半分以下に縮小する患者さんの割合)は約40%ほどです。欧米では、ペメトレキセド、シスプラチン以外の薬剤として、カルボプラチン(ペメトレキセドと組み合わせて、カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法で使用)、ゲムシタビン、ビノレルビンなども用いられています。

なお、シスプラチンとゲムシタビン併用による化学療法は,ほとんどの症例で症状を緩和しており,調査した患者の2分の1で腫瘍の縮小を認めたという報告もあります。

しかし、2017年6月現在、日本では、カルボプラチン、ゲムシタビン、ビノレルビンなどの抗がん剤は悪性胸膜中皮腫に対して適応承認が得られていません。シスプラチン80mg/㎡にアドリアマイシン40mg/㎡,マイトマイシンC 8mg/㎡の併用や、塩酸イリノテカンの併用療法が試みられていますが有効率は20%以下といわれています。

このほか、悪性胸膜中皮腫に対していくつかの新しい抗がん剤の開発が進められ、日本でも開発治験が行われています。海外ではシスプラチンとペメトレキセドにベバシズマブを加えることの有効性が報告されています。日本でも、新規抗がん剤、免疫チェックポイント阻害薬、遺伝子治療などの臨床開発(治験)が行われていますが、現時点では日本のみならず欧米での適応承認が得られるまでには至っていません。

化学療法の副作用

抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼします。特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、骨髄など新陳代謝の盛んな細胞が影響を受けやすく、その結果として、脱毛、口内炎、下痢、吐き気、しびれ・感覚低下が起こったり、白血球や血小板の数が少なくなることがあります。

それ以外には、心臓への影響として動悸や不整脈、また肝臓や腎臓に障害が出ることもあります。副作用が著しい場合には治療薬の変更や治療の休止、中断などを検討することもあります。

悪性胸膜中皮腫の治験・臨床試験広告

以下の治験・臨床試験広告は製薬企業から依頼を受け掲載しております。治験・臨床試験について詳細を知りたい方は、それぞれのページをご覧いただき、お問い合わせください。

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【治験広告】抗がん剤の使用歴がある悪性胸膜中皮腫の方対象の治験にご協力お願いします。

【バナー一式】小細胞肺がん_112_660
【治験広告】悪性胸膜中皮腫の方 免疫チェックポイント阻害薬の治験にご協力お願いします。

【バナー一式】初期治療としての標準治療_分子標的薬660_112
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中皮腫5
【治験広告】悪性胸膜中皮腫の方を対象とした臨床試験にご協力ください

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

ウェブサイト:
国立がん研究センター希少がんセンター
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/mesothelioma/index.html
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/peritoneal_mesothelioma/index.html
がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/mesothelioma/treatment.html

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https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2015/11/fb01bdaa7526adcdb2c099ec2866c0c9-300x153.jpg
中皮腫の治療 -手術(外科治療)- https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-surgery https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-surgery 中皮腫の治療 -手術(外科治療)- 2017-08-08UTC08:18:46+0000 手術(外科治療)の概要

胸膜中皮腫では、片側の肺のすべて、外側の胸膜(壁側胸膜)、横隔膜などをまとめて取り除く大きな手術をします(胸膜肺全摘術)。また、外側の胸膜を切除し、がんで厚くなった内側の胸膜をはぎ取る手術もあり、この場合は肺は残ります。

手術の前に抗がん剤治療を行うこともあり、手術後の再発を予防するために放射線治療を行うこともあります。根治的外科切除成績は5年生存率が約15%とされています。

ただし、肺・胸膜全摘除術のために手術による侵襲性が大きく、最近の適切な症例選択・手術手技・周術期管理の向上などによってその危険性は改善されてはきたものの、手術関連死亡は5%程度と依然として高いと報告されています。胸膜切除/肺剥皮術のほうはそれほど手術の侵襲性が大きくないので手術関連死亡も5%以下ですが、腫瘍残存の可能性が高いとされています。第3相比較試験が存在しないため、両術式の優劣を判定することは困難といわれています。

悪性中皮腫に対して行われる手術療法には以下のようなものがあります。

広範囲局所切除術:がんとその周囲の正常組織の一部を切除する手術。
胸膜切除術+肺剥皮術:肺と胸膜を覆う一部および肺の外側表面の一部を切除する手術。
胸膜外肺全摘術:片側の肺全体と胸膜、横隔膜、心嚢膜の一部を切除する手術。
胸膜癒着術:化学物質または薬剤を用いて2層の胸膜の間の腔隙(胸膜腔)に瘢痕を生じさせる外科処置。

病変が胸膜に限局していてリンパ節や遠隔臓器に転移がなく、病巣をすべて完全にとりきることが可能と判断される場合は外科療法の対象となります。この場合、片側の肺を含めて病変をすべて、胸膜、場合によっては横隔膜や心膜ごと切除する「胸膜肺全摘除術」と呼ばれる大きな手術を行います。

これに対して、外側の胸膜(壁側胸膜)を切除し、さらに内側の胸膜(臓側胸膜)をはぎ取る手術もあり、胸膜切除/肺剥皮術(はいはくひじゅつ)と呼ばれます。この手術の場合、肺は温存されますが、これも大きな手術の1つです。これらの外科療法で病巣を完全に切除できたとしても、外科療法単独での治癒はとても難しく、そのため悪性胸膜中皮腫の予後は非常に厳しいのが現状です。

予後を改善させるためにさまざまな治療方法が試みられており、主要臓器の機能に問題のない患者さんに対しては、外科療法(胸膜肺全摘除術)に化学療法や放射線治療を組み合わせて治療を行う集学的治療が行われることもあります。

手術の後遺症

手術後は、軽症から生命に関わる重大なものまで、さまざまな合併症を起こす可能性がありますが、ほとんど場合は順調に経過し、おおむね問題なく日常生活が送れるようになるとされています。

外科手術の場合、胸の中央に25cmほどの手術創ができます。手術直後から、この手術創を中心とした痛みが生じやすくなります。痛み止めの薬を増やすなど、痛みの性質や状態に応じた処置を受けることができます。軽い痛みの場合には、痛みを気にし過ぎないように気分転換を図ることも痛みを和らげることにつながります。

痛みは時間の経過とともに少しずつ治まっていきますが、退院してからも続くこともあります。雨の前日など気圧の変化によって痛みや違和感が増すことがあるようです。

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

ウェブサイト:
国立がん研究センター希少がんセンター
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/mesothelioma/index.html
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/peritoneal_mesothelioma/index.html
がん情報サービス
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中皮腫の治療選択に至るまで https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-treatment https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-treatment 中皮腫の治療選択に至るまで 2017-08-08UTC08:11:05+0000 中皮腫の治療選択に関する課題

悪性中皮腫は治りにくく治療が難しい病気の1つで、治療法はまだ確立されていません。治療は、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)などがあります。どのような治療を行うかは、病状(病期)や全身状態を考慮して決定されます。

標準的治療(現在用いられている治療法)のほかに、臨床試験で検証する治療もあります。治療法に関する臨床試験は、すでに行われている治療法の改善や患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために実施されます。
臨床試験の結果、現時点で標準となっている治療法よりも新しい治療法が良いことが示された場合には、その新しい治療が今後の標準的治療になることもあります。

近年、欧米で上皮型や播種病変が限局している場合に、腫瘍減量手術と腹腔内化学療法、温熱化学療法の併用で治療効果が高いことも報告されています。しかし、現時点で化学療法単独と比較してどちらが優れているかは分からないこと、治療法が複雑なためどの施設でも行っている治療ではないなどの点は注意が必要です。

中皮腫の治療法が決まるまで

中皮腫は、発生部位、組織型などによって治療方法が大きく異なります。治療方法を決めるためには、細胞診や生検で正確な診断を得ることが重要です。

悪性腹膜中皮腫は根治が難しい疾患であり、手術や放射線などの治療の効果は限定的とされています。薬物療法として、化学療法 (抗がん剤治療)が治療の主軸のひとつとなっています。悪性腹膜中皮腫に限った治療の研究は多くなく、人数の多い悪性胸膜中皮腫の研究結果に基づいて治療が行われることが多いです。

悪性腹膜中皮腫に限って承認されている抗がん剤は今のところないため、悪性胸膜中皮腫に承認されているペメトレキセドやシスプラチンなどの併用化学療法が使用されることが多いです。

治療法としては、病変がー側の胸腔内に限局していれば手術(胸膜切除/胸膜剥皮術、胸膜肺全摘術)を行います。ただ、再発率が高いので放射線照射が併用されることもあり、悪性細胞の播種、浸潤を予防するために、ドレーン挿入部や胸腔鏡挿入部に放射線照射を施行します。
手術適応がない場合には化学療法を行います。現時点で治療法は十分に確立されていないので、診断と治療選択がともに難しく、専門機関に相談することが推奨されます。

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

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中皮腫の種類と分類 https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-stage https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-stage 中皮腫の種類と分類 2017-08-08UTC08:09:00+0000

目次

中皮とは

体外に直接開いていない体内の腔所(体腔)の内面と、体腔の中にある器官(内臓)の表面は、薄い膜で覆われています。この膜は、体腔を裏打ちしたり、臓器表面を覆う柔軟な薄いシートです。胸膜、腹膜、心膜などがあり、総称して漿膜と呼ばれます。このような漿膜の上皮層を形成する単層扁平上皮を中皮といいます。この中皮に発生する腫瘍が中皮腫です。中皮腫は、発生部位によっていくつかの種類に分類されます。

発生部位による種類

胸膜中皮腫

胸膜の中皮から発生する腫瘍で、良性と悪性があります。良性の中皮腫は孤立性中皮腫または限局性中皮腫とも呼ばれていましたが、現在では孤立性胸膜線維性腫瘍という名称で統一されています。有茎性発育が特徴で、切除することで予後は良好です。

悪性の中皮腫はアスベスト曝露歴に関係します。病変の広がり方(発育形式)によって、限局性に発育するもの(1カ所にかたまりを形成するようなもの)と、びまん性に発育するもの(広く胸膜に沿ってしみこむように発育するもの)に分類され、病理学的には上皮型、肉腫型/線維型、混合型に分類されます。症状は疾患に特異的なものではなく、胸痛や胸部不快感などです。病状が進行すると、胸壁浸潤、縦隔浸潤、頸部リンパ節転移などを生じます。

治療は、限局性であれば外科的切除が第一選択です。びまん性の場合には胸膜を剥ぎ取る胸膜剥皮術や、胸膜と肺を一塊として摘出する一側肺胸膜全摘術を行うこともありますが再発率が高く予後不良と言われています。
びまん性の場合、膜全体に広がっていくという疾患の性質から放射線療法の効果は高くありません。

腹膜中皮腫

中皮腫全体の20%弱が腹膜に原発する腹膜中皮腫です。中年男性に好発しますが、胸膜中皮腫では男性比率が非常に高い(男女比は約5対1)のに対し、腹膜中皮腫ではそれよりも女性比率が高くなっています(男女比は約3対2)。

また、胸膜中皮腫ではアスベストとの関連性が高いですが、腹膜中皮腫ではアスベスト曝露歴があるのは15~30%です。ただし、高濃度のアスベスト曝露歴がある割合は胸膜中皮腫よりも高くなっています。アスベストの潜伏期間(発症までの期間)は胸膜中皮腫では40年であるのに対して腹膜中皮腫では30年といわれており、そのため、胸膜中皮腫よりも発症年齢が若い傾向があります。

組織型の分類としては、上皮成分の優勢な上皮型と間葉成分の多い線維型とに分けられ、胸膜中皮腫にみられるような肉腫型はほとんどありません。頻度の高い上皮型ではヒアルロン酸を多量に分泌し、粘稠(ねんちゅう:ねばりけがあって密度の濃い)な腹水が貯留します。

早期ではほとんど症状はなく、腫瘍が増大するに伴って徐々に症状が現れます。便通の異常、腫瘤の触知、腹部膨満感、腹痛などがみられ、悪化すると腸管の通過障害、排便痛、食欲低下、体重減少などが現れます。
体腔局所に腫瘍が比較的長く留まることが多く、腹腔内の各臓器の被膜に広範囲に浸潤・進展をきたしますが、遠隔転移は少ないという特徴があります。

心膜中皮腫

心膜に悪性疾患が発生する場合はほとんどが続発性(他の疾患から二次的に発生)であり、原発性の心膜腫瘍はまれです。悪性心膜中皮腫は、心膜原発腫瘍の約2~3%でもっとも高い割合を占めます。心外膜と心囊の中皮細胞由来で、悪性中皮腫全体では約1~2%というきわめてまれな病気です。

心膜原発悪性中皮腫の基準は、①腫瘍が臓側、壁側心外膜に限局し壁側板を穿通していない、②転移があってもリンパ節のみである、③他に原発性腫瘍が存在しない、④死亡の場合は完全な剖検で確認されている、とされています。疫学的調査によると、年間4千万人に1人(0.002%)の割合で発生するとされています。

男女比は2.5~3対1で男性に多く、年齢層を問わずに発症しますが20歳以下は少なく、40~60歳代に多いとされます。胸膜中皮腫や腹膜中皮腫とは異なり、アスベスト曝露については関連性がはっきりしていません。

心膜液(心囊液)の細胞診や小さな生検標本のみでは診断が大変難しい病気です。心膜中皮腫では、心膜液の貯留による心臓の圧迫のため、心タンポナーデ(心室充満低下と心拍出血低下を生じた病態)や心膜炎の症状がみられ、脊柱、隣接する軟組織や脳に転移することがあります。治療法は確立されていません。

組織型による種類

上皮型

悪性中皮腫の約60%程度がこの型で、抗がん剤などの治療が比較的効くといわれ、この組織型がもっとも予後が良いといわれています。立方状で類円形核を有する異型細胞が管状またはシート状に配列し、管状の場合は腺癌との見極め、シート状の場合は扁平上皮癌との見極めが重要です。

肉腫型

骨や筋肉に発生する肉腫と似た組織像を示す型です。悪性中皮腫の約10~20%がこの組織型です。肉腫型の場合は、紡錘形を有する細胞の束状配列または無秩序な配列を示し、平滑筋肉腫との区別が必要です。

線維形成型

線維形成型中皮腫は肉腫型中皮腫の亜型で、密な膠原線維の増生を伴います。膠原線維が50%以上です。

二相型

腫瘍組織内に上皮型と肉腫型とみられる組織型が混在する型です。上皮型成分または肉腫型成分が少なくとも10%以上存在し、両方の特徴を有する中皮腫です。

中皮腫のステージ(病期)

Butchart分類の病期

I期 壁側胸膜の被膜内に限局(同側の胸膜、肺、心膜、横隔膜)。
II期 胸腔内(N1またはN2)リンパ節転移を伴うすべてのI期。
III期 以下の領域へ局所進展する中皮腫(胸壁または縦隔、心臓または横隔膜/腹膜貫通)。胸郭外または対側(N3)リンパ節転移は問わない。
IV期 遠隔転移がある。

International Mesothelioma Interest Group(IMIG)の病期分類

中皮腫に関する病期分類は複数の基準が提唱されていましたが、国際的に認められる統一した病期分類法として定着したものはなかったため、International Mesothelioma Interest Group(IMIG)が国際中皮腫TNM分類(IMIG分類)を提案し、この病期分類が国際基準となっています。IMIG分類による病期は次のとおりです。

Ⅰa期 壁側胸膜に限局しており、臓側胸膜には腫瘍を認めない。
Ⅰb期 壁側胸膜から臓側胸膜に腫瘍が散らばる
Ⅱ期 胸膜のほか肺へ腫瘍が広がる。または胸膜全体に広がる。
Ⅲ期 切除可能な範囲で胸壁や縦隔脂肪織などへ広がる。
Ⅳ期 横隔膜や縦隔臓器や反対側の胸膜などへ広がり、遠隔の臓器や組織に広がる。

病期分類は胸部CT、縦隔鏡検査、MRIで行います。MRIとCTの感度と特異度は同程度ですが、MRIは腫瘍が脊椎または脊髄に拡大していないか明らかにできるので有用です。胸膜肥厚の良性と悪性の鑑別にはPETの感度と特異度が高くなっています。

参考資料:
呼吸器疾患診療最新ガイドライン(2014)
メルクマニュアル第18版
トートラ解剖生理学原書第9版
朝倉内科学書第10版
ワシントンがん診療マニュアル第2版
胸膜全書(2013)
病理画像診断これでスッキリ!(2012)
肺がん 改訂4版(インフォームドコンセントのための図説シリーズ)(2011)

ウェブサイト:
https://www.asbestos.com/mesothelioma/peritoneal.php
http://www.mesothelioma-adviser.com/malignant-pleural-mesothelioma/
http://www.mesothelioma-adviser.com/mesothelioma-asbestos-diseases/
https://www.mesotheliomatreatmentcenters.org/mesothelioma-cancer/
生前診断した原発性悪性心膜中皮腫の1剖検例
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/049120964j.pdf
中皮腫の病理診断
http://www.twmu.ac.jp/TYMC/WHO/mesothelioma.html

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中皮腫の検査と診断 https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-examination https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-examination 中皮腫の検査と診断 2017-08-08UTC07:58:26+0000 中皮腫は、臓器ではなく体腔の中で発生し、膜表面上をびまん性に進展するという特殊性のため、診断が難しい病気です。そのため、身体所見をはじめ、画像検査、胸水検査や胸膜生検の結果から複合的に診断します。

身体所見と既往歴

問診、全身の検査、アスベスト曝露歴などを調べます。疾患徴候などを始めとする一般的健康状態をチェックし、これまでの生活習慣や職業歴(アスベスト曝露歴)、過去の疾患や治療歴についても調べます。
アスベスト曝露歴の聞き取り調査は非常に重要で、建築業、造船業、断熱工事、ボイラーを扱う仕事、自動車修理工場での職業歴を確認します。また、そうした施設、工場、廃棄物処理場周辺での居住歴も重要となります。

画像検査(超音波、CT、MRI検査)

胸膜中皮腫では、胸部内の臓器と骨のX線検査を行います。胸部単純X線写真や胸部CTで肺全体をつつみこむように拡がる一側性または両側性の胸膜の肥厚や多数のしこりが認められたりします。
胸水は症例の95%にみられ、典型的には一側性で大量です。FDG-PETでは集積像がみられます。

腹膜中皮腫では、似たような腹膜病変を起こすことが多い消化器系癌(胃癌や大腸癌など)や腹膜癌ではないことを確認するために、内視鏡検査や婦人科の診察を行うことも重要です。
腹部超音波で腹水や腹膜肥厚を確認することも参考になります。CT検査で腹水、腹膜の結節、肥厚などが分かることがあります。

細胞診

画像検査では肺癌との区別が難しい場合も多いため、胸に針を刺して胸水中の腫瘍細胞を調べます(細胞診)。
細胞診には、少なくとも100mLの胸水を採取することが望ましいとされています。採取した細胞は何か異常がないかを病理医が顕微鏡下で調べます。中皮腫では、肺周囲または腹腔から体液を採取し、病理医が体液中の細胞を調べます。
ただし、細胞診が陽性になる可能性は低く、確定診断が困難なことが多いです。

腹水検査や腹水細胞診も診断の助けにはなりますが、中皮腫であることをはっきりと示す腹水検査所見がみられるのは5割程度といわれ、診断に確定的な検査とはいえません。

生検

胸水の細胞診で腫瘍細胞が見つかることもありますが、それでも診断がつかなければ、局所麻酔下や全身麻酔下でビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)による生検(組織採取)や開胸生検を行い胸膜面腫瘍を十分に採取して調べます(胸膜生検)。
腹膜中皮腫では、診断のための組織生検は腹腔鏡や開腹して生検を行うのが通常です。

上皮型では腺癌との鑑別、肉腫型では線維肉腫などの実際の肉腫との区別が必要で、HE染色のみでは肺癌との区別が難しいことがあるので、正確な診断には各種抗体を組み合わせた免疫組織化学染色による確認が必須となります。
カルレチニンなどの陽性マーカーとCEAなどの陰性マーカーとを組み合わせて診断します。胸膜の中皮細胞を起源とすることから、腫瘍細胞はヒアルロン酸産生やその他の中皮細胞マーカーが陽性になるので、ヒアルロニダーゼ消化試験によるヒアルロン酸産生の証明や、胸水中のヒアルロン酸を測定して高値であるかどうかを調べます。
腫瘍マーカーとしてヒアルロン酸やCYFRAがあり、CEAは陰性で肺癌との区別に有用です。また血算では血小板が高値となります。

中皮腫は、種々の悪性腫瘍と形態学的に類似することが多いため、両者を病理学的に区別することは困難なことが多いと言われています。

具体的には、中皮腫の上皮型は腺癌に類似し、線維型は肉腫と類似しています。また、体腔液中に出現する反応性中皮細胞は、核形不整や核の大小不同、明瞭な核小体を有することがあるため、腺癌細胞や中皮腫細胞と区別することが困難になります。

そのため、中皮腫の診断には、中皮細胞や中皮腫の特徴について、細胞学的、組織学的、組織化学的、電子顕微鏡的、免疫組織化学的などのさまぎまな手法を用いた集学的検討が必要です。なかでも、近年飛躍的に普及した免疫組織化学染色はもっとも有用な手法の一つとなっています。

早期発見・早期診断には従来の診断法に加えて、特殊光内視鏡システムを導入した胸腔鏡検査、中皮腫特異的に発現する分子に着目した病理組織診、新規血清バイオマーカーの臨床応用などが重要な役割を果たします。

参考資料:
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
Medical Technology 2009年2月号
Dr.レイの病理学講義(2012)
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 ―state of arts―Ver.6(別冊・医学のあゆみ)(2013)
胸膜全書(2013)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版
トートラ人体解剖生理学原書第9版

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中皮腫とは(疾患情報) https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-about https://oncolo.jp/cancer/mesothelioma-about 中皮腫とは(疾患情報) 2017-08-08UTC07:57:27+0000 中皮腫とは

以前は中皮癌という表現も使われていましたが、現在は悪性中皮腫または単に中皮腫と呼ばれます。
中皮腫は、胸膜、腹膜、心膜、きわめてまれに精巣鞘膜(腹膜鞘状突起の遺残物で、精巣と精巣上体周囲の漿膜)の内面と、その腔内(胸腔内や腹腔内)の諸臓器の表面を覆う中皮細胞に由来すると考えられる腫瘍です。
発生部位別に、胸膜中皮腫(85.5%)、腹膜中皮腫(13.2%)、心膜中皮腫(0.8%)、精巣鞘膜中皮腫(0.5%)に分けられ、後者2種類はきわめてまれです。肺や腹腔内臓器の表面を囲むように、びまん性に広がります。

アスベスト(石綿)の曝露に関連があり、男性に多く発生します。多くの疫学的研究から、1970年代の初頭にはアスベストの発癌性と中皮腫との因果関係が確立しました。
アスベストは断熱性・耐久性・柔軟性が優れているため、有用な天然資源として20世紀には大量に採掘され利用されました。
アスベストのなかでも発癌性の強い角閃石石綿のクロシドライト(青石綿)とアモサイト(茶石綿)は1970年代から欧米では使用が控えられましたが、発癌性の弱い蛇紋石石綿のクリソタイル(白石綿)はその後も続けて使用され、全面的に禁止されたのは日本では2005年6月のいわゆる“クボタショック”からです。
尼崎のクボタ神崎工場の従業員や周辺住民に中皮腫が高頻度に発症していることが報告され、このクボタショックに端を発した「アスベスト・中皮腫」問題は大きな社会問題に発展しました。

アスベストの大量消費から40年以上が経過し、アスベスト発癌の長い潜伏期間(30~40年)が過ぎようとする現在、かつてはまれな腫瘍だった中皮腫は世界的に急増しています。
中皮腫による国内の死亡者数は2006年に1000人を超え、2015年には年間1500人を超えました。

悪性中皮腫の頻度は、アメリカとスウェーデンではすでに発生ピークを過ぎたとみられており、アメリカでは2004年にピークを迎えましたが、ヨーロッパは2015~2020年、日本では経済活動を支えるためにアスベストの使用が国策として奨励されたこともあり、ピークが訪れるのは2030年ともいわれており、過去のアスベストの使用量から今後も症例数は増加していくと予想されています。
アスベスト職歴があれば労災として、職歴のない場合は石綿被害救済法の申請を行う必要があります。

中皮腫は、アスベストがきわめて低濃度な一般環境での曝露でも発生するため、一般住民を対象にしたアスベスト検診が始まっていますが、中皮腫の効果的な検診法、早期診断法の樹立が緊急の課題となっています。
一方で、高濃度で曝露すると中皮腫の発生確率が高くなるというわけでもなく、アスベスト高濃度曝露群の発生率は10~20%であり、80%近くには発生がみられないこと、中皮腫には海外で多発家系がみられることなどから、アスベストに対する感受性を規定する遺伝的素因があるのではないかとも考えられています。

高濃度曝露者では胸膜中皮腫よりも腹膜中皮腫が多い傾向がみられます。BRCA-1 associated protein-1(BAP1)遺伝子に変異があると中皮腫の発症リスクが高まることが示唆されています。なお、中皮腫と喫煙の因果関係はみられていません。

中皮腫は、組織形態学的には上皮型、肉腫型、豊富な膠原線維を伴う線維形成型(肉腫型の亜型)、上皮型と肉腫型が10%以上ずつ混在する二相型(混合型)の4種に区別され、線維型は特徴がないために診断が困難です。

中皮腫の症状

胸膜中皮腫では、呼吸困難や非胸膜性胸痛の症状が現れることが多く、全身症状は受診時には一般的ではありません。
胸壁やその他の隣接構造物に浸潤がある場合は、激しい痛み、嗄声(させい)、嚥下障害、ホルネル症候群、上腕神経叢障害、腹水の原因となることがあります。
患者の最大80%に胸郭外への広がりがみられ、その場合は、肺門リンパ節、縦隔リンパ節、肝臓、副腎、腎臓などに広がることが一般的です。

アスベスト肺に合併します。初発症状は息切れ、胸痛、咳、胸水による胸部圧迫感などで、疾患が進行するにつれて胸痛が強くなります。患者さんは息切れや漠然とした胸痛、体重減少などを主訴に来院することが多く、胸水が血性になることもありますが、血性胸水は比較的少なく40%以下です。
胸水そのものでは症状は出ませんが、大量の胸水によって肺が圧迫されたり、胸水によって炎症が胸膜に広がることで各種の症状をきたします。肺癌とは異なり、初期に血痰がみられることはありません。
また、まったく症状が認められない場合もあります。胸膜に沿って薄く広がるように浸潤し、嚥下困難や上大静脈症候群を生じることもあります。胸膜の線維性肥厚と胸水貯留がみられ、進行すると胸腔全体、肺内、横隔膜、胸壁に腫瘍細胞浸潤が広がります。

腹膜中皮腫は腹腔内の病気のため、早期にはあまり症状がみられません。病気が進行するにつれて、初発症状として、腹水貯留による腹部膨満感と、腫瘤形成に伴う腹痛があり、頻度はほぼ半々で、両者が同時に生じることは比較的少ないです。
その他の症状として、腰痛、食欲低下、排便異常、腹部のしこりなどがみられます。いずれの症状も、この疾患に特徴的なものではないため、早期発見・診断が難しい病気です。

心膜中皮腫はタンポナーデを引き起こし、脊柱、隣接する軟組織や脳に転移することがあります。心膜中皮腫では心膜炎やタンポナーデの症状がみられます。

用語:悪性中皮腫(malignant mesothelioma)
同義語:中皮腫(mesothelioma)、中皮癌(mesothelial cancer)、体腔癌(coelomic carcinoma)

参考資料:
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
Medical Technology 2009年2月号
Dr.レイの病理学講義(2012)
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 ―state of arts―Ver.6(別冊・医学のあゆみ)(2013)
胸膜全書(2013)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版
トートラ人体解剖生理学原書第9版
都道府県(21大都市再掲)別にみた中皮腫による死亡数の年次推移(平成7年~27年) 人口動態統計(確定数)より http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/chuuhisyu15/

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乳がんの再発・転移について https://oncolo.jp/cancer/breast-recurrence https://oncolo.jp/cancer/breast-recurrence 乳がんの再発・転移について 2017-08-08UTC06:50:28+0000

目次

乳がんが遠隔転移した場合

再発とは、乳がんができ始めたころから体のどこかにあった微小ながん細胞が、初期治療でも死滅せずに、あとになって出てきた状態です。手術した側の乳房やその周囲の皮膚やリンパ節に再び腫瘍ができることを「局所再発」、肺、肝臓、骨など離れたところに発生することを「遠隔転移」といいます。乳がんの場合、10年以上経ってから再発する人もいます。

局所再発したら手術へ

温存した乳房内に再びがんが発生したときには、乳房切除術で乳房をすべて切除します。再び乳房温存手術ができるのは、再発腫瘍の大きさと広がりが非常に小さく、初回治療が不十分だったなど限られた場合だけです。
 
乳房切除術後2年以上経ってから周囲の皮膚や胸壁に再発し、ほかの臓器に転移がなく切除が可能であれば、手術で再発腫瘍とその周辺を取り除きます。放射線療法を受けたことがなければ、術後に放射線治療も行います。

局所再発でも、手術から再発までの期間が短く(一般的には2年以内)、炎症性乳がんのように皮膚や胸壁全体が赤みを帯びている場合には、先に抗がん剤治療、ホルモン療法、分子標的薬治療といった薬物療法を行い、効果があれば手術や放射線療法を行います。

遠隔転移では薬物療法を

肺、肝臓、骨など乳房から離れた部分への遠隔転移の場合には、すでに全身にがん細胞が広がっているので、手術などで取り除くのは難しい状態です。薬による全身療法を行ってがんの進行を抑え、症状を和らげながら、できるだけ長くがんと共存することを目指します。

薬物療法は、ホルモン感受性、HER2タンパク発現の有無といったがん細胞の性質、患者さんの体の状況(閉経の状況、臓器機能)、本人の希望によって選択します。乳がんの薬には、アンスラサイクリン系薬剤、タキサン系薬剤に加え、植物由来の薬剤であるビノレルビン、代謝拮抗剤のゲムシタビン、カペシタビンなどがあり、一つの薬が効かなくなったら、別の薬剤の投与を検討します。

HER2陽性乳がんの人は、タキサン系薬剤に分子標的薬を併用した薬物療法が行われます。トラスツズマブ、ペルツズマブ、T-DM1、ラパチニブなどの抗HER2薬を単独、あるいは組み合わせて治療を継続します。

ホルモン感受性ありの人は再発・転移した場合でも、抗エストロゲン薬とLH-RHアゴニスト製剤、アロマターゼ阻害薬を単独、あるいは組み合わせて、ホルモン療法を継続するのが基本です。ホルモン感受性あり、HER2陽性の人は、ホルモン療法単独のほか、抗HER2薬とホルモン療法、あるいはホルモン薬、抗がん剤と抗HER2薬を併用する場合もあります。

骨転移の場合には、乳がんの薬物療法のほかに、骨転移治療薬のゾレドロン酸やデノスマブを投与し、場合によっては放射線療法や整形外科的な手術を行います。脳転移では主に放射線療法が行われ、病巣が1個でほかの臓器に転移がない場合には手術を考慮します。

薬物療法の進歩により、再発・転移しても仕事、家事、育児など、これまで通りの生活を長期間続けられる人が増えています。

再発・転移を告知されたときには、強いショックを受けるかもしれません。担当医とよく相談し納得して再発治療を受け、自分らしく生きることが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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家族性乳がん・遺伝性乳がん https://oncolo.jp/cancer/breast-hereditary https://oncolo.jp/cancer/breast-hereditary 家族性乳がん・遺伝性乳がん 2017-08-08UTC06:48:19+0000 家族性・遺伝性とは

がんのほとんどは、喫煙、食生活、運動不足など生活習慣や環境が原因ですが、乳がんの中には遺伝性のものが5~10%あるといわれます。これまでの研究で、遺伝的に乳がんを発症しやすい人の多くは、細胞ががん化しないように細胞を修復する役割の遺伝子BRCA1、BRCA2のどちらかに異常(変異)があることがわかっています。

BRCA1、BRCA2のどちらかに変異があると、変異のない人よりも若い年齢で乳がんと卵巣がんを発症しやすく、両側の乳房が乳がんになったり、同じ側の乳房内に別の乳がんができたりするリスクがあります。

乳がんの患者さんにBRCA1、BRCA2に変異があるかどうかは、遺伝子検査と遺伝カウセリングをセットで行っている医療機関(http://hboc.jp/facilities/index.html または、http://www.hboc.info/where/)で調べられます。保険診療ではなく、自費で約20万円かかります。遺伝性の乳がんだとわかったときにはショックを受けることもあり、親や姉妹、子どもなどにも関わる問題なので、遺伝カウセリングとセットで受けることが大切です。

遺伝性の乳がんの場合、乳房温存手術が可能でも乳房切除術を選択したり、反対側の乳房や卵巣の検査を定期的に行うなど、治療方針にも大きく関わります。また、卵巣がんと反対側乳がんの予防のために、卵巣・卵管、あるいは健康な側の乳腺の予防切除を選択できる病院も出てきてます。ただし、予防切除とその後の乳房再建手術は自費診療です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳房再建 https://oncolo.jp/cancer/breast-saiken https://oncolo.jp/cancer/breast-saiken 乳房再建 2017-08-08UTC06:43:07+0000 乳房再建

保険診療で乳房再建も

乳房再建とは、手術で失われたり変形したりした乳房を形成外科的な技術で再建する方法です。乳がんの手術を受ける前に、乳房再建についても医師の説明を聞き、検討することが重要です。乳がんの手術と同時に再建する方法もありますし、乳房再建を希望するかどうかで、乳がんの手術法の選択が変わってくる場合があるからです。

腫瘍が小さくても、美容面を重視するのであれば、乳房温存手術ではなく、乳房切除術あるいは皮下乳腺全摘術(右欄)と再建手術を組み合わせたほうが満足感は高いケースもあります。

乳房再建によって再発が増えたり、再発の発見が遅れたりすることはありません。再建には、がんの手術と同時に行う一次再建と時間をおいて行う二次再建があります。一次再建はがんの切除と同時に行うので、乳房を失う精神的なダメージが少なく、入院が1度で済みます。時間をかけて再建方法を選びたいときや、一次再建を実施していない病院で治療を受けるとき、がんの広がり方などによっては二次再建が適している場合もあります。

再建手術の方法には、患者さん本人の組織(自家組織)を胸に移植する方法と人工乳房(インプラント)を使う方法があります。自家組織による再建も、腹部の筋肉、脂肪と皮膚などを移植する「腹直筋皮弁法」、腹部やおしりなどの脂肪と皮膚に血管がついた組織を移植する「穿通枝皮弁法」、背中の筋肉などを移植する「広背筋皮弁法」の3種類に分けられます。

穿通枝皮弁法は、筋肉を採取しないためダメージが少ないものの、手技が難しく今のところ一部の医療機関でしか行えないのが難点です。

人工乳房による再建では、風船状のエキスパンダー(皮膚拡張器)を胸の筋肉の下に入れ生理食塩水を使って皮膚を伸ばしたあと、人工乳房を挿入します。いずれの再建法でも、乳輪・乳頭の再建は再建乳房の形が安定してから行います。必要なときだけ接着する人工乳房や人工ニップル(つけ乳首)などもあります。

自家組織を使う場合、自分の組織なのでやわらかく自然な仕上がりになりますが、腹部や背中など、組織を取った部分に傷が残ります。

人工乳房を使う場合は新たな傷ができない半面、再建していない側の乳房が下垂するとバランスが悪くなる可能性があります。この方法は、乳がんで乳房切除後や皮下乳腺全摘術後に、日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会の認定施設で所定の研修を受けた認定医による再建を受けた場合に限って保険診療の対象となります。よく比較検討して、自分に合った再建手術を選ぶことが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳がんの放射線療法 https://oncolo.jp/cancer/breast-radiation https://oncolo.jp/cancer/breast-radiation 乳がんの放射線療法 2017-08-08UTC06:40:38+0000 放射線治療

乳房温存手術のあとや乳房切除術でわきの下のリンパ節に転移がある、あるいはしこりが大きい場合には、再発を防ぐための放射線療法が必要です。放射線療法は痛みの治療にも有効です。

放射線療法は、細胞の増殖に必要な遺伝子に作用してがん細胞にダメージを与え、死滅させる局所療法です。手術後の放射線療法の目的は、温存した乳房や乳房切除後の胸壁や周辺のリンパ節からの再発を防ぐことです。乳房温存手術を受ける人は、術後に放射線療法を受ける必要があります(乳房温存療法)。

乳房温存手術では、切除した組織の断面およびその近くにがん細胞が残らない(断端陰性)ように、腫瘍とその周辺を取り除きます。それでも、目に見えない微小ながん細胞が乳房内に残っている危険性があり、放射線療法でそういった微小ながん細胞を死滅させて根絶やしにする必要があるのです。

乳房温存手術後に放射線療法を加えることで、加えなかったときと比べて乳房内再発を約3分の1に減らせます。乳房内再発とは、残った乳房に再びがんが発生することで、その場合には、一般的に乳房切除術が必要になります。

乳房温存療法の一環である放射線療法の回数と期間は、温存乳房に1回1.8~2.0グレイを25回、合計45~50グレイを5週間かけて照射します。わきの下のリンパ節に転移が多数あった人は、鎖骨上窩(首のつけ根の鎖骨の上の部分)のリンパ節も併せて放射線をかけます。

1回の照射時間は1~2分程度なので、仕事を続けながら通院する人もいます。1度にたくさんの放射線を照射しないのは、正常細胞への影響を最小限にとどめるためです。

乳房切除術でも、わきの下のリンパ節に4個以上転移があったときや腫瘍が5センチ以上だった人は、薬物療法のほかに放射線療法を行うと再発のリスクを下げられます。放射線は、腫瘍のあった側の胸壁と鎖骨上窩に1回1.8~2.0グレイを25回程度照射します。

放射線は目に見えず、痛くも熱くもありませんが、治療中、または治療終了後数か月以内の副作用として、倦怠感、皮膚炎、放射線肺臓炎を生じることがあります。

薬物療法と放射線療法を両方受ける必要があるときには、薬物療法が終わって副作用がある程度落ち着いた時点(1か月後ぐらい)から放射線療法を開始します。

放射線療法は、骨転移などの局所的な痛みの軽減にも有効です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳がんの化学療法・副作用 https://oncolo.jp/cancer/breast-reaction https://oncolo.jp/cancer/breast-reaction 乳がんの化学療法・副作用 2017-08-08UTC06:36:31+0000 化学療法の副作用

吐き気やアレルギー反応、血管痛は24時間以内、骨髄抑制、全身倦怠感、下痢、口内炎は3日~2週間目以降に起こりやすい副作用です。脱毛、血栓症など2週間~1か月以上経って出る副作用もあります。

薬物療法で出やすい副作用と症状の強さ、出現時期は、薬によって異なりますし、患者さんによっても個人差があります。副作用に対処する薬の開発が進み、吐き気・嘔吐などのつらい副作用はかなりコントロールできるようになってきました。一般的な出現時期や対処法を知っておくと、ある程度冷静に対処できます。

副作用には、ある程度自分で対処できるものと、我慢せずにすぐに病院へ連絡したほうがよいものがあります。また、自覚症状があるものもあれば、最初は目立った症状がなく検査でわかる副作用もあります。不安があったら担当医や看護師、薬剤師に相談するようにし、副作用を恐れて勝手に薬物療法を中断しないようにしましょう。

乳がんの薬物療法に使う抗がん剤に共通して出現しやすい副作用は、骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板・好中球の減少)です。エピルビシン、シクロホスファミド、ドキソルビシンなど、吐き気が強く出やすい抗がん剤を使う際には、あらかじめ点滴の中に吐き気止めを入れ、セロトニン受容体拮抗薬やステロイドなどを服用します。

エピルビシン、ドキソルビシン、ドセタキセル、パクリタキセルは特に脱毛が出やすい薬です。脱毛は治療を開始してから2~3週間後くらいから始まり、眉毛、まつ毛、体毛が抜ける場合もあります。アンスラサイクリン系薬剤(エピルビシン、ドキソルビシンなど)は心臓に対する副作用に要注意です。

タキサン系薬剤は手や足のしびれ、ピリピリ感、感覚が鈍くなるなどの末梢神経障害が起こりやすい薬です。ボタンをかけにくい、ものを落としやすいなど、日常生活に支障が出始めたら早めに担当医に伝えましょう。

分子標的薬は、抗がん剤で出やすい骨髄抑制、脱毛などの副作用は少ないのですが、抗HER2薬のトラスツズマブ、ペルツズマブ、TMD-1などは、まれに心毒性(心臓機能の低下、心不全)が起こる場合があり、そういった副作用が出た場合には使用を中止します。ベバシズマブは高血圧、タンパク尿、鼻や歯ぐきからの出血、骨髄抑制が起こることがあります。

ホルモン薬も抗がん剤のような副作用は少ないですが、顔がほてったり、急に汗が出たりするホットフラッシュ、更年期障害、性器出血、精神神経症状が強く出る人がいます。また、頻度は低いものの血栓症(肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞)を引き起こす場合があります。LH-RHアゴニスト製剤やアロマターゼ阻害薬は関節のこわばりや痛み、骨粗しょう症が起こりやすい薬なので、定期的に骨密度を測ります。

一般的には、1種類の薬を投与するよりも、複数の薬を併用した場合に、副作用が強く出る傾向があります。重い副作用が出たときには薬物療法を中止し休薬するか、使う薬を変更します。

薬物療法を受けるときには、事前に、どういう副作用が出やすいのか、その副作用の対処法、どういうときに病院へ連絡すべきかなどを確認しておくことが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳がんの化学療法 https://oncolo.jp/cancer/breast-chemo https://oncolo.jp/cancer/breast-chemo 乳がんの化学療法 2017-08-08UTC06:33:31+0000

目次

化学療法

乳がんの化学(薬物)療法には、抗がん剤による治療、ホルモン療法、分子標的薬による治療の3種類の方法があります。治療法は、病期、がん細胞の性質、年齢、本人の希望などに応じて決まります。

乳がんの多くは全身病で、たとえ腫瘍が小さくても、体のどこかに見えないくらい微小ながん細胞が潜んでいる危険性があり、その微小転移のリスクを消滅させるためにも化学(薬物)療法が重要な役割を果たしています。

化学(薬物)療法の目的と段階には、

①手術前に腫瘍を小さくして乳房温存手術をするため(術前(ネオアジュバント)化学(薬物)療法)
②術後に体のどこかに潜んでいるがん細胞を根絶して再発予防するため(術後薬物療法)
③最初からほかの臓器に転移があった場合や再発の治療のため

の大きく3つに分けられます。

また、乳がんの薬物療法には、抗がん剤による治療、ホルモン療法、分子標的薬による治療の3種類があります。どの薬を治療に使うか、あるいは組み合わせて使うかは、病理検査で調べたがん細胞の性質(ホルモン感受性、HER2タンパク発現の有無)と再発リスク、本人の希望などを考慮して決めます。

ホルモン療法と分子標的薬による治療は、がん自体がそれぞれの薬に反応する性質を持っていなければ効果がない治療です。自分のがんの性質と再発リスクを知ることは、治療法を選ぶうえでとても重要です。

術前に腫瘍を小さくする「術前薬物療法」

腫瘍が3センチ以上と大きいけれども、できれば乳房を温存したいという場合には、手術前に薬物療法を行います。また、炎症性乳がんの場合は、まずは薬物療法を行い、腫瘍が縮小したら手術を実施します。

抗がん剤を投与する術前化学療法の期間は3~6か月間です。HER2陽性の人はトラスツズマブを併用します。もともと手術が可能な乳がんは、化学療法を術前、術後のどちらに行っても、生存率や再発率に差はありません。術前化学療法で腫瘍が小さくなる確率は70~90%です。

術前化学療法で腫瘍が小さくなれば、乳房温存手術を受けられる可能性があり、手術による切除範囲も小さくて済みます。術前化学療法で腫瘍が消失した場合には、消失しなかったときと比べて再発リスクが約50%下がり、腫瘍と腋窩リンパ節転移の両方が消失した場合には、再発リスクが70~80%程度低くなります。術前化学療法は、抗がん剤や分子標的薬の効果をみる指標にもなっています。

現在、さまざまな臨床試験が進行中であり、今後は、その効果によって術後の治療法選択が変わってくる可能性もあります。

また、手術可能でホルモン感受性があり、すでに閉経している場合には、術前ホルモン療法を3~6か月行う場合があります。今のところ、閉経前の人の術前ホルモン療法の効果は科学的に証明されていません。ホルモン感受性ありでも、閉経前の人は、臨床試験以外では、術前ホルモン療法の対象にはならないのです。

術前薬物療法のデメリットは、がんが縮小、消失した場合には、術後に切除したものを顕微鏡でみてがんの性質を調べる確定診断が難しくなることです。術前薬物療法中に腫瘍が大きくなる人もいます。本人が、一刻も早くがんを切除したいというときには、術前薬物療法はお勧めできません。

抗がん剤による治療は

手術可能な乳がんで抗がん剤による治療が必要なのは、主に、HER2陽性乳がん、あるいは、ホルモン受容体もHER2も陰性で「トリプルネガティブ」と呼ばれる人です。ホルモン感受性ありの人はホルモン療法が主体になりますが、がんの増殖指数(Ki67)が高い、腋窩リンパ節転移4個以上、腫瘍の広がりが広範であるなど再発リスクの高い場合には抗がん剤治療(HER2陽性の人は分子標的薬も)が併用されます。

再発予防の抗がん剤治療で現在最も効果が高いとされているのは、AC療法(ドキソルビシンとシクロホスファミドを3週間に1度4回)などアンスラサイクリン系薬剤を投与したあと、タキサン系薬剤(パクリタキセルまたはドセタキセル)を追加投与する治療です。術前でも術後でも薬の内容は同じです。

ほかの臓器への遠隔転移がある場合には、副作用が強く出ないように調整しながら1つの治療法をできるだけ長く行います。

副作用が比較的少ない分子標的薬

がん細胞の生存・転移には、さまざまな分子(タンパクや遺伝子)が関わっています。この分子のみを狙い撃ちする薬が分子標的薬です。抗がん剤ががん細胞を殺すために正常細胞まで叩いてしまうのに対し、分子標的薬は、がんの増殖に関わる分子のみをターゲットに狙い撃ちするので、脱毛、吐き気といった大きな副作用が比較的少ない治療法です。

乳がんの代表的な分子標的薬はトラスツズマブ、ペルツズマブ、ラパチニブ、T-DM1(トラスツズマブと抗がん剤エムタンシンの結合薬トラスツズマブエムタンシン)といった抗HER2薬です。がんの増殖に必要な物質を取り込むHER2タンパク受容体を攻撃することで、がんの増殖を抑えます。これらの薬は、がん細胞がHER2タンパクを持っている(陽性) 人にのみ効果があります。

乳がんでHER2陽性の人は15~20%です。術前、あるいは術後にトラスツズマブをタキサン系薬剤と組み合わせて1年間投与することで、再発リスクを36%減らせます。

HER2陽性乳がんは、比較的予後の悪いがんとされてきましたが、トラスツズマブなど抗HER2薬の登場で、生存率が大きく改善しました。HER2陽性乳がんの人は、再発・転移した場合にも、抗HER2薬と抗がん剤を併用、あるいは2つの抗HER2薬を組み合わせた治療などを行います。

閉経前と後で異なるホルモン療法

乳がんには、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の刺激によって増殖するタイプがあります。ホルモン療法は、ホルモン感受性ありの人に対し、体内のエストロゲンを減らしたり、エストロゲンの取り込み口であるホルモン受容体に働き、エストロゲンとの結合を邪魔することでがんの増殖を抑える治療法です。

女性ホルモンをつくる機能は閉経を境に大きく変わります。そのため、ホルモン療法の内容は閉経前か閉経後かで異なります。閉経しているかが不明なときは、血液中のエストロゲンと卵胞刺激ホルモンを測って判定します。

閉経前には、エストロゲンは主に卵巣で作られます。脳の視床下部が指令を出すと、下垂体が出す「性腺刺激ホルモン」に刺激され卵巣がエストロゲンをつくるのです。閉経前のホルモン療法に用いられるLH-RHアゴニスト製剤は、下垂体から指令が出ないようにし、その結果、卵巣からのエストロゲン分泌を抑える薬です。

閉経前でホルモン感受性ありの人は、術後に、LH-RHアゴニスト製剤(卵巣機能抑制薬)を1か月または3か月に1回、2~5年間皮下注射し、抗エストロゲン薬のタモキシフェンを5年間、または10年間服用するのが標準治療です。

一方、閉経後は、卵巣ではなく、腎臓のすぐ上にある副腎皮質から分泌される男性ホルモン「アンドロゲン」からエストロゲンがつくられます。その過程で働くのが、脂肪組織などにある「アロマターゼ」ですが、その働きを阻害するアロマターゼ阻害薬を使うとエストロゲンがつくられず、がんの増殖が抑えられます。

閉経後の再発予防治療としては、5年間アロマターゼ阻害薬を服用するのが標準治療です。術前にこの薬を使った場合には、術後と合わせて5年間になるようにします。

タモキシフェンを2~5年間服用後に閉経した人は、2~5年間アロマターゼ阻害薬の服用を追加するとさらに再発が抑えられます。再発・転移した場合も、ホルモン感受性ありの人はホルモン療法やmTOR阻害薬のエベロリムスなどを用いた治療を続けます。

さらに進む個別化治療

ホルモン感受性ありで腋窩リンパ節転移があったときや増殖指標のKi67が高いときには、抗がん剤治療(HER2陽性の人は抗HER2薬を併用)後にホルモン療法を行うのが一般的です。しかし、抗がん剤治療を行うべきか、専門家の間でも意見が分かれるのが、ホルモン感受性ありで再発リスクが中程度(グレード2、Ki67中程度、リンパ節転移なし)の人です。

このような人のがん細胞の中にある21の遺伝子を調べ、再発リスクと抗がん剤の効き目を調べるのが「オンコタイプDX検査」です。保険の対象ではなく検査料は自費(約40万~50万円)になるので希望者のみですが、抗がん剤の効果があるかどうかが事前にわかるので、無駄な治療をしなくて済みます。

開発中の検査法も含め、抗がん剤や分子標的薬の効果が得られる人が事前にわかるようになれば、乳がん治療はさらに個別化し、一人ひとり違ったものになるとみられています。

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乳がんの手術療法 https://oncolo.jp/cancer/breast-surgery https://oncolo.jp/cancer/breast-surgery 乳がんの手術療法 2017-08-08UTC06:31:09+0000

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手術(外科治療)

乳がん治療における標準的な手術法には、乳房を残す乳房温存手術と、乳房を全部切除する乳房切除術があります。手術を受ける前に、乳房再建を受けたいかどうかも考えておく必要があります。

乳房温存手術と乳房切除術

乳がんの手術の目的は、①局所のがんを取り除く②手術で切除した病変を病理検査で詳しく調べ、その結果からがんの性質を確定診断することです。標準的な手術法は、乳房温存手術あるいは乳房切除術です。

乳房温存手術は乳房を残して、病変とその周辺を部分的に取り除く方法、乳房切除術は、大胸筋や小胸筋といった胸の筋肉を残して、乳房をすべて切除する手術法です。乳房温存手術と放射線療法を組み合わせた乳房温存療法は、乳房切除術と同等の治療成績が得られることがわかっています。

乳房温存手術の対象になるかどうかは、腫瘍と乳房の大きさのバランスによって決まります。日本では、腫瘍の大きさ3センチ以下が目安となっています。腫瘍が大きくても温存手術を希望する人は、術前に薬物療法を受けて腫瘍が縮小すれば、乳房温存手術の対象になります。

ただ、腫瘍の大きさと乳房のバランスによっては、乳房温存手術を受けたとしても、乳房が変形してしまうなど、満足のいく結果が得られない場合があります。どちらの手術を受けるかを選べるときには、担当医に術後の乳房や傷跡がどのようになるのか、絵や写真でイメージを見せてもらって検討しましょう。

なお、次の①~③に当てはまるときと、本人が乳房温存を希望しないときには乳房温存手術の適応にはなりません。

①2つ以上のがんのしこりが同じ側の乳房の離れた場所にある。
②乳がんが広範囲にわたって広がっている。
③放射線療法を行う体位が取れない場合や妊娠中などの理由で、温存乳房への放射線療法が行えない。

センチネルリンパ節生検とは

どちらの手術法を受ける場合でも、術前にわきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)に明らかに転移があると診断されたときには、現時点ではリンパ節を郭清(切除)するのが標準治療です。わきの下のリンパ節を郭清する目的は、腋窩リンパ節転移の個数や大きさを調べるため、そして、再発を防ぐためです。

触診や画像診断などで、わきの下のリンパ節への転移がなさそうだと診断されているときには、手術中、あるいは術前の検査として、必要に応じてセンチネルリンパ節生検を行い、そこで転移の有無を顕微鏡で調べます。

センチネルリンパ節は、腋窩リンパ節の中で最初にがん細胞がたどり着く場所であり、見張りリンパ節とも呼ばれます。センチネルリンパ節に転移がなければ、そのほかのリンパ節に転移がある危険性が低いので腋窩リンパ節郭清を省略できます。

最近の研究では、センチネルリンパ節への転移が2ミリ以下と微小であれば、郭清してもしなくても予後に影響はないとの結果が出ており、微小転移なら腋窩リンパ節郭清を行わないのが標準治療になりつつあります。

手術の後遺症

乳がんの手術の主な後遺症は、リンパ浮腫と慢性的な痛みです。肩関節が動かしにくくなることもあるので術後はリハビリ体操を続け、痛みなどの症状は医療者に相談しましょう。

リンパ浮腫の予防にもなるリハビリ体操

手術でわきの下のリンパ節郭清をしたときには、リンパ液の流れが悪くなり、肩関節が拘縮して動かしにくくなることがあります。予防のためには、リンパ液を外に出すドレーンをつけている間は、ボールを握る運動や、指を1本ずつ動かす指の曲げ伸ばし運動、ドレーンが抜けてからは、腕の挙上運動や肩関節を回す運動などのリハビリテーションを1日3回3か月以上継続すると効果的です。

手術の後遺症として最も問題になるのは、リンパ節郭清や放射線療法が原因で、リンパ液がたまって腕が腫れた状態になるリンパ浮腫です。リハビリテーションは、リンパ浮腫の予防にも役立つと考えられています。リンパ浮腫を防ぐには、重いものを持ったり、腕を強く振るような運動を避けることも大切です。また、体を締めつけるような下着や衣服は避けましょう。

皮膚に傷ができると、腕の血液の循環量が増え、リンパ浮腫を発症しやすくなるので、日ごろから、虫刺されやけが、細菌感染、日焼けなどをしないように気をつけることも大切です。鍼・灸や強い力でのマッサージは逆効果なので、絶対に行わないようにしてください。

治療は、弾性スリーブ(着衣)・グローブ、弾性包帯による圧迫療法、圧迫療法をした状態での運動療法、手を使ったリンパドレナージ、皮膚の保湿ケアを組み合わせて行います。圧迫療法に使う弾性スリーブや弾性包帯は保険診療の対象になります。10ミリ以上腕回りが太くなったとき、腕のむくみや腫れがあるときには、担当医に相談しましょう。リンパ浮腫の治療を専門にしたリンパ浮腫外来がある医療機関もあります。

術後の痛みは我慢せず医療者へ伝えよう

手術後は麻酔薬や鎮痛薬を使って痛みを抑えますが、強い痛みを感じるようなら我慢せずに担当医や看護師に伝えましょう。痛みを我慢し過ぎると、かえって痛みを感じやすくなり、より強い薬を使わないとコントロールできない状態になります。リンパ節郭清をしたときには、手術の傷やわきの下の周辺の知覚が低下することがあります。

こういった痛み、違和感、しびれ、知覚低下などは、術後数か月でほとんど感じなくなるのが一般的ですが、知覚異常、鈍痛、神経痛のようなキリキリとした痛みが数年以上続く人もいます。耐えがたい痛みや痛む回数は徐々に少なくなる人が多いものの、眠れない、仕事や家事ができないなど日常生活に支障があるようなら、緩和ケア外来や麻酔科、ペインクリニックで相談しましょう。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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第15回日本臨床腫瘍学術学会(JSMO)レポート part.2 ~ペイシェント・アドボケイト・プログラムに参加して~ https://oncolo.jp/blog/20170808kn https://oncolo.jp/blog/20170808kn 第15回日本臨床腫瘍学術学会(JSMO)レポート part.2 ~ペイシェント・アドボケイト・プログラムに参加して~ 2017-08-08UTC05:56:45+0000 2017年7月26日から27日にかけて開催されたJSMO。今年の特徴は、神戸会場と岡山大学鹿田キャンパス内Junko Fukutake Hallを同時中継し、各地の患者会などの団体から活動を発表する相互交流プログラムが実施されました。Part.1レポートに引き続き、乳がんサバイバーであるオンコロスタッフの中島がお伝えします。

ペイシェント・アドボゲイト・プログラム(以下:PAP)とは?

英語で表すとPatient Advocate Program。日本語に訳するとPatient=患者、Advocate=代弁者。患者さんの代表として、各々の活動を発表するプログラムです。

より良いがん医療環境実現のためには、学会のようなアカデミアや医療者だけではなく、患者さんやご家族も含めあらゆる医療に関わる、または関係を持つ人々が、がん医療の進歩や課題を共有し、新たな時代を切り拓いていかねばならないと考えられ、今回の学術集会のテーマにあるように、『いつでも、どこでも、誰でも』が、最適ながん医療を受けられる社会の実現に向け、学び合う機会を目的に設けられました。

わかりやすいプログラム

PAPは、学会3日間を通じて、同じ会場で朝9:30より連日開催されました。
司会進行は、認定NPO法人キャンサーネットジャパン 理事 川上祥子さんが会期中を通して務められ、そのスムーズな進行は岡山会場との交流を盛り立ててくださいました。

ご参加者のそのほとんどが患者さんやそのご家族のため、がんについて学ぶ機会として、医療従事者からは非常にわかりやすい内容のご講義が発表されました。
11月のOMCEセミナーでご講義される大野 智先生(大阪大学大学院医学系研究科 統合医療学寄附講座 准教授)からは「エビデンスってなんだろう」をテーマにご登壇いただきました。よく耳にする『エビデンス』とは、「医学において、臨床結果などの科学的根拠。その治療法がよいとされる証拠。」という意味です。治療方針を決定する際、主治医から「エビデンスに基づいて~・・・」という説明を耳にする場面が多いと思います。
よく聞く言葉だからこそ、いま一度立ち返って学ぶことができました。日本の医療においては、「エビデンスに基づいた治療」=「標準治療」が、最良の医療と考えられています。

このように、先生方からはがん治療に関わる、副作用対策からリハビリテーションの重要性、緩和ケアとはどのようなものか、など、基本的かつ重要なテーマが取り上げられました。

相互交流プログラム

昨年のJSMOでもPAPのプログラムは存在していましたが、2017年度の最大の特徴として、岡山会場と同時中継し、公開講座形式で積極的な意見交換が行われたことが挙げられます。
神戸会場からの発表は岡山会場のスクリーンに、また岡山会場からの発表は神戸会場のスクリーンに中継され、会場は離れていても双方の参加者同士が一体感を持てる時間となりました。

『オンコロな人』でご登場いただいた、一般社団法人キャンサーペアレンツ代表の西口 洋平さんNPO法人 肺がん患者の会「ワンステップ!」代表の長谷川一男さんや、希少がんである肉腫の患者会「肉腫(サルコーマ)の会 たんぽぽ」代表の押田 輝美さんなどが、「患者会の活動」や「がん医療向上のために患者ができること」をテーマにご登壇されました。

岡山で活動をされている団体からも多くの日々の活動が発表され、全国各地で患者会が地元に根付き、ご自身の体験を生かされてご活躍されていることを非常に心強く感じました。

サバイバー同志が支え合う時代

神戸、岡山、各会場からは積極的な質疑応答が同時中継されました。各患者会団体からの発表は、それぞれに特徴を持つ活動をされており、非常に興味深く聴講させていただきました。

事実、自身も治療の真っ最中に患者会に助けられた一人です。きつい治療に気持ちがついていけなくなりそうだった時、主治医の答えは「この病院の心療内科は予約でいっぱいだから、自宅近辺のクリニックを探してみては?」のアドバイスに、当時の自分は主治医から見放された気持ちになりました。その時に支えとなり救ってくれたのは、患者会の存在でした。
間違った解釈をすればエビデンスのない医療に導かれてしまうインターネット社会である一方、患者会の存在を教えてくれたインターネットに感謝しています。
健康な人からみれば表現は悪いかもしれませんが、“同病相哀れむ”と映るかもしれません。逆を言えば“同病だからこそ、分かり合える、支え合える“ことが患者会の大きな存在意義とも言えます。

患者の精神的ケアは、患者会の皆さんが大きな役割を担っているのが現状です。相互交流プログラムは、より多くの医療者の方々に聴講いただきたかったプログラムでもありました。

がんと対峙する新薬を

神戸会場のご参加者のおひとりから、ご意見が挙がりました。
「私はがんを患ってから長い闘病生活を続けている。この世の中からがんを治す薬を一刻も早く開発して欲しい。そのためには、自分がモルモットになっても全く構わない。どうか、一刻も早くがんの薬の開発を!」。
がんの治験・臨床の情報を発信しているサイト『オンコロ』のスタッフとして、このご意見は胸が締め付けられる想いで聞いておりました。
“モルモット”という表現にまず驚きました。子どもの頃、理科の実験で聞いた程度の言葉が、患者さんご自身から発せられた瞬間は、会場が真摯で緊張した空間となりました。

私たちオンコロのミッションは、がん患者さん・ご家族、がん医療に関わる全ての方々に対し、がんの臨床試験(治験)・臨床研究を含む有益ながん医療情報を一般の方々にもわかるような形で発信することです。
私たちが発信する臨床・治験情報の提供は、患者さんやそのご家族の悩みに寄り添いながらご紹介する事を常に念頭においています。

このご意見が、医療に尽力されているどれほどの方々に伝わったでしょうか。一日も早いがんを治す素晴らしい新薬の開発を、今後も願わずにはいられません。

オンコロのビジョンである、がん患者さん・ご家族、がん医療に関わる全て人々がつながり、がんの臨床試験(治験)の活性化及びより良いがん医療環境の実現に資することが、夢だけで終わらぬよう、このご意見を忘れずに、オンコロはこれからも有益な情報を発信していきます。

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【不定期連載 第2回】新米パパのがん闘病記 治療法、なにをどう選ぶ?人参ジュースからプレシジョン・メディシンまで ~セカンドオピニオン編~ https://oncolo.jp/mystory/humanyy_2 https://oncolo.jp/mystory/humanyy_2 【不定期連載 第2回】新米パパのがん闘病記 治療法、なにをどう選ぶ?人参ジュースからプレシジョン・メディシンまで ~セカンドオピニオン編~ 2017-08-08UTC01:36:41+0000 第一子誕生を翌月に控え受診した健康診断で、食道に腫瘍があることが発覚!大きな病気とは無縁だった働き盛りの私が検査入院することに。その検査入院でついに腫瘍の正体がわかりました。
第1回~発覚編~はコチラ

2.セカンドオピニオンってどこにお願いすればいいの?

A病院で検査入院が始まった。2012年7月のこと。
内視鏡、CT、PETCT、穿刺術…こんな感じの検査だったと思う。詳しい結果が出るまでに、主治医からは考えられる可能性を告げられた。

『まず、一番可能性が高いのが平滑筋種。これは悪性じゃないから手術すれば済む。つぎにGIST。これは…ちょっとタチ悪いねん。あと、可能性低いけど、平滑筋肉腫。この大きさでこれやとかなりヤバイねん』

親しみやすい、関西弁のタメ口で語られたのはこんな内容だった。「タチ悪い」「ヤバい」ってどんなんやねん・・・今から思えば、段階を踏んで伝えることでショックを和らげる狙いがあったのかもしれない。しかし受け手である私は「へぇー、そうなんだー、すごいねー」と、けものフレンズのサーバルちゃん的楽観脳しか持ち合わせていなかった。

そして告知の時が訪れる。
検査入院中、別室に呼ばれた。

『GISTやったわ…』
「え?あのタチが悪いって言ってたやつですか?」
『そう。』
「でもがんじゃないんですよね?」
『いや、まあ、悪性やねん…』
「…」

ドラマのように、泣き崩れたり、頭が真っ白になったりということはなかった。
なんでこんなことに・・・いつもコンビニのおにぎり後ろから取ってるからか。でも世の中もっと悪い奴もいるはず。どうやら原因は不明らしい。

腫瘍の大きさからして悪性度は高そうだった。しかし幸い手術もできるようだし、完治の可能性がないわけではない。死ぬかもしれないとは感じたが、割と冷静に受け止めることができた。阪神大震災に時に味わった、圧倒的な死の予感を思い出せば恐怖も薄らいだ。

ただ、妻に電話で結果を伝えたとき、一瞬嗚咽を飲み込んだことはここだけの話。先の見えない不安、周囲に取り残されるような孤独、様々な感情が刹那に渦巻いたのだろう。私も人の子だったようだ。あ、そうそう、前回お伝えしたベンチプレスの重量は120kgだったけどスクワットは140kgね(みなさん気になってたと思うので)

さて、その夜から情報収集が始まった。

GIST(消化管間質腫瘍)という聞きなれない病だったが、概要はすぐに把握できた。さすがGoogle先生(ただGoogle先生に教えてもらえるのは概要までで、本当に欲しい情報には届かないということがわかるのはこの後の話)

・10万人に1~2人の希少がん。肉腫に分類される。
・胃あるいは小腸で発見されるケースがほとんどで、私のように食道にできることはごく稀らしい。
・GISTの最も有効な治療法は、外科手術。
・グリベック(イマチニブ)という薬の登場で飛躍的に予後が改善されたらしい。
・通常がんではステージという分け方があるが、GISTの場合はサイズや腫瘍の形に関係なく再発の可能性があるため、腫瘍サイズとともに増殖力(腫瘍細胞の分裂の速さ)や腫瘍の発生場所を加味して、再発リスク別に「超低リスク」「低リスク」「中リスク」「高リスク」の4つに分類されるらしい。これは手術で腫瘍を切り取って病理検査に出してみないとわからない。ただ私の場合腫瘍径が8cm大と大きいので悪性度は高そう。

というわけで、A病院の医師からはできるだけ早い手術を勧められた。食道を全摘し、その後3年間アジュバント療法(再発防止のための抗がん剤治療治療)をしましょうというのが提示された治療方針だった。

が、私には2点気になることがあった。まずひとつめ。食道を全摘したくなかった。医師からの説明や、ネットの情報から食道全摘術は非常に後遺症の大きい手術だと知ったからである。なにしろ当時趣味は食べ歩きと筋トレ。美味しいものをたくさん食べたいし、プロテインも飲まなければならない。消化機能が大幅に落ちては自分が自分でなくなってしまう。そしてふたつめ。A病院は一流と言われる大学病院である。難易度の高い食道の手術に関しても実績は十分。

ただGISTの説明になると医師の説明の語尾に「・・・らしいねん」という親しみやすくも、頼りない関西弁がもれなくついてくるのである。

「・・・らしいねん」このままこの病院で治療を受けては後々後悔することになるかもしれない。セカンドオピニオンというカードを切ることにした。噂では、セカンドオピニオンを希望すると医師があからさまに嫌な顔をしたり、怒られ、転院を促されることもあると聞く。恐ろしや。私も世間話から切り出し、先生の人柄を褒めつつ・・・と、少し気を遣ったが、私の担当医さんは全く嫌な顔をせず紹介状を書いてくれることに(普通のことなのかもしれないけど、ありがたし。何もかもが初体験のがん患者は不安の塊。快い対応が心身の負担を大きく軽減してくれるのである)。手術の緊急度は高めとの見方で、最短で手術可能な2週間後に仮の手術予約をし、その間にセカンドオピニオンを受診することにした。

しかしここで問題が出てくる。どこにセカンドオピニオンをお願いしていいかわからないのだ。
そこで3つのルートから情報収集を開始することにした。
①知人に相談。医療に明るい人を紹介してもらう。
②ネットと書籍で自分で調べる。
③患者会など患者のネットワークから体験者ならではの情報を収集する。

①は結局会社の上司が医療に関係する方を紹介してくれ、関西の消化器外科の名医と言われる医師、信頼できる病院をピックアップしていただくことができた。

②ネットを見ると、どうやら食道の手術は消化器系の中でも最も難易度が高いことがわかった。後遺症も大きいらしい。本屋に行くと「病院の実力」や「名医ランキング」なる本が平積みで置いてあった。Webでも「がん種」+「名医、病院、実力、選ぶ」等を入力すると大体それらしいサイトがヒット。開胸、開腹、胸腔鏡、腹腔鏡等、手術の術式別や手術以外の治療(化学放射線療法)みたいな治療実績データがベースとなっている。サイトや書籍によっては、その病院の特徴やがん種によって選ぶポイントなども記載されている。しかしながら、希少がんかつ、その中でもさらに珍しい食道にできたGISTに関する治療についてはデータを見つけることができなかった。なので、食道がんの実績を参考にすることに。すると、大体①で教えていただいた傾向と一致した。だから正しいというわけではないけれど、がん医療界の常識を知り、「どこかに知る人ぞ知るスーパードクターがいるはず」という終わりない幻想から抜け出して、納得して次のステップに進むには有益な工程だったと思う(標準治療が適用できる段階においては、なのだけど・・・)

③これは人とのコミュニケーションに難がある私に代わって、妻ががんばってくれた。感謝である。色々と世話を焼いてくれる妻のおかげで私は未だに飛行機のチケットの取り方も知らない。いずれどこかのタイミングで梯子を外して、慌てふためく私を眺めながらほくそ笑む気なのかもしれない・・・脱線したが、妻はネットでGISTERSなる患者コミュニティをみつけ、掲示板やSNSから情報収集をしてくれた。そこで、「GISTは希少がん故、医師によって知識・経験の差が大きい。できるだけ専門医を受診すべきである」という意見を患者の先輩方からいただいた。この助言は今から思うと後悔のない治療を選択する上で非常に大きかった。

以上から治療を受ける病院・医師を決める上で、私なりに3つの指針を得ることができた。
①自身の病気(GIST)の専門家であること
②適用される手術(食道の手術)に対し、十分な実績があること
③命が最優先だが、できれば臓器(食道)温存の可能性等、体にかかる負担とQOLの低下が最小限であること

この後、この3つの指針を持ち、4つの病院でセカンドオピニオンを受け、治療を受ける病院を決定していく。長女が誕生する一週間前である。

【第三弾】転院、治療法の選択へ。恐怖の人参ジュース

著者

名前:谷島 雄一郎(やじま ゆういちろう)
1977年生まれ。一児のパパ。大阪ガス(株)近畿圏部ソーシャルデザイン室に勤務。社会課題の解決や、地域活性化に携わる。長女が誕生する直前の2012年7月、食道に希少がん(GIST )が見つかる。当時34歳。既に転移もあり、手術をするも1年後に再発。以来、様々な治療を繰り返しながら防戦中。15年9月、「がん経験を新しい価値に変えて社会に活かす」をテーマにしたプロジェクト「ダカラコソクリエイト」を始動。働く世代でがんを経験した自分たちダカラコソできることを医療の枠を超えて形にすべく活動している。http://www.dakarakosocreate.com/

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【治験広告】慢性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病対象 新規分子標的薬(BCL-2阻害薬)の治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0039 https://oncolo.jp/ct/ad0039 【治験広告】慢性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病対象 新規分子標的薬(BCL-2阻害薬)の治験のご案内 2017-08-07UTC07:00:24+0000 本ページはアッヴィ合同会社からの委託による治験広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載します。

本ページは、「慢性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病対象 新規分子標的薬(BCL-2阻害薬)の治験」の応募ページとなります。治験への参加をご希望される方は、下記の参加ボタンよりお申込みいただくか、お電話にてご連絡下さい。メールでのお問い合わせも可能ですので下記をご参照下さい。




※インターネット上のアンケート回答ページに移動します。

【お電話でのご連絡先、またはメールでのお問合せ先】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

この治験の対象となる白血病

この治験の対象となる白血病は、再発・難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)と、未治療又は前治療が1ラインまでの急性骨髄性白血病(AML)となります。本治験への参加条件は非常に複雑となっているため、興味がある方はまずはお問い合わせ下さい。

再発・難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)

慢性リンパ性白血病は欧米の成人に最もよく見られる白血病である一方、日本では稀な白血病です。多くは緩徐な経過を示しますが、一部に進行が速く予後不良な方もみうけられます。

治療法は年齢、臨床病期、予想生存期間及び治療によって予想される毒性などに基づいて決定されます。再発・難治性の慢性リンパ性白血病患者(CLL)に対する治療としては、フルダラビン+シクロホスファミド、並びに最初の治療においてフルダラビンを用いた際に抵抗性もしくはその治療後に再発した場合は、アレムツズマブやベンダムスチン、オファツムマブやイブルチニブといった治療を行うことが可能です。

しかしながら、依然として多くの患者にとっては難治性の疾患であり、既存の治療法では、再発又は難治性CLLの完治を達成することは難しいと考えられています。同種幹細胞移植が唯一の根治的なアプローチとして知られていますが、一般的に予後不良の疾患特性を有する若年の患者に対してのみ考慮します。更に、このような対象患者でも、治療に関連する疾患及び死亡など、高いリスクを伴います。

故に、更なる新薬開発が重要となります。

急性骨髄性白血病(AML)

急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄、末梢血及び骨髄外組織における骨髄芽球が増殖する病態を示し、正常な造血機能を障害します。成人で最もよく見られる急性白血病であり、2014年の日本での年間発症数は5,535名と推定され、診断時の3分の2は65歳以上となります。

AML患者における推奨される初期治療として、患者が適応できると考えられる場合は、アントラサイクリン系薬剤を含む強力化学療法を受け、そのベネフィットを得ることです。一方で、高齢者のAMLは生物学的及び臨床的に異なる疾患であり、化学療法に対する反応が乏しく、奏効率が低く、無増悪の期間及び生存期間が短いとされています。更に一部の若年患者を含め、合併症の存在や心臓・肝臓・腎臓などの機能障害などは、強力化学療法に耐え、高頻度で発生する生命を脅かす感染症から生きながらえる力を減少させます。

故に、強力化学療法に非適応な、高齢者や一部の若年患者を含む、急性骨髄性白血病患者のための生存率向上をもたらし得る薬剤開発が必要となります。

 

治験薬「BCL-2阻害薬」について

治験薬は「BCL-2阻害薬」という種類の経口の分子標的薬です。

慢性リンパ性白血病細胞や急性骨髄性白血病細胞には、がん細胞を死に導くプロセス(アポトーシス)を抑制するBCL-2というタンパクが多く存在することがわかっています。すなわち、BCL-2タンパクが存在することから、本来、異常をきたし壊れるべき細胞が生存し増殖を続けてしまいます。

この治験薬は、BCL-2タンパクを抑制することにより、アポトーシスを活性化させて、がん細胞を死滅化させます。


この治験薬は、海外で実施された臨床試験により、効果と安全性のデータが構築されてきており、慢性リンパ性白血病(CLL)においては、2016年4月に米国食品医薬品局(FDA)より「17p欠失染色体異常を有し、1回以上の治療歴のある慢性リンパ性白血病(CLL)」の適応にて承認されています。欧州においても2016年12月に承認されています。また、急性骨髄性白血病においては、2016年1月にFDAより「画期的治療薬」の指定を受けています。

今回、日本での承認に必要なデータを集めるために本治験は実施されています。

今回の治験について

治験の参加条件

今回の治験は、「再発・難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)患者」および「未治療または前治療が1ラインまでの急性骨髄性白血病(AML)患者」の方を対象としています。参加条件を確認したい方は以下からお問い合わせ下さい。


※インターネット上のアンケート回答ページに移動します。

【お電話でのご連絡先、またはメールでのお問合せ先】
 オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

治験薬の投与方法

治験に参加された場合、既存の治療薬との併用療法として治験薬である「BCL-2阻害薬」を使用することになります。「急性骨髄性白血病(AML)の方は「アザシチジン」との併用となり、「慢性リンパ性白血病(CLL)」の方は「リツキシマブ」の併用となります。治験薬は、がんが進行するまで、または副作用等の毒性で使用継続が困難になるまで使用することになります(最長2年間)。

なお、治験薬は経口製剤となり、アサシチジンとリツキシマブは注射(点滴)製剤となります。治験薬は毎日服薬、アサシチジンは毎月最初の7日間に1日1回投与、リツキシマブは毎月1回(計6回)投与されます。

費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「一部の薬剤費」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験製品を開発しているアッヴィ合同会社が負担します。また、治験に参加される場合の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用をアッヴィ合同会社が一定額負担します。詳しくは本治験の広告時事務局や治験を実施している医療機関の治験担当スタッフにご確認ください。

治験とは

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、承認を目的としてデータを集める過程を治験といいます。

治験についての詳細はコチラ※
治験に関するQ&Aはコチラ※

治験実施医療機関の所在地

治験実施医療機関所在地は以下の通りとなります。
慢性リンパ性白血病(CLL)の実施医療機関
  ・宮城県仙台市
  (今後の追加エリアは関東地方・東海地方・九州地方を予定しております。)

急性骨髄性白血病(AML)の実施医療機関
  ・宮城県仙台市
  ・福井県吉田郡永平寺町
  (今後の追加エリアは関東地方・東海地方・九州地方を予定しております。)

※実際の治験実施医療機関名は本治験の広告事務局での聞き取り及びアンケート結果にて適格の場合にご連絡いたします。
※本治験は全国の複数の医療機関で実施していますが、本治験広告は、各治験実施医療機関の審査にて承認されてから順次掲載します。よって、その他にも、治験実施医療機関が追加される可能性があります。

参加の流れ(お問い合わせ)

本治験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問い合わせ下さい。
【インターネットでの申し込み】

※インターネット上のアンケート回答ページに移動します。

【お電話でのご連絡先、またはメールでのお問合せ先】
 オンコロ問合せ窓口:0120-974-268(平日:10:00~18:30)
 メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com



プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの担当医、治験実施施設の担当医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。

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【臨床試験広告】小腸腺がん対象 手術後の再発予防のための医師主導臨床試験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0040 https://oncolo.jp/ct/ad0040 【臨床試験広告】小腸腺がん対象 手術後の再発予防のための医師主導臨床試験のご案内 2017-08-07UTC04:30:39+0000 本ページは、国立がん研究センター中央病院からの委託による医師主導臨床試験の広告となります。なお、臨床試験は日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)が実施しています。また、臨床試験を実施する実施医療機関の倫理審査委員会の審査・承認を受けたものを掲載しています。

本ページは、「手術後の小腸腺がん患者を対象とした術後化学療法に関する医師主導臨床試験」への応募ページとなります。臨床試験への参加をご希望される方は、参加応募フォームからまたはお電話にてお申込みください。
参加条件確認

【お問い合わせ電話番号】
Webサイト『オンコロ』:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

臨床試験の概要

臨床試験の目的について


この臨床試験は「小腸腺がん」と診断され、手術を受け、目に見えるがんが取り切れたと判断されている患者が対象に、「術後化学療法としてカペシタビンとオキサリプラチン併用療法を受けた場合(CAPOX;カポックス療法)」と「無治療にて経過観察の場合(手術単独療法)」を比較検討することを目的としています。

この臨床試験には計150人の患者に参加頂き、1対1の割合で手術単独療法または術後CAPOX療法を実施することになります。

なお、小腸腺がんとは、十二指腸腺がん(ファーター乳頭部がんを除く)、空腸腺がん、回腸腺がんをさします。

小腸腺がんの術後化学療法の現状とこの臨床試験の意義

がんに対する治療法には、手術とあわせて、再発予防を目的とした抗がん剤による治療(化学療法)を行うことがあります。しかし、小腸腺がんについては、手術後の化学療法による再発予防効果がどのくらいあるのかはまだ不明です。そのため、これまでのところ、手術で取り除くことができる小腸腺がんに対する標準治療※1は、手術のみの治療(手術単独療法)です。

これまでの報告によると、小腸腺がんの状態の患者が手術を受けた場合、手術をした日から5年後に生存されている方はステージ1の場合およそ5~6割、ステージ2の場合およそ4~5割、ステージ3の場合およそ2~3割であるといわれています。

胃がんや大腸がんでは、手術後に抗がん剤治療を行うほうが手術のみで治療を終える場合に比べ、がんの再発を抑えられることがわかっています。このような、手術後に行う抗がん剤治療のことを「術後化学療法」と呼びます。同様に小腸腺がんでも、再発を予防する術後化学療法の開発が必要であると考えられています。

しかし、小腸腺がんには有効な抗がん剤の選択肢が乏しく、また、稀ながんであることから、大規模な臨床試験によって効果を確かめることが難しいため、現在のところ、保険適用されている抗がん剤はなく、最適な化学療法も確立していません。

このような中、国内外の医療機関では、探索的に転移性小腸腺がんへの化学療法の検討が行われており、少しずつですが、研究結果が報告されつつあります。これらの研究結果のうち、大腸がんの治療にも用いられる「カペシタビン」と「オキサリプラチン」という2種類の抗がん剤を組み合わせる「CAPOX療法」が、転移性小腸腺がんに有効であることが分かってきており、再発予防を目的とした術後化学療法としても治療効果が期待されています。

しかし、CAPOX療法は、下痢、吐き気、アレルギー反応などの副作用があることが知られています。また、小腸腺がんの再発予防効果は不明であり、手術単独療法と比べて、本当に効果があるのかどうかも明らかではありません。

そこで今回、手術単独療法よりも、手術後に術後化学療法としてCAPOX療法を行うほうが優れているかどうかを調べるための臨床試験を計画しました。

※1 標準治療とは、現在までに効果が科学的に証明されている治療法や、臨床試験によって得られた証拠に基づいて行われる治療を指します。または、他の治療よりもよいと考えられ、これまで広く行われてきた治療を指すこともあります。

※2 これらの数字はこれまでの研究の結果の一つを示しております。個々の患者の余命を正確に予測することは現在の医学では不可能です。

臨床試験に関するQ&A

Q:どのような方が対象となりますか?

本試験の対象になる方は以下の通りです。

・16歳以上74歳以下の方
・小腸腺がん(十二指腸腺がん、空腸線がん、回腸腺がん)と診断され、手術でがんが完全切除されている方
・(術後の)ステージ1~3の方
・他臓器への転移がないことが確認されている方
・これまでに化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法を受けたことがない方
・手術後84日以内の方

Q:スケジュールを教えてください。

この臨床試験に参加した場合、以下の2つの治療に1対1の割合でランダムに割り付けられます。

①カペシタビンとオキサリプラチン併用療法(術後CAPOX療法)
1コース3週間として8コース(計24週間)行います。

②経過観察(手術単独療法)
手術後に抗がん剤の治療は行わず、定期的に経過観察のみとなります。

Q:通常の治療とは違いがありますか?

小腸腺がんには有効な抗がん剤の選択肢が乏しく、また、稀ながんであることから、大規模な臨床試験によって効果を確かめることが難しいため、現在のところ、保険適用されている抗がん剤はなく、最適な術後化学療法も確立していません。よって、この臨床試験に参加しない場合は、術後の経過観察が標準となります。

なお、この臨床試験で行われるCAPOX療法は、小腸腺がんの術後化学療法の薬として承認が得られていないため、国内の医療機関では保険診療として受けることはできません。その他、CAPOX療法以外の抗がん剤治療を受ける場合にも、保険診療として受けることはできません。

Q:治療への費用負担はどのようになりますか?

この臨床試験に参加している間のCAPOX療法(カペシタビンとオキサリオプラチン)の薬剤は、製薬企業から無償提供を受けるため、薬剤に関する費用負担はありません。ただし、CAPOX療法の際に発生する人件費、材料費に関しては、保険が適用されず全額を自己負担していただくこととなります(医療機関によって異なりますが、24週間で約25000円程度)。また、治療中に定期的に実施する採血検査、CT/MRIといった画像検査、CAPOX療法の副作用に対する治療が必要となった場合は、通常の診療と同様に保険が適用され自己負担分の費用を負担していただくこととなります。これらの費用の詳細は担当医にお尋ねください。本臨床試験は先進医療B制度下での実施が許可されているため、上記の混合診療が認められています。

Q:どこでこの臨床試験が実施されていますか?

この臨床試験は以下の医療機関で実施されています。

国立がん研究センター中央病院
※患者関係者からの直接の問い合わせはご遠慮ください。臨床試験参加可能性があっても、参加できない場合があります。

Q:もっと詳しい情報が知りたいです。

本試験は以下にて公開されています。ご参照ください。
UMIN試験ID:UMIN000027280

また、JCOGのホームページ上でも公開されています。
http://www.jcog.jp/document/1502C.pdf

*参加を希望される場合、上記のリンク先の問い合わせ先に連絡するのではなく、本ページ上の電話番号にご連絡ください。

この臨床試験に関する問い合わせ先

本臨床試験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問い合わせ下さい。
 電話番号;0120-974-268(平日:10:00~18:30)
 メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
その他、インターネットでの申し込みは以下よりお申し込みください。

参加条件確認

臨床試験への参加の流れ

プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は当該臨床試験に関わる人のみが共有します。ご提供いただいた個人情報が外部会社に売却されたり、直接の同意なしに保存・収集されたりすることはありません。あなたの個人情報は、臨床試験参加中および参加後も保護され、いつ臨床試験への参加中止を決定したか否かを問いません。

臨床試験について

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。

監修:国立がん研究センター中央病院 消化管内科 本間 義崇 

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難治性悪性黒色腫 免疫チェックポイントPD-1とLAG-3の2分子を阻害する併用療法で概念実証 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/17-807f02 https://oncolo.jp/news/17-807f02 難治性悪性黒色腫 免疫チェックポイントPD-1とLAG-3の2分子を阻害する併用療法で概念実証 ASCO2017 2017-08-07UTC02:53:05+0000 免疫チェックポイントのプログラム細胞死受容体1(PD-1)を阻害する抗体ニボルマブ(商品名オプジーボ)は、根治切除不能の悪性黒色腫の治療薬としては日本で2014年9月から用いられ、従来の治療法では見られない革新的な治療成績が報告されている。一方で、十分な効果が得られない、あるいは、最初は奏効しても再発する患者も一定数いる。そうした難治性の悪性黒色腫患者では、抗腫瘍免疫を回避するPD-1/PD-L1経路に治療抵抗性を持たせる何等かの仕組みがありそうだ。

そこで、リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)標的抗体BMS-986016をオプジーボに併用する治療を行ったところ、中間解析ではあるが一定の奏効率が得られ、さらにその奏効率は、腫瘍関連免疫細胞のLAG-3発現レベルが高い集団が低い集団より高いという概念実証(Proof of Concept[POC])に成功した。2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で報告された(Abstract9520)。

PD-1阻害薬オプジーボにLAG-3阻害薬BMS-986016の追加でT細胞の細胞傷害活性を強化

米国や欧州で行われている進行性固形がん患者を対象とする第1/2a相非盲検用量漸増コホート拡大試験(CA224-020、NCT01968109)の中で、PD-1/PD-L1標的治療が効かない、または治療後に再発した悪性黒色腫患者は55例が登録され、オプジーボは240mg、BMS-986016は80mgをいずれも2週ごとに静脈内投与し、併用療法を行った。有効性解析対象は48例であった。

その結果、主要評価項目である奏効率は12.5%(6/48例)であった。LAG-3発現レベルが1%以上であった患者集団の奏効率(20%[5/25例])は、1%未満であった患者集団の奏効率(7.1%[1/14例])と比べ3倍近く高かった。グレード3からグレード4の有害事象の発現率は9%であった。

したがって、PD-1/PD-L1標的治療に抵抗性を持つ悪性黒色腫患者では、LAG-3標的抗体BMS-986016とPD-1標的抗体のオプジーボの併用療法により耐性克服が実現する可能性が示唆された。

難治性悪性黒色腫におけるLAG-3の役割解明に道、効果予測バイオマーカーの研究にも寄与

リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)は、エフェクターT細胞や制御性T細胞の表面に発現する免疫チェックポイント受容体蛋白質で、T細胞の応答、増殖、活性化などを制御していることから、PD-1/PD-L1経路を介した抗腫瘍免疫回避に影響をおよぼす可能性が予測されていた。非臨床試験では、LAG-3を阻害することでT細胞の細胞傷害機能が回復し、腫瘍増殖抑制作用が確認されている。バイオマーカーの研究対象分子でもある。また、抗腫瘍免疫応答の効率的、合理的な活性化に導くため、LAG-3と補完的に働く免疫経路も同時に標的とする治療法も提案されている。

複雑で巨大なネットワークで影響し合う免疫チェックポイントの研究はまだまだ進む

腫瘍組織では、制御性T細胞、骨髄由来免疫抑制細胞、ナチュラルキラーT細胞など、抗腫瘍免疫を抑制するように働く多彩な免疫抑制担当細胞が互いに影響し合い、がんが生存、増殖する手助けをしている。免疫細胞に発現するPD-1は、リガンドであるPD-L1との相互作用を介して、免疫抑制機能を発揮するための抑制性シグナルを伝達している免疫チェックポイント分子の1つで、これに結合してそのシグナルを阻害するのがオプジーボである。また、PD-1とは違う免疫チェックポイント分子である細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)を阻害するのがイピリムマブ(商品名ヤーボイ)である。

CD4陽性T細胞に発現していることが1990年に確認されたLAG-3は、そのシグナル伝達は不明な点も多いが、腫瘍浸潤T細胞や制御性T細胞、慢性感染で疲弊したT細胞などに発現し、PD-1やCTLA-4などと同様、免疫抑制因子としての役割を果たすことがわかってきた。また、CD4陽性Th1細胞、またはCD8陽性T細胞に発現していることが2002年に確認されたT細胞免疫グロブリンとムチンを含有する蛋白質(TIM-3)も、エフェクターT細胞の活性化を抑制し、PD-1が共存する腫瘍局所で抗腫瘍免疫活性を弱めている可能性が示されている。その他にも複数の受容体、膜蛋白質などが抗腫瘍免疫を抑制する方向に働く免疫チェックポイント分子として見いだされている。

現在は、複数の免疫チェックポイント阻害薬が承認、発売されるとともに、新たな免疫チェックポイントの研究に基づき、新たな治療薬候補の開発が全世界で進められるなど、免疫チェックポイントの基礎研究と臨床研究は飛躍的に前進している。

Initial efficacy of anti-lymphocyte activation gene-3 (anti–LAG-3; BMS-986016) in combination with nivolumab (nivo) in pts with melanoma (MEL) previously treated with anti–PD-1/PD-L1 therapy.(ASCO2017 Abstract No.9520)

記事:川又 総江

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悪性黒色腫 キイトルーダ単独療法後およそ3年の死亡リスクがヤーボイより3割減 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170807f01 https://oncolo.jp/news/170807f01 悪性黒色腫 キイトルーダ単独療法後およそ3年の死亡リスクがヤーボイより3割減 ASCO2017 2017-08-07UTC02:38:32+0000 がん免疫療法のプログラム細胞死受容体1(PD-1)標的抗体ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は、日本では2017年2月から根治切除不能の悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として販売されている。切除不能、または転移性の悪性黒色腫患者に対するキイトルーダ単独療法の3年近い追跡期間で、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)標的抗体のイピリムマブ(商品名ヤーボイ)と比べ死亡リスクが30%低下することが検証された。2017年6月2日から5日まで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された最新の長期データである(Abstract9504)。

治療歴なし、また治療歴1回の悪性黒色腫対象の第3相無作為化非盲検試験KEYNOTE-006

Keynote-006試験(NCT01866319)は、治療歴なし、または治療歴1回の切除不能または転移性の悪性黒色腫患者をキイトルーダ10mg/kgの2週ごと静注群、3週ごと静注群、またはヤーボイ静注群に無作為に割り付け、キイトルーダ群は最長2年で治療完了とし、ヤーボイ群は3mg/kgを3週ごとに計4回静注した。主要評価項目は、全生存期間(OS)、および無増悪生存(PFS)期間であった。

無増悪生存率、奏効率はキイトルーダがヤーボイの2倍超

その結果、キイトルーダの両群を合わせた解析対象は556例、ヤーボイ群の解析対象は278例で、治療開始後33.9カ月時点での全生存率(キイトルーダ群50%、ヤーボイ群39%)に基づき、キイトルーダ群はヤーボイ群より死亡リスクが30%低下することが示された(ハザード比(HR)=0.70)。33.9カ月時点での無増悪生存(PFS)率(各31%、14%)に基づく増悪リスクは、キイトルーダ群の方が44%低下した(HR=0.56)。

奏効率はキイトルーダ群が42%で、完全奏効(CR)13%、部分奏効(PR)29%が得られた。ヤーボイ群の奏効率は16%で、CRが3%、PRが14%であった。奏効持続期間は中央値特定に至っておらず、奏効持続性にすぐれることが示唆された。

治療完了後も生存ベネフィットを維持、長期安全性も検証

さらに、キイトルーダ群の18.7%(104/556例)の患者は治験計画書のプロトコール通りの治療を終了し、94週以上の治療を完了した。この104例において、治療終了後9.7カ月(中央値)の追跡期間で無増悪状態を維持する患者の割合は91%と推定された。

長期追跡期間中の有害事象に特異なものはなく、既に報告されている安全性データと一致していた。キイトルーダ群で2%以上の患者に発現した免疫関連有害事象は、甲状腺機能低下症(11%)、甲状腺機能亢進症(5%)、大腸炎(3%)、皮膚障害(3%)、および肺臓炎(2%)であった。

Long-term outcomes in patients (pts) with ipilimumab (ipi)-naive advanced melanoma in the phase 3 KEYNOTE-006 study who completed pembrolizumab (pembro) treatment.(ASCO2017, Abstract No.9504)

記事:川又 総江

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急性骨髄性白血病の新薬エナシデニブ、FDA(米国)が承認 https://oncolo.jp/news/170807y01 https://oncolo.jp/news/170807y01 急性骨髄性白血病の新薬エナシデニブ、FDA(米国)が承認 2017-08-06UTC21:27:46+0000 2017年8月1日、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(RRAML)の適応でエナシデニブ(商品名Idhifa)を米国食品医薬品局(FDA)が承認した。

エナシデニブ(商品名Idhifa)を承認する根拠となったのは、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(RRAML)患者199人に対してエナシデニブ(商品名Idhifa)を投与した第I/II相試験(NCT01915498)の結果である。

この臨床試験では、エナシデニブ(商品名Idhifa)投与により19.3%(95%信頼区間[CI]:13.8-25.9%;)の患者で完全奏効(CR)が得られた。また、完全奏効(CR)の期間中央値は8.2ヶ月であった。

急性骨髄性白血病(AML)の治療目標は根治であり、標準的な化学療法を受けた患者の約70%で完全奏効(CR)が達成される。そのため、本試験のエナシデニブ(商品名Idhifa)の治療成績はそこまで高くないようにも見える。

しかし、本試験の対象患者がイソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異を有すること以外にも、年齢中央値が68歳(19-100歳)、前治療歴中央値は2レジメン(1-6)、さらに前治療に不耐を示した患者が42%いた。このような治療成績が得られにくい患者を対象としていた点を考慮すると、急性骨髄性白血病(AML)の治療薬としてエナシデニブ(商品名Idhifa)の臨床的意義は非常に高いと筆者は考える。

なぜなら、急性骨髄性白血病(AML)の再発難治性症例に対しては化学療法のみでの完全奏効(CR)は期待ができないため、標準治療としては同種造血幹細胞移植が実施されるが、高齢者をはじめ移植適応のない患者も一定数存在するからである。

このような再発難治性急性骨髄性白血病(RRAML)患者に対してエナシデニブ(商品名Idhifa)単剤療法という新しい治療選択肢ができたことは、急性骨髄性白血病(AML)の治療成績向上に貢献するであろう。

なお、エナシデニブ(商品名Idhifa)の安全性ついてであるが、グレードを問わず発症した主な副作用は高ビリルビン血症、下痢、疲労、食欲不振、嘔吐、呼吸困難であった。また、グレード3以上の副作用としては高ビリルビン血症、血小板減少症、貧血であった。

上記副作用以外にもAPL(急性前骨髄球性白血病)の初期治療である全トランスレチノイン酸(ATRA)による分化誘導療法でお馴染みの分化症候群が、エナシデニブ(商品名Idhifa)でも発症する可能性はある。そのため、腫瘍量が多く、発熱、呼吸不全を呈する症例には注意が必要である。

以上の臨床試験の結果を受け、メモリアル・スローンケタリングがんセンター白血病部門所属のMartin Tallman氏は”イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異は骨髄細胞の正常な成熟を阻害するので、この機序を標的とする治療法はイソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異を有する急性骨髄性白血病(AML)患者にとっては有望であり、それ以外の患者にも主治医がエナシデニブ(商品名Idhifa)を治療選択肢として選べるようにすることが我々の目標である”と述べているように、急性骨髄性白血病(AML)治療薬としてのエナシデニブ(商品名Idhifa)に対する期待は非常に高い。

この度エナシデニブ(商品名Idhifa)が承認された根拠は第I/II相試験(NCT01915498)に基づくものであるが、第III相試験であるIDHintif試験(NCT02577406)が現在進行中である。本試験ではイソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)遺伝子変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(RRAML)患者280人を対象に、エナシデニブ(商品名Idhifa)単剤療法と現在の標準治療を直接比較し、その有効性を検証している。試験終了は2019年4月を予定しているので、本試験の結果にも期待したい。

記事:山田 創

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「血液1滴から13種のがん発見」、実用化へ動きだす https://oncolo.jp/pick-up/news1019 https://oncolo.jp/pick-up/news1019 「血液1滴から13種のがん発見」、実用化へ動きだす 2017-08-05UTC03:00:22+0000 1滴の血液から、13種類ものがんを超早期に発見する―。国立がん研究センターは2017年8月、そんな技術の実用化を目指した臨床研究を同センター中央病院で始める。

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http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/327441/080200218/?ST=SP-health

ニュース選定者:中山 裕樹
引用元:日経デジタルヘルス
http://techon.nikkeibp.co.jp/ndh/SP/

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肺腺がんとは? ET-KINGのリーダーいときんがステージ4と公表、脳にも転移 https://oncolo.jp/pick-up/news1018 https://oncolo.jp/pick-up/news1018 肺腺がんとは? ET-KINGのリーダーいときんがステージ4と公表、脳にも転移 2017-08-05UTC01:00:10+0000 ヒップホップグループ「ET-KING」のリーダーいときんさん(38)が、肺腺がんの治療に専念するため個人のライブ活動を休止すると発表した。同グループの公式サイトで8月3日、発表された。

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http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/03/lung-adenocarcinoma_n_17665440.html

ニュース選定者:柳澤 昭浩
引用元:ハフポスト
http://www.huffingtonpost.jp/

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肺がん克服しブックカフェ開店へ 岡山の田中さん「患者に勇気を」 https://oncolo.jp/pick-up/news1017 https://oncolo.jp/pick-up/news1017 肺がん克服しブックカフェ開店へ 岡山の田中さん「患者に勇気を」 2017-08-04UTC23:00:17+0000 重い肺がんを闘病の末に克服した田中勇さんが7日、岡山市北区鹿田町の岡山大学病院通り沿いにブックカフェをオープンさせる。今秋には岡山県内初となる肺がんの患者会を設立し、店内を事務局に活用したい考え。自ら調理場に立つといい「患者たちの憩いの場をつくるとともに、働く姿で勇気づけたい」と夢を描く。

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http://www.sanyonews.jp/article/573924/1/

ニュース選定者:中島 香織
引用元:山陽新聞デジタル
http://www.sanyonews.jp/

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乳がんステージ4からのハローワーク 「麻央さんとは違う」車椅子シングルマザーが在宅でがん治療をするという現実 https://oncolo.jp/pick-up/news1016 https://oncolo.jp/pick-up/news1016 乳がんステージ4からのハローワーク 「麻央さんとは違う」車椅子シングルマザーが在宅でがん治療をするという現実 2017-08-04UTC13:00:11+0000 元CM制作プロデューサー、現在は乳がんの骨転移による下半身麻痺で在宅療養中の久野美穂さんは、がん闘病中の人や家族が集う場で出会ったのを機に、私が取材を続けてきた女性だ。小林麻央さんが生前綴っていたブログを読んでいた彼女は、「子どもの前では母親でいなければと麻央さんが奮起する姿は、自分と重ねて見ていました」。

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https://www.businessinsider.jp/post-100432

ニュース選定者:中島 香織
引用元:BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/

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「厳しいことを言いますが受け止めてください」 予期せぬステージ4告知…記者の闘い https://oncolo.jp/pick-up/news1015 https://oncolo.jp/pick-up/news1015 「厳しいことを言いますが受け止めてください」 予期せぬステージ4告知…記者の闘い 2017-08-04UTC11:00:05+0000 産経新聞政治部記者の坂井広志は今、昨年末に発覚したステージ4の小腸腺がんと闘っている。深刻なステージ4に進行するまで、なぜ病魔に気付かなかったのか。

続きを読む
http://www.sankei.com/life/news/170802/lif1708020007-n1.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:産経ニュース
http://www.sankei.com/

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麻央さん典型と考えないで 乳がん経過で 米教授 https://oncolo.jp/pick-up/news1014 https://oncolo.jp/pick-up/news1014 麻央さん典型と考えないで 乳がん経過で 米教授 2017-08-04UTC09:00:46+0000 米テキサス大MDアンダーソンがんセンターの上野直人教授は、小林麻央さんのブログが進行がんの闘病への関心を高めたことは大きな功績としつつ「乳がんが進行すると、誰もが彼女のような経過をたどると誤解した患者さんが多いのではないか、気掛かりだ」と話す。

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http://www.47news.jp/smp/feature/medical/2017/08/post-1747.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:47NEWS
http://www.47news.jp/

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ゲノム解析から見る胆道がん治療の未来と希望  https://oncolo.jp/news/170804sh01 https://oncolo.jp/news/170804sh01 ゲノム解析から見る胆道がん治療の未来と希望  2017-08-04UTC07:42:40+0000 胆道がんへの国際包括的なアプローチ

胆道がんは、日本を始めとするアジア地域に多いがんであり、かつ予後が不良で治癒が難しいがんである。胆道がんは胆道系疾患や肝吸虫と呼ばれる寄生虫の感染によりリスクが上がることが確認されている。
しかし、胆道がんが発生するメカニズムはまだ完全に明らかになっていない。

現在、ゲノム(遺伝子)解析からゲノム変異情報を特定することが、抗がん剤開発の主流となっている。現在非常に注目を浴びている、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)やペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)などの免疫チェックポイント阻害剤の研究開発においてもゲノム解析結果に依拠し開発された経緯がある。

このように、ゲノム解析に依拠した抗がん剤が開発・上市されている中、胆道がんについてはゲノム解析によってメカニズムが同定されていなかった背景から、開発のスピードに問題があった。そのため胆道がんに関するゲノム変異情報を用いた基礎研究・臨床開発研究が急務となっていた。

このようにゲノム解析に依拠した研究が全世界的に注目され、2008年に国際共同がんゲノムプロジェクト「国際がんゲノムコンソーシアム(International Cancer Genome Consortium)」(http://icgc.org/)が発足した。

このプロジェクトは、世界各国の臨床的に重要ながんを選定し、全世界的に高解像度のがんのゲノム解析をおこない、その情報を研究者間で共有及び無償で公開し、がんの研究および治療を推進することを目的としている。
現在、17か国が参画し、73のがん腫についての大規模ゲノム研究プロジェクトが精力的に遂行されている。

日本では国立がん研究センターが代表研究機関として、肝臓がんや胆道がん、胃がんの解析を担当している。胆道がんについては、2015年に日本人症例の解析結果が報告された。

胆道がんの大規模ゲノム解読による新たな治療標的の発見

国際がんゲノムコンソーシアムによって、共同研究として胆道がんの解析を担当している日本並びにシンガポールが、世界10か国(日本・シンガポール・タイ・中国・台湾・韓国・ルーマニア・イタリア・フランス・ブラジル)から収集した総計489症例の胆道がん患者対象に遺伝子解析を実施し、その調査結果を発表した。

この遺伝子解析の結果により、ドライバー遺伝子とよばれるがんを引き起こしたり、がんを悪性化させる直接的な異常遺伝子が32個、同定された。この中で、有望な治療標的の一つである血管新生、創傷治癒などに関係する細胞増殖因子の受容体(FGFR)については、7種類の融合遺伝子が発見された。

そして研究結果をもとに、臨床的な背景の違いや治療標的となる分子の違いから胆道がんの分子パターンが4つのグループに分類された。この分類は、生命予後とも相関しており、特にBAP1やIDH1、FGFR2のゲノム異常やFGFRの発現増加異常が確認されたグループ4の症例は、他のグループと比較して予後が比較的良好であることが解析結果より明らかになった。(下記図参照。赤線がグループ4を示している。)

また、今回の解析によりこれまで明らかではなかった胆道がんの発症経路が複数あることも確認された。グループ1は肝吸虫感染を契機とした炎症により遺伝子変異が誘発されがんが発生するという経路、そして一方で、グループ4は最初に重要なドライバー遺伝子に異常が起こった結果、がんが発生する経路が示唆された。

遺伝子検査における胆道がんの今後の展望

このように遺伝子検査によって、がんの発生に係る異常遺伝子が特定され、これまでの抗がん剤より効果が期待できる薬剤の研究開発が進みつつある。実際、今回の研究によって同定された胆道がんの治療標的に関して、日本でも臨床試験が開始されている。

また、臨床試験とは別に、胆道がんに関する重要な遺伝子、例えばFGFRなどの重要な遺伝子の異常の有無を検索し、その患者に最適な治療法を選択する「ゲノム医療」が今後進むと考えられる。

他にも上記にもあるように胆道がんの発症メカニズムが本研究成果から少なくとも2つ以上あることが示唆された。これ以外に他の発症メカニズムの解明が進むことによって、胆道がん自体の発生を減らしたり、予防する研究がすすめられることが今後期待される。

胆道がんは自覚症状に乏しく、早期発見が非常に難しいがんと言われている。また、がんの発生部位にもよるが、非常に予後が悪く、すい臓がんと並び治癒しにくいがんである。
だからこそ、本研究は非常に意義があり、胆道がん患者の希望の光となると考えられる。今後、胆道がんに関する更なる研究がすすめられ、個々の患者にあった新しい治療法が確立されることを期待したい。

胆道がんで世界横断的・最大の分子統合解析実施 ゲノム・分子異常解明が大きく前進、ゲノム医療促進を期待(国立研究開発法人 国立がん研究センター プレスリリース 2017年8月3日)

Whole-Genome and Epigenomic Landscapes of Etiologically Distinct Subtypes of Cholangiocarcinoma(Cancer Disco, Research Article)

記事:下川床 和真

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がん治療薬「オプジーボ」、重い副作用10%…市販後の全例調査で中間報告 https://oncolo.jp/pick-up/news1013 https://oncolo.jp/pick-up/news1013 がん治療薬「オプジーボ」、重い副作用10%…市販後の全例調査で中間報告 2017-08-04UTC07:00:42+0000 がん治療薬「オプジーボ」を使った肺がん患者の副作用について、市販後の全例調査の中間報告が初めて発表された。
重症の副作用は10%で、従来の薬に比べ比較的少なかったが、免疫が自身の体を誤って攻撃する自己免疫疾患が目立った。

続きを読む
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170802-OYTET50049/

ニュース選定者:可知 健太
引用元:yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.2 https://oncolo.jp/mystory/20170804y https://oncolo.jp/mystory/20170804y オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.2 2017-08-04UTC06:27:24+0000 オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.2

聞き手:柳澤 昭浩(がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャー)

医学の発展には、医師・研究者と患者、双方の力が不可欠です。医師・研究者でなければ気付きえない部分がありながら、当事者からしか見えない事実が存在しています。

Vol.1より引き続きお話をうかがうのは、国際医療経済学者でステージIIIBの大腸がん体験者でもあるアキよしかわさん。アキよしかわさんは、今年6月に新著『日米がん格差』(講談社)を出版されました。2回目の今回は、日米の医療を比較することで見えてくる“ニッポンの医療”を、がん体験者の視点、そして医療経済学者の視点からお話いただきました。(全3回)

第1回記事:オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.1 を読む

日米の医療の違いは市場メカニズムに対する姿勢の違い

柳澤:1回目より引き続き、よろしくお願いします。医療経済学というと難しいイメージがありますが、アキさんの新著は、例え話を交えて説明されるなど、一般の読者にもとても分かりやすく書かれていますよね。まずは「日本と米国の医療制度の違い」を分かりやすく教えて下さい。

アキ:日本と米国では、医療における市場メカニズムのあり方に対する考え方が全く違います。経済学の教科書では、医療は「市場メカニズムの失敗例」としてよく使われます。医療は、供給側と需要側で情報の質と量のバランスが全然とれていないので、市場が機能しないと言われています。

少し極端に言うならば対応策としては二つあり、一つは日本のように「市場が機能していないから、国が全てを決めましょう」というもの。もう一つは米国のように「市場が機能しないのはなぜだろうか。情報のバランスが取れていないようだ。それなら情報を開示することによって少しでも市場メカニズムを機能するようにしよう」というものです。

その場合、米国政府は、病院における患者の症例、どんな治療法を行ったか、その後の合併症の発生率などの情報を収集し、国民に開示します。ですから、米国の消費者(患者や家族)が治療を受ける場合、あらかじめその病院はどの程度の治療経験があり、治療後の再入院や合併症の発生がどれくらいあるかなどを自分で確認することができます。

柳澤:米国の病院は治療ガイドラインの遵守率も高いようですね。

アキ:例えばがんの治療において、米国のがん拠点病院は、ガイドラインがどの程度守られているかの提示が義務付けられていて監査も行われています。そのため、非常に信頼のおけるデータとなっています。ですから、患者はかなり多くの情報を得たうえで病院を選択することができるのです。

柳澤:日本は開示されている情報が少ないですし、間違った情報に惑わされてしまう人も多いですね。

アキ:それは日本人特有の“考え方”によるものかもしれないですね。つまり患者は、国や医療者にまかせてしまい、国や医療者はまかされてしまう、「おまかせ医療」「おまかされ医療」という感じでしょうか。
例えば「診療報酬を誰が決めるのか」となった場合、日本では「国、つまり情報を持つ官僚と一部の専門家が決めるべきだ」となりますが、米国は「できるだけ情報は開示し、国や官僚は関与しない方がいい」と考えます。

データを開示することにしても、日本では「数字が一人歩きする」と言われることがありますが、米国にはそのような考え方はありません。もちろん米国にも、数字を見て間違った認識をする人もたくさんいますが、みんなその間違いから学習していきます。

もしも「数字が一人歩きして間違うかもしれないから、データを出さないようにしよう」と言ったとしたら、米国国民は「子供扱いするな!」と怒りだすでしょうね(笑)。日本のスタイルは、官僚・専門家依存がベースにあり、一方の米国のやり方は「まずは情報開示。そして少々荒っぽいが、市場メカニズムに委ねる」という正反対のものだと思います。私は、どちらか一方が正しいのではなく、双方がお互いから学ぶべきだと考えています。

柳澤:日本でも最近は、比較的易しい医療セミナーなどを行うと、「簡単すぎる。もっと深い医療情報を知りたい」と言う患者さんが増えてきました。がんの部位やステージごとに個別化された情報を、みなさん自分で探して学ばれるようになっています。

アキ:患者が消費者として目覚め、自分で積極的に、より正しく深い情報を得ていこうとしているのはいい傾向ですね。「おまかせ・おまかされ医療からの脱却」が重要だと思います。それに沿っていけるよう、情報を提供する国や企業などもがんばってほしいと思います。

柳澤:しかし、ひと口に情報を得ると言っても、世の中には正しいものだけでなく、怪しいものもたくさんあります。近年、「患者のリテラシー」という言葉が使われるようになってきていますね。

アキ:リテラシーというのは、怪しいものを見分ける力です。最近ではネットなどでさまざまな医療情報が出回っていますが、その中の「不確かな情報を信じない」ということです。例えば、新宿の裏通りを見ても「危ないから入らないでおこう」というのと同じですよね(笑)。ある意味、リスク・コントロールです。自分の身を自分で守るために持っておくべき大切な知恵と能力のひとつだと思います。

さまざまな問題が顕在化!日本の“医療費”問題

柳澤:日本では、医療費の高騰、高齢化、税負担者の減少という背景から、「医療費の削減が必要ではないか」という声が上がっています。一般の人を対象に、「あなたの寿命を1年伸ばすために幾ら払いますか」といったような費用対効果のヒヤリング調査を行うという話も出てきました。それについてどう思われますか。

アキ:これまで日本では、費用対効果などの調査をほとんどしてきませんでしたので、そのノウハウもデータも、分析できる人材も足りないのではないかと懸念しています。現在、高齢化のほかに日本が直面している問題に「医療の高度化」があります。どんどん高額な治療薬が登場していく中、それにどう対応していくべきか、ということですが、これは本当に難しい。

なぜかというと、“自分にとって最も大切な人”、たとえば自分の配偶者や子供であったり、恋人が病気になった時には「できる限りのことをやってほしい」と思うのが一般市民の考えだからです。しかし、“社会的な観点”、つまり“自分は知らないどこかの誰かさん”が病気になったのなら「社会的な負担はこのあたりを落としどころにしてもらいたい」というものがある。

それは、個人が“自分にとって最も大切な人”に対して行ってほしいと考えるレベルよりも低いところにあります。その「個人の“最も大切な人”と社会的見地からの“どこかの誰かさん”のギャップ」にどう折り合いをつけるかは、辛く厳しい問題です。今後、この問題は、米国よりも日本で大きな論点になってくると思います。

柳澤:なぜ、日本では大きな論点になるのでしょう。

アキ:米国は、オバマケアが実現するまで国民皆保険制度がなく、任意で医療保険に入らなければならないため、それぞれ個人が消費者として医療費のことを意識しながら暮らしてきたからです。米国人には医療に対して消費者として判断する、厳しさと権利の両方が根付いています。「自分の財産でどれだけの医療が受けられるか」を考えてきているんですね。

しかし、日本においての医療は水や空気のように“あって当たり前”に近いものでした。誰もが医療を受けられる。その中で、このような医療費の問題が浮上してきたわけですから。誰もが、「えっ、そんな問題があるの?」と意識し始めてきた段階ですので、いかに折り合いを付けていくかは、なかなか悩むことになるのではないかと思います。

柳澤:当事者の思いと、社会的な落ち着きどころのギャップはすごくありますね。今回行われるというヒヤリングは、患者など“当事者”ではなく、“世間一般の人”を対象としているらしく、医療費のことをさらに意識していない方が多いと思われます。そうなると「そんなにお金を出せないよ」という意見は、米国よりももっと多くなるのではないかと思っています。当事者の思いとのギャップがさらに広がりそうだと懸念しています。

アキ:そうですね。そのほかにもうひとつ、がん医療を考える上で忘れてはならないのが、「がんは長期間継続して治療費がかかる場合がある」ということです。現在、「がんの特効薬」と言われている薬の多くは、残念ながら“がんを治すための薬”ではなく、“がんに罹ったままの状態で、もう少し長生きできます”という薬なわけです。

完全に治すための薬だとしたら「治ったら終了」となりますが、がんの場合はそうでないことが少なくありません。がんを抱えて生きていくには、継続して医療費や社会負担もかかっていきます。バイオによる延命のためのがん治療薬の開発のような医療の高度化は、希望であると共に、社会的な観点からは大きな課題です。

経済的な価値や、テクノロジーアセスメント(技術が社会に与える影響の予測や評価)を考える上では、それも大切なポイントだと思います。ワクチンなど、そもそもがんにならないよ、という薬が出ればいいですけどね。アルツハイマーの薬も分りやすい例ですね。薬を使うことでもう一度頭がシャキッとして、再び働くことができるようになるならば、ものすごく経済効果があるでしょうね。

柳澤:いろいろな問題が顕在化してきていますね。それにはどんな背景があると思いますか?

アキ:日本の国民皆保険制度というのはとても素晴らしい制度なのですが、「このままの診療報酬の体制では、いずれ維持できなくなるであろう」というのは、30年ほど前から分かっていたはずです。それでも国が本格的な対策に乗り出せなかったのは、「国民皆保険制度はあまりにも素晴らしく、偉大な制度だから」ということで、変えていくことを考えられなかったのではないでしょうか。

しかし日本の医療経済の中には、「必要悪」と呼ばれてきた薬価差益(医療機関が請求する薬価基準に基づく価格と、仕入れ値との差額による利益)や材料差益のようなものが存在していたことは、官僚も医師も学者もみな、知っていたことだと思います。

しかし近年になり、経済の失速、少子高齢化、医療の高度化という3つの問題の中で、現状の医療制度は金属疲労を起こしているという現実が明るみになってきたわけです。また、「国民皆保険制度のあり方や診療報酬体制を変えていかなければいけない」という問題は、いずれの政治家や官僚にとっても決してバラ色の話ではないわけで、誰も手を付けようとしなかったというのもあるかもしれません。

柳澤:さまざまな問題がからみ合う中で、医療制度の問題がさらに大きくなってきたのですね。

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今回は、日米の医療を比較することで見えてきた「今、私たちが考えるべき日本の医療問題」をお話しいただきました。次回(最終回)は、「米国と比較した日本の病院」「フレーミング効果とは?」についてうかがい、アキさんの生き方や働き方についてもお聞きします!

アキ よしかわ
米国グローバルヘルスコンサルティング会長
大腸がんサバイバーの国際医療経済学者、データサイエンティスト
10代で単身渡米し、医療経済学を学んだ後、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学で教鞭を執り、スタンフォード大学で医療政策部を設立する。米国議会技術評価局(U.S. Office of Technology Assessment)などのアドバイザーを務め、欧米、アジア地域で数多くの病院の経営分析をした後、日本の医療界に「ベンチマーク分析」を広めたことで知られる。
著書に『Health Economics of Japan』(共著、東京大学出版会)、『日本人が知らない日本医療の真実』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『日米がん格差』(講談社)などがある。

柳澤 昭浩
がん情報サイト「オンコロ」コンテンツマネージャー
18年間の外資系製薬会社勤務後、2007年1月より10期10年間に渡りNPO法人キャンサーネットジャパン理事(事務局長は8期)を務める。先入観にとらわれない科学的根拠に基づくがん医療、がん疾患啓発に取り組む。2015年4月からは、がん医療に関わる様々なステークホルダーと連携するため、がん情報サイト「オンコロ」のコンテンツ・マネージャー、日本肺癌学会チーフ・マーケティング・アドバイザー、株式会社クリニカル・トライアル、株式会社クロエのマーケティングアドバイザー、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社の代表社員などを務める。

(写真/文:木口マリ)

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30年間の癌死亡率の変化が余命に与えた影響 https://oncolo.jp/pick-up/news1012 https://oncolo.jp/pick-up/news1012 30年間の癌死亡率の変化が余命に与えた影響 2017-08-04UTC05:00:25+0000 心血管疾患による死亡の減少は世界的に起きているが、癌死亡率の変動には地域差が大きい。仏国際癌研究機関は、1981年から2010年までの国ごとの癌死亡率の変化を男女別に調べ、40歳から84歳までの住民の平均余命に及ぼした影響について検討した。

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http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/201707/551993.html

ニュース選定者:滝澤 宏隆
引用元:日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/

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乳がんのステージ https://oncolo.jp/cancer/breast-stage https://oncolo.jp/cancer/breast-stage 乳がんのステージ 2017-08-04UTC04:20:10+0000 乳がんのステージ(病期)

乳がんのステージ(病期)は腫瘍の大きさ、リンパ節やほかの臓器への転移の有無によって、0期~Ⅳ期に分類されます。治療法の選択肢は、がんの大きさ、広がり方と形態、病理検査で調べたがんの性質などによって変わります。

ステージ(病期)は、自分の病気の状態や予後(治療の見込み)を知り、治療法を決めるうえで重要な指標となります。乳がんの病期は、腫瘍の大きさと広がり、そして、周辺のリンパ節やほかの臓器への転移の有無などによって、0、Ⅰ、ⅡA、ⅡB、ⅢA、ⅢB、ⅢC、Ⅳ期まで8段階に分けられます。0期は非浸潤がん、Ⅰ期以上は浸潤がんで、Ⅳ期に近いほど進行した状態です。

乳がんの治療は、手術、放射線療法といった局所療法、薬を使った全身療法を組み合わせて行うことが多く、何通りもの選択肢があります。治療法については、日本乳癌学会が「乳癌診療ガイドライン」として標準化しています。標準化された治療(標準治療)は、多くの臨床試験の結果をもとに検討され、専門家の間で合意が得られている現時点で最善の治療法です。日本乳癌学会では、がんの体験者と一緒に「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」を作成しており、ホームページ(http://jbcs.gr.jp/)から誰でも閲覧できます。

治療はがんの性質、体調、本人の希望でどの治療法を選ぶかは、病期、病理検査によってわかるがんの性質、患者さん本人の体の状態(閉経の状況、臓器機能が良好に保持されているか)、本人の希望などによって変わります。

なお、腫瘍のある乳房が赤く腫れる「炎症性乳がん」や「ほかの臓器に転移がある」と診断されたときには、最初に薬物療法を受けることになります。乳がんの性質を知る指標については、薬物療法の項で詳しく説明しますが、まずは、担当医に病理検査や画像診断の結果を聞き、自分の病期やがんの性質について知っておきましょう。

複数の選択肢がある場合には、治療の目的、内容、リスク、利益、治療期間や費用について詳しい説明を受け、担当医ともよく相談し、納得して選ぶことが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳がんの検査・検診・診断 https://oncolo.jp/cancer/breast-examination https://oncolo.jp/cancer/breast-examination 乳がんの検査・検診・診断 2017-08-04UTC04:00:15+0000

目次

視診・触診

視診はまず医師が乳房を形や左右や皮膚の状態を観察し、乳頭に分泌物や湿疹がないかを見ます。触診は実際に乳房や脇に触れ、くぼみやしこりの場所、大きさ、硬さ、首やわきの下のリンパ節の腫れの有無を確認します。

マンモグラフィ検査

マンモグラフィは乳房専用のX線撮影装置で、撮影した画像を見て視触診ではわからないほど小さなものも含めた病変の有無、石灰化などが確認をします。石灰化とは、乳房の一部にカルシウムが沈着することです。

灰化があっても良性であることがほとんどですが、1か所に石灰化が集中しているようなときには悪性の恐れがあります。撮影の際は乳房を薄く延ばすため、人によっては痛みを感じる場合があります。また若年の女性だと乳腺密度が高い傾向にあり、見つかりにくい場合があります。

超音波(エコー)検査

超音波検査は、超音波を乳房に当てて乳房内にしこりがあるかどうかをみるのに有効な画像検査です。特に、閉経前の人は乳腺の密度が高く、マンモグラフィでは病変の有無がわかりにくいため、密度にかかわらず病変の有無が確認できる超音波検査が役立ちます。正常な乳腺は白く、腫瘍部分は黒く映ります。

診断

検査でがんの疑いが強いとき、あるいは、良性か悪性か判断がつかないときには、穿刺吸引細胞診、あるいは、針生検(組織診)といった病理検査でがんなのかどうか、がんだとしたらどうい性質を持っているのかを調べます。

穿刺吸引細胞診は、皮膚の上から病変部に直接細い針を刺し、注射器で吸い出した細胞を染色し、顕微鏡で観察する検査です。針生検は、局所麻酔をし、穿刺吸引細胞診よりも太い針を刺して病変部の組織の一部を採取し、それを染色して顕微鏡でみる病理検査です。医療機関によっては細胞診と針生検を両方行いますが、針生検のほうがより正確な診断が可能なので、穿刺吸引細胞診を行わず針生検のみで診断するところもあります。

針生検は、使う機器によって、コア針生検と吸引式乳房組織生検(機器名によってマンモトーム生検、バコラ生検とも呼ばれる)の2種類に分けられます。コア針生検は、ばねの力を利用して組織を採取する方法です。

1度に採取できる組織は通常1本分なので、コア針生検で判断がつかない場合には、吸引力を利用して1度に複数の組織が採取できる吸引式乳房組織生検を行います。それでも診断が確定しなければ、手術で病変の一部か全部を採取する外科的生検を行う場合もあります。

病理検査の結果、乳がんだと診断された場合には、さらに、CT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像)検査でがんの広がりをみる必要があります。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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乳がんとは(疾患情報) https://oncolo.jp/cancer/breast-about https://oncolo.jp/cancer/breast-about 乳がんとは(疾患情報) 2017-08-04UTC03:40:37+0000

目次

乳がんとは

乳がんは、乳頭から放射状に張りめぐらされている乳腺にできるがんです。乳がん検診やしこりや痛みなどの自覚症状で発見されることが多いのが特徴です。

乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍

乳房には、15~20個の乳腺が放射状に張りめぐらされています。この乳腺にできる悪性腫瘍が乳がんです。乳腺は母乳(乳汁)を分泌するための組織で、乳汁を運ぶ乳管、乳汁を作る小葉に分かれています。

この乳管、小葉などの細胞が異常に増殖した状態が乳がんです。がん細胞が乳管や小葉といった上皮細胞の中にとどまっているものを「非浸潤がん」、がん細胞が乳管や小葉の周囲に広がったものを「浸潤がん」といいます。

非浸潤がんは命の危険はありませんが、浸潤がんの多くは、目に見えないほど微小のがんが広がっている危険性があるため、全身を対象にした治療が必要です。

組織型による分類では、90%は乳管にできる乳管がん、約5%が小葉から発生する小葉がん、そのほか粘液がん、髄様がんなど特殊な型のがんに分けられます。ただ、組織型によって、治療法や病気の経過が変わるわけではありません。

全体の6~7%は若年性乳がん

年齢別には30代から増え始め、50歳前後から60歳代前半に多いのが特徴です。比較的若い20~30歳代で発症する「若年性乳がん」の人(全体の6~7%)もいます。また、乳がん全体の0.5%と非常に少ないものの、男性も乳がんになるケースがあります。男性乳がんは比較的進行が早い傾向があります。

乳がんの症状

乳がんが見つかるきっかけは主に、マンモグラフィ検診と、しこり、ひきつれや痛みなどの自覚症状による自己発見です。日本乳癌学会の「全国乳がん患者登録調査報告(2011年次症例)」によると、自覚症状があって検診を受けた人も合わせると61.6%が自己発見で見つかっています。自覚症状がないうちにマンモグラフィ検診で見つかった人は28.4%で、検診による発見率も年々増えています。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 乳がんのこと」より抜粋・転記しております。

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肺がん治療、内視鏡が普及 手術の安全性高まる https://oncolo.jp/pick-up/news1011 https://oncolo.jp/pick-up/news1011 肺がん治療、内視鏡が普及 手術の安全性高まる 2017-08-04UTC02:46:17+0000 日本人のがんによる死因のトップである肺がん。喫煙者に多いが、たばこを吸わない人でも発症する。日本経済新聞社が実施した実力病院調査では、患者への負担が少ない手術方法として、内視鏡の一つ「胸腔鏡」を活用した手術が普及していた。

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ニュース選定者:中島 香織
引用元:NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/

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腎細胞がんの臨床試験(治験)一覧 https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_kidney https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_kidney 腎細胞がんの臨床試験(治験)一覧 2017-08-04UTC02:39:43+0000 このページは本サイトにて掲載しているがんの臨床試験(治験)情報を1つにまとめたものです。本サイトの臨床試験掲載ルールについてはコチラをご覧ください。

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膀胱・腎盂・尿管・尿路上皮がんの臨床試験(治験)一覧 https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_bladder https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_bladder 膀胱・腎盂・尿管・尿路上皮がんの臨床試験(治験)一覧 2017-08-04UTC02:33:34+0000 このページは本サイトにて掲載しているがんの臨床試験(治験)情報を1つにまとめたものです。本サイトの臨床試験掲載ルールについてはコチラをご覧ください。

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悪性リンパ腫の臨床試験(治験)一覧 https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_lymphoma https://oncolo.jp/uncategorized/c-notes_lymphoma 悪性リンパ腫の臨床試験(治験)一覧 2017-08-04UTC02:27:14+0000 このページは本サイトにて掲載している悪性リンパ腫の臨床試験(治験)情報を1つにまとめたものです。本サイトの臨床試験掲載ルールについてはコチラをご覧ください。

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オプジーボ、投与スケジュール2週から4週に1回へと変更申請が提出されたとFDA(米国)が発表 https://oncolo.jp/news/170804y01 https://oncolo.jp/news/170804y01 オプジーボ、投与スケジュール2週から4週に1回へと変更申請が提出されたとFDA(米国)が発表 2017-08-04UTC00:07:26+0000 2017年7月24日、米国食品医薬品局(FDA)はニボルマブ(商品名オプジーボ)の生物製剤承認一部変更申請(sBLA) を認めたことを発表した。

新たに追加で申請され内容とは、ニボルマブ(商品名オプジーボ)の投与量を480mg固定で設定し、かつ4週間間隔で30分以上かけて点滴静注する投与サイクル方法である。

現在、米国でニボルマブ(商品名オプジーボ)が承認されている適応別の用量は下記のとおりである。

・根治切除不能な悪性黒色腫
1回240mgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

・切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
1回240mgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

・根治切除不能又は転移性の腎細胞がん
1回240mgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

・局所進行または転移性尿路上皮がん
1回240mgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

・再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫
1回3mg/kgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

・再発又は遠隔転移を有する頭頸部がん
1回3mg/kgを2週間間隔で1時間かけて点滴静注する

※国内で未承認の適応、用量が含まれます。

仮に今回の追加申請が承認されると、ニボルマブ(商品名オプジーボ)による治療を受けている患者さんの通院回数、静脈注射の回数ともに月に2回から1回へと軽減するため臨床的意義は非常に大きいと筆者は考える。

また、1回あたりのニボルマブ(商品名オプジーボ)の投与用量を480mgの固定用量で設定することは調剤時間の短縮にもつながるため、薬剤師をはじめとした医療関係者にとっても意義は高いであろう。しかし、1回あたりの投与量480mgの固定用量が体重別で変動する投与量と比べて臨床的同等性が科学的根拠を持って証明されているわけではない。

参考までに、2017年3月17日に医学誌『Annals of Oncology』に掲載された論文によれば、ニボルマブ(商品名オプジーボ)1回あたりの投与量3mg/kgを2週間間隔で投与する群は、1回あたりの投与量240mgを2週間間隔で投与する郡と比較し、有効性、安全性において臨床的意義のある違いはないと結論づけられている。もちろん、この論文の結果を480mgの固定用量へと応用することはできない。

この度の生物製剤承認一部変更申請(sBLA) の最終決定を米国食品医薬品局(FDA)は2018年3月5日を予定している。近い将来、4週間隔に1回でニボルマブ(商品名オプジーボ)による治療を受けられる日が来ることを期待して待ちたい。

U.S. Food and Drug Administration Accepts Bristol-Myers Squibb’s Applications for Opdivo (nivolumab) Four-Week Dosing Schedule Across All Approved Indications(Bristol-Myers Squibb News Relrease)

記事:山田 創

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日本臨床腫瘍学会学術集会レポート part. 1 https://oncolo.jp/blog/20170803kn https://oncolo.jp/blog/20170803kn 日本臨床腫瘍学会学術集会レポート part. 1 2017-08-03UTC09:01:06+0000 2017年7月27日から29日にかけて、日本臨床腫瘍学会学術集会(the Japanese Society of Medical Oncology Annual Meeting::以下JSMO)が、神戸コンベンションセンターにて、サテライト会場の岡山大学鹿田キャンパスと同時中継にて開かれました。今年で15年目となります。
参加したオンコロメンバーである中島乳がんサバイバー)より、レポートをお届けします。

JSMOとは

認定研修施設での研修を修了した医師を対象に、書類審査、筆記試験および口頭試問によってその適格性を慎重に判断したうえで、がん薬物療法専門医を認定し、以てがんに対する治療成績の向上を図り、公共の福祉に貢献することを目的とした学会です。
学術集会は、がんに特化した最新の研究発表が各会場にてテーマに沿って発表が行われます。
参加者のそのほとんどが、医療従事者となります。

第15回 JSMOのテーマ

今年の学術集会では、「最適のがん医療~いつでも、何処でも、誰にでも~」をテーマに、がん対策基本法が施行されて10年、医療従事者、研究者だけでなく、患者さんや市民の皆さんとも議論・検証し、将来に向けた方策を探る、4項目のサブテーマが掲げられました。

1.どこにいても最適のがん医療を受けられるのか、日本における「均てん化の検証」をし、将来にむけた方策を議論しました。

2.近年、治療法は多岐にわたり、ある薬剤が特定の臓器のがんに効くと、他臓器のがんにおいても研究が一気に進む時代です。一定の臓器に限らずに「領域横断的体系の継承」の方向性に沿って幅広いテーマが取り上げられました。

3.本来、海外にいる優れた人材が日本で活躍できる、その受け皿を作る「グローバル化のさらなる推進」。プログラムは総演題の10%が海外からのものである他、国際シンポジウムを組んで71演題が英語で発表されました。本来の意味であるグローバル化に取り組まれた演題構成でした。

4.これまでにない知見を多数発表していただく「最新成果の公表と情報共有」は、学会においてトップサイエンスは最も大切な意義です。


 

JSMOロゴに込めた意味

今年の学会の会長は、岡山大学大学院 血液・腫瘍・呼吸器内科学講座 教授 谷本光音先生が務められました。
岡山県の名産、マスカットのモチーフおよびカラーがJSMOのロゴに使用されています。
神戸ポートタワーは、29日(土)まで、各日19:00~23:30までマスカットの色(Green)に点灯されました。


また、神戸モザイクにある観覧車には、開催前夜26日(水)から28日(金)の3日間(夜19:00~22:00の間・20分に1回間隔)学術集会参加者を歓迎するウェルカムメッセージ「Welcome to JSMO 2017 in KOBE」が掲出されました。学会期間中は、神戸の街全体がJSMOを盛り立ててくださいました。

秋のピンクリボン月間にあたる10月1日には、毎年東京タワーや京都清水寺本堂などが、ピンクカラーにライトアップされ、乳がんの啓発活動に協力されています。私はサバイバーなのでその意味を理解していますが、他の方々はどのように感じているでしょうか。
学会期間中のマスカットカラー・ライトアップの持つ意味が街全体に浸透されているか、肌身で感じることができれば、の印象を受けました。

開催中のタイムリーな情報の取得方法

会場である神戸コンベンションセンターは、非常に広大な面積を誇る施設です。3日間、各ルームでは、さまざまなテーマの発表が行われています。JSMO事務局では、参加者各々が聴講したいセッションのスケジュールのサポートとして、専用アプリを提供していただきました。期間中のセッションは膨大な講座数です。参加者はスマートフォンからアプリをダウンロードすることにより、いつどこでどのようなテーマが発表されているかが簡単に確認することができます。参加したいセッションにブックマークをつけることにより、自動的にタイムスケジュールを容易に組むことができたことが、便利なツールとなりました。

また、展示場等では、JSMO Daily Newsが開催期間中の3日間毎日配布され、前日の発表等がまとめられた情報を確認することができたことは、参加者にとっては非常に有益な情報源となりました。

ペイシェント・アドボゲイト・プログラム(Patient Advocate Program:以下PAP)

学会は、参加者の大半を占める医療従事者向けの講座内容です。必然的に専門用語が飛び交う内容ですので、医療知識なしでは、そのすべてを理解することは容易なことではありません。
PAPは、医療関係者以外にも患者さん、そのご家族、一般の方々に対し3日間を通して専用ルームを設け、がんについてわかりやすく学べるプログラムが提供されました。

今年の学会の大きな特徴として、神戸会場のPAP会場と、サテライト会場として岡山大学鹿田キャンパスを3日間同時中継し、公開講座の形で双方から積極的な意見交換が行われました。今年のテーマを軸に各会場からの相互交流プログラムも組まれており、岡山会場からは、がん体験を生かした社会への発信活動が発表され、地元に根付いている体験発信は、全国各地で行われていることを再確認することができました。
相互交流プログラムは、サバイバーの生の声をダイレクトに聴講することができます。より多くの医療従事者の方々の参加が望まれた点です。

最適ながん医療を受けられる社会の実現に向け、立場を超えた学び合いの機会をいただけたことは一人のサバイバーとしても大きな収穫であり、各地の患者会の活動を医療関係の皆さんにご理解いただく良き機会となったのではないでしょうか。

PAPには、延べ230名以上のご参加がありました。すべての方々の想いや学びが確かに存在したプログラムとなりました。

The Best Cancer Care – Anytime, Anywhere, and for Anyone

事前登録や国内外の招聘講師も含め、今年はこれまでの学術集会の中で最も多い6,460名余りのご参加がありました。開催期間中は、がん医療の多くの課題について討議をすることができた3日間でだったのではないでしょうか。

今年のJSMOでは、微力ながらオンコロスタッフもプロモーションビデオにおいてメッセンジャーとして出演し、サポートのお手伝いをさせていただきました。

医療の研究は日進月歩です。『がん』という病から救われる新薬が今後も益々普及されることを祈らずにはいられません。また、全国の医療現場において平等な診療を提供いただくことも大きな課題では、と感じています。
今年の学会テーマを念頭に、収穫と課題を持ち帰られ、よりよいがん医療の発展に尽くされていただけることをサバイバーの立場から強く願います。
オンコロも、がん情報サイトとして有益で正しいニュースを、今後も引き続き発信してまいります。

次回は、一人のサバイバーの目線からペイシェント・アドボゲイト・プログラムについてレポートいたします。

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【治験広告】抗がん剤の使用歴がある悪性胸膜中皮腫の方対象の治験にご協力お願いします。 https://oncolo.jp/ct/ad/ad0035 https://oncolo.jp/ct/ad/ad0035 【治験広告】抗がん剤の使用歴がある悪性胸膜中皮腫の方対象の治験にご協力お願いします。 2017-08-03UTC07:13:27+0000 本ページはキッセイ薬品工業株式会社からの委託による治験広告となります。
抗がん剤の使用歴がある悪性胸膜中皮腫の方を対象とした治験のご案内です。治験への参加をご希望される方は、下記「参加を希望する」より、アンケートにお進みいただくか、メールまたは電話にてお問い合わせください。

≪応募・お問い合わせ≫

電話番号:0120-974-268(月~金:10時00分~18時30分)
オンコロのコンタクトセンターに繋がります。本治験の問い合わせである旨をお伝えください。
メール:info_oncolo@clinical-t.com
申し込み

治験について

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究のうち、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、有効性や安全性を確認し、国からの承認を目的としてデータを集める臨床試験を治験といいます。

治験についての詳細はコチラ
治験に関するQ&Aはコチラ

悪性胸膜中皮腫の標準治療

悪性胸膜中皮腫の治療には、外科的手術、放射線療法及び薬物療法があり、その中でも薬物療法が中心となります。現在、1次治療として唯一承認されている標準治療は、ペメトレキセドとシスプラチンの併用療法となります。一方で2次治療は、エビデンスの高い治療法が確立されておりません。そのため1次治療の標準治療の効果がなくなったり、副作用などにより投与継続が困難な場合の、2次治療薬の開発が重要な課題となっています。

今回の治験について

今回の治験の目的は、悪性胸膜中皮腫の患者様のうち、抗がん剤を使用し効果が得られない等の理由により抗がん剤投与中止となり他に治療法がない方を対象として、治験薬を使用した際の、有効性や安全性などを確認し、推奨用量を決定するための試験です。

治験薬について

今回の治験で使用する治験薬は、抗CD26モノクローナル抗体であり、悪性胸膜中皮腫細胞で高発現するとされるCD26と高い親和性で結合し作用する分子標的薬です。これまでに、フランスにおいてCD26陽性の悪性胸膜中皮腫などのがん患者様を対象とした臨床試験が終了しており、日本においても新たな悪性胸膜中皮腫の選択薬として本治験が実施されています。

治験のデザインについて

本治験のデザインを下の図にて紹介します。ご参照ください。
なお、治験薬の投与、観察に際しては、一部入院により実施いたします。

参加条件について

本治験は、以下の基準を満たせば参加できる可能性があります。

1.年齢が20歳以上(第Ⅰ相では75歳未満)の方
2.組織学的に悪性胸膜中皮腫であることが確認されている方
3. 抗がん剤治療を受けたことのある方
※その他にも満たさなければならない基準があります。詳細はお問い合わせ下さい。

治験実施医療機関所在地

・愛知県名古屋市

※上記の施設は、がんセンターや大学病院等となります。
※実際の治験実施医療機関名は本治験の広告事務局での聞き取り及びアンケート結果にて適格の場合にご連絡します。
※その他にも、治験実施医療機関が追加される可能性がありますので、上記エリア外からのご希望も受け付け、個別にご相談させていただきます。

治験に参加した場合の費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「一部の薬剤費」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験薬を開発しているキッセイ薬品工業株式会社が負担します。また、治験に参加される場合の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用をキッセイ薬品工業株式会社が一定額負担します。詳しくは本治験の広告事務局や治験を実施している医療機関の治験担当スタッフにご確認ください。

自由意思による治験参加の取りやめ

治験への参加は完全な自由意思となります。治験参加中、理由に関係なく、いつでも参加を取りやめることができます。治験の参加を取りやめたい場合は、いつでも治験担当医師にご相談ください。

治験参加までの流れ

申し込みの流れ フロー

申し込み

お問い合わせ先

電話番号:0120-974-268(月~金:10時00分~18時30分)
メールでのお問い合わせは、以下となります。
メール:info_oncolo@clinical-t.com
*この治験にご関心がある医師の方は、こちらからご連絡ください。

プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は当該治験に関わる人のみが共有します。ご提供いただいた個人情報が外部会社に売却されたり、直接の同意なしに保存・収集されたりすることはありません。あなたの個人情報は、治験参加中および参加後も保護され、いつ治験への参加中止を決定したか否かを問いません。

治験広告について

本ページは治験広告となります。治験を実施する医療機関の治験審査委員会の審査・承認を受けたものを掲載しています。

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免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ、dMMRまたはMSI-Hを有する進行再発大腸がんの効能でFDAより承認される https://oncolo.jp/news/170803y01 https://oncolo.jp/news/170803y01 免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ、dMMRまたはMSI-Hを有する進行再発大腸がんの効能でFDAより承認される 2017-08-03UTC05:26:14+0000 2017年8月1日、米国食品医薬品局(FDA)は”フッ化ピリミジン系薬剤又はオキサリプラチン又はイリノテカンによる前治療歴のあるDNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する成人と12歳以上小児の進行再発大腸がん”の適応で、免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名オプジーボ)の迅速承認を行ったと発表した。

今回のニボルマブ(商品名オプジーボ)の迅速承認は、第II相試験であるCheckMate142試験(NCT02060188)における奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)の結果に基づくものである。CheckMate142試験とは、治療歴のあるDNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する進行再発大腸がんに対してニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法、もしくはニボルマブ(商品名オプジーボ)とイピリムマブ(商品名ヤーボイ)併用療法を投与した第II相試験である。

本試験では、74人の患者に対してニボルマブ(商品名オプジーボ)として1回3㎎/kg(体重)を2週間間隔で病勢進行又は許容できない有害事象が発症するまで投与された。その結果は、主要評価項目である治験担当医師による客観的奏効率(ORR)が31.1%(95%信頼区間[CI]:20.8–42.9%;)の患者で 、12週間もしくはそれ以上の病勢コントロールが69%(57–79) の患者で達成されたのだ。

注目すべき点としては、本試験に参加した53.1%もの患者の前治療歴が3レジメン以上であったことである。つまり、現在の大腸がんの標準治療薬であるフッ化ピリミジン系薬剤、オキサリプラチン、イリノテカンなどによる抗がん剤の治療を受けた後にニボルマブ(商品名オプジーボ)を投与したにも関わらず、3割近い患者で奏効を示したのである。

さらに、免疫チェックポイント阻害薬の効果予測因子とされるがん細胞のPD-L1発現率1%以上、1%未満の郡に分けて奏効率(ORR)を解析したところ、前者で29%、後者で28%の患者で奏効を示した。つまり、DNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する患者に対してニボルマブ(商品名オプジーボ)はPD-L1発現の有無に関係なく有効であることが判ったのだ。他にも、既存の治療薬では効果が期待できなかった大腸がんの予後不良因子BRAF遺伝子変異の患者に対しても、25%の奏効を示している。

グレードを問わない有害事象(AE)としては70%の患者で確認され、最も一般的な副作用は疲労(22%)、下痢(20.0%)、そう痒(14%)、発疹(11%)であった。またグレード3または4の副作用としては、リパーゼ値の増加(5%)、アミラーゼ値の増加(3%)、疲労(1%)、および下痢(1%)が発症した。試験中に23人(31%)の患者で死亡が確認されが、いずれの死亡も治療関連によるものではないと治験医師により判定された。

以上の臨床試験の結果を受け、ニボルマブ(商品名オプジーボ)は前治療歴のあるDNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する進行再発大腸がんの新しい治療選択肢となる可能性が示唆され、この度米国食品医薬品局(FDA)より承認された。

もう1つの免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は本適応に類似した適応”DNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する固形がん”で米国食品医薬品局(FDA)より2017年5月23日に承認されているので、ニボルマブ(商品名オプジーボ)は世界で2番目に大腸がんの適応で承認された免疫チェックポイント阻害薬となる。

記事:山田 創

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ヒトパピローマウイルス(HPV)の関連性が高い進行期子宮頸がん オプジーボ単剤療法の試験結果初公表 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170803f01 https://oncolo.jp/news/170803f01 ヒトパピローマウイルス(HPV)の関連性が高い進行期子宮頸がん オプジーボ単剤療法の試験結果初公表 ASCO2017 2017-08-03UTC02:25:29+0000 免疫チェックポイントのプログラム細胞死受容体1(PD1)を標的とするがん免疫療法薬ニボルマブ(商品名オプジーボ)は現在、日本で悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、古典的ホジキンリンパ腫、および頭頸部がんの治療薬として販売されている。オプジーボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染と関連性が高い進行期子宮頸がん患者19例中5例(26.3%)に完全奏効(CR)、または部分奏効(PR)をもたらした。2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された初公表データである(Abstract5504)。

術前補助療法、または転移巣治療としてのオプジーボ単剤療法

ウイルス感染と関連があるがんの成人患者を対象とする第1/2相無作為化非盲検試験(CheckMate-358、NCT02488759)の中で、子宮頸部・膣・外陰部のがん患者24例を対象にオプジーボ240mgを静注した。術前補助療法としての投与は2回、転移性疾患に対する単剤療法としては2週ごとに投与した。主要評価項目は安全性、第2相パートでの奏効率であった。

初回解析対象は24例、全生存期間は中央値未達で追跡継続

その結果、子宮頸がん患者19例を含む計24例の初回解析対象で、奏効率は20.8%(5例)、完全奏効(CR)と部分奏効(PR)、および病勢安定(SD)の患者を合わせた患者の割合(病勢コントロール率)は70.8%(17/24例)であった。無増悪生存(PFS)期間中央値は5.5カ月で、全生存期間(OS)は中央値特定に至っていない。

子宮頸がん患者19例のみを解析対象とした場合、奏効率は26.3%(5例)で、追跡期間6カ月の時点で奏効持続期間の中央値特定には至っていない。子宮頸がん患者集団における奏効率は、オプジーボの標的分子であるPD-1リガンド(PD-L1)の発現、またはヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無、あるいは全身療法の治療歴回数により差は認められなかった。

オプジーボの安全性に問題はなく、有害事象はすでに報告されている他のがん種患者に対するオプジーボ単剤療法の結果と同様であった。グレード3からグレード4の有害事象の発現率は12.5%であった。

ウイルス関連腫瘍における免疫チェックポイント阻害薬の働きに注目する試験デザイン

子宮頸がんの90%以上は性的接触により感染するヒトパピローマウイルス(HPV)と関連する。膣がんは約75%、外因がんは69%がHPVと関連する。HPVに感染しても、ほとんどの場合は初期感染のうちに自身の免疫システムにより排除されるが、10%から15%の感染者は感染が持続し、これらのがんを発症するリスクが高まる。HPVの長期感染に起因する子宮頸がんを発症する患者は、全世界で100万人以上と推定されている。進行期の初回治療は化学療法、または化学療法と放射線療法の併用で、病期がステージ3、またはステージ4に進行した場合の5年生存率は16%から35%とされる。これらの治療が効かない場合、現在の選択肢は極めて限定的であるため、新しい治療法が待望されている。

CheckMate-358はウイルス関連腫瘍に対するがん免疫療法オプジーボの安全性と有効性の評価を目的として米国、欧州、日本、台湾などで実施されており、子宮頸がん・膣がん・外陰がんのほか、ウイルス感染と関連することがわかっているメルケル細胞がん、胃がん・胃食道接合部がん、上咽頭がん、頭頸部扁平上皮がんなどの患者も登録されている。オプジーボの単剤療法、もしくはイピリムマブ(商品名ヤーボイ)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG3)標的抗体BMS-986016、またはCD38標的抗体ダラツムマブ(商品名Darzalex)の併用療法の治療群が設定されている。

An open-label, multicohort, phase I/II study of nivolumab in patients with virus-associated tumors (CheckMate 358): Efficacy and safety in recurrent or metastatic (R/M) cervical, vaginal, and vulvar cancers.(ASCO2017 Abstract No:5504)

記事:川又 総江

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オプジーボやキイトルーダなど、5つの免疫チェックポイント阻害薬の違いを6つのがん種別にまとめてみた https://oncolo.jp/news/20170802y https://oncolo.jp/news/20170802y オプジーボやキイトルーダなど、5つの免疫チェックポイント阻害薬の違いを6つのがん種別にまとめてみた 2017-08-02UTC09:31:22+0000

目次

免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは

免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは、がん細胞を攻撃するT細胞の働きにブレーキをかけている蛋白質であるPD-1とPD-L1の結合を阻止することで、PD-L1により抑えられていたT細胞の働きを活性化することで抗腫瘍効果を発揮させる薬である。
※免疫チェックポイン阻害薬は、抗CTLA-4抗体等が存在するが、本稿では抗PD-1抗体薬、抗PD-L1抗体薬について述べる。

がん細胞に対するT細胞の攻撃が抑制されるその作用機序はがん細胞の表面に発現するPD-L1がT細胞の表面に発現するPD-1受容体に結合するからであり、免疫チェックポイント阻害薬はこの結合を阻止することでT細胞の攻撃力を復活させる。

PD-L1がPD-1に結合することを阻止する免疫チェックポイント阻害薬は2種類ある。1つはPD-1を標的とし、PD-L1の代わりにPD-1と結合する抗PD-1抗体薬。もう1つはPD-L1を標的とし、PD-1の代わりにPD-L1と結合する抗PD-L1抗体薬である。

これら抗PD-1抗体薬、抗PD-L1抗体薬をまとめて免疫チェックポイント阻害薬と呼ぶ。世界で初めて発売された免疫チェックポイント阻害薬は、日本の製薬会社である小野薬品工業が2014年発売したニボルマブ(商品名オプジーボ)であるが、以降他の免疫チェックポイント阻害薬が次々と開発され、現在までに5つの免疫チェックポイント阻害薬が世の中に存在している。

開発が進んでいる免疫チェックポイント阻害薬は5剤。抗PD-1抗体薬としてはニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)の2剤、抗PD-L1抗体薬としてはアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)、アベルマブ(商品名バベンシオ;以下アベルマブ)、デュルバルマブ(商品名Imfinzi;以下デュルバルマブ)の3剤である。この他に、ノバルティスファーマ株式会社が開発する抗PD-1抗体 PDR001などがある。

抗PD-1抗体薬であるオプジーボとキイトルーダは抗体の種類やPD-1への親和性(結合力と同義)がことなる。オプジーボは改変IgG4抗体、ペムブロリズマブはヒト化IgG4抗体である。親和性に関してはオプジーボは2.6nM/K2、ペムブロリズマブ29pM/K2と、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の方が親和性が高い。(ただし、親和性高い=効果があるというわけではないことに注意)

抗PD-L1抗体薬である3剤も抗体の種類や親和性が異なるが、この3剤のうちアベルマブは強いADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)を有すること有することが特徴である。

本記事では有効性が確認された各免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験の結果に基づき、がんの種類、がんの進行具合(ステージI/II/III/IV)、治療ライン(1次/2次/3次以降)、併用薬の有無、患者背景などの要素に分けてこの5剤の違いを紹介している。

本来ならば、免疫チェックポイント阻害薬同士で直接比較した臨床試験が存在すればその違いは簡単に分かるのだが、残念ながらそのような臨床試験は現在のところ存在しない。

そのため、免疫チェックポイント阻害薬の違いを本当の意味では理解できないが、少なくとも試験デザインが酷似した臨床試験の結果を比較することである程度の違いが見えてくるであろう。

なお、有効性が確認されているとは、2017年7月6日現在で免疫チェックポイント阻害薬を開発した企業が主導する第III相試験において主要評価項目の結果が公表されていることと定義する。

マンガで学ぶ免疫チェックポイント阻害薬

キイトルーダ、オプジーボ等、免疫チェックポイント阻害薬と免疫療法について解説したマンガです。

免疫療法について解説したマンガ「免疫のシゴト」公開

監修・アドバイス:慶応義塾大学医学部先端医科学研究所 河上 裕 先生、北里大学医学部新世紀医療開発センター 佐々木 治一郎 先生

肺がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)

肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の第III相臨床試験は、他のがん種と比べて多数存在し、現在までに進行中の臨床試験も含めてその数は40を超える。

なかでも肺がんの約80%~85%を占めるステージⅣ非小細胞肺がんに対して有効性が検証されている臨床試験は、40ある内の半数以上を占めている(上図)。

ステージIV非小細胞肺がんに対する現在の治療方針としては、扁平上皮がんなのか?非扁平上皮がんなのか?の組織型で大きく分かれ、非扁平上皮がんであればEGFR遺伝子変異陽性か?ALK遺伝子変異陽性か?などの遺伝子変異の有無にもとづいて治療が決定されている。

免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験においても組織型や遺伝子変異の有無が治療決定の時に考慮されたが、既存の治療方針を立てる要素に加えてPD-L1発現率が陽性なのか?陰性なのか?さらに言うとPD-L1発現量は50%を超えるか?についても考慮された臨床試験が多数存在する。

一方、非小細胞肺がんに比べて小細胞肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の第III相臨床試験は少ない。小細胞肺がんに対する現在の治療方針としては、がんの進行具合が限局型(LD)なのか?進展型(ED)なのか?のがんの進行具合により治療が決定されているが、免疫チェックポイント阻害薬の有効性が検証されている第III臨床試験は進展型(ED)のみである。

上表では、40以上ある各免疫チェックポイント阻害薬の第III相臨床試験の中から、現時点で結果が公表されている臨床試験を抽出している。ご覧の通り、現時点で免疫チェックポイント阻害薬の有効性が確認されている臨床試験は非小細胞肺がんのみである。

また、有効性が確認されている臨床試験の中でその試験デザインが酷似しているものは、ステージIV非小細胞肺がんの1次治療、2次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の2種類ある。

ステージIV非小細胞肺がんの2次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の有効性を検証した臨床試験は、オプジーボのCheckMate-017試験(NCT01642004)とCheckMate-057試験(NCT01673867)、キイトルーダのKEYNOTE-010試験(NCT01905657)、テセントリクのOAK試験(NCT02008227)がある。

これら臨床試験はステージIV非小細胞肺がんの2次治療として免疫チェックポイント阻害薬単剤療法と標準化学療法を比較するなどその試験デザインは酷似している。

そのため、これら臨床試験の結果を比較することで免疫チェックポイント阻害薬の違いが見えてくるのだが、臨床試験の評価項目として設定している無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)のいずれか、又は両方ともが4つの臨床試験すべてで免疫チェックポイント阻害薬側に優位な結果が出ているため比較のしようがない。

それでは、もう1種類の臨床試験に目を向けてみると、オプジーボのCheckMate-026試験(NCT02041533)、キイトルーダのKEYNOTE-024試験(NCT02142738)がある。

どちらの臨床試験もステージIV非小細胞肺がんの1次治療として免疫チェックポイント阻害薬単剤療法と標準化学療法を比較する試験デザインである。しかし、これら臨床試験の主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の結果は命運が分かれた。

オプジーボ群が標準化学療法群によりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できなかったのに対して、キイトルーダ群は標準化学療法群よりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長した。

同じ作用機序を持つ抗PD-1抗体薬のオプジーボとキイトルーダの間でこのように違った結果が出た理由の1つとして、キイトルーダの臨床試験に参加した患者のPD-L1発現率が高かったためであるとも考えられている。

以上の臨床試験の結果より、少なくともステージIV非小細胞肺がんの一次治療においては免疫チェックポイント阻害薬間に違いが確認できる。

これ以外の違いについては、試験デザインが酷似した臨床試験の結果が未だ公表されていないために違いとは言い切れないが、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)がステージIII非小細胞肺がんの2次治療以降の治療としてその有効性をPACIFIC試験(NCT02125461)で唯一証明した免疫チェックポイント阻害薬であることも注目したい。

胃がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)

胃がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検証する第Ⅲ相臨床試験の本数は、肺がんに比べて4分の1程度である。また、現時点で第Ⅲ相臨床試験の結果が公表されている免疫チェックポイント阻害薬はニボルマブ(商品名オプジーボ)のみであり、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)、アベルマブ(商品名バベンシオ)以外の免疫チェックポイント阻害薬にいたっては第Ⅲ相まで臨床試験が進行していない。

そのため、胃がんに対する免疫チェックポイント阻害薬間の違いは現時点でなんとも言えない。しかし、ただ1つ言えることは、ニボルマブ(商品名オプジーボ)がステージⅣ胃がんの標準治療後の標準治療としてその有効性が認められているということである。


この有効性を証明した臨床試験はONO-4538-12試験(NCT02267343)である。この臨床試験は、ステージⅣ胃がんの標準治療後の治療として免疫チェックポイント阻害薬単剤療法またはプラセボ療法を投与し、主要評価項目である全生存期間(OS)を比較検証したものだ。

その結果は、プラセボ療法群が全生存期間(OS)中央値4.14ヶ月に対して、ニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法群が5.32カ月(p<0.0001)と有意に延長した。

対照群が標準治療でなくプラセボ療法であるため賛否両論ある臨床試験の結果ではあるが、標準治療後の標準治療を確立したことは、治療選択肢の限られたステージⅣ胃がんの治療成績を向上させることになるであろう。

乳がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)


乳がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検証する第Ⅲ相臨床試験の本数は、胃がんよりもさらに少なくなる。また、現時点で第Ⅲ相臨床試験の結果が公表されている免疫チェックポイント阻害薬は存在しない。そのため、胃がんと同様に免疫チェックポイント阻害薬間の違いは現時点でなんとも言えない。

ただし、胃がんに対する免疫チェックポイント阻害薬よりも、乳がんに対する免疫チェックポイント阻害薬に対する期待値は高いかもしれない。なぜなら、免疫チェックポイント阻害薬の有効性が検証されている乳がんは、乳がんの中で最も予後が悪いとされるトリプルネガティブ乳がんであるからだ。

トリプルネガティブ乳がんとは、乳がんの治療効果の予測因子とされるエストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、HER2の因子すべてががん細胞に発現していない状態(ネガティブ)である。つまり、他の乳がんでは確認できている治療効果予測因子がトリプルネガティブ乳癌には存在しないため有効とされる治療選択肢が限られている。

治療選択肢が限られているトリプルネガティブ乳癌の治療において、既存の治療効果予測因子とは関係ない因子で有効性の可能性がある免疫チェックポイント阻害薬への期待は大きい。

現在進行しているトリプルネガティブ乳がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の第Ⅲ相臨床試験はステージⅣを中心に、ほとんどの臨床試験がプラセボでなく現在の標準治療薬との直接比較試験である。つまり、免疫チェックポイント阻害薬側に優位な結果が出た場合、トリプルネガティブ乳癌の標準治療が変わる可能性は十二分にあるのだ。

大腸がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)


大腸がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検証する第Ⅲ相臨床試験の本数は、乳がんよりもさらに少なくなる。現時点で第Ⅲ相臨床試験の結果が公表されている免疫チェックポイント阻害薬は存在しないが、乳がんとは違い、大腸がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の製造販売はペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)に対して既に米国で承認済みである。

正確には、製造販売承認を取得した適応は、大腸がんでなく”マイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)またはミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)の固形がん”である。

第Ⅲ臨床試験の結果が出る前に第Ⅱ相以下の臨床試験に基いてペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が承認された背景としては、薬剤に対して高い臨床的有用性を推測させる相当の理由が認めらからである。

マイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)とは、DNA複製の時に生じる塩基配列のエラーを修復する機能が低下することでマイクロサテライト反復配列が異なる反復回数を示す現象である。また、その原因はミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)が原因で発症すると考えられている。

ステージⅣ大腸がん患者の約3〜4%はマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)とされ、そのため当初は大腸がんの効果予測因子となるバイオマーカーとして考えられ、免疫チェックポイント阻害薬の開発が進められていた。

例えば、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の第Ⅱ相臨床試験(NCT01876511)では、ミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)の有無で大腸がん患者に対する免疫チェックポイント阻害の臨床的利益を比較検証したところ、ミスマッチ修復機構の欠損を有する患者の方が無増悪生存率(PFS)をはじめとした治療成績が良好であった。

また、大腸がん以外にもミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)を有する子宮内膜膜がん、胃腸系のがん患者なども上記第Ⅱ相臨床試験(NCT01876511)には含まれており、その結果は大腸がんと同様であった。

以上の臨床試験の結果などを踏まえ、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は大腸がんという原発腫瘍の部位ではなく”マイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)またはミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)の固形がん”というバイオマーカーに基づいた承認がされた初の免疫チェックポイント阻害薬となった。ちなみに、免疫チェックポイント阻害薬史上だけでなく、がんの新薬として史上初である。

今後の免疫チェックポイント阻害の大腸がんにおける適応拡大としては、アテゾリズマブ(商品名テセントリク)がステージⅢ大腸がんの術前化学療法に対してFOLFOXとの併用療法で、ステージⅣ大腸がんの一次治療に対してFOLFOX+ベバシズマブ(商品名アバスチン)との併用療法で第Ⅲ相臨床試験を進行させている。

どちらの臨床試験も現在の標準治療に対して免疫チェックポイント阻害を上乗せする試験デザインであるため、標準治療に一定の有効性が認められなかった患者がマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)またはミスマッチ修復機構の欠損(dMMR)を有していた場合には、免疫チェックポイント阻害による有効性が期待できるであろう。

尿路上皮がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)


尿路上皮がん対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検証する第Ⅲ相臨床試験の本数は大腸がんと同様に多くはない。しかし、5剤の免疫チェックポイント阻害薬すべてが第II相以下の臨床試験の結果に基づいて尿路上皮がんの適応で米国では製造販売承認がされている。

これは、大腸がんのように免疫チェックポイント阻害薬の標的とされるバイオマーカーが発見されたためではなく、局所進行性又は再発尿路上皮がんに対して有効性を示した治療選択肢がこれまでは限られていたためである。

尿路上皮がんのキードラッグはシスプラチン(商品名ブリプラチン/ランダ)であり、このプラチナ系抗がん剤と他の抗がん剤を組み合わせた治療レジメンが、現在の標準治療である。しかし、この治療に効果を示さなかった場合、又はこの治療に適応がなかった場合、その患者さんに残された治療選択肢はほとんどないに等しかった。

そのため、免疫チェックポイント阻害薬5剤が”プラチナ製剤を含む化学療法による治療中または治療後に病勢進行した、またはプラチナ製剤を含む化学療法による術前または術後補助療法から12カ月以内に病勢進行した、局所進行または転移性尿路上皮がん(膀胱がん等)”の適応で製造販売承認を米国で得たことは、治療選択肢の幅を広げることになるであろう。では、尿路上皮がんにおける免疫チェックポイント阻害薬の違いはあるのだろうか?

5剤ともすべて尿路上皮がんに対する製造販売承認を得ているため違いがないと考えるかもしれないが、有効性の結果が出ている第III相臨床試験の中で試験デザインが酷似している臨床試験を比較すると、1つだけ免疫チェックポイント阻害薬間の違いが見つかる。

その違いとは、ステージ4尿路上皮がん患者に対する2次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の臨床試験の結果である。上記表のペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)のKEYNOTE-045試験(NCT02256436)、アテゾリズマブ(商品名テセントリク)のIMvigor211試験(NCT02302807)がそれに該当するが、2つの臨床試験の主要評価項目である全生存期間(OS)の結果が異なった。

ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法が対照群の標準化学療法(パクリタキセル/ドセタキセル/ビンフルニン)に対して有意に全生存期間(OS)を延長させたのに対して、アテゾリズマブ(商品名テセントリク)単剤療法は同じ標準化学療法標準化学療法(パクリタキセル/ドセタキセル/ビンフルニン)に対して全生存期間(OS)を有意に改善しなかった。

もちろん、試験デザインが酷似しているとはいえペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の臨床試験と、アテゾリズマブ(商品名テセントリク)の臨床試験の患者背景は異なるし、免疫チェックポイント阻害薬同士を直接比較した臨床試験の結果ではないので決定的な違いと言い切ることはできない。

しかし、尿路上皮がんにおける免疫チェックポイント阻害薬5剤すべてが適応を取得している現状を考えると、ステージ4尿路上皮がんに対する2次治療としての免疫チェックポイント阻害剤単剤療法はペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)をはじめアテゾリズマブ(商品名テセントリク)以外の免疫チェックポイント阻害薬の方が有効である可能性は十分にあるだろう。

腎細胞がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは


腎細胞がん対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検証する第Ⅲ相臨床試験の本数は尿路上皮がんよりも多くて、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)以外の免疫チェックポイント阻害薬4剤で9つの臨床試験が実施されている。

その内の5つの臨床試験では、ステージⅣ腎細胞がんの一次治療として現在の薬物療法の標準治療薬であるスニチニブ(商品名スーテント)単剤療法に対する免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の有効性を検証する試験デザインとなっている。この試験デザイン内容からも、免疫チェックポイント阻害薬が腎細胞がんの新しい標準治療薬として確立されることが期待されていると容易に想像できる。

また、ステージⅣ腎細胞がんに対する一次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の有効性を検証する臨床試験に次いで2番目に本数が多い臨床試験は、術後化学療法としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法である。

腎細胞がんにおける術後化学療法の有用性を証明した科学的根拠は現在のところ存在しないが、腎細胞がんでは遠隔転移を有する場合でも手術可能であれば腎摘出手術が実施することもある。そのため、ステージⅣのように癌が進行した状態であっても手術療法が選択される可能性が他の癌種に比べて高いので、術後化学療法としての免疫チェックポイント阻害薬の有用性が認められる臨床的意義は非常に高いであろう。

以上のように腎細胞がんにおいて免疫チェックポイント阻害薬が期待されている主な治療ラインは、ステージⅣ腎細胞がんに対する一次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法、術後化学療法としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法である。しかし、これら治療ラインにおいて、免疫チェックポイント阻害薬の有効性が確認された第Ⅲ相臨床試験は現在のところ存在しない。

では、それ以外の治療ラインで免疫チェックポイント阻害薬の有用性が認められている第Ⅲ相臨床試験の結果はあるのだろうか。上記表のニボルマブ(商品名オプジーボ)のCheckMate025臨床試験がそれに該当する。

本臨床試験(CheckMate025:NCT01668784)は、ステージⅣ腎細胞がんの二次治療以降の治療としてニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法、又はエベロリムス(商品名アフィニトール)単剤療法を投与し、全生存期間(OS)を主要評価項目として比較検証した第Ⅲ相臨床試験である。

結果は、ニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法群の全生存期間(OS)中央値が25.0ヵ月(95%信頼区間:21.8ヶ月~推定不能)であるのに対して、エベロリムス(商品名アフィニトール)単剤療法群が19.6ヵ月(95%信頼区間:17.6~23.1ヶ月)と、ニボルマブ(商品名オプジーボ)単剤療法群で有意に全生存期間(OS)の改善(P=0.002)が確認された、

以上の臨床試験の結果から、ニボルマブ(商品名オプジーボ)は国内で唯一”根治切除不能又は転移性の腎細胞癌”の適応が認められた免疫チェックポイント阻害薬となっている。他の免疫チェックポイント阻害薬がステージⅣ腎細胞がんの二次治療以降での第Ⅲ相臨床試験を進行していない状況からも、腎細胞がんにおいてはニボルマブ(商品名オプジーボ)の開発が一歩先に進んでいる。

免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)の違いとは

以上のように、同じ作用機序を持つ免疫チェックポイント阻害薬でも、がんの種類を中心に、がんの進行具合(ステージⅠ/Ⅱ/III/Ⅳ)、治療ライン(1次/2次/3次以降)、併用薬の有無、患者背景などの要素に分けてその違いを見ていくと、2017年7月6日現在でいくつかの違いが見つかる。

現在進行中の第III相臨床試験の本数が複数あることを考えると、この先いくつもの違いが免疫チェックポイント阻害薬の間で見つかるに違いない。この違いが、免疫チェックポイント阻害薬の化合物自体により生じた違いなのか?臨床試験のデザインにより生じた違いなのか?その真因は免疫チェックポイント阻害薬同士の直接比較試験を実施しない限りは明らかにならない。

しかし、その臨床試験の結果を待っていては何十年か先、下手すれば何十年経ってもその結果が出ない可能性は十二分にあり得る。そのため、科学的根拠レベルの信頼度が高いとされる第III相臨床試験を参考に、臨床試験のデザインが酷似した免疫チェックポイント阻害薬同士を比較することで何かしらの違いを見出すことは臨床的意義があると言えるだろう。

記事:山田 創 加筆修正:可知 健太

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【集中連載】がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑦ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(下) https://oncolo.jp/feature/20170802f https://oncolo.jp/feature/20170802f 【集中連載】がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑦ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(下) 2017-08-02UTC09:00:06+0000 次世代シーケンサーを使って、一度に多くの遺伝子異常を調べ、一人ひとりの患者に最適な治療薬を選ぶ「プレシジョン・メディシン」(高精度医療)が注目を集めています。前回に引き続き、京都大学医学部附属病院(以下、京大病院)で、2015年4月から「オンコプライム(OncoPrime)」を用いたクリニカルシーケンス検査を行う同院がんセンターがん薬物療法科教授の武藤学先生に、その流れと課題をお聞きしました。

前回記事:【集中連載】がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑥ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上) を読む

― オンコプライムを用いたプレシジョン・メディシンであるがんクリニカルシーケンスの流れを教えてください。

武藤先生 がんクリニカルシーケンスであるオンコプライム検査を希望する患者さんには、予約制の専門外来を受診していただきます。専門外来では、腫瘍内科医が患者さんに説明しインフォームド・コンセントを取りますが、十分な説明の時間を確保するためセカンドオピニオン外来として実施しています。

 オンコプライム検査には、手術や生検で採取したがんの組織が必要です。比較的新しいがん組織がある患者さんには、かかりつけの病院で準備してもらった検査用検体を専門外来の受診時に持参していただき、検体を持参できない場合には、京大病院に入院してがん組織を採取する処置(生検)を受けていただきます。生検は、腫瘍に針を刺すか切開してがんの組織の一部を採取する処置です。

 患者さんが検体を持参した場合にはそのまま梱包し、米国の検査会社に送ります。京大病院で組織を採取した場合には院内でDNAを抽出してから送っています。私どもが、米国では一般的になりつつあるプレシジョン・メディシンを日本で実現する方法を検討していた2014年には、米国のCLIA(臨床検査法)基準を満たした国際標準の質の高い遺伝子検査ができる場所が国内にはありませんでした。

 そのため、米国の検査会社で遺伝子解析を実施するオンコプライム検査体制を構築して、がんクリニカルシーケンス検査を始めることにしたのです。

 ただ、アメリカに検体を送っていることもあり、次世代シーケンサーで患者さんのがんのDNAを解析した結果のレポートが返ってくるまでに約4週間かかります。検査レポートには、遺伝子変異の有無と種類、米国と日本で承認されている薬の候補の情報が記載されています。京大病院では、この検査レポートの結果を踏まえ、1週間以内にクリニカルシーケンスカンファレンスを開催し、その患者さんに最適な治療法を専門家チームで検討します。

 クリニカルシーケンスカンファレンスは、担当医、腫瘍内科医, 外科医、臨床遺伝専門医, 遺伝カウンセラー、病理医、放射線診断医、バイオインフォマティシャン(生命情報学の専門家)、基礎研究者、オンコプライム担当の医療スタッフなど、多職種のメンバーで構成されています。

 カンファレンスでのディスカッションの内容を電子カルテに記載しておくことで、担当医はそれを見て患者さんに結果を説明し、どういう治療を行うか患者さんの希望を聞きながら決めていきます。

― オンコプライムを使っている他の大学病院と共同で、がんの遺伝子情報と投薬データを集積する事業を始めているそうですね。

武藤先生 京大病院の他にも、北海道大学病院、岡山大学病院、千葉大学医学部附属病院でオンコプライムによるがんクリニカルシーケンス検査を実施しています。東京医科歯科大学医学部附属病院と佐賀大学医学部附属病院もオンコプライムによるがんクリニカルシーケンス検査の導入を準備中です。

 日本医療研究開発機構(AMED)の事業として、まずは、この6大学病院で、患者さんの遺伝子変異の情報と、どういう薬が効いたか効かなかったか情報を共有するデータベースを構築する予定です。

 特に、治療薬情報や治療効果情報などの重要な情報は電子カルテの情報を元にデータベース化するのは難しかったのですが、京大病院では電子カルテから必要な情報をデータベース化できるシステム(Cyber Oncology System)をすでに構築していましたので、そのシステムを各大学病院に2016年度に導入しました。電子カルテから直接データベースに治療薬の効果や副作用が移行されるので、データ入力の負担がなく、ミスが起きない利点があります。

 なお、これらのデータは、個人情報はつけずに共有し、患者さんが特定できないようにしますので、がんクリニカルシーケンス検査を受けた患者さんの情報が外部に漏れることはありません。実際にデータを共有して、患者さんの治療に生かすデータの実用化は今年度から始めます。

 6大学病院以外の大学病院でも、同じがんクリニカルシーケンス検査の導入を検討しているところが増えているので、それらの大学病院ともネットワークを組んで、がん治療の遺伝子変異と治療情報のデータベース化を進めていきたいと考えています。

 同じがん種でも、遺伝子の変異の種類によって効果のある薬は違いますが、例えば患者数の多い肺がんや胃がんでもHER2遺伝子変異のある人は数%みられます。このような場合は、HER2分子のリン酸化阻害薬が効果を示すと期待されています。一方で、同じ遺伝子変異がみられるがんでも、臓器が違えば薬が効かない場合もあります。

 このような情報を、がんクリニカルシーケンス検査を導入している大学病院間でデータを蓄積し共有することで、一人ひとりの患者さんにより効果が高く、より副作用が少ない最適な治療を選ぶプレシジョン・メディシンが実現するのではないかと期待しています。

 例えば、京大病院では、十二指腸でHER2遺伝子変異のある患者さんに、岡山大学病院で経験された肺がんのHER2遺伝子変異のある患者さんの治療例をカンファレンスで共有し、EGFR阻害薬の一つであるアファチニブを投与したことがあります。アファチニブは、HER2のリン酸化も阻害することが確認されている薬です。

 この患者さんは、尿管周囲にがんが広がって尿が出ない状態になっていたのですが、アファチニブを投与後は尿管のところにあった腫瘍が縮小して尿が出るようになり、肺転移巣なども小さくなりました。患者さん一人の情報だけでは偶然効いただけかもしれないですし、効かなかった情報や細かい副作用情報も含めて、データを蓄積していくことが重要です。

― オンコプライムを用いたがんクリニカルシーケンス検査では、基本的に、薬代は全額自己負担になり、薬が効いたとしても治療の継続にはかなりの費用がかかりますが、その改善策はありますか。

武藤先生 今後は、保険診療と併用できる先進医療として認めてもらうために、がんクリニカルシーケンス検査を国内で実施する体制を整えました。国内で検査を実施することで、検査レポートの返却期間も短くなりますし、費用も抑えられます。一方、がんクリニカルシーケンス検査が先進医療として認められても、治療は適応外である場合が多いため、治療費は自費診療になってしまうのが大きな課題です。

 今後、データが蓄積して、特定の遺伝子変異のあるがんに効くと分かっている薬については、保険で使えるようにしていく仕組み作りも必要だろうと考えています。

 一方、がんの組織の遺伝子を200種類以上調べても、薬につながるような遺伝子変異が見つからない人もいます。その場合、検査に期待をしていた患者さんの落胆は計り知れないものがあり、十分な説明や精神的ケアが必要になります。また、遺伝性の疾患が見つかる可能性もあり、遺伝カウンセリングが必要になる場合もあります。

 わが国は、このような遺伝カウセリングに対応できる人材や体制の整備が海外と比較して遅れていますので、そのような体制も早急に整備する必要があると考えています。がんクリニカルシーケンス検査の結果分かった遺伝子変異に、どういった治療が最適なのか、治験はあるのか、最新の情報を検査レポートに含むことも重要です。

 世界中で日々新しい研究結果が出ており、がん治療医が、日常の診療の合間に情報を集めて質の高いプレシジョン・メディシンを実施するには限界があります。AI(人工知能)などのIT技術を活用し最新の情報を収集するとともに、その情報をもとにゲノム情報の専門家などが、がんクリニカルシーケンス検査で出てきた遺伝子変異は臨床的に意味のある変異なのか検討し、検査レポートを作成する技術にも診療報酬などの対価がつかなければ、医療としてのプレシジョン・メディシンは成り立ちません。

 そのため、個々の患者さんに最適な治療を、きちんと提供するための社会としての体制作りを進めていく必要があります。

集中連載・がん治療の革命?! プレシジョン・メディシン(高精度医療)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(上)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(下)

がん研究会が「がんプレシジョン医療研究センター」を始動

「近畿大クリニカルシーケンス」が実践する〝早い″〝安い″遺伝子解析

がん治療の革命?!プレシジョン・メディシン⑤ 3学会合同で進む遺伝子解析の標準化

京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上)

(取材・文/医療ライター・福島安紀)

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キイトルーダの先駆け指定適応症、進行胃がんでの承認申請を後押しする最新データ ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170802f01 https://oncolo.jp/news/170802f01 キイトルーダの先駆け指定適応症、進行胃がんでの承認申請を後押しする最新データ ASCO2017 2017-08-02UTC06:47:15+0000 免疫チェックポイントのプログラム細胞死受容体1(PD-1)を標的とするモノクローナル抗体ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は、2015年10月、治癒切除不能の進行・再発胃がんの効能・効果に対し、厚生労働省の先駆け審査の対象品目に指定された。現在国内では、キイトルーダは悪性黒色腫、および非小細胞肺がんの適応で承認されている。免疫チェックポイントを標的とする治療法はがん種を問わず、抗腫瘍免疫の回復、活性化を介した有効性が期待され、非ホジキンリンパ腫、および尿路上皮癌を適応症として一部変更承認申請も行っており、その他の様々ながん種でも後期臨床試験が進められている。

複数回治療歴のある進行胃がん、または食道胃接合部腺がんに対する単独療法の承認申請妥当性検証の目的で実施されたキイトルーダの第2相試験(KEYNOTE-059、NCT02335411)で、従来の治療法とは一線を画すレベルの有効性が得られ、2017年6月2日から5日開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で最新データが発表された(Abstract4003)。

化学療法歴2回以上で進行した治療困難患者集団を対象

少なくとも2回の化学療法を経験した患者、すなわち本試験でのキイトルーダ単独療法が三次治療以降となる259例が有効性解析対象で、キイトルーダは200mgを3週ごとに静注した。

奏効率は全解析対象で11.6%、PD-L1発現陽性集団で15.5%、三次治療集団で16.4%

・全解析対象(259例)における奏効率は11.6%で、完全奏効(CR)が2.3%に、部分奏効(PR)が9.3%に得られた。

・腫瘍組織のPD-1リガンド(PD-L1)発現陽性(発現細胞1%以上)集団(148例)における奏効率は15.5%で、CRが2%、PRが13.5%に得られた。PD-L1発現陰性(発現細胞1%未満)集団(109例)における奏効率は6.4%で、CRが2.8%、PRが3.7%に得られた。

・化学療法歴が2回でキイトルーダが三次治療となる患者集団(134例)における奏効率は16.4%で、CRが3.0%、PRが13.4%に得られた。化学療法歴が3回以上でキイトルーダが四次治療以降となる患者集団(125例)における奏効率は6.4%で、CRが1.6%、PRが4.8%に得られた。

グレード3以上の有害事象は免疫関連が最多で4.6%

キイトルーダの安全性はすでに報告されている試験データと同様で、グレード3からグレード4の治療関連有害事象は貧血(2.7%)、倦怠感(2.3%)、下痢(1.2%)などであった。グレード5は急性腎障害(1例)、および胸水(1例)であった。治療中止理由となった治療関連有害事象は肝機能異常(1例)、および胆管狭窄(1例)であった。グレード3からグレード4の免疫関連有害事象は4.6%に発現し、大腸炎、肺臓炎、甲状腺炎、甲状腺機能低下症、および重度皮膚反応であった。

進行胃がん患者の初回治療に5‐FU+シスプラチンにペムブロリズマブを上乗せした場合の予備的試験結果

KEYNOTE-059試験は、進行胃がん患者の初回治療に5‐FU+シスプラチンにペムブロリズマブを上乗せした場合の効果も検証している。10施設25名が登録されており、対照群も存在しない予備的な結果ではあるが、ASCO2017のポスターセッションで発表された(Abstract4012)。

フォローアップ期間の中央値は12.2か月。全患者の奏効率(ORR)は60%であり、PD-L1陽性患者(16人)の奏効率は68.8%、PD-L1陽性患者(8人)は38%だった。全員で腫瘍縮小が認められ、奏効期間中央値は、全患者で4.6カ月、無増悪生存期間(PFS)の中央値は6.6カ月、全生存期間中央値は13.8カ月だった。

76%にグレード3,4の治療関連有害事象が認められ、3例(グレード3口内炎、グレード2難聴、グレード1クレアチニン増加)が治療関連有害事象により治療を中止した。治療関連死は認められなかった。

現在、胃がんの承認申請に向けた臨床試験は4本実施されている。

KEYNOTE-059 cohort 1: Efficacy and safety of pembrolizumab (pembro) monotherapy in patients with previously treated advanced gastric cancer.(ASCO2017 Abstract No.4003)

KEYNOTE-059 cohort 2: Safety and efficacy of pembrolizumab (pembro) plus 5-fluorouracil (5-FU) and cisplatin for first-line (1L) treatment of advanced gastric cancer.(ASCO2017 Abstract No.4012)

記事:川又 総江 & 可知 健太KEYNOTE-059 cohort 2: Safety and efficacy of pembrolizumab (pembro) plus 5-fluorouracil (5-FU) and cisplatin for first-line (1L) treatment of advanced gastric cancer.(ASCO2017 Abstract No.4012)

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順天堂大学 堀江重郎医師に聞く、 泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン② 腎臓がん、膀胱がん、精巣腫瘍 ~免疫チェックポイント阻害薬への期待とプレシジョン・サージェーリー~ https://oncolo.jp/feature/20170802k-2 https://oncolo.jp/feature/20170802k-2 順天堂大学 堀江重郎医師に聞く、 泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン② 腎臓がん、膀胱がん、精巣腫瘍 ~免疫チェックポイント阻害薬への期待とプレシジョン・サージェーリー~ 2017-08-02UTC03:33:46+0000 第1回記事:順天堂大学 堀江重郎医師に聞く、 泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン① 前立腺がん ~AR-V7を測定し、薬剤効果を予測する~

腎がんのプレシジョン・メディシン ~PD-L1を調べることにより、薬剤効果を予測する~

堀江先生:転移性の腎がんは、今から20年ほど前から発がんのメカニズムがかなり解明されてきています。慢性骨髄性白血病に対するグリベッグなどに続き、分子標的薬が早い段階で出てきています。

その中に、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)と、エムトール(mTOR)の2種類の薬剤があります。さらに最近免疫チェックポイント阻害薬であるオプジーボという薬剤が、メラノーマに次いで腎がんの治療に有効と考えられ、承認されています。

ただ、この薬剤も圧倒的に効果があるかというと、実はそこまでではありません。そこで、私たちは先ほどの血中の循環腫瘍細胞を調べ、そこにPD-L1という免疫チェックポイントに関係するがん細胞分子が出ているかどうかをみます。PD-L1が出ているがんに対しては、オプジーボの効果があると考えやすいです。ですから薬剤の選択をする際にひとつのヒントになるわけです。

プレシジョン・メディシンとは、がんそのものの遺伝子変異はもちろんのこと、転移がんの場合は原発巣、肺がんなら肺、腎がんなら腎臓、とそれぞれ違う変化がありますので、血中の腫瘍細胞を調べることが基本といえます。

可知:どの病変の組織検体の発現量について検討を行っていますか?

堀江先生:世界に発表されているものとして、もとの腎がんにおけるPD-L1の発現と、免疫チェックポイント阻害薬の効果はすでに調査済みで、原発巣は関係ないことになっています。ただ、転移している場所でどうなっているのかは、まだよくわかっていません。これは循環している細胞を調べないと分からないと思います。

可知:今年のASCO-GU(米国臨床腫瘍学会 泌尿器シンポジウム)でも、ファーストラインで免疫チェックポイント阻害薬にVEGF系のTKIを上乗せした試験結果が発表されましたが、上乗せ効果は期待できるものでしょうか。

堀江先生:TKIに免疫チェックポイント阻害薬の効果が非常に高いとの論文が発表されましたが、国内でのコンビネーション効果の検討の材料は十分にそろっていないと思います。ただし、期待されていることには変わりませんね。

膀胱がんのプレシジョン・メディシン ~遺伝子変異の研究が進まなかった領域、ただし、免疫チェックポイント阻害薬には期待~

堀江先生:膀胱がんに関しては、シスプラチンの効果があるという報告がありますが、遺伝変異が比較的多いがんなので、免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できるがんとされています。

現在、「オンコロ」を通じて免疫チェックポイント阻害薬を用いてなどのさまざまな治験の募集が実施されていますよね。膀胱がんは治験がまだ少ない背景もあり、分子標的薬が今までなかったのです。

プレシジョン・メディシンの観点からみれば、膀胱がんのドライバー遺伝子が何かということがはっきりしていない段階です。膀胱がんの遺伝子変異は、肺がんに比較的近いといわれていますね。大きく分けて3つの遺伝子変異があるということは分かっていますが、詳細に調べて治療に活かすところまでは至っていない現状です。

可知:非常に興味深いですね。まず、前立腺がんも含め泌尿器全体としては、原発というよりはそこからどのように変化していったか、という点に注目されていることがわかりました。前立腺がんであったらメッセンジャーRNAを注視していくのですね。腎がんについては遺伝子の傷が多い、VEGF系のTKIやmTOR、免疫チェックポイント阻害薬といったところが発展しているのですね。

精巣腫瘍のプレシジョン・メディシン ~ウイルス関連性腫瘍であるため、今後の研究に期待~

可知:最後に泌尿器領域での症例は多くないと思いますが、精巣腫瘍の治療成績はいかがでしょうか?

堀江先生:
精巣腫瘍は主に若い方がなる腫瘍で、前立腺、腎臓、膀胱のがんよりも、少ないですね。現在、シスプラチンを用いた抗がん剤治療でほとんどの症例が解決しますが、一部のがんは薬剤に抵抗性になることもあります。

精巣腫瘍は、レトロウィルスと関係しています。レトロウイルスは人間を含む哺乳類とながく共存しているウイルスです。精巣がんもレトロウィルスが関係していると言われています。治療が難しい患者さんには免疫チェックポイント阻害薬の効果があるかもしれません。精巣腫瘍にどの程度の遺伝子変異があるのか、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬を用いて治験をすることはあり得ない話ではありませんね。

高精度手術 ~SDプリンタや手術ロボットを駆使したプレシジョン・サージェリー~

堀江先生:プレシジョン・メディシンの話題から逸れますが、プレシジョン・サージェリーと呼ばれるものもあります。

たとえば、腎がんであれば部分切除の手術をしますが、がんの一部分を見つけて過不足なく切除することが大事とされています。腎臓は非常に血管が豊富な構成の臓器であり、適切なアプローチをしないと合併症を起こしたりします。

私たちは手術前にたとえば3Dプリンタで模型をつくり、手術のシミュレーションを行います。合わせてダヴィンチ手術中にそのシミュレーションの結果を同時に見ることができます。プレシジョン・サージェリーとは、より正確な手術、その人その人に合わせたより安全な手術をするためのツールを指します。

先日、ヨーロッパ泌尿器学会では、私たちの施設のプレシジョン・メディシン、プレシジョンサージェリーを統合した最先端の泌尿器科医療であるプレシジョン・ウロロジーが取り上げられました。当院では世界各国から研修者や見学者が来ています。

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「がんが消えた」ように見せかけるトリック https://oncolo.jp/pick-up/news1010 https://oncolo.jp/pick-up/news1010 「がんが消えた」ように見せかけるトリック 2017-08-01UTC23:00:54+0000 自費診療で高額な治療を提供しているクリニックのウェブサイトでは、治療前後でCT画像を提示して「がんが消えた」と称するなどしています。本当にがんが消えるのならいくらでもお金を出す患者さんもいるでしょう。

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http://www.asahi.com/articles/SDI201707270521.html?iref=line

ニュース選定者:濱崎 晋輔
引用元:アピタル
http://www.asahi.com/apital/

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がんの免疫チェックポイント阻害薬併用で重い有害事象が38% https://oncolo.jp/pick-up/news1009 https://oncolo.jp/pick-up/news1009 がんの免疫チェックポイント阻害薬併用で重い有害事象が38% 2017-08-01UTC14:30:36+0000 ニボルマブ、イピリムマブはがん治療薬です。免疫を利用してがんを攻撃します。2剤で腎がんを治療して安全性を調べる研究で、入院が必要な程度の症状などが38.3%から61.7%の人に現れたことが報告されました。

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https://medley.life/news/596852ab4edbfb7b0e8b4570/?utm_content=bufferb90c0&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer

ニュース選定者:可知 健太
引用元:MEDLEY
https://medley.life/

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がん患者はなぜ、民間療法という“幻想”に陥るのか https://oncolo.jp/pick-up/news1008 https://oncolo.jp/pick-up/news1008 がん患者はなぜ、民間療法という“幻想”に陥るのか 2017-08-01UTC12:30:05+0000 「たくさんの本を読んだり、知り合いの情報を集めた結果、東洋医療や食事療法には即効性がないことを知った。このまま続けると取り返しのつかないことになると思った」。

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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/28/news048_2.html

ニュース選定者:滝澤 宏隆
引用元:ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/

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国立がん研究センター -届けるを贈る 届けるを支える 『がん情報ギフト』 プロジェクト- https://oncolo.jp/news/170731kn https://oncolo.jp/news/170731kn 国立がん研究センター -届けるを贈る 届けるを支える 『がん情報ギフト』 プロジェクト- 2017-08-01UTC11:25:22+0000 2017年7月31日、国立がん研究センターがん対策情報センターは、すべての人が、必要なときに、信頼できるがん情報を得られる社会をめざす目的として、『あなたのまちの図書館にがん情報を届けようキャンペーン』を開始したことを発表しました。

キャンペーン概要

公共図書館は誰でも無料で利用できる情報の宝庫で、大きな医療機関のない、小さな市町村にも多数設置されています。全国の図書館にがん対策情報センターが発行するがんに関する資料を寄贈し、信頼できるがんの情報を得て、さらに地域のがん相談支援センターにもつながっていただけるよう、誰もが安心して利用できる環境づくりを目指します。

ご支援の流れ

募集目標額 3千万円(初2017年度。翌年度以降、拡充を予定)
募集期間 2017年7月31日~
1.パソコンもしくはスマートフォンから、ご支援額と支援対象県を選択
2.都道府県立図書館等と連携し、受入れ状況の整った地域から寄贈開始
3.『がん情報ギフトセット』の寄贈
4.進捗情報をご報告

ご寄付への感謝と進捗のご報告

1) 当センタ-ホームページにご芳名掲載
2) がん情報サービスの新着情報メールマガジン配信
3) 本事業の進捗ご報告 
(以上すべてご希望者のみ)

寄贈開始後、本キャンペーンによりがん情報ギフトセットを寄贈した図書館を、国立がん研究センターがん情報サービスのホームページにて逐次報告されます。

参照サイト:国立がん研究センター広報活動リリース

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乳がんステージ4の50代新米記者が語る仕事論「いい意味であきらめが肝心」 https://oncolo.jp/pick-up/news1007 https://oncolo.jp/pick-up/news1007 乳がんステージ4の50代新米記者が語る仕事論「いい意味であきらめが肝心」 2017-08-01UTC10:30:00+0000 「明日から夏休みで、パリへ行くんです」と、朗らかに話す。その一方で、抗がん剤を服薬し、3週間に1回2種類の点滴、6週間おきに注射を受けている。毎日新聞社生活報道部の三輪晴美記者は、闘病歴9年・ステージ4の乳がん患者だ。

続きを読む
https://thepage.jp/detail/20170726-00000003-wordleaf?pattern=2&utm_expid=90592221-74.59YB6KxJS6-oVPGhgabD7Q.2

ニュース選定者:中島 香織
引用元:THE PAGE
https://thepage.jp/

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厚労省第二部会 手術不能または再発ホルモン陽性乳がん対象ファーストインクラスCDK4・6阻害薬イブランス了承 https://oncolo.jp/news/170601k01 https://oncolo.jp/news/170601k01 厚労省第二部会 手術不能または再発ホルモン陽性乳がん対象ファーストインクラスCDK4・6阻害薬イブランス了承 2017-08-01UTC09:51:20+0000 7月27日、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、「手術不能または再発乳がん」適応にてパリボシクリブ(商品名イブランス)の適応追加を了承した。早ければ、今月承認されることとなる。

イブランスは、経口サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬としてのファーストインクラスになる。サイクリン依存性キナーゼ4/6は細胞周期調節に関与する酵素でとなり細胞分裂を引き起こす。このサイクリン依存性キナーゼ4/6の阻害薬となり、細胞分裂を抑制する。(下図)

乳がんの中でも、ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんに使用され、閉経の有無にかかわらず使用できるのも特徴である。しかしながら、フェソロデックス(商品名フルベストラント)との併用が必要となる。

閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がん レトロゾールとパルボシクリブの併用療法の有効性を示唆 ASCO2016(オンコロニュース2016.06.13)

進行乳がん2次治療 パルボシクリブとフルベストラント併用 QOLも改善 ECC2015(オンコロニュース2015.10.06)

乳がん 細胞分裂を制御する薬剤パルボシクリブが有効 がん進行抑制期間2倍に ASCO2015(オンコロニュース2015.06.14)

その他、ナブパクリタキセル(商品名アブラキサン)が、胃がんに対して、週3回に1回投与に対し、1週間に1回投与が可能になった。

記事:可知 健太

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8.18(金)がん情報サイト「オンコロ」後援Girls Power Session vol.3開催 https://oncolo.jp/blog/gps-3 https://oncolo.jp/blog/gps-3 8.18(金)がん情報サイト「オンコロ」後援Girls Power Session vol.3開催 2017-08-01UTC06:47:34+0000 がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャーの柳澤です。

昨年の2016年9月9日にAYA世代(15歳~39歳)のがん支援を目的に開催したオンコロ presents「Remember Girls Power !! 2016」。今年2017年も開催に向けて鋭意準備を進めています。

そして、このイベントの意義をより広く伝えるためAYA世代(15歳~39歳)のがん啓発月間(オンコロ presents「Remember Girls Power !! 2017」の開催月)まで、「Girls Power Session5」を開催します。第1回目、2回目を経て、第3回目となる「Girls Power Session vol.3」を8月18日(金)に開催します!

Opening Actには、がん情報サイト「オンコロ」の取材にも協力頂いた高橋和奈さんも出演します。高橋和奈さんは、AYA世代(15歳~39歳)のがん支援を行う樋口宗孝がん研究基金の体験者スタッフとして活動しており同団体主催によるRock BeatsCancer@東寺にも、若年性がん患者団体「STAND UP !!」の公式ユニット:カラーボールとしての出演もはたしています。

高橋和奈さんの体験談はコチラ

出演者(五十音順)

KANAKO


2013年4月、シングル『Prologue…』をリリースし、ソロ活動スタート。恩田快人(元JUDY AND MARY)、愛川ヒロキ(元remote)など強力なプロデュースのもと、作詞には富田京子(元PRINCESS PRINCESS)、サエキけんぞう、MIZUE が参加。デビュー曲「Prologue」は全国CD ショップウィークリーランキング9 位を獲得。またセブン&アイグループ セブンプレミアム『そうめん・そうめんつゆ』のテレビCM ソングに抜擢。シングル収録曲はテレビ東京系、日本テレビ系の番組タイアップに数多く起用され、テレビ東京「音流~ ONRYU ~」、日本テレビ系「ミュージックドラゴン」、TBS「開運音楽堂」などにも出演。そして2016年7月20日にネットシーントップクリエーター「蝶々P」による完全プロデュースで、ユニバーサル ミュージックの新設レーベルUNIVERSAL-Wよりメジャーデビュー。

KAZUNA from カラーボール(Opening Act)

繧「繝シ蜀兔KAZUNA-min
若年性がん患者団体 STAND UP!!公式音楽ユニット、カラーボールのボーカル。胃がん経験者の高橋和奈(Vo.)とユーイング肉腫経験者の坪内雄佑(Gt.)が、「がんを経験した自分たちだからこそ、伝えられる音楽があるはず。いま、がんと闘っている人たちに、少しでもがんと向き合う勇気や希望を持ってもらいたい」という想いから、2010年に結成。闘病中に見たかった、「がんを克服して、夢や目標を持って、前向きに生きている人」を目指し、活動中。現在、AYA世代(15歳〜39歳)のがん体験者を支援する樋口宗孝がん研究基金のがん体験者スタッフとしても活動中。

都築かな

1995年1月28日生まれ (20) 埼玉県出身。 アニメの主題歌を歌うことを目標に、都内でのライブ活動を中心に、『現実(リアル)と戦う2.9次元アイドル』として活動中。 2015年5月よりソロアイドルとしての活動をスタートさせ、 アニメ『ミリオンドール』等のイベントに出演。2017年5月、多くのアニソン等を手がけるヒゲドライバーのサウンドプロデュースで、自身初の流通シングル『第二次ジブン戦争』をリリース。オリコン週間インディーズチャート10位。

4TUNE Girls Orchestra

MariNa、Momoka、Shiori、Ayumiによるストリングスユニット。メジャーデビューミニアルバム「みゅ♪」ではTVアニメ「ラブライブ! School idol project」の主題歌、劇中歌をストリングスカバーし話題を集める。
オフィシャルtwitter https://twitter.com/4TUNE_GO

momoca

繧「繝シ蜀兔momoca_prof繧「繧、繧ウ繝ウ-min
中学生の時ブラスバンド部に所属、テナーサックスとトランペットを担当.高校の頃よりSHAKA LABBITSのコピーバンドでバンド活動をスタート。高校卒業後、ソロシンガーを目指し、ボーカルトレーニングのスクールに通いながら、オーディション活動、シンガーソングライターとしての活動を始める。2012年に上京後、シンガーソングライターとしての活動を本格的に始め、年間100本以上のライブを都内ライブハウス中心に行う。2017年、momocaに改名し活動をスタート初のオリジナルソング「ヒトリヨガリ」のMVを発表。https://youtu.be/9mz3JmXA-VM

イベント情報

出演:(五十音順) オープニングアクト KAZUNA from カラーボール
KANAKO
都築かな
4TUNE Girls Orchestra
momoca
etc…(50音順)
タイトル Girls Power Session vol.3
日時 2017/8/18(金)
開場 18:30~
開演 19:00~
会場 VaRiT. ROPPONGI http://www.r-varit.net
主催 Space Asia 株式会社
後援 がん情報サイト「オンコロ」・樋口宗孝がん研究基金
協力 SPACEY MUSIC ENTERTAINMENT株式会社
チケット料金 前売¥3,000 当日¥3,500(別途1drink)
チケット購入URL https://www.funity.jp/tickets/spaceasia/show/GPower3/1/1

アクセス


〒106-0032 東京都港区六本木5丁目18-2 大昌第二ビル B1
【地下鉄】
・東京メトロ日比谷線:六本木駅 3 番出口 都営大江戸線:六本木駅 3・5 番出口 六本木交差点から外苑東通りを 東京タワー方面へ徒歩約 7 分
・東京メトロ南北線:六本木一丁目駅 2 番出口 麻布通りを飯倉片町交差点方面へ徒歩約 6 分
・都営大江戸線:麻布十番駅 6 番出口 麻布通りを飯倉片町交差点方面へ徒歩約 8 分

 

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長期入院中の子どもに「授業」を届ける https://oncolo.jp/pick-up/news1005 https://oncolo.jp/pick-up/news1005 長期入院中の子どもに「授業」を届ける 2017-08-01UTC06:30:02+0000 IT(情報技術)を駆使して、長期入院している子どもに「授業」や「自然」を届ける──。そんなユニークな活動をしている人たちがいると聞き、会いに行った。

続きを読む
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/327413/072500047/?ST=SP-health

ニュース選定者:中島 香織
引用元:日経デジタルヘルス
http://techon.nikkeibp.co.jp/ndh/SP/

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骨盤切除の17歳、W杯へ夢再び https://oncolo.jp/pick-up/news1004 https://oncolo.jp/pick-up/news1004 骨盤切除の17歳、W杯へ夢再び 2017-08-01UTC04:30:28+0000 悪性腫瘍で骨盤の右半分を失い、サッカー選手になる夢を一度は諦めた大阪市の興国高3年、川西健太さんが、下肢障害者らを対象にした「アンプティサッカー」で世界の舞台に挑んでいる。

続きを読む
https://mainichi.jp/articles/20170724/k00/00m/040/098000c

ニュース選定者:中島 香織
引用元:毎日新聞
https://mainichi.jp/

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担当医の先生へ https://oncolo.jp/uncategorized/ad0039-2 https://oncolo.jp/uncategorized/ad0039-2 担当医の先生へ 2017-08-01UTC03:08:52+0000 担当医の先生へ

 本ページは、アッヴィ合同会社が実施する「血液がんの日本人被験者を対象としてvenetoclaxの安全性、薬物動態及び有効性を検討する第I/II相臨床試験」の被験者募集ページです。(NCT02265731)

詳細は以下よりダウンロードしてください。


もし、本治験にご紹介いただける患者さんがいらっしゃった場合、お手数ですが、以下までご連絡下さいませ。(患者さんが申し出られた場合を除く)

電話番号:0120-974-268(平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

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約3年続いた白血病の治療…完治の報告を受けた子供が喜びを爆発させる https://oncolo.jp/pick-up/news1003 https://oncolo.jp/pick-up/news1003 約3年続いた白血病の治療…完治の報告を受けた子供が喜びを爆発させる 2017-08-01UTC02:18:20+0000 辛く長かった闘病生活…。約3年間続いた白血病の治療がもうすぐ終わる、白血病の完治の報告を受けた子供が喜びを爆発させる瞬間の動画をご紹介します。

続きを読む
http://fundo.jp/82133

ニュース選定者:中島 香織
引用元:FUNDO
http://fundo.jp/

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希少がん遺伝子レジストリー「MASTER KEYプロジェクト」始動~希少がんのプレシジョン・メディシンへのチャレンジ~ https://oncolo.jp/news/170731k01 https://oncolo.jp/news/170731k01 希少がん遺伝子レジストリー「MASTER KEYプロジェクト」始動~希少がんのプレシジョン・メディシンへのチャレンジ~ 2017-07-31UTC14:16:21+0000 7月31日、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院は、希少がんの研究開発およびゲノム医療を推進する産学共同プロジェクト「MASTER KEYプロジェクト」を開始したと発表した。
※MASTER KEY:Marker Assisted Selective ThErapy in Rare cancers: Knowledge database Establishing registrY Project

希少がんは、欧州では「年間発生数が人口10万人あたり6例未満の悪性腫瘍」、米国では「年間発生数が人口10万人あたり15例未満の悪性腫瘍」と定義される。日本においては、これまで明確な定義が存在していなかったが、2015年3月に厚生労働省の「希少がん医療・支援のあり方についての検討会」が設置され、(1)概ね罹患率(発生率)人口10万人当たり6例未満、かつ、(2)数が少ないため診療・受療上の課題が他のがん種に比べて大きいがん種を希少がんとして扱うようになった。

このように、希少がんの患者さんは限られるため、多くの製薬企業では希少がんに対する抗がん剤開発は必ずしも積極的に行われてこなかったのが現状である。

この世界共通の課題に対して、国立がん研究センターと製薬企業(※)が共同で取り組み、希少がんにおけるプレシジョン・メディシン の推進を目指す世界でも初めての試みとなる。

「MASTER KEYプロジェクト」は、大きく二つの取り組みから成る。

一つは、希少がん患者の遺伝子情報や診療情報、予後データなどを網羅的に収集し、研究の基礎データとなる大規模なデータベースを構築するレジストリ研究である。収集したデータは、参加企業にも共有し、バイオマーカー探索や薬剤開発に役立てられる。

もう一つは、バスケットスタディと呼ばれる新しい手法の臨床試験の実施である。バスケットスタディとは、がん種を限定せず特定のバイオマーカー(遺伝子異常・蛋白発現等)を有する患者集団に対して、そのバイオマーカーに適した薬剤を用いるもの。


国立がん研究センタープレスリリースより転載

すでに、2017年5月よりレジストリ研究はスタートしており年間100例の登録とを目指す。また、今秋からのこの仕組みを利用した臨床試験の実施を目指して準備を進める。また、西日本の研究施設として京都大学医学部附属病院とも協力し、国内での実施体制の拡大も図っていく予定。

※参加企業(7月31日現在11社)
アステラス製薬株式会社、エーザイ株式会社、小野薬品工業株式会社、杏林製薬株式会社、第一三共株式会社、大鵬薬品工業株式会社、武田薬品工業株式会社、中外製薬株式会社、ノバルティスファーマ株式会社、ファイザー株式会社、ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社

希少がん、原発不明がんのほか、5大がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳癌、肝臓がん)でも希少組織型であれば参加可能

対象がん種は、年間発生数が人口10万人あたり6例未満となる希少がん患者、原発不明がん患者のほかに、5大がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、肝臓がん)のうち希少病理組織型も対象になる。また、現在は対象患者さんを固形がんに限定しているが、今後は血液がんへ対象を拡大することを検討中しているとのこと。

参考:希少がんの研究開発・ゲノム医療を産学共同で推進(プレスリリース付きのPDFスライド)

記事:可知 健太

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第19回OMCE 血尿で見つかる膀胱がん-その治療の現状と最新の話題を知る https://oncolo.jp/event/omce19report https://oncolo.jp/event/omce19report 第19回OMCE 血尿で見つかる膀胱がん-その治療の現状と最新の話題を知る 2017-07-31UTC04:41:41+0000 講演タイトル:『血尿で見つかる膀胱がん-その治療の現状と最新の話題を知る-』
演    者: 菊地 栄次 先生(慶應義塾大学 医学部泌尿器科教室 専任講師)
日    時: 7月21日(金)19時
場    所: 秋葉原・ジーニアスホール

今月は、膀胱がん医療のテーマでご来場いただきました。
クローズドセミナーであるため全ての情報は掲載できませんが、ポイントとなる情報をお伝えしていきます。

今回の講師は、慶應義塾大学 医学部泌尿器科教室 専任講師の菊地 栄次先生です。
1:3の割合で、女性より男性の罹患率の高い点が特徴的な膀胱がんの治療の現状を、医学用語をできる限り使わず、わかりやすい説明でご講義いただきました。

ご参加者の中には、他の部位に罹患されている患者さんが「膀胱がんについて勉強したい」というご希望のかたが複数名いらっしゃり、現在注目されているがん種という印象が強く残りました。

「出版されている治療のガイドラインを読んでも一連の流れが理解できなかったが、今回の講演でクリアすることができた」、「今までの治療が正しかった、と再認識することができた」、「インターネットの情報が間違っていないか不安だったが、現在の主治医の治療方針と同様だったので安心した」、などのご感想が多く寄せられ、ご講演の内容が非常に理解しやすく、当日のスライド資料も画像をまじえながらわかりやすい内容となりました。

今回は、毎月ファシリテーターを務めるオンコロのコンテンツマネージャー 柳澤の代理で、オンコロの責任者である可知が進行を担当いたしました。

菊地先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。

8月24日(木)は、国立がん研究センター東病院 消化管内科長 吉野 孝之 先生をお迎えし、
『進化する大腸がん治療の実際-大腸がんに対する期待される抗がん剤・分子標的薬。そしてこれから期待される免疫チェックポイント阻害薬などは?-』をテーマにご講義いただきます。

引き続き、皆様のご参加をお待ちしております。

2017年OMCEセミナースケジュール/お申込み

 

 

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5剤目の免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブ、ステージⅣ非小細胞肺がん患者に対する一次治療では無増悪生存期間(PFS)を延長しない https://oncolo.jp/news/170730y01 https://oncolo.jp/news/170730y01 5剤目の免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブ、ステージⅣ非小細胞肺がん患者に対する一次治療では無増悪生存期間(PFS)を延長しない 2017-07-30UTC04:11:35+0000 2017年7月27日、アストラゼネカ株式会社より5番目の免疫チェックポイント阻害剤として期待されていたデュルバルマブ(商品名Imfinzi)の第Ⅲ相試験であるMYSTIC試験(NCT02453282)の主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の結果が公表されたが、その結果はステージⅣ非小細胞肺がん患者をはじめとした関係者の期待に反するものであった。

MYSTIC試験(NCT02453282)とは、ステージⅣ非小細胞肺がん患者の一次治療としてデュルバルマブ(商品名Imfinzi)単剤療法、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)と別の作用機序であるがん免疫療法の抗CTLA-4モノクロナール抗体トレメリムマブとの併用療法、又はプラチナ製剤を用いた標準化学療法の3群に分け、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を比較検証した第3相試験である。

本試験は2015年より日本を含む17カ国167の医療機関で実施され、合計675例ものステージⅣ非小細胞肺がん患者を対象に一次治療でのデュルバルマブ(商品名Imfinzi)の有効性、さらにもう1種のがん免疫療法薬であるトレメリムマブとの併用療法の有効性を検証することを目的とした臨床試験であることから、その結果は注目されていた。

しかし、その結果は期待に反して主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)はプラチナ製剤を用いた標準化学療法に対するデュルバルマブ(商品名Imfinzi)とトレメリムマブの併用療法の優越性を証明することができなかったのだ。

さらに、本試験の特徴的な患者背景としては、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)をはじめ免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できるがん細胞におけるPD-L1発現率25%以上の患者という条件が設定されていた。それだけに、この結果は非常に残念であると筆者は考える。

また併用療法と同様に、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)単剤療法でも無増悪生存期間(PFS)が標準化学療法に対して優越性を証明することはなかったのだ。参考までに、他の免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験の結果を挙げると、ニボルマブ(商品名オプジーボ)のCheckMate-026試験(NCT02041533)、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)のKEYNOTE-024試験(NCT02142738)がステージⅣ非小細胞肺がんの一次治療としての免疫チェックポイント阻害薬単剤療法の標準化学療法に対する無増悪生存期間(PFS)の優越性を検証している。

その結果は、ニボルマブ(商品名オプジーボ)がデュルバルマブ(商品名Imfinzi)と同様であったのに対して、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)のみがステージⅣ非小細胞肺がんの一次治療として単剤療法で標準化学療法に対する無増悪生存期間(PFS)の優越性を証明している。

もちろん、これら3つの臨床試験は患者背景をはじめとした条件が異なり、免疫チェックポイント阻害薬同士を直接比較した試験の結果ではないので断定はできないが、同じ免疫チェックポイント阻害薬であってもその有効性が異なる可能性はある。

2018年前半、アストラゼネカ株式会社はもう1つの主要評価項目である全生存期間(OS)の結果を、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)とトレメリムマブ併用療法、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)単剤療法それぞれで公表すると発表している。

ステージⅣ非小細胞肺がんの一次治療としてのデュルバルマブ(商品名Imfinzi)の可否は全生存期間(OS)の結果を待って判断したいが、他の免疫チェックポイント阻害薬が証明した有効性を、デュルバルマブ(商品名Imfinzi)が証明できなかったという事実は、非小細胞肺がんの治療として免疫チェックポイント阻害薬を選択する時に重要になるであろう。

記事:山田 創

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非小細胞肺がん初回治療、キイトルーダ単独または併用療法で最長2年以上の長期フォローアップ最新データと日本人データ ASCO2017×JSMO2017 https://oncolo.jp/news/170729k01 https://oncolo.jp/news/170729k01 非小細胞肺がん初回治療、キイトルーダ単独または併用療法で最長2年以上の長期フォローアップ最新データと日本人データ ASCO2017×JSMO2017 2017-07-29UTC06:39:36+0000 プログラム細胞死受容体1(PD-1)を標的とする抗体である免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は、PD-1リガンド(PD-L1)発現陽性で切除不能の進行・再発非小細胞肺がん(NSCLC)の適応で承認されている。

非小細胞肺がん(NSCLC)のキイトルーダによる初回治療で、単独療法、あるいは化学療法との併用療法のいずれにおいても高い有用性が証明されつつある。免疫チェックポイントを阻害する治療法は、組織型や標的リガンドの発現レベルといった条件が異なる患者集団でも長期的な有用性が示唆され、抗腫瘍免疫を活性化することで二次治療の転帰にも好影響をもたらす可能性が示された。

米国臨床腫瘍学会で示された非小細胞肺がん初回治療のキイトルーダ単独または併用の長期フォローアップデータ

2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、キイトルーダの2つの臨床試験の最新データが発表された。初回治療としてキイトルーダ単独療法を化学療法と比較する第3相試験(KEYNOTE-024、NCT02142738)では死亡リスクが37%低下し(Abstract9000)、キイトルーダと化学療法の併用療法を評価した第1/2相試験(KEYNOTE-021、NCT02039674)では、ペメトレキセド(商品名アリムタ)×カルボプラチン(商品名カルボプラチン)にキイトルーダを追加することで奏効率が2倍近く上昇した(Abstract9094)。

KEYNOTE-024:PD-L1高発現の転移性非小細胞肺がんに対するキイトルーダ単独の初回治療

腫瘍細胞の50%以上がPD-L1を発現していることを確認した305例をキイトルーダ単独療法群、または標準療法のプラチナ製剤を用いた化学療法群に無作為に割り付け治療した(各154例、151例)。非扁平上皮型、扁平上皮型の組織型は問わず登録した。キイトルーダは200mgを21日ごとに静注し、化学療法群は、パクリタキセル(商品名タキソール)×カルボプラチン、ペメトレキセド×カルボプラチン、ペメトレキセド×シスプラチン(商品名シスプラチン)、ゲムシタビン(商品名ジェムザール)×カルボプラチン、またはゲムシタビン×シスプラチンが選択された。

本解析の追跡期間は14.3カ月から27.6カ月で(中央値19.1カ月)、前解析から約8カ月経過し、治験実施計画に従い、化学療法群からキイトルーダ群にクロスオーバーした79例と、クロスオーバー以外で抗PD-1抗体による治療を受けた12例も解析対象に含めた。

その結果、キイトルーダ群の全生存期間(OS)は中央値特定に至っておらず、化学療法群では中央値14.5カ月で、キイトルーダ群は化学療法群と比べ死亡リスクが37%低下したことが示された(p=0.003、ハザード比(HR)=0.63)。12カ月生存率は、キイトルーダ群が70.3%、化学療法群が54.8%、18カ月生存率はそれぞれ61.2%、43.0%であった。

日本臨床腫瘍学会では、非小細胞肺がんに対するキイトルーダ単独の初回治療の日本人データが発表

一方、2017年7月27日から7月29日に開催された日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2017)のプレナリーセッション(最も優秀な演題)の1つとして、(上述の)KEYNOTE-024試験の日本人データが兵庫県立がんセンター呼吸器内科の里内美弥子氏より発表された。

本試験に参加した日本人は40名であり、キイトルーダ群に21名、化学療法群に19名が割り付けられた。フォローアップ中央値11.2か月の時点での解析結果によると、日本人集団の無増悪生存期間(PFS)の中央値はキイトルーダ群到達せず、化学療法群4.1か月にてハザード比0.35(95%Cl 0.14‐0.91)にて65%の進行リスクの減少が認められた(全集団のハザード比は0.50)。奏効率(ORR)は、キイトルーダ群で57.1%(95%Cl 34.0‐78.2%)、化学療法群で21.1%(95%Cl 6.1‐45.6%)であった(全集団のORRはキイトルーダ群44.8%、化学療法群27.8%)。全生存期間(OS)の中央値は両群とも未到達であるが、ハザード比0.40(95%Cl 0.10‐1.61)となり、キイトルーダ群では死亡リスクが60%減少した(全集団のハザード比は0.60)。

日本人集団におけるグレード3以上の副作用はキイトルーダ群で33%、化学療法群で27%、肺臓炎の割合はキイトルーダ群で5%、化学療法群で3%であった。

キイトルーダの初回治療が二次治療後の有益性維持にも寄与

当初割り付けられた治療から次の治療(二次治療)に移行した後の無増悪生存(PFS2)を指標とする病勢コントロールは、最初にキイトルーダに割り付けられた患者集団の方が最初に化学療法に割り付けられた患者集団よりすぐれ、PFS2中央値は最初キイトルーダ群(18.3カ月)が最初化学療法群(8.4カ月)より約10カ月延長した。二次治療開始後の病勢進行、または死亡のリスクは最初キイトルーダ群が最初化学療法群と比べ46%有意に低下し(p<0.001、HR=0.54)、12カ月後のPFS2率は最初キイトルーダ群が59.7%、最初化学療法群が38.5%、18カ月後のPFS2はそれぞれ51.0%、24.6%であった。

KEYNOTE-021:非扁平上皮型の転移性非小細胞肺がんに対するキイトルーダ×化学療法併用の初回治療

腫瘍組織のPD-L1発現レベルを問わず123例をキイトルーダ×化学療法(アリムタ/カルボプラチン)併用群(以下キイトルーダ併用群)、または化学療法(アリムタ/カルボプラチン)群(以下化学療法単独群)に割り付け治療した(各60例、63例)。

本解析の追跡期間は0.8カ月から24.0カ月(中央値14.5カ月)で、前解析から約5カ月経過し、治験責任医師の判断で、両群とも維持療法としてアリムタの投与を可能にした。

その結果、キイトルーダ併用群の奏効率(56.7%)は化学療法単独群(30.2%)と比べ有意に高く(p=0.0016)、奏効持続期間はキイトルーダ併用群で中央値特定に至っておらず(1.4カ月以上から18.6カ月以上)、化学療法単独群(中央値16.2カ月)を上回って経過中である。

無増悪生存(PFS)期間もキイトルーダ併用群は中央値特定に至っておらず(8.5カ月から未到達)、化学療法単独群(中央値8.9カ月)より有意に延長することが確定し、病勢進行、または死亡のリスクは50%低下することが示された(p=0.0038、HR=0.50)。9カ月のPFS率は、キイトルーダ併用群が63.2%、化学療法単独群が48.1%、12カ月後のPFS率はそれぞれ56.4%、33.9%であった。

キイトルーダと化学療法併用でPD-L1発現レベルによらず奏効率上昇

PD-L1発現レベルによる奏効率の層別解析結果を下記に示す。
発現陰性(発現細胞1%未満):キイトルーダ併用群62% 化学療法単独群13%
発現陽性(発現細胞1%以上):キイトルーダ併用群54% 化学療法単独群40%

低発現(発現細胞1%~49%):キイトルーダ併用群26% 化学療法単独群39%
高発現(発現細胞50%以上):キイトルーダ併用群80% 化学療法単独群41%

二次治療でキイトルーダを追加した患者を含め1年後の推定奏効率は80%超

化学療法単独群で二次治療を受けた48例中、抗PD-1抗体、または抗PD-L1抗体を投与したのは36例(75%)で、そのうち22例は本試験のクロスオーバーによりキイトルーダが 投与された。全生存期間(OS)中央値は、これらの患者を含むキイトルーダ併用群、または化学療法単独群のいずれにおいても特定には至らず、統計学的有意差には達しなかったものの、キイトルーダ併用群は化学療法単独群と比べ死亡リスクが31%低下した(p=0.13、HR=0.69)。そして、9カ月の時点で奏効率はキイトルーダ併用群が84.6%、化学療法単独群が76.0%、12カ月の時点ではそれぞれ82.3%、69.3%と推定された。

キイトルーダの安全性はこれまで報告されているものと同様で、化学療法との併用で発現したグレード3からグレード5の因果関係が否定できない有害事象は、主に貧血(11.9%)、好中球数減少(6.8%)、倦怠感(3.4%)などであった。全グレードの免疫関連有害事象は、甲状腺機能低下症(11.9%)、甲状腺機能亢進症(8.5%)、間質性肺疾患(6.8%)などであった。

以上、PD-L1高発現の転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者におけるキイトルーダ単独療法による初回治療は、扁平上皮型、非扁平上皮型の組織型を問わず、従来の標準的化学療法よりも病勢コントロールにすぐれ、二次治療に移行した後も効果の持続性が示唆された。非扁平上皮型転移性NSCLC患者におけるキイトルーダと化学療法併用による初回治療は、腫瘍組織のPD-L1発現レベルを問わず、従来の標準的化学療法よりも高い奏効率をもたらし、二次治療からキイトルーダとの併用投与を開始した患者を含めて生存ベネフィットを維持することが示唆された。

Progression after the next line of therapy (PFS2) and updated OS among patients (pts) with advanced NSCLC and PD-L1 tumor proportion score (TPS) ≥50% enrolled in KEYNOTE-024.(ASCO2017 Abstract9000)

First-line carboplatin and pemetrexed (CP) with or without pembrolizumab (pembro) for advanced nonsquamous NSCLC: Updated results of KEYNOTE-021 cohort G.(ASCO2017 Abstract9094)

PD-L1高発現の未治療非小細胞肺癌に対するペムブロリズマブの国際共同ランダム化第Ⅲ相試験(KEYNOTE-024)の日本人集団解析 (JSMO2017 Abstract PS-3)

記事:可知 健太 & 川又 総江

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転移性子宮内膜がん キイトルーダ×レンビマ併用療法で約半数の患者が奏効 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170729f01 https://oncolo.jp/news/170729f01 転移性子宮内膜がん キイトルーダ×レンビマ併用療法で約半数の患者が奏効 ASCO2017 2017-07-28UTC16:35:51+0000 日本国内において、マルチキナーゼ阻害薬のレンバチニブメシル酸塩(商品名レンビマ)は、2015年5月から根治切除不能の甲状腺がんの治療薬として、プログラム細胞死受容体1(PD-1)標的抗体のペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は、2017年2月から切除不能の悪性黒色腫、およびPD-1リガンド(PD-L1)陽性の切除不能の進行・再発非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬として販売されている。

2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、レンビマとキイトルーダの併用療法が転移性子宮内膜がんに奏効したことが発表された。子宮内膜がんの他、非小細胞肺がん(NSCLC)や腎細胞がん(RCC)、尿路上皮がん(UC)、頭頸部がん、悪性黒色腫で標準治療後に進行したか、または適切な治療法がない固形がん患者を対象として米国で実施されている第1b/2相試験(111試験)の一部で、子宮内膜がん患者集団における有効性と安全性についての最新データである。

受容体型チロシンキナーゼ複数阻害×免疫チェックポイント阻害の併用療法

第1b相パートではレンビマ24mg、または20mgを1日1回経口投与し、キイトルーダは200mgを3週ごとに静注した。第2相パートでは、第1b相パートで決定したレンビマの推奨用量20mgを用いて併用投与した。

その結果、第1b相パートと第2相パート合わせて子宮内膜がん患者の解析対象は23例で、主要評価項目である奏効率は独立判定で52.2%、主治医判定で47.8%であった。

副次評価項目である臨床有用率(完全奏効[CR]+部分奏効[PR]+23週間以上持続した病勢安定[SD]の患者の割合)、および病勢コントロール率(CR+PR+5週以上持続したSDの患者の割合)は、独立判定でそれぞれ65.2%、91.3%、主治医判定ではそれぞれ73.9%、95.7%であった。無増悪生存(PFS)期間、および奏効持続期間は中央値特定に至っていない。有害事象は、主に高血圧、疲労、関節痛、下痢、悪心などであった。

マイクロサテライト不安定性の治療効果への影響

本試験では、子宮内膜がん患者におけるキイトルーダ×レンビマ併用療法の効果は、マイクロサテライト不安定性(MSI)の状態による影響を受けなかった。MSIの状態を解析したのは、PD-1標的抗体がMSI頻度の高い患者に効きやすいとの報告があるからである。短い塩基配列を繰り返すマイクロサテライトと呼ばれる部分は、DNA複製時に塩基配列の反復回数に間違いが生じやすく、そうしたミスマッチ修復機構に異常をきたす不安定性(MSI)が細胞のがん化につながると考えられている。

レンビマとPD-1標的抗体の併用効果を実証した非臨床試験

非臨床試験では、レンビマとPD-1標的抗体の併用投与による相乗的な抗腫瘍効果が確認されており、その作用機序として、レンビマによる抗腫瘍免疫の賦活化が示唆されている。腫瘍関連マクロファージの減少とメモリーT細胞の増強が認められた。

レンビマの標的分子は、血管内皮増殖因子受容体のVEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、線維芽細胞増殖因子受容体のFGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、血小板由来増殖因子受容体のPDGFRαのほか、腫瘍血管新生や腫瘍の悪性化に関与する複数の受容体型チロシンキナーゼで、様々な種類の固形がんに対する効果が期待され、既に欧米では、甲状腺がん以外に腎細胞がんでも承認されている。同様に、キイトルーダなど免疫チェックポイント阻害薬もがん種を問わない効果が期待されており、受容体型チロシンキナーゼとPD-1を同時標的とする併用療法でも臨床開発中である。

記事;川又 総江

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オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.1 https://oncolo.jp/mystory/20170728y https://oncolo.jp/mystory/20170728y オンコロな人インタビュー 「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん Vol.1 2017-07-28UTC12:10:34+0000

目次

オンコロな人インタビュー「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」アキ よしかわ さん Vol.1

聞き手:柳澤 昭浩(がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャー)

医学の発展には、医師・研究者と患者、双方の力が不可欠です。医師・研究者でなければ気付きえない部分がありながら、当事者からしか見えない事実が存在しています。

今回登場するのは、国際医療経済学者でステージIIIBの大腸がん体験者でもあるアキよしかわさん。アキよしかわさんは今年の6月新著「日米がん格差」(講談社)を出版されました。この著書をもとに、がん治療体験、そして日米の医療を比較することによって浮き彫りになる“ニッポンの医療”についてうかがいました。(全3回)

ある日突然、「学者」から「患者」に

柳澤:アキさんは日本と米国で活躍される医療経済学の研究をお仕事にされていますが、簡単に自己紹介と、医療経済学について教えて下さい。

アキ:10代半ばから米国に移り、それからずっと米国カリフォルニア州のサンフランシスコ近辺に住んでいます。カリフォルニア以外にもワシントンDCを生活の拠点としていますが、アイデンティティ的にはジャパニーズ・カリフォルニアン・アメリカンですね。経済学の中でも医療を専門に扱う「医療経済学」をテーマに研究しています。

医療経済学とは、医療現場の様々な事象を、経済学を用いて分析する学問です。特に米国では、ビッグデータをもとに、いろいろな切り口から分析しています。「なぜこのような結果が導かれるのか。それはどのような要素から導かれているのか」を検証します。日本では、医療経済学は文系の学問のように思われていますが、米国ではバリバリの理系の分野です。医師免許を持った医療経済学者も多いです。

柳澤:医療経済学者でありながら、がんを体験されたとのことですが、その経緯を教えてください。

アキ:日本に持っている会社も大きくなってきて、私自身の責任も大きくなってきたため、人間ドックを受けるようになりました。がんが見つかったのは3回目くらいの検査の時でした。

柳澤:それ以前に自覚症状などはありましたか?

アキ:トイレ(大)の時に血が出るようになったんです。でも周囲の人にそのことを言ったら「それは痔だ」という話になり、“アキ・切れ痔説”というものが出回ってしまいました。こんなことばっかり言って、かっこいいおじさんになりたいのに全然なれないですよね(笑)。ともかく、そんな笑い話になって、その時は終わってしまいました。

私はもともと、とても元気な人なんです。日本と米国を行き来するような生活を22〜23歳のころから続けていて、疲れることに慣れていました。だから身体が疲れても、これだけ一生懸命働いていたらあたりまえだ、くらいに思って暮らしていました。

柳澤:世の中の同世代(50代)の人たち以上に忙しい生活をされていたんですね。

アキ:いや、日本の責任ある人のようには忙しくなかったです。仕事をしているように見せつつ、ほどほどにサボっていましたから(笑)。というか、オンとオフがなだらかで、仕事が遊び、遊びが仕事、につながっているような感じです。

それに、私は本当の意味での“勤め人”というのをしたことがありません。大学から大学院に行き、そのまま大学の先生になってしまって、学生の延長線上で仕事をしていました。サラリーマン生活も、日本における学生生活もしたことがないのです。合コンっていうのもしたことはありません(笑)

柳澤:「仕事が遊び、遊びが仕事」という表現は私もよくわかります。私も学生時代はハードロックをやっていて長髪だったので、合コンに呼んでもらえませんでした(笑)。

アキ:どうしてですか!? 米国では「ハードロックやっています」と言ったらモテまくりですけどね。当時の日本はフォークソングなどの柔らかい音楽が流行っていたからですかね?

米国では、がんも「チャレンジ」のひとつ

柳澤:話がそれました(笑)。アキさんは、今年の6月に新著『日米がん格差』を出版されました。日米の医療の違いを医療経済学の視点を持ちながら、さらに一人の患者として医療に向き合うようになられましたが、その時はどのように受け止められたのでしょうか?

アキ:「やれやれ」と思いました。これは本の中にも書いていることですが、日本と米国では、「がん」というものに対する恐れや、対峙する気持ちが違っています。米国ではがんも「One of challenges(チャレンジのひとつ)」というふうにとらえます。私は10代からずっと、米国でチャレンジを繰り返す生き方をしてきました。でも、もうチャレンジも終わりかな、と思ったところで新たなチャレンジ(=がん)が見つかって。「またチャレンジか、やれやれ」となりました。

例えるなら、「これから第3外国語を勉強してください。試験もしますからね」と言われたのと同じような雰囲気でした。あるいは、確定申告をまとめ終えて提出したのに、「アキさん、10年分遡ってもう一度やってください」と言われるような(笑)。「えー、また?」というような意味の「やれやれ」ですね。そのような感じで、恐れなどは不思議となかったですね。淡々とやっていました。

柳澤:日本と米国、どちらで治療をするかで迷われましたか?

アキ:日本の医療の研究をずっと行って来たので、当事者としての精神的な責任感もありましたが、実際のところは手術(外科治療)は、仕事のスケジュール的に日本でという選択肢しかありませんでした。手術後、早々に重要な講演が控えていたためです。手術からしばらくしてからの抗がん剤治療は、日本と家族のいる米国との中間地点にあり、米国でがん治療の成績に定評のあるクイーンズメディカルセンターのあるハワイで行いました。

しかし、治療って、ある意味「出会い」だと思います。知人の消化器外科医に、日本のある有名な先生を紹介していただけたのですが、お会いして5分で「この先生になら任せてもいいな」と感じました。

柳澤:治療費の面はどうでしたか?

アキ:私は米国で年金や医療保険に入っているので、日本では無保険者だったんですよね。ですから退院時には数百万円の医療費の全額をクレジットカードでお支払いしました。ですが、結果的には米国の医療保険が適用されることになり、ほぼ全ての治療費をカバーすることができました。

医療費全額ということで考えると、米国で手術をしたら、日本の3〜4倍かかっていたと思います。たとえ保険に入っていたとしても、米国では加入している保険の種類によって自己負担額も異なります。私の場合は、ラッキーなことに給付が豊かな米国連邦政府職員の医療保険でしたので、自己負担額も日本の保険制度での自己負担額よりも低い、僅か150ドルほどだけでしたが、保険によっては日本での無保険での治療費以上に費用がかかっていたかもしれません。

米国で注目の「キャンサーナビゲーター」とは

柳澤:アキさんの著書に「キャンサーナビゲーターが重要だ」とありましたね。

アキ:キャンサーナビゲーターというのは、米国にある患者サポートのサービスです。どういう仕事かというと、定義付けは難しいところですが、例えば、化学療法に不安があれば、その利点と欠点を説明したり、副作用が辛ければ寄り添い、食事の支援をしたりもします。ターミナル(終末期)の患者さんや家族のためのカウンセリングに近いことをする場合もあります。

そのほか、幼い子どものいる人ががんになってしまった時など、どうやったら家計を維持できるかを考える、という仕事をしているナビゲーターもいます。

柳澤:さまざまな形でサポートしてくれる存在なのですね。ナビゲーターは、主にどこで活躍しているのでしょうか。

アキ:すでに米国のがん拠点病院では、キャンサーナビゲーターの常駐が義務付けられています。また、キャンサーナビゲーターは、病院に限らず、社会福祉事務所などでも活躍しています。お金がない人や路上生活者ががんになってしまった場合、どうしたら資金を調達して治療をしていけるようになるかという相談に乗ることもあります。本当に小さなことから大きなことまでを、いろんなレベルで支援するという役割を担っています。

柳澤:日本の患者サポートのひとつに、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」がありますが、それと違う点はどういったところでしょう。

アキ:米国では、キャンサーナビゲーターは向こうから「私があなたのキャンサーナビゲーターです。何か困っていることはありませんか?」と能動的に患者にアプローチします。また、病院の中だけでなく、院外にも公的な資格を持ったキャンサーナビゲーターがいるということも違いかもしれません。

柳澤:なるほど、日本にも必要な存在ですね。私も、10年前がん患者支援団体のNPOに入職した理由の一つは、そういう人材を日本でも養成されたらというものでした。しかし、日本のがん相談支援センターは無償で行なっているため、財源の問題もありますね。

アキ:米国におけるキャンサーナビゲーターも同様です。今後、診療報酬をどうしたらよいか、財源をどうするかなどが課題ですね。

辛かったのは「バトルモードの後」だった

柳澤:がんに罹患し、辛かったことはなんでしょうか?

アキ:私が、がんになってみて一番辛かったのは、手術と抗がん剤治療という一連の治療が終わった後でした。化学療法を行なっている最中の私は「闘うアキよしかわ」だったんです。その間、“バトルモード”だったんですよね。私の場合は2週間ごとの抗がん剤治療があり、その時には必ず“戦友(=医師・看護師など)”と会っていたわけです。治療は辛いけど、元気をもらって帰ってくることができました。

しかし、一旦治療が終わってしまうと、「次は半年後ね」ということになってしまいます。頻繁に会っていた人たちと急に会えなくなってしまう。そうするとバトルモードから突然、ポンッと“日常”に放り出されてしまうわけです。「何をしたらいいのだろう」となり、本当に何もできなくなってしまいました。仕事場でもポーッと窓の外を眺めてしまって。

それまではガンガン言いたいことを言っていたのにそんな状態になり、周りの人からは「これぐらい大人しいアキの方がかわいらしくて良い」などと言われました(笑)。バトルモードの間は息子と話す時も真剣で、お互いをぶつけ合うように人生の話などをしていたのですが、今は「次、会ったら何話そう」となっています。そんな状態が半年から1年くらい続きました。未だにそれが抜け切れていないところがあります。

柳澤:治療中は、荒波の中で何とか泳いで「生き残らなければ!」という状況だったのに、突然岸にたどり着いて気が抜けてしまう、というところでしょうか。

アキ:岸にたどり着いてはいるのですが、常に「いつサメが飛びかかってくるか」という不安を抱えていますね。再発の不安があるという意味で。そんな中で、自分の社会的な居場所がないような、そんな気持ちになりました。そう感じているがん体験者は多いのではないでしょうか。

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今回は、アキよしかわさんに、がん体験者としてのお話しをうかがいました。次回は、米国の医療と比較することで浮き彫りになる「日本の医療」について、がん体験者の視点、そして医療経済学の研究者の視点を交えてお話しいただきます!

アキ よしかわ
米国グローバルヘルスコンサルティング会長
大腸がんサバイバーの国際医療経済学者、データサイエンティスト
10代で単身渡米し、医療経済学を学んだ後、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学で教鞭を執り、スタンフォード大学で医療政策部を設立する。米国議会技術評価局(U.S. Office of Technology Assessment)などのアドバイザーを務め、欧米、アジア地域で数多くの病院の経営分析をした後、日本の医療界に「ベンチマーク分析」を広めたことで知られる。
著書に『Health Economics of Japan』(共著、東京大学出版会)、『日本人が知らない日本医療の真実』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『日米がん格差』(講談社)などがある。

柳澤 昭浩
がん情報サイト「オンコロ」コンテンツマネージャー
18年間の外資系製薬会社勤務後、2007年1月より10期10年間に渡りNPO法人キャンサーネットジャパン理事(事務局長は8期)を務める。先入観にとらわれない科学的根拠に基づくがん医療、がん疾患啓発に取り組む。2015年4月からは、がん医療に関わる様々なステークホルダーと連携するため、がん情報サイト「オンコロ」のコンテンツ・マネージャー、日本肺癌学会チーフ・マーケティング・アドバイザー、株式会社クリニカル・トライアル、株式会社クロエのマーケティングアドバイザー、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社の代表社員などを務める。

(写真/文:木口マリ)

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再発又は遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者に対するキイトルーダ単剤療法の全生存期間(OS)延長が認めらず https://oncolo.jp/news/170728y01 https://oncolo.jp/news/170728y01 再発又は遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者に対するキイトルーダ単剤療法の全生存期間(OS)延長が認めらず 2017-07-28UTC09:12:21+0000 2017年7月24日、MSD株式会社より頭頸部扁平上皮がんの新しい標準治療薬として期待されていた免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の第Ⅲ相試験であるKEYNOTE-040試験(NCT02252042)の主要評価項目である全生存期間(OS)の結果が公表されたが、その結果は頭頸部扁平上皮がん患者をはじめとした関係者の期待に反するものであった。

KEYNOTE-040試験(NCT02252042)とは、プラチナ製剤を含む前治療歴が1回もしくは2回ある再発又は遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者に対してペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法を投与する群または治験担当医師が選択した治療(メトトレキサート、ドセタキセル、セツキシマブ[商品名アービタックス]のどれか1つ)を投与する群に分け、主要評価項目である全生存期間(OS)を比較検証した第3相試験である。なお、本試験に日本は参加していない。

本試験は2014年11月より開始され、合計で495例もの頭頸部扁平上皮がん患者を対象に実施された大規模試験であることからもその結果は注目されていた。しかし、主要評価項目である全生存期間(OS)は、治験担当医師が選択した治療法に対するペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法の優越性を証明することができなかったのだ。(ハザード比 [HR]0.82; 95%信頼区間[CI]:0.67-1.01; p = 0.03)

ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)がプラチナ製剤を含む化学療法の実施中または実施後に疾患が進行した再発または遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者に対する効能で米国食品医薬品局(FDA)より迅速承認されたのは2016年8月5日。

本承認は第1b相試験であるKEYNOTE-012試験(NCT01848834)の主要評価項目である客観的奏効率(ORR)に基づく条件付きの承認であった。本試験は、胃がん、尿路上皮がん、トリプルネガティブ乳がん、そして頭頸部がんのマルチコーホートを対象に実施され、プラチナ製剤を含む化学療法の実施中または実施後に疾患が進行した再発または遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者174人に対しペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法(10mg/kgを2週に1回または200mgを3週に1回)が投与された。

その主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は16%(95%信頼区間[CI]:11~22%)であり、また奏効を示した28人の内23人(82%)で6ヶ月以上の持続した奏効が示されていた。この結果より頭頸部扁平上皮がんに対するペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法の有用性が米国食品医薬品局(FDA)に認められたが、本承認は第1b相試験に基づくものであるためにMSD株式会社に対してはペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が標準療法よりも優れることを証明する多施設共同無作為化試験の実施が条件として課せられていた。

その条件の1つであったKEYNOTE-040試験にて、主要評価項目である全生存期間(OS)の標準療法に対するペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法の優越性が証明できなかったことは非常に残念であると筆者は考える。

しかし、承認条件として課された臨床試験にはKEYNOTE-040試験以外にも第3相試験であるKEYNOTE-048試験(NCT02358031)が現在進行中である。本試験では、再発または遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮がん患者に対する一次治療としてペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)単剤療法の標準治療に対する無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)の優越性などの検証を目的としている。

免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が頭頸部扁平上皮がんの新しい標準治療薬として確立するかどうかの判断は、KEYNOTE-048試験の結果が出るのを待つことが賢明であろう。

記事:山田 創

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EGFR陽性非小細胞肺がん タグリッソがイレッサまたはタルセバに比べて有効な結果 https://oncolo.jp/news/170728k01 https://oncolo.jp/news/170728k01 EGFR陽性非小細胞肺がん タグリッソがイレッサまたはタルセバに比べて有効な結果 2017-07-28UTC08:59:58+0000 7月27日、アストラゼネカ株式会社は、第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブ(商品名タグリッソ)がEGFR変異陽性非小細胞肺がんのファーストライン治療(一次治療、初回治療)において、現在の標準的な治療との比較で統計学的に有意かつ臨床的に有意義な無増悪生存期間の改善を示したと発表した。

タグリッソは、第3世代不可逆的EGFR阻害薬である。EGFR感受性変異およびEGFR T790M耐性変異の両方を阻害し、中枢神経系(CNS)転移に対する臨床活性を発揮するよう設計されている。タグリッソ(オシメルチニブ)40mg錠および80mg錠1日1回経口投与は、EGFR T790M変異陽性進行NSCLCの治療薬として米国、EU、日本、中国を含む50以上の国で承認されている。

現在の標準的な治療(ゲフィチニブ(商品名イレッサ)もしくはエルロチニブ(商品名タルセバ))との比較で、タグリッソが治療歴のない上皮成長因子受容体変異陽性(EGFRm)、局所進行あるいは進行転移非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんを対象とする第3相臨床試験(FLAURA)において統計学的に有意かつ臨床的に有意義な無増悪生存期間(PFS)の改善を示したとのこと。タグリッソ、イレッサおよびタルセバの有効性、安全性および忍容性プロファイルは既存の知見と一貫していたとのこと。

FLAURA試験データの詳細解析は現在実施中であり、さらなる結果は今後の医学学会において発表される予定である。

現在、EGFR陽性非小細胞肺がんにはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬が著しい効果を示す一方、薬剤耐性が問題点となる。タグリッソは耐性機構のうちT790M変異という二次変異を阻害するように設計されている薬剤であるが、T790M変異が検出されないとしようできない薬剤である。T790M変異を確認するためには、薬剤耐性後の腫瘍組織が必要であるが、何らかの理由により腫瘍組織が採取できない場合も使用できない。また、昨今、リキッドバイオプシーによるT790M変異検出も可能となったが、偽陰性等の問題が残る。そのため、(T790M変異に関係なく)初回治療からタグリッソを使用できる可能性がある今回の結果は患者への希望となりうる一方、その結果が、イレッサまたはタルセバ後にタグリッソを使用した場合の治療期間よりも短くなっては意味をなさない。

よって、今後の詳細結果が待たれる。

FLAURA試験について

FLAURA試験は、局所進行あるいは転移EGFR変異陽性NSCLC患者さんを対象とし、タグリッソ80mg1日1回投与の有効性および安全性をイレッサ(250mg 1日1回経口投与)あるいはタルセバ(150mg 1日1回経口投与))と比較検討した試験となる。本試験は、二重盲検無作為化試験30カ国の556例の患者さんを対象としている。(NCT02296125)

記事:可知 健太

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夏休み小児がんサバイバーキャリア学習支援事業 「Camp Courage for Survivors 2017 ―小児がんを経験した先輩とつながろう」 https://oncolo.jp/event/20170727t https://oncolo.jp/event/20170727t 夏休み小児がんサバイバーキャリア学習支援事業 「Camp Courage for Survivors 2017 ―小児がんを経験した先輩とつながろう」 2017-07-27UTC08:53:37+0000

目次

夏休み小児がんサバイバーキャリア学習支援事業「Camp Courage for Survivors 2017―小児がんを経験した先輩とつながろう」

小児がんや重い病気と闘う子どもたちとそのご家族を心の面で支援する認定NPO法人・シャイン・オン・キッズが8月2日3日、23日24日と以下の催しを開催いたします。夏休み、学校や部活の仲間を離れて、小児がんを経験した仲間や先輩と出会ってみませんか?

日時・テーマ

-第1回-
日時:8月2日(水)13:00-15:30
場所:慶應義塾大学病院 北棟ラウンジ
テーマ:「小児がんサバイバーJasonナビゲート大学生社会人に聞いてみよう」
ファシリテーター:田島圭佑さん慶應大学2年 学生団体MOP成長に愛をメンバー
第1回の参加お申込みはコチラ

-第2回-
日時:8月3日(木)13:30-16:00
場所:慶應義塾大学病院 臨床研究棟ラウンジ
テーマ:「入院中の仲間たちに思いを贈ろう ちからのブレスレット作り」
ファシリテーター:浦野正敬さん特別支援学校教諭 fellow tomorrowリーダー
第2回の参加お申込みはコチラ

-第3回-
日時:8月23日(水)13:00-15:30
場所:慶應義塾大学病院 北棟ラウンジ
テーマ:「英語番組でおなじみエリックさんと入院中の仲間に歌を作ろう」
ファシリテーター:執印優莉亜さん文京学院大学1年 国際小児がん経験者の会ワシントン派遣員
第3回の参加お申込みはコチラ

-第4回-
日時:8月24日(木)13:30-16:00
場所:慶應義塾大学病院 北棟ラウンジ
テーマ:「書道家 白石雪妃さんと 『書』に夢込め 世界へ発信 」
ファシリテーター:小泉亮さん横浜市立大学医学部3年 STAND UPメンバー
第4回の参加お申込みはコチラ

【特典】
●特典・その1
毎回ワークショップの最後にテーマに沿ったフィンガーフードのミニブッフェとドリンクで交流パーティがあります♪

●特典・その2
バンクオブアメリカ・メリルリンチの外国人社員やバイリンガル社員の方々とグローバルマインドを育てる英語ディスカッションが体験できます♪

内容

第1回・・・ 日本をコメディタッチに描くトークショー集団”Talk in Tokyo”のJasonがナビゲート。子どもの居場所作りに力を注ぐ慶応大生、特別支援学校の先生、医学生など、サバイバーでありながら自分の道を切り開く大学生、社会人の先輩たちが自分の経験を語り、参加する中・高生がぼんやりとしか見えなかったひとつの未来像を示してくれます。楽しく交流するための企画やフードも用意しました。

第2回・・・手術などの治療の山を迎えた子どもたちに、医療スタッフから応援の気持ちを込めて渡される「ちからのブレスレット」。このワークショップでは、同じものを1つ作り「誰かとつながっているよ」という意味を込めて、1つは入院中の仲間に送り、1つは自分の手元に置いておきます。アメリカ発のこの応援ブレスレットを、サバイバーで先生の浦野さんとシャイン・オンキッズのヘレン(イギリス出身)とともに作って、入院中の仲間に贈りませんか。

第3回・・・英語番組でおなじみのエリックさんは、いま、参加者の気持ちがこもった言葉を聞き出して歌を即興で作るワークショップをしているよ。学校や部活にあけくれる今の自分の心のつぶやきや、入院中の思い出を、フレーズにして曲にしよう。YouTubeで発信し、入院中の仲間にも歌を届けるよ。

第4回・・・最終回は、会議室を飛び出して、ネットで世界のサバイバーとつながるよ。パフォーマンス書道家 白石雪妃さんが、「書」でいまの気持ちを世界に発信すること教えてくれるから、自分にぴったりの漢字や言葉を見つけて、クールジャパンに生きるサバイバーの自分を表現しよう。

【対象】小児がん経験者の中学生・高校生、各回20名程度。一回だけでも、全部参加してもOKです。入院中の方も外出できる方はぜひご参加ください

【主催】認定NPO法人シャイン・オン・キッズ 慶應義塾大学小児外科

【協賛】バンクオブアメリカ・メリルリンチ 2017 年助成事業

※当日感染症の疑いのある方は出席をお控えください。

※お申し込みの方には詳しいご案内をお送りします。

申込み・お問い合わせ

【申込み】Peatixにてお手数ですが各回ごとのご登録をお願いします。 http://peatix.com/group/2014

【問い合わせ】NPO法人シャイン・オン・キッズ事務局 
tel: 03-6202-7263  E-Mail: boc@sokids.org

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尿路上皮癌の新薬キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと https://oncolo.jp/news/pembrolizumab-6 https://oncolo.jp/news/pembrolizumab-6 尿路上皮癌の新薬キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと 2017-07-27UTC07:34:32+0000

目次

尿路上皮癌の新薬キイトルーダ(ペムブロリズマブ)について

尿路上皮癌とは腎盂、尿管、膀胱などの臓器の内腔を覆う粘膜に発生する癌のことです。腎盂、尿管は腎臓で作られた尿を膀胱に「運ぶ」臓器であり、膀胱は尿を一時的に「貯める」臓器です。

これら臓器に発生した悪性腫瘍をまとめて尿路上皮癌と呼びます。尿路上皮癌の原因で明らかになってるものは喫煙で、それ以外の原因は明らかになっておりません。

尿路上皮癌は早期に発見できれば予後が良好な癌になりますが、早期発見するための検診技術が確立していないため、発見するタイミングにより命を落とす危険があります。

なぜなら、化学療法による治療が必要な状態で尿路上皮癌が発見された場合、標準治療とされるM-VAC療法、DC療法などの一次治療で効果を示さなかった時の次の一手がないからです
。しかし、

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)

が進行性尿路上皮癌の二次治療において有効性を示すことが判りましたので、尿路上皮癌の治療成績は向上する可能性があります。

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の添付文書情報

製品名

キイトルーダ

一般名

ペムブロリズマブ(pembrolizumab)

用法用量

未定(ペムブロリズマブとして1回200mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する)

効能効果

未定(再発・難治性の尿路上皮癌)

主な副作用

好中球減少、高血糖、貧血、上気道感染、リンパ球減少症、疲労、間質性肺炎、甲状腺機能低下症、経静脈炎、副腎不全、白斑

製造承認日

2014年9月(国内・悪性黒色腫)

薬価

キイトルーダ点滴静注20mg:84488円
キイトルーダ点滴静注100mg:410541円

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の作用機序

ペムブロリズマブ

ASCO

ペムブロリズマブはヒト PD-1 に対する抗体であり、PD-1 とそのリガンド(PD-L1 及び PD-L2)との結合を阻害することにより、腫瘍特異的な細胞傷害性T細胞を活性化させ、腫瘍増殖を抑制すると考えられている

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の最新文献

1)Pembrolizumab as Second-Line Therapy for Advanced Urothelial Carcinoma

文献の概要

プラチナ製剤治療後に再発または難治性を示した尿路上皮癌患者さん542人に対して、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)を投与する群、またはパクリタキセル、ドセタキセルなどの主治医判断の化学療法を投与する群にわけて、そのOS(全生存期間)を検証した第三相試験。その結果、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)を投与する群の方が、有意にOS(全生存期間)を延長することが判った。

文献の出典

The New England Journal of Medicine

文献の発刊日

2017年5月16日

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の口コミ

医師のコメント

その他医療関係者のコメント

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の治験情報

1)Study of Pembrolizumab With or Without Platinum-based Combination Chemotherapy Versus Chemotherapy Alone in Urothelial Carcinoma (MK-3475-361/KEYNOTE-361)

治験の概要

再発・難治性の尿路上皮癌患者さんに対して、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)+化学療法(シスプラチン、カルボプラチン、ゲムシタビンなど)を投与する群と、化学療法(シスプラチン、カルボプラチン、ゲムシタビンなど)を投与する群に分けて、その有効性(PFS(無増悪生存期間)OS(全生存期間))を検証する治験

治験の期限

2019年1月29日

参考資料

1)MSD株式会社プレスリリース
2)膀胱癌診療ガイドライン

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小林麻央さん報道で注目 がんの「標準治療」本当の意味を知っていますか? https://oncolo.jp/pick-up/news1002 https://oncolo.jp/pick-up/news1002 小林麻央さん報道で注目 がんの「標準治療」本当の意味を知っていますか? 2017-07-26UTC11:30:15+0000 乳がんで亡くなった小林麻央さんが、標準治療を拒否して民間療法に頼っていたと報道されたことで、ネットではさまざまな議論が起こりました。
ただし私は、標準治療を否定しているわけではありません。むしろ標準治療は、適切な治療選択をするために、患者側もある程度は知っておいたほうがいいと考えています。

続きを読む
http://bunshun.jp/articles/-/3474

ニュース選定者:可知 健太
引用元:文春オンライン
http://bunshun.jp/

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地中海食が大腸の健康に有益な可能性 https://oncolo.jp/pick-up/news1001 https://oncolo.jp/pick-up/news1001 地中海食が大腸の健康に有益な可能性 2017-07-26UTC09:30:22+0000 大腸の保護に関して、「地中海食」の利点は良く知られているが、地中海食のどの要素が最も健康によいかを特定することは難しい。
欧州臨床腫瘍学会の第19回世界消化器がん学会で本日発表された新しい研究から、魚および果物を増やすこと、ならびにソフトドリンクを減らすことが三大重要事項であることが示唆される。

続きを読む
https://www.cancerit.jp/56269.html

ニュース選定者:可知 健太
引用元:海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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9/2(土)インテリム・オンコロジーセミナー 「~Precision Medicineの確立を目指した最新の肺癌診療~」 https://oncolo.jp/event/20170727k https://oncolo.jp/event/20170727k 9/2(土)インテリム・オンコロジーセミナー 「~Precision Medicineの確立を目指した最新の肺癌診療~」 2017-07-26UTC09:06:20+0000 注:この記事は、製薬企業及びCROに勤めている方向けです。

臨床開発モニター等の現場の疑問に答えるセミナー

オンコロジー特化型開発業務受託機関(CRO)である株式会社インテリムは、9月2日(土)13:00~15:00に東京支社にて、インテリム・オンコロジーセミナーを開催する。

インテリム・オンコロジーセミナーとは、製薬会社に勤務しており、オンコロジーに携わられている臨床開発モニター、MSL・MRなどの方を対象としたセミナーとなる。これらに従事している方は、学術知識を深めるために、学会等に参加することも多いが、疑問等を直に講師の先生に質問して解決するチャンスは少ないことが多い。

こういった方々が、がん治療の最前線で活躍されているオンコロジストから、臨床症例に基づいた具体例を交えた話しが聴けるセミナーとなっていることが特徴である。

質疑等の時間も十分に用意され、日頃抱えている疑問点などを直接質問して解決することが出来る機会になるとのことだ。

テーマは最新肺癌診療のPrecision Medicine!

4回目となる今回のテーマ「~Precision Medicineの確立を目指した最新の肺癌診療~」となる。講師には、後藤 功一氏(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 呼吸器内科長)を招く。司会は、同社顧問でもある西條 長宏氏(日本臨床腫瘍学会(JSMO) 特別顧問)が執り行う。

司会・演者

【司会】 日本臨床腫瘍学会 特別顧問 西條 長宏 先生
【演者】 国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 呼吸器内科長 後藤 功一 先生

日時・場所

【日時】 2017年9月2日(土) 13:00~15:00 (開場 12:30)
【会場】 株式会社インテリム 東京支社 セミナールーム(東京都千代田区神田松永町19 秋葉原ビルディング10階)
図5
地下鉄日比谷線 秋葉原駅より徒歩3分
JR線 秋葉原駅より徒歩4分
地下鉄銀座線 末広町駅より徒歩5分

参加費

1名につき15,000円(資料付)
※消費税込み
※支払いは銀行振り込み。参加登録確認後、セミナー事務局から振り込み用銀行口座をメールにて案内される。

問い合わせ窓口

株式会社インテリム オンコロジーセミナー事務局
03-3255-6861(代表)
oncology_seminar@intellim.co.jp
Webページ:http://www.intellim.co.jp/service/onc_seminar.html

申し込み

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※オンコロからの申し込みフォームとなります。参加が認められた場合に、申し込まれた内容を本セミナー主催者の株式会社インテリムへ提供します。
※製薬業界に勤めている方対象となります。一般の方は参加できません。


インテリムからのメッセージ

「どのようなセミナーなの?」
知識を深めるために、学会に参加し講演を聴く機会は多いと思います。
しかし、分からないことがあっても、学会で講師の先生に直接質問するのはなかなか難しく、特に基本的な疑問ほど質問しにくいですね。
このインテリム・オンコロジーセミナーは、がん治療の最前線で活躍されている先生から、臨床症例に基づいた具体例を交えた話しが聴けるセミナーとなっています。
講師の先生との距離が近く、質疑応答の時間も十分あるので、日ごろ感じている疑問点などを、直接質問して解決することが出来る機会になると思います。
予め質問を募り、当日講師の先生に解説していただく時間も用意しています。
今さら聞けないような基本的な質問でも匿名で投げかけることが出来、当日回答を貰えることも可能です。
参加申し込みは、インテリムのトップページのバナーからアクセスしていただき、参加申し込みフォームから申し込んでください。
講師の先生とのインタラクティブなディスカッションを可能にするため、参加人数を約30名とさせていただいております。
参加登録は先着順とさせていただいており、定員に達した場合は申し込みを締め切らせて頂きますので、お早目の申し込みをお願いいたします。

「今回のテーマ:Precision Mediicine」
Precision Medicineとは精密治療またはオーダーメイド治療とも言われる治療法で、がん患者さんのがん細胞の遺伝子情報を解析し、その原因となる遺伝子異常を発見し、適切な薬剤を選択して投与する治療法です。
アメリカでは国家戦略の柱の一つとなっていて、がん治療の新たなるステージとしてその研究が進んでいます。
我が国でも国立がん研究センター東病院をはじめ、約200の病院と約10数社の製薬会社が参画する、「SCRUM-JAPAN」という産学連携の世界最先端のプロジェクトがスタートしています。
今回はそのSCRUM-JAPANにおいて、稀少肺がんの個別化治療を推進している「LC-SCRUM-JAPAN」の研究代表者である後藤功一先生をお招きして、「Precision Medicineの確立を目指した肺癌治療」というテーマでご講演いただきます。

記事:可知 健太
今回、インテリム社のセミナー趣旨に共感・賛同し、少しでも多くの人に知って頂ければと思い紹介しました。

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【集中連載】がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑥ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上) https://oncolo.jp/feature/20170726f https://oncolo.jp/feature/20170726f 【集中連載】がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑥ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上) 2017-07-26UTC08:27:50+0000  次世代シーケンサー(網羅的遺伝子解析技術)を使って、がんの組織などの遺伝子異常を調べ、一人ひとりのがん患者に最適な治療薬を選ぶ「プレシジョン・メディシン」(高精度医療)が注目を集めています。京都大学医学部附属病院(以下。京大病院)で、2015年4月から「オンコプライム(OncoPrime)」を用いたプレシジョン・メディシンを行う同院がんセンターがん薬物療法科教授の武藤学先生に、その仕組みと成果について聞きました。

― 京大病院で実施されているプレシジョン・メディシンの仕組みを教えてください。

武藤先生 京大病院で2015年4月から導入したオンコプライムは、手術や生検で採取した患者さんのがんの組織から抽出したDNAを次世代シークケンサーで解析し、がん関連遺伝子の変異(変化)の有無を調べる検査です。同じ臓器に発生したがんでも、がん細胞の増殖に関わっている遺伝子の変異の種類によって、効果のある薬は異なります。

 肺がんの治療などでは、すでに保険診療で、遺伝子検査が実施できますが、今のところ1つずつ遺伝子の変異を調べる方法しか保険適用になっていません。しかし、オンコプライムでは、223種類の遺伝子の変化を一度に調べられます。

 対象となるのは、原発不明がん、希少がん(年間発生件数が人口10万人当たり6人未満のがん)、あるいは標準治療が効かなくなったり症状の改善が見られなかったりしたがんで、京大病院に来院可能な患者さんです。

― 実際には、どのような患者さんがオンコプライムの検査を受けているのでしょうか。

武藤先生 2015年4月~2017年4月までの2年1カ月間で、8~82歳までの155人(男性85人、女性70人)の患者さんが京大病院でオンコプライムの検査を受けました。平均年齢は58歳で、がん種別にみると、膵がん、大腸がん、胆道がん、原発不明がん、胃がん、食道がんなど消化器がんの患者さんが多くなっています。

 155人のうち次世代シーケンサーによる解析ができた人は138人、そのうち122人(88%)に、国内未承認の薬も含めて、何らかのがん治療薬につながるような遺伝子の変化が見つかりました。122人のうち、他の臓器のがんで保険承認されているけれどもそのがん種には適応外の薬も含めて国内で薬事承認されている薬があった人の割合は約6割、日本では未承認だけれども米国で承認されている薬や海外での治験があった人が約4割でした。

 この結果から言えるのは、この検査を受けることによって、保険診療による薬がなくなった患者さんでも、がんの治療薬につながるような情報が得られる可能性が高いということです。

 ただ、実際に、オンコプライムの検査結果に基づいた治療を受けた人は18人で15%程度でした。海外のデータを見ても、オンコプライムのようながんクリニカルシーケンス検査が治療につながる人はそのくらいの割合です。

 治療ができなかった理由は、検査の結果を待っている間に全身状態が悪化した人が3分の1、海外で承認された薬や治験中の薬はあるけれども、開発中で日本では治験が走っていない、あるいは、治験が終わってしまって使えない人が半分以上でした。

 また、オンコプライムでは、薬代も自由診療になるので、薬代が高いから治療が受けられないという人も約10%いました。これらの状況が改善されれば、治療につながる患者の数はもっと増えると期待されます。

― オンコプライムの検査費用、その後の治療費はどのくらいかかるのですか?

武藤先生 オンコプライムは保険がきかない自由診療なので、京大病院での検査費用は税込みで88万3980円です。がんの手術や生検で取った組織からDNAを抽出して次世代シークエンサーで解析するのですが、DNAの量が少ない、質が悪いなどの問題で、解析自体ができなかったときには、54万円を返金します。

 DNAの解析ができないときには、生検をやり直してDNAを抽出し、再度それを検査会社に送ることがありますが、その時には別途費用がかかることはありません。

 検査費用が高いことが難点の一つですが、自由診療をカバーする保険(自由診療保険)に入っている人は保険で全額カバーできます。実際に、オンコプライムを利用した患者さんの中にも自由診療保険を利用して検査を受けた人がいました。

 日本の保険制度では、自由診療と保険診療の混合診療が認められていないため、オンコプライムの結果、薬物治療を受ける場合には、基本的には薬代も自由診療で全額自己負担になります。分子標的薬を使う場合には月50万~100万円くらい、免疫チェックポイント阻害薬なら月150万円くらいかかります。

 自由診療で費用がかかり過ぎるというのが、現在のわが国におけるがんクリニカルシークエンスの大きな課題です。また、見つかった変異に適した治験があれば、治験に参加してもらうように勧めますが、そういった治験に参加するための体制(情報の公開)が十分ではないのが現状です。

― オンコプライムを用いたプレシジョン・メディシンの成果を教えてください。

武藤先生 例えば、肺がんの方で、保険診療の検査ではEGFR陰性だったのにもかかわらず、オンコプライムでEGFR遺伝子に変異が見つかった人がいます。保険診療で認められている検査キットでは、ホットスポットと呼ばれる変異がよく起こる場所しか検査しないのですが、キットでカバーされていないところに変異が見つかりました。そこで、EGFR阻害薬を投与したところ、がん性胸水が消え、投与後1年以上経ったいまも元気にされています。

 原発不明がんの方でも、オンコプライム検査でEGFR遺伝子に変異が見つかり、EGFR阻害薬を投与したところ、両側の多発性の肺転移が減少し、大きさも小さくなって、呼吸や全身状態が改善した人がいます。この方は車椅子で来院されたのですが、EGFR阻害薬がよく効いて、通常の生活ができるまでに回復しました。
 
 また、膵がんで、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の原因遺伝子であるBRCA2遺伝子に変異が見つかった人については、BRCA2遺伝子変異のあるがんに効くとされるプラチナ系の抗がん剤オキサリプラチンとS-1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)を投与したところ、肝転移が消え、病状が安定している方がいます。

 実は、オキサリプラチン+S-1の治療法は、膵がんの患者さんに対する臨床試験で、標準治療への上乗せ効果がないという結果が出た治療法なのですが、京大病院のデータでは、BRCA遺伝子に変異が見つかった人に対しては効果が期待できることが示されています。

 一方、がん組織内の遺伝子に変異がたくさんある患者さんの場合には、免疫チェックポイント阻害薬が効きやすいといわれています。例えば、標準治療が効かなくなった乳がんで複数の遺伝子変異が見つかった方に、本人の希望で免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブを投与しました。初めは効かなかったのですが、動脈周囲のリンパ節転移による痛みの緩和のために放射線を照射したところ、転移巣が消えて、肝臓の転移も小さくなりました。

 ニボルマブの投与は止めていますが、いまも効果が持続しています。他のがん種でも、放射線を照射すると免疫が不活化されて、免疫チェックポイント阻害薬の効果が高まることが報告されていますので、放射線照射によってニボルマブの効果が出るようになったのではないかとみています。

 オールジャパンで行われているスクラム・ジャパンなどは、次世代シーケンサーを使った遺伝子解析を行い、開発中の治験があればそれにリクルートする形ですが、治験には適格基準(条件)があるため、全身状態が悪い人や合併疾患がある人は参加できません。また、治験以外の治療は適応外なので使用できません。

 オンコプライムを用いたプレシジョン・メディシンでは、適応外でも自由診療として実施するため、標準治療が効かなくなり、使える薬がなくなった場合でも、効果が期待できる症例もあるので、そういった患者さんにとっては、恩恵は大きいと思います。

― 京大病院でオンコプライムの検査を受けるにはどうしたらよいのでしょうか。

武藤先生 京大病院ではがんクリニカルシーケンス検査の問い合わせ窓口を設置しています。オンコプライムの説明(https://oncoprime.cancer.kuhp.kyoto-u.ac.jp/index.html)を読んだうえで、検査を受けてみたいという方は、問い合わせ窓口で相談してください。手術や生検で採取した検体がある方は、それを持参していただています。

第2回記事:がんの革命?!プレシジョン・メディシン⑦ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(下)

集中連載・がん治療の革命?! プレシジョン・メディシン(高精度医療)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(上)

国立がんセンターを中心に進む全国プロジェクト「SCRUM-Japan」(下)

がん研究会が「がんプレシジョン医療研究センター」を始動

「近畿大クリニカルシーケンス」が実践する〝早い″〝安い″遺伝子解析

がん治療の革命?!プレシジョン・メディシン⑤ 3学会合同で進む遺伝子解析の標準化

京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは(上)

(取材・文/医療ライター・福島安紀)

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治療費「1人7400万円」 高いか安いか https://oncolo.jp/pick-up/news1000 https://oncolo.jp/pick-up/news1000 治療費「1人7400万円」 高いか安いか 2017-07-26UTC07:30:24+0000 次世代のがん免疫療法として存在感を増すCAR―T。米国では今年の夏にも世界で初めてCAR―T治療が承認される可能性が高く、承認申請しているスイスのノバルティスや米カイトがどんな値段をつけるのか、関心が高まる。CAR―Tは患者に応じたオーダーメードのため数千万円になると試算されており、早くも議論は沸騰している。

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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO1877553012072017X13000/

ニュース選定者:可知 健太
引用元:日経電子版
http://www.nikkei.com/

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品女流の体験学習、がんの経験通じOGと交流 https://oncolo.jp/pick-up/news999 https://oncolo.jp/pick-up/news999 品女流の体験学習、がんの経験通じOGと交流 2017-07-26UTC05:30:47+0000 自ら乳がんを患った経験から、がんサバイバーを支援するNPOを立ち上げたモデルの藤森香衣さん。がん問題への取り組みがきっかけとなり、母校の品川女子学院のOG会・会長にも就任した。物語の後半は、OG会長から見た品女の良さや強みを語ってもらった。

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https://style.nikkei.com/article/DGXMZO18711020R10C17A7000000?channel=DF130920160874

ニュース選定者:鳥井 大吾
引用元:NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/

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日本のがん医療に何が必要なのかを教えてくれた「日米がん格差」 https://oncolo.jp/pick-up/news998 https://oncolo.jp/pick-up/news998 日本のがん医療に何が必要なのかを教えてくれた「日米がん格差」 2017-07-26UTC03:30:07+0000 5年近く病院に通っている間に、がんをとりまく環境も変わってきたと感じます。国民の2人に1人ががんになるという時代です。がんになったからといって「社会から切り離され、治療だけに専念する時代」から、「社会生活を続け、治療も日常生活の一つである時代」になってきました。がんの治療を理由に仕事を失ったりすることがあってはならないし、治療のためにある程度、仕事から離れたとしても、職場へ復帰することが当たり前である社会になることも望まれます。

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https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170721-OYTET50010/

ニュース選定者:中島 香織
引用元:yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp/

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泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン①前立腺がんのプレシジョン・メディシン~<i>AR-V7</i>を測定し、薬剤効果を予測する~ https://oncolo.jp/feature/20170726k https://oncolo.jp/feature/20170726k 泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン①前立腺がんのプレシジョン・メディシン~AR-V7を測定し、薬剤効果を予測する~ 2017-07-26UTC03:00:23+0000 昨今、次世代シーケンサーを使って、がんの組織などの遺伝子異常を調べ、一人ひとりの患者に最適な薬を選ぶクリニカルシーケンスとよばれる「プレシジョン・メディシン」の活用が広がってきています。

今回、泌尿器がん(前立腺がん、腎臓がん等)分野のプレシジョン・メディシンについて、順天堂大学医学部 泌尿器科学講座 教授の堀江 重郎先生にインタビューしました。

プレシジョン・メディシンとは?

堀江先生:プレシジョン・メディシンは、日本語で表現すると「精密医療」となります。従来の薬物治療の流れは、病気の原因となるメカニズムに対して、効果がある薬剤を見出し、臨床試験を行い、その集団における薬剤の効果を統計的に判断して、十分な効果があれば、保険に承認されます。しかし問題としては、薬剤は誰にも効果があるわけではなく、実は一部の患者さんのみに効果があるという点です。

たとえば、うつ病の薬剤であれば、一部のうつ病の患者さんにしか効きません。がん領域についても、新しい薬剤が、生存期間が3か月延長したと報じられると、「なんだ、それだけしか効果が認められないのか」と思われがちです。これは統計的な中央値で検討するためこのように思われやすいのです。実際、一部の効果がある患者さんには非常に効果があり、より長い延命が期待できます。一方、効果がない患者さんに対しては、比較的医療費が高額になり、かつ副作用がある治療を一定期間実施しなければなりません。

一昨年、アメリカで当時の大統領であったオバマが中心に提唱してきたプレシジョン・メディシンとは、患者さんのバイオマーカー、主に遺伝的なマーカーを用いて、治療の恩恵を受ける患者さんを予測して医療を行う、というものです。

泌尿器領域では、腎臓がんや前立腺がんにおいてこの研究が進んでいます。

泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン前立腺がんのプレシジョン・メディシン~AR-V7を測定し、薬剤効果を予測する~


堀江先生:前立腺がんでは、腫瘍が前立腺にとどまっている場合は手術や放射線治療で治療を施します。転移性がんの場合は、最初にホルモン治療と呼ばれる治療を進めますが、最近では、転移がんでは、ドセタキセルなどタキサン系の抗がん剤を早い段階で治療に用います。

前立腺がんにおいて、ホルモン治療が効かない患者さんを治療抵抗性前立腺が(Castration-resistant prostate cancer;CRPC)と呼んでいます。

以前は、CRPCとホルモン治療感受性前立腺がん(Hormone sensitive prostate cancer(HSPC))というふたつの段階があり、前立腺がん治療の主体であるテストステロンが結合するアンドロゲン受容体が治療の鍵となっていました。

このアンドロゲン受容体という遺伝子に変異がある場合、治療の効果が変わってきます。アンドロゲン受容体の変異体をバリアントと呼んでいますが、アンドロゲン受容体バリアントの種類が非常に多いのです。なかでもアンドロゲン受容体バリアント7(AR-V7)という遺伝子が発現するがんには、アンドロゲン受容体をターゲットとする薬の効果が期待できないことがわかってきました。

以前は、ホルモン治療に効かない転移性前立腺がん(CRPC)はベストサポーティブケア(BSC)と呼ばれる、対症療法のみでした。有効な治療がなかったのです。

新しい薬剤として、AR標的薬といってエンザルタミドやアビラテロンと呼ばれる薬剤があります。これらAR標的薬は経口剤なので患者さんとして、医師としても選択されやすいです。

このとき気を付けたいのは、がん細胞のAR-V7を注視しないと、効果がない治療を施してしまう可能性があるところです。実際にがんの細胞内にアンドロゲン受容体変異があるかどうかは、主に血中の循環腫瘍細胞を調べます。

転移のある患者さんも、転移の部位によって遺伝子の変化はまちまちであることがわかっています。その中でも身体にとって影響力の強い細胞は血液の中を巡っていると考えます。血液の中から腫瘍細胞を取り出して、アンドロゲン受容体による遺伝子変化があるかを見つけることは、すでに世界トップクラスの病院で行われています。

難しい点として、転移が多いといっても血液細胞の中でがん細胞は、砂金が砂の中に埋まっているような、非常に低い頻度であるため、それを検出するには、高度なテクニックが必要です。順天堂大学病院は、現在のところ国内でもそれを検出し薬剤を選択している唯一の施設です。シンガポールでも研究が進んでおりますが、臨床の応用が未完成のため、当院がアジア唯一の施設となります。

方法論としては、10ccの血液の中に腫瘍細胞のRNAに特徴的な抗体で引っ掛け、理論上どのぐらいの量かを測ります。この手法をリキッド・バイオプシーといい、RNAではなく、セル・フリーDNAといって、分解された腫瘍細胞が泳いでいるDNAを採取する方法もあります。

ただ、AR-V7というのは、遺伝子の変異というよりスプラス・バリアントといって、発現したメッセンジャーRNAの異常のため、セル・フリーDNAでは見つけることができないのです。そのため、検査に不安定さが伴い、RNAを検出しなければなりません。難しい手法ですね。

肺がんのように、ドライバー・オンコジーン(ドライバー遺伝子)をリキッド・バイオプシーで確認す場合は、遺伝子増幅が大きくセル・フリーDNAで検出できるため、実はそれほど難しいわけではありません。

プレシジョン・メディシンとは少し離れますが、最近話題になっている免疫チェックポインと阻害薬は、がん全体の遺伝子変異が多いほど効果があるといわれています。しかしながら、前立腺がんは、がん全体の遺伝子変異が少ないため、現状ではステージが進まないと免疫チェックポイント阻害薬は有効ではないといわれています。

第2回記事:泌尿器領域のがんに対するプレシジョン・メディシン②腎臓がん、膀胱がん、精巣腫瘍~免疫チェックポイント阻害薬への期待とプレシジョン・サージェリー~に続く

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ASCO発表集:がん免疫療法薬に関するジョンズホプキンス研究結果 https://oncolo.jp/pick-up/news997 https://oncolo.jp/pick-up/news997 ASCO発表集:がん免疫療法薬に関するジョンズホプキンス研究結果 2017-07-26UTC01:48:01+0000 免疫チェックポイント阻害薬は免疫抑制シグナルを排除し、がんに対する免疫システムの攻撃力を回復させる薬剤であるが、2つのチェックポイント阻害薬を併用すると、前治療で標準治療を行った患者の一部で、メラノーマを縮小、または増殖を抑制する効果があるかもしれないことが、ジョンズホプキンス大学ブルームバーグ・キンメルがん研究所より発表された新たな研究結果で明らかになった。

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https://www.cancerit.jp/56194.html

ニュース選定者:可知 健太
引用元:海外がん医療情報リファレンス
https://www.cancerit.jp/

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乳がん転移 画像で診断 手術不要、患者の負担減 https://oncolo.jp/pick-up/news996 https://oncolo.jp/pick-up/news996 乳がん転移 画像で診断 手術不要、患者の負担減 2017-07-24UTC09:00:47+0000 乳がんがわきの下のリンパ節に転移しているかどうかを、手術をせず診断する手法を開発したと、大阪急性期・総合医療センターのチームが23日までに発表した。

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http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H4I_T20C17A7CR8000/

ニュース選定者:中島 香織
引用元:日経電子版
http://www.nikkei.com/

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子宮頸がん、若い世代こそ注意! 36歳誕生日直前に見つかった女性の取り組み https://oncolo.jp/pick-up/news995 https://oncolo.jp/pick-up/news995 子宮頸がん、若い世代こそ注意! 36歳誕生日直前に見つかった女性の取り組み 2017-07-24UTC07:00:55+0000 年をとればとるほど、がんになる恐れは高くなる。
この傾向は、がん全体でみれば明らかなことだが、子宮頸がんの場合、発症のピークは30歳代。若い女性こそ注意が必要なタイプのがんだ。

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http://www.huffingtonpost.jp/aport/cervical-cancer-36_b_17551176.html

ニュース選定者:中島 香織
引用元:Ladies Be Open
http://projects.huffingtonpost.jp/ladiesbeopen/

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高濃度ビタミンC療法<実状編> https://oncolo.jp/pick-up/news994 https://oncolo.jp/pick-up/news994 高濃度ビタミンC療法<実状編> 2017-07-24UTC05:00:21+0000 高用量ビタミンC療法あるいはビタミンCサプリの抗がん作用とがん予防効果には、確固としたエビデンスがないと言わざるを得ない状況です。
それでは、このような現状の中で実際に高濃度ビタミンC療法を推奨しているグループはどの様な背景でそれを実施しているのでしょうか?

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http://asia11.hatenablog.com/entry/2013/04/07/170432

ニュース選定者:濱崎 晋輔
引用元:yocinovのオルタナティブ探訪
http://asia11.hatenablog.com/

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IDO1阻害薬epacadostatとキイトルーダを併用する新しいがん免疫療法、PD-L1発現レベルによらず非小細胞肺がんに奏効 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170724k02 https://oncolo.jp/news/170724k02 IDO1阻害薬epacadostatとキイトルーダを併用する新しいがん免疫療法、PD-L1発現レベルによらず非小細胞肺がんに奏効 ASCO2017 2017-07-24UTC04:16:07+0000 プログラム細胞死受容体1(PD-1)標的抗体の免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)は、PD-1リガンドであるPD-L1発現陽性を確認した切除不能の進行・再発非小細胞肺がん(NSCLC)の適応で承認されている。抗腫瘍免疫にかかわる分子インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)を標的とする経口用阻害薬epacadostat(INCB024360)を併用投与することで、PD-L1の発現レベルにかかわらず奏効が得られることが報告された。2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO2017)で、第1/2相試験(ECHO-202、KEYNOTE-037、NCT02178722)の最新データが発表された。なお、その他の固形がん(頭頸部扁平上皮がん、腎細胞がん、尿路上皮がん、トリプルネガティブ乳がん、卵巣がん)に対する最新データも発表されたが、別で報じることとする(コチラ)。

複数がん種を対象にがん免疫療法薬としてのepacadostatの有用性を評価するECHOプログラム

IDO1阻害薬epacadostatについて、がん併用療法の中心的役割を担うに足る有効性と安全性を証明できるかどうかが、ECHO臨床試験プログラムで検討されている。その中で、ECHO-202は非小細胞肺がん(NSCLC)や尿路上皮がん(UC)、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)といった固形がんのほか、リンパ腫など血液がん患者も対象にキイトルーダとの併用療法を評価する第1/2相試験である。

ECHO-202ではPD-1標的抗体、または細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)標的抗体を用いたがん免疫療法の経験がある患者を除外して登録し、第1相の用量漸増パート(epacadostat 25mg、50mg、100mg、または300mgを1日2回経口投与)、第1相用量拡大パート(epacadostat 50mg、100mg、または300mgを1日2回経口投与)の登録は終了した。キイトルーダは、増量パートで2mg/kg、拡大パートで200mgを3週ごとに静脈内投与した。

その結果、進行NSCLCの有効性解析対象40例で全奏効率35%(14/40例)が得られ、14例のうち完全奏効(CR)は2例(5%)、部分奏効(PR)は12例(30%)で、病勢安定(SD)の11例を含めた病勢コントロール率(DCR)は63%(25/40例)であった。解析時点で、奏効の14例中10例の奏効が持続し、奏効持続期間(DoR)の中央値は26.9週を超える見込みである。

腫瘍細胞PD-L1発現レベルで分けた層別解析

治療歴が2療法以下で、腫瘍細胞のPD-L1発現レベルを特定した25例中、PD-L1発現陽性細胞の割合が50%以上であった7例の奏効率は43%(3/7例)で(全3例がPR)、SDを含めたDCRは57%(4/7例)であった。50%未満であった18例の奏効率は33%(6/18例)で(CR 1例、PR 5例)、SDを含めたDCRは56%(10/18例)であった。

安全性はすでに報告された第1相試験や他のがん種の患者を対象とする第1/2相試験、あるいはキイトルーダ単独療法のデータと一致し、本併用療法で新たに表出した問題は認められなかった。グレード3以上の有害事象は、主にリパーゼ上昇(3例)、倦怠感(2例)、および発疹(2例)で、有害事象を理由とする治療中止率は5%であった。


MSD社プレスリリースより抜粋

トリプトファンの代謝酵素IDO1ががん免疫療法の新たな標的の可能性

がん細胞は、正常細胞とは異なる環境、例えば低酸素状態など特殊な環境に適応して活動する能力を獲得している。生存や増殖を維持するためには、がん細胞の糖代謝や脂質代謝、これらに関連するアミノ酸の代謝は環境に対応して再構築されることが近年わかってきた。実際、がん細胞ではトリプトファンやグルタミン、セリン、グリシンといったアミノ酸の消費ががん種によらず共通して高く、アミノ酸の代謝物を利用して細胞間で連絡し、宿主の抗腫瘍免疫を回避する戦略をとっている。

IDO1はアミノ酸のトリプトファンをキヌレニンに代謝する酸素添加酵素で、免疫担当細胞である樹状細胞に発現するIDO1は制御性T細胞(Treg)を誘導して免疫寛容をもたらし、また、悪性腫瘍に高発現するIDO1はエフェクター細胞やナチュラルキラー(NK)細胞を不活化することで、抗腫瘍免疫を回避させる。こうした免疫回避を主導するのは、IDO1による働きで産生されるトリプトファンの代謝産物キヌレニンと考えられている。IDO1を阻害することによる抗腫瘍活性のメカニズムは不明な点も多いが、動物モデルを用いた研究結果に基づきIDO1を標的とする新薬の開発が始まった。トリプトファンに由来するキヌレニンの産生には、IDO1以外の酵素もかかわることもわかっており、体内で合成することができない必須アミノ酸であるトリプトファンの役割、消費亢進でトリプトファンが欠乏した際の細胞間のネットワーク、細胞へのキヌレニンの働きかけなど、様々な側面からの研究課題は多い。

Efficacy and safety of epacadostat plus pembrolizumab treatment of NSCLC: Preliminary phase I/II results of ECHO-202/KEYNOTE-037.(Abstract No:9014)

記事:川又 総江 & 可知 健太

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新たながん免疫療法薬 「CAR-T」の世界初承認が間近―画期的治療も課題多く https://oncolo.jp/pick-up/news993 https://oncolo.jp/pick-up/news993 新たながん免疫療法薬 「CAR-T」の世界初承認が間近―画期的治療も課題多く 2017-07-24UTC02:56:13+0000 米FDA(食品医薬品局)の諮問委員会は今月、スイス・ノバルティスが申請したCAR-T細胞治療薬の承認を全会一致で支持。FDAは今秋までに承認の可否を最終判断する見通しで、CAR-T細胞治療薬が世界で初めて承認される可能性が高まりました。

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https://answers.ten-navi.com/pharmanews/10608/

ニュース選定者:滝澤 宏隆 
引用元:AnswersNews
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/

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IDO1阻害薬epacadostatとキイトルーダを併用する新しいがん免疫療法、複数がん種で臨床効果の可能性 ASCO2017 https://oncolo.jp/news/170724k01 https://oncolo.jp/news/170724k01 IDO1阻害薬epacadostatとキイトルーダを併用する新しいがん免疫療法、複数がん種で臨床効果の可能性 ASCO2017 2017-07-24UTC02:22:51+0000 インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)阻害薬epacadostat(INCB024360)とプログラム細胞死受容体(PD-1)または同リガンド(PD-L1)を標的とする抗体、いわゆる免疫チェックポイント阻害薬を併用投与するECHOプログラムで、PD-1標的抗体ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)との併用投与により頭頸部扁平上皮がん、尿路上皮がん(膀胱がん)および腎細胞がんの患者集団で30%以上の奏効率、50%以上の病勢コントロール率(DCR)が得られた。2017年6月2日から5日に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO2017)で、第1/2相試験(ECHO-202、KEYNOTE-037、NCT02178722)の最新データが発表された。なお、非小細胞肺がんに対する最新データも発表されたが、別で報じることとする(コチラ)。

抗腫瘍免疫を担う酵素と受容体を同時に標的とする併用療法

IDO1はアミノ酸のトリプトファンをキヌレニンに代謝する酸素添加酵素で、抗腫瘍免疫を調節する主要因子である。免疫担当細胞である樹状細胞に発現するIDO1は制御性T細胞(Treg)を誘導して免疫寛容に導き、また、悪性腫瘍に高発現することでエフェクター細胞やナチュラルキラー(NK)細胞を不活化し、抗腫瘍免疫を回避させる。したがって、経口投与可能な選択的IDO1阻害薬であるepacadostatは、がんに対する免疫反応を回復させる作用が期待でき、すでに、悪性黒色腫患者を対象とする単群試験では免疫チェックポイント阻害薬との併用療法の概念実証(Proof-of-Concept)が示されている。併用投与により、抗腫瘍免疫の標的を2つ同時に狙うがん免疫療法の確立が期待されている。

奏効率は頭頚部扁平上皮がん、尿路上皮がんおよび腎細胞がんでは、がん種別に大差なく33%から38%

転移性、または再発性の扁平上皮頭頸部がん(SCCHN)患者38例における有効性

epacadostat×キイトルーダ併用療法の全奏効率は34%で(13/38例)、完全奏効(CR)が3例、部分奏効(PR)が10例に得られた。病勢安定(SD)の10例を含む病勢コントロール率(DCR)は61%(23/38例)であった。奏効13例中10例は解析時点も持続しており、奏効持続期間(DoR)中央値は18.4週以上になるところまで確定している(ASCO2017 Abstract6010)。

進行性尿路上皮膀胱がん(UC)患者40例における有効性

epacadostat×キイトルーダ併用療法の全奏効率は35%(14/40例)で、CRが3例、PRが11例に得られた。SDの7例を含むDCRは53%(21/40例)であった。奏効14例中10例の奏効が持続しており、DoR中央値は30.6週以上になるところまで確定している(ASCO2017 Abstract4503)。

進行性腎細胞がん(RCC)患者30例における有効性

epacadostat×キイトルーダ併用療法の全奏効率は33%(10/30例)でCRが1例、PRが9例に得られた。SDの5例を含むDCRは50%(15/30例)であった。奏効10例中7例の奏効が持続しており、DoR中央値は26.8週以上になるところまで確定している(ASCO2017 Abstract4515)。


MSD社プレスリリースから抜粋

トリプルネガティブ乳がん、卵巣がんに対する奏効率は低い

上記3がん種以外に、トリプルネガティブ乳がん、卵巣がんについても最新データが発表されたが、いずれの奏効率も低いものであった。epacadostat×キイトルーダ併用療法のトリプルネガティブ乳がんに対する全奏効率は10%(4/39例)で、PRが4例に得られた。SDの10例を含むDCRは36%(14/39例)であった。卵巣がんに対する全奏効率は8%(3/37例)で、PRが3例に得られた。SDの10例を含むDCRは35%(13/37例)であった。SCO2017 Abstract1103)。

安全性

ECHO-202の第2相試験の安全性解析対象294例において、epacadostat×キイトルーダ併用療法の安全性の特徴は、ECHO-202の第1相試験、あるいはキイトルーダ単独療法の安全性と一致し、併用投与による新たな問題は認められなかった。グレード3以上の有害事象は18%(52/294例)に発現し、主に無症候性のリパーゼ上昇(4%)、および発疹(3%)であった。有害事象を理由とする治療中止率は4%であった(ASCO2017 Abstract3012)。

プラセボ対照第3相無作為化二重盲検を開始

本試験のデータは、epacadostat×キイトルーダ併用療法の第3相試験実施の妥当性を支えるもので、現在ECHOプログラムでは、切除不能、または転移性の悪性黒色腫患者を対象とする第3相無作為化二重盲検試験(ECHO-301、NCT02752074)が実施されている。

治療標的としてのトリプトファン→キヌレニン代謝経路

がん細胞では、トリプトファンやグルタミン、セリン、グリシンといったアミノ酸の消費ががん種によらず共通して高く、アミノ酸代謝の再プログラム化によりがんの生存と増殖、転移を可能にすると考えられている。がん細胞にとっては、自身が生存し続けるためには宿主の免疫系から逃れることが最大の課題である。インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)の酵素的触媒によりトリプトファンの異化的代謝で産生されるキヌレニンは、がん細胞の生存や増殖、運動性を促進するだけでなく、免疫細胞には抑制的に作用することでがんへの攻撃を妨害し、がん細胞の生存戦略を巧妙に支えていることがわかってきた。

Safety of epacadostat 100 mg bid plus pembrolizumab 200 mg Q3W in advanced solid tumors: Phase 2 data from ECHO-202/KEYNOTE-037.(Abstract No:3012)

Epacadostat plus pembrolizumab in patients with advanced RCC: Preliminary phase I/II results from ECHO-202/KEYNOTE-037.(Abstract No:4515)

Epacadostat plus pembrolizumab in patients with advanced urothelial carcinoma: Preliminary phase I/II results of ECHO-202/KEYNOTE-037.(Abstract No:4503)

Epacadostat plus pembrolizumab in patients with SCCHN: Preliminary phase I/II results from ECHO-202/KEYNOTE-037.(Abstract No:6010)

Efficacy/safety of epacadostat plus pembrolizumab in triple-negative breast cancer and ovarian cancer: Phase I/II ECHO-202 study.(Abstract No:1103)

記事:可知 健太 & 川又 総江

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早期前立腺がんを手術しないで19年半観察した結果 https://oncolo.jp/pick-up/news992 https://oncolo.jp/pick-up/news992 早期前立腺がんを手術しないで19年半観察した結果 2017-07-21UTC05:00:49+0000 早期前立腺がんは進行が非常に遅いため、余命を縮めないと判断して経過観察される場合があります。アメリカで手術と経過観察を比較した研究から、最長19.5年追跡しても死亡率に差がなかったことが報告されました。

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ニュース選定者:可知 健太
引用元:MEDLEY
https://medley.life/

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「オプジーボ」登場3年 がん免疫薬、見えてきた実像 https://oncolo.jp/pick-up/news991 https://oncolo.jp/pick-up/news991 「オプジーボ」登場3年 がん免疫薬、見えてきた実像 2017-07-21UTC03:09:42+0000 がんの免疫薬「オプジーボ」が約3年前に登場してから、治療の手立てがなかった進行がんの患者でも、がんが劇的に縮小した報告などが相次ぎ、効果の出る患者では長期生存の期待が高まる。
上手に使えば治療現場に革命をもたらす可能性を秘めているが、重大な副作用を避けるため、適正使用に気を配る必要がある。

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https://style.nikkei.com/article/DGXKZO18873440U7A710C1TCC001?channel=DF130120166089

ニュース選定者:中島 香織
引用元:NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/

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見て聴いて知る!がんの放射線治療 https://oncolo.jp/pick-up/news990 https://oncolo.jp/pick-up/news990 見て聴いて知る!がんの放射線治療 2017-07-20UTC12:00:57+0000 あなたやご家族のそのがんは、がんの3大治療のひとつ「放射線治療」の適用かもしれません。皆様ご自身が本当に納得のいく治療を選択するためにも放射線治療についてもっと知っていただきたい。
この思いから、3つの映像を制作しました。

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https://www.jastro.or.jp/movie/

ニュース選定者:小澤 信与
引用元:公益社団法人日本放射線腫瘍学会
https://www.jastro.or.jp/

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