がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ がんと・ひとを・つなぐオンコロ Fri, 20 Jul 2018 05:11:58 GMT http://オンコロジー.com/wp/wp-content/uploads/2015/04/logo1.png がんと・ひとを・つなぐオンコロ http://オンコロジー.com/ BRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対するメンテナンス療法としてのPARP阻害薬リムパーザ、健康QOLに与える影響力はプラセボと有意差なし https://oncolo.jp/news/180720y01 https://oncolo.jp/news/180720y01 BRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対するメンテナンス療法としてのPARP阻害薬リムパーザ、健康QOLに与える影響力はプラセボと有意差なし 2018-07-20UTC00:47:14+0000 この記事の3つのポイント
・SOLO2試験とは、2レジメン以上の治療歴のあるBRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対してプラチナ系抗がん剤治療後のメンテナンス療法としてリムパーザ単剤療法を投与する群、またはプラセボを投与する群に無作為に振り分け、有効性を比較検証した国際多施設共同無作為化二重盲検試験である
・本研究では、SOLO2試験において倦怠感、嘔吐、吐き気などの治療関連有害事象(TRAE)がリムパーザを投与した多くの患者で確認されたことから身体症状、活動状況及びその他の心配な点のスコアを総合した指標であるTOIスコア患者のQOLを評価している
・本試験の結果、治療開始時点より12ヶ月後のTOIスコア変化中央値はリムパーザ群−2·90に対してプラセボ群-2·87、両群間の差は−0·03(p=0·98)で統計学有意な差は確認されなかった

2018年7月16日、医学誌『The Lancet Onclogy』にて治療歴のあるBRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対するプラチナ系抗がん剤治療後のメンテナンス療法としてのポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬であるオラパリブ(商品名リムパーザ;以下リムパーザ)単剤療法とプラセボの有効性を検証した第III相のSOLO2試験(NCT01874353)のQOL(生活の質)の結果がPrince of Wales Hospital・Michael Friedlander氏らにより公表された。

SOLO2試験とは、2レジメン以上の治療歴のあるBRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対してプラチナ系抗がん剤治療後のメンテナンス療法として1日2回リムパーザ300mg単剤療法を投与する群(N=196人)、またはプラセボを投与する群(N=99人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)を比較検証した国際多施設共同無作為化二重盲検試験である。

2017年3月16日、アストラゼネカ社のプレスリリースにて既に報告された通り、本試験の主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はリムパーザ群19.1ヶ月に対してプラセボ群5.5ヶ月、リムパーザ投与により病勢進行または死亡(PFS)のリスクが70%統計学有意に減少(ハザード比 0.30,95%信頼性区間0.22-0.41,P<0.0001)を示した。

その一方で、リムパーザ投与により倦怠感、嘔吐、吐き気などの治療関連有害事象(TRAE)が多くの患者で確認された。以上の背景より、本研究では身体症状、活動状況及びその他の心配な点のスコアを総合した指標であるTOIスコア(Trial Outcome Index)により治療開始時点より12ヶ月後における患者のQOLを評価した。

本試験の結果、治療開始時点より12ヶ月後のTOIスコア変化中央値はリムパーザ群−2·90(95%信頼区間:−4·13-−1·67)に対してプラセボ群-2·87(95%信頼区間:–4·64-−1·10)、両群間の差は−0·03(95%信頼区間:−2·19-2·13,p=0·98)で統計学有意な差は確認されなかった。

以上のSOLO2試験におけるQOL解析の結果よりMichael Friedlander氏らは以下のように結論を述べている。”BRCA1/2変異陽性再発卵巣がん患者に対するメンテナンス療法としてのリムパーザ単剤療法は有害な影響を与えないことがQOL評価の結果より証明されました。また、メンテナンス療法としてのリムパーザ単剤療法は無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善するため、今後の臨床試験などで標準治療として投与されるべきでしょう。”

Health-related quality of life and patient-centred outcomes with olaparib maintenance after chemotherapy in patients with platinum-sensitive, relapsed ovarian cancer and a BRCA1/2 mutation (SOLO2/ENGOT Ov-21): a placebo-controlled, phase 3 randomised trial(The Lancet Oncology, DOI: https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30343-7)

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再発難治性多発性骨髄腫 カイプロリスが週1回静注でも週2回より有効性向上を実証した第3相試験、スケジュール簡便化でQOLに寄与 https://oncolo.jp/news/180719k01 https://oncolo.jp/news/180719k01 再発難治性多発性骨髄腫 カイプロリスが週1回静注でも週2回より有効性向上を実証した第3相試験、スケジュール簡便化でQOLに寄与 2018-07-19UTC04:42:21+0000 再発または難治性多発性骨髄腫の治療薬カルフィルゾミブ(商品名カイプロリス)は、承認用法用量である27mg/㎡週2回静注(試験当時)を70mg/㎡週1回静注のスケジュールに変更しても安全性に大きな問題はなく、臨床転帰は有意に改善することが検証された。米国MayoクリニックのA Keith Stewart氏らが実施した第3相試験(A.R.R.O.W.、NCT02412878)の中間解析結果で、2018年6月1日、Lancet Oncology誌オンライン版に論文が掲載された。

A.R.R.O.W.試験は、2015年9月から2016年8月、主に欧州や米国など118施設で患者登録された無作為化非盲検試験で、プロテアソーム阻害薬や免疫修飾薬を含む2剤から3剤の治療経験を持つ18歳以上の再発または難治性多発性骨髄腫患者478例を対象に実施された。直近の前治療(プロテアソーム阻害薬のボルテゾミブ[商品名ベルケイド]、イキサゾミブ[商品名ニンラーロ]を含む)が効かず、全身状態を示すECOG PSスコアが0または1であることが主要な適格基準とされた。

登録患者478例をカルフィルゾミブ70mg/㎡週1回群(1回静注時間30分)、または27mg/㎡週2回群(1回静注時間10分)に無作為に割り付け、それぞれ週1回3週間(1、8、15日目)、週2回3週間(1、2、8、9、15、16日目)投与した。両群ともに初回の用量のみ20mg/㎡とし、デキサメタゾン(40mg静注または経口)を週1回併用投与した。主要評価項目は無増悪生存(PFS)期間の群間比較であった。

その結果、解析対象は70mg/㎡週1回群は240例、27mg/㎡週2回群は238例で、PFS期間中央値は週1回群(11.2カ月)が週2回群(7.6カ月)より有意に延長し(p=0.0029)、増悪または死亡のリスクが31%低下した(ハザード比[HR]0.69)。無増悪生存(PFS)期間中央値は、年齢や性別、人種、治療歴などあらゆる因子別の解析でも週1回群の方が週2回群より延長したことが明らかとなった。

奏効率も週1回群(62.9%)が週2回群(40.8%)より22%程度有意に高く(p<0.0001)、奏効持続時間の中央値は8%延長した。特に週1回群では17/240例(7%)が完全奏効(13例)、またはより厳格な基準による完全奏効(4例)で、82/240例(34%)が極めて良好な部分奏効以上と判定された。週2回群では4/238例(2%)が完全奏効で、32/238例(13%)が極めて良好な部分奏効以上であった。

全生存期間OS)は中央値の特定に至っていない。

グレード3以上の有害事象発現率は週1回群、週2回群の間に差はなく(各68%、62%)で、主に貧血(各18%、18%)、肺炎(各10%、7%)、および血小板減少症(各7%、7%)であった。グレード3以上の心不全は週1回群(3%)が週2回群(4%)よりわずかに少なかった。治療関連死は週1回群5例、週2回群2例で、死因は敗血症や急性肺障害、形質細胞骨髄腫などであった。

A.R.R.O.W.試験は、カルフィルゾミブの70mg/㎡週1回静注と27mg/2週2回静注の有効性と安全性を直接比較した初めての無作為化試験である。週1回スケジュールの臨床転帰が週2回スケジュールよりもすぐれ、安全性が特に劣ることがないという検証結果は、時間効率と利便性の点で意義が大きい。特に、加齢とともに活動性が低下してくる高齢患者の場合は、週2回連続して静注の治療を受けるスケジュールを週1回に減らせるのは、ライフスタイルを邪魔しない点でも有益である。

A.R.R.O.W.試験のデザイン決定時には、カルフィルゾミブの標準的用法用量は27mg/㎡週2回とされていたが、その後、56mg/㎡週2回静注が承認された。日本でも、レナミドミド+デキサメタゾンとの3剤併用療法では27mg/㎡週2回(1回静注時間10分)、デキサメタゾンとの2剤併用療法では56mg/㎡週2回(1回静注時間30分)が承認されている。

Once weekly versus twice weekly carfilzomib dosing in patients with relapsed and refractory multiple myeloma (A.R.R.O.W.): interim analysis results of a randomised, phase 3 study(The Lancet Oncology, DOI: https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30354-1)

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HER2陽性進行性肺腺がん患者に対する抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体カドサイラ、主要評価項目である全奏効率(ORR)44%を達成する https://oncolo.jp/news/180718y01 https://oncolo.jp/news/180718y01 HER2陽性進行性肺腺がん患者に対する抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体カドサイラ、主要評価項目である全奏効率(ORR)44%を達成する 2018-07-18UTC02:35:54+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は18歳以上のHER2陽性進行性肺腺がん患者に対して3週間に1回カドサイラ単剤療法を投与し、有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である全奏効率ORR)は44%(95%信頼区間:22%-69%)を示し、事前に設定した主要評価項目基準を達成した
・カドサイラ投与により発症した主なグレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)はインフュージョンリアクション、血小板減少症、そして肝臓トランスアミナーゼ上昇であった

2018年7月10日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてHER2陽性進行性肺腺がん患者に対する抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体であるトラスツズマブ エムタンシン(商品名カドサイラ;以下カドサイラ)単剤療法の有効性、安全性を検証した第II相試験(NCT02675829)の結果がMemorial SloanKettering Cancer Center・Bob T. Li氏らにより公表された。

本試験は、18歳以上のHER2陽性進行性肺腺がん患者(N=18人)に対して3週間に1回カドサイラ3.6mg/kg単剤療法を病勢進行または継続不可能な有害事象(AE)が発症するまで投与し、主要評価項目として全奏効率(ORR;10%以下で試験中止、40%以上を主要評価項目達成基準)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、治療関連有害事象(TRAE)発症率などを検証した第II相試験である。

肺がん患者の約2%はHER2陽性であるため、HER2を標的にした治療薬の効果が期待されている。しかし、過去の臨床試験で有効性が検証された抗HER2阻害薬であるダコミチニブ、ネラチニブ、アファチニブは奏効を示すが、その奏効率は0%~19%と低かった。そこで、本試験では抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体のカドサイラの有効性が検証された。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値64歳(47-74歳)。性別は女性72%(N=13人)。喫煙歴はあり61%(N=11人)、なし39%(N=7人)。Karnofsky Performance Statusカルノフスキー パフォーマンス ステータス;KPS)は90%が39%(N=7人)、80%が44%(N=8人)、70%が17%(N=3人)。

治療歴中央値は2レジメンで、その内訳は0レジメンが3人、1レジメンが5人、2レジメンが4人、3レジメンが3人、4レジメンが3人。HER2標的薬の前治療歴は50%(N=9人)で、その内訳はネラチニブ39%(N=9人)、アファチニブ11%(N=2人)、トラスツズマブ11%(N=2人)。

本試験の結果、主要評価項目である全奏効率(ORR)は44%(95%信頼区間:22%-69%)を示し、事前に設定した主要評価項目基準(≧40%)を達成した。また、奏効持続期間(DOR)中央値は4ヶ月(95%信頼区間:2-9ヶ月)、初回奏効期間中央値は2ヶ月(95%信頼区間:1-4ヶ月)であった。また、副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は5ヶ月(95%信頼区間:3-9ヶ月)であった。

一方の安全性として、主なグレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)はインフュージョンリアクション、血小板減少症、そして肝臓トランスアミナーゼ上昇であった。なお、グレード4の治療関連有害事象(TRAE)、ならびに治療関連死亡は確認されなかった。

以上の第II相試験の結果よりBob T. Li氏らは以下のように結論を述べている。”抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体であるカドサイラはHER2陽性進行性肺腺がん患者に対してポジティブな有効性を示しました。そして、本試験はHER2陽性肺がん患者に対して抗HER2標的薬の有効性を証明した最初の試験です。”

Ado-Trastuzumab Emtansine for Patients With HER2-Mutant Lung Cancers: Results From a Phase II Basket Trial(DOI: 10.1200/JCO.2018.77.9777 Journal of Clinical Oncology – published online before print July 10, 2018)

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「こんなはずじゃなかった」、がんサバイバーが直面する社会復帰の壁 https://oncolo.jp/pick-up/news2122 https://oncolo.jp/pick-up/news2122 「こんなはずじゃなかった」、がんサバイバーが直面する社会復帰の壁 2018-07-17UTC14:30:03+0000 がんの治療が進んだ現代では、がん経験者は社会復帰を果たそうとしていますが、期待とは裏腹に現実の厳しさが待ち受けています。何が社会復帰に向けた課題なのでしょうか。

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https://goo.gl/EX48cR

ニュース選定者:中島 香織
healthクリック
http://www.health.ne.jp/index_sp.html

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左目摘出乗り越えベンチ入り、最後の夏に挑戦 https://oncolo.jp/pick-up/news2121 https://oncolo.jp/pick-up/news2121 左目摘出乗り越えベンチ入り、最後の夏に挑戦 2018-07-17UTC12:30:02+0000 14日に開幕を迎える第100回全国高校野球選手権記念岐阜大会の参加選手に、がんを患って左目を失いながらも、ベンチ入りを果たした球児がいる。

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https://goo.gl/X96ED7

ニュース選定者:中島 香織
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/?from=ylogo_l

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がん検診無料券プレゼント https://oncolo.jp/pick-up/news2120 https://oncolo.jp/pick-up/news2120 がん検診無料券プレゼント 2018-07-17UTC10:30:59+0000 日本対がん協会は、マンモグラフィー検診を来年3月末まで無料で受けられるクーポン券を抽選で100人にプレゼントすると発表した。

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https://goo.gl/Xu6M7M

ニュース選定者:中島 香織
産経ニュースfor mobile
https://www.sankei.com/smp/

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行動次第で「運命」変えられる https://oncolo.jp/pick-up/news2119 https://oncolo.jp/pick-up/news2119 行動次第で「運命」変えられる 2018-07-17UTC08:30:44+0000 「がんには放置してよいものと、最初から転移があって治らないものがあり、どちらかは運命的に決まっている」という考えの人がいます。
しかし、がんの原因のうち遺伝は5%にすぎませんから、がんは「運命」ではありません。

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https://goo.gl/F94MFT

ニュース選定者:鈴木 薫子 
日経電子版
https://www.nikkei.com/

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日本発の放射性治療薬医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験) 悪性脳腫瘍で開始 https://oncolo.jp/news/180717kn https://oncolo.jp/news/180717kn 日本発の放射性治療薬医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験) 悪性脳腫瘍で開始 2018-07-17UTC08:00:25+0000 国立研究開発法人国立がん研究センターと国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所(以下、「量研放医研」)は、悪性脳腫瘍に対する新規治療薬として放射性治療薬64Cu-ATSMを共同開発をしてきた。
この度、同薬剤を治療目的に世界で初めて人へ投与するファースト・イン・ヒューマン試験として、標準治療終了後に再発した悪性脳腫瘍(膠芽腫、原発性中枢神経系悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍、悪性髄膜腫)の患者さんを対象に医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験)*1を国立がん研究センター中央病院で開始した。

新たなる治療薬への期待

放射性治療薬は、放射性同位元素を含む薬剤である。

代表的な治療薬としては、甲状腺がんで使用される放射性ヨード内用療法(ヨウ化ナトリウム)がある。

放射性治療薬は、がん医療における新しい治療薬として期待され、薬剤開発が急速に進み始めているが、現在承認されている放射性治療薬は、すべて外国で製造されたもので、国産の放射性治療薬を用いた治験は、本治験が初めてである。

悪性脳腫瘍は、外科手術、放射線治療、化学療法等既存の治療法では十分な効果が得られず再発した場合の治療法は確立していない。
治療効果が十分得られない原因として、腫瘍内部が酸素の乏しい低酸素環境になっていることが知られている。

これに対し量研放医研では、低酸素環境にある腫瘍細胞に高集積し高い治療効果を発揮する64Cu-ATSMを開発し、がん細胞株移植(CDX)モデル*2等を用いた非臨床試験で64Cu-ATSMが低酸素状態にある悪性脳腫瘍の増殖を抑制し、マウスCDXモデルの生存率を改善することを示してきた。

こうした背景から64Cu-ATSMが、現在有効な治療法のない悪性脳腫瘍に対する新たな治療薬となることが期待され、国立がん研究センター中央病院と量研放医研は、64Cu-ATSM治療の医師主導治験の準備をしてきた経緯がある。

なお、本医師主導治験は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の革新的医療シーズ実用化研究事業等の支援を受け、国立がん研究センター及び量研放医研で行っている。

また、薬剤製造体制の強化はAMED革新的がん医療実用化研究事業等の支援を受け実施した。

放射性治療薬64Cu-ATSMについて

今回開発した放射性治療薬64Cu-ATSM[64Cu-diacetyl-bis (N4-methylthiosemicarbazone)の略]は、低酸素環境下で治療抵抗性を有する腫瘍細胞に高集積し、高い治療効果を発揮する。

放射性核種64Cuは、既存の放射性治療薬(131Iや90Y)で放出されるベータ線の他に、がん細胞DNAを効果的に損傷する特殊な電子(オージェ電子)を放出するため、がん細胞に対し高い殺傷効果が期待できる。

64Cu-ATSM治療はこの新しいメカニズムで、低酸素化した治療抵抗性腫瘍を攻撃する治療法で、既存治療法で十分な効果が得られず再発した悪性脳腫瘍の治療において効果を発揮することが期待される。

悪性脳腫瘍について

頭蓋内に発生する悪性脳腫瘍には、神経膠腫、中枢神経系悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍、悪性髄膜腫などがある。

これらの悪性脳腫瘍の治療において、既存の治療法(外科手術、放射線治療、化学療法等)で十分な効果が得られず再発した場合の治療法は確立していない。

これは、悪性腫瘍は活発に増殖するため血管新生が追い付かず、酸素の供給が乏しい低酸素環境になるため、既存治療法の効果が弱まってしまうことが一つの重要な要因になっている。

用語解説

*1 治験、第Ⅰ相臨床試験
治験とは、新薬について国の承認を得ることを目的として行う臨床試験。

臨床試験には、その開発段階に応じ、第Ⅰ相臨床試験(薬の安全性と投与量を調べることを目的とする試験)、第Ⅱ相臨床試験(第I相で決定された投与量を用いて薬の有効性と安全性を確認する試験)、第Ⅲ相臨床試験(第I相、第II相の結果を踏まえ、より多くの患者さんに参加していただく大規模試験)がある。

がんの第Ⅰ相臨床試験では、少数の患者さんで投与量を段階的に増やしていき、薬の安全性と適切な投与量、投与方法を調べる。

*2 CDX (cell-line derived xenograft)モデル
がん細胞株を免疫不全マウスに移植した実験動物モデル。がん領域の創薬研究における薬効評価のモデルとして多く用いられている。

研究費

本第I相臨床試験について
・国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
・革新的医療シーズ実用化研究事業(平成29年度~平成31年度)
・「日本発放射性薬剤64Cu-ATSM を用いた悪性脳腫瘍に対する革新的治療法の開発研究」
・64Cu-ATSM治験薬製造のための体制強化について
・国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
・革新的がん医療実用化研究事業(平成29年度~平成30年度)
・「日本発放射性薬剤64Cu-ATSMによる悪性脳腫瘍の革新的治療法開発-非臨床毒性試験・次相に向けた薬剤製造体制強化」

参照元:
国立研究開発法人国立がん研究センター・国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 プレスリリース

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がんとうまく付き合う:1 伝え受け止める https://oncolo.jp/pick-up/news2118 https://oncolo.jp/pick-up/news2118 がんとうまく付き合う:1 伝え受け止める 2018-07-17UTC06:30:23+0000 生涯のうちに2人に1人がかかる「がん」。治療をしながら仕事を続ける人も増える中、病気への偏見や無理解に悩む人もいます。がんをどう伝え、どう受け止めたらいいのでしょうか。改善策はあるのでしょうか。

続きを読む
https://goo.gl/Yq5uSF

ニュース選定者:中島 香織
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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26歳・元SKE、乳がん手術公表に踏み切った友の一言 https://oncolo.jp/pick-up/news2117 https://oncolo.jp/pick-up/news2117 26歳・元SKE、乳がん手術公表に踏み切った友の一言 2018-07-17UTC04:13:15+0000 元SKE48のメンバーでタレントの矢方美紀さんは4月、乳がんの手術を受けたことを公表しました。告知されたときの受け止めや、周囲に伝える際の思いについて聞きました。

続きを読む
https://goo.gl/SLXgae

ニュース選定者:鳥井 大吾
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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静脈血栓塞栓症(VTE)を発症したがん患者に対する第Xa因子阻害薬イグザレルト、投与後6ヶ月以内の静脈血栓塞栓症(VTE)再発率は4% https://oncolo.jp/news/180717y01 https://oncolo.jp/news/180717y01 静脈血栓塞栓症(VTE)を発症したがん患者に対する第Xa因子阻害薬イグザレルト、投与後6ヶ月以内の静脈血栓塞栓症(VTE)再発率は4% 2018-07-17UTC03:59:52+0000 この記事の3つのポイント
・SELECT-D試験とは、肺血栓塞栓症(PE)や深部静脈血栓症(DVT)などを発症した固形がんまたは血液悪性腫瘍患者に対するイグザレルトとダルテパリンの静脈血栓塞栓症(VTE)再発率を比較した多施設共同無作為化試験である
・本試験の主要評価項目である無作為化6ヶ月後の静脈血栓塞栓症(VTE)再発率はイグザレルト群4%に対してダルテパリン群11%、イグザレルト群で静脈血栓塞栓症(VTE)再発のリスクは57%減少した
・本試験の副次評価項目である無作為化6ヶ月後の大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)発症率はイグザレルト群6%に対してダルテパリン群4%、イグザレルト群で大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)再発のリスクは83%増加した

2018年7月10日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて静脈血栓塞栓症(VTE)を発症したがん患者に対する第Xa因子阻害薬であるリバーロキサバン(商品名イグザレルト;イグザレルト)は血液凝固阻止薬であるダルテパリンの代替療法になり得るかどうかを検証したSELECT-D試験の結果がWarwick Medical School University of Warwick・Annie M. Young氏らにより公表された。

SELECT-D試験とは、肺血栓塞栓症(PE)や深部静脈血栓症(DVT)などを発症した固形がんまたは血液悪性腫瘍患者(N=406人)に対して1日2回イグザレルト15mgを3週間投与後に1日1回20mgを6ヶ月投与する群(N=203人)、またはダルテパリン200単位/kgを1ヶ月間連日投与後に150単位/kgを5ヶ月間連日投与する群(N=203人)に無作為化に振り分け、主要評価項目として無作為化6ヶ月後の静脈血栓塞栓症(VTE)再発率、副次評価項目として無作為化6ヶ月後の大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)発症率を比較検証した多施設共同無作為化試験である。

本試験に登録されたイグザレルト群、ダルテパリン群それぞれの患者背景は下記の通りである。年齢中央値はイグザレルト群67歳(22-87歳)に対してダルテパリン群67歳(34-87歳)。性別は男性57%(N=116人)に対して48%(N=98人)。BMI中央値は26.7kg/m2に対して26.6kg/m2。ECOG Performance Statusはスコア0が29%(N=58人)に対して30%(N=61人)、スコア1が44%(N=90人)に対して47%(N=95人)、スコア2が26%(N=52人)に対して21%(N=43人)。

原発腫瘍診断時からの経過時間は6.4ヶ月に対して6.0ヶ月。原発腫瘍の種類は大腸がん27%(N=55人)に対して23%(N=47人)、肺がん11%(N=22人)に対して12%(N=25人)、乳がん10%(N=20人)に対して10%(N=20人)、膵がん9%(N=19人)に対して5%(N=11人)、卵巣がん6%(N=12人)に対して9%(N=18人)などである。

静脈血栓塞栓症(VTE)発症リスクの高いがんの占める割合はイグザレルト群、ダルテパリン群それぞれ83%(N=169人)に対して84%(N=170人)。発症した静脈血栓塞栓症(VTE)の種類は症候性静脈血栓塞栓症(VTE)47%(N=95人)に対して48%(N=98人)、肺血栓塞栓症(PE)19%(N=40人)に対して18%(N=38人)、深部静脈血栓症(DVT)25%(N=53人)に対して28%(N=57人)などである。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である無作為化6ヶ月後の静脈血栓塞栓症(VTE)再発率はイグザレルト群4%(95%信頼区間:2%-9%)に対してダルテパリン群11%(95%信頼区間:7%-16%)、イグザレルト群で静脈血栓塞栓症(VTE)再発のリスクは57%減少した(ハザード比:0.43,95%信頼区間:0.19-0.99)。なお、静脈血栓塞栓症(VTE)を無作為化6ヶ月後以内に再発した患者はイグザレルト群8人、ダルテパリン群18人、合計26人であった。

副次評価項目である無作為化6ヶ月後の大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)発症率はイグザレルト群6%(95%信頼区間:3%-11%)に対してダルテパリン群4%(95%信頼区間:2%-8%)、イグザレルト群で大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)再発のリスクは83%増加した(ハザード比:1.83,95%信頼区間:0.68-4.96)。

なお、6ヶ月全生存率(OS rate)はイグザレルト群75%(95%信頼区間:69%-81%)に対してダルテパリン群70%(95%信頼区間:63%-76%)、無作為化6ヶ月後以内に死亡した患者はイグザレルト群48人、ダルテパリン群56人、合計104人であった。

以上のSELECT-D試験の結果よりAnnie M. Young氏らは以下のように結論を述べている。”ダルテパリンに比べてイグザレルトでは静脈血栓塞栓症(VTE)の再発率は低率ですが、大出血または臨床的に意味のある非大出血(CRNM)の再発リスクは高率であることが本試験より示されました。”

Comparison of an Oral Factor Xa Inhibitor With Low Molecular Weight Heparin in Patients With Cancer With Venous Thromboembolism: Results of a Randomized Trial (SELECT-D)(DOI: 10.1200/JCO.2018.78.8034 Journal of Clinical Oncology 36, no. 20 (July 10 2018) 2017-2023.)

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【治験広告】小細胞肺がん治療中の患者さんへ 抗体薬物複合体(ADC)の治験情報のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0053 https://oncolo.jp/ct/ad0053 【治験広告】小細胞肺がん治療中の患者さんへ 抗体薬物複合体(ADC)の治験情報のご案内 2018-07-13UTC03:00:15+0000


本ページはアッヴィ合同会社が実施する治験について、同社から委託をうけて実施する治験広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の治験審査委員会の審査・承認を受けたものを掲載しています。

 

本ページは、「小細胞肺がん治療中の患者さんへ 抗体薬物複合体(ADC)の治験」の応募ページとなります。治験への参加をご希望される方は、下記の参加ボタンよりお申込みいただくか、お電話にてご連絡下さい。メールでのお問い合わせも可能ですので下記をご参照下さい。




※インターネット上のアンケート回答ページに移動します。アンケートに回答頂くと、スムーズにご案内ができます。
※土日など電話が繋がらない場合はこちらに回答ください。
【お問い合わせ電話番号】
Webサイト『オンコロ』:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※件名に「小細胞肺がんの治験について」とご入力ください。
※拒否設定をされている場合は、上記アドレスからのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。

小細胞肺がんについて

<日本の罹患数>
2~3万人

<特徴>
増殖が速い・転移しやすい・タバコと関連性がある

<初回標準治療
シスプラチン又はカルボプラチンにエトポシド又はイリノテカンを併用する治療が基本です。

初回標準治療の効果>
60%~70%の方に効果があります。

<既存治療の課題>
初回標準治療の効果を長い期間維持するのが難しく、再発した際の治療の選択肢として、アムルビシン、ノギテカン、シスプラチン・エトポシド・イリノテカン併用療法がありますが治療効果が限定的です。そのため、既存治療に代わる新たなお薬であったり、既存治療後に悪化した時の新たな治療の選択肢となりうるお薬の開発が求められています。

治験薬について

治験薬は、抗体薬物複合体(ADC)という種類のお薬の候補です。
がん細胞に結合する部分(抗体)とがん細胞を死滅させる部分(薬物)を組み合わせたものです。
治験薬は、がん細胞の表面に発現している標的タンパク質【デルタ様蛋白質(DLL3)】に結合してがん細胞を攻撃し、死滅させることで、がん細胞の増殖を抑えることが期待されています。

今回の治験について

今回の治験は、「初回治療を実施し、病態の進行が認められない小細胞肺がんの方」および「初回治療後に病態が進行された小細胞肺がんの方」を対象としています。
疾患の状態によって参加できる治験のデザインが異なりますので、以下の「~こちら」をクリックし内容をご確認ください。

初回治療で病態の進行が認められていない方はこちら

小細胞肺がんに対する初回治療を実施し、病態の進行が認められない方が対象になります。

参加条件
本治験は以下の条件を満たせば、参加できる可能性があります。

・18歳以上の方
進展型小細胞肺がんの初回治療を受けている又は受けたことのある方
・初回治療で病態進行が認められていない方

※その他にも満たさなければならない基準があります。詳細はお問い合わせください。

初回治療後に病態が進行された方はこちら

小細胞肺がんに対する初回治療後に病態が進行された方が対象になります。

参加条件
本治験は以下の条件を満たせば、参加できる可能性があります。

・18歳以上の方
・小細胞肺がんの初回治療を受けている又は受けたことのある方
・初回治療後に病態が進行された方

※その他にも満たさなければならない基準があります。詳細はお問い合わせください。

治験実施医療機関の所在地

治験実施医療機関所在地は以下の通りとなります。

・神奈川県横浜市
・愛知県名古屋市

※上記の医療機関は、がんセンターや大学病院等となります。
※実際の治験実施医療機関名は本治験のオンコロ事務局での聞き取り及びアンケート結果にて参加の可能性がある場合にお伝えします。
※本治験は全国の複数の医療機関で実施していますが、本治験広告は、各治験実施医療機関の治験審査委員会にて承認されてから順次掲載します。よって、上記以外にも、治験実施医療機関が追加される可能性がありますので、上記エリア外からのご希望も受け付け、個別に相談承ります。

費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「一部の薬剤費」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験薬を開発しているアッヴィ合同会社が負担します。また、治験に参加されている間の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用をアッヴィ合同会社が一定額負担します。詳しくは本治験のオンコロ事務局や治験を実施している医療機関の治験担当の方にご確認ください。

参加の流れ(お問い合わせ)

本治験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問い合わせ下さい。
【インターネットでの申し込み】

※インターネット上のアンケート回答ページに移動します。
【お電話でのご連絡先、またはメールでのお問合せ先】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268(平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

治験とは

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、承認を目的としてデータを集める過程を治験といいます。

治験についての詳細はコチラ※
治験に関するQ&Aはコチラ※

プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの担当医、治験実施施設の担当医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。

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受ける前に知ってほしい がんの自由診療クリニックでの治療 https://oncolo.jp/blog/20180713h01 https://oncolo.jp/blog/20180713h01 受ける前に知ってほしい がんの自由診療クリニックでの治療 2018-07-13UTC02:12:03+0000 オンコロ治験問合せ窓口責任者の濱崎です。

がんの自由診療について、オンコロをご覧の方に是非見てほしい情報があり、ご紹介いたします。

2018年6月5日放送 NHK クローズアップ現代 『”最先端”がん治療トラブル』
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4141/index.html?1528105890

「体に優しい免疫療法」「オーダーメイドの自家ワクチン療法」「副作用がほとんどない治療」
インターネットを利用してがん情報を探している方ならほとんどの方が見たことあるのではと思います。
がん患者さんやご家族であれば、とても魅力的に見えてしまうのではないでしょうか?

オンコロの問い合わせにもこのような自由診療の免疫療法を検討している方や、すでに実施済みの方からの問合せが多くあります。
実施した人で、効果があり治ったという方はこれまで聞いたことがありませんし、むしろ後悔している方が多いように思います。周囲の抗がん剤治療の専門医に話を聞いても同様の意見です。
また治験に関していえば、このような自由診療の治療を受けてしまうと参加条件に外れてしまい、結果として治療選択肢を減らしてしまうことさえあります。
さらには高額な治療費がかかることによる経済負担も大きな問題です。

問合せのお電話を受け、このような治療の被害者となってしまった方を見るたびに、このような辛い思いをする方がいなくなってほしいと強く感じておりました。

今回のこのNHKの特集はかなり踏み込んだところまで放送しております。
この特集は本当に素晴らしいなと思います。

より多くの方にこの現実が届けばよいなと思い、ブログにて紹介しました。

2018年6月5日放送 NHK クローズアップ現代 『”最先端”がん治療トラブル』
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4141/index.html?1528105890

是非ご覧になってください。

 

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再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するマルチキナーゼ阻害薬ヴォトリエント+抗EGFR抗体薬アービタックス併用療法の安全性を検証した用量漸増第Ib相試験 https://oncolo.jp/news/180713y01 https://oncolo.jp/news/180713y01 再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するマルチキナーゼ阻害薬ヴォトリエント+抗EGFR抗体薬アービタックス併用療法の安全性を検証した用量漸増第Ib相試験 2018-07-13UTC01:15:07+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するマルチキナーゼ阻害薬であるヴォトリエント+抗EGFR抗体薬であるアービタックス併用療法安全性有効性を検証した用量漸増第Ib相試験である
・本試験の主要評価項目である最大耐用量(MTD)は1日1回ヴォトリエント800mgでも到達せず、第II相推奨用量(RPIID)は1日1回ヴォトリエント800mg+1週間に1回アービタックス250mg/m2(初回は400mg/m2 )として決定された
・ヴォトリエント+アービタックス併用療法において最も多くの患者で確認されたグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は高血圧32%、リンパ球数減少23%、嚥下障害23%であった

2018年7月9日、医学誌『The Lancet Oncology』にて再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するマルチキナーゼ阻害薬であるパゾパニブ(商品名ヴォトリエント;以下ヴォトリエント)+抗EGFR抗体薬であるセツキシマブ(商品名アービタックス;アービタックス)併用療法の安全性、有効性を検証し、その後拡大コホートを実施する第Ib相試験(NCT01716416)の結果がWashington University School of Medicine・Douglas Adkins氏らにより公表された。

本試験は、再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者(N=31人)に対して1日1回ヴォトリエント200mgより開始し、400mg、600mg、800mgへ漸増+1週間に1回アービタックス250mg/m2(初回は400mg/m2 )併用療法を投与し、主要評価項目として最大耐用量(MTD)、第II相推奨用量(RPIID)、副次評価項目として完全奏効(CR)または部分奏効(PR)を達成した患者割合として定義した全奏効率ORR)などを検証し、その後拡大コホートを実施した用量漸増第Ib相試験である。

本試験の第Ib相(N=22人)に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値59歳(43-72歳)。性別は男性77%(N=17人)、女性23%(N=5人)。人種は白人73%(N=16人)、アフリカ系アメリカ人27%(N=6人)、ECOG Performance Statusはスコア0が59%(N=13人)、スコア1が41%(N=9人)。

喫煙歴ありの患者73%(N=16人)。原発巣部位は中咽頭27%(N=6人)、口腔36%(N=8人)、下咽頭18%(N=4人)、喉頭14%(N=3人)、上咽頭5%(N=1人)。前治療歴の種類はアービタックス55%(N=12人)、プラチナ系抗がん剤64%(N=14人)、アービタックス+プラチナ系抗がん剤45%(N=10人)。前治療歴は2レジメン以上41%(N=9人)、1レジメン36%(N=8人)、0レジメン23%(N=5人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である最大耐用量(MTD)は到達せず、第II相推奨用量(RPIID)は1日1回ヴォトリエント800mg+1週間に1回アービタックス250mg/m2(初回は400mg/m2 )として決定された。

また、第Ib相、拡大コーホートにおいて最も多くの患者で確認されたグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。高血圧32%(N=10/31人)、リンパ球数減少23%、嚥下障害23%であり、治療関連により死亡は1例も確認されなかった。

一方の有効性として、副次評価項目であるヴォトリエント+アービタックス併用療法の全奏効率(ORR)は下記の通りである。ヴォトリエント200mg/日群33%(N=1/3人)、400mg/日群17%(N=1/6人)、600mg/日群29%(N=2/7人)、800mg/日群47%(N=7/15人)。また、病勢コントロール率DCR)はヴォトリエント200mg/日群33%(N=1人)、400mg/日群67%(N=4人)、600mg/日群86%(N=6人)、800mg/日群93%(N=14人)。

以上の第Ib相試験の結果よりDouglas Adkins氏らは以下のように結論を述べている。”再発転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対するヴォトリエント+アービタックス併用療法のヴォトリエントの用量は800mg/日で忍容性が確認されました。”

Pazopanib plus cetuximab in recurrent or metastatic head and neck squamous cell carcinoma: an open-label, phase 1b and expansion study(The Lancet Oncology, https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30350-4)

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びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の一次治療における無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントである https://oncolo.jp/news/180712y01 https://oncolo.jp/news/180712y01 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の一次治療における無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントである 2018-07-12UTC00:55:50+0000 この記事の3つのポイント
・SEAL試験とは、未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の無増悪生存期間PFS)、24ヶ月無増悪生存率(PFS rate)と全生存期間OS)の相関関係を評価し、無増悪生存期間(PFS)が全生存期間(OS)の代用エンドポイントになり得るかどうかを検証した多施設共同無作為化試験である
・本試験の結果、無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントとしての基準を満たすことが示された
・本試験の結果、24ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントとしての基準を満たさないことが示された

2018年7月5日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の一次治療における無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントになり得るかどうかを検証したSEAL(Surrogate Endpoints for Aggressive Lymphoma)試験の結果がMayo Clinic・Qian Shi氏らにより公表された。

SEAL試験とは、13のランダム化試験に登録された未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者(N=7507人)を対象に、無増悪生存期間(PFS)、24ヶ月無増悪生存率(PFS rate)と全生存期間(OS)の相関関係をR2WLSまたはCopula法を用いて算出したR2Copulaにより評価(数値が1に近いほど相関が強いことを示す)し、無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントになり得るかどうかを検証した多施設共同無作為化試験の結果である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は59.3歳(18.0-92.2歳)、その内訳は60歳未満42%(N=3128人)、60-69歳32%(N=2420人)、70歳以上26%(N=1959人)。性別は男性54%(N=4031人)、女性46%(N=3476人)。ECOG Performance Statusはスコア0-1が33%(N=2239人)、スコア2が25%(N=1702人)、スコア3が24%(N=1646人)、スコア4-5は17%(N=1143人)。Ann Arbor分類による病期ステージI/IIが36%(N=2715人)、ステージIIIが24%(N=1809人)、ステージIVが40%(N=2960人)。

以上の背景を有する患者における本試験の結果は下記の通りである。無増悪生存期間(PFS)の代替性は試験レベルと患者レベルの両方で検証されており、試験レベルでの無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)の関係はR2WLSで0.83(95%信頼区間:0.57-0.94)、R2Copulaで0.85(95%信頼区間:0.73-0.98)、事前に設定された代用エンドポイントとしての基準を満たすことが示された。なお、患者レベルでの無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)の相関関係も同様に強い傾向が示された。

一方、試験レベルでの24ヶ月無増悪生存率(PFS rate)と全生存期間(OS)の関係はR2WLSで0.77(95%信頼区間:0.51-0.92)、R2Copulaで0.78(95%信頼区間:0.59-0.96)、事前に設定された代用エンドポイントとしての基準を満たさなかった。

以上のSEAL試験の結果よりQian Shi氏らは以下のように結論を述べている。”びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の一次治療におけるエンドポイントを全生存期間(OS)に設定する場合、長期の経過観察が必要となります。しかし、本試験の結果、無増悪生存期間(PFS)は全生存期間(OS)の代用エンドポイントになり得る可能性が示唆されたため、今後は早期の治療効果判定を可能にし、新規治療の開発を促進することになるでしょう。”

Progression-Free Survival as a Surrogate End Point for Overall Survival in First-Line Diffuse Large B-Cell Lymphoma: An Individual Patient–Level Analysis of Multiple Randomized Trials (SEAL)(DOI: 10.1200/JCO.2018.77.9124 Journal of Clinical Oncology – published online before print July 5, 2018)

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【肺がん体験談】社会復帰出来るんだ〜無職だったがん患者が就職活動をして〜 https://oncolo.jp/mystory/human43 https://oncolo.jp/mystory/human43 【肺がん体験談】社会復帰出来るんだ〜無職だったがん患者が就職活動をして〜 2018-07-11UTC07:12:05+0000 名前:森田裕子
年齢:56歳
性別:女性(配偶者有り)
住所:富山市
職業:パートタイマー(製造業)
がん種:肺がん(肺腺がん)現在は肺がんステージⅣ、ALK遺伝子変異陽性により、分子標的薬服用治療中

求職中に肺がん発覚!

私が最初に肺がんと診断されたのは2013年2月末、50歳の時でした。右肺下葉に約1.5㎝、1.6㎝の腫瘍が2個、リンパ節転移ありで、ステージⅢA、「手術できるかどうかギリギリの進展度」との状態でした。

当時私は無職で、正確に言えば前年の2012年8月末に前職を辞めた事による雇用保険の受給期間中=求職中の事でした。自己都合による退職だった為、すぐには雇用保険が支給にならない待期期間が3ヶ月間あり、その期間を利用して「求職者支援訓練」でパソコン関連の資格取得を目指す講座を受講していました。

元々、夫の会社の配偶者手当支給要件の関係で年収103万円未満の範囲で働いていて、次の働き先も一日5~6時間程度の事務職パートで探すつもりでした。

求職者支援訓練受講者は、修了までに就職先を決めなければならず、同時にハローワークで求職活動もしていました。窓口の人には、「年齢的に事務職に就くのは中々厳しい」と言われたりしましたが、資格取得の為に勉強しているのだから事務職でと思っていました。

1月中旬に、持病で通っているかかりつけ病院でたまたま肺のレントゲンを撮ったのですが、「肺に陰があるように見える。肺がんかもしれないから、大きな病院でちゃんと検査する方がいい」と告げられました。思いがけない「肺がん」と云う言葉、まさに青天の霹靂でした。

早々に総合病院でCT検査を受けたところ、結果はグレー、「腫瘍は認められ、エキノコックスの様な感染症の可能性が高いが、肺癌の可能性も十分にあるので、PET検査を勧める」との所見が出ました。その頃にはワードとエクセルの3級の資格は取得出来ていて、次はアクセス3級試験の準備をしていたのに、それどころではなくなってきました。

講座を運営しているパソコンスクールに相談したところ、スクールの関連先の派遣会社に登録して貰いました。これで「修了時までに就職先決定」は一応クリア出来ました。問題は、肺がんの治療を始めるとしたら、雇用保険受給要件の求職活動が出来なくなる可能性が高い事で、PET検査で肺がんである事はほぼ間違いないと云う所見が出た時点で、その旨ハローワークにも相談しました。

入院期間中に認定日が来た場合は、退院の後にずらしてもらう事になり、「早期就職支援コーナー」を紹介してくれました。カウンセラーによる完全予約制のマンツーマン相談で、ここで相談する事自体が求職活動になると云う、大変有難い制度に少し安心しました。

2月に入り、無事にアクセス3級の資格も取得出来て喜んだのも束の間、気管支鏡での生検で遂に肺がんの確定診断が下りました。資格も取得して、これから就活に励もうと云う時に余りに理不尽なという絶望感で一杯でしたが、とにかく先ずは治療に専念して、求職活動は退院後から再開することとなりました。

タクシーでハローワーク通い

3月11日に入院、13日に開胸手術、23日に退院して、週明け月曜日の25日に認定日がやってきました。退院後は夫の実家に世話になっており、ハローワークまで姑が一緒に行ってくれました。姑は運転免許証を持っておらず、私も退院直後で体調が悪くて運転できる状態ではなかった為、タクシーを利用しました。

次の認定日までには2回の求職活動が必要です。4月に入り、通院による抗がん剤治療が始まって副作用で益々体調が悪くなり、引き続き姑に付き添ってもらってタクシーでハローワークに通いました。

幸い支援コーナーのカウンセラーがとても優しい方で、抗がん剤治療を受けながらの求職活動をする大変さに理解を示してくれました。私も話を聴いて貰って、心身の辛さが少し楽になりました。最後の認定日、手続きが終わった後にコーナーに行ったところ、「これからは抗がん剤治療が終わるまで、ゆっくり療養してね。」と温かい言葉をかけてくれました。

富山県がん総合相談支援センターへ

雇用保険の受給も終わり、とうとう自分の収入は一切無くなりました。それまでは103万円未満とは言え定期収入があり、その中で自分の好きに使えるお金もあったのですが、それが無いとなると貯金を切り崩すしかありません。いくら療養中とは言え、ずっと家に閉じ籠もっている訳ではないので、それなりにお金は必要です。我が家には住宅ローンも残っていて、夫にはそうそう頼れないので、なるべく早く就職先を見つけたいと云う思いは日に日に募っていきました。

丁度その年の4月に、「富山県がん総合相談支援センター」が新設され、がん当事者の悩みを相談出来ると聞いたので、抗がん剤治療が終了した7月中旬に初めてセンターを訪問しました。

そこで、「抗がん剤治療の副作用が抜ける10月には働き始めたい、職種は出来れば事務が良いが拘らない」と訴えました。

相談員の方は、「まずは身体に無理がない様に、週3日勤務とか、一日5時間程度とか、短時間の勤務から始める方が良いのではないか。仕事をする上で、出来ることと出来ない事を明確にする方が良い」とのアドバイスを頂きました。

自分に出来る事は資格を持っているパソコンスキルを使った事務処理、出来ない事は接客(咳き込む為マスクが欠かせないので、接客には向かない)、力仕事、神経を使う様な細かい作業、遠距離通勤…と、事務職には拘らず軽作業も選択肢に入れました。

優先順位として一番は週3日~4日の一日6時間勤務、あとは出来れば雇用保険被保険者になれる所、車で通勤時間20分以内…と云う感じで、とにかく採用条件で就職先を探す事にしました。センターにはハローワークからの求人情報は届きますが、仕事の紹介や求職の申し込みは出来ないので、再びハローワーク通いが始まりました。

なかなか見つからない

その頃にはまだハローワーク富山には「長期療養相談窓口」が無く、通常の相談コーナーで相談・紹介をして貰っていました。求人情報が検索できるパソコンで、条件に合う企業を探し、求人票をプリントアウトしてコーナーで相談…と云う流れになります。

障がい者雇用枠の様な「がん患者(体験者)」枠は無いので、一般求人から条件に合う企業を探さないといけません。また、定期的な通院をするので、職員数が少ない会社では休みにくいと思い、求人理由が「退職による補充」ではなく、「増員」のところを探しました。

一応事務職希望は変わりませんが、やはり人気がある職種なので競争率も激しいです。その時点で既に3人以上の申し込みがある場合はすっぱり諦める様にしました。

そんな感じで求職活動をしていましたが、中々条件に合いそうな企業は見つかりません。既に9月に入り、かなり焦っていたところ、総合病院の薬剤部での補助の仕事がヒットしました。薬品卸会社が請け負っているもので、病院内なら万が一体調不良になってもすぐに手当てが出来そうだし、何より薬剤の勉強になるのではないかと思い、そちらを紹介してもらいました。

一番不安だった、「履歴書に病気の事を書く方が良いか?」と云う疑問には、「敢えて書く必要は無いのではないか。」との答えでしたので、履歴書には特段病気の事は書きませんでした。

目標の10月に

そして面接。今までの経験や志望動機、仕事への意気込み等、通常の質問が続いたところで、遂に「健康状態は如何ですか?」と訊かれました。一気に緊張感が高まりましたが、正直に「実は現在、肺がんで経過観察中です」と答えました。面接官は3人いたのですが、3人とも驚いた様子で、それでも薬品を扱っているからか嫌な顔ではなく、興味深そうな表情になった様に思えました。

「現在は治療も終わったので普通に働けるし、病気になった事により薬剤の重要性を改めて感じたので、今後も勉強したい」と必死で話しました。感触としては、そう悪い印象は与えなかっただろうと思いつつも、やはり病気は大きなハンデだなと落ち込み、余り期待は持てませんでした。

ところが「採用」の通知が届いたのです!本当に驚きましたが、とても嬉しかったです。総合相談支援センターにも採用の報告に行くと、大変喜んでくれました。何でも、求職の相談で実際に職が見つかったのは、私が初めてとの事でした。

正規雇用ではありませんが、がん体験者の雇用は、企業にとってもかなりのチャレンジだったと思います。採用してくれたからには、精一杯努めようと心に決めました。

勤務初日、車で通勤している途中に「社会復帰できるんだ」と云う喜びで胸が一杯になりました。働かない選択肢もあったとは思いますが、自分の出来る範囲の仕事が見つかったのは幸運でした。

その職場は、残念ながら2016年に再発転移が判って結局退職しましたが、その時の就活体験のお陰で、今はまた新しい職場で働いています。

現在、同じ様に求職活動をされている方へ、私の体験が少しでもお役に立てば幸いです。長文を読んで下さって、どうもありがとうございました。

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がん患者に対するマインドフルネス認知療法(MBCT)は心理的苦痛を統計学有意に減少する https://oncolo.jp/news/180710y03 https://oncolo.jp/news/180710y03 がん患者に対するマインドフルネス認知療法(MBCT)は心理的苦痛を統計学有意に減少する 2018-07-10UTC09:00:41+0000 この記事の3つのポイント
・マインドフルネス認知療法(MBCT)とは瞑想、ヨガ、グループディスカッション、教訓的な指導を通じて日々の生活にもっと注意を払うよう被験者に対し教育する認知行動療法である
・本試験の主要評価項目であるベースライン時点から介入時点での不安と抑うつを評価スケール(HADS)中央値はMBCT群18.81より13.25、eMBCT群17.24より11.87、TAU群17.04より16.37へ減少し、TAU群に比べてMBCT群(P < .001)、eMBCT群(P < .001)で統計学有意に減少した
・本試験の副次評価項目である精神関連疾患の診断の改善度はTAU群16%に対してMBCT群32%、TAU群16%に対してeMBCT群29%、TAU群に比べてMBCT群、eMBCT群で改善するも統計学有意な差は確認されなかった

2018年6月28日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてがん患者における心理的ストレスを軽減するための治療法としてマインドフルネス認知療法(Mindfulness-based cognitive therapy;以下MBCT)、インターネットベースのMBCT(Internet-based Mindfulness-based cognitive therapy;以下eMBCT)、通常の心理社会的治療(Treatment as usual;以下TAU)の有効性を比較検証した無作為化試験(NCT02138513)の結果がRadboud universitair medisch centrum voor mindfulness・Félix Compen氏らにより公表された。

なお、MBCTとは瞑想、ヨガ、グループディスカッション、教訓的な指導を通じて日々の生活にもっと注意を払うよう被験者に対し教育する認知行動療法である。MBCTは近年の臨床試験でその有効性が証明されているが、参加する障壁があるため本試験ではeMBCTの有効性を検証している。

本試験は、不安と抑うつを評価スケール(Hospital Anxiety and Depression Scale;以下HADS)11以上の心理的苦痛を有するがん患者(N=245人)に対してMBCTを実施する群(N=77人)、eMBCTを実施する群(N=90人)、またはTAUを実施する群(N=78人)の3群に1対1.2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてHADSによる心理的苦痛の程度、副次評価項目として精神関連疾患の診断の改善度などを比較検証した多施設共同の無作為化試験である。

本試験に登録された患者背景はMBCT群、eMBCT群、TAU群それぞれ下記の通りである。年齢中央値はMBCT群52.1歳、eMBCT群52.4歳、TAU群50.4歳。性別は女性87.0%(N=67人)、85.6%(N=77人)、84.6%(N=66人)。

結婚歴のある患者は84.4%(N=65人)、84.4%(N=76人)、78.2%(N=61人)。子供のいる患者は62.3%(N=48人)、72.2%(N=65人)、71.8%(N=56人)。教育レベルは高学歴70.1%(N=54人)、62.2%(N=56人)、71.8%(N=56人)、中等度28.6%(N=22人)、37.8%(N=34人)、26.9%(N=21人)。

がんの種類は乳がん68.8%(N=53人)、58.9%(N=53人)、57.7%(N=45人)、婦人科がん2.6%(N=2人)、10.0%(N=9人)、9.0%(N=7人)、前立腺がん7.8%(N=6人)、7.8%(N=7人)、3.8%(N=3人)、大腸がん5.2%(N=4人)、4.4%(N=4人)、5.1%(N=4人)、非ホジキンリンパ腫1.3%(N=1人)、3.3%(N=3人)、9.0%(N=7人)、皮膚がん1.3%(N=1人)、3.3%(N=3人)、1.3%(N=1人)、甲状腺がん1.3%(N=1人)、1.1%(N=1人)、2.6%(N=2人)、膀胱がん1.3%(N=1人)、2.2%(N=2人)、1.3%(N=1人)、神経内分泌腫瘍1.3%(N=1人)、2.2%(N=2人)、1.3%(N=1人)。

診断からの経過年数中央値は3.9年、3.3年、3.2年。現在の治療内容は未治療55.8%(N=43人)、54.4%(N=49人)、52.6%(N=41人)、ホルモン療法28.6%(N=22人)、31.1%(N=28人)、37.2%(N=29人)、免疫療法1.3%(N=1人)、5.6%(N=5人)、3.8%(N=3人)、放射線療法6.5%(N=5人)、3.3%(N=3人)、0%、化学療法2.6%(N=2人)、1.1%(N=1人)、1.3%(N=1人)。以上のように3群間における患者背景に統計学有意な違いはなかった。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果、主要評価項目であるベースライン時点から介入時点でのHADS中央値はMBCT群18.81より13.25、eMBCT群17.24より11.87、TAU群17.04より16.37に減少し、TAU群に比べてMBCT群(P < .001)、eMBCT群(P < .001)で統計学有意に減少した。

また、副次評価項目である精神関連疾患の診断の改善度はTAU群16%に対してMBCT群32%(P = .030)、TAU群16%に対してeMBCT群29%(P = .076)、TAU群に比べてMBCT群、eMBCT群で改善するも統計学有意な差は確認されなかった。

以上の無作為化試験の結果よりFélix Compen氏らは以下のように結論を述べている。”TAUに比べてMBCT、eMBCTはがん患者の心理的ストレスを軽減するための治療法として効果的であることが本試験により証明されました。”

Face-to-Face and Internet-Based Mindfulness-Based Cognitive Therapy Compared With Treatment as Usual in Reducing Psychological Distress in Patients With Cancer: A Multicenter Randomized Controlled Trial(DOI: 10.1200/JCO.2017.76.5669 Journal of Clinical Oncology – published online before print June 28, 2018)

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CAR-T療法;キメラ抗原受容体発現T細胞療法の最新知見~B細胞性の白血病またはリンパ腫に対する新免疫療法CAR-T~ https://oncolo.jp/news/180710f01 https://oncolo.jp/news/180710f01 CAR-T療法;キメラ抗原受容体発現T細胞療法の最新知見~B細胞性の白血病またはリンパ腫に対する新免疫療法CAR-T~ 2018-07-10UTC08:14:24+0000 キメラ抗原受容体発現T細胞CAR-T)療法は、患者から採取したT細胞に標的能を持つキメラ抗原受容体(CAR)を発現させる遺伝子改変技術を施した後、体内に戻す自家T細胞治療で、すでに米国の臨床現場で行われている。米国食品医薬品局(FDA)は、2017年9月にCD19標的CAR-T療法である「キムリア」(tisagenlecleucel)を、同年10月には、やはりCD19標的CAR-T療法である「Yescarta」(axicabtagene ciloleucel)を承認した。2018年7月には、欧州医薬品庁(EMA)もこれら2製品の承認を勧告した。適応症は急性リンパ芽球性白血病(ALL)やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、縦隔原発B細胞リンパ腫(PMBCL)といったB細胞性の血液がんで、希少疾病薬や迅速審査、画期的治療など、米国、欧州それぞれの当局による優遇制度の対象に指定されている。日本では2018年4月、CD19陽性のALL、またはDLBCLの適応でKymriahの承認申請が行われた。

Pennsylvania大学のCarl H. June氏らは、New England Journal of Medicine誌(2018年379巻64ページ)で、キメラ抗原受容体(CAR)の創製とT細胞の遺伝子改変技術、合成免疫の原理や概要、CAR-T療法の有効性安全性などを説明した。

CAR-Tの構造と作用機序

キメラ抗原受容体(CAR)とは、免疫エフェクター細胞(主にT細胞)に遺伝子改変技術を施して明確な特異性を植えつけた合成受容体で、CARを発現させたT細胞は、特異性や機能、代謝の性質が再構築され、抗原特異的な適応免疫能が増強される。

CARは、T細胞膜の内側の細胞内ドメイン、外側の細胞外ドメイン、これらをつなぐスペーサーと膜貫通ドメインによって構成されている。細胞内ドメインはCD28、または4-1BBという共刺激ドメインにCD3ζ鎖が結合しており、共刺激ドメインはCAR-Tの細胞増殖を増強し、もともと存在する内因性のT細胞の抗アポトーシス機能を保護する役割を果たす。CD3ζ鎖はシグナルの活性化とCAR-Tの増幅を主導する。細胞外ドメインである単鎖可変フラグメントscFvは、ターゲッティングエレメントとともに腫瘍抗原と結合する。

CARを発現したT細胞は、標的を発現する腫瘍細胞を殺傷するのみならず、抗原に繰り返し曝露されることで機能的T細胞の増殖を効率的に拡大する。さらに、殺傷した腫瘍細胞が破壊される際に遊離する抗原は、ネオアンチゲンとなって抗原提示細胞に提示されるため、内因性のT細胞が刺激され活性化する。CAR-Tはこうした2つのシグナルを伝達しながら、永久的な「生きた薬剤」になる。一度輸注すると患者体内に生着して増殖し、免疫監視を促進する。それぞれのCAR-Tが多くの腫瘍細胞を殺傷するのみならず、腫瘍浸潤リンパ球が腫瘍を攻撃するのをアシストすることにより、腫瘍の再発を抑止することが可能になる。

CD19標的CAR-T療法の有効性と安全性

CAR-T療法の標的としてCD19が最初に選ばれた理由は、B細胞性の白血病やリンパ腫に高頻度に発現しているのみならず、CD20やCD22といった他の標的候補と比べても、その発現の頻度も幅も上回ることである。CD19標的CAR-T療法の奏効率は極めて高く、50%を超えることも珍しくなく、80%から90%超の報告もある。しかも、効果は長い時間持続する。正常組織におけるCD19の発現はB細胞系統に限られるため、主な副作用はオンターゲット作用と腫瘍外作用により誘発されるB細胞形成不全に限定される。これは免疫グロブリン補充療法で対処可能である。

あらゆるがん治療と同様、有害事象を引き起こすという点ではCAR-T療法も例外ではない。がん免疫療法であるPD-1、またはCTLA4標的の免疫チェックポイント阻害薬とは発現する毒性が異なり、CAR-T療法の主な毒性は大腸炎、発疹、内分泌障害などで、ほとんどはCD19、CD20、およびCD22といったB細胞分化抗原に対するオンターゲット作用に起因する。オフターゲット作用で有害事象を引き起こす細胞傷害性化学療法とは対照的に、CAR-T療法のオンターゲット作用による毒性は可逆性のため、標的細胞を除去するか、またはCAR-T療法を終了すれば毒性は緩和、終息する。一方、化学療法の毒性は細胞遺伝子に永久的な異常をもたらすため、臨床転帰に長期的で大きな影響をおよぼす。

CAR-T療法で問題となる毒性は、サイトカイン放出症候群CRS)である。やはりオンターゲット作用に起因するためか、CAR-T療法の効果が得られない患者ではCRSがほとんど認められない。CRSは発熱、低血圧、低酸素症、神経変性などに伴い血清中のサイトカインレベルが著増する状態で、CD19標的CAR-T療法で発症するCRSの重症度は、骨髄芽球数を指標とする腫瘍の負担が大きいほど高くなる。非感染性のインフルエンザ様症候群とともに現れるCRSは、低血圧と低酸素症を伴う致死的な毛細血管漏出に進展する可能性があり、そのリスクは薬物動態と関連するため、CAR-T細胞量のピークレベルを注視する必要がある。また、CRSはT細胞の活性化とIL-6やIFNγを含むサイトカインの異常高値が引き起していることから、FDAは、CAR-T療法に伴うCRSの対処法として抗IL-6抗体医薬であるトシリズマブ(商品名アクテムラ)を承認している。アクテムラに対する反応が鈍い場合にはグルココルチコイドの投与が推奨されている。

CD19標的CAR-T療法では神経毒性にも注意を要する。これまでに運動失調、失語症、脳浮腫などが報告されている。神経毒性はCD19に対する直接作用に起因すると考えられているが、詳細な原因についてはまだ不明である。その神経毒性のほとんどは可逆性で、中枢神経系へのがんの広がりとは関連しないとされているが、神経学的症候群としての病態生理が解明されるまでは、経験的な対処法にならざるを得ないのが実状である。

なおFDAは、出現し得るサイトカイン放出症候群(CRS)と神経毒性のリスクを重要視し、CD19標的CAR-T療法の承認には、これらの有害事象について医師や医療スタッフが知識を身につけ、対処法のトレーニングを必須とするリスク評価・緩和戦略「Risk Evaluation and Mitigation Strategy(REMS)」を構築することを条件として付けた。

CAR-T療法の今後の展望

CAR-T療法が実用化されたことは、がん治療の転換を引き起こす可能性を秘めている。遺伝子改変したT細胞を用いた高精度医療としてのCAR-Tという認識は定着し、血液がんのみならず固形がんにも応用可能である。すでに、神経膠芽腫と膵管腺がんを対象とするCAR-T療法の臨床試験が行われ、完全奏効や完全代謝反応などの治療成績が得られたとの報告がある。

CAR-T療法の課題はコストと細胞製造法である。現状のCAR-Tは患者自身のT細胞を原料とする「自家」CAR-Tであるため、より安価で、汎用性の高いユニバーサルのCAR-T療法を実現するには「他家」のCAR-Tの作製技術を確立する必要がある。他家CAR-Tはゲノム編集技術を組み合わせることもできる。また、T細胞はヒト胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)からも作り出すことができる。こうした幹細胞技術と合成生物学を組み合わせたデザインT細胞を用いた他家T細胞は、抗原特異性や非自己反応性、組織適合性、あるいは機能特性などの観点から多くのメリットが予測されている。

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“Ready,Raise,Rise”運動~がん研究を進歩させるための新たな取り組み~ https://oncolo.jp/feature/20180710aj https://oncolo.jp/feature/20180710aj “Ready,Raise,Rise”運動~がん研究を進歩させるための新たな取り組み~ 2018-07-10UTC07:39:52+0000 NFLのクオーターバック、同性愛カップルの片割れを演ずる俳優、ユーチューバーであり、双子の一人で番組のメインキャストだった女優。一見何の繋がりもなさそうな三人が、がん研究への資金調達に一役買って出た。


※NFL選手のダック・プレスコット

ダラスカウボーイズのアメフト選手、ダック・プレスコットは母をがんで亡くし、コメディ番組「モダン・ファミリー」の男優エリック・ストーンストリートは祖父二人と叔父をがんで失い、ティア・モーリーも祖母と二人の叔父とをがんで亡くしている。ストーンストリートの祖母は3度がんになり、彼の母も2度がんにかかったが、今彼女はがんのサバイバーで生きている。

プレスコット、ストーンストリート、モーリーの三人は腫瘍免疫学を含むがんの最新研究を広く知らしめ、先に進めようと資金調達活動を大手医薬品会社のブリストル・マイヤーズ・スクイブと組んで行っている。その運動がReady,Raise,Rise(用意、調達、立ち上がれ)だ。


※俳優のエリック・ストーンストリート

運動に参加するには、ブリストル・マイヤーズ・スクイブのサイト、ReadyRaiseRise.com(https://www.immunooncology.bmsinformation.com/readyraiserise)にアクセスし、「#ReadyRaiseRise」と書いた旗のメッセージに書き込んで共有したり、腫瘍免疫学を学ぶことでポイントを集め、自分の好きながん擁護団体にポイントを与えられる。同サイトに合計で100件の旗の投稿が集まれば、Ready, Raise, Riseのチャレンジに現在参加中の(35の)擁護団体に25万ドルの寄付が入る。

現在までに、ブリストル・マイヤーズ・スクイブは、「Ready, Raise, Rise」プログラムを通じてがん患者の擁護団体グループに45万ドル以上を寄付してきた。


※女優のティア・モーリー

では、実際にReadyRaiseRise.comのサイトにアクセスしてみよう。ビデオや、腫瘍免疫学とはがんと闘うために身体の免疫システムを助けるための研究といった説明。Learn and Shareというページ(https://www.immunooncology.bmsinformation.com/readyraiserise/learn-and-share)に飛んでみると、

「腫瘍免疫学は急速に進化しているがんの研究領域であり、身体の免疫系ががんと戦うのを助けることを目指す。腫瘍免疫学研究の1分野は、各個人のがんの個人的特徴であるバイオマーカーの探索である。バイオマーカーによる腫瘍のユニークな構成を理解することは、研究者の疾患への対処に役立つ。腫瘍免疫学研究についての学習と共有は、好きながん擁護団体にポイントが入る。」といった硬い説明から、花と雑草を使って放射線治療、ケモセラピー、標的治療などとの違いを説明するイラスト絵などもあって分かり易く頭に入ってくるものもある。

また、同サイトからアメリカ国内で行われているがん関係のイベントを知ることが出来たり、縁者や友人のがん患者にeカードで送ると更にポイントが集まるなど、ユニークな仕組みでがん治療への意識を高めている。がん患者にとっては最新の研究の一端を理解できるだけではなく、一人ではないという勇気づけのメッセージも盛り込まれている。

Ready, Raise, Riseのプログラムに参加しているストーンストリートは「私は、がんに襲われるのは特別な精神が必要になることを直接知っています。母がこのひどい病気と戦っていた時、母と私は愛犬と一緒に外出して、戦うために、一緒に力を蓄えました。がんに直面して自分の強さを見つけて示すことで、他の人をも勇気付けることができます。」と、米メディアのインタビューに応えている。

誰でも参加できるReadyRaiseRise.comというサイトにアクセスし、日本からアメリカでの腫瘍免疫学を垣間見るのも悪くない。

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ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対するカボザンチニブ単剤療法、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともに統計学有意に延長する https://oncolo.jp/news/180710y02 https://oncolo.jp/news/180710y02 ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対するカボザンチニブ単剤療法、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともに統計学有意に延長する 2018-07-10UTC05:38:37+0000 この記事の3つのポイント
・CELESTIAL試験とは、ネクサバールを含む多くとも2種類の全身療法治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対してカボザンチニブ単剤療法プラセボ有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)中央値はカボザンチニブ群10.2ヶ月に対してプラセボ群8.0ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて死亡(OS)のリスクを24%統計学有意に減少した
・本試験の副次評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はカボザンチニブ群5.5ヶ月に対してプラセボ群1.9ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて病勢進行または死亡(PFS)のリスクを60%統計学有意に減少した

2018年7月5日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にて進行性肝細胞がん患者に対する血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、MET、AXLなどのチロシンキナーゼ阻害薬であるカボザンチニブ単剤療法の有効性を検証した第III相のCELESTIAL試験(NCT01908426)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Ghassan K. Abou-Alfa氏らにより公表された。

CELESTIAL試験とは、ソラフェニブ(商品名ネクサバール;以下ネクサバール)を含む多くとも2種類の全身療法治療歴のある進行性肝細胞がん患者(N=707人)に対して1日1回カボザンチニブ60mg単剤療法を投与する群(N=470人)、またはプラセボ単剤療法を投与する群(N=237人)に2:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験に登録された患者背景はカボザンチニブ群、プラセボ群それぞれ下記の通りである。年齢中央値はカボザンチニブ群64歳(22-86歳)に対してプラセボ群64歳(24-86歳)。性別は男性81%(N=379人)に対して85%(N=202人)。人種はアジア25%(N=116人)に対して25%(N=59人)、欧州49%(N=231人)に対して46%(N=108人)、カナダまたはアメリカ23%(N=108人)に対して25%(N=59人)。

ECOG Performance Statusはスコア0が52%(N=245人)に対して55%(N=131人)、スコア1が48%(N=224人)に対して45%(N=106人)。HBV陽性は38%(N=178人)に対して38%(N=89人)、HCV陽性は24%(N=113人)に対して23%(N=55人)、HBV・HCV陽性2%(N=8人)に対して2%(N=4人)。肝外病変ありは79%(N=369人)に対して77%(N=182人)。なお、両群間における患者背景に統計学有意な差は確認されなかった(P<0.05)。

本試験の計画された2回目の中間解析の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はカボザンチニブ群10.2ヶ月に対してプラセボ群8.0ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて死亡(OS)のリスクを24%統計学有意に減少(ハザード比:0.76,95%信頼区間:0.63~0.92,P=0.005)した。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はカボザンチニブ群5.2ヶ月に対してプラセボ群1.9ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて病勢進行または死亡(PFS)のリスクを56%統計学有意に減少(ハザード比:0.44,95%信頼区間:0.36~0.52,P<0.001)した。

客観的奏効率(ORR)はカボザンチニブ群4%(N=18人)に対してプラセボ群1%未満(N=1人)であり(P=0.009)、病勢コントロール率DCR)はカボザンチニブ群64%(N=300人)に対してプラセボ群33%(N=79人)であった。

また、本試験のサブグループ解析では前治療ネクサバールのみの患者を対象にして全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を検証しており、その結果は下記の通りである。全生存期間(OS)中央値はカボザンチニブ群11.3ヶ月に対してプラセボ群7.2ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて死亡(OS)のリスクを30%統計学有意に減少(ハザード比:0.70,95%信頼区間:0.55~0.88)した。

無増悪生存期間(PFS)中央値はカボザンチニブ群5.5ヶ月に対してプラセボ群1.9ヶ月、カボザンチニブを投与することでブラセボに比べて病勢進行または死亡(PFS)のリスクを60%統計学有意に減少(ハザード比:0.40,95%信頼区間:0.32~0.50)した。

一方の安全性としてグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)はカボザンチニブ群68%に対してプラセボ群36%、プラセボ群に比べてカボザンチニブ群で約2倍であった。なお、最も多くの患者で確認された有害事象(TRAE)は下記の通りである。手足症候群はカボザンチニブ群17%に対してプラセボ群0%、高血圧は16% に対して2%、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ値上昇12%に対して7%、疲労は10% に対して4%、下痢は10%に対して2%であった。

以上のCELESTIAL試験の結果よりGhassan K. Abou-Alfa氏らは以下のように結論を述べている。”ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対するチロシンキナーゼ阻害薬であるカボザンチニブ単剤療法はプラセボに比べて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともに統計学有意に延長しました。”

Cabozantinib in Patients with Advanced and Progressing Hepatocellular Carcinoma(N Engl J Med 2018; 379:54-63 DOI: 10.1056/NEJMoa1717002)

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治療歴のある進行性非小細胞肺がん142人を対象にした抗PD-1抗体薬オプジーボの有効性、安全性を検証した国内リアルワールドデータ https://oncolo.jp/news/180710y01 https://oncolo.jp/news/180710y01 治療歴のある進行性非小細胞肺がん142人を対象にした抗PD-1抗体薬オプジーボの有効性、安全性を検証した国内リアルワールドデータ 2018-07-10UTC02:53:50+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、2016年1月より7月までに慶應義塾大学病院またはその関連病院にて抗PD-1抗体薬であるオプジーボの治療を受けた進行性非小細胞肺がん患者を対象に、オプジーボの有効性安全性、また有効性に関連する患者因子をリアルワールドデータに基づきに後ろ向きに解析した多施設共同観察研究である
・本試験の結果、客観的奏効率は17.0%(95%信頼区間:12.0%-24.0%)、無増悪生存期間PFS)中央値は58日(95%信頼区間:50-67日)、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は45.1%であった
・オプジーボに対する治療応答性が良好である患者背景はEGFR/ALK遺伝子変異陽性群よりも陰性群、前治療歴として放射線治療歴のない群よりもある群であることが本試験より示唆された

2018年5月、医学誌『Clinical Lung Cancer』にて治療歴のある進行性非小細胞肺がん患者を対象にした抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)の有効性、安全性をリアルワールドデータに基づきに後ろ向きに解析した多施設共同観察研究の結果が慶應義塾大学医学部呼吸内科・小林慧悟氏らにより公表された。

本試験は、2016年1月より7月までに慶應義塾大学病院またはその関連病院にてオプジーボによる治療を受けた進行性非小細胞肺がん患者(N=142人)を対象に、オプジーボの有効性、安全性、また有効性に関連する患者因子をリアルワールドデータに基づきに後ろ向きに解析した多施設共同観察研究である。

本試験の患者背景は下記の通りである。年齢中央値は67歳(34-85歳)、75歳以上の患者26.8%(N=38人)。性別は男性74.6%(N=100人)。ECOG Performance Statusはスコア0が30.3%(N=43人)、スコア1が53.5%(N=76人)、スコア2が10.6%(N=15人)、スコア3が5.6%(N=8人)。喫煙歴ありの患者79.6%(N=113人)。

臨床病期ステージIIIAが13.3%(N=19人)、ステージIIIBが14.8%(N=21人)、ステージIVが59.9%(N=85人)。中枢神経系CNS転移ありの患者19.0%(N=27人)。遺伝子変異ステータスはEGFR陽性11.3%(N=16人)、ALK陽性2.1%(N=3人)、不明17.6%(N=25人)。前治療歴は1レジメン40.1%(N=57人)、2レジメン以上は59.9%(N=85人)。放射線療法の治療歴ありの患者31.7%(N=45人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果、客観的奏効率は17.0%(95%信頼区間:12.0%-24.0%)、その内訳は部分奏効(PR)17.0%、病勢安定SD)45.0%、病勢進行(PD)38.0%であった。

また、全患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値は58日(95%信頼区間:50-67日)であり、患者背景の違いにより無増悪生存期間(PFS)の差が確認された結果は下記の通りである。EGFR/ALK遺伝子変異ステータス別の無増悪生存期間(PFS)中央値はEGFR/ALK遺伝子変異陽性群49日に対して陰性群63日、EGFR/ALK遺伝子変異陽性群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクが増加(ハザード比:1.9,95%信頼区間:1.1-5.2,P=0.029)した。

EGFR/ALK遺伝子変異ステータス以外にも、前治療歴として放射線療法の治療歴のある患者の無増悪生存期間(PFS)中央値は82日に対して放射線療法の治療歴のない患者は52日、放射線療法の治療歴のある患者で無増悪生存期間(PFS)を改善したが、統計学有意な差は確認されなかった。

なお、治療応答性においてはEGFR/ALK遺伝子変異陽性群よりも陰性群、前治療歴として放射線治療歴のない群よりもある群において統計学有意な差がそれぞれ確認された(P<0.05,P=0.012)。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は45.1%(N=64人)であり、その内訳は下記の通りである。食欲不振14.8%(N=21人)、甲状腺機能低下症10.6%(N=15人)、皮膚障害7.0%(N=10人)、間質性肺炎5.6%(N=8人)、肝機能障害4.2%(N=6人)、便秘3.5%(N=5人)、貧血2.8%(N=4人)、下痢2.8%(N=4人)、腎機能障害2.8%(N=4人)などであった。

以上の後ろ向き多施設共同観察研究の結果より小林慧悟氏らは以下のように結論を述べている。”本試験において確認された客観的奏効率、無増悪生存期間(PFS)などの有効性、治療関連有害事象(TRAE)発症率などの安全性は既存の臨床試験の結果と同様のものでした。また、オプジーボに対する治療応答性が良好である患者背景はEGFR/ALK遺伝子変異陰性、前治療歴として放射線療法の治療歴のある患者であることが本試験より示唆されました。”

Real-world Efficacy and Safety of Nivolumab for Advanced Non–Small-cell Lung Cancer: A Retrospective Multicenter Analysis(Clinical Lung Cancer, https://doi.org/10.1016/j.cllc.2018.01.001)

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アンドロゲン受容体バリアント7(AR-V7)は転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の効果予測因子になる可能性が示唆される https://oncolo.jp/news/180709y03 https://oncolo.jp/news/180709y03 アンドロゲン受容体バリアント7(AR-V7)は転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の効果予測因子になる可能性が示唆される 2018-07-09UTC09:27:56+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、アンドロゲン受容体阻害薬またはタキサン系抗がん剤の治療を受けた転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者を対象に、AR-V7ステータスと治療薬の有効性を比較検証した多施設共同試験である
・本試験の結果、AR-V7陽性患者における全生存期間OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群7.3ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群14.3ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが38%減少した
・また、AR-V7陰性患者における全生存期間(OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群19.8ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群12.8ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが67%増加した

2018年6月28日、医学誌『JAMA Oncology』にて転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)における効果予測因子としての血中循環腫瘍細胞におけるアンドロゲン受容体バリアント7(AR-V7;以下AR-V7)の有効性を検証した試験の結果が Memorial Sloan Kettering Cancer Center・Howard I. Scher氏らにより公表された。

本試験は、二次治療以降の治療薬としてアンドロゲン受容体阻害薬またはタキサン系抗がん剤の治療を受けた転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者(N=142人)を対象に、AR-V7ステータスとアンドロゲン受容体阻害薬(N=70人)またはタキサン系抗がん剤(N=72人)の全生存期間(OS)を比較検証した多施設共同試験である。

本試験において、アンドロゲン受容体阻害薬またはタキサン系抗がん剤治療前に血中循環腫瘍細胞のAR-V7ステータスが測定された患者背景はそれぞれ下記の通りである。年齢中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群70.5歳(40-91歳)に対してタキサン系抗がん剤群70歳(48-85歳)。アルブミン値4g/dl(2.4-4.7g/dl)に対して4g/dl(2.4-4.7g/dl)。ヘモグロビン値11.9g/dl(7.1-14.8g/dl)に対して11.45g/dl(8.0-14.8g/dl)。 LDH値203U/L(101-1231U/L)に対して245U/L(152-1487U/L)。

PSA値30.3ng/mL(0.05-1412ng/mL)に対して122ng/mL(3.9-16275ng/mL)。アルカリフォスファターゼ値91.5U/L(44-1040U/L)に対して127U/L(49-1055U/L)。肝転移または肺転移ありは20.0%(N=14人)に対して31.9%(N=23人)。AR-V7陽性率20.0%(N=14人)に対して30.6%(N=22人)。総治療歴は2レジメン52.9%(N=37人)に対して20.8%(N=15人)、3レジメン27.1%(N=19人)に対して36.1%(N=26人)、4レジメン20.0%(N=14人)に対して43.1%(N=31人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。AR-V7陽性患者における全生存期間(OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群7.3ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群14.3ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが38%減少した(ハザード比:0.62,95%信頼区間:0.28-1.39,P=0.25)。

一方、AR-V7陰性患者における全生存期間(OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群19.8ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群12.8ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが67%増加した(ハザード比:1.67,95%信頼区間:1.00-2.81,P=0.05)。

また、ハイリスクAR-V7陽性患者における全生存期間(OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群5.6ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群14.3ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが65%減少した(ハザード比:0.35,95%信頼区間:0.14-0.88,P=0.03)。

一方、ハイリスクAR-V7陰性患者における全生存期間(OS)中央値はアンドロゲン受容体阻害薬群16.9ヶ月に対してタキサン系抗がん剤群9.7ヶ月、タキサン系抗がん剤群で死亡のリスクが138%増加した(ハザード比:2.38,95%信頼区間:1.12-5.06,P=0.02)。

以上の試験結果よりHoward I. Scher氏らは以下のように結論を述べている。”本試験により血中循環腫瘍細胞におけるAR-V7ステータスは去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者に対する効果予測因子になり得る可能性が示唆されました。”

Assessment of the Validity of Nuclear-Localized Androgen Receptor Splice Variant 7 in Circulating Tumor Cells as a Predictive Biomarker for Castration-Resistant Prostate Cancer(JAMA Oncol. Published online June 28, 2018. doi:10.1001/jamaoncol.2018.1621)

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進行がん患者の精神的負担を軽減する新しい精神療法であるCALM、うつ症状の指標であるPHQ-9スコアを統計学的有意に低減する https://oncolo.jp/news/180709y02 https://oncolo.jp/news/180709y02 進行がん患者の精神的負担を軽減する新しい精神療法であるCALM、うつ症状の指標であるPHQ-9スコアを統計学的有意に低減する 2018-07-09UTC04:56:08+0000 この記事の3つのポイント
・CALM(Managing Cancer And Living Meaningfully)とはがん患者に対する精神的負担を軽減する新しい精神療法的介入であり、患者と精神科医などの専門家が治療の意思決定、医療提供者との人間関係、人生に対する精神的満足感、意味、目的、未来への不安、希望、そして死などについて話しうつ病、終末期の苦痛緩和を目的にした精神療法である
・本試験の主要評価項目である3ヶ月時点のPHQ-9スコアは通常ケア(UC)群7.01に対してCALM群5.97、CALM群で統計学的有意にPHQ-9スコアを-1.09減少した
・また、6ヶ月時点のPHQ-9スコアも通常ケア(UC)6.64に対してCALM群5.35、CALM群で統計学的有意にPHQ-9スコアを-1.29減少した。

2018年6月29日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて進行がん患者に対する精神的負担を軽減する新しい精神療法的介入法であるCALM(Managing Cancer And Living Meaningfully)の有効性を比較検証した第III試験(NCT01506492)の結果がPrincess Margaret Cancer Centre・Gary Rodin氏らにより公表された。なお、CALMとは進行がん患者に対するうつ病、終末期の苦痛緩和を目的にした精神療法である。

本試験は、進行がん患者(N=305人)に対して精神科医、ソーシャルワーカー、心理学者などの専門家による1回45分から60分の精神療法であるCALMを3ヶ月~6ヶ月実施する群(N=151人)、CALMを実施しないUC(Usual care)群(N=154人)に無作為に振り分け、主要評価項目としてPatient Health Questionnaire-9(PHQ-9;以下PHQ-9)評価による抑うつ症状の重症度を比較検証した第III相試験である。なお、本試験ではPHQ-9スコアが8以上の患者より重症として定義している。

本試験に登録された患者背景はCALM群、UC群それぞれ下記の通りである。年齢中央値はCALM群59.05歳に対してUC群59.1歳。性別は男性60%(N=90人)に対して60%(N=92人)。人種は白人84%(N=127人)に対して84%(N=129人)。既婚者は72%(N=108人)に対して71%(N=109人)。中等後教育率は82%(N=123人)に対して84%(N=129人)。

進行がんの種類は乳がん13%(N=9人)に対して13%(N=8人)、肺がん16%(N=24人)に対して12%(N=18人)、肉腫(サルコーマ)5%(N=7人)に対して6%(N=10人)、悪性黒色腫(メラノーマ)2%(N=3人)に対して2%(N=3人)、内分泌腺腫瘍3%(N=5人)に対して3%(N=5人)消化器がん26%(N=39人)に対して26%(N=40人)、婦人科がん22%(N=33人)に対して27%(N=41人)、尿路生殖器腫瘍18%(N=27人)に対して16%(N=24人)。Karnofsky Performance StatusKPS)は80.00に対して79.90。PHQ-9スコア8以上は43%(N=65人)に対して44%(N=68人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である3ヶ月時点のPHQ-9スコアはUC群7.01に対してCALM群5.97、CALM群で統計学的有意にPHQ-9スコアを-1.09減少(95%信頼区間:0.04-2.13,P=0.04) した。

また、6ヶ月時点のPHQ-9スコアはUC群6.64に対してCALM群5.35、CALM群で統計学的有意にPHQ-9スコアを-1.29減少(95%信頼区間:0.24-2.35,P=0.02)) した。

以上の試験結果よりGary Rodin氏らは以下のように結論を述べている。”進行がん患者に対するCALMは抑うつ症状を緩和し、今後癌患者が直面する苦痛に対処できる方法である可能性が本試験より示唆されました。”

Managing Cancer and Living Meaningfully (CALM): A Randomized Controlled Trial of a Psychological Intervention for Patients With Advanced Cancer(DOI: 10.1200/JCO.2017.77.1097 Journal of Clinical Oncology – published online before print June 29, 2018)

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IDH1変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するIDH1阻害薬イボシデニブ、完全寛解率(CR)21.6%、その奏効持続期間(DOR)は9.3ヶ月を示す https://oncolo.jp/news/180709y01 https://oncolo.jp/news/180709y01 IDH1変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するIDH1阻害薬イボシデニブ、完全寛解率(CR)21.6%、その奏効持続期間(DOR)は9.3ヶ月を示す 2018-07-09UTC01:24:14+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、IDH1変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対して1日1回イボシデニブ単剤療法安全性有効性などを検証した用量漸増・用量拡大試験である
・本試験の主要評価項目である3例以上の患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)発症率はQT間隔延長7.8%、IDH分化症候群3.9%、貧血2.2%、血小板減少症または血小板数減少3.4%、白血球増多1.7%であった
・本試験の評価項目である完全寛解率(CR rate)または造血能部分回復での完全寛解率(CRh rate)は30.4%、完全寛解率(CR rate)21.6%、全奏効率ORR)41.6%であり、その奏効持続期間(DOR)中央値はそれぞれ8.2ヶ月、9.3ヶ月、6.5ヶ月であった

2018年6月21日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にてイソクエン酸脱水素酵素1をコードする遺伝子(IDH1)変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するIDH1阻害薬であるイボシデニブ(AG-120)単剤療法の安全性、有効性を検証した第I相の用量漸増・用量拡大試験(NCT02074839)の結果がMD Anderson Cancer Center・Courtney D. DiNardo氏らにより公表された。

本試験は、IDH1変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者(N=258人)に対して1日1回イボシデニブ単剤療法を投与し、主要評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、最大耐用量(MTD)などを検証した用量漸増・用量拡大試験である。なお、本試験は全患者(N=258人)を主要有効性集団群(N=125人)、再発難治性急性骨髄性白血病(AML)群(N=179人)の2群に分けて有効性、安全性を検証している。

本試験に登録された全患者群における患者背景は下記の通りである。年齢中央値68.0歳(18-89歳)。性別は男性47%(N=121人)、女性53%(N=137人)。発症様式は初発急性骨髄性白血病61%(N=148人)、二次性急性骨髄性白血病39%(N=94人)。分子異常に基づく層別化分類は予後良好群1%未満(N=1人)、予後中間群57%(N=147人)、予後不良群31%(N=80人)、不明12%(N=30人)。

遺伝子変異ステータスはFLT3変異7%(N=17人)、NPM1変異22%(N=53人)、CEBPA変異2%(N=5人)。IDH変異ステータスはR132C変異60%(N=156人)、R132H変異23%(N=59人)、R132G/L/S変異15%(N=39人)、その他1%(N=3人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の主要評価項目である治療関連有害事象(TRAE)発症率の結果は下記の通りである。再発難治性急性骨髄性白血病(AML)群で3例以上の患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)はQT間隔延長7.8%、IDH分化症候群3.9%、貧血2.2%、血小板減少症または血小板数減少3.4%、白血球増多1.7%であった。

また、主要有効性集団における完全寛解率(CR rate)または造血能部分回復での完全寛解率(CRh rate)は30.4%(95%信頼区間:22.5%~39.3%)、完全寛解率(CR rate)は21.6%(95%信頼区間:14.7%~29.8%)、全奏効率(ORR)は41.6%(95% CI 32.9~50.8)であった。なお、完全寛解率(CR rate)または造血能部分回復での完全寛解率(CRh rate)が得られた患者(N=34人)のうち21%(N=7人)ではデジタルポリメラーゼ連鎖反応アッセイによるIDH1変異の残存は検出されなかった。

また、これらの奏効持続期間(DOR)中央値はそれぞれ8.2ヶ月(95%信頼区間:5.5~12.0ヶ月)、9.3ヶ月(95%信頼区間:5.6~18.3ヶ月)、6.5ヶ月(95%信頼区間:4.6~9.3)であった。

以上の用量漸増・用量拡大試験の結果よりCourtney D. DiNardo氏らは以下のように結論を述べている。”IDH1変異陽性再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するIDH1阻害薬であるイボシデニブ単剤療法は、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は低率でした。また、既存の標準治療に比べて奏効は深く、持続的であり良好な有効性を示しました。”

Durable Remissions with Ivosidenib in IDH1-Mutated Relapsed or Refractory AML(N Engl J Med 2018; 378:2386-2398 DOI: 10.1056/NEJMoa1716984)

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【イベント紹介】7/22(日) 公開講座in大阪 Part.2『正しいがん医療情報の見きわめ方』 https://oncolo.jp/event/20180722t https://oncolo.jp/event/20180722t 【イベント紹介】7/22(日) 公開講座in大阪 Part.2『正しいがん医療情報の見きわめ方』 2018-07-08UTC03:01:57+0000 国立がん研究センターがん対策情報センター・センター長の若尾文彦氏、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授・部長の勝俣範之氏、大阪国際がんセンター放射線腫瘍科主任部長・大阪大学名誉教授の手島昭樹氏が講師を務める、イベントのご紹介です。ふるってご参加ください!

エビデンスに基づいた適切ながん治療情報の選択について

インターネットやテレビなどのメディア、書籍等からは、さ まざまながん情報が発信されています。がん患者・家族 にとっては、治療を受ける上で自身にとって適切な情報を獲得 することはとても重要です。しかしながら、不確かであいまい な療法の情報が流れているのも事実で、患者や家族が惑わさ れ不適切な方向にナビゲートされていると思われる例も少なくありません。

有効性や副作用などが正確に伝えられることよりも、先進的で万能な「夢の治療」であるかのような情報が先に立つ状況も見受けられ、効果が認められているものと研究段階であるもの 整理して示す必要があると感じています。

この公開講座では、今注目を集めているさまざまな治療について、患者・家族が正しく適切ながん情報を選択するために必要な知識を得て頂くことを目的に 、腫 瘍内科医 、放射線腫瘍医と、がん対策情報の発信を担う方を講師としてお招きし、正しいがん医療情報の獲得についてご講演いただきます。

プログラム

12:30 開場

13:00〜13:40 講演①:演題「信頼できるがん情報の探し方~正しい情報を見分けるために~」
┗講師 国立がん研究センターがん対策情報センター・センター長 若尾 文彦 氏

13:50~14:40 講演②:演題「最新がん○○治療、それって私に効くの?」
┗講師 日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授・部長 勝俣 範之 氏

14:50~15:30 講演③:演題「IMRT、粒子線治療を含む放射線治療情報の正しい見方」
┗講師 大阪国際がんセンター放射線腫瘍科主任部長・大阪大学名誉教授 手島 昭樹 氏

15:45~16:30:講師の方々、会場の皆さまとの質疑応答、意見交換を行います

【詳細についてはコチラ】

参加申込について

リンク先のページよりお申込ください。
イベント参加申込ページ

企画概要

テーマ 正しいがん医療情報の見きわめ方
開催日時 2018年7月22日(日) 13:00~16:30(12:30開場・途中入退場可)
開催場所 アサコムホール(大阪府大阪市北区中之島2-3-18 朝日新聞大阪本社内 中之島フェスティバルタワー13階)
定員 先着150名
参加費 無料
対象者 がん患者・ご家族・支援活動をされている方
主催 NPO法人がんと共に生きる会
参加申込 以下のページのお申し込みフォームよりお申し込み
questantにて無料チケットの申込をお願いします
■ホームページ:NPO法人がんと共に生きる会

会場アクセス

■電車各線
地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」4番出口より徒歩2分
京阪中之島線「渡辺橋駅」12番出口より徒歩3分
地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」7番出口より徒歩5分
京阪電車「淀屋橋駅」7番出口より徒歩5分


住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島2丁目3−18 中之島フェスティバルタワー12階

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治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するFLT3阻害薬キザルチニブ、全生存期間(OS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180706y03 https://oncolo.jp/news/180706y03 治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するFLT3阻害薬キザルチニブ、全生存期間(OS)を統計学的有意に延長する 2018-07-06UTC09:13:29+0000 この記事の3つのポイント
・QuANTUM-R試験とは、造血幹細胞移植(HSCT)などの治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対してFLT3阻害薬であるキザルチニブ単剤療法治験医師選択の標準化学療法(SC)に対する有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)中央値はキザルチニブ群27週間に対して標準化学療法(SC)群20.4週間、キザルチニブ群で死亡のリスク(OS)を統計学的有意に24%減少を示した
・本試験の10%以上の患者で確認されたキザルチニブ群のグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は血小板数減少35%、貧血30%、好中球数減少32%、発熱性好中球数減少31%、白血球数減少17%、敗血症性ショック16%、低カリウム血症12%、肺炎12%であった

2018年6 月14日より17日までスウェーデン・ストックホルムで開催された第23回欧州血液学会(EHA2018)にて、治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するFLT3阻害薬であるキザルチニブ単剤療法と標準化学療法(SC)の有効性を比較検証した第III相のQuANTUM-R試験(NCT02039726)の結果がMD Anderson Cancer Center・Jorge Cortes氏らにより公表された。

QuANTUM-R試験とは、造血幹細胞移植(HSCT)などの治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者(N=367人)に対して1日1回キザルチニブ60mg単剤療法を投与する群(N=245人)、または治験医師選択の標準化学療法(SC)である低用量シタラビン(LoDAC)、ミトキサントロン+エトポシド+中用量シタラビン(MEC)、フルダラビン+シタラビン+フィルグラスチム+イダルビシン(FLAG-IDA)などを投与する群(N=122人)に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無イベント生存期間(EFS)を比較検証したアジアを含む国際多施設共同の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はキザルチニブ群27週間(95%信頼区間:23.1-31.3週)に対して標準化学療法(SC)群20.4週間(95%信頼区間:17.3-23.7週)、キザルチニブ群で死亡のリスク(OS)を統計学的有意に24%減少(ハザード比:0.76,95%信頼区間:0.58-0.98,P=0.0177)を示した。また、52週全生存率(OS)はキザルチニブ群27%に対して標準化学療法(SC)群20%であった。

一方の安全性として、10%以上の患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)はキザルチニブ、標準化学療法(SC)それぞれ下記の通りである。血小板数減少はキザルチニブ群35%に対して標準化学療法(SC)群34%、貧血は30%に対して29%、好中球数減少は32%に対して25%、発熱性好中球数減少は31%に対して21%、白血球数減少は17%に対して16%、敗血症性ショックは16%に対して18%、低カリウム血症は12%に対して9%、肺炎は12%に対して9%の患者でそれぞれ確認された。なお、キザルチニブ投与群241人のうち2人の患者で心電図上のQT延長が確認され、治療中止 に至ったが重篤な心室性不整脈の発症は確認されなかった。

以上のQuANTUM-R試験の結果よりJorge Cortes氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のあるFLT3-ITD変異を有する再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するFLT3阻害薬であるキザルチニブ単剤療法は、標準化学療法(SC)に比べて全生存期間(OS)を統計学的有意に延長することを初めて証明しました。”

EHA 2018: Single-Agent Quizartinib vs Chemotherapy in Relapsed or Refractory AML(The ASCO Post, http://www.ascopost.com/News/58973)

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MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するCDK9阻害薬Alvocidib、シタラビン+ミトキサントロン併用療法との組み合わせにより完全寛解率(CR)は61%を示す https://oncolo.jp/news/180706y02 https://oncolo.jp/news/180706y02 MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対するCDK9阻害薬Alvocidib、シタラビン+ミトキサントロン併用療法との組み合わせにより完全寛解率(CR)は61%を示す 2018-07-06UTC06:32:31+0000 この記事の3つのポイント
・TPI-ALV-201試験とは、MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対してCDK9阻害薬であるAlvocidib単剤療法を投与後、寛解導入療法としてシタラビン+ミトキサントロン併用療法有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である完全寛解率(CR)は61%、全奏効率ORR)は67%を示した。また、初回導入療法に対して不応答または初回の完全寛解期間が90 日以下の患者における完全寛解率(CR)は75%を示した
・Alvocidibによりグレード 3 以上の治療関連有害事象(TRAE)は低リン血症、腫瘍崩壊症候群低カリウム血症、AST上昇、下痢、低ナトリウム血症、セプシス、ALT上昇、急性腎傷害、失神、低アルブミン血症であった

2018年6 月14日より17日までスウェーデン・ストックホルムで開催された第23回欧州血液学会(EHA2018)にて、MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対する寛解導入療法としてのシタラビン+ミトキサントロン併用療法投与前のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)9阻害剤であるAlvocidib単剤療法の有効性、安全性を検証した第II相のTPI-ALV-201試験(NCT02520011)の結果がLineberger Comprehensive Cancer Center・Joshua F. Zeidner氏らにより公表された。

TPI-ALV-201試験とは、MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者(N=18人)に対してAlvocidib単剤療法を投与後、寛解導入療法としてシタラビン+ミトキサントロン併用療法を投与し、主要評価項目として完全寛解率(CR)、副次評価項目として全生存率(OS)、幹細胞移植導入率などを検証した第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である完全寛解率(CR)は61%(N=11人)、全奏効率(ORR)は67%(N=12人)を示した。また、初回導入療法に対して不応答または初回の完全寛解期間が90 日以下の患者(N=8人)における完全寛解率(CR)は75%(N=6人)を示した。

また、完全寛解率(CR)を達成した11人の患者における奏効持続期間(DOR)中央値は8.2ヶ月を示し、副次評価項目である全生存期間(OS)中央値は10.1ヶ月、幹細胞移植導入率は44%(N=8人)を示した。

一方の安全性としては、最も多くの患者で観察されたグレード 3 以上の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。低リン血症41%、腫瘍崩壊症候群 35%、低カリウム血症29%、AST上昇23%、下痢23%、低ナトリウム血症18%、セプシス18%、ALT上昇18%、急性腎傷害12%、失神12%、低アルブミン血症12%を示した。

以上のTPI-ALV-201試験の結果よりJoshua F. Zeidner氏らは以下のように結論を述べている。”MCL-1依存的な再発難治性急性骨髄性白血病(AML)患者に対する寛解導入療法としてのシタラビン+ミトキサントロン併用療法にサイクリン依存性キナーゼ(CDK)9阻害剤であるAlvocidibを加えることで高い抗腫瘍効果を示す可能性が示唆されました。

EHA 2018: Alvocidib in Patients With Relapsed or Refractory MCL-1–Dependent AML(The ASCO Post, http://www.ascopost.com/News/58966)

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治療歴のある再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、全奏効率(ORR)21.2%を示す https://oncolo.jp/news/180706y01 https://oncolo.jp/news/180706y01 治療歴のある再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、全奏効率(ORR)21.2%を示す 2018-07-06UTC01:41:09+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、少なくとも1レジメン以上のプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法後に病勢進行(PD)した再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法の有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である全奏効率ORR)は全患者群21.2%、胸腺腫群28.6%、胸腺がん群19.2%、その他評価項目である病勢コントロール率DCR)は全患者群78.8%、胸腺腫群100%、胸腺がん群73.1%であった
・本試験の副次評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値は全患者群6.1ヶ月、胸腺腫群6.1ヶ月、胸腺がん群6.1ヶ月。6ヶ月無増悪生存率(PFS)は全患者群54.5%、胸腺腫群57.1%、胸腺がん群53.8%であった

2018年6月15日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性、安全性を検証した第II相試験(NCT02607631)の結果がMacquarie University・Jinhyun Cho氏らにより発表された。

本試験は、少なくとも1レジメン以上のプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法後に病勢進行(PD)した再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者(N=33人,胸腺腫7人,胸腺がん26人)に対して3週に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として全奏効率(ORR)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、治療関連有害事象(TRAE)発症率などを検証した第II相試験である。なお、過去1年以内に全身療法を必要とする自己免疫疾患、もしくは重篤な自己免疫疾患の既往歴のある患者は本試験より除外している。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は胸腺腫群57歳(38-66歳)、胸腺がん群57歳(26-78歳)。性別は男性42.9%(N=3人)、69.2%(N=18人)。ECOG Performance Statusはスコア0-1が100%(N=11人)、100%(N=22人)。

転移部位は胸膜100%(N=7人)、69.2%(N=18人)、リンパ節28.6%(N=2人)、65.4%(N=17人)、肺14.3%(N=1人)、57.7%(N=15人)、肝臓14.3%(N=1人)、38.5%(N=10人)、骨14.3%(N=1人)、34.6%(N=9人)、心膜28.6%(N=2人)、15.4%(N=4人)、その他14.3%(N=1人)、11.5%(N=3人)。

化学療法の前治療歴は1レジメン42.9%(N=3人)、42.3%(N=11人)、2レジメン14.3%(N=1人)、30.8%(N=8人)、3レジメン以上42.9%(N=3人)、26.9%(N=7人)。放射線の前治療歴は0%、46.2%(N=12人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験のフォローアップ期間中央値14.9ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である全奏効率(ORR)は全患者群21.2%(95%信頼区間:10.7%-37.8%)、胸腺腫群28.6%(95%信頼区間:8.2%-64.1%)、胸腺がん群19.2%(95%信頼区間:8.5%-37.9%)であった。

なお、本試験ではPD-L1発現率別の全奏効率(ORR)も検証しており、PD-L1発現率の評価可能であった患者(N=24人)の内、PD-L1発現率50%以上の患者群(N=14人)で5人が部分奏効(PR)を示したが、PD-L1発現率50%未満の患者群では部分奏効(PR)を示した患者はいなかった。

また、病勢コントロール率(DCR)は全患者群78.8%(95%信頼区間:62.3%-89.3%)、胸腺腫群100%(95%信頼区間:64.6%-100%)、胸腺がん群73.1%(95%信頼区間:53.9%-86.3%)であった。奏効持続期間(DOR)は全患者群9.7ヶ月(95%信頼区間:0.3-19.1ヶ月)、胸腺腫群未到達、胸腺がん群9.7ヶ月(95%信頼区間:0.0-19.8ヶ月)であり、全群のキイトルーダ投与サイクル中央値は8サイクルであった。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は全患者群6.1ヶ月(95%信頼区間:5.3-6.9ヶ月)、胸腺腫群6.1ヶ月(95%信頼区間:4.3-7.9ヶ月)、胸腺がん群6.1ヶ月(95%信頼区間:5.1-7.1ヶ月)。6ヶ月無増悪生存率(PFS)は全患者群54.5%(95%信頼区間:38.0%-70.1%)、胸腺腫群57.1%(95%信頼区間:25.0%-84.2%)、胸腺がん群53.8%(95%信頼区間:35.5%-71.3%)であった。

一方の安全性として、10%以上の患者で確認された全患者群における全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。呼吸困難33%(N=11人)、胸痛30%(N=10人)、食欲不振21%(N=7人)、疲労21%(N=7人)、咳18%(N=6人)、背部痛12%(N=4人)、肝炎12%(N=4人)であった。

また、グレード3または4の免疫関連副作用irAE)は胸腺腫群、胸腺がん群それぞれ下記の通りである。胸腺腫群では、心筋炎42.9%(N=3人)、肝炎28.6%(N=2人)、甲状腺炎14.3%(N=1人)、大腸炎14.3%(N=1人)、結膜炎14.3%(N=1人)、腎炎14.3%(N=1人)であった。胸腺がん群では、肝炎7.7%(N=2人)、重症筋無力症7.7%(N=2人)、亜急性ミオクローヌス3.8%(N=1人)であった。

以上の第II相試験の結果よりJinhyun Cho氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性胸腺上皮性腫瘍(TET)患者に対する抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法は、胸腺腫、胸腺がんの間で特に差はなく、高い抗腫瘍効果を示し、忍容性も特に問題ありませんでした。

Pembrolizumab for Patients With Refractory or Relapsed Thymic Epithelial Tumor: An Open-Label Phase II Trial(DOI: 10.1200/JCO.2017.77.3184 Journal of Clinical Oncology – published online before print June 15, 2018)

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中国富裕層に人気、国外医療ツアーのわな リスクも大きく https://oncolo.jp/pick-up/news2116 https://oncolo.jp/pick-up/news2116 中国富裕層に人気、国外医療ツアーのわな リスクも大きく 2018-07-05UTC10:00:21+0000 中国の富裕層にとって、「国外治療」はまさしく生活の一部になっている。
ある機関の大まかな統計によると、2017年に中国で治療目的で国外へ渡航した人の数は60万人を超えており、うち80%ががん患者だとされている。

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https://goo.gl/mgu64C

ニュース選定者:中島 香織
AFPBB News
http://www.afpbb.com/?cx_part=nav

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忌野清志郎さんとつんく♂さんを襲った喉頭がん それぞれの選択 https://oncolo.jp/pick-up/news2115 https://oncolo.jp/pick-up/news2115 忌野清志郎さんとつんく♂さんを襲った喉頭がん それぞれの選択 2018-07-05UTC08:00:05+0000 RCサクセションの忌野清志郎さんと、シャ乱Qのつんく♂さん。
一世を風靡したロックバンドのボーカリスト二人は、ともに喉頭がんに襲われた。

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http://blogos.com/article/308513/

ニュース選定者:中島 香織
BLOGOS
http://blogos.com/

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肉腫治療、診療科が連携 新組織開設/千葉 https://oncolo.jp/pick-up/news2114 https://oncolo.jp/pick-up/news2114 肉腫治療、診療科が連携 新組織開設/千葉 2018-07-05UTC06:00:14+0000 県がんセンター(千葉市中央区)は6月、骨や筋肉、脂肪組織などの希少がん「肉腫」について、複数の診療科と検査部門が連携して診断と治療にあたる「サルコーマセンター」を開設した。同様の施設は県内初で、全国でも6カ所目の開設。

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https://goo.gl/Yv736m

ニュース選定者:海東 誠博
毎日新聞
https://mainichi.jp/

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治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する抗SLAMF7モノクローナル抗体薬エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180705y02 https://oncolo.jp/news/180705y02 治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する抗SLAMF7モノクローナル抗体薬エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する 2018-07-05UTC05:08:48+0000 この記事の3つのポイント
・ELOQUENT-3試験とは、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)を含む2レジメン以上の治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対して抗SLAMF7モノクローナル抗体薬であるエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用療法有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群10.3ヶ月に対してポマリスト+デキサメタゾン併用群4.7ヶ月、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群で病勢進行または死亡のリスク(PFS)を統計学的有意に46%減少した
・本試験の副次評価項目である客観的奏効率ORR)はエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群53%に対してポマリスト+デキサメタゾン併用群26%、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群で2倍以上の奏効率を示した

2018年6月17日、ブリストル·マイヤーズ スクイブ社のプレスリリースにて再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する抗SLAMF7モノクローナル抗体薬であるエロツズマブ(商品名エンプリシティ;以下エンプリシティ)+免疫調節薬(IMiDs)であるポマリドミド(商品名ポマリスト;以下ポマリスト)+デキサメタゾン併用療法の有効性を比較検証した第II相のELOQUENT-3試験 (NCT02654132)の結果が公表された。

ELOQUENT-3試験とは、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)であるレナリドミド(商品名レブラミド)を含む2レジメン以上の治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者(N=117人)に対して28日を1サイクルとして1、8、15、22日目にエンプリシティ10mg/kg(3サイクル目以降は1日目にエンプリシティ20mg/kg)+1~21日目にポマリスト4mg+デキサメタゾン40mg(76歳以上は20mg)併用療法を投与する群(N=60人)、またはポマリスト+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=57人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、全生存期間OS)などを比較検証した第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群10.3ヶ月(95%信頼区間:5.6ヶ月-未到達)に対してポマリスト+デキサメタゾン併用群4.7ヶ月(95%信頼区間:2.8-7.2ヶ月)、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群で病勢進行または死亡のリスク(PFS)を統計学的有意に46%減少(ハザード比:0.54,95%信頼区間:0.34-0.86, p=0.0078)した。

また、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群における前治療歴別の無増悪生存期間(PFS)は、前治療歴2~3レジメン群で病勢進行または死亡のリスク(PFS)を45%減少(ハザード比:0.55,95%信頼区間:0.31-0.98)、前治療歴4レジメン以上群で49%減少(ハザード比:0.51,95%信頼区間:0.24-1.08)し、前治療歴に関係なく効果を示した。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群53%(95%信頼区間:40%-66%)に対してポマリスト+デキサメタゾン併用群26%(95%信頼区間:16%-40%)、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群で2倍以上の奏効率を示した。なお、全生存期間(OS)の結果は未成熟であるが、エンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群で死亡のリスク(OS)を38%減少(ハザード比:0.62,95%信頼区間:0.30-1.28)する傾向が確認されている。

一方の安全性として、両群間で確認された治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。グレード3または4の好中球減少症はエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用群13%に対してポマリスト+デキサメタゾン併用群27%、貧血は10%に対して20%、全グレードの感染症は両群ともに65%の患者で確認され、既存の各薬剤の安全性プロファイルと一致していた。

以上のELOQUENT-3試験の結果を受けてNational and Kapodistrian University of Athens・Meletios A. Dimopoulos氏は以下のようにコメントを述べている。”再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するエンプリシティ+ポマリスト+デキサメタゾン併用療法は、前治療のレジメン数に関係なく無増悪生存期間(PFS)を改善しました。もしもこの治療レジメンが政府当局に承認されれば、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)の治療後に病勢進行(PD)した患者における有力な治療選択肢になり得るでしょう。”

ブリストル·マイヤーズ スクイブ社のプレスリリースはこちら
https://news.bms.com/press-release/corporatefinancial-news/empliciti-elotuzumab-plus-pomalidomide-and-low-dose-dexamethas

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がん「領地」拡大の仕組み解明 正常細胞死なせ割り込む https://oncolo.jp/pick-up/news2113 https://oncolo.jp/pick-up/news2113 がん「領地」拡大の仕組み解明 正常細胞死なせ割り込む 2018-07-05UTC04:03:05+0000 将来がんになる細胞が、周囲の正常な細胞を押しのけて「領地」を拡大させていく仕組みを、大阪大などの研究チームが解明した。
この仕組みを妨げることができれば、将来的に、がんを早い段階で治療できる可能性があるという。

続きを読む
https://goo.gl/pSehCs

ニュース選定者:小澤 信与
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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第30回OMCE がん医療情報 https://oncolo.jp/event/omce30report https://oncolo.jp/event/omce30report 第30回OMCE がん医療情報 2018-07-05UTC01:39:59+0000 講演タイトル:『がん医療情報』
演    者:大場 大 先生(東京オンコロジーセンター代表)
日    時:6月22日(金)
場    所:日本橋ライフサイエンスハブ8F D会議室

今月は、がん医療情報をテーマにご来場頂きました。

クローズドセミナーであるため全ての情報は掲載できませんが、ポイントとなる情報をお伝えしていきます。

今回は、「標準治療についての解説」、「詐欺的医療の具体的な見分け方」「患者さんの意思決定」を中心にご講義頂きました。

「再発・転移・ステージⅣ」でもあきらめない

まず、「標準治療」について、エビデンスレベルと大腸がん治療における技術進歩、転移をしても治癒のポテンシャルがあるお話を頂きました。
エビデンスを議論する際は、それの有無ではなく、質(信頼度の高さ)が重要です。
動物実験などによる実験室データ、専門家、〇〇教授の意見、体験談などはその中でも低いものとなります。

技術進歩については、大腸がんを例に説明頂きました。
内視鏡診断や治療手技は向上しており、手術治療も低侵襲手術やロボット手術により進歩しています。

転移に関しては、大腸がん肝転移に対しての手術の有用性を画像と共にご紹介頂きました。
肝臓や肺に転移を繰り返しても、あきらめずに部分切除を繰り返すことで、治癒するケースが一定の割合であるそうです。
薬物療法が進歩していない、手術だけで勝負した時代でも8個以上の肝転移があっても三割の人が治るという論文もあります。
また、いくらステージIVといわれても、抗がん剤も進歩しているので、治せることをあきらめずに前向きにがんばることが大切であると仰いました。

詐欺的医療の見分け方

次に、「詐欺的医療」と先生が仰るものの見分け方を教えて頂きました。

・「生き証人」的ビジネス…「末期がん、〇〇で治す!」などの体験談に基づいたものは、実は、併せて行われている標準治療のおかげで治せているものも多いそうです。

・〇〇式食事療法…アメリカの研究論文に、過度な食事療法と標準治療を比べたものがあるそうです。膵がん患者さんの生存成績では、標準治療は明らかに生存期間を改善しており、QOLに関しては、食事療法のみは明らかに低下させることがわかっています。

・インターネットがん情報の信頼性…日米の比較をもとにした論文で、日本の検索サイト「Yahoo!」「Google」で「肺がん」と検索すると、信頼できる医療情報に上位ヒットされる確率が50%未満であるという調査結果がでました。その中でも、クリニックや民間療法の広告に限ると、信頼性のある物は0%だそうです。

※6/1より医療機関の広告の見直しに関する「改正医療法」が施行され、現在は規制や罰則が厳しくなりつつあります。

・自由診療クリニックの誇大広告…禁止されている誇大表現やデータも信頼性に虚偽が疑われるものが多くあるそうです。免疫チェックポイント阻害薬の不適正使用も問題となっています。副作用に対応できないため少量しか使用しない、後先の責任を負わない、など治療にあたる医師の質にも疑問が残ります。
掲載されている効果のデータや来院数(生存成績ではない)にも疑問を持つことが大切です。

・医療本・TV・新聞広告・〇〇大学との提携など…これらには特定のクリニックへの誘因性(あっせん)や巧みなステルスマーケティング(消費者に悟られないように宣伝を行うこと)が隠れている場合もあります。ハロー効果(認知バイアスのひとつ。実際の能力に関係なく、目立ちやすい特徴にひっぱられ、その他についての評価にバイアスがかかり歪んでしまう現象)や特定のクリニックへと誘引されてしまうメディア報道には注意が必要です。

・標準治療批判者に見られる思考のクセ…自分の主義・思想に都合の良い情報ばかりを集める、誇大にリスクを煽る、患者さんを机上のロジックで裁くが責任は一切負わない、などが挙げられるそうです。使用されるデータには100年前の物もあり、部分的に切り取り、過度に一般化するものや、日本人のゼロリスク好きを煽る内容だそうです。
抗がん剤に関しては、確かにがんを治す力はないかもしれません。しかし、患者さんのQOLやこれまで通りの時間、人生を保つための手段となりえます。

大切なのは、患者さん自身の意思決定

このように、様々な情報が入り乱れていますが最も大切なのは患者さん自身の意思決定(判断)である、と先生は仰いました。
そのためには、時間をかけた論理的な思考が必要です。正確な医療知識を知ること、データに疑問を持つこと、偽りの希望に翻弄されていないか、自らの心理的なバイアスを自覚すること、などが論理的な思考の助けをします。

先生は最後に、「1人1人がリテラシー(情報や知識を活用する能力)を高めて声をあげていくことが、社会をより良く変えていくことつながる」と締めくくりました。

また、質疑応答では個々人に適した病院、治療はどこで探せば良いか、今回改正された医療法では不満はあるか、日本はアメリカと比べてインチキが多いか、などの質問が挙がりました。
病院や治療法の探し方ですが、責任がある医療施設では薬機法で適当な事は言えません。今回挙げた見分け方を判断材料として頂くのも良いかもしれません。

改正医療法については、現在もインチキ自体を裁く法律がなく、広告のあり方からでしか規制ができないそうです。海外では、行政レベルで情報がコントロールされたり、ドクター資格が剥奪される、など厳しい法的整備があるそうです。

日本とアメリカの比較について、アメリカでは本来高額な治療費を払わなければ標準治療は受けることができません。
例えエビデンスに裏づけされている治療だとしても、常にお金の心配を強くしながら生活しなければなりません。また、破産の第一の理由が医療費によるものだそうです。
一方、日本は相当な医療費を払わなくても、高額な標準治療を受ける事ができるため、ある意味「平和ボケ」をしている、と先生は仰いました。
正しい情報、信頼できる情報は、患者さんにとって厳しいものも多くあります。
しかし、現実をしっかりと受け止め、判断することが大切です。

当日ご聴講された方々より、「がん情報の事情が知れてよかった」「どこかで頼っていた体に優しい治療。ハッキリ否定していただいてよかった。」「インチキはなぜインチキなのか、どうすれば正しい情報にたどり着くのか説明をもっと聞きたかった。」など、多くのご感想が寄せられました。

「手術をしないで済むなら」、「より良い治療を受けれるなら」と、患者さんは誰でも望むかもしれません。主治医とのコミュニケーション不足による不満から、セカンドオピニオンを求める方も多くいらっしゃいます。

もし、コミュニケーションが十分に取れていれば信頼が生まれていたはずです。
甘い言葉に惑わされず、現実をしっかり受け止めた上で、治療を自分自身が選択する必要がある、と感じました。

先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。

7月27日(金)は、杏林大学 医学部内科学 腫瘍内科 教授 古瀬 純司 先生をお迎えし、『膵がん』をテーマにご講義いただきます。

次回の会場は「日本橋ライフサイエンスハブ8F B会議室」です。皆様のご参加をお待ちしております。

2018年OMCEセミナースケジュール/お申込み

 

 

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再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するBCL-2阻害薬ベネトクラクス+PI阻害薬カイプロリス+デキサメタゾン併用療法、全奏効率(ORR)83%を示す https://oncolo.jp/news/180705y01 https://oncolo.jp/news/180705y01 再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するBCL-2阻害薬ベネトクラクス+PI阻害薬カイプロリス+デキサメタゾン併用療法、全奏効率(ORR)83%を示す 2018-07-05UTC01:08:47+0000 この記事の3つのポイント
・再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対してBCL-2阻害薬であるベネトクラクス+プロテアソーム阻害薬(PI)であるカイプロリス+デキサメタゾン併用療法安全性有効性を検証した用量漸増第II相試験である
・カイプロリス+デキサメタゾン併用療法の主な全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下痢、倦怠感、血小板数減少、吐き気、リンパ球数減少、呼吸困難、不眠症、白血球数減少であった
・本試験の副次評価項目である全奏効率ORR)は全患者群で83%(PR27%,VGPR33%,CR17%,sCR7%)、染色体リスク別ではt(11;14 )群100%(PR14%,VGPR43%,CR29%,sCR14%)、ハイリスク群88%(PR25%,VGPR38%,CR25%)、標準リスク群82%(PR27%,VGPR32%,CR14%,sCR9%)であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するBCL-2阻害薬であるベネトクラクス+プロテアソーム阻害薬(PI)であるカルフィルゾミブ(商品名カイプロリス;以下カイプロリス)+デキサメタゾン併用療法の有効性を検証した第II相試験(NCT02899052)の結果がUniversity of Alabama at Birmingham・Luciano J. Costa氏らにより公表された。

本試験は、再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者(N=42人)に対して28日を1サイクルとしてベネトクラクス+カイプロリス+デキサメタゾン併用療法を用量別に下記4コーホートに分けて病勢進行(PD)または忍容不能な毒性発現しない限り投与し、主要評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、副次評価項目として全奏効率(ORR)などを検証した用量漸増第II相試験である。

・コーホート1(N=4人):1日1回ベネトクラクス400mg+1、2、8、9、15、16日目にカイプロリス27mg/m2+1、8、15、22日目にデキサメタゾン40mg
・コーホート2(N=3人):1日1回ベネトクラクス800mg+1、2、8、9、15、16日目にカイプロリス27mg/m2+1、8、15、22日目にデキサメタゾン40mg
・コーホート3(N=6人):1日1回ベネトクラクス800mg+1、8、15日目にカイプロリス70mg/m2+1、8、15、22日目にデキサメタゾン40mg
・コーホート4(N=3人):1日1回ベネトクラクス800mg+1、2、8、9、15、16、22、23日目にカイプロリス56mg/m2+1、8、15、22日目にデキサメタゾン40mg
・拡大コーホート(N=14人):1日1回ベネトクラクス800mg+1、8、15日目にカイプロリス70mg/m2+1、8、15、22日目にデキサメタゾン40mg

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は67歳(37-79歳)。ISS分類はステージIが37%(N=15人)、ステージII/IIIが63%(N=26人)。遺伝子異常の種類はt(11;14 )が19%(N=8人)、ハイリスク症例が29%(N=12人)、標準リスク症例が69%(N=29人)。

前治療歴中央値は2レジメン(1-3レジメン)。前治療歴の種類は造血幹細胞移植45%(19人)、プロテアソーム阻害薬(PI)50%(N=21人)、免疫調節薬(IMiDs)62%(N=26人)、プロテアソーム阻害薬(PI)+免疫調節薬(IMiDs)33%(N=14人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の主要評価項目である治療関連有害事象(TRAE)発症率は下記の通りである。全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は95%(N=40人)、20%以上の患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下痢57%(N=24人)、倦怠感41%(N=17人)、血小板数減少36%(N=15人)、吐き気33%(N=14人)、リンパ球数減少31%(N=13人)、呼吸困難24%(N=10人)、不眠症24%(N=10人)、白血球数減少21%(N=9人)。

副次評価項目である全奏効率(ORR)は全患者群(N=30人)83%(PR27%,VGPR33%,CR17%,sCR7%)、プロテアソーム阻害薬(PI)難治性群(N=14人)86%(PR7%,VGPR57%,CR14%,sCR7%)、免疫調節薬(IMiDs)難治性群(N=19人)79%(PR26%,VGPR42%,CR5%,sCR5%)、プロテアソーム阻害薬(PI)+免疫調節薬(IMiDs)難治性群(N=10人)80%(VGPR60%,CR10%,sCR10%)。

また、染色体リスク別の全奏効率(ORR)はt(11;14 )群(N=7人)100%(PR14%,VGPR43%,CR29%,sCR14%)、ハイリスク群(N=8人)88%(PR25%,VGPR38%,CR25%)、標準リスク群(N=22人)82%(PR27%,VGPR32%,CR14%,sCR9%)。

以上の第II相試験の結果よりLuciano J. Costa氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性多発性骨髄腫(MM)患者に対するベネトクラクス+カイプロリス+デキサメタゾン併用療法は、VGPR以上57%を含む全奏効率(ORR)83%を示しました。また、t(11;14 )をはじめ染色体異常を有する患者に対しても非常に良好な奏効を示しました。”

Phase 2 study of venetoclax plus carfilzomib and dexamethasone in patients with relapsed/refractory multiple myeloma.(ASCO 2018, Abstract No.8004)

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乳がんステージ4のシングルマザーが伝える「子ども食堂の真実」 https://oncolo.jp/pick-up/news2112 https://oncolo.jp/pick-up/news2112 乳がんステージ4のシングルマザーが伝える「子ども食堂の真実」 2018-07-04UTC13:00:45+0000 元CM制作プロデューサーの久野美穂さんは、6月から入院による緩和医療を受けている。2012年に発症した乳がんが脳や頭蓋骨にも転移していると判明したのは5月のことだった。
現在は数種類の医療用麻薬を調節しながらがんの痛みを抑えている。
病床の彼女が今一番伝えたいこと。それは、子ども食堂の「真実」の姿だ。

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https://www.businessinsider.jp/post-170351

ニュース選定者:中島 香織
BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/

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【ASCO2018】免疫チェックポイント阻害薬 併用療法を開発する難しさ https://oncolo.jp/pick-up/news2111 https://oncolo.jp/pick-up/news2111 【ASCO2018】免疫チェックポイント阻害薬 併用療法を開発する難しさ 2018-07-04UTC11:00:09+0000 がん治療薬の開発競争のゴールが市場に到達することだとすると、免疫チェックポイント阻害薬の開発競争は短距離競走に変わりつつある。開発のスピードアップは製薬企業にとって頭痛の種となっている。

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http://answers.ten-navi.com/pharmanews/14445/

ニュース選定者:滝澤 宏隆
AnswersNews
http://answers.ten-navi.com/pharmanews/

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慢性リンパ性白血病(CLL)患者に対する一次治療としてのBTK阻害薬イムブルビカ+BCL-2阻害薬ベネトクラクス併用療法、6サイクル投与後までに微小残存病変(MRD)陰性率77%を示す https://oncolo.jp/news/180704y03 https://oncolo.jp/news/180704y03 慢性リンパ性白血病(CLL)患者に対する一次治療としてのBTK阻害薬イムブルビカ+BCL-2阻害薬ベネトクラクス併用療法、6サイクル投与後までに微小残存病変(MRD)陰性率77%を示す 2018-07-04UTC09:26:37+0000 この記事の3つのポイント
・CAPTIVATE試験とは、慢性リンパ性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者に対する一次治療としてBTK阻害薬であるイムブルビカ+BCL-2阻害薬であるベネトクラクス併用療法有効性安全性を検証したII相試験である
・本試験の主要評価項目である微小残存病変MRD)陰性率はイムブルビカ+ベネトクラクス併用療法を6サイクル投与後で77%、12サイクル投与後で86%、15サイクル投与後で93%であった
・イムブルビカ+ベネトクラクス併用群で多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下痢、好中球減少症、吐き気、倦怠感などであった。

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、慢性リンパ性白血病(CLL)患者に対する一次治療としてのBTK阻害薬であるイブルチニブ(商品名イムブルビカ;以下イムブルビカ)+BCL-2阻害薬であるベネトクラクス併用療法の有効性を検証した第II相のCAPTIVATE試験(NCT02910583)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer Center・William G. Wierda氏らにより公表された。

CAPTIVATE試験とは、慢性リンパ性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者(N=164人)に対する一次治療として28日を1サイクルとして1日1回イムブルビカ420mg単剤療法を3サイクル投与後、1日1回ベネトクラクス20mg~400mg併用療法を12サイクル以上投与し、主要評価項目としてフローサイトメトリーを用いて腫瘍細胞の検出が0.01%未満として定義された微小残存病変(MRD)陰性率を検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値58歳(28-69歳)。病期ステージIII/IVは32%(N=53人)。遺伝子異常はdel17pが15%(N=25人)、del11qが18%(N=29人)、IGHV遺伝子変異陰性60%(N=99人)。 リンパ節の最長径5cm以上が32%(N=53人)、10cm以上が3%(N=5人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である微小残存病変(MRD)陰性率はイムブルビカ+ベネトクラクス併用療法を6サイクル投与後の患者群(N=30人)で77%、12サイクル投与後の患者群(N=14人)で86%、15サイクル投与後の患者群(N=14人)で93%であった。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はイムブルビカ単剤群21%(N=35人)、ベネトクラクス単剤群13%(N=21人)、イムブルビカ+ベネトクラクス併用群21%(N=34人)であった。なお、イムブルビカ+ベネトクラクス併用群で多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下痢、好中球減少症、吐き気、倦怠感などであった。

以上のCAPTIVATE試験の結果よりWilliam G. Wierda氏らは以下のように結論を述べている。”慢性リンパ性白血病患者に対する一次治療としてのイムブルビカ+ベネトクラクス併用療法は高い微小残存病変(MRD)陰性率を得ることができ、忍容性もそれぞれの薬剤で確認されている有害事象(AE)と同様でした。”

Phase 2 CAPTIVATE results of ibrutinib (ibr) plus venetoclax (ven) in first-line chronic lymphocytic leukemia (CLL).(ASCO 2018, Abstract No.7502)

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働くがん患者支援浸透せず 長野県内企業78%「制度なし」 https://oncolo.jp/pick-up/news2110 https://oncolo.jp/pick-up/news2110 働くがん患者支援浸透せず 長野県内企業78%「制度なし」 2018-07-04UTC09:00:15+0000 日本人の2人に1人ががんになり、治療しながら働く従業員が増える中、「短時間勤務」や「在宅勤務」など、こうした従業員が利用できる社内支援制度を設けていない県内企業が8割近くに上ることが、信濃毎日新聞社の経済アンケートで分かった。

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https://goo.gl/TQpw9j

ニュース選定者:中島 香織
信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/

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ノバルティス、再発・難治性DLBCLの成人患者さんを対象とした「CTL019」のJULIET試験で1年を超える奏効の持続を示す https://oncolo.jp/news/20180704kn https://oncolo.jp/news/20180704kn ノバルティス、再発・難治性DLBCLの成人患者さんを対象とした「CTL019」のJULIET試験で1年を超える奏効の持続を示す 2018-07-04UTC08:38:11+0000 2018年6月16日、スイス・バーゼル発 – ノバルティスは、再発・難治性(r/r)びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の成人患者さんにCTL019(米国における製品名:「Kymriah®」、国際一般名: tisagenlecleucel)を投与した場合に持続的な奏効が達成可能であることを示すピボタルJULIET臨床試験の14カ月の結果を発表した。

3カ月以上のフォローアップ、または早期中止となった患者さん93例において、全奏効率ORR)は52%(95%信頼区間[CI]、41%~62%)であった1

患者さんの40%が完全奏効(CR)、12%が部分奏効(PR)を達成した。

3カ月時点でCRを達成した患者さんのうち、83%が12カ月時点でもCRを維持し、奏効の持続期間の中央値は未到達であったことから、奏効の持続性が示された。

これらのデータは、第23回欧州血液学会(EHA)年次総会において口頭発表された(アブストラクト# S799;6月16日土曜日11:30AM CEST)1

重要かつ革新的な治療選択肢

最新のJULIET試験データ解析の筆頭著者であるドイツ、ケルン大学病院内科(Department of Internal Medicine, University Hospital of Cologne)のピーター・ボルヒマン医師(Peter Borchmann, MD)は次のように述べている。
「かつては予後不良であった進行中悪性度リンパ腫の患者さんが、今はたった1回の治療で持続的寛解に至る可能性があります。これは、これまで想像もできなかった革新的な進歩です。JULIET試験の14カ月のデータにより、私たちは、CTL019が再発・難治性DLBCL患者さんの転帰を再定義する必要があるほどの変化だととらえています」。

JULIET試験では、患者さんが最初に奏効(n=48)を得てから12カ月後の無再発率は65%(95% CI、49%~78%)であった。

実際、PRを達成した患者さんの54%(13/24)がCRに改善し、このデータには9~12カ月の間に改善した2例が含まれている。

CRを達成した患者さんの全生存期間OS)の中央値は未到達であった(95% CI、17.9~NE)。

輸注を受けた全患者さん(n=111)の12カ月時点のOS率は49%、OSの中央値は11.7カ月であった(95% CI、6.6~NE)。

輸注からデータカットオフまでの期間の中央値は14カ月で、輸注からの最長期間は23カ月であった。

データカットオフ時点で、CTL019投与後に奏効を示し、その後に幹細胞移植に進んだ患者さんはいなかった1

ノバルティス・オンコロジー事業部グローバル医薬品開発の責任者であるサミット・ヒラワット医師(Samit Hirawat, MD)は次のように述べている。

「JULIET試験のこれらの結果は、進行したDLBCL患者さんにおいて、CTL019が輸注後1年以上にわたり奏効が持続する強力な有効性と、予測可能で一貫した安全性プロファイルを有することを示し続けています。ノバルティスは、この重要かつ革新的な治療選択肢を世界中のより多くの患者さんにお届けすることに全力で取り組みます」。

CTL019の輸注後8週間以内に、サイトカイン放出症候群CRS)の厳密な評価尺度であるPennグレーディングスケールで定義されたグレード3/4のCRSが患者さんの22%で報告された(14%はグレード3、8%はグレード4)。

患者さんの15%において、CRS治療のためにトシリズマブが投与された。

これにはグレード2のCRS患者さんのうちの3%、グレード3のCRS患者さんのうちの50%が含まれている。

CRSはCAR-T細胞医療の既知の合併症で、遺伝子改変された細胞が患者さんの体内で活性化されたときに起こる可能性がある。

多施設共同国際試験の中で、CRSは、事前にCRS治療アルゴリズム実施に関する施設教育を行うことで、管理された。

脳浮腫による死亡は報告されなかった1

本解析で、患者さんの12%にグレード3/4の神経学的有害事象が認められたが、これらは支持療法によって管理された。

28日以上続くグレード3/4の血球減少症、グレード3/4の感染症、グレード3/4の発熱性好中球減少症がそれぞれ患者さんの32%、20%、15%で認められた1

ペンシルベニア大学(Penn)ペレルマン医学大学院の慢性リンパ性白血病/リンパ腫臨床治療研究のロバート・マルガリータ・ルイ-ドレフュス教授で、アブラムソンがんセンターのリンパ腫プログラム代表も務めるステファン・J・シュスター医師(Stephen J. Schuster, MD)は、次のように述べている。

「多施設共同国際試験であるJULIET試験におけるDLBCL患者さんの追跡調査において、CTL019の輸注後1年以上も奏効が維持されていることを大変うれしく思います。この結果は、ペンシルベニア大学で行われたパイロット試験で見られた持続的な奏効と一致しています。引き続き、寛解の状態を維持する患者さんの経過を観察し続けることを楽しみにしています」。

ベースラインの臨床および検査パラメーター、用量および細胞動態との関係も含めて、重度のCRSおよび神経学的事象を詳細に特徴付けて予測するための解析も発表された。

輸注前に50例の患者さんが治験を中止し、その大半は疾患の急激な増悪または臨床状態の悪化が理由であった。
これは、r/r DLBCLの急性かつ進行性の性質を反映している。
登録した患者さん165例のうち12例(7.3%)は、十分な量のCAR-T細胞を製造できなかったために輸注を受けることができなかった。

2018年5月に、JULIET試験のデータに基づいて、DLBCL、高悪性度B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫から生じたDLBCLなど、2ライン以上の全身療法を行った後のr/r 大細胞型B細胞リンパ腫の成人患者さんの治療を適応として、CTL019は米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得した。

CTL019は、中枢神経系原発リンパ腫患者さんの治療としての承認は取得していない。

欧州医薬品庁(EMA)は、r/r B細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)の小児および若年成人患者さんならびにr/r DLBCLの成人患者さんの治療に関して、CTL019の販売承認申請(MAA)を評価中である。

日本では2018年4月に、25歳以下の再発・難治性ALL、および成人の再発・難治性DLBCLの治療を対象として、製造販売承認申請を行なった。

最新のJULIET試験

JULIET試験は、r/r DLBCL成人患者さんを対象として初めて行われたCTL019の多施設共同国際登録試験である。

ペンシルベニア大学の研究者らが主導するJULIET試験は、DLBCLにおけるCAR-T細胞医療を評価するために、最大かつ唯一、世界規模で行われた治験で、米国、カナダ、オーストラリア、日本、およびオーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、ノルウェー、オランダを含む欧州全域にわたる10カ国27施設から患者さんを登録した。

2012年に、ノバルティスとペンシルベニア大学は、がん治療を探求しCTL019を含むCAR-T細胞医療の研究・開発を進め製品化するための国際的な協力契約を結んだ。

DLBCLについて

DLBCLはリンパ系のがんである非ホジキンリンパ腫(NHL)の最もよく見られる病型で、世界的に見てNHLの全症例の最大で40%を占める2

2016年には米国で推定27,650人の患者さんが新たにDLBCLと診断された3

欧州におけるDLBCLの年間の罹患率は10万人あたり約3.8人で、罹患率は年齢とともに増加し、欧州の地域によって著しく異なっている4

DLBCL患者さんの約3分の1は一次治療後に再発している4

DLBCLと診断された患者さんのうち、約10%は難治性で、r/r DLBCLの患者さんの約75%はASCTに適さない2,5

再発した患者さんや初期治療に反応を示さない患者さんでは、持続的な奏効が得られる治療選択肢は限られており、難治性(自家造血幹細胞移植後の早期再発を含む)DLBCLの患者さんの平均余命の中央値が約6カ月という報告がある6

CTL019の製造について

CTL019は、ニュージャージー州モリスプレーンズにあるノバルティスの施設で、患者さん自身の細胞を使って個々の患者さんにあわせて製造される。

ノバルティスは、世界規模で、個別化された治療法に対応できる包括的で信頼性の高い製造・供給チェーンの基盤を設計している。

この製造プロセスでは、患者さんから採取・分離した白血球細胞を凍結保存することで、世界中で治療を担当する医師や医療機関が一人ひとりの患者さんの状態に基づいてCTL019の治療を柔軟に開始できるようにしている。
ノバルティスはCAR-T製造における豊富な経験から、製品の再現性が証明されている。

ノバルティスは11カ国300人以上の患者さんにCAR-T細胞を製造してきた。

CTL019(tisagenlecleucel)に関する米国の重要な安全性情報

CTL019は、サイトカイン放出症候群(CRS)や神経毒性など、重症または生命を脅かす副作用を誘発することがある。

CRSの患者さんは、呼吸困難、発熱(100.4°F/38°C以上)、悪寒/悪寒による震え、重症の悪心、嘔吐および下痢、重症の筋肉痛または関節痛、重度の低血圧またはめまい/ふらつきなどの症状を起こすことがある。

CRSのために入院を余儀なくされたり、他の薬での治療が行われたりすることがある。

神経毒性を発症した患者さんでは、意識レベルの変化や低下、頭痛、せん妄、混乱、動揺、不安、発作、言語能力や理解力の低下、平衡感覚障害などの症状が生じることがある。

CRSや神経毒性の兆候および症状が現れた場合は直ちに担当医師に連絡するか、救急医療施設を受診するよう患者さんに助言する必要がある。

CRSおよび神経毒性のリスクがあることから、CTL019 REMSと呼ばれるリスク評価および軽減戦略(REMS)に基づく限定的なプログラムを通してのみ、CTL019は投与される。

CTL019投与後に、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応が起こる場合がある。

CTL019の投与後に、生命を脅かす感染症のリスクが高まり、死に至ることがある。

発熱、悪寒、または感染症の兆候や症状が現れたら、直ちに担当医師に連絡するよう患者さんに助言する必要がある。

1種類以上の血液細胞(赤血球、白血球、または血小板)の数が少なくなる、血球減少(血球減少症)が長期的に起こる場合がある。

CTL019投与後は、担当医師が血液検査を行ってすべての血球数を確認する。

発熱、疲労、あざまたは出血が現れたら、直ちに担当医師に報告するよう患者さんに助言する必要がある。

血液中の免疫グロブリン(抗体)値が低く感染のリスクが上昇する、低ガンマグロブリン血症を起こす場合がある。

CTL019投与後に低ガンマグロブリン血症の発生が予想されるため、CTL019投与後は無期限に、免疫グロブリンの補充が必要になることがある。

生ワクチンの接種を受ける患者さんは、接種の前にCTL019による治療を受けていることを医師に伝える必要がある。

二次がんやがんの再発の可能性があるため、CTL019による治療後は、医師が生涯にわたって患者さんを診察することになる。

治療により、眠気、混乱、虚弱、めまい、発作など、記憶および身体調節に一時的な問題が生じる場合があるため、患者さんはCTL019の投与後8週間は、運転、重機の操作、あるいは危険な活動は避ける。

CTL019の最も一般的な副作用には呼吸困難、発熱(100.4°F/38°C以上)、悪寒/悪寒による震え、混乱、重症の悪心、嘔吐および下痢、重症の筋肉痛または関節痛、重度の低血圧、めまい/ふらつき、頭痛などがある。
ただし、可能性のあるCTL019の副作用はこれがすべてではない。

患者さんは医師に副作用を報告し、医師に助言を求める必要がある。

女性患者さんに対してCTL019の投与を開始する前に、医師は妊娠検査を行なう。

妊娠または授乳中の女性におけるCTL019の使用に関しては情報がないため、妊娠・授乳中の女性に対するCTL019の投与は推奨されていない。

患者さんは避妊と妊娠について医師に相談が必要である。

患者さんは、医療用医薬品と一般用医薬品、ビタミン剤、ハーブサプリメントを含め、服用しているすべての薬剤について医師に報告する必要がある。

CTL019の投与後は、市販のHIV検査で偽陽性になる可能性があることを患者さんに助言する必要がある。

またCTL019投与後は、血液、臓器、組織および細胞を移植用に提供しないよう患者さんに助言する必要がある。

参照:ノルバティスファーマ株式会社 プレスリリース

参考文献

1.Borchmann P., Tam CS., Jager U., et al. An updated analysis of JULIET, a global pivotal Phase 2 trial of tisagenlecleucel in adult patients with relapsed or refractory (r/r) diffuse large b-cell lymphoma (DLBCL) [abstract]. In: The 23rd Congress of EHA.; June 14-17; Stockholm, Sweden.
2.World Health Organization. Diffuse large B-cell lymphoma. Review of cancer medicines on the WHO list of essential medicines. Available at http://www.who.int/selection_medicines/committees/expert/20/applications/DiffuseLargeBCellLymphoma.pdf. Accessed June 2018.
3.Teras, L., et al. 2016 US lymphoid malignancy statistics by World Health Organization subtypes. CA Cancer J Clin 2016;66:443–459. https://doi.org/10.3322/caac.21357. Accessed June 2018.
4.Tilly, H., et al. Diffuse large B-cell lymphoma (DLBCL): ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis, treatment and follow-up. Annals of Oncology, Volume 26, Issue suppl_5, 1 September 2015, Pages v116–v125, https://doi.org/10.1093/annonc/mdv304. Accessed June 2018.
5.Raut, L., Chakrabarti, P. “Management of relapsed-refractory diffuse large B cell lymphoma.” South Asian J Can, 2014 Jan-Mar; 3(1): 66-70. Accessed June 2018.
6.Crump M, et al. “Outcomes in refractory diffuse large B-cell lymphoma: results from the international SCHOLAR- 1 study”, Blood. 2017 Oct 19;130(16):1800-1808. Available on https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28774879. Accessed June 2018.

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カウボーイズQB、がん患者支援活動の一環でファンに「写真を送って」 https://oncolo.jp/pick-up/news2109 https://oncolo.jp/pick-up/news2109 カウボーイズQB、がん患者支援活動の一環でファンに「写真を送って」 2018-07-04UTC07:00:55+0000 ダラス・カウボーイズのクォーターバック、ダック・プレスコットは、母を結腸がんで亡くして以来、がんに対する啓蒙活動やがん研究への参加、がん患者へのフォローなどといった活動を積極的に行っている。
そんな彼がインスタグラムで一枚の写真を投稿し、ファンに支援を呼びかけた。

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https://goo.gl/8C3vt7

ニュース選定者:中島 香織
スポーティングニュース・ジャパン
https://www.sportingnews.com/jp

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若い世代のがん 患者支援の団体初めて設立 https://oncolo.jp/pick-up/news2108 https://oncolo.jp/pick-up/news2108 若い世代のがん 患者支援の団体初めて設立 2018-07-04UTC05:00:31+0000 患者数が比較的少なく、診療体制が十分に整備されてこなかった若い世代のがん患者の診療や支援体制などの課題を解決する、専門の医師などからなる団体が国内で初めて設立された。

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https://goo.gl/yL3MYp

ニュース選定者:橘 真依
NHK NEWS WEB
https://goo.gl/Uv1nhw

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再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するB細胞成熟抗原(BCMA)標的CAR-T細胞療法bb2121、最良奏効率(BOR)95.5%を示す https://oncolo.jp/news/180704y02 https://oncolo.jp/news/180704y02 再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するB細胞成熟抗原(BCMA)標的CAR-T細胞療法bb2121、最良奏効率(BOR)95.5%を示す 2018-07-04UTC05:00:09+0000 この記事の3つのポイント
・再発難治性多発性骨髄腫患者に対してB細胞成熟抗原(BCMA)を標的にした第2世代CAR-T細胞療法であるbb2121の安全性有効性を検証した用量漸増の第I相試験である
・本試験の主要評価項目である治療関連有害事象(TRAE)は、bb2121によりCAR-T細胞療法特有の有害事象(AE)であるサイトカイン放出症候群CRS)は全グレードで63%、グレード3以上で5%、神経毒性は全グレードで33%、グレード3以上で2%の患者で確認された
・本試験の副次評価項目である用量別の最良奏効率(BOR rate)はbb21212(50×10の6乗)群33.3%、bb21212(150×10の6乗)群57.1%、bb21212(150×10の6乗以上)群95.5%を示し、bb21212の最良奏効率(BOR rate)は用量依存性を示した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するB細胞成熟抗原(BCMA)を標的にした第二世代CAR-T細胞療法であるbb2121の有効性、安全性を検証した第I相試験(NCT02658929)の結果がMassachusetts General Hospital Cancer Center・Noopur Raje氏らにより公表された。

本試験は、再発難治性多発性骨髄腫患者に対して低用量シクロホスファミド300mg/m2+フルダラビン30mg/m2による前処置後にbb2121を投与し、主要評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、副次評価項目として最良奏効率(BOR rate)などを検証した用量漸増の第I相試験である。

なお、本試験は用量漸増コーホート(N=21人)、拡大コーホート(N=22人)の2つのコーホートより成っており、用量漸増コーホートでは腫瘍細胞におけるBCMA発現率50%以上のプロテアソーム阻害剤(PI)、免疫調整剤(IMiDs)を含む3レジメン以上の治療歴のある患者、拡大コーホートでは腫瘍細胞におけるBCMA発現率を問わないダラツムマブ(商品名ダラザレックス)を含む直近治療に抵抗性を示した患者を対象にしている。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は用量漸増コーホート58歳(37-74歳)、拡大コーホート65歳(44-75歳)。性別は男性62%(N=13人)、73%(N=16人)。診断時からの期間中央値は4年(1-16年)、6年(1-36年)。ECOG Performance Statusはスコア0が48%(N=10人)、27%(N=6人)、スコア1が52%(N=11人)、72%(N=16人)。遺伝子異常(del(17p),t(4;14),t(14;16))を有する患者は38%(N=8人)、41%(N=9人)。前治療歴中央値は7レジメン(3-14レジメン)、8レジメン(2-23レジメン)。自家造血幹細胞移植歴は100%(N=21人)、86%(N=19人)。

以上の背景を有する患者に対する主要評価項目である治療関連有害事象(TRAE)発症率の結果は下記の通りである。bb2121投与により、CAR-T細胞療法特有の有害事象(AE)であるサイトカイン放出症候群(CRS)は全グレードで63%(N=27人)、グレード3以上で5%(N=2人)、神経毒性は全グレードで33%(N=14人)、グレード3以上で2%(N=1人)の患者で確認され、致死的なサイトカイン放出症候群、神経障害は認められなかった。

また、その他の治療関連有害事象(TRAE)としては全グレードの好中球減少症は81%(N=35人)、血小板減少症は61%(N=26人)、貧血は56%(N=24人)、感染症61%(N=26人)の患者で確認された。

副次評価項目である最良奏効率(BOR rate)は下記の通りである。用量別の最良奏効率(BOR rate)はbb21212(50×10の6乗)群33.3%、bb21212(150×10の6乗)群57.1%、bb21212(150×10の6乗以上)群95.5%を示し、最良奏効率(BOR rate)は用量依存性であった。また、BCMA発現率別の最良奏効率(BOR rate)はBCMA低発現群100%、BCMA高発現群91%を示し、最良奏効率(BOR rate)はBCMA発現とは関連がなかった。

無増悪生存期間PFS)中央値はbb21212(50×10の6乗)群で2.7ヶ月、bb21212(150×10の6乗以上)群で11.8ヶ月であった。また、微小残存病変MRD)評価可能であった患者(N=16人)全てでMRD陰性が確認され、その患者における無増悪生存期間(PFS)中央値は17.7ヶ月であった。

以上の第I相試験の結果よりNoopur Raje氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性多発性骨髄腫患者に対するB細胞成熟抗原(BCMA)を標的にした第二世代CAR-T細胞療法である用量150×10の6乗以上のbb2121は最良奏効率(BOR rate)95.5%を示し、無増悪生存期間(PFS)中央値11.8ヶ月を示しました。また、用量800×10の6乗以上のbb2121により発症したサイトカイン放出症候群の大半はグレード1、2であり支持療法により管理可能でした。”

bb2121 anti-BCMA CAR T-cell therapy in patients with relapsed/refractory multiple myeloma: Updated results from a multicenter phase I study.(ASCO 2018, Abstaract No.8007)

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国がんと日本BD、新たながん免疫治療法の実現に向け共同研究契約を締結 https://oncolo.jp/pick-up/news2107 https://oncolo.jp/pick-up/news2107 国がんと日本BD、新たながん免疫治療法の実現に向け共同研究契約を締結 2018-07-04UTC02:45:24+0000 国立がん研究センターは6月27日、日本ベクトン・ディッキンソンとの共同研究契約を締結したと発表した。
がん治療を大きく転換する可能性を秘めた治療法として、「免疫チェックポイント阻害剤」における効果予測の実現を目指すという。

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https://news.mynavi.jp/article/20180629-657365/

ニュース選定者:小澤 信与
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/

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難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対する抗CD19 CAR-T細胞療法薬axicabtagene ciloleucel、最良奏効率(BOR)82%を示す https://oncolo.jp/news/180704y01 https://oncolo.jp/news/180704y01 難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対する抗CD19 CAR-T細胞療法薬axicabtagene ciloleucel、最良奏効率(BOR)82%を示す 2018-07-04UTC00:46:33+0000 この記事の3つのポイント
・ZUMA-1試験とは、難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対して抗CD19 CAR-T細胞療法薬であるaxicabtagene ciloleucelの有効性安全性などを検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である最良奏効率(BOR rate)は完全奏効率(CR rate)は58%を含む82%を示し、また最良奏効(BOR)を達成した患者における奏効持続期間(DOR)中央値は11.1ヶ月であった
・axicabtagene ciloleucel投与によりグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は97%、CAR-T細胞療法特有の有害事象(AE)であるグレード3以上のサイトカイン放出症候群CRS)は12%、神経毒性は29%の患者で確認された

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、難治性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL/PMBCL/TFL)患者に対する抗CD19 CAR-T細胞療法薬であるaxicabtagene ciloleucelの有効性、安全性などを検証した第II相のZUMA-1試験(NCT02348216)の結果がMoffitt Cancer Center・Frederick Lundry Locke氏らにより公表された。

ZUMA-1試験とは、難治性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL/PMBCL/TFL)患者(N=101人,DLBCL=77人,PMBCL/TFL=24人)に対して低用量シクロホスファミド500mg/m2+フルダラビン30mg/m2による前処置後にaxicabtagene ciloleucelを2×10の6乗細胞/kg投与し、主要評価項目として最良奏効率(BOR rate)、副次評価項目として全生存期間OS)、安全性などを検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は58歳(23-76歳)。性別は男性67%(N=68人)。EGOG performance statusはスコア1が58%(N=59人)。病期ステージIII/IV期が85%(N=86人)。前治療歴は3レジメン以上が69%(N=70人)。

以上の背景を有する患者に対する観察期間中央値15.4ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である最良奏効率(BOR rate)は82%を示し、完全奏効率(CR rate)は58%を示した。また、最良奏効(BOR)を達成した患者における奏効持続期間(DOR)中央値は11.1ヶ月(95%信頼区間:3.9ヶ月-未到達)であった。

奏効までの期間(TTR)中央値は最良奏効(BOR)を達成した群1.0ヶ月(95%信頼区間:0.8-24.8ヶ月)、完全奏効(CR)を達成した群1.0ヶ月(95%信頼区間:0.8-12.3ヶ月)であった。なお、部分奏効(PR)を達成した患者の41%(N=18/44人)が遅れて完全奏効(CR)に至った。

また、投与3ヶ月以内に最良奏効率(BOR rate)を達成した患者における無増悪生存率(PFS rate)は下記の通りである。6ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は部分奏効(PR)群(N=9人)で78%(95%信頼区間:36%-94%)、完全奏効(CR)群(N=42人)で88%(95%信頼区間:74%-95%)、9ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は部分奏効(PR)群で78%(95%信頼区間:36%-94%)、完全奏効(CR)群で83%(95%信頼区間:68%-92%)、12ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は部分奏効(PR)群で78%(95%信頼区間:36%-94%)、完全奏効(CR)群で79%(95%信頼区間:63%-88%)を示し、axicabtagene ciloleucel投与後3カ月以内に最良奏効(BOR)が得られた患者では1年後も約80%で効果が持続した。

一方の安全性として、axicabtagene ciloleucelにより全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は100%(N=101人)、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は97%(N=98人)の患者で確認された。なお、CAR-T細胞療法特有の有害事象(AE)であるグレード3以上のサイトカイン放出症候群(CRS)は12%(N=12人)、神経毒性は29%(N=29人)の患者で確認された。

以上のZUMA-1試験の結果よりFrederick Lundry Locke氏らは以下のように結論を述べている。”難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対する抗CD19 CAR-T細胞療法薬であるaxicabtagene ciloleucelは完全奏効率(CR rate)は58%を含む、最良奏効率(BOR rate)82%を示しました。また、投与後3カ月以内に最良奏効(BOR)が得られた患者では1年後も約80%で効果が持続する結果より、長期寛解の指標になる可能性が示唆されました。”

Durability of response in ZUMA-1, the pivotal phase 2 study of axicabtagene ciloleucel (Axi-Cel) in patients (Pts) with refractory large B-cell lymphoma.(ASCO 2018. Abstract No.3003)

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再発難治性濾胞性リンパ腫(FL)またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対する標準化学療法+抗CD79b抗体薬物複合体Polatuzumab Vedotin、DLBCL患者に対しては有効である https://oncolo.jp/news/180703y03 https://oncolo.jp/news/180703y03 再発難治性濾胞性リンパ腫(FL)またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対する標準化学療法+抗CD79b抗体薬物複合体Polatuzumab Vedotin、DLBCL患者に対しては有効である 2018-07-03UTC08:53:17+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は再発難治性濾胞性リンパ腫またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対してトレアキシン+リツキサン±Polatuzumab Vedotinの有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である独立評価委員会のPET評価による濾胞性リンパ腫患者における完全奏効率(CR rate)はPolatuzumab Vedotin投与群69%に対して非投与群63%であった
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者における無増悪生存期間PFS)中央値はPolatuzumab Vedotin投与群6.7ヶ月に対して非投与群2.0ヶ月、Polatuzumab Vedotin投与群で病勢進行または死亡のリスクを69%統計学的有意に減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、再発難治性濾胞性リンパ腫(FL)またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対するベンダムスチン(商品名トレアキシン;以下トレアキシン)+リツキシマブ(商品名リツキサン;以下リツキサン)±抗CD79b抗体薬物複合体であるPolatuzumab Vedotin(DCDS4501A)併用療法の有効性を比較検証した第II相試験(NCT02257567)の結果がUniversity of British Columbia・Laurie Helen Sehn氏らにより公表された。

本試験は、再発難治性濾胞性リンパ腫(N=80人)またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者(N=80人)に対して21日(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)または28日(濾胞性リンパ腫)を1サイクルとして1日目、2日目にトレアキシン90mg/m2+1日目にリツキサン375mg/m2併用療法に1日目にPolatuzumab Vedotin 1.8 mg/kgをそれぞれ6サイクル投与する群(N=39人,N=40人)、投与しない群(N=41人,N=40人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として独立評価委員会のPET評価による完全奏効率(CR rate)を比較検証した第II相試験である。

本試験に登録された濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の患者背景はそれぞれ下記の通りである。年齢中央値はPolatuzumab Vedotin投与群の濾胞性リンパ腫患者で65歳(43-74歳)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者で67歳(33-86歳)に対して、非投与群の濾胞性リンパ腫患者で63歳(39-80歳)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者で71歳(30-84歳)。

性別は男性54%(N=21人)、70%(N=28)に対して男性44%(N=18人)、63%(N=25)。ECOG Performance Statusはスコア0-1が92%(N=35人)、83%(N=34人)に対して88%(N=36人)、78%(N=31人)、スコア2が8%(N=3人)、15%(N=6人)に対して12%(N=5人)、20%(N=8人)。

病期ステージIII/IVが85%(N=33人)、85%(N=34人)に対して83%(N=34人)、90%(N=36人)。バルキー病変(7.5cm以上)ありが15%(N=6人)、25%(N=10人)に対して12%(N=5人)、38%(N=15人)。節外病変ありが46%(N=18人)、68%(N=27人)に対して59%(N=24人)、73%(N=29人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である濾胞性リンパ腫患者における独立評価委員会のPET評価による完全奏効率(CR rate)はPolatuzumab Vedotin投与群69%(N=27人)に対して非投与群63%(N=26人)であった。

なお、1年無増悪生存率(PFS)はPolatuzumab Vedotin投与群84%に対して非投与群72%、1年全生存率(OS)はPolatuzumab Vedotinを投与する群89%に対して非投与群90%であった。

また、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者における無増悪生存期間(PFS)中央値はPolatuzumab Vedotin投与群6.7ヶ月(95%信頼区間:4.9-11.1ヶ月)に対して非投与群2.0ヶ月(95%信頼区間:1.5-3.7ヶ月)、Polatuzumab Vedotin投与群で病勢進行または死亡のリスクを69%統計学的有意に減少(ハザード比:0.31,95%信頼区間:0.18-0.55,P<0,0001)した。

全生存期間(OS)中央値はPolatuzumab Vedotin投与群11.8ヶ月(95%信頼区間:9.5ヶ月-未到達)に対して非投与群4.7ヶ月(95%信頼区間:3.7-8.3ヶ月)、Polatuzumab Vedotin投与群で死亡のリスクを65%統計学的有意に減少(ハザード比:0.35,95%信頼区間:0.19-0.67,P=0,0008)した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は下記の通りである。好中球減少症はPolatuzumab Vedotin投与群40%(N=31人)に対して非投与群26%(N=21人)、感染症は19%(N=15人)に対して16%(N=13人)、血小板減少症は18%(N=14人)に対して15%(N=12人)、貧血は18%(N=14人)に対して6%(N=5人)、発熱好中球減少症は12%(N=9人)に対して5%(N=4人)。

以上の第II相試験の結果よりLaurie Helen Sehn氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性濾胞性リンパ腫またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対するトレアキシン+リツキサン併用療法に抗CD79b抗体薬物複合体であるPolatuzumab Vedotinの上乗せする治療は忍容性に問題はありませんでした。一方、有効性は濾胞性リンパ腫患者では確認されず、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者では主要評価項目である完全奏効率(CR rate)をはじめ良好な結果を示しました。”

Randomized phase 2 trial of polatuzumab vedotin (pola) with bendamustine and rituximab (BR) in relapsed/refractory (r/r) FL and DLBCL.(ASCO 2018, Abstract No.7507)

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治療歴のある進行再発子宮頸がんおよび子宮体がん患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ単剤療法、客観的奏効率(ORR)は子宮頸がん群で25%、子宮体がん群で23%を示す https://oncolo.jp/news/180703y02 https://oncolo.jp/news/180703y02 治療歴のある進行再発子宮頸がんおよび子宮体がん患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ単剤療法、客観的奏効率(ORR)は子宮頸がん群で25%、子宮体がん群で23%を示す 2018-07-03UTC05:06:45+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は1レジメン以上の化学療法歴のある進行再発子宮頸がんおよび子宮体がん患者に対して抗PD-1抗体薬であるオプジーボ単剤療法の有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)は子宮頸がん群で25%、子宮体がん群で23%であった
・本試験の副次評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値は子宮頸がん群5.6ヶ月、子宮体がん群3.4ヶ月であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、治療歴のある進行再発子宮頸がんおよび子宮体がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)単剤療法のの有効性と安全性を検証する第II相試験(JapicCTI-163212)の結果が埼玉医科大学国際医療センター・長谷川 幸清氏らにより公表された。

本試験は、1レジメン以上の化学療法歴のある進行再発子宮頸がん(N=20人)および子宮体がん患者(N=23人)に対して2週間に1回オプジーボ240mg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、6ヶ月全生存率(OS rate)などを検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は子宮頸がん、子宮体がんそれぞれ下記の通りである。年齢中央値は子宮頸がん群で50歳(32-68歳)、子宮体がん群で58歳(33-74歳)。ECOG Performance Statusはスコア0が75%(N=15人)、83%(N=19人)、スコア1が25%(N=5人)、17%(N=4人)。病期ステージIIIが5%(N=1人)、0%、ステージIVが35%(N=7人)、44%(N=10人)、再発が60%(N=12人)、57%(N=13人)。

子宮頸がんの種類は扁平上皮がん70%(N=14人)、腺がん25%(N=5人)、腺扁平上皮がん5%(N=1人)。子宮体がんの種類は子宮内膜腺がん65%(N=15人)、漿液性腺がん22%(N=5人)、子宮部癌肉腫9%(N=2人)など。治療歴は2レジメン未満45%(N=9人)、17%(N=4人)、2レジメン35%(N=7人)、39%(N=9人)、3レジメン以上20%(N=4人)、44%(N=10人)。放射線治療歴はあり85%(N=17人)、17%(N=4人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は子宮頸がん群で25%(80%信頼区間:13%-42%,N=5人)、子宮体がん群で23%(80%信頼区間:12%-38%,N=5人)であった。なお、病勢コントロール率DCR)は子宮頸がん群で75%(80%信頼区間:59%-87%,N=15人)、子宮体がん群で68%(80%信頼区間:52%-81%,N=15人)であった。

なお、客観的奏効率(ORR)のサブグループ解析の結果は下記の通りである。PD-L1発現別では、PD-L1陽性子宮頸がん群では33%(80%信頼区間:17%-53%)、PD-L1発現陰性子宮頸がん群では0%(80%信頼区間:0%-37%)、PD-L1発現陽性子宮体がん群では25%(80%信頼区間:7%-54%)、PD-L1発現陰性子宮体がん群では21%(80%信頼区間:8%-42%)。

組織型別では、子宮頸がんの扁平上皮がん群28.6%(N=4/14人)、腺扁平上皮がん16.7%(N=1/16人)、子宮体がんの子宮部癌肉腫群0%(N=0/2人)であった。なお、子宮体がんのマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)群100%(80%信頼区間:32%-100%,N=2/2人)、マイクロサテライト不安定性のない(MSS)群0%(N=0/6人)であった。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は子宮頸がん群5.6ヶ月(80%信頼区間:2.8-7.1ヶ月)、子宮体がん群3.4ヶ月(80%信頼区間:2.0-5.4ヶ月)であった。また、6ヶ月全生存率(OS rate)は子宮頸がん群84%(80%信頼区間:70%-92%)、子宮体がん群73%(80%信頼区間:58%-83%)であった。

一方の安全性として、グレード3から4の治療関連有害事象(TRAE)発症率は子宮頸がん群20%(N=4人)、子宮体がん群17%(N=4人)であり、その内訳はそれぞれ下記の通りである。子宮頸がん群ではリパーゼ上昇5%(N=1人)、皮疹5%(N=1人)、γ -GTP上昇5%(N=1人)、子宮体がん群ではリパーゼ上昇4%(N=1人)、CPK上昇4%(N=1人)。以上のようにこれまでに報告されているオプジーボの治療関連有害事象(TRAE)と比較して変わりはなかっった。

以上の第II相試験の結果より長谷川 幸清氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のある進行再発子宮頸がんおよび子宮体がん患者に対するオプジーボ単剤療法は有用性があり、忍容性も特に問題はありません。また、子宮頸がんではPD-L1発現率、子宮体がんではマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)がオプジーボの有効性を予測できるバイオマーカーになり得る可能性が示唆されました。”

Efficacy and safety of nivolumab (Nivo) in patients (pts) with advanced or recurrent uterine cervical or corpus cancers.(ASCO 2018, Abstract No.5594)

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【第5回 皮膚がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 https://oncolo.jp/event/oos_5_movie https://oncolo.jp/event/oos_5_movie 【第5回 皮膚がん】大阪オンコロジーセミナーMeeting the Cancer Experts:動画公開 2018-07-03UTC03:00:54+0000 2018年5月11日(金)に認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構・7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン・がん情報サイト「オンコロ」が連携し第5回皮膚がんセミナーを開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

セミナー動画

開会挨拶

[司会] がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネジャー 柳澤 昭浩
[開会挨拶] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生

講演


[講師] 大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科 爲政 大幾 先生

ディスカッション


[講師] 大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科 爲政 大幾 先生
[司会] がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネジャー 柳澤 昭浩
[解説] 近畿大学医学部 内科学教室 腫瘍内科部門 教授 中川 和彦 先生
認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 事務局長 武田 晃司

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前治療歴のある進行再発上皮性卵巣がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、全奏効率(ORR)は8%とあまり高くない https://oncolo.jp/news/180703y01 https://oncolo.jp/news/180703y01 前治療歴のある進行再発上皮性卵巣がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、全奏効率(ORR)は8%とあまり高くない 2018-07-03UTC00:35:53+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-100試験とは、前治療歴のある進行再発上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法の有効性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である全奏効率ORR)は患者全体で8%、コーホートA群で7.4%、コーホートB群で9.9%であった
・本試験の副次評価項目である病勢コントロール率DCR)は患者全体で37.2%、コーホートA群で37.2%、コーホートB群で37.4%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、進行再発上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性、安全性を検証した第II相のKEYNOTE-100試験(NCT02674061)の中間報告がDana-Farber Cancer Institute・Ursula A. Matulonis氏らにより公表された。

KEYNOTE-100試験とは、前治療歴のある進行再発上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん患者(N=376)に対して3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として全奏効率(ORR)、PD-L1発現レベルに準じた全奏効率(ORR)、副次的評価項目として奏効持続期間(DOR)、病勢コントロール率(DCR)、安全性などを検証した第II相試験である。なお、PD-L1の発現レベルはCPS(=【[PD-L1陽性の腫瘍細胞+リンパ球+マクロファージ数]/全細胞数】×100) により測定している。

また、本試験は下記の2コーホートに分かれている。コーホートA(N=285人)では前治療歴3レジメン以下の化学療法の前治療歴があり、前回プラチナ製剤による治療終了後から再発治療開始までの期間(PFI)または前回化学療法終了後から再発治療開始までの期間(TFI)が3カ月以上~12カ月までの進行再発上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん患者を対象にしている。

コーホートB(N=91人)では前治療歴4~6ラインの化学療法の前治療歴があり、前回プラチナ製剤による治療終了後から再発治療開始までの期間(PFI)または前回化学療法終了後から再発治療開始までの期間(TFI)が3ヶ月以上の進行再発上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん患者を対象にしている。

本試験に登録された全体の患者背景は下記の通りである。年齢中央値61歳(25-89歳)。ECOG Performance Statusはスコア0が64%(N=242人)、スコア1が36%(N=134人)。卵巣がんの種類は高悪性度漿液性腺がん(HGSC)75%(N=283人)、類内膜腺がん7%(N=28人)、低悪性度漿液性腺がん(LGSC)6%(N=21人)、卵巣明細胞腺がん5%(N=19人)、その他12%(N=25人)。

前治療歴は1レジメン23%(N=85人)、2レジメン32%(N=121人)、3レジメン21%(N=79人)、4レジメン11%(N=42人)、5レジメン以上13%(N=49人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である全奏効率(ORR)は患者全体で8%(95%信頼区間:5.4%-11.2%)、コーホートAで7.4%(95%信頼区間:4.6%-11.0%)、コーホートBで9.9%(95%信頼区間:4.6%-17.9%)であった。

また、奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)が患者全体で1.9%(N=7人)、コーホートAで1.7%(N=5人)、コーホートAで2.2%(N=2人)、部分奏効(PR)が患者全体で6.1%(N=23人)、コーホートAで5.6%(N=16人)、コーホートAで7.7%(N=7人)であった。

もう1つの主要評価項目であるPD-L1の発現レベルに準じたCPS1未満群、CPS1以上群、CPS10以上群の全奏効率(ORR)は下記の通りである。コーホートAのCPS1未満群(N=107人)で3.7%(95%信頼区間:1.0%-9.3%)、CPS1以上群(N=147人)で10.2%(95%信頼区間:5.8%-16.3%)、CPS10以上群(N=60人)で16.7%(95%信頼区間:8.3%-28.5%)であった。

コーホートBのCPS1未満群(N=34人)で8.8%(95%信頼区間:1.9%-23.7%)、CPS1以上群(N=50人)で10.0%(95%信頼区間:3.3%-21.8%)、CPS10以上群(N=22人)で18.2%(95%信頼区間:5.2%-40.3%)であった。

以上のPD-L1の発現レベルに準じた全奏効率(ORR)の結果より、コーホートA、コーホートBともにCPS10以上群で奏効率は良好であり、また完全奏効(CR)が確認された7例全てがCPS10以上であった。

副次評価項目である病勢コントロール率(DCR)は患者全体で37.2%(95%信頼区間:32.3%-42.3%)、コーホートAで37.2%(95%信頼区間:31.6%-43.1%)、コーホートBで37.4%(95%信頼区間:27.4%-48.1%)であった。奏効持続期間(DOR)中央値は患者全体で8.2ヶ月(1.8-12.3ヶ月)で、奏効した65.5%の患者で6ヶ月以上の効果が持続していた。

一方の安全性としては、5%以上の患者で確認された全患者群における全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は73.1%(N=275人)で、その内訳は下記の通りである。疲労33.8%(N=127人)、吐き気15.4%(N=58人)、食欲減退10.6%(N=40人)、食欲減退10.6%(N=40人)、甲状腺機能低下症10.6%(N=40人)、下痢10.1%(N=38人)、痒み8.2%(N=31人)、皮膚障害7.2%(N=27人)、嘔吐5.6%(N=21人)、5.3%(N=20人)、関節痛5.3%(N=20人)、甲状腺機能亢進症5.3%(N=20人)であった。

以上のKEYNOTE-100試験の中間報告の結果より、Ursula A. Matulonis氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のある進行再発卵巣がん患者に対するキイトルーダ単剤療法の全奏効率は8%とあまり良好ではなかった。しかし、奏効持続期間(DOR)中央値は8.2ヶ月を示し、奏効を示した65.5%の患者で6カ月以上効果が持続した。”

Antitumor activity and safety of pembrolizumab in patients with advanced recurrent ovarian cancer: Interim results from the phase 2 KEYNOTE-100 study.(ASCO 2018, Abstract No.5511)

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ノバルティスの「タフィンラー」「メキニスト」併用療法、国内における適応拡大承認により、BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫の術後補助療法として使用可能に https://oncolo.jp/news/20180702_4kn https://oncolo.jp/news/20180702_4kn ノバルティスの「タフィンラー」「メキニスト」併用療法、国内における適応拡大承認により、BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫の術後補助療法として使用可能に 2018-07-02UTC22:56:36+0000 ノバルティス ファーマ株式会社は、2018年7月2日、「タフィンラー®カプセル50mg・75mg」(一般名:ダブラフェニブメシル酸塩、以下「タフィンラー」)および「メキニスト®錠0.5mg・2mg」(一般名:トラメチニブ ジメチルスルホキシド付加物、以下「メキニスト」)の併用療法について、BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫の術後補助療法に関する効能又は効果の追加承認を取得した。

「タフィンラー」「メキニスト」併用療法は、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫を効能又は効果として、2016年3月に承認を取得しているが、この度、効能又は効果を「BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫」として承認されたことで、根治切除不能な場合のみでなく、外科的切除後の術後補助療法としても使用が可能となる。

今回の承認は、BRAF V600E/K遺伝子変異を有する再発ハイリスク*の悪性黒色腫患者さんのうち、外科的切除後の患者さん870例(日本人患者5例を含む)を対象に実施した国際共同第Ⅲ相臨床試験(F2301試験、COMBI-AD:第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験)における有効性安全性の評価に基づいている。

この試験では、投与期間を12カ月として、「タフィンラー」(1回150mgを1日2回連日投与)と「メキニスト」(2mgを1日1回連日投与)を併用する群(併用療法群438例)とプラセボ群(432例)を比較。
無再発生存期間(RFS)の解析では、プラセボ群と比較して、併用療法群では再発又は死亡のリスクを53%低下させ、統計学的に有意なRFSの延長が認められた[Kaplan-Meier法で推定したRFSの中央値:併用療法群未到達、プラセボ群16.6カ月、ハザード比0.47(95%信頼区間:0.39-0.58)、層別log-rank検定 p=1.53×10-14]1,2

F2301試験の有害事象は他の試験と一貫しており、安全性における新たな知見は報告されなかった1,2
タフィンラーおよびメキニストの併用投与を受けた患者さんで観察された主な副作用は、発熱(56.1%)、疲労(39.1%)、悪寒(35.6%)等であった1,2

* American Joint Committee on Cancer (AJCC) Melanoma of the Skin Staging version 7に基づく病期IIIa:リンパ節転移1mm超、Ⅲb、Ⅲc

悪性黒色腫について

悪性黒色腫(メラノーマ)は皮膚がんの一種であり、皮膚の色と関係するメラニンをつくるメラノサイト(色素細胞)やほくろの細胞(母斑細胞)が悪性化した腫瘍をさす。
悪性黒色腫は、悪性黒子型、表在拡大型、末端黒子型、結節型の4つに分類される3,4
悪性黒子型は顔面、頸部、手背等、日光に照射されやすい部位に発生することが多く、末端黒子型は足底、手掌や爪部に発生することが多いとされている。
一方で、表在拡大型や結節型は全身どこにでも発生する5

悪性黒色腫の日本国内の患者数は約4,000人6と推定され、日本人にとっては稀ながんである。
2015年の日本における皮膚がんによる死亡者数1,505人のうち、約40%(595人)が悪性黒色腫によるもので7、皮膚がんの中で最も悪性度が高いがんと言われている。

「タフィンラー®」「メキニスト®」併用療法について

BRAF阻害剤「タフィンラー」とMEK阻害剤「メキニスト」は、悪性黒色腫や非小細胞肺がんに関連するRAS/RAF/MEK/ERK経路のセリン・トレオニンキナーゼファミリーの異なるキナーゼ、BRAFおよびMEK1/2をそれぞれ標的とする1,2
「タフィンラー」と「メキニスト」を併用した場合、腫瘍の増殖速度をそれぞれ単剤で用いた場合より抑制することが明らかになっている。

「タフィンラー」「メキニスト」併用療法は、切除不能または転移性のBRAF V600E/K遺伝子変異陽性悪性黒色腫患者さんに対する治療薬として、米国、欧州、オーストラリア、チリ、カナダで承認されている。
また、2018年4月には、米国において、リンパ節への転移があるBRAF V600E/K遺伝子変異陽性の悪性黒色腫患者さんの術後補助療法として承認を取得している。
日本では、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫を効能及び効果として、2016年3月に承認され、同年6月に発売された。
また、「タフィンラー」「メキニスト」併用療法は、BRAF V600遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんの治療薬として、米国では2017年6月に、欧州では2017年3月に、日本では2018年3月に承認されている。

「メキニスト」は、日本たばこ産業株式会社(JT)と京都府立医科大学 酒井敏行教授が共同で見出し、その後グラクソ・スミスクライン社によって開発された。
2015年、ノバルティスは、グラクソ・スミスクライン社のオンコロジー事業買収の一環として、全世界において「メキニスト」を開発、製造、販売する独占的な権利をJTより取得した。

参考文献
1.「タフィンラー」医薬品インタビューフォーム, 2018年6月改訂(第5版)
2. 「メキニスト」医薬品インタビューフォーム, 2018年6月改訂(第5版)
3. [Clark WH Jr, Elder DE, Van Horn M, et al. (1986)] The Biologic Forms of Malignant Melanoma. Hum Pathol;17:443-50.
4.[Clark WH Jr, From L, Bernardino EA, et al. (1969)] The Histogenesis and Biologic Behavior of Primary Human Malignant Melanomas of the Skin. Cancer Res; 29:705-27.
5.独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター 2017
6.独立行政法人統計センター 2015年
7.「がんの統計’16」公益財団法人がん研究振興財団

参照元:ノバルティス ファーマ株式会社プレスリリース

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未治療の「慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」に対する 『イムブルビカ』の適応追加承認を取得 https://oncolo.jp/news/20180702%ef%bc%bf3kn https://oncolo.jp/news/20180702%ef%bc%bf3kn 未治療の「慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」に対する 『イムブルビカ』の適応追加承認を取得 2018-07-02UTC22:00:50+0000 ヤンセンファーマ株式会社は2018年7月2日、抗悪性腫瘍剤『イムブルビカ®カプセル 140mg(以下、イムブルビカ®、一般名:イブルチニブ)』について、未治療を含む「慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得した。

海外実施における第Ⅲ相試験にて有意な改善・安全性を確認

本適応追加の申請は、未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者さんを対象とした国内及び海外の臨床試験においてイムブルビカ®の有効性と良好な忍容性が確認されたことによるものです。海外で実施された第Ⅲ相試験の「RESONATE-2」(PCYC-1115-CA試験)1,2においてイムブルビカ®は、chlorambucil*に対して、無憎悪生存期間、全生存期間、全奏効率において有意な改善を示し、忍容可能な安全性が確認された。
*国内未承認

ヤンセンの代表取締役社長クリス・フウリガンは、「RESONATE-2の結果に基づき、海外ガイドラインではイムブルビカ®は第1選択薬の1つとして推奨されています。国内においても、本日の追加適応の承認によってCLL/SLL患者さんにより一層の貢献ができることを期待しています」と述べている。

CLL,SLLとは

CLLは、Bリンパ球(白血球の一種)の腫瘍で、多くは緩徐に進行する。
SLLはCLLと同一疾患と定義されており、末梢血や骨髄への浸潤がなくリンパ節腫大を認めるものはSLLとされる3
いずれも高齢者に多く見られる希少疾患であり、化学療法のみでの治癒は難しく、再発・進行を繰り返す疾患。
日本におけるCLL/SLLの総患者数は白血病全体の1~2%4、約2,000人と報告されている5
一方、欧米では、白血病全体の20~30%を占める比較的頻度の高い白血病である6

イムブルビカ®について

イムブルビカ®は、1日1回経口投与の新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤。
BTKは、B細胞の成熟と生存を制御する細胞内シグナル伝達に関与する重要なタンパク質で、本剤は、 このBTKを標的にすることで腫瘍細胞の生存シグナルを阻害し、増殖を抑制する。5,6,7

本剤は、Cilag GmbH International(ヤンセンファーマシューティカルズカンパニーの1社)と、アッヴィ社の傘下にあるファーマサイクリックス社が共同開発している。
ファーマサイクリックス社とヤンセン・バイオテック社が共同販売をしている米国を除く、その他の国と地域では、ヤンセンが販売する。

参考文献
1. イブルチニブの海外第Ⅲ相試験(社内資料PCYC-1115-CA 承認時評価資料)
2. Burger, J.A., et al.: N Engl J Med., 373, 2425-2437, 2015(承認時評価資料)
3. WHO分類(第4版)
4. Aoki R, et al.: Pathol Int 58: 174-182, 2008.
5. 厚生労働省: 平成23年患者調査 第97表.
6. Hallek M: Am J Hematol 90; 446-460, 2015

参照元:ヤンセンファーマ株式会社プレスリリース

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アストラゼネカのイミフィンジ(デュルバルマブ)切除不能な局所進行の非小細胞肺がん治療薬として国内製造販売承認を取得 https://oncolo.jp/news/20170702_2kn https://oncolo.jp/news/20170702_2kn アストラゼネカのイミフィンジ(デュルバルマブ)切除不能な局所進行の非小細胞肺がん治療薬として国内製造販売承認を取得 2018-07-02UTC12:28:31+0000 アストラゼネカ株式会社(以下、アストラゼネカ)は2018年7月2日、「切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法」を効能・効果とした「イミフィンジ®点滴静注120mgおよびイミフィンジ®点滴静注500mg」(一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え)、以下、「イミフィンジ®」)の国内における製造販売承認を取得したことを発表した。

統計的に有意義な全生存期間延長は、新たな標準治療を示唆

イミフィンジ®は、切除不能な局所進行(ステージⅢ)非小細胞肺がんに対する治療薬として承認された、本邦初の抗PD-L1ヒトモノクローナル抗体(抗PD-L1抗体)である。
PD-L1に結合し、PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、抗腫瘍免疫応答を増強し、腫瘍増殖を抑制すると考えられている。
特に、腫瘍量を減少させ、がん抗原特異的T細胞の細胞傷害活性を誘導させる放射線治療の後にイミフィンジ®を用いることで、より効率的に抗腫瘍免疫応答を回復し、がんの排除を促すことが期待できる。

切除不能な局所進行(ステージⅢ)の非小細胞肺がんは、同時化学放射線療法(CRT)による根治を治療目的としながらも、患者さんの89%はCRT後に病勢が進行、転移しており15年生存率は15%と報告されている2
現在の標準治療は、CRT後の無治療経過観察に留まることから、新たな治療が強く望まれており、アストラゼネカが実施した患者調査3においても、不安の度合いが他のステージよりも有意に高いことが明らかとなった。

近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門 主任教授である中川和彦先生は、次のように述べている。
「同時化学放射線療法(CRT)後のステージⅢ非小細胞肺がんを対象としたPACIFIC試験において、イミフィンジ®が延長した約11ヵ月の無増悪生存期間と、今後の詳細発表が待たれる、統計学的に有意な全生存期間の延長は、根治の可能性を広げる新たな標準治療の登場を示唆するものです」。

アストラゼネカ研究開発本部長の谷口忠明氏は、「同時化学放射線療法(CRT)の登場以降、約20年間に亘り治療の進展が見られなかったステージⅢ非小細胞肺がん治療において、イミフィンジ®が本邦初の抗PD-L1抗体として承認を取得したことを大変嬉しく思います。イミフィンジ®による治療が、患者さんにより高い治療効果と根治への希望をもたらすことを期待しています」と、述べている。

イミフィンジ®薬価収載前の無償提供

アストラゼネカは、治療選択肢が極めて限られている切除不能な局所進行の非小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法(CRT)後の維持療法として患者さんの緊急の要望にお応えするために、厚生労働省の定める「保険外併用療養費制度」のもと、本剤の無償提供を実施する。

無償提供は、適正使用の観点より、本剤開発治験実施医療機関等の限定された医療機関において、承認された効能・効果、用法・用量に従ってのみ使用すること、無償提供期間中に弊社が実施する市販直後調査に準じた活動を含む適正使用推進等の各種安全対策にご協力いただけることを条件に実施する。

また、提供は製造販売承認取得日以降速やかに開始し薬価収載前日に終了する。

イミフィンジ®について

イミフィンジ®は、切除不能な局所進行非小細胞肺がん治療薬として承認された、本邦初の抗PD-L1ヒトモノクローナル抗体(抗PD-L1抗体)。
PD-L1に結合し、PD-L1とその受容体であるPD-1およびCD80の相互作用を阻害することで、腫瘍の免疫逃避機構を抑制し、抗腫瘍免疫反応を誘発する。

海外では、2018年2月に白金製剤を含む同時化学放射線療法 (CRT) 後に病勢進行が認められなかった切除不能なステージⅢの非小細胞肺癌(NSCLC)に対する治療薬として米国FDA(食品医薬品局)で承認を取得し、さらに2018年5月にカナダ、2018年6月にスイスおよびインドで薬事承認を取得している。

現在、イミフィンジ®は、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、尿路上皮がん、頭頸部がん、肝細胞がんならびにその他の固形がん1次治療として、単剤療法ならびに、化学療法、放射線療法、低分子化合物および抗CTLA-4モノクローナル抗体であるトレメリムマブとの併用療法が検討されている。

イミフィンジ®の有効性と安全性

本承認は第Ⅲ相PACIFIC試験の良好な無増悪生存期間(PFS)データに基づいている。
また、2018年5月に発表された全生存期間(OS)の中間解析では、プラセボ投与群との比較でイミフィンジ®投与群の患者さんにおいて臨床的に意味のある延長を伴う統計学的に有意な結果が示された。
本試験結果の詳細については、今後学会等で発表する予定である。

全般的に見て、有害事象発現率および重症度はイミフィンジ投与群の患者さんとプラセボ投与群の患者さんにおいて同様であった。
イミフィンジ投与群の患者さんにおいて、主な副作用は、発疹73例(15.4%)、甲状腺機能低下症50例(10.5%)、下痢46例(9.7%)、間質性肺疾患・肺臓炎45例(9.5%)等であった。(承認時)

ステージⅢ(局所進行)非小細胞肺がん (NSCLC) について

ステージⅢ(局所進行)非小細胞肺がん(NSCLC)は、がんの大きさや局所浸潤、リンパ節転移の程度などによって通常3つのステージ(ステージⅢA、ⅢBおよびⅢC)に分類され、がんが他の臓器に転移したステージIVとは区別される。

ステージⅢはNSCLCの罹患件数の約3分の1を占めており、2017年には中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、英国および米国において約10万5千人が罹患している。
国内においては、非小細胞肺がん全体の17.2%を占めている2

ステージⅢは、局所コントロールと遠隔転移抑制によって根治が目標となる最後の病期である。
しかし、ステージⅢの大多数を占める切除不能例においては、同時化学放射線療法を行ったとしても、5年以内に約89%の患者さんが再発・病勢進行している1

参考資料
1. Aupérin A, et al 2010; 28(13):2181-90.
2. 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計’17」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/backnumber/2017_jp.html (2018年6月)
3. アストラゼネカ株式会社「肺がん患者さんの不安・抑うつに関する調査」(2017年12月)
対象:肺がん、胃がん、大腸がんのいずれかの診断を過去5年以内に受けた患者さん 計 517名
https://www.astrazeneca.co.jp/content/az-jp/media/press-releases1/2018/2018052501.html

参照元::アストラゼネカ株式会社プレスルーム

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リムパーザ(オラパリブ)、がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の治療薬として適応を拡大 https://oncolo.jp/news/20180702kn https://oncolo.jp/news/20180702kn リムパーザ(オラパリブ)、がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の治療薬として適応を拡大 2018-07-02UTC10:04:59+0000 アストラゼネカ株式会社(以下、アストラゼネカ)は、「リムパーザ錠」(300mg1日2回投与)(一般名:オラパリブ、以下、「リムパーザ」)に関して、「がん化学療法治療歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌」を適応症とする製造販売承認事項一部変更の承認を取得したことを、2018年7月2日発表した。

乳がん領域における更なるプレシジョン・メディシンの発展

リムパーザは、BRCA遺伝子変異によってDNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、がん細胞死を誘導する世界初の経口ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤であり、本邦初の遺伝性乳がんの治療薬である。

国際共同第lll相OlympiAD試験において、化学療法群との比較で主要評価項目である無増悪生存期間PFS)を有意に延長し、病勢進行または死亡のリスクを42%低減することが確認された。
リムパーザの処方は、コンパニオン診断プログラムである「BRACAnalysis診断システム」による、生殖細胞系列のBRCA遺伝子変異の判定結果に基づき決定される。

愛知県がん研究センター中央病院 副院長兼乳腺科部長の岩田広冶氏は次のように述べている。
「リムパーザの臨床導入は、BRCA遺伝子変異に基づく新たなサブタイプの治療概念を定義し、これまでターゲット治療がなかったトリプルネガティブ乳がんやホルモン抵抗性のホルモン受容体陽性乳がんに対して、有益な治療選択枝を獲得しました。リムパーザが、乳がん領域における更なるプレシジョン・メディシンの発展に寄与していくことを期待しています」。

アストラゼネカ研究開発本部長の谷口忠明氏は次のように述べている。
「本年1月に白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法の適応症で承認を取得したリムパーザが、本日、国内初の遺伝性乳がんの治療薬として、新たにBRCA遺伝子変異陽性の再発乳がん患者さんへも治療機会を提供できることとなり大変嬉しく思います。
当社は、がんゲノム医療の考え方を推進することにより、更に多くのがん患者さんの治療に貢献できるよう、今後も全力で研究開発に取り組んでいく所存です」。

アストラゼネカPLC(本社:英国ケンブリッジ)は、リムパーザの研究開発ならびに商業化に関して、2017年7月、メルク・アンド・カンパニー(北米以外ではMSD)との世界的な戦略的提携を発表した。
本提携に基づき、日本においても、アストラゼネカとMSD株式会社はコ・プロモーション契約を締結し、2018年7月1日より協業を開始している。

リムパーザ®について

リムパーザは、FDAが承認した世界初の経口ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤であり、BRCA変異などのDNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する最初の標的治療薬。

特に、複数のin vitro試験によりリムパーザによる細胞毒性はPARP酵素活性の阻害およびPARP-DNA複合体の生成を増加させる可能性があり、その結果DNA損傷およびがん細胞死が生じることが示されている。

リムパーザは、アストラゼネカのDDRメカニズムを標的とする新薬候補ポートフォリオの基盤となる化合物で、現在、一連のがん種を対象として広範な開発を進めている。
本邦においては、2018年1月に「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」を効能・効果として製造販売承認を取得している。

海外では、同年1月、卵巣がん以外で初めての転移性乳がんの治療薬として米FDAの承認を受け、4月には欧州医薬品庁がHER2陰性転移性乳がん治療薬としての薬事承認申請を受理した。

リムパーザの有効性と安全性

本承認は、生殖細胞系BRCA遺伝子変異陽性転移性乳がんにおけるリムパーザの無作為化試験(OlympiAD試験)の結果に基づいている。

OlympiAD試験において、リムパーザを投与された患者さんでは86.3%(177例/205例)に副作用が認められ、主な副作用は、悪心(50.2%)、貧血(32.2%)、疲労(22.4%)であった。(承認時)

OlympiAD試験は302例の病的変異または病的変異疑いに分類される生殖細胞系列BRCA1またはBRCA2遺伝子変異を有するHER2陰性転移性乳がん患者さんにおけるリムパーザ錠(300mg 1日2回投与)の有効性および安全性を、医師が選択した化学療法(カペシタビン、ビノレルビンもしくはエリブリンのいずれか1つを選択)と比較検討した非盲検、無作為化、多施設共同第Ⅲ相試験で、欧州、アジア、北米および南米の19カ国において実施された。

生殖細胞系列BRCA(gBRCA)遺伝子変異について

BRCA1およびBRCA2は損傷したDNAの修復に関わるタンパク質を生成するヒト遺伝子であり、細胞内遺伝子の安定性維持に重要な役割を果たす。

これらの遺伝子のいずれかが変異あるいは変化すると、BRCAタンパクが生成しないまたは正常に機能せず、DNA損傷が適切に修復されない可能性があり、その結果、細胞のがん化につながるさらなる遺伝子変化を起こす可能性が高くなる。

BRACAnalysis診断システムについて

BRACAnalysis診断システムは、ミリアド ジェネティック ラボラトリーズ,インクが開発および製造販売を行い、患者さんの臨床的意義のあるバリアント(DNA配列変化)の分類に関する情報を医療従事者に提供するコンパニオン診断プログラムである。

本邦においては、リムパーザの「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」の適用を判定するための(補助に用いられる)コンパニオン診断機器として、2018年3月29日にミリアド社が承認を取得、6月5日より販売が開始されている。

参照元:アストラゼネカ株式会社プレスルーム

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未治療の転移性または局所進行切除不能トリプルネガティブ乳がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+ナブパクリタキセル併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180702y03 https://oncolo.jp/news/180702y03 未治療の転移性または局所進行切除不能トリプルネガティブ乳がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+ナブパクリタキセル併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する 2018-07-02UTC09:15:40+0000 この記事の3つのポイント
・IMpassion130試験とは、未治療の転移性または局所進行切除不能トリプルネガティブ乳がん患者に対して抗PD-L1抗体薬テセントリク+ナブパクリタキセル併用療法の有効性を比較検証した第III相の試験である
・本試験の主要評価項目であるITT群における無増悪生存期間PFS)、PD-L1陽性群における無増悪生存期間(PFS)はテセントリク+ナブパクリタキセル併用群で統計学的有意に改善し、病勢進行または死亡のリスクを減少した
・本試験の主要評価項目であるPD-L1陽性群における全生存期間OS)はテセントリク+ナブパクリタキセル併用群で死亡のリスクを減少する傾向が示唆され、次回の解析結果が期待されている

2018年7月2日、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースにて未治療の転移性または局所進行切除不能トリプルネガティブ乳がん患者に対するPD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+ナブパクリタキセル(商品名アブラキサン;以下アブラキサン)併用療法の有効性を比較検証した第III相のIMpassion130試験(NCT02425891)の結果が公表された。

IMpassion130試験とは、未治療の転移性または局所進行切除不能トリプルネガティブ乳がん患者(N=902人)に対して28日を1サイクルとして1、15日目にテセントリク840mg+1、8、15日目にアブラキサン100mg/m2併用療法を投与する群、または28日を1サイクルとしてプラセボ+1、8、15日目にアブラキサン100mg/m2併用療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてITT群における無増悪生存期間(PFS)、PD-L1陽性群における無増悪生存期間(PFS)、ITT群における全生存期間(OS)、PD-L1陽性群における全生存期間(OS)を比較検証した多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験の初回解析の結果、主要評価項目であるITT群における無増悪生存期間(PFS)、PD-L1陽性群における無増悪生存期間(PFS)はテセントリク+ナブパクリタキセル併用群で統計学的有意に改善し、病勢進行または死亡のリスクを減少する結果を示した。

また、もう一方の主要評価項目である全生存期間(OS)については、PD-L1陽性群における全生存期間(OS)はテセントリク+ナブパクリタキセル併用群で死亡のリスクを減少する傾向が示唆されており、次回の解析結果が期待されている。

一方の安全性として、テセントリク+アブラキサン併用療法により治療関連有害事象(TRAE)は既存の臨床試験で確認されている安全性プロファイルと一致しており、本試験で確認された新たな有害事象(TRAE)はなかった。

以上のIMpassion130試験の結果を受けてエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社・最高医学責任者兼国際開発責任者であるSandra Horning氏は以下のようなコメントを述べている。”IMpassion130試験は治療選択肢の限られているトリプルネガティブ乳がんの治療としてがん免疫療法のポジティブな結果を証明した最初の第III相試験です。本試験の結果に基づき、米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)をはじめとした政府当局と話し合いを進め、テセントリク+アブラキサン併用療法がトリプルネガティブ乳癌の治療選択肢として臨床に届けられるよう努めてまいります。”

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースはこちら
https://www.roche.com/media/releases/med-cor-2018-07-02.htm

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脳転移を有する未治療のPD-L1陽性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、脳転移巣における奏効率(BrM RR)29.4%を示す https://oncolo.jp/news/1180702y02 https://oncolo.jp/news/1180702y02 脳転移を有する未治療のPD-L1陽性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、脳転移巣における奏効率(BrM RR)29.4%を示す 2018-07-02UTC06:36:46+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、1個以上の増悪脳転移を有する未治療非小細胞肺がん患者に対して抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法の有用性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である脳転移巣における奏効率(BrM RR)はPD-L1陽性患者で29.4%、PD-L1陰性患者で0%であった
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値はPD-L1陽性患者で9.4ヶ月、全患者群で8.9ヶ月であった。また、治療開始後の2年全生存率(OS)は31%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、1個以上の増悪脳転移を有する未治療非小細胞肺がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT02085070)の結果がYale School of Medicine・Sarah B. Goldberg氏らにより公表された。

本試験は、1個以上の増悪脳転移を有する未治療非小細胞肺がん患者(N=39人)に2週間に1回キイトルーダ単剤療法を投与し、主要評価項目として脳転移巣における奏効率(BrM RR)、副次評価項目として脳外病巣の奏効率、全生存期間(OS)などを検証した単アームの第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値60歳(33-91歳)。性別は女性67%(N=26人)。前治療歴は0レジメン31%(N=12人)、1レジメン36%(N=14人)、2レジメン33%(N=13人)。放射線治療歴はなし49%(N=19人)、定位手術的照射単独療法(SRS)歴36%(N=14人)、全脳照射(WBRT)歴21%(N=8人)。

肺がんの種類は腺がん87%(N=34人)、扁平上皮がん10%(N=4人)。遺伝子変異の種類はKRAS遺伝子変異33%(N=13人)、EGFR遺伝子変異15%(N=6人)、ALK遺伝子変異3%(N=1人)。PD-L1発現率は陽性87%(N=34人)、陰性または不明13%(N=5人)。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

主要評価項目である脳転移巣における奏効率(BrM RR)はPD-L1陽性患者で29.4%(95%信頼区間:15.1%~47.5%)、PD-L1陰性患者で0%であった。なお、PD-L1陽性患者の7人で中枢神経系CNS)と全身病巣の奏効に乖離があり、4人が脳転移巣病勢進行(PD)全身病巣部分奏効(PR)、3人が脳転移巣部分奏効(PR)全身病巣病勢進行(PD)であった。また、脳転移の奏効持続期間(DOR)中央値は7.5ヶ月(1.3~23.3カ月)であった。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はPD-L1陽性患者で9.4ヶ月(95%信頼区間:6.6ヶ月~29.7ヶ月)、全患者群で8.9ヶ月(95%信頼区間:6.6ヶ月~29.7ヶ月)であった。また、治療開始後の2年全生存率(OS)は31%(95%信頼区間:19%-51%)であった。

一方の安全性としては、キイトルーダにより5%以上の患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は肺臓炎(N=2人)のみであった。また、神経症状に関してはグレード1~2程度の発症であり、キイトルーダ関連によるグレード2以上の神経症状は確認されなかった。

以上の第II相試験の結果よりSarah B. Goldberg氏らは以下のように結論を述べている。”増悪脳転移を有する未治療非小細胞肺がん患者に対するキイトルーダ単剤療法は持続的な抗腫瘍効果を示し、忍容性も問題ありませんでした。”

Durability of brain metastasis response and overall survival in patients with non-small cell lung cancer (NSCLC) treated with pembrolizumab.(ASCO 2018, Abstract No.2009)

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再発性膠芽腫(rGBM)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ+抗VEGF抗体薬アバスチン併用療法、治療成績はアバスチン単剤療法と同等である https://oncolo.jp/news/180702y01 https://oncolo.jp/news/180702y01 再発性膠芽腫(rGBM)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ+抗VEGF抗体薬アバスチン併用療法、治療成績はアバスチン単剤療法と同等である 2018-07-02UTC03:09:47+0000 この記事の3つのポイント
・本試験はアバスチン治療歴のないデキサメタゾン治療歴のある再発性膠芽腫(rGBM)患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ+抗VEGF抗体薬であるアバスチン併用療法、キイトルーダ単剤療法有効性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目であるiRANO基準に基づく6ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は併用群26.0%に対して単剤群6.7%であった
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値は併用群8.78ヶ月に対して単剤群10.26ヶ月であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、再発性膠芽腫(rGBM)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)+抗VEGF抗体薬であるベバシズマブ(商品名アバスチン;以下アバスチン)併用療法、またはキイトルーダ単剤療法の有効性を比較検証する第II相試験(NCT02337491)の結果がDana-Farber Cancer Institute and Harvard Medical School・David A. Reardon氏らにより公表された。

本試験は、アバスチン治療歴のないデキサメタゾン治療歴のある再発性膠芽腫(rGBM)患者(N=80人)に対して3週間に1回キイトルーダ200mg+2週間に1回アバスチン10mg/kgを併用療法を投与する群(N=50人)、または3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与する群(N=30人)に振り分け、主要評価項目としてiRANO基準に基づく6ヶ月無増悪生存率(PFS rate)、副次評価項目として全生存期間(OS)などを検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は併用群、単剤群それぞれ下記の通りである。年齢中央値は併用群52歳(42-59歳)に対して単剤群55歳(42-62歳)。性別は男性70.0%(N=35人)に対して63.3%(N=19人)。Karnofsky Performance Statusスコアはスコア90-100が52.0%(N=26人)に対して43.4%(N=13人)、スコア80が34.0%(N=17人)に対して53.3%(N=16人)、スコア70が14.0%(N=7人)に対して3.3%(N=1人)。

デキサメタゾン治療開始時期は治験開始時24.0%(N=12人)に対して23.3%(N=7人)、治験中13.2%(N=5人)に対して21.7%(N=5人)。MGMT遺伝子のプロモーター領域はメチル化40.0%(N=20人)に対して30.0%(N=9人)、非メチル化34.0%(N=17人)に対して33.3%(N=10人)。IDH1遺伝子ステータスはIDH1遺伝子変異型16.0%(N=8人)に対して13.3%(N=4人)、IDH1遺伝子野生型70.0%(N=35人)に対して70.0%(N=21人)。

以上の背景を有する患者に対する結果は下記の通りである。主要評価項目であるiRANO基準に基づく6ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は併用群26.0%(95%信頼区間:16.3%-41.5%)に対して単剤群6.7%(95%信頼区間:1.8%-2.5%)であった。また、無増悪生存期間(PFS)中央値は併用群4.09ヶ月(95%信頼区間:2.79-5.52ヶ月)に対して単剤群1.43ヶ月(95%信頼区間:1.38-2.70ヶ月)であった。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値は併用群8.78ヶ月(95%信頼区間:7.69-14.17ヶ月)に対して単剤群10.26ヶ月(95%信頼区間:8.45-12.46ヶ月)であった。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。併用群では高血圧20%(N=10人)、頭痛8%(N=4人)、感染2%(N=1人)、下痢2%(N=1人)、単剤群では頭痛10%(N=3人)、高血糖3%(N=1人)、脳浮腫3%(N=1人)であった。

以上の第II相試験の結果よりDavid A. Reardon氏らは以下のように結論を述べている。”再発性膠芽腫患者に対する抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ+抗VEGF抗体薬であるアバスチン併用療法、キイトルーダ単剤療法はともに忍容性は問題ありませんでした。一方、有効性においてはキイトルーダ単剤療法では十分な効果が確認できず、キイトルーダ+アバスチン併用療法もアバスチン単剤療法の治療成績を上回りませんでした。”

Phase II study of pembrolizumab or pembrolizumab plus bevacizumab for recurrent glioblastoma (rGBM) patients.(ASCO 2018, Abstract No.2006)

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異変は“消えないアザ”から。余命3カ月を宣告されても、僕は諦めなかった https://oncolo.jp/pick-up/news2106 https://oncolo.jp/pick-up/news2106 異変は“消えないアザ”から。余命3カ月を宣告されても、僕は諦めなかった 2018-06-30UTC09:00:21+0000 みみず腫れのようなものもあったのですが、「治りが遅いのは年齢のせいか。もう若くないしな〜」と特に気にせず過ごしていました。
その日も、いつものように仕事を終えて帰宅。お風呂上がりにパンツ一枚で部屋を歩いていると、僕の後ろ姿を見た友人が「二の腕にアザがあるよ」とひと言教えてくれました。

続きを読む
https://goo.gl/HrwX6T

ニュース選定者:鳥井 大吾
新R25
https://r25.jp/

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がんの緩和ケア 最期に後悔しない生き方 https://oncolo.jp/pick-up/news2105 https://oncolo.jp/pick-up/news2105 がんの緩和ケア 最期に後悔しない生き方 2018-06-30UTC07:00:12+0000 2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで亡くなる。
自分自身ががん患者になったとき、あるいは身近な人ががん患者になったとき。
私たちはどのようにがんと向き合えばいいのでしょうか。

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https://journal.ridilover.jp/topics/22

ニュース選定者:鳥井 大吾
Ridilover Journal
https://journal.ridilover.jp/topics

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民間機乗務員のがん発生率、一般平均より高い傾向 米研究 https://oncolo.jp/pick-up/news2104 https://oncolo.jp/pick-up/news2104 民間機乗務員のがん発生率、一般平均より高い傾向 米研究 2018-06-30UTC05:00:36+0000 航空機の搭乗員は、特定の種類のがんの発生率が一般平均より高いことが、米国を拠点として勤務する客室乗務員5000人以上の調査で明らかになった。

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http://www.afpbb.com/articles/-/3180146?act=all

ニュース選定者:中島 香織
AFPBB News
http://www.afpbb.com/?cx_part=nav

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がん克服に向けた天才たちの挑戦、山中伸弥×小林久隆 対談 https://oncolo.jp/pick-up/news2103 https://oncolo.jp/pick-up/news2103 がん克服に向けた天才たちの挑戦、山中伸弥×小林久隆 対談 2018-06-30UTC03:00:08+0000 日本では2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われている。
まさに国民病であり、その克服は大きなテーマであり続けている。
最先端を走る2名、京都大学iPS細胞研究所 所長 山中 伸弥氏と分子イメージングプログラム・アメリカ国立がん研究所・米国NIH 主任研究員 小林 久隆氏との対談をリポートする。

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https://goo.gl/yJiQDz

ニュース選定者:中島 香織
ビジネス+IT
https://www.sbbit.jp/

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小児がん患者のその後に重要 「治療サマリー」って? https://oncolo.jp/pick-up/news2102 https://oncolo.jp/pick-up/news2102 小児がん患者のその後に重要 「治療サマリー」って? 2018-06-30UTC01:00:34+0000 小児がんの晩期合併症のため、病院通いが続いています。
今回は、連日の病院通いと合わせて、小児がん患者のフォローアップの課題についてお伝えします。

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https://goo.gl/HDHTDV

ニュース選定者:中島 香織
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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受動喫煙対策を訴える肺がん患者に「いい加減にしろ!」のヤジ 穴見陽一議員が代表務める「ジョイフル」にボイコットの声広がる https://oncolo.jp/pick-up/news2101 https://oncolo.jp/pick-up/news2101 受動喫煙対策を訴える肺がん患者に「いい加減にしろ!」のヤジ 穴見陽一議員が代表務める「ジョイフル」にボイコットの声広がる 2018-06-29UTC23:00:04+0000 自民党の穴見陽一衆議院議員が、衆院厚生労働委員会で肺がん患者が意見を述べた際に「いい加減にしろ!」などとヤジを飛ばしていたことがわかった。
ネットではこの発言に批判が集まり、穴見議員が代表取締役相談役を務めるファミリーレストラン「ジョイフル」での飲食をボイコットするという声も広がっている。

続きを読む
https://goo.gl/EUgzQo

ニュース選定者:橘 真依
BIGLOBE
https://www.biglobe.ne.jp/

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肺がん患者にヤジ「いいかげんにしろ」 穴見議員が謝罪 https://oncolo.jp/pick-up/news2100 https://oncolo.jp/pick-up/news2100 肺がん患者にヤジ「いいかげんにしろ」 穴見議員が謝罪 2018-06-29UTC14:00:51+0000 自民党の穴見陽一衆院議員は21日、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を審議する衆院厚生労働委員会に参考人として出席した肺がん患者に対し、「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたとネットメディア「バズフィード・ジャパン」が報じたことを受け、この発言を認め、謝罪するコメントを書面で発表した。

続きを読む
https://goo.gl/njBg8P

ニュース選定者:橘 真依
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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病院はなぜこんなに待たされるのか https://oncolo.jp/pick-up/news2099 https://oncolo.jp/pick-up/news2099 病院はなぜこんなに待たされるのか 2018-06-29UTC12:00:12+0000 数年前、私は父の付き添いで大きな病院に行きました。
あまりに待ち疲れた私は、「これはひどいね」と父に言いました。すると父から一言。
「病院なんてこんなもんだよ。待つのが仕事みたいなもんだ、患者は」。

続きを読む
https://goo.gl/ykTfAu

ニュース選定者:中島 香織
日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/index-smart.html

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特定非営利活動法人 ピンクリボン大阪 https://oncolo.jp/organization/oinkribbonosala https://oncolo.jp/organization/oinkribbonosala 特定非営利活動法人 ピンクリボン大阪 2018-06-29UTC10:36:03+0000

目次

患者会名

特定非営利活動法人 ピンクリボン大阪

理事長

冨尾 貴美代

設立

2009年6月15日 (2008年より任意団体として活動)

事業内容

1.女性がん(乳がん、子宮がん)の検診啓発活動に関する事業
2.女性がんになっても、生き生きと生活できるようサポートする事業
3.その他目的を達成するために必要な事業

活動内容

・市民イベントなどに参画して、女性特有のがんの検診啓発活動を実施

・保母さん、婦人会などの女性グループへ地域保健師さんと検診啓発活動を実施

・医療機関との検診啓発講演会を開催 企業様の従業員様向け検診啓発講演活動

・患者さんや患者会さんとの共同企画を開催

・「地域のがん検診情報」冊子の作成 「大切なわたし❤」マンガ本教材作成

・女性のがんの検診に対する意識調査

・こころのセルフケア~自分らしく生きる~「元気プログラム」を開催し
個々の元気力アップにつながるサポート活動

・デイサービス施設など利用者様のリクレーション応援活動

・中学校・高等学校・大学などへの『がん教育』授業活動

メッセージ

私は、20年の乳がん患者です。そして 16年の子宮全摘患者です。

それは、ある日突然自分にふりかかってきました。
何の予告もなく。何の準備もしないまま。

「死」ということに初めて向き合い、自分の命の限りを知り、恐ろしいまでの孤独感と、
「生きる」ことへの絶望感、「大切なものをなくす」喪失感に苦しみ、悲しみました。

それでも今こうして、笑顔で、前を向いて生きていられるのは支えてくれた家族、仲間、医療者、
たくさんの方々との出会い、喜びがあり、命あることの幸せを心の底から感じることが出来たからだと
思っています。

女性がんである、乳がん、子宮がんは、本当に女性にとって言葉では言い表せないほどの
つらい病気です。

だからこそ、早期発見、早期治療により、ご自分の、女性の体を、命を守っていただきたい。
大切にしていただきたい。
がんになった私 そして大切な仲間をなくした私からのお願いです。

自分から検診に行かなければ、がんは見つかりません。
たとえ、がんが見つかったとしても 早く治療すれば、大切な「いのち」も助かります。

あなたが検診に行こうと思ってくださったいま、あなたのご家族を、お友達をぜひ誘って
一緒に検診を受けてください。

自分の住んでいるこの地域からまず、検診受診率を上げていきたい。

女性がんで亡くなる方をなくしたい。 そう願っています。
そして、いま女性がんで苦しんでいる患者さん。是非、参加してください。

仲間がここに、いるのです。
共に、笑顔で希望をもって、今ある命を自分らしく輝かせましょう。

理事長 冨尾 貴美代

賛助会員について

特定非営利活動法人 ピンクリボン大阪の活動に賛同頂ける個人様、団体様は、ファックスにてお申し込み下さい。事務局より受付確認のご連絡をさせていただきます。

個人/ 年間(4月~翌3月) 一口 3,000円
団体/ 年間(4月~翌3月) 一口10,000円

賛助会員申込書をダウンロードし必要事項を記載の上、FAXにてお送り下さい。

団体ホームページURL

http://pinkribbonosaka.jp/

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緩和ケア「早期介入に手ごたえ」─国がん東・サポーティブケアセンターに聞く https://oncolo.jp/pick-up/news2098 https://oncolo.jp/pick-up/news2098 緩和ケア「早期介入に手ごたえ」─国がん東・サポーティブケアセンターに聞く 2018-06-29UTC10:00:50+0000 多職種のスタッフが連携し、がん患者やその家族を包括的に支援する国立がん研究センター東病院の「サポーティブケアセンター/がん相談支援センター」。
地域連携の拠点としても重要な役割を果たしている。

続きを読む
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/610241

ニュース選定者:中島 香織
m3.com
https://www.m3.com/

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標準治療歴のある進行型小細胞肺がん(SCLC)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、客観的奏効率(ORR)18.7%を示す https://oncolo.jp/news/180629y03 https://oncolo.jp/news/180629y03 標準治療歴のある進行型小細胞肺がん(SCLC)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、客観的奏効率(ORR)18.7%を示す 2018-06-29UTC09:10:39+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-158試験とは、標準治療歴のある進行型小細胞肺がん患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法の有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)は患者全体で18.7%、PD-L1陽性群で35.7%、PD-L1陰性群で6.0%であった
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値は患者全体で8.7ヶ月、PD-L1陽性群で14.9ヶ月、PD-L1陰性群5.9ヶ月であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、標準治療歴のある進行型小細胞肺がん(SCLC)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証した第II相のKEYNOTE-158試験(NCT02628067)の結果がYonsei University College of Medicine・Hyun Cheol Chung氏らにより公表された。

KEYNOTE-158試験とは、標準治療歴のある進行型小細胞肺がん患者(N=107人)に対して3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間PFS)、全生存期間(OS)などを検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値は63.0歳(24-84歳)。性別は男性70%(N=75人)。ECOG Performance Statusはスコア0が35%(N=37人)、スコア1が69%(N=65人)。脳転移歴はあり15%(N=16人)。前治療歴レジメン数は術前または術後化学療法歴1%(N=1人)、1レジメン42%(N=45人)、2レジメン34%(N=36人)、3レジメン以上23%(N=25人)。PD-L1陽性率は1%以上が39%。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目として客観的奏効率(ORR)は18.7%(95%信頼区間:11.8%-27.4%)を示し、奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)3%(N=3人)、部分奏効(PR)16%(N=17人)、病勢安定SD)11%(N=12人)、病勢進行(PD)58%(N=62人)であった。また、PD-L1陽性率別の客観的奏効率(ORR)は下記の通りである。

PD-L1陽性群(N=42人)では客観的奏効率(ORR)は35.7%(95%信頼区間:21.6%-52.0%)を示し、奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)5%(N=2人)、部分奏効(PR)31%(N=13人)、病勢安定(SD)7%(N=3人)、病勢進行(PD)52%(N=22人)。

PD-L1陰性群(N=50人)では客観的奏効率(ORR)は6.0%(95%信頼区間:1.3%-16.5%)を示し、奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)2%(N=1人)、部分奏効(PR)4%(N=2人)、病勢安定(SD)14%(N=7人)、病勢進行(PD)58%(N=29人)。

副次評価項目である奏効持続期間(DOR)は、奏効を示した患者の73%で12ヶ月以上の持続効果を示した。無増悪生存期間(PFS)中央値は患者全体で2.0ヶ月(95%信頼区間:1.9-2.1ヶ月)、PD-L1陽性群で2.1ヶ月(95%信頼区間:2.0-8.1ヶ月)、PD-L1陰性群1.9ヶ月(95%信頼区間:1.6-2.0ヶ月)を示した。

全生存期間(OS)中央値は患者全体で8.7ヶ月(95%信頼区間:5.6-12.0ヶ月)、PD-L1陽性群で14.9ヶ月(95%信頼区間:5.6ヶ月-未到達)、PD-L1陰性群5.9ヶ月(95%信頼区間:3.3-10.1ヶ月)を示した。

以上のKEYNOTE-158試験の結果よりHyun Cheol Chung氏らは以下のように結論を述べている。”標準治療歴のある進行型小細胞肺がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法は客観的奏効率(ORR)は18.7%を示し、特にPD-L1陽性群では35.7%と良好でした。”

A phase II study of pembrolizumab and paclitaxel in refractory extensive disease small cell lung cancer.(ASCO 2018, Abstract No.8575)

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【募集終了】多発性骨髄腫の治療に関するインタビューにご協力をお願いします https://oncolo.jp/reserch/201806h01 https://oncolo.jp/reserch/201806h01 【募集終了】多発性骨髄腫の治療に関するインタビューにご協力をお願いします 2018-06-29UTC08:39:59+0000 こちらの調査は募集終了しました。ご協力ありがとうございました。

※ 2018/7/9 情報を更新しました
※ 2018/7/20 情報を更新しました

この調査は(株)スガタリサーチより依頼を受けオンコロが募集の協力をしております。

調査目的について

今回の調査は、米国に本社がございます、世界的な医薬品企業の依頼で実施するものとなっております。 多発性骨髄腫の患者さんの治療状況や、診断経験、生活環境及び、経緯におけるお気持ち、また、それに関わる介護者の方々のご経験と、お気持ちを深く理解し、今後の新薬開発、サービスの開発/改善などに役立たせる事を大きな目的としております。

インタビューにご協力いただける方

患者さん ※ 患者さんの募集は終了いたしました(2018/7/20)
・多発性骨髄腫と診断されたことのある方
・診断時の年齢が45歳以上である方
セカンドライン二次治療)以降の治療を受けている方
・自身が受けている/受けた治療についてご回答いただける方

ケアギバーの方
・18歳以上である方
・現在、多発性骨髄腫を患っている患者さんのケアギバーであった方、もしくは、多発性骨髄腫で亡くなられた患者さんのケアギバーであった方
・患者さんが受けている/受けた治療についてご回答いただける方 ・セカンドライン(二次治療)以降の治療を受けている/受けていた患者さんのケアギバーであった方(2018/7/9 追加)

調査方法

患者さん ※以下のいずれかの調査方法でインタビューにご協力いただきます
① 家庭訪問(2時間)※首都圏
② 会場インタビュー(60分)※首都圏
③ インターネットを使用した電話インタビュー(60分)※全国

ケアギバーの方 
インターネットを使用した電話インタビュー(60分)※全国

謝礼について

インタビュー形式によって謝礼が変わります。

① 家庭訪問(2時間):30,000円
② 会場インタビュー(60分):12,000円
③ インターネットを使用した電話インタビュー(60分):8,000円

事前課題の謝礼2,000円が上記の金額に追加されます
※ ③ インターネットを使用した電話インタビューの場合は、後日現金書留にて謝礼をお支払いいたします

事前課題について

今回のインタビュー調査では事前課題がございます。
多発性骨髄腫の診断から現在までについて、患者さん、ケアギバーの方のご経験やお気持ちに関して伺う内容のものです。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、学会等での発表やWEBサイト上での公開を行う場合がございます。

インタビュー調査の実施期間

2018年7月16日(月)~29日(日)
※ 7月20日(金)を除く

インタビューのお申し込みは、以下のアンケートから行ってください

その他

家庭訪問の場合、お薬の設置場所や生活環境の記録のために、音声記録とは別に、画像撮影、動画録画をさせていただきます。
映してほしくない等のご要望がございましたら、そのようにいたしますのでお申し付けください。
インタビューご協力者さまのお顔や個人情報は一切撮影いたしません。

患者さんの体調次第によっては調査の中断や短縮などをさせていただきます。

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
 ※お問合せの際は『多発性骨髄腫のインタビューについて』とお伝えください
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

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受動喫煙対策を訴える肺がん患者にヤジ 国会議員「いい加減にしろ!」 https://oncolo.jp/pick-up/news2097 https://oncolo.jp/pick-up/news2097 受動喫煙対策を訴える肺がん患者にヤジ 国会議員「いい加減にしろ!」 2018-06-29UTC07:43:42+0000 受動喫煙対策が議論された衆院厚生労働委員会で、6月15日、参考人として招かれたがん患者が意見を述べている最中に、自民党の穴見陽一議員が「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしていた。

続きを読む
https://goo.gl/wTMWPc

ニュース選定者:杉本 徹
BuzzFeed News
https://goo.gl/YvCUjc

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治療歴のあるDLL3陽性再発難治性小細胞肺がん(SCLC)患者に対する抗DLL3抗体薬物合体Rovalpituzumab tesirine(Rova-T)、三次治療以降でも有用性を示す https://oncolo.jp/news/180629y02 https://oncolo.jp/news/180629y02 治療歴のあるDLL3陽性再発難治性小細胞肺がん(SCLC)患者に対する抗DLL3抗体薬物合体Rovalpituzumab tesirine(Rova-T)、三次治療以降でも有用性を示す 2018-06-29UTC06:03:14+0000 この記事の3つのポイント
・TRINITY試験とは、DLL3陽性再発難治性小細胞肺がん患者に対する三次治療以降として抗DLL3抗体薬物合体であるRovalpituzumab tesirine(Rova-T)を投与し、有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である外部独立評価委員会(IRC)評価による全患者群における客観的奏効率ORR)は12.4%を示し、DLL3高発現例では14.3%を示した
・Rovalpituzumab tesirine(Rova-T)の主なグレード3~4の治療関連有害事象(TRAE)は血小板減少、光線過敏症、貧血、疲労、胸水貯留であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、DLL3陽性再発難治性小細胞肺がん(SCLC)患者に対する三次治療以降の抗DLL3抗体薬物合体であるRovalpituzumab tesirine(Rova-T)単剤療法の有効性、安全性を検証した第II相のTRINITY試験(NCT02674568)の結果がOhio State University・David P. Carbone氏らにより公表された。

TRINITY試験とは、小細胞肺がん患者の85%以上で発現しているDLL3陽性の再発難治性小細胞肺がん患者(N=339人)に対する三次治療以降として6週間を1サイクルとして1日目にRovalpituzumab tesirine(Rova-T)0.3mg/kg単剤療法を2サイクル投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、全生存期間OS)を検証した単アームの第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である外部独立評価委員会(IRC)評価による全患者群(N=339人)での客観的奏効率(ORR)は12.4%(95%信頼区間:9.1%-16.4%)であった。また、DLL3高発現例(N=238人)における治験医師評価による客観的奏効率(ORR)は14.3%(95%信頼区間:10.1%-19.4%)であった。

なお、治療ライン別の外部独立評価委員会(IRC)評価による全患者群(N=339人)での客観的奏効率(ORR)は3次治療群(N=177人)で16%に対して四次治療以降群(N=61人)で10%、臨床的有用率(CR+PR+35日以降のSD)は3次治療群で72%に対して四次治療以降群で77%。治療ラインにより奏効率の明らかな差は認められなかった。

一方、DLL3発現率別の外部独立評価委員会(IRC)評価による3次治療群の客観的奏効率(ORR)、臨床的有用率(CR+PR+35日以降のSD)はDLL3高発現群(N=177人)が16%、72%に対してDLL3非高発現群(N=63人)が6%、57%。DLL3高発現群で客観的奏効率(ORR)、臨床的有用率(CR+PR+35日以上のSD)が良好であった。

また、全患者群(N=339人)での全生存期間(OS)中央値は5.6ヶ月(95%信頼区間:4.9-6.1ヶ月)、DLL3高発現例(N=238人)における全生存期間(OS)中央値は5.7ヶ月(95%信頼区間:4.9-6.7ヶ月)であった。

一方の安全性として、Rovalpituzumab tesirine(Rova-T)で発症したグレード3~4の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。血小板減少11%(N=37人)、光線過敏症7%(N=23人)、貧血4%(N=12人)、疲労4%(N=12人)、胸水貯留4%(N=14人)であった。

以上のTRINITY試験の結果よりDavid P. Carbone氏らは以下のように結論を述べている。”DLL3陽性再発難治性小細胞肺がん患者に対する三次治療以降に抗体DLL3抗体薬物合体であるRovalpituzumab tesirine(Rova-T)単剤療法は有用です。また、忍容性は良好ですが、体液貯留、光線過敏症などには注意が必要です。”

Efficacy and safety of rovalpituzumab tesirine in patients With DLL3-expressing, ≥ 3rd line small cell lung cancer: Results from the phase 2 TRINITY study.(ASCO 2018, Abstract No.8507)

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ステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法後の地固め療法としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、転移または死亡までの期間(TMDD)22.4ヶ月を示す https://oncolo.jp/news/180629y01 https://oncolo.jp/news/180629y01 ステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法後の地固め療法としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、転移または死亡までの期間(TMDD)22.4ヶ月を示す 2018-06-29UTC00:46:25+0000 この記事の3つのポイント
・本試験はステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法終了から4~8週後に病勢進行(PD)を認めなかった患者に対して地固め療法として抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法の有効性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である転移または死亡までの期間(TMDD)中央値は22.4ヶ月、12ヶ月転移または死亡率(TMDD rate)は74.7%を示した
・本試験の副次評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値は17.0ヶ月、12ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は60.2%を示した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法後の地固め療法としての抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT02343952)の結果がIndiana University Melvin and Bren Simon Cancer Center・Greg A. Durm氏らにより公表された。

本試験は、ステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法終了から4~8週後に病勢進行(PD)を認めなかった患者(N=92人)に対して地固め療法として3週間に1回キイトルーダ200mgを最大12ヶ月投与し、主要評価項目として転移または死亡までの期間(TMDD)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間OS)などを検証した第II相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。性別は男性64.1%(N=59人)、女性35.9%(N=33人)。喫煙歴はあり(現在)17.4%(N=16人)、あり(過去)77.2%(N=71人)、なし5.4%(N=5人)。病期はステージIIIA期59.8%(N=55人)、IIIB期40.2%(N=37人)。

肺がんの種類は扁平上皮がん43.5%(N=50人)、非扁平上皮がん48.9%(N=45人)。化学療法の種類はカルボプラチン+パクリタキセル71.7%(N=66人)、シスプラチン+エトポシド26.1%(N=24人)、シスプラチン+ペメトレキセド2.2%(N=2人)。PD-L1発現率は0%(N=11人)、1-49%(N=11人)、50-100%(N=31人)。

以上の背景を有する患者に対する結果は下記の通りである。主要評価項目である転移または死亡までの期間(TMDD)中央値は22.4ヶ月(95%信頼区間:17.9ヶ月-未到達)、12ヶ月転移または死亡率(TMDD rate)は74.7%(95%信頼区間:63.8%-82.8%)、18ヶ月転移または死亡率(TMDD rate)は60.0%(95%信頼区間:47.4%-70.5%)、24ヶ月転移または死亡率(TMDD rate)は49.9%(95%信頼区間:34.8%-63.2%)であった。

副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は17.0ヶ月(95%信頼区間:11.9ヶ月-未到達)、12ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は60.2%(95%信頼区間:48.7%-69.9%)、18ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は49.9%(95%信頼区間:38.2%-60.5%)、24ヶ月無増悪生存率(PFS rate)は44.6%(95%信頼区間:32.2%-56.3%)であった。なお、全生存期間(OS)は未到達であった。

一方の安全性として、10%以上の患者で確認された主な全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。疲労46.2%(N=43人)、放射線肺臓炎25.8%(N=24人)、呼吸困難21.5%(N=20人)、食欲不振17.2%(N=16人)、関節痛15.1%(N=14人)、下痢15.1%(N=14人)、吐き気14.0%(N=13人)、皮膚障害12.9%(N=12人)、かゆみ10.8%(N=10人)であった。

以上の第II相試験の結果よりGreg A. Durm氏らは以下のように結論を述べている。”ステージIII期切除不能非小細胞肺がん患者に対する同時化学放射線療法後の地固め療法としてのキイトルーダ単剤療法は転移または死亡までの期間(TMDD)、無増悪生存期間(PFS)を改善し、忍容性も問題ありませんでした。”

Phase II trial of concurrent chemoradiation with consolidation pembrolizumab in patients with unresectable stage III non-small cell lung cancer: Hoosier Cancer Research Network LUN 14-179.(ASCO 2018, Abstract No.8500)

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ALK陽性進行性非小細胞肺がんに対するALK阻害剤アレセンサ+抗PD-L1抗体薬テセントリク併用療法、忍容性は問題なし https://oncolo.jp/news/180628y03 https://oncolo.jp/news/180628y03 ALK陽性進行性非小細胞肺がんに対するALK阻害剤アレセンサ+抗PD-L1抗体薬テセントリク併用療法、忍容性は問題なし 2018-06-28UTC09:06:54+0000 この記事の3つのポイント
・ALEX試験とは、ALK陽性進行性非小細胞肺がんに対するALK阻害剤であるアレセンサ+抗PD-L1抗体薬であるテセントリク併用療法忍容性を検証した第Ib相試験である
・アレセンサ+テセントリク併用療法によりグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は66.7%の患者で確認され、その主な治療関連有害事象(TRAE)は皮疹、ALT上昇、呼吸困難であった
・アレセンサ+テセントリク併用療法の客観的奏効率ORR)は85.7%、奏効率の内訳としては完全奏効(CR)9.5%、部分奏効(PR)76.2%、病勢安定SD)9.5%、病勢進行(PD)0%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ALK陽性進行性非小細胞肺がんに対するALK阻害剤であるアレクチニブ(商品名アレセンサ;アレセンサ)+抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)併用療法の安全性を検証した第Ib相のALEX試験の結果がRepublic of Korea・Dong-Wan Kim氏らにより公表された。

ALEX試験とは、ALK陽性進行性非小細胞肺がん患者(N=7人)に対して28日を1サイクルとして1日2回アレセンサ600mg+8日目にテセントリク1200mg併用療法を1サイクル投与し用量制限毒性DLT)の発現状況を確認後、ALK陽性進行性非小細胞肺がん患者(N=14人)に対して21日を1サイクルとして1日2回アレセンサ600mg+1日目にテセントリク1200mg併用療法を投与し、主要評価項目として安全性、忍容性、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)を検証した第Ib相試験である。

本試験に登録された患者背景(N=21人)は下記の通りである。年齢中央値53歳(36-75歳)。性別は男性57.1%(N=12人)、女性42.9%(N=9人)。人種はアジア人42.9%(N=9人)、白人57.1%(N=12人)。喫煙歴はあり(現在)9.5%(N=2人)、あり(過去)28.6%(N=6人)、なし61.9%(N=13人)。ECOG Performance Statusはスコア0が38.1%(N=8人)、スコア1が61.9%(N=13人)。

肺がんの種類は扁平上皮がん9.5%(N=2人)、非扁平上皮がん90.5%(N=19人)。中枢神経系CNS転移はあり28.6%(N=6人)、なし71.4%(N=15人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である安全性はグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は66.7%の患者で確認され、主な治療関連有害事象(TRAE)は皮疹19.0%(N=4人)、ALT上昇9.5%(N=2人)、呼吸困難9.5%(N=2人)であった。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は85.7%(N=18人)、奏効率の内訳としては完全奏効(CR)9.5%(N=2人)、部分奏効(PR)76.2%(N=16人)、病勢安定(SD)9.5%(N=2人)、病勢進行(PD)0%であった。なお、奏効期間中央値は20.3ヶ月であった。

以上のALEX試験の結果よりDong-Wan Kim氏らは以下のように結論を述べている。”ALK陽性進行性非小細胞肺がんに対するALK阻害剤アレセンサ+抗PD-L1抗体薬テセントリク併用療法の忍容性は問題ないものの、過去のアレセンサ単剤療法の治療成績と同等であるため併用療法についてはさらなる検討が必要です。”

Safety and clinical activity results from a phase Ib study of alectinib plus atezolizumab in ALK+ advanced NSCLC (aNSCLC).(ASCO 2018, Abstract No.9009)

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高リスク横紋筋肉腫小児患者に対するメンテナンス療法としてのビノレルビン+シクロホスファミド併用療法、全生存期間(OS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180628y02 https://oncolo.jp/news/180628y02 高リスク横紋筋肉腫小児患者に対するメンテナンス療法としてのビノレルビン+シクロホスファミド併用療法、全生存期間(OS)を統計学的有意に改善する 2018-06-28UTC07:00:59+0000 この記事の3つのポイント
・EpSSG試験とは、標準療法後の6ヶ月~20歳の高リスク横紋筋肉腫患者に対してメンテナンス療法としてのビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与する群と投与しない群の有効性を比較検証した試験である
・本試験の評価項目である3年無イベント生存率(EFS rate)はビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与する群78.4%に対して投与しない群72.3%であった(P=0.061)
・本試験の評価項目である3年全生存率(OS rate)はビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与する群87.3%に対して投与しない群77.4%であった(P=0.011)。

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、高リスク横紋筋肉腫小児患者に対するメンテナンス療法としてビノレルビン+シクロホスファミド併用療法をする群としない群の有効性を検証したEpSSG試験(2005-000217-35)の結果がUniversity Hospital of Padova・Gianni Bisogno氏らにより公表された。

EpSSG試験とは、標準化学療法であるビンクリスチン+アクチノマイシンD+シクロホスファミド(VAC)併用療法後に外科治療または放射線治療後の6ヶ月~20歳の高リスク横紋筋肉腫患者(N=371人)に対して28日を1をサイクルとして1日目、8日目、15日目にビノレルビン25mg/m2+1日1回シクロホスファミド25mg/m2併用療法を6サイクル投与する群(N=185人)、または投与しない群(N=186人)に分けて評価項目として3年無イベント生存率(EFS rate)、3年全生存率(OS rate)を比較検証した試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。横紋筋肉腫の種類は胎児型(ERMS)67%、胞巣型(ARMS)33%。年齢は10歳以上の患者21%。IRSグループによる治療ステージ分類はステージIIIが86%。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果、3年無イベント生存率(EFS rate)はビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与する群78.4%(95%信頼区間:71.5%-83.8%)に対して投与しない群72.3%(95%信頼区間:65.0%-78.3%)であった(P=0.061)。

3年全生存率(OS rate)はビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与する群87.3%(95%信頼区間:81.2%-91.6%)に対して投与しない群77.4%(95%信頼区間:70.1%-83.1%)であった(P=0.011)。

一方の安全性として、ビノレルビン+シクロホスファミド併用療法群で25%の患者がグレード3または4の発熱好中球減少症、1.1%の患者がグレード4の神経毒性を発症した。

以上のEpSSG試験の結果よりGianni Bisogno氏らは以下のように結論を述べている。”高リスク横紋筋肉腫小児患者に対する標準治療に加え、メンテナンス療法としてビノレルビン+シクロホスファミド併用療法を投与することで全生存期間(OS rate)を統計学的有意に改善しました。”

Maintenance low-dose chemotherapy in patients with high-risk (HR) rhabdomyosarcoma (RMS): A report from the European Paediatric Soft Tissue Sarcoma Study Group (EpSSG).(ASCO 2018, Abstract No.LBA2)

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切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者に対する術後化学療法、経過観察に比べて全生存期間(OS)、無再発生存期間(RFS)を改善せず https://oncolo.jp/news/180628y01 https://oncolo.jp/news/180628y01 切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者に対する術後化学療法、経過観察に比べて全生存期間(OS)、無再発生存期間(RFS)を改善せず 2018-06-28UTC04:58:10+0000 この記事の3つのポイント
・GOG試験とは、切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者に対して術後化学療法としてドキソルビシン単剤療法後のゲムシタビン+ドセタキセル併用療法と経過観察の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である生存時間型応答の評価指標(RMST)による全生存期間OS)中央値は術後療法群34.3ヶ月に対して経過観察群46.4ヶ月であった
・本試験の副次評価項目である生存時間型応答の評価指標(RMST)による無再発生存期間(RFS)中央値は術後療法群18.1ヶ月に対して経過観察群14.6ヶ月であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者に対する術後化学療法としてのドキソルビシン単剤療法後のゲムシタビン+ドセタキセル併用療法と経過観察の有効性を比較検証した第III相のGOG試験(NCT01533207)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Martee Leigh Hensley氏らにより公表された。

GOG試験とは、切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者(N=38人)に対して術後化学療法としてドキソルビシン単剤療法後のゲムシタビン+ドセタキセル併用療法を投与する群(N=20人)、または経過観察をする群(N=18人)に分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として治療関連有害事象(TRAE)発症率、無再発生存期間(RFS)を比較検証した第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である生存時間型応答の評価指標(RMST)による全生存期間(OS)中央値は術後療法群34.3ヶ月(95%信頼区間:25.3-43.3ヶ月)に対して経過観察群46.4ヶ月(95%信頼区間:43.6-49.1ヶ月)であった。

副次評価項目である生存時間型応答の評価指標(RMST)による無再発生存期間(RFS)中央値は術後療法群18.1ヶ月(95%信頼区間:14.2-22.0ヶ月)に対して経過観察群14.6ヶ月(95%信頼区間:10.3-19.0ヶ月)であった。なお、本試験の結果における両群間の統計学的有意な差はサンプル数、イベント数が少ないために見出すことはできなかった。

一方の安全性として、術後療法群にて47%の患者がグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)を発症した。なお、経過観察群では1人の患者がグレード3の高血圧を発症した。

以上のGOG試験の結果よりMartee Leigh Hensley氏らは以下のように結論を述べている。”本試験の結果次第では、切除後の高悪性度子宮肉腫(間葉系腫瘍)患者に対する術後化学療法の有用性についてのクリニカルクエスションに答えることが可能でしたが、術後療法の有益性を見出せないために本試験は早期中止になりました。”

Adjuvant gemcitabine plus docetaxel followed by doxorubicin versus observation for uterus-limited, high-grade leiomyosarcoma: A phase III GOG study.(ASCO 2018, Abstract No.5505)

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【第22回  Meet the Expert:小児がんの治療】動画公開 https://oncolo.jp/event/mte_22 https://oncolo.jp/event/mte_22 【第22回  Meet the Expert:小児がんの治療】動画公開 2018-06-28UTC03:00:00+0000 2018年6月1日(金)に国立がん研究センター希少がんセンター待合にて「第22回 小児がんの治療」を開催しました。セミナーの動画を公開しました。ぜひご覧ください。
※都合上、スライドを一部カットしている場合がございますが、ご了承ください。

アンケートにご協力ください

今後の活動の参考として、動画をご覧いただいた後に、皆様のご意見をお聞かせください。
所用時間約10分のアンケートとなります。ご協力を宜しくお願いいたします。
Webアンケート

セミナー動画

開会挨拶


[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[開会挨拶] 国立がん研究センター中央病院 病院長 西田 俊朗

講演


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍科 荒川 歩


国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍外科/国立成育医療研究センター 小児がんセンター 腫瘍外科
菱川 知郎

ディスカッション


[講師] 希少がんセンター/国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍科 荒川 歩
国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍外科/国立成育医療研究センター 小児がんセンター 腫瘍外科
菱川 知郎
国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍外科 川久保 尚徳
[司会] 国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
[患者会代表] NPO法人血液患者コミュニティ ももの木 宮城 順
[解説] がん情報サイト「オンコロ」コンテンツマネジャー 柳澤 昭浩 
 

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BRCA変異を有する進行卵巣がん1次治療後の維持療法として オラパリブ(製品名:リムパーザ)が無増悪生存期間(PFS)を有意に延長 https://oncolo.jp/news/20180628m01 https://oncolo.jp/news/20180628m01 BRCA変異を有する進行卵巣がん1次治療後の維持療法として オラパリブ(製品名:リムパーザ)が無増悪生存期間(PFS)を有意に延長 2018-06-28UTC01:22:17+0000 無作為化二重盲検プラセボ対照多施設フェーズ3試験SOLO-1の結果が示され、英AstraZeneca社と米Merck社は6月27日、BRCA変異を有する進行卵巣がんの1次治療維持療法としてPARP阻害薬リムパーザを投与すると、プラセボを投与した場合よりも無増悪生存期間PFS)を有意に延長できたと発表した。同社は今回の結果を持って各国で適応拡大申請を行う予定としている。

 SOLO-1試験は、BRCA-1変異を有する進行卵巣がん(FIGO Stage III-IV)で、1次治療において白金系(プラチナ系)抗がん剤の投与を受けた患者で完全奏効部分奏効が得られた391人を、維持療法としてリムパーザ300mgを1日2回投与する群とプラセボを投与する群に2対1に割り付けて行われ、日本も含めた国際共同試験。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は2度目の増悪までの時間、全生存期間など。

 国際医薬品開発担当副社長、アストラゼネカのチーフ・メディカル・オフィサー、Sean Bohen氏 は「PARP 阻害剤でBRCA 変異卵巣がん1次治療維持療法において、無増悪生存期間(PFS)で有意かつ臨床的にインパクトのある改善が確認された。私たちは、臨床試験に関わった医師、病院、そして参加したすべての患者に感謝したいと思います。」とコメントした。

 リムパーザは、BRCA変異の有無に関わらず、プラチナ系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法を対象に1月に承認されている。

 また現在、新規診断進行卵巣がんを対象に、BRCA変異の有無に関わらず、1次治療の維持療法としてリムパーザとアバスチンを併用投与する有効性を評価するフェーズ3試験PAOLA-1も行われており、2019年に結果が出る予定となっている。

メルクプレスリリースはこちら
http://www.mrknewsroom.com/news-release/oncology/lynparza-olaparib-significantly-delays-disease-progression-phase-3-first-line-

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バベンチオ(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え))、転移性メルケル細胞がんを対象とした JAVELIN Merkel 200試験から得られた2年間のデータにおいて持続的奏効を示す https://oncolo.jp/news/0627kn https://oncolo.jp/news/0627kn バベンチオ(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え))、転移性メルケル細胞がんを対象とした JAVELIN Merkel 200試験から得られた2年間のデータにおいて持続的奏効を示す 2018-06-27UTC11:07:39+0000 米国・シカゴ発、2018年6月4日-独メルク(以下、メルク)と米ファイザー(以下、ファイザー)は、米国・シカゴで開催した第54回米国臨床腫瘍学会(ASCO)の口演において、6月4日(月)に、転移性メルケル細胞がん(以下、「転移性メルケル細胞がん」を「mMCC」と略記)に対するバベンチオ®(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え))の多施設共同第II相非盲検試験「JAVELIN Merkel 200」の最新の有効性および安全性データを報告すると発表した。

※本試験から得られた2年間の追跡データから、バベンチオを被験薬として投与し効果が認められた患者さんにおけるこれまでの解析と比較して、臨床的に意義のある持続的奏効、安定した無増悪生存期間PFS)、および全生存期間OS)が示された。

有用性を示す大きな前進

腫瘍組織中のPD-L1発現レベルまたはメルケル細胞ポリオーマウイルス感染の有無にかかわらず、すべての患者サブグループにわたって臨床効果が確認された。
本試験におけるバベンチオの安全性プロファイルは、長期追跡試験と変わらず、JAVELIN臨床開発プログラム全体で認められたものと一貫していた。

メルクのバイオファーマ・ビジネス研究開発部門のグローバル責任者であるLuciano Rossetti(M.D.)は、次のように述べている。
「今回発表する有効性および安全性に関する結果は、FDA承認の根拠となったデータを裏付けるものです。
ASCOで発表する他のデータに加え、この2年の解析は、私たちがメルケル細胞がん患者さんにおけるバベンチオの有用性を理解する上で、大きな前進となるものです。」

臨床試験の概要

多施設共同第II相非盲検試験「JAVELIN Merkel 200」では、遠隔転移を有し、化学療法での治療中または治療後に病勢進行が認められ、組織学的にmMCCと確認された患者さんに対して、バベンチオ10mg/kgを2週間に1回、病勢進行が認められるか、忍容できない毒性が生じるまで静脈投与された。

患者さん88名を対象として、中央値29.2カ月(範囲:24.8~38.1カ月)の期間にわたり追跡調査を行い、確認された奏効率ORR)は33%(95%信頼区間[CI]:23.3–43.8、完全奏効11.4%)で、1年目および18カ月目に報告された以前の解析と一貫していた。

被験薬として投与し効果の認められた29症例中19例において奏効が持続しており、うち12例は奏効期間が2年を超えた。
持続的奏効は、PFSの安定につながった(12カ月の時点で29%、18カ月の時点で29%、24カ月の時点で26%)。

OSの中央値は12.6カ月(95%CI:7.5–17.1)、2年生存率は36%(12カ月では50%、18カ月では39%)であった。

最低2年間の追跡期間中、バベンチオの安全性が懸念される未知の副作用は認められず、これまでの報告と一貫していた。

67症例(76.1%)で薬剤関連有害事象が発生し、うち10例(11.4%)がグレード3以下、また、20例(22.7%)が免疫関連有害事象だった。

治療に関連する死亡は報告されていない 1。

治療選択肢での高い信頼度

ファイザーのグローバル製品開発部門の腫瘍免疫、早期開発およびトランスレーショナル・オンコロジー領域担当シニア・ヴァイス・プレジデントのChris Boshoff(M.D.、PhD.)は、次のように述べている。

「これまでmMCC患者さんには化学療法の他に治療選択肢がなく、今回の結果はmMCC患者さんにとって重要なマイルストーンとなるものです。
今回の発表データと、同じくASCOで発表される追加的なリアルワールドデータにより、この希少で悪性度の高い皮膚がんに対する治療選択肢としてのバベンチオに対する信頼度が高まります。」

メルクとファイザーが共同で実施しているバベンチオの臨床開発プログラムJAVELINには、7つの第III相試験を含む30以上の臨床プログラムがあり、約8,300名の患者さんが15を超える異なるがん種での評価に参加している。

ベンパチオ®について

バベンチオ®(一般名:アベルマブ)※は2017年、米国食品医薬品局(FDA)から成人および小児(12歳以上)のmMCCの適応症で迅速承認を取得し、さらに、白金製剤を含む化学療法後に病勢進行が認められたか、または白金製剤を含む化学療法を使用した術前または術後の補助療法から 12カ月以内に病勢進行が認められた局所進行・転移尿路上皮がんの治療薬として追加承認を得た。
これらの適応は、奏効率と奏効期間の結果に基づく優先審査のもとで承認された。
これらの適応での承認取得は条件付きであり、検証的試験において臨床的ベネフィットの検証が必要である。

※注)日本においては、「根治切除不能なメルケル細胞癌」の適応症で2017年9月に製造販売承認を取得し、11月22日に発売されている。

<出典>
1. Nghiem P. Two-year efficacy and safety update from JAVELIN Merkel 200 part A: a phase 2 study of avelumab in metastatic Merkel cell carcinoma progressed on chemotherapy. Abstract 9507. To be presented at ASCO 2018, June 1-4, 2018. Chicago, IL.

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治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者に対する免疫調節薬レブラミド+ 抗CD20抗体薬リツキサン併用療法、リツキサン+化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)、120週時点における完全寛解率(CR)は同等である https://oncolo.jp/news/180627y03 https://oncolo.jp/news/180627y03 治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者に対する免疫調節薬レブラミド+ 抗CD20抗体薬リツキサン併用療法、リツキサン+化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)、120週時点における完全寛解率(CR)は同等である 2018-06-27UTC09:53:12+0000 この記事の3つのポイント
・RELEVANCE試験とは、治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者に対してレブラミド+リツキサン併用療法とリツキサン+化学療法有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である治療開始120週時点における完全寛解率(CR rate)または不確定完全寛解率(CRu rate)はレブラミド+リツキサン併用群48%に対してリツキサン+化学療法併用群53%、両群間に統計学的有意な差は確認されなかった
・本試験のもう1つの主要評価項目である無増悪生存期間PFS)もレブラミド+リツキサン併用群はリツキサン+化学療法併用群に対して臨床統計学的に未達、暫定解析結果では両群ほぼ同等の結果であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者に対する免疫調節薬(IMiDs)であるレナリドミド(商品名レブラミド;以下レブラミド)+抗CD20モノクローナル抗体薬であるリツキシマブ(商品名リツキサン;リツキサン)併用療法とリツキサン+化学療法の有効性を比較検証した第III相のRELEVANCE試験(NCT01650701)の結果がUniversity of Texas MD Anderson Cancer Center・Nathan Hale Fowler氏らにより公表された。

RELEVANCE試験とは、治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者(N=1030人)に対してレブラミド+リツキサン併用療法を投与後にリツキサン維持療法を投与する群(N=513人)、またはリツキサン+化学療法を投与後にリツキサン維持療法を投与する群(N=517人)に無作為に振り分け、主要評価項目として治療開始120週時点における完全寛解率(CR rate)または不確定完全寛解率(CRu rate)、無増悪生存期間(PFS)を比較検証した第III相試験である。

なお、リツキサン+化学療法の内訳としてはR-CHOP併用療法(シクロホスファミド、ドキソルビシンビンクリスチン、プレドニゾロン)が72%、R-B併用療法(ベンダムスチン)が23%、R-CVP併用療法(シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン)が5%であった。

本試験のフォローアップ期間中央値37.9ヶ月時点における結果、主要評価項目である治療開始120週時点における完全寛解率(CR rate)または不確定完全寛解率(CRu rate)はレブラミド+リツキサン併用群48%に対してリツキサン+化学療法併用群53%、両群間に統計学的有意な差は確認されなかった(P=0.13)。

また、もう1つの主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)は暫定であり、レブラミド+リツキサン併用群はリツキサン+化学療法併用群に対してほぼ同等の結果である(ハザード比:1.10 ,95%信頼区間:0.85-1.43,P=0.48)。

なお、2年無増悪生存率(PFS rate)はレブラミド+リツキサン併用群84%に対してリツキサン+化学療法併用群87%、3年無増悪生存率(PFS rate)はレブラミド+リツキサン併用群77%に対してリツキサン+化学療法併用群78%である。

一方の安全性としては、レブラミド+リツキサン併用群とリツキサン+化学療法併用群のグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)プロファイルは異なっており、その内訳は下記の通りである。発熱好中球減少症はレブラミド+リツキサン併用群2%に対してリツキサン+化学療法併用群6%、好中球減少症は34%に対して50%、皮膚障害は7%に対して1%、二次性悪性腫瘍は7%に対して9%であった。

以上のRELEVANCE試験の結果よりNathan Hale Fowler氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のない濾胞性リンパ腫患者に対するレブラミド+リツキサン併用はリツキサン+化学療法併用と同様の有効性が得られ、安全性プロファイルは異なることが本試験より示されました。”

RELEVANCE: Phase III randomized study of lenalidomide plus rituximab (R2) versus chemotherapy plus rituximab, followed by rituximab maintenance, in patients with previously untreated follicular lymphoma.(ASCO 2018, Abstract No.7500)

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急性骨髄性白血病(AML)患者に対する次世代シークエンシング(NGS)結果に基づいた治療変更の有用性 https://oncolo.jp/news/180627y02 https://oncolo.jp/news/180627y02 急性骨髄性白血病(AML)患者に対する次世代シークエンシング(NGS)結果に基づいた治療変更の有用性 2018-06-27UTC05:19:51+0000 この記事の3つのポイント
・本試験では、新規または再発難治性急性骨髄性白血病患者(N=1470人)に対して急性骨髄性白血病の17種類の関連遺伝子を特定する次世代シークエンシング(NGS)を実施し、その後遺伝子変異が同定された患者に対して治療変更する群としない群に分けて奏効率(RR)を比較検証している
・本試験の結果、新規急性骨髄性白血病患者に対して次世代シークエンシング(NGS)の結果に基づき治療変更をした患者の奏効率は72%に対して治療変更をしなかった患者の奏効率は60%であった(P=0.04)
・本試験の結果、再発難治性急性骨髄性白血病患者に対して次世代シークエンシング(NGS)の結果に基づき治療変更をした患者の奏効率は31%に対して治療変更をしなかった患者の奏効率は21%であった(P=0.001)

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、急性骨髄性白血病患者に対して関連遺伝子変異を同定する次世代シークエンシング(NGS)の結果に基づいた治療選択の有用性の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer Center・Rita Elias Assi氏らにより公表された。

本試験では、新規または再発難治性急性骨髄性白血病患者(N=1470人)に対して急性骨髄性白血病関連遺伝子であるALK、CSF1R、FGFR1/2/3、FLT3、IDH1/2、JAK2、KDR、KRAS/NRAS、NPM1、PDGFRA、PTPN11、RET、TP53の17種類の遺伝子を特定する次世代シークエンシング(NGS)を実施し、その後遺伝子変異が同定された患者に対して治療変更をする群としない群に分けて奏効率(RR)を比較検証している。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値63歳(17-92歳)。性別は男性62%(N=782人)。遺伝子変異個数中央値は2個(1-5)、その種類はTP53は16%(N=241人)、IDH2は16%(N=240人)、IDH1は16%(N=238人), FLT3は14%(N=200人)、NPM1は13%(N=195人)、NRASは12%(N=175人)、JAK2は7%(N=103人)、KRASは6%(N=82人)。

病期は、新規急性骨髄性白血病患者は519人でその内75%(N=390人)が遺伝子変異あり、再発難治性急性骨髄性白血病患者は463人でその内その内73%(N=338人)が遺伝子変異あり。

以上の背景を有する患者に対して次世代シークエンシング(NGS)後に遺伝子変異が同定された場合に治療を変更した結果は下記の通りである。遺伝子変異あり新規急性骨髄性白血病患者(N=390)の内、臨床試験または承認外治療により標的治療を実施した23%の患者(N=91人)の奏効率は72%に対して標的治療を実施しなかった77%の患者(N=299人)の奏効率は60%(P=0.04)であった。

また、遺伝子変異あり再発難治性急性骨髄性白血病患者(N=463)の内、臨床試験または承認外治療により標的治療を実施した51%の患者(N=173人)の奏効率は31%に対して標的治療を実施しなかった49%の患者(N=290人)の奏効率は21%(P=0.001)であった。

以上の試験結果よりRita Elias Assi氏らは以下のように結論を述べている。”急性骨髄性白血病患者に対する次世代シークエンシング(NGS)の診断結果は、30%以上の患者に対して治療変更の影響を及ぼす可能性が示唆されました。特に、この治療変更は新規急性骨髄性白血病患者よりも再発難治性急性骨髄性白血病患者で顕著でした。”

Impact of next-generation sequencing (NGS) on treatment selection in acute myeloid leukemia (AML).(ASCO 2018, Abstract No.103)

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日本初?EGFR陽性肺がん限定の患者セミナー ~複雑化する治療に迷わないため~ https://oncolo.jp/event/20180627k https://oncolo.jp/event/20180627k 日本初?EGFR陽性肺がん限定の患者セミナー ~複雑化する治療に迷わないため~ 2018-06-27UTC01:31:53+0000 講演タイトル:『日本初?EGFR陽性肺がん限定の患者セミナー
~複雑化する治療に迷わないため~』
講    師:大江裕一郎先生
日    時:6月13日(水)
場    所:日本橋ライフサイエンスハブ A会議室

今月は、RGFR陽性肺がんをテーマにご来場頂きました。
クローズドセミナーであるため全ての情報は掲載できませんが、ポイントとなる情報をお伝えしていきます。
今回は、タイトルにありますように、複雑化している肺がん治療の中でもEGFRに特化し、ご講義頂きました。

何故、EGFR阻害薬か?

2002年世界に先駆け日本で承認されたゲフィチニブイレッサ®)は、進行した肺がん患者さんに対して、それまでの治療に比べ、効果が高く生存期間も大きく延ばしました。しかし、海外で行われた第3相臨床試験では、プラセボ治療に対しゲフィチニブ単剤の効果は有意差なし(プラセボ治療により優れていることが明らかではない)という結果がでたのです。

当時の医師間の感想としては、「効く人にはよく効くが効かない人には全く効かないな!」というものでした。その後、2004年に、EGFR遺伝に変異のある患者さんにはゲフィチニブが奏効することが発表されたのです。

EGFR(上皮成長因子受容体)は細胞膜表面にたくさんあり、外部から刺激(増殖因子)を受けると、細胞が増殖するのに必要なシグナルを順々に細胞内に伝えます。がん細胞上にも同様にEGFRがたくさん存在し、このEGFRに変異があると、がん細胞を増殖させるスイッチが常にオンとなっているような状態となり、がん細胞が限りなく増殖してしまいます。細胞内のシグナルにはいくつもの順番に伝えられて行くのですが、その途中に変異があると、EGFR変異がなくても同様のがん細胞の増殖がみられるのです。

現在の4期非小細胞肺がん薬物治療ガイドラインでは、非扁平上皮がん治療でEGFR変異に対して3次治療まで記載があります。

EGFR阻害薬の特徴と使い分け

現在、国内で承認されているEGFR阻害剤は第3世代まで4剤があり、特異性と副作用にそれぞれの特徴があります。これらをどのように使い分けているかというと、使い慣れた薬剤を使っているというのが現状でしょう。しかし、副作用にはそれぞれ特徴があるので、患者さんの状態などにより使い分けることもあります。

イレッサ®(ゲフィチニブ)やタルセバ®(エルロチニブ)が第一世代に、ジオトリフ®(アファチニブ)が第二世代、タグリッソ®(オシメルチニブ)が第三世代に分類されます。

EGFR遺伝子変異陽性の患者さんに殺細胞性抗がん剤は必要か?

ゲフィチニブとシスプラチン+ドセタキセルの治療効果を比較したWJTOG3405試験の結果ではゲフィチニブ単剤が有意のように見えるのですが詳細解析の結果シスプラチン+ドセタキセル併用が有用と考えられます。

その結果、「EBMの手法による肺癌診療ガイドライン」では、『遺伝子変異陽性例の患者においても、遺伝子変異のない患者で推奨される細胞障害性抗癌剤を行うように推奨する(強い推奨)』と記載されているのです。

日本の実地診療の現状

REAL2000試験では、実臨床でのEGFR陽性非小細胞肺癌患者がどのような治療が行われ、どんな経過を辿っているかを検証しました。

結果から、キードラッグがEGFR阻害薬であることは間違いないのですが、初回治療でEGFR阻害剤、2次治療以降でプラチナ製剤を受けた患者さんは30%以下、EGFR阻害薬のみで治療が終了している患者さんも多く、半分以上でプラチナを含む治療が入っていない実情が報告されました。この試験は日本でも肺がん治療の専門医のいる病院が中心となって実施されたものです。

その一方で、DPCデータ(専門病院以外も多く含む)による非扁平上皮がんに対する化学療法の実施状況では、ガイドラインに準じていない治療法を実施している例が多くみられました。

脳転移の治療

「非小細胞肺癌脳転移例の治療方針」では、病変の数と大きさにより定位的放射線手術をするか全脳照射をするかの指針が示されています。定位的ではガンマナイフにするかサイバーナイフにするかという決まりはなく患者さんとの相談が重要です。脳転移のある患者さんに対する治療ではEGFR阻害剤のエルロチニブの効果が高いことが報告されています。

皮膚障害への対応

分子標的薬であるEGFR阻害剤は、ターゲットとする遺伝子にピンポイントで作用し、正常な細胞には作用しないため、副作用が少なく抑えられますが、皮膚障害の起こる頻度が比較的高いです。その中での頻発する爪囲炎では治療以前に重要なことが起こさないようにすることです。深爪をさけ、窮屈な靴ははかないようにして手足を保護し、皮膚の清潔と保湿を保ちます。爪があたらないようなテーピングも有効です。

オシメルチニブ(タグリッソ®)

第一世代、第二世代のEGFR阻害剤による治療歴がある非小細胞肺がん再発の患者さんでは EGFR阻害剤に治療抵抗性を示す方がいます。その原因の 1 つが T790M 変異です。そこでT790M変異のある患者さんを対象に開発されたのはオシメルチンブです。EGFR阻害剤に抵抗性でEGFR T790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がんを対象とするAURA試験で61%の奏効率を示しました。

そこで、FLAURA試験では治療歴のないEGFR変異陽性の進行転移性非小細胞肺がんの患者さんに対しオシメルチニブと現在の標準的な治療(ゲフィチニブもしくはエルロチニブ)と比較し、無増悪生存期間PFS)の改善を示しました。現在オシメルチニブの一次治療が申請中(現在未承認)です。

T790Mの検出

オシメルチニブが有効なT790M変異を検出するのは、EGFR阻害剤が抵抗性となった後に生検をすることになるのですが、実際に生検が実施されているのは4割以下という状況です。

この生検でT790Mを正しく検出するには、がんが進展している組織から採取する必要があり、生検を行いえない患者さんもいます。その場合、他の検査を実施する必要があります。

それがリキッドバイオプシーの「コバス® EGFR変異検出キット v2.0」です。採血(血漿)だけで遺伝子の変異が検査できる夢のようなリキッドバイオプシーですが、組織生検陽性の患者さんで血漿検査も同じく陽性をしめす患者さんは60~70%です(AURA2試験)。組織検査陰性で血漿検査陽性を占めるケースが20%程度あります。

EGFR遺伝子変異陽性患者さんに対する免疫チェックポイント阻害薬の効果

免疫チェックポイント阻害薬のEGFR変異陽性の患者さんに対する効果はいくつかの臨床試験で検討されています。3種類の免疫チェックポイント阻害薬で試験を行った結果、EGFR変異陽性患者への効果はあまり高くありません。

免疫チェックポイント阻害薬が効果を発揮するには、免疫担当細胞が、がん細胞を異物と認識することが必要なのですがEGFR遺伝子変異陰性の場合は、様々な遺伝子変異が重なってがんが発症していると考えられ、体の免疫担当細胞が異物と認識しやすく、免疫チェックポイント阻害薬の効果が発揮しやすいと考えられています。一方、EGFR遺伝子変異陽性の場合は、EGFR遺伝子変異が発症の大きな要因になっていて、他の遺伝子変異が少ないことが、免疫チェックポイント阻害薬の効果が出にくい理由と考えられています。

ASCO2018

今年もシカゴで6/1-6/5で行われたASCOで発表された臨床試験の結果が紹介されました。

まず、イレッサ単剤とイレッサにカルボプラチン、ペメトレキセドを併用するという化学療法を同時に併用するNEJ009試験となります。この3剤併用療法とイレッサ単剤療法を比べますと、無増悪生存期間はおろか全生存期間も延長し、52カ月対38カ月という大きなものでした。

その他、エルロチニブ単剤対エルロチニブ+ベバシズマブの比較をする第二相JO25567試験で2014年に報告された中間解析で、無増悪生存期間はエルロチニブ+ベバシズマブ群が有意に延長を示しましたが、今回報告された全生存期間の解析では有意差が認められませんでした。今回、未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺癌におけるエルロチニブ単剤対エルロチニブ+ベバシズマブの比較をする第三相NEJ026試験の報告で無増悪生存期間はエルロチニブ+ベバシズマブ群が有意を示しました。この数年後に明らかとなる全生存期間が期待されます。

JCOG1404

JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)でにEGFR変異陽性肺がんに対する臨床試験を実施進行しています。
その前に、従来の殺細胞性抗がん剤がEGFR阻害剤耐性を克服する仮設について紹介されました。EGFR阻害剤が著効したがん細胞の中にもわずかなEGFR耐性細胞が存在し、それが増殖し耐性となってしまいます。

そこでEGFR阻害剤治療後、一時殺細胞性抗がん剤治療を行うことでEGFR阻害剤耐性細胞を完全に除去しその後再びEGFR阻害剤の治療を行うことで治癒を目指すというものです。JCOG1404/WJOG8214L: AGAIN試験で現在検証中です。

現在の「IV期非小細胞肺がんの薬物治療ガイドライン」は、オシメルチニブの承認や他の臨床試験の結果から来年にも改定になります。

質疑応答

Q:分子標的薬の使い分け:イレッサローテーションについて

A:イレッサ+化学療法が望ましい。イレッサ→タルセバ→ジオトリフは効果的には望めないが、薬剤コンプライアンスの問題から変更することは妥当
変更のタイミングにははっきりしたエビデンスがないので医師の経験によるものが大きい。

Q:ガンマナイフのリスクについて

A:全脳照射:認知機能に影響する可能性がある
 :ガンマナイフ:照射部位に壊死を起こす可能性
 :ガンマナイフ+化学療法:エビデンスなし

Q:患者は、どの程度がんやがん治療について知識を持つべきか?

A:そのくらいの正解はない。しかし、重要なことは、間違った教科書で勉強してはいけない、ネットに氾濫している間違った、いい加減な情報を信じないように、国立がん研究センターやJCOGなどから勉強してほしい

今回のセミナーの参加者は150名、Webからの参加者が60名。セミナー事前の質問、終了後の質問も多く、参加されている方々の真剣さと熱気が感じられたセミナーでした。大江先生のご回答はそれぞれにわかりやすく説明してくださいました。普段は厳しい大江先生ですが、今回のセミナーでは、患者さんの真剣さや非常に専門的な難しい質問に対し、優しく対峙されていました。司会の進行の長谷川さんの質問がタイミングよく、さらに理解を深めることになっていたようで、非常に有意義なセミナーでした。
しかし、EGFR陽性肺がんに対する治療はさらに複雑化していくことも理解できました。

当日ご聴講された方々より、「難しい話をなるべく分かりやすく説明して頂き凄くよかった!」「実例を通してやさしく説明して頂いた。」「治療をどのように決定していくかの指針である、自己決定力が付いた。」など、多くのご感想が寄せられました。

先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。

記事:高橋 さくら・可知 健太

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根治的放射線治療後の中/高リスク前立腺がん患者に対する術後化学療法としてのドセタキセル単剤療法、経過観察に比べて生化学的再発率を改善しない https://oncolo.jp/news/180627y01 https://oncolo.jp/news/180627y01 根治的放射線治療後の中/高リスク前立腺がん患者に対する術後化学療法としてのドセタキセル単剤療法、経過観察に比べて生化学的再発率を改善しない 2018-06-27UTC01:23:41+0000 この記事の3つのポイント
・SPCG-13試験とは、根治的放射線治療後の中リスクまたは高リスク前立腺がん患者に対して術後化学療法としてドセタキセル単剤療法と経過観察の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である生化学的再発率はドセタキセル群31.0%に対して経過観察群は30.3%、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった
安全性としては、ドセタキセル群で発熱好中球減少症(FN)を発症した患者は16.1%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、術前アンドロゲン除去療法(ADT)治療歴のある根治的放射線治療後の中リスクまたは高リスク前立腺がん患者に対する術後化学療法としてのドセタキセルと経過観察の有効性を検証した第III相のSPCG-13試験(NCT00653848)の結果がTampere University Hospital・Pirkko-Liisa Irmeli Kellokumpu-Lehtinen氏らにより公表された。

SPCG-13試験とは、根治的放射線治療後の中リスクまたは高リスク前立腺がん患者(N=376人)に対して術後化学療法として3週間を1サイクルとして1日目にドセタキセル75mg/m2単剤療法を6サイクル投与する群(N=188人)、または経過観察をする群(N=188人)に無作為に振り分け、主要評価項目としてPSA前立腺特異抗原)最低値より2ng/ml以上の増加として定義された生化学的再発率を比較検証した第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値59.4ヶ月時点における結果、主要評価項目である生化学的再発率はドセタキセル群31.0%(N=58人)に対して経過観察群は30.3%(N=57人)、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった(p=0.631)。

一方の安全性として、ドセタキセル群で発熱好中球減少症(FN)を発症した患者は16.1%であった。なお、本試験に参加した患者の内ドセタキセル群で20人、経過観察群で23人の計43人の患者で死亡が確認されているが、その内ドセタキセル群で9人、経過観察群で7人の患者の死亡原因は前立腺がんによるものであった。

以上のSPCG-13試験の結果よりPirkko-Liisa Irmeli Kellokumpu-Lehtinen氏らは以下のように結論を述べている。”術前アンドロゲン除去療法(ADT)歴のある根治的放射線治療後の中リスクまたは高リスク前立腺がん患者に対するドセタキセルによる術後化学療法は生化学的再発率を改善しませんでした。”

A randomized phase III trial between adjuvant docetaxel and surveillance after radical radiotherapy for intermediate and high risk prostate cancer: Results of SPCG-13 trial.(ASCO 2018, Abstract No.5000)

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肝細胞がん ネクサバール後の二次治療でキイトルーダが単剤奏効率18%、病勢コントロールは62% https://oncolo.jp/news/180627k01 https://oncolo.jp/news/180627k01 肝細胞がん ネクサバール後の二次治療でキイトルーダが単剤奏効率18%、病勢コントロールは62% 2018-06-26UTC22:31:57+0000 免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が、ソラフェニブ(商品名ネクサバール)既治療の肝細胞がんに対する単剤二次治療の選択肢となる可能性を示した。近畿大学Kudo Masatoshi氏らの研究グループが実施した第2相試験(KENOTE-224、NCT02702414)の中間結果で、2018年6月3日のLancet Oncology誌オンライン版に論文が掲載された。

KENOTE-224試験は、米国、カナダやオーストラリア、欧州、日本など10カ国、47施設で行われた非無作為化非盲検試験で、2016年6月7日から2017年2月9日、ネクサバールの治療歴がある肝細胞がん患者104例が登録された。80%の患者はネクサバールが無効で、20%の患者はネクサバールが不耐容であった。データカットオフは2018年2月13日で、その時点で17例(16%)はキイトルーダの治療を継続していた。有効性安全性のデータ解析により、キイトルーダは肝細胞がんに対するネクサバール後の治療選択肢になり得ることが示唆され、さらに、同じ抗PD-1抗体ニボルマブオプジーボ)の肝細胞がん患者に対する同様の試験結果と一致した。PD-L1バイオマーカーの位置付けについては今後も検証が必要である。現在キイトルーダは、本結果に基づき、肝細胞がん対象の第3相試験が2本実施されている。

同試験でのキイトルーダの用法用量は、非小細胞肺がんなどの適応で既に承認されている200mgの3週間隔の点滴静注であった。主要評価項目であるRECIST判定奏効率は17%(18/104例)で、そのうち完全奏効(CR)は1例、部分奏効(PR)は17例であった。さらに、病勢安定SD)が44%(46/104例)で、これを合わせた病勢コントロール率は62%(64/104例)であった。奏効到達期間の中央値は2.1カ月と効果が速やかに認められ、奏効18例のうち12例(67%)が治療開始後8週から10週以内に奏効に達した。奏効持続期間は、カットオフ時点で中央値特定には至らなかったが、奏効持続時間が9カ月以上に達する患者の割合は、カプラン-マイヤー法で77%と算出された。

カットオフ時点で81%(84/104例)が死亡、または病勢進行(PD)と判定され、PDまでの期間中央値は4.9カ月、無増悪生存(PFS)期間中央値は4.9カ月で、全生存期間OS)中央値は12.9カ月、死亡例は60例(58%)であった。治療開始後12カ月時点でのPFS率は28%、全生存率は54%であった。

グレード3の治療関連有害事象は24%(25/104例)に認められ、主に肝酵素のAST上昇(7%)、ALT上昇(4%)、および疲労感(4%)であった。グレード4は高ビリルビン血症(1%)のみであった。免疫関連有害事象として、肝炎が3例(3%)に認められたが、肝炎ウイルスのフレアは認められなかった。治療関連死は1例のみで、死因は潰瘍性食道炎であった。

バイオマーカーPD-L1の探索的解析集団での有効性も全解析対象と同程度(奏効率25%[13/52例])であった。PD-L1陽性指標として、腫瘍細胞、リンパ球、およびマクロファージのPD-L1陽性細胞を合わせた数の全腫瘍細胞に対する割合で表した陽性複合スコアが1以上の陽性集団の奏効率(32%[7/22例])は、同スコア1未満集団の奏効率(20%[6/30例])より高かった。また、PD-L1陽性指標として腫瘍細胞膜染色の割合で表したスコアが1%以上の陽性集団の奏効率(43%[3/7例])も、同スコア1%未満集団の奏効率(22%[10/45例])より高かった。

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ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ、PD-L1発現率の有無に関係なく抗腫瘍効果を示す https://oncolo.jp/news/180626y03 https://oncolo.jp/news/180626y03 ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ、PD-L1発現率の有無に関係なく抗腫瘍効果を示す 2018-06-26UTC09:19:44+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-199試験とは、ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法の有効性を検証した第II相試験である
・本報告では、KEYNOTE-199試験に登録された患者の内、PD-L1発現率陽性の患者(コーホート1)、PD-L1発現率陰性の患者(コーホート2)、骨転移を有する患者(コーホート3)を対象にした結果である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)はコーホート1群で5%、コーホート2群で3%、コーホート3群で未到達、コーホート1+コーホート2群で5%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証した第II相のKEYNOTE-199試験(NCT02787005)の結果がRoyal Marsden Hospital・Johann S. De Bono氏らにより公表された。

KEYNOTE-199試験(コーホート1、コーホート2、コーホート3)とは、ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者(N=258人)に対して3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、重要な副次評価項目として病勢コントロール率DCR)などを検証した第II相試験である。

なお、ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者の内、コーホート1群ではPD-L1発現率陽性の患者(N=131人)、コーホート2群ではPD-L1発現率陰性の患者(N=67人)、コーホート3群では骨転移を有する患者(N=60人)を対象にしている。

本試験のコーホート別のフォローアップ期間中央値8.1ヶ月(コーホート1)、7.9ヶ月(コーホート2)、11.8ヶ月(コーホート3)時点の結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)はコーホート1群で5%(95%信頼区間:2%-11%)、コーホート2群で3%(95%信頼区間:1%未満-10%)、コーホート3群で未到達、コーホート1+コーホート2群で5%(95%信頼区間:2%-8%)であった。

なお、奏効率(RR)は全患者群の中でも体細胞系BRCA1/2遺伝子変異またはATM遺伝子変異を有する患者において高率であった。

また、病勢コントロール率(DCR)はコーホート1群で22%(95%信頼区間:15%-30%)、コーホート2群で24%(95%信頼区間:14%-36%)、コーホート3群で37%(95%信頼区間:25%-50%)、コーホート1+コーホート2群で23%(95%信頼区間:17%-29%)であった。

そして、6ヶ月以上病勢コントロール率(DCR)を達成した患者はコーホート1群で9%(95%信頼区間:5%-16%)、コーホート2群で6%(95%信頼区間:2%-15%)、コーホート3群で22%(95%信頼区間:12%-34%)、コーホート1+コーホート2群で8%(95%信頼区間:5%-13%)であった。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はコーホート1群で13%、コーホート2群で12%、コーホート3群で17%を示した。

以上のKEYNOTE-199試験の結果よりJohann S. De Bono氏らは以下のように結論を述べている。”ドセタキセル不応の転移性去勢抵抗性前立腺がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法はPD-L1発現率の有無に関係なく持続的な抗腫瘍効果を示し、忍容性も良好でした。”

KEYNOTE-199: Pembrolizumab (pembro) for docetaxel-refractory metastatic castration-resistant prostate cancer (mCRPC).(ASCO 2018, Abstract No.5007)

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【舌がん体験談】すべては夢のために~幾度の手術を乗り越えて~ https://oncolo.jp/mystory/human42 https://oncolo.jp/mystory/human42 【舌がん体験談】すべては夢のために~幾度の手術を乗り越えて~ 2018-06-26UTC07:00:39+0000 ※本記事には手術後の傷跡の写真が掲載されております。ご覧の際はご注意ください。

虫の知らせ?!

2015年7月末、趣味のサーフィンで耳に水が溜まったことから耳鼻咽喉科のクリニックを受診し、舌の異常が見つかりました。自覚症状は全くありませんでした。

しかし思い返せば、いつも舌に歯形がついていましたし、寝ている間によく舌を噛んでしまうことがありました。そして、大きい病院で見てもらった方が良いと紹介状を渡され、その翌週、大学病院で舌の超音波検査と生検を行いました。

がん告知

次の診察で、医師から告げられたのは「舌がんを強く疑う」でした。頭が真っ白になりました。「バリバリ運動して、煙草も吸わない、お酒もほとんど飲まない私が、がん?!半年前に保険を見直したときに、『うちはがん家系じゃないからがん保険はいりません』と言ったばかり。

でも、ステージⅠなら5年生存率は90%以上、発語明瞭度も80%以上に回復するそうだから大丈夫」とそこで思考停止しました。その日は他に転移がないかを確認するため、超音波検査とCT検査を行い、後日転移がないことがわかりました。

若いからと直近の手術日を押さえてくれましたが、手術までわずか1週間程度しかなく、今後の人生を左右することなのに、良く考える時間も精神的余裕もありませんでした。

手術は麻酔を含めて3時間程度でした。舌を3分の1ほど切除したため、しばらくの間、経鼻経腸栄養をせざるを得ず、2週間の入院生活で、体重は62kgから52kgにまで減ってしまいました。

退院後の診察で、「断端陽性(切り口にがんが残っている)の可能性がある」と告げられ、がん専門病院にセカンドオピニオンに行くことにしました。そこでは陽性だった場合には予防的にさらに大きく舌を切除して、頸部廓清をしましょうと言われました。


※右上内頸静脈リンパ節への転移がみつかったCT画像

再発・転移で、ステージⅣaに

2015年9月中旬に職場復帰してから間もなく首のリンパ節にビー玉サイズのコリコリとしたものがあることに気付きました。腫瘍がリンパ管まで達していたので、覚悟はしていたつもりでしたが愕然としました。

次の診察時にそれを伝えるとすぐさま検査となりました。結果は悪性で、リンパ節2つに浸潤があったため、わずか2か月ほどでステージⅠからステージⅣaになってしまいました。

2度目の手術は、舌半側切除、頸部廓清、遊離皮弁による再建術を勧められました。それらは後遺症が大きく、食べることや喋ることが難しくなります。複数の治療法をもっと調べておけばよかったなと思いました。また、セカンドオピニオンのがん専門病院でも若いから放射線療法のカードは残しておくべきと同様の手術を勧められました。

結局私が選んだのは、がん専門病院での、舌半側切除、右頸部廓清、前腕皮弁による再建術でした。舌を大きめに切除して、失った舌の代わりに左前腕の筋肉と動脈、静脈を移植し、左前腕には鼠蹊部の皮膚を移植するという、アピアランスや機能温存よりも命を優先したものとなりました。

2度目の手術は10時間にもおよびました。目が覚めるとICUにいました。身体中に管が繋がれ、動くこともできませんでした。痛み止めで朦朧とする中、1時間おきに再建した舌に針を刺して状態を確認するので、おちおち眠ることもできません。そんな日が2日間続きました。

3日目に面会に来た当時1歳に満たない娘が私のあまりの変貌ぶりにギョッとした顔がいまでも忘れられません。5日間のICU生活を終え、一般病棟に移されましたが、術後肺炎にかかり、40度を超える熱に苦しめられました。気管切開もしたので、もちろん喋ることもできず、コミュニケーションはすべてジェスチャーと筆談でもどかしさを感じていました。また、痰も自分で出せないので、看護師さんに吸引器で取ってもらうのですが、それがとても痛くて苦しかったです。

結局42日間もの長い入院生活を送りました。


※頸部郭清術の傷痕


※前腕皮弁による再建術の傷痕

退院後、社会から見放されたような気分。死にたい…

本当の地獄は退院してからでした。

病院では上げ膳据え膳だった食事を自分で取らなければなりません。でも、病院食のような食事が作れる余裕もなく、経腸栄養剤とおかゆで命をつないでいました。

病院では滑舌の悪い私の言葉を先生や看護師さんが上手に聞き取ってくれていました。でも、家族ですらまともに通じませんでした。コンビニで「レターパックライトをください」と伝えたところ、アルバイトの男性が私の話し方に驚いて「すみません、すみません」と言ってすぐさま店長を呼びに行ってしまいました。これがトラウマになり外出することが恐くなりました。家に引きこもって、自殺も考えるようになりました。

しかし、若年性のがん患者の体験談をつづった冊子やインターネット上のがん患者の体験談をみて、「どうせ死んでしまうなら、好きなスノーボードをとことんやってやろう」と思うようになりました。

スノーボード復帰へ

医師に中学生の頃からやってきたスノーボードをしたいことを告げると、「目標を持つことが一番のリハビリになるから、体に無理がなければ行ってもいい」と言ってくれました。

雪上に復帰したのは正月明けのことでした。しかし、体のダメージは予想以上に大きく以前と同じように滑れず途方にくれました。

悔しくてトップ選手のDVDや手術の前に参加した講習会の資料などを参考にフォームを研究しました。食事がとれないので、雪上で練習できるのは週1~2日、3時間程度でした。それでも、筋力がなくなり力みが抜けたのが功を奏したのか、力任せに滑っていたフォームから、重力や遠心力などの外力と調和できるフォームに変わりました。以前の私は雪と喧嘩していたように思います。さらに、「もしかしたら来年はこの場に立てないかもしれない」という気持ちは自然と集中力を高めてくれました。

そして、退院から3ヶ月後の全日本スノーボード技術選手権大会で5位入賞し、念願の(公財)全日本スキー連盟SAJスノーボードデモンストレーター※になることができました。さらには、翌年の全日本スノーボード技術選手権では自身最高位の2位に入るなどがんに罹る前よりも成績が向上しています。失ったものはたくさんありましたが、得たものもありました。


※第14回全日本スノーボード技術選手権大会表彰式(右から2番目)

夢を持つことの大切さ

私はスノーボードがしたい、スノーボードデモンストレーターになりたいという夢があったからこそ、どん底を乗り越えることができました。スノーボードじゃなくても、スポーツじゃなくてもいいんです。みんなにも夢を持ってもらいたいと思います。

私のこれからの夢は、全日本の大会で優勝することです。なぜなら、がんじゃない人の中で活躍することは、がんの啓発になると同時に、がんサバイバーの励みにもなると思うからです。そして病気や障害があっても、誰もが夢を持てる社会の実現に貢献していきたいと思っています。

※スノーボードデモンストレーターとは、「インストラクターのインストラクター」、「滑る教程」などとも言われる、いわばテクニカル(基礎)スノーボードの頂点で、デモンストレーター選考会で2年に1度選ばれます。

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未治療進展型小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+化学療法併用療法、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180626y02 https://oncolo.jp/news/180626y02 未治療進展型小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+化学療法併用療法、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに統計学的有意に延長する 2018-06-26UTC04:11:31+0000 この記事の3つのポイント
・IMpower133試験とは、化学療法治療歴のない進展型小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのテセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用療法、カルボプラチン+エトポシド併用療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)ともにカルボプラチン+エトポシド併用群よりもテセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用群で統計学的有意に改善し、両主要評価項目を達成することが示された
・本試験の安全性としては、テセントリク併用群で確認された安全性プロファイルは既存の臨床試験で確認されているものと一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はなかった

2018年6月25日、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリースにて未治療の進展型小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+カルボプラチン+エトポシド併用療法と化学療法の有効性を比較検証した第III相のIMpower133試験(NCT02763579)の結果が公表された。

IMpower133試験とは、化学療法治療歴のない進展型小細胞肺がん患者(N=403人)に対する一次治療としてテセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用療法を投与する群、またはカルボプラチン+エトポシド併用療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を比較検証した多施設共同二重盲検化下の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともにカルボプラチン+エトポシド併用群よりもテセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用群で統計学的有意に改善し、両主要評価項目を達成することが示された。

一方の安全性として、テセントリク併用群の安全性プロファイルは既存の臨床試験で確認されているものと一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はなかった。

以上のIMpower133試験の結果よりエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社・最高医学責任者兼国際開発責任者であるSandra Horning氏は以下のように述べている。”本試験は未治療の進展型小細胞肺がん患者に対する一次治療として抗PD-L1抗体薬の有効性を示した最初の第III相試験になります。本試験の結果を可能な限り早く臨床に反映するため、我々は政府当局と協議することを楽しみにしております。”

詳細は学会発表で公開される予定です。

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のプレスリリース(https://www.roche.com/media/releases/med-cor-2018-06-25.htm

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EGFR遺伝子変異陽性進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗VEGF抗体薬アバスチン+EGFR阻害剤タルセバ併用療法、タルセバ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180626y01 https://oncolo.jp/news/180626y01 EGFR遺伝子変異陽性進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗VEGF抗体薬アバスチン+EGFR阻害剤タルセバ併用療法、タルセバ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する 2018-06-26UTC00:36:02+0000 この記事の3つのポイント
・NEJ026試験とは、EGFR遺伝子変異のある進行性非小細胞肺がん患者に対して抗VEGF抗体薬であるアバスチン+EGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるタルセバ併用療法とタルセバ単剤療法有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はタルセバ+アバスチン併用療法群16.9ヶ月に対してタルセバ単剤療法群13.3ヶ月、タルセバ+アバスチン併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に39.5%減少した
・本試験の安全性としては、タルセバ単剤療法よりもタルセバ+アバスチン併用療法群で多く発症が確認された治療関連有害事象(TRAE)は高血圧、蛋白尿であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、EGFR遺伝子変異のある進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗VEGF抗体薬であるベバシズマブ(商品名アバスチン;以下アバスチン)+EGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるエルロチニブ(商品名タルセバ;以下タルセバ)併用療法とタルセバ単剤療法の有効性を比較検証した第III相のNEJ026試験(UMIN000017069)の結果が聖マリアンナ医科大学・古屋直樹氏らにより公表された。

NEJ026試験とは、EGFR遺伝子変異のある化学療法ナイーブ進行性非小細胞肺がん患者に対して1日1回タルセバ150mg+3週間に1回アバスチン15mg/kg併用療法を投与する群(N= 112)、または1日1回タルセバ150mg単剤療法を投与する群(N= 114)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)、奏効率(RR)、安全性などを比較検証した非盲検の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値12.4ヶ月時点における結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はタルセバ+アバスチン併用療法群16.9ヶ月(95%信頼区間: 14.2-21.0ヶ月)に対してタルセバ単剤療法群13.3ヶ月(95%信頼区間: 11.1-15.3ヶ月)、タルセバ+アバスチン併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に39.5%減少(ハザード比:0.605,95%信頼区間:0.417-0.877,p = 0.0157)した。

一方の安全性として、タルセバ単剤療法よりもタルセバ+アバスチン併用療法群で多く発症が確認された治療関連有害事象(TRAE)は高血圧、蛋白尿であったが、それ以外の治療関連有害事象(TRAE)発症率は両群間で統計学的有意な差は確認されなかった。なお、治療関連有害事象(TRAE)による死亡は1例も確認されなかった。

以上のNEJ026試験の結果より古屋直樹氏らは以下のように結論を述べている。”EGFR遺伝子変異のある進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのタルセバ+アバスチン併用療法はタルセバ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を改善し、忍容性も良好でした。以上の結果より、新しい標準治療の選択肢の1つとしてこの治療法は臨床で考慮されるべきでしょう。”

Phase III study comparing bevacizumab plus erlotinib to erlotinib in patients with untreated NSCLC harboring activating EGFR mutations: NEJ026.(ASCO 2018, Abstract No.9006)

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未治療の局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、PD-L1発現率50%以上、20%以上、1%以上の全ての患者群において化学療法よりも全生存期間(OS)を改善する https://oncolo.jp/news/180625y03 https://oncolo.jp/news/180625y03 未治療の局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、PD-L1発現率50%以上、20%以上、1%以上の全ての患者群において化学療法よりも全生存期間(OS)を改善する 2018-06-25UTC09:19:59+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-042試験とは、PD-L1発現率1%以上の未治療局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対する一次治療として抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法とプラチナ系抗がん剤2剤併用療法有効性を比較検証した日本を含む国際多施設共同第III相試験である
・KEYNOTE-042試験はPD-L1発現率1%以上の未治療局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法の化学療法に対する全生存期間OS)の優越性を示した初の臨床試験である
・本試験の主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はPD-L1発現率50%以上の患者群ではキイトルーダ群20.0ヶ月に対して化学療法併用群12.2ヶ月、PD-L1発現率20%以上ではキイトルーダ群17.7ヶ月に対して化学療法併用群13.0ヶ月、PD-L1発現率1%以上ではキイトルーダ群16.7ヶ月に対して化学療法併用群12.1ヶ月であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、PD-L1発現率1%以上のEGFR遺伝子変異陰性ALK融合遺伝子変異陰性局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬であるペムブロリスマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法とプラチナ系抗がん剤2剤併用療法の有効性を検証した第III相のKEYNOTE-042試験(NCT02220894)の結果がUniversity of Miami Health System・Gilberto Lopes氏らにより公表された。

KEYNOTE-042試験とは、PD-L1発現率1%以上のEGFR遺伝子変異陰性ALK融合遺伝子変異陰性局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者(N=1274人)に対する一次治療として3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与する群(N=637人)、または治験医師判断のプラチナ系抗がん剤2剤併用療法(カルボプラチン+パクリタキセル併用療法、カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法など)を投与する群(N=637人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてPD-L1発現率1%以上、PD-L1発現率20%以上、PD-L1発現率50%以上のそれぞれの患者群における全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、客観的奏効率ORR)などを比較検証した日本を含む国際多施設共同非盲検の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値12.8ヶ月時点における主要評価項目である全生存期間(OS)中央値のPD-L1発現率別の結果は下記の通りである。PD-L1発現率50%以上の患者群(キイトルーダ群:N=299人,化学療法併用群:N=300人)における全生存期間(OS)中央値はキイトルーダ群20.0ヶ月(95%信頼区間:15.4-24.9ヶ月)に対して化学療法併用群12.2ヶ月(95%信頼区間:10.4-14.2ヶ月)、キイトルーダ群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に31%減少した(ハザード比:0.69,95%信頼区間:0.56-0.85,P=0.0003)。

PD-L1発現率20%以上の患者群(キイトルーダ群:N=413人,化学療法併用群:N=405人)における全生存期間(OS)中央値はキイトルーダ群17.7ヶ月(95%信頼区間:15.3-22.1ヶ月)に対して化学療法併用群13.0ヶ月(95%信頼区間:11.6-15.3ヶ月)、キイトルーダ群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に23%減少した(ハザード比:0.77,95%信頼区間:0.64-0.92,P=0.0020)。

PD-L1発現率1%以上の患者群(キイトルーダ群:N=637人,化学療法併用群:N=637人)における全生存期間(OS)中央値はキイトルーダ群16.7ヶ月(95%信頼区間:13.9-19.7ヶ月)に対して化学療法併用群12.1ヶ月(95%信頼区間:11.3-13.3ヶ月)、キイトルーダ群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に19%減少した(ハザード比:0.81,95%信頼区間:0.71-0.93,P=0.0018)。

以上のKEYNOTE-042試験の結果よりGilberto Lopes氏らは以下のように結論を述べている。”KEYNOTE-042試験は、PD-L1発現率1%以上の未治療局所進行性または転移性非小細胞肺がん患者に対して、一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法の化学療法に対する全生存期間(OS)の優越性を証明した初の臨床試験です。”

Pembrolizumab (pembro) versus platinum-based chemotherapy (chemo) as first-line therapy for advanced/metastatic NSCLC with a PD-L1 tumor proportion score (TPS) ≥ 1%: Open-label, phase 3 KEYNOTE-042 study.(ASCO 2018, Abstract No.LBA4)

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複数治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+MEK阻害薬コビメチニブ併用療法、スチバーガ単剤療法に比べて全生存期間(OS)を統計学的有意に改善できず https://oncolo.jp/news/180625y02 https://oncolo.jp/news/180625y02 複数治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+MEK阻害薬コビメチニブ併用療法、スチバーガ単剤療法に比べて全生存期間(OS)を統計学的有意に改善できず 2018-06-25UTC05:11:04+0000 この記事の3つのポイント
・IMblaze370試験とは、少なくとも2レジメン以上の治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者に対して抗PD-L1抗体薬であるテセントリク+MEK阻害薬であるコビメチニブ併用療法、テセントリク単剤療法とスチバーガ単剤療法の有効性を検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)中央値はテセントリク+コビメチニブ併用群8.9ヶ月、テセントリク単剤群7.1ヶ月に対してスチバーガ単剤群8.5ヶ月、3群間における死亡のリスク(OS)に統計学的有意な差は確認されなかった
・本試験の副次評価項目である無増悪生存率(PFS rate)は、テセントリク+コビメチニブ併用群はスチバーガ単剤群に比べて病勢進行または死亡のリスク(PFS)を25%増加、テセントリク単剤群はスチバーガ単剤群に比べて39%増加したが、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった

2018年6月20日より23日までスペインン・バルセロナで開催された第20回世界消化器癌学会(WCGC2018)にて、複数治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+MEK阻害薬であるコビメチニブ併用療法の抗悪性腫瘍薬/キナーゼ阻害薬であるレゴラフェニブ(商品名スチバーガ;以下スチバーガ)単剤療法の有効性を比較検証した第III相のIMblaze370試験(NCT02788279)の結果がSarah Cannon Research Institute at Tennessee Oncology・Johanna C. Bendell氏らにより公表された。

IMblaze370試験とは、少なくとも2レジメン以上の治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者(N=363人)に対して28日を1サイクルとして1、15日目にテセントリク840mg +1~21日目にコビメチニブ60mg併用療法を投与する群(N=183人)、または21日を1サイクルとして1日目にテセントリク1200mg単剤療法を投与する群(N=90人)、または28日を1サイクルとして1~21日目にスチバーガ160mg単剤療法を投与する群(N=90人)に2対1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)、奏効持続期間(DOR)を比較検証した国際多施設共同非盲検下の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はテセントリク+コビメチニブ併用群8.9ヶ月に対してスチバーガ単剤群8.5ヶ月、両群間における死亡のリスク(OS)に統計学的有意な差は確認されなかった(ハザード比:1.00,95%信頼区間:0.73-1.38,P=0.9871)。また、テセントリク単剤群の全生存期間(OS)中央値は7.1ヶ月、スチバーガ単剤群に比べて死亡のリスク(OS)を19%増加した(ハザード比:1.19,95%信頼区間:0.83-1.71,P=0.3360)。

また、12ヶ月全生存率(OS rate)はテセントリク+コビメチニブ併用群38.5%、テセントリク単剤群27.2%、スチバーガ単剤群36.6%を示した。なお探索的解析の結果、テセントリク単剤群に比べてテセントリク+コビメチニブ併用群で死亡のリスク(OS)を19%減少(ハザード比:0.81,95%信頼区間:0.60-1.10)したが統計学的有意な差は確認されなかった。

副次評価項目である無増悪生存率(PFS rate)は、テセントリク+コビメチニブ併用群はスチバーガ単剤群に比べて病勢進行または死亡のリスク(PFS)を25%増加(95%信頼区間:0.94-1.65)、テセントリク単剤群はスチバーガ単剤群に比べて39%増加(95%信頼区間:1.00-1.94)したが、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった。

客観的奏効率(ORR)はテセントリク+コビメチニブ併用群2.7%、テセントリク単剤群2.2%、スチバーガ単剤群2.2%を示した。なお、完全奏効(CR)を示した患者は3群間で1人もいなかった。また、奏効持続期間(DOR)はテセントリク+コビメチニブ併用群11.4ヶ月、テセントリク単剤群4.8ヶ月、スチバーガ単剤群9.2ヶ月を示した。

また、病勢コントロール率DCR)はテセントリク+コビメチニブ併用群26.2%、テセントリク単剤群21.1%、スチバーガ単剤群34.4%を示し、6ヶ月以上の病勢安定SD)を継続した患者はテセントリク+コビメチニブ併用群23.5%、テセントリク単剤群18.9%、スチバーガ単剤群32.2%であった。

なお、本試験はマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)患者が全群において6人おり、テセントリク+コビメチニブ併用療法が投与された3人中2人、テセントリク単剤療法が投与された3人中1人の患者で奏効が確認されている。

一方の安全性として、3群で最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。下痢はテセントリク+コビメチニブ併用群65%、テセントリク単剤群19%、スチバーガ単剤群38%、皮膚障害は46%、9%、24%、吐き気は37%、21%、14%、疲労感は36%、26%、46%、発熱は33%、16%、25%、嘔吐は28%、14%、10%、食欲減退は27%、24%、41%、皮膚炎は26%、2%、3%、無力症は21%、13%、21%であった。また、2群に比べてスチバーガ単剤群で統計学的有意に多かった全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は高血圧は5%, 4%, 31%。体重減少は4%、8%、21%。手足症候群は2%、1%、53%、発声障害は0%、1%、24%であった。

以上のIMblaze370試験の結果よりJohanna C. Bendell氏らは以下のように結論を述べている。”複数治療歴のある局所進行性または転移性大腸がん患者に対するテセントリク+コビメチニブ併用療法はスチバーガ単剤療法に比べて全生存期間(OS)を統計学的有意に改善することはできず、本試験の主要評価項目を達成できませんでした。”

Atezolizumab Combo Not Superior to Regorafenib for mCRC(OncLive, https://www.onclive.com/conference-coverage/2018-world-gi/atezolizumab-not-superior-to-regorafenib-for-mcrc)

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PD-L1発現率1%未満の未治療進行非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法、プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を延長する https://oncolo.jp/news/180625y01 https://oncolo.jp/news/180625y01 PD-L1発現率1%未満の未治療進行非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法、プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を延長する 2018-06-25UTC00:41:53+0000 この記事の3つのポイント
・CheckMate227試験とは、未治療進行非小細胞肺がん患者に対して一次治療としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法とプラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の副次評価項目であるPD-L1発現率1%未満の患者における無増悪生存期間PFS)は、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群よりもオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少した
・本試験のサブグループ解析の結果、腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベル(10mut/Mb以上)かつPD-L1発現率1%未満患者における1年無増悪生存率(PFS)は、オプジーボ+ヤーボイ併用療法群45%、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群27%、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群8%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、未治療進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)併用療法、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法の有効性を比較検証した第III相のCheckMate227試験(NCT02477826)の結果がFox Chase Cancer Center・Hossein Borghaei氏らにより公表された。

CheckMate227試験とは、未治療進行非小細胞肺がん患者(N=550人)に対して一次治療としてのオプジーボ+ヤーボイ併用療法を投与する群、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法を投与する群、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法を投与する群に1対1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間OS)などを比較検証した第III相試験である。

なお、本発表ではオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法が投与されたPD-L1発現率1%未満の患者群(N=177人)、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法が投与されたPD-L1発現率1%未満の患者群(N=186人)における副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)の結果が公表された。

本試験の結果、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群よりもオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少した(ハザード比 0.74,95%信頼区間:0.58-0.94)。

また、本試験の腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベル(10mut/Mb以上)かつPD-L1発現率1%未満患者におけるサブグループ解析の結果、1年無増悪生存率(PFS)はオプジーボ+ヤーボイ併用療法群45%(N=38人)、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群27%(N=43人)、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群8%(N=48人)であった。

一方、腫瘍遺伝子変異量(TMB)が低レベル(10mut/Mb未満)かつPD-L1発現率1%未満患者におけるサブグループ解析の結果、1年無増悪生存率(PFS rate)はオプジーボ+ヤーボイ併用療法群18%(N=52人)、オプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群18%(N=54人)、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法群16%(N=59人)であった。

以上のCheckMate227試験の結果よりHossein Borghaei氏らは以下のように結論を述べている。”PD-L1発現率1%未満の未治療進行非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのオプジーボ+プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法は、プラチナ系抗がん剤ベースの化学併用療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を延長しました。また、サブグループ解析の結果より腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベルの患者に対してオプジーボは持続的で有効な結果が得られる可能性が示唆されました。”

Nivolumab (Nivo) + platinum-doublet chemotherapy (Chemo) vs chemo as first-line (1L) treatment (Tx) for advanced non-small cell lung cancer (NSCLC) with <1% tumor PD-L1 expression: Results from CheckMate 227.(ASCO 2018, Abstract No.9001)

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日本で最も進んでいるだろう’’がん領域’’におけるIoT活用臨床研究~副作用と日常活動量の関係を可視化~ https://oncolo.jp/news/180623k01 https://oncolo.jp/news/180623k01 日本で最も進んでいるだろう’’がん領域’’におけるIoT活用臨床研究~副作用と日常活動量の関係を可視化~ 2018-06-23UTC06:29:05+0000 6月2日から6月3日に開催された第12回ITヘルスケア学会学術大会にて、術後補助化学療法中の乳がん患者の有害事象と活動量をウェアラブルデバイスとアプリを使用して収集した研究(UMIN000024873UMIN000023615)の結果が埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科の上田重人医師から発表があった。

スマフォアプリとウェアラブルを活用した、一歩進む臨床研究

近年、薬物療法の進歩により、がん発病も長期に生存するがんサバイバーが増えている。それゆえ、長い治療機関に副作用を少なくして、いかに質の高い日常生活をおくれるか、仕事を続けるかなどを評価することが求められている。

しかしながら、薬物療法のバリエーションが増えることにより、発現する副作用の種類が多くなる一方、患者個々によりその多様性や程度も異なる。

このような背景もあり、生活の質(クオリティー・オブ・ライフ;QOL、以下QOL)研究が注目されており、QOLや患者主観的有害事象データ収集方法はePRO(電子患者日誌)を活用する研究が活発化している。

その中で、埼玉医科大学国際医療センターの上田医師、高橋医師(支持医療科)、藤堂氏(がん専門薬剤師)が共同で行った研究は、タブレット端末アプリを活用したePROとウェアラブル端末祖として活動量を収集した探索研究であり、それから一歩進んだものと言える。

乳がん周術期化学療法の有害事象と活動量の相関性を探索する研究

本研究は、乳がん周術期化学療法の適応となる患者を対象に活動量計(OMRON Active style Pro HJA-750C)と、独自に開発した有害事象アプリ(フリックカルテ®Ver2)を活用した臨床研究である。有害事象と活動量の相関性を探索し、最終的に薬物療法による副作用発言を早期に予測対策を立てることで、よりよい医療を提供することを最終目的としている。

参加した患者23名は、周術期化学療法前1週間前より活動量計を装着し、ベースラインデータを取得し、開始後の身体的活動量の変化を測定した。一方、化学療法前にフリックカルテにて独自に設定した13項目の症状*を記録し、開始後も患者が気付いた症状を毎日記録した。これらのデータは活動量計とアプリにそれぞれ記録されるため、3週ごとの来院時にデータを回収した。

*13症状:疲労感、吐き気、気分低下、息切れ、口内炎、味覚障害、便秘、下痢、痛み、しびれ、むくみ、発疹、脱毛

23名のうち、12名はTC療法(ドセタキセル75mg/m2+シクロフォスファミド600mg/m2、3週毎4回)を受け、11名はEC療法(エピルビシン90mg/m2+シクロフォスファミド600mg/m2、3週毎4回)を受けた。

観察期間の平均値は96日間(50-118)であり、4名はタブレット端末の継続使用が困難となり、紙媒体の患者日誌に切り替えた。使用患者の中央値は57歳であった。

様々な症状の蓄積により疲労感が起こる結果、日常活動量が下がる

症状と日常活動量の経時的な変化を可視化

以下は、本研究に参加された代表的な1例(67歳、ルミナールB乳がん、T2N1M0、EC療法4サイクル)であり、1日毎の時系列による活動量(折れ線)と1項目4段階とした場合の症状の累計ポイント(棒グラフ)とをまとめたものとなる。

上田医師によると、「副作用の総ポイントは治療を繰り返す毎に軽減されることがわかるが、活動量はそれほど変わらなかった」とのこと。

治療法によって在宅時の副作用状況や活動量が異なる

実診療下では外来時の副作用状況しかわからないけれども、今回の研究ではフリックカルテにより日々の副作用状況がわかる。

フリックカルテに入力されたデータを解析すると、EC療法ではTC療法よりも吐き気の度合いが強かった(P=0.0001)。一方、TC療法ではEC療法よりもしびれ(P=0.0001)、むくみ(P=0.009)、息切れ(P=0.007)、疲労感(P=0.001)、味覚障害(P=0.02)の度合いが強かった。

一方、実診療では日常活動量を数量化していないが、今回の研究はそれを明るみにしているのも特徴である。

結果、ベースラインにおける1日歩数平均と平均カロリー消費は、EC療法で4314歩、1778カロリー、TC療法で4592歩、1760カロリーだったところ、治療介入後では、EC療法は4178歩、1261カロリーであったのに対して、TC療法は3561歩、633カロリーとなり、EC療法よりもTC療法の方が日常活動量を低下する傾向がみられた(P=0.2)。

カロリーロスの原因は?

本研究では、カロリーロスの原因を調査している。

治療後一週間ごとのカロリーロスと同期間の症状の累積度合いの関係についてピアソン関数を用いて解析すると、下図のように13項目すべての症状の累積度数はカロリーロスに相関があることが分かった。要するに、計測した13項目の各項目の症状のキツさを総和が大きくなると日常活動量が減少するということである。

一方、個別の症状ごとに計測すると、以下の表のようになり、むくみ、痛み、疲労感の症状が強くなるとカロリー消費が低くなるということが分かった一方、意外にも味覚障害や脱毛については症状が強くなるとカロリー消費が高くなった。

上述通り、EC療法とTC療法では特徴的な副作用がことなることがわかったため、薬剤ごとの相関を解析してみると、疲労感はどちらの薬剤にも関わらずカロリーロスの原因になることがわかった。

その疲労感のおこる原因を調べた結果、吐き気、便秘、痛み、しびれ、息切れ、味覚障害、むくみが起因することがわかった。

まとめると下図のようになり、上田医師によると、「薬剤療法により様々な副作用が生じており、最終的に疲労感を感じることにより、日常活動量が落ちるであろうことがわかってきたとのこと」とのこと。

以上のように、日本において、がん領域のIoTを活用した研究は進んでいないことが問題点ではあるが、その中で、上田氏らの研究はウェアラブル端末とアプリを組み合わせて、客観的な活動量と主観的な自覚症状の相関性を示す一方、がん領域のIoT研究が有効であることを示した一歩秀でた研究である。

しかしながら、これらのデータはクラウド上で遠隔モニタリングできる仕組みにはなっていないかったため、「がんサポーティブケアチームを形成し、フリックカルテとスマートフォン等に内蔵される加速度センサーを利用した生体活動のリアルタイムモニタリングシステムの導入準備を進めており、今後は初期症状に即座に対応するシステム(proactive symtopm monitoring)の構築を目指す」とのこと。

文:可知 健太(オンコロ責任者)

資料提供:上田重人医師(埼玉医科大学国際医療センター)

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未治療の進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180622y03 https://oncolo.jp/news/180622y03 未治療の進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する 2018-06-22UTC09:11:31+0000 この記事の3つのポイント
・IMpower131試験とは、未治療の進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法、カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法、テセントリク+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群6.3ヶ月に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群5.6ヶ月、テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群で病勢進行または死亡のリスクを28.5%統計学的有意に減少した
・本試験の副次評価項目である客観的奏効率ORR)はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群59.4%に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群51.3%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、未治療の進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法とカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法の有効性を比較検証した第III相のIMpower131試験(NCT02367794)の結果がRocky Mountain Cancer Centers・Robert M. Jotte氏らにより公表された。

IMpower131試験とは、前治療歴のないステージIV非小細胞肺がん患者(N=1021人)に対して21日を1サイクルとして1日目にテセントリク1200mg+1日目にカルボプラチン6AUC+1日目にパクリタキセル200mg/m2併用療法を投与する群(アームA,N=338人)、21日を1サイクルとして1日目にテセントリク1200mg+カルボプラチン+1日、8日、15日、21日目にナブパクリタキセル100mg/m2併用療法を投与する群(アームB,N=343人)、21日を1サイクルとして1日目にカルボプラチン+1日、8日、15日、21日目にナブパクリタキセル100mg/m2併用療法を投与する群(アームC,N=340人)の3群に1対1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間OS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)を比較検証した多施設共同オープンラベルの第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値9.8ヶ月時点における結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群(アームB)6.3ヶ月に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群(アームC)5.6ヶ月、テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群で病勢進行または死亡のリスクを28.5%統計学的有意に減少(ハザード比:0.715,95%信頼区間:0.603-0.848,P=0.0001)した。

また、12ヶ月無増悪生存率(PFS rate)はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群24.7%に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群12.0%であった。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群59.4%に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群51.3%であった。また、奏効持続期間(DOR)中央値はテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群6.6ヶ月(95%信頼区間:5.7-7.1ヶ月)に対してカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群4.4ヶ月(95%信頼区間:4.2-5.2ヶ月)であった。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率はテセントリク+カルボプラチンもしくはパクリタキセル併用群(アームA)91.3%、テセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群(アームB)94.6%、カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用群(アームC)90.7%であった。

また、グレード3~4の治療関連有害事象(TRAE)発症率はアームA群42.8%、アームB群68.0%、アームC群56.9%、重篤な治療関連有害事象(TRAE)発症率はアームA群22.3%、アームB群20.4%、アームC群10.5%であった。

以上のIMpower131試験の結果よりRobert M. Jotte氏らは以下のように結論を述べている。”未治療の進行性非小細胞肺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるテセントリク+カルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法はカルボプラチン+ナブパクリタキセル併用療法よりも主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善しました。”

IMpower131: Primary PFS and safety analysis of a randomized phase III study of atezolizumab + carboplatin + paclitaxel or nab-paclitaxel vs carboplatin + nab-paclitaxel as 1L therapy in advanced squamous NSCLC.(ASCO 2018, Abstract No.LBA9000)

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【治験広告】血液がんの方にお伝えしたい 新規薬剤併用療法の治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0052 https://oncolo.jp/ct/ad0052 【治験広告】血液がんの方にお伝えしたい 新規薬剤併用療法の治験のご案内 2018-06-22UTC09:00:59+0000 本ページは武田薬品工業株式会社からの委託による治験広告です。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しています。

お問合せはオンコロへ

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※アンケートに回答頂くと、スムーズにご案内ができます。
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募集している患者さんの血液がんのタイプ

1、骨髄異形成症候群MDS
2、慢性骨髄単球性白血病(CMML)
※白血球の1つである【単球】が異常に増殖するタイプの白血病です。
3、急性骨髄性白血病(AML)でがん細胞(芽球)が少ない方
※骨髄中、末梢血中で芽球30%以下のAML

参加の可能性がある患者さん

血液がんと診断されている方
◆18歳以上の方
◆血液がんに対して今までに治療をされていない方
※例外:以下のお薬のみを使用された場合は参加の可能性があります。
ヒドロキシカルバミド(ハイドレアカプセル) レナリドミド(レブナミドカプセル)
造血幹細胞移植が実施できない方
※その他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。
※現在、診断がつかず血液がん疑いの方もお気軽にお問合せください。

今回の治験について

今回の治験は、治験薬+アザシチジンの併用群と、アザシチジン単独投与群で比較し、有効性安全性を調べるために行います。

血液がんの治療について

血液がんは骨(骨髄)の中にある血液細胞(白血球・赤血球・血小板)を作る造血幹細胞ががん化する病気です。 今回募集している患者さんの血液がんのタイプはいずれも完治を目的とした治療として、強力な化学療法を行って徹底的にがん細胞を消滅させた後に、患者さんに合った正常な造血幹細胞を移植することにより、再度自身の骨髄から正常な血液細胞を作り出せるようになることを目指します。しかしながら、造血幹細胞移植は治療に伴う合併症があり、また高齢者や基礎疾患を持つ患者さんでは治療に対する体の負担の面から、強力な化学療法や造血幹細胞移植ができないこともあります。 造血幹細胞移植が実施できない患者さんの治療選択肢は限られており、早急な治療薬開発が求められております。

今日の治療薬開発では、効果の向上のために、従来のお薬と新しいタイプのお薬を併用する治療薬の研究が様々ながんで実施されており、本治験もその一環として造血幹細胞移植が実施できない患者さんを対象に研究が進んでいます。

使用する治験薬について

今回使用する治験薬は、蛋白質の代謝回転(分解・処理すること)の調節を担っているNEDD8活性化酵素(NAE)に対する強力かつ選択的な阻害剤です。NEDD8活性化酵素(NAE)を阻害することで、細胞内の不要物が処理できなくなり、結果的に、蛋白質の代謝回転のより速いがん細胞の増殖を抑え、がん細胞の自然死を誘導することが期待されています。

治験を実施している病院について

治験実施医療機関所在地は以下の通りとなります。

・福井県吉田郡
・埼玉県川越市
・東京都品川区
・東京都文京区
・兵庫県神戸市
・長崎県長崎市

※実際の治験実施医療機関名は、聞き取り内容及びアンケート結果にて参加の可能性がある場合にお伝えします。
※本治験は全国の複数の医療機関で実施していますが、本治験広告は、各治験実施医療機関の審査にて承認されてから順次掲載します。
よって、上記以外にも、治験実施医療機関が追加される可能性があります。

治験参加までの流れ

費用について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「アザシチジン等の薬剤費」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験薬を開発している武田薬品工業株式会社が負担します。また、治験に参加される場合の通院時の交通費等の負担を軽減するための費用を武田薬品工業株式会社が一定額負担します。詳しくは本治験担当のオンコロスタッフや治験を実施している医療機関の治験担当にご確認ください。

個人情報の取り扱いについて

あなたの個人情報は保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの担当医、治験実施施設の担当医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。
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未治療の転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル(ナブパクリタキセル)併用療法、標準化学療法の約2倍に値する全奏効率(ORR)58.4%を示す https://oncolo.jp/news/180622y02 https://oncolo.jp/news/180622y02 未治療の転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬キイトルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル(ナブパクリタキセル)併用療法、標準化学療法の約2倍に値する全奏効率(ORR)58.4%を示す 2018-06-22UTC05:33:28+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-407試験とは、未治療の転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する一次治療として抗PD-1抗体薬キイトルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル(ナブパクリタキセル)併用療法とカルボプラチン+パクリタキセル(ナブパクリタキセル)併用療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の副次評価項目である全奏効率ORR)はキイトルーダ投与群58.4%に対してキイトルーダ非投与群35.0%、キイトルーダ投与群で約2倍の全奏効率(ORR)を達成した
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)の結果については、既にメルク・アンド・カンパニーのプレスリリースで公表されている通り、両評価項目ともにキイトルーダ投与群で改善し、主要評価項目を達成している

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬であるペムブロリスマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)+カルボプラチン+パクリタキセルまたはナブパクリタキセル併用療法の有効性を比較検証した第III相のKEYNOTE-407試験(NCT02775435)の結果がUniversity Hospital 12 de October・Luis G. Paz-Ares氏らにより公表された。

KEYNOTE-407試験とは、未治療の転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者(N=560人)に対して一次治療として21日を1サイクルとして1日目にキイトルーダ200mg+1日目にカルボプラチン6AUC+1日目にパクリタキセル200mg/m2もしくは1日目、8日目、15日目にナブパクリタキセル100mg/m2併用療法を投与する群、またはプラセボ+カルボプラチン+パクリタキセルもしくはアブラキサン併用療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)を比較検証した二重盲検下の第III相試験である。

本試験の204人の患者(キイトルーダ投与群:N=101人,キイトルーダ非投与群:N=103人)を対象にした初回解析の結果は下記の通りである。副次評価項目である全奏効率(ORR)はキイトルーダ投与群58.4%に対してキイトルーダ非投与群35.0%、キイトルーダ投与群で約2倍の全奏効率(ORR)を達成した(P=0.0004.)。また、6ヶ月奏効持続率(DOR)はキイトルーダ投与群65.8%に対してキイトルーダ非投与群45.6%、キイトルーダ投与群で奏効が持続した。

なお主要評価項目である全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)の結果については、メルク・アンド・カンパニーが2018年5月23日付のプレスリリースで公表した通り、両評価項目ともにキイトルーダ投与群で改善し、主要評価項目を達成している。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はキイトルーダ投与群64.4%に対してキイトルーダ非投与群74.5%を示し、既存の臨床試験で確認されてキイトルーダの安全性プロファイルと一致していた。

以上のKEYNOTE-407試験の結果よりLuis G. Paz-Ares氏らは以下のように結論を述べている。”未治療の転移性非小細胞肺扁平上皮がん患者に対する一次治療としての抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル(またはナブパクリタキセル)併用療法は標準化学療法に比べて約2倍の全奏効率(ORR)を示しました。”

Phase 3 study of carboplatin-paclitaxel/nab-paclitaxel (Chemo) with or without pembrolizumab (Pembro) for patients (Pts) with metastatic squamous (Sq) non-small cell lung cancer (NSCLC).(ASCO 2018, Abstract No.105)

メルク・アンド・カンパニーの2018年5月23日付のプレスリリースはこちら

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キイトルーダやオプジーボなど、がん免疫療法開発の近況を総合解析~臨床試験段階のがん免疫療法は940品目、臨床試験は3042本~ https://oncolo.jp/news/180622f01 https://oncolo.jp/news/180622f01 キイトルーダやオプジーボなど、がん免疫療法開発の近況を総合解析~臨床試験段階のがん免疫療法は940品目、臨床試験は3042本~ 2018-06-22UTC04:21:28+0000 Cancer Research Institute,Anna-Maria Kellen Clinical AcceleratorのVanessa M. Hubbard-Lucey氏らは、急速な普及とめまぐるしい変化が続いているがん免疫療法の全体像をまとめ、2017年12月7日、Annals of Oncologyオンライン版に発表した(同誌2018年29巻84ページ)。開発したデータベースを駆使し、科学的根拠に基づく状況分析からいえることは、がん患者とその家族らが参加するがんコミュニティを含め、組織横断的な情報交換に基づく協力的な取り組みが、がん免疫療法の研究開発と治療法の最適化を推進する近道になるということであった。

米国で承認されているがん免疫療法薬は26品目、対象は17がん種

免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブ(商品名ヤーボイ)が2011年に登場して以来、2017年9月までに、米国で承認されたがん免疫療法薬は26品目で、治療選択肢として少なくとも1つのがん免疫療法薬が承認されているがんは17種である。26品目を作用メカニズムにより6つのカテゴリーに分けると、CTLA4やPD-1/PD-L1標的のT細胞修飾薬が6品目、他の免疫修飾薬が8品目、がんワクチンが7品目、細胞治療が2品目、腫瘍溶解性ウイルスが2品目、CD3標的バイスペシフィック抗体が1品目である。実績のある医師や研究者でさえも、急速に変化するがん免疫療法の最適な選択肢を提案することは困難な状況にある。

臨床試験段階のがん免疫療法は940品目、臨床試験は3042本のうち1105本がPD-1/PD-L1標的薬を用いた併用療法試験

データベースは、2017年9月をカットオフとして2種開発された。1つには、開発中の計2004品目のがん免疫療法薬が含まれ、そのうち臨床試験段階にあるのは940品目、前臨床試験段階は1064品目、創薬の標的としている分子は303種で、開発企業数は864社であった。もう1つのデータベースは臨床試験に関するもので、試験数は計3042本、目標登録患者数は計577076例であった。がん免疫療法の開発に企業や研究機関がしのぎを削っている現状が明らかとなった。

臨床試験段階にある940品目について、標的は特定の分子に偏り、ほぼ半数の候補品の標的分子が40種に集中していることが判明した。例えば、PD-1またはPD-L1を標的とする候補は164品目あり、そのうち臨床開発段階にある50品目のうち34品目がモノクローナル抗体である。同じ標的のモノクローナル抗体でも、開発の過程で有効性安全性の差別化ができる可能性はあるが、現実的に、PD-1またはPD-L1を標的とするモノクローナル抗体5剤がすでに承認を取得しているにもかかわらず、開発候補の標的分子が重なりがちであることが分かった。

また、PD-1/PD-L1標的薬を用いた併用療法試験の空間は混雑し、バラバラでまとまりがなく、試験薬が重複していることも少なくない。PD-1/PD-L1標的薬を用いた併用療法試験は1105本あり、そのうち、すでに承認されているPD-1/PD-L1標的薬5剤を試験薬としているのが1056本、残り49本が未承認の候補であった。併用パートナーは他の免疫療法薬が最も多く、次いで分子標的薬化学療法薬、放射線治療、化学放射線治療などであった。

過去5年間で併用療法試験は急速に増加し、2017年だけでも469本が開始され、目標登録患者数は52539例にのぼる。PD-1/PD-L1標的薬の併用パートナーが標的とする分子は165種あるものの、やはり併用パートナーの重複は際立っており、CTLA-4標的薬をパートナーとする試験が271本、化学療法薬を用いた試験は170本であった。

がん免疫療法薬の臨床試験は従来の伝統的な試験デザインとは相性が悪く、医師主導治験で進められることも多いが、単一施設で行われる小規模試験では十分な患者数を集めることが困難なため、試験結果の質に疑義が生じる可能性がある。複数の企業が同じ標的分子で追及する従来の試験でも限界が見えている。多くのバイオ医薬品企業はアンブレラ、バスケットといった試験デザインを取り入れているが、自社の開発候補品のみを試験薬とする傾向はまだ強い。

新しい試験デザインと組織横断的で柔軟な情報交換の枠組みの必要性

米国食品医薬品局(FDA)は2017年、複数の薬剤を評価する試験、複数のがん種を対象に評価する試験、あるいは複数薬と複数がん種を組み合わせる試験のマスタープロトコールを発表した。共同試験や新規の試験デザインを紹介する概要で、アンブレラ、バスケット、またはプラットフォームデザインといった試験は、協調して取り組む機会を増やし、治療の革新を後押しするものと考えられる。

Hubbard-Lucey氏らは、革新的な免疫療法の開発を効率的に推進する仕組みを確立するために、複数の企業、複数の施設を橋渡しする政府主導組織と非営利組織が重要な役割を果たすことに期待している。また、がん免疫療法に特化した公的な情報拠点とコミュニティに科学的な情報を提供することの重要性を提唱している。Cancer Research Institute(CRI)では、がん免疫療法に関連する様々な情報を取得可能にするウェブサイトを立ち上げ、定期的に更新する情報分析を実施する計画で、コミュニティとの情報交換を介した協力活動による包括的な情報拠点の構築を目指している。

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BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するBRAF阻害剤エンコラフェニブ+MEK阻害剤ビニメチニブ併用療法、ゼルボラフ単剤療法に比べて全生存期間(OS)も改善する https://oncolo.jp/news/180622y01 https://oncolo.jp/news/180622y01 BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するBRAF阻害剤エンコラフェニブ+MEK阻害剤ビニメチニブ併用療法、ゼルボラフ単剤療法に比べて全生存期間(OS)も改善する 2018-06-22UTC00:56:22+0000 この記事の3つのポイント
・COLUMBUS試験とは、BRAF遺伝子変異を有するステージIIIB/IIIC/IV悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対してBRAF阻害剤であるエンコラフェニブ+MEK阻害剤であるビニメチニブ併用療法、エンコラフェニブ単剤療法、またはゼルボラフ単剤療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値はエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群33.6ヶ月、エンコラフェニブ単剤群23.5ヶ月、ゼルボラフ単剤群16.9ヶ月、ゼルボラフ単剤群と比べてエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に39%減少した
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群14.9ヶ月、エンコラフェニブ単剤群9.6ヶ月、ゼルボラフ単剤群7.3ヶ月、ゼルボラフ単剤群と比べてエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群では病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に49%減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するBRAF阻害剤であるエンコラフェニブ(LGX818)+MEK阻害剤であるビニメチニブ(MEK162)併用療法、またはエンコラフェニブ単剤療法、またはベムラフェニブ(商品名ゼルボラフ;以下ゼルボラフ)単剤療法それぞれの有効性を比較検証した第III相のCOLUMBUS試験(NCT01909453)の結果がUniversity Hospital Zürich Skin Cancer Center・Reinhard Dummer氏らにより公表された。

COLUMBUS試験とは、BRAF遺伝子変異を有するステージIIIB/IIIC/IV悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=577人)に対して1日1回エンコラフェニブ450mg+1日2回ビニメチニブ45mg併用療法を投与する群(N=192人)、または1日1回エンコラフェニブ300mg単剤療法を投与する群(N=194人)、または1日2回ゼルボラフ960mg単剤療法を投与する群(N=191人)に1:1:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)などを比較検証した国際多施設共同オープンラベルの第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値21.5ヶ月時点における結果は下記の通りである。副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群33.6ヶ月(95%信頼区間:24.4-39.2ヶ月)、エンコラフェニブ単剤群23.5ヶ月(95%信頼区間:19.6-33.6ヶ月)、ゼルボラフ単剤群16.9ヶ月(95%信頼区間:14.0-24.5ヶ月)。ゼルボラフ単剤群と比べてエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群では死亡(OS)のリスクを統計学的有意に39%減少(ハザード比:0.61,95%信頼区間:0.47-0.79,両側検定P<0.001)した。

また、前解析時点よりアップデート解析された主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群14.9ヶ月(95%信頼区間:11.0–20.2ヶ月)、エンコラフェニブ単剤群9.6ヶ月(95%信頼区間:7.4–14.8ヶ月)、ゼルボラフ単剤群7.3ヶ月(95%信頼区間:5.6–7.9ヶ月)。ゼルボラフ単剤群と比べてエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用群では病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に49%減少(ハザード比:0.51,95%信頼区間:0.39–0.67)した。

以上のCOLUMBUS試験の結果よりReinhard Dummer氏らは以下のように述べている。”BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するエンコラフェニブ+ビニメチニブ併用療法は全生存期間(OS)中央値33.6ヶ月、無増悪生存期間(PFS)中央値14.9ヶ月を示し、新しい標準治療レジメンとしての可能性が示唆されました。”

Overall survival in COLUMBUS: A phase 3 trial of encorafenib (ENCO) plus binimetinib (BINI) vs vemurafenib (VEM) or enco in BRAF-mutant melanoma.(ASCO 2018, Abstract No.9504)

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根治切除後のステージIIIB/IIIC/IV悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する術後化学療法としての抗PD-1抗体薬オプジーボ単剤療法、抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ単剤療法よりも無再発生存期間(RFS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180621y03 https://oncolo.jp/news/180621y03 根治切除後のステージIIIB/IIIC/IV悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する術後化学療法としての抗PD-1抗体薬オプジーボ単剤療法、抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ単剤療法よりも無再発生存期間(RFS)を統計学的有意に延長する 2018-06-21UTC09:10:59+0000 この記事の3つのポイント
・CheckMate-238試験とは、根治切除後の再発リスクが高いステージIIIB/CまたはIV悪性黒色腫患者に対して術後化学療法としての抗PD-1抗体薬であるオプジーボ単剤療法と抗CTLA-4抗体薬であるヤーボイ単剤療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無再発生存期間(RFS)はヤーボイ群よりもオプジーボ群で統計学的有意に延長を示し、オプジーボ群で再発または死亡のリスクが34%統計学的有意に減少した
・本試験の探索的評価項目であるステージIII患者群における無遠隔転移生存期間DMFS)はヤーボイ群よりもオプジーボ群で統計学的有意に延長を示し、24ヶ月無遠隔転移生存率(DMFS)はオプジーボ群70.5%に対してヤーボイ群63.7%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、根治切除後のステージIIIB/CまたはIV悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対して術後化学療法としての抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)単剤療法と抗CTLA-4抗体薬であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ;以下ヤーボイ)単剤療法の有効性を比較検証した第III相のCheckMate-238試験(NCT02388906)の結果がNew York University Perlmutter Cancer Center・Jeffrey S. Weber氏らにより公表された。

CheckMate-238試験とは、根治切除後の再発リスクが高いステージIIIB/CまたはIV悪性黒色腫患者(N=906人)に対して術後化学療法としての2週間に1回オプジーボ3mg/kg単剤療法を投与する群(N=453人)、または3週間に1回ヤーボイ10mg/kg単剤療法を投与する群(N=453人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無再発生存期間(RFS)、探索的評価項目としてステージIII患者群における無遠隔転移生存期間(DMFS)を比較検証した第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値24ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である無再発生存期間(RFS)はヤーボイ群よりもオプジーボ群で統計学的有意に延長を示し、オプジーボ群で再発または死亡のリスクが34%統計学的有意に減少した(ハザード比:0.66, P<0.0001)。

また、患者背景別の24ヶ月無再発生存率(RFS rate)はそれぞれ下記の通りである。ITT解析集団(オプジーボ群:N=453人,ヤーボイ群:N=453人)における24ヶ月無再発生存率(RFS rate)はオプジーボ群62.6%に対してヤーボイ群50.2%、ステージIIIB患者群(N=165人:N=148人)ではオプジーボ群70.8%に対してヤーボイ群60.7%、ステージIIIC患者群(N=203人:N=218人)ではオプジーボ群58.0%に対してヤーボイ群45.4%、ステージIV患者群(N=82人:N=87人)ではオプジーボ群58.0%に対してヤーボイ群44.3%。

PD-L1発現率5%以上の患者群(N=152人:N=154人)ではオプジーボ群75.5%に対してヤーボイ群58.4%、PD-L1発現率5%未満の患者群(N=275人:N=286人)ではオプジーボ群62.6%に対してヤーボイ群50.2%、BRAF遺伝子変異型患者群(N=187人:N=194人)ではオプジーボ群61.9%に対してヤーボイ群51.7%、BRAF遺伝子野生型患者群(N=197人:N=212人)ではオプジーボ群63.5%に対してヤーボイ群46.2%。以上のように、進行期、PD-L1発現率、BRAF遺伝子ステータスに関係なく無再発生存率(RFS rate)はオプジーボ群で高率であった。

探索的評価項目であるステージIII患者群における無遠隔転移生存期間(DMFS)はヤーボイ群よりもオプジーボ群で統計学的有意に延長を示し、24ヶ月無遠隔転移生存率(DMFS)はオプジーボ群70.5%に対してヤーボイ群63.7%(ハザード比:0.76, P=0.034)、オプジーボ群で無遠隔転移生存率(DMFS)を統計学的有意に改善した。

以上のCheckMate-238試験の結果がよりJeffrey S. Weber氏らは以下のように結論を述べている。”根治切除後の再発リスクが高いステージIIIB/CまたはIV悪性黒色腫患者に対する術後化学療法としてのオプジーボ単剤療法はヤーボイ単剤療法よりも無再発生存期間(RFS)を進行期、PD-L1発現率、BRAF遺伝子ステータスに関係なく統計学的有意に改善しました。”

Adjuvant therapy with nivolumab (NIVO) versus ipilimumab (IPI) after complete resection of stage III/IV melanoma: Updated results from a phase III trial (CheckMate 238).(ASCO 2018, Abstract No.9502)

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免許写真で医療用帽子OK警察庁、がん患者の要望で https://oncolo.jp/pick-up/news2096 https://oncolo.jp/pick-up/news2096 免許写真で医療用帽子OK警察庁、がん患者の要望で 2018-06-21UTC07:00:34+0000 帽子をかぶって撮影することが原則認められていない運転免許証の顔写真について、がん治療などで脱毛した人には医療用の帽子の着用を認めるよう、警察庁が全国の警察本部に指示を出していたことが20日までに分かった。

続きを読む
https://goo.gl/HHnJYf

ニュース選定者:中島 香織
日経電子版
https://www.nikkei.com/

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切除不能転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するIDO1阻害薬Epacadostat+抗PD-L1抗体薬キイトルーダ併用療法、無増悪生存期間(PFS)・全生存期間(OS)ともに統計学的有意な改善を示さず https://oncolo.jp/news/180621y02 https://oncolo.jp/news/180621y02 切除不能転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するIDO1阻害薬Epacadostat+抗PD-L1抗体薬キイトルーダ併用療法、無増悪生存期間(PFS)・全生存期間(OS)ともに統計学的有意な改善を示さず 2018-06-21UTC06:02:30+0000 この記事の3つのポイント
・ECHO-301/KEYNOTE-252試験とは、切除不能又は転移性悪性黒色腫患者に対してIDO1阻害薬であるEpacadostat+抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ併用療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はEpacadostat群4.7ヶ月に対してプラセボ群4.9ヶ月、両群間で病勢進行または死亡(PFS)のリスクに統計学的有意な差はなかった
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)は、無増悪生存期間(PFS)同様に死亡(OS)のリスクに統計学的有意な差が確認されない可能性があることが示唆された

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、切除不能転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対する選択的インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)阻害薬であるEpacadostat+抗PD-1抗体薬であるペムブロリスマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)併用療法とプラセボ療法の有効性を比較検証した第III相のECHO-301/KEYNOTE-252試験(NCT02752074)の結果がThe University of Sydney・Georgina V. Long氏らにより公表された。

ECHO-301/KEYNOTE-252試験とは、切除不能又は転移性悪性黒色腫患者(N=706人)に対して1日2回Epacadostat100mg+3週間に1回キイトルーダ200mg併用療法を投与する群(N=354人)、またはプラセボ+3週間に1回キイトルーダ200mg併用療法を投与する群(N=352人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はEpacadostat群4.7ヶ月に対してプラセボ群4.9ヶ月、両群間で病勢進行または死亡(PFS)のリスクは統計学的有意な差はなかった(ハザード比:1.00,信頼区間:0.83-1.21,P=0.517)。なお、12ヶ月無増悪生存率(PFS)は両群ともに37%であった。

もう1つの主要評価項目である全生存期間(OS)は、無増悪生存期間(PFS)同様に死亡(OS)のリスクは統計学的有意な差が確認されない可能性がある(ハザード比:1.13,信頼区間:0.86-1.49,P=0.807)ことが本解析より示唆されている。なお、12ヶ月無全生存率(OS)は両群ともに74%であった。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はEpacadostat群34.2%に対してプラセボ群31.5%であった。一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はEpacadostat群21.8%に対してプラセボ群17.0%であり、Epacadostatの既存の安全性プロファイルと一致していた。

以上のECHO-301/KEYNOTE-252試験の結果よりGeorgina V. Long氏らは以下のように結論を述べている。”切除不能転移性悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するIDO1阻害薬Epacadostat+抗PD-1抗体薬キイトルーダ併用療法は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに臨床的意義のある結果を示しませんでした。”

Epacadostat (E) plus pembrolizumab (P) versus pembrolizumab alone in patients (pts) with unresectable or metastatic melanoma: Results of the phase 3 ECHO-301/KEYNOTE-252 study.(ASCO 2018, Abstract No.108)

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少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者 https://oncolo.jp/pick-up/news2095 https://oncolo.jp/pick-up/news2095 少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者 2018-06-21UTC05:00:31+0000 65歳未満の糖尿病患者が長期間、少量のアスピリンをのみ続けると、がんを抑えられる可能性があるとする研究結果を、奈良県立医大や国立循環器病研究センターなどのチームがまとめた。

続きを読む
https://goo.gl/kHyH52

ニュース選定者:柳澤 昭浩
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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【治験広告】 移植できない/希望しない 急性骨髄性白血病の方対象 維持療法の治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0050 https://oncolo.jp/ct/ad0050 【治験広告】 移植できない/希望しない 急性骨髄性白血病の方対象 維持療法の治験のご案内 2018-06-21UTC04:55:52+0000


本ページはアステラス製薬株式会社からの委託による治験広告です。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しています。

 

本ページは、「移植できない/希望しない 急性骨髄性白血病(FLT3陽性)の方対象 維持療法の 治験」への応募ページです。治験への参加をご希望される方は、参加ボタンよりお申込みください。

【インターネットアンケートからのお問合せ】

【お電話でのお問合せ】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
【メールでのお問合せ】
info_oncolo@clinical-t.com
※※ メールタイトルに「アステラス 急性骨髄性白血病の治験」とご記入のうえ本文に問い合わせ内容を書いてください。

急性骨髄性白血病の治療について

急性骨髄性白血病は、骨髄の中にある造血幹細胞(骨髄系幹細胞)に異常が生じることにより血液細胞が、がん化して白血病細胞となり無制限に増殖することで、発病すると考えられています。増殖した白血病細胞が、正常な赤血球、白血球、血小板の産生を抑制するため、貧血、感染症、出血などが症状として現れます。
急性骨髄性白血病の治療法には、主に以下の3つの段階があります。

1.寛解導入療法(抗がん剤による治療)
急性骨髄性白血病と診断された患者さんの体内には1兆個以上の白血病細胞があると言われていますが、抗がん剤による寛解導入療法により骨髄中の白血病細胞が十分に減少すると、血中の白血病細胞も減少するとともに、骨髄中で正常な白血球、赤血球、血小板の産生が回復してきます。白血病細胞が十分に減少し、同時に白血球、赤血球、血小板の数が正常な範囲内にある状態を「寛解」状態といい、寛解状態が5年以上続けば治癒したとみなされます。抗がん剤による副作用としては、感染や出血、貧血、脱毛、口内炎、消化器症状(吐き気等)、肝機能障害や心機能障害等があります。

2.寛解後療法
寛解後療法は寛解導入療法実施後に血液中に残っている白血病細胞を根絶させる目的で行われ、寛解導入療法と同様に抗がん剤や造血幹細胞移植による治療が行われます。造血幹細胞移植は最も有効な寛解後療法ですが、患者さんに適した提供者(ドナー)が見つかるとは限らず、また移植後の合併症として、移植片対宿主病、感染症、拒絶反応、免疫不全等があります。

3.救援療法(サルベージ療法)
標準的な寛解導入療法によって、初めて治療を受ける患者さんのうち、約80%が寛解状態に達すると考えられています。しかし、寛解導入療法を実施しても白血病細胞が減少しない場合や、寛解状態に達しても白血病細胞が再び増殖する場合があり、白血病細胞が減少しない場合は治療抵抗性急性骨髄性白血病、白血病細胞が再び増殖した場合は「再発」とそれぞれ呼ばれています。治療抵抗性急性骨髄性白血病や再発した患者さんには、救援療法(サルベージ療法)として、抗がん剤の種類や用量を変えた化学療法を実施し、寛解状態の達成を目指します。

参考:日本血液学会 造血器腫瘍診療ガイドライン 2013年版

65歳未満の患者さんの約80%が寛解導入療法後に寛解を達成しますが、そのうち約60%の患者さんは再発すると言われています。また、65歳以上の患者さんにおいては、寛解を達成する方の割合は約60%であり、そのうち約80~90%の患者さんは再発すると言われています。現在、寛解状態にある急性骨髄性白血病の患者さんに維持療法として広く用いられている標準的な治療法はありません。

本治験について(治験薬・参加条件)

本治験の目的について

この治験は、寛解導入療法で初回寛解状態になり、地固め療法を行った急性骨髄性白血病の患者さんに対して、維持療法として、治験薬であるFLT3阻害薬またはプラセボを使用した際の、有効性安全性について比較検証するための第3相試験となります。

今回の治験薬について

白血病細胞には、白血病細胞の増殖を促しているFLT3(FMS様チロシンキナーゼ)とよばれるタンパク質が存在します。急性骨髄性白血病患者さんの約30%に、FLT3を設計する遺伝子に異常がみられ(FLT3遺伝子変異)、FLT3の機能が過剰に活性化することで白血病細胞の成長が加速したり、増殖し続けたりすることがあります。また、FLT3遺伝⼦変異を有する患者さんは、FLT3遺伝⼦変異がない患者さんに比べて、再発率が高く、初回治療後の寛解期間が短いことに加え、造血幹細胞移植後の再発率も高いとされています。
今回の治験薬は、FLT3の働きを阻害する「FLT3阻害薬」です。

主な参加条件

・20歳以上の方
・急性骨髄性白血病と診断されている方
・FLT3遺伝子変異が陽性である方
・寛解導入療法を行い、初回寛解状態になった方
・地固め療法を受けた方 (※これから受ける予定の方も参加の検討が可能です)
・移植を受けたくない方、または移植を受けることができない方(ドナーが見つからない等)

※この他にも満たさなければならない基準があります。詳細はお問い合わせください。

この治験の流れについて

治験に参加された場合、治験薬である「FLT3阻害薬」とプラセボ(偽薬)のどちらかを使用します。どちらの薬剤を使用するかはランダムに自動的に決定され、その確率の比は2:1となります。

プラセボについて

プラセボとはお薬としての有効成分が含まれていない偽薬とよばれています。
第3相の試験では通常、最良の治療と比較を行いますが、本治験においては現在のところ、比較できる確立した治療法がないため、プラセボを使用することが倫理的に認められています。

費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」、「治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は、この治験薬を開発しているアステラス製薬株式会社が負担します。一方、基本診療料等の費用はあなたの自己負担になります。

この治験の募集期間等について

この治験の募集期間や募集人数には限りがあります。そのため、参加者の登録状況によってはご参加いただけない可能性があります。詳細はお問い合わせください。

治験とは

新しい薬として厚生労働省に承認を受けるために、「薬の候補」(以下、治験薬といいます)を患者さんに使用していただき、有効性や安全性を確認する臨床試験を治験といいます。治験薬は研究段階のものであることから期待される利益が得られない可能性や、予想されない重い副作用が出る可能性があります。
治験への参加は患者さんの自由意思です。治験は理由に関係なく、いつでも参加をやめることができます。また、治験の参加をやめた場合でも患者さんが不利益を受けることはありません。

治験実施都道府県について

治験実施医療機関所在地は以下の通りです。
・北海道札幌市北区
・北海道札幌市白石区
・秋田県秋田市
・宮城県仙台市
・群馬県前橋市
・千葉県成田市
・東京都品川区
・東京都立川市
・神奈川県横浜市
・神奈川県伊勢原市
・長野県長野市
・福井県吉田郡
・石川県金沢市
・愛知県名古屋市
・京都府京都市
・大阪府吹田市
・兵庫県神戸市
・岡山県岡山市
・岡山県倉敷市
・福岡県福岡市
・長崎県長崎市

※実際の治験実施医療機関名は「参加の流れ」のページにあるWEBアンケートまたは「オンコロ」のこの治験の担当スタッフによる聞き取りの結果によりご連絡いたします。
※この治験は全国の複数の医療機関で実施しております。上記の治験実施都道府県は、各治験実施医療機関の治験審査委員会によって審査され、承認された以降に順次掲載していきます。よって、その他にも、治験実施医療機関所在地が追加される可能性があります。

参加の流れ

この治験に興味を持たれた方、疑問点がある方、参加希望の方は以下にお問い合わせ下さい。お問い合わせされる方が患者さんのご家族である場合は、患者さん本人からの合意を得た上でお問い合わせください。

【インターネットアンケートからのお問合せ】

【お電話でのお問合せ】
オンコロ問合せ窓口:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
【メールでのお問合せ】
info_oncolo@clinical-t.com

※メールタイトルに「アステラス 急性骨髄性白血病の治験」とご記入のうえ本文に問い合わせ内容を書いてください。
※PCからのメールの拒否設定をされている場合は、上記アドレスからのメールを受け取れるよう設定をお願いいたします。

個人情報の取り扱いについて

本治験に参加いただけるかどうかを確認したり、本治験のご案内をしたりするために、本治験のお申し込みやお問い合わせを通じて、クリニカル・トライアル社(このWebページ、「オンコロ」の運営会社)があなたの個人情報を入手します。あなたの個人情報は、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号及びその後の改正)及び関連するガイドライン等に従って厳重に保護されます。あなたの個人情報は、あなたが許可する場合もしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報はクリニカル・トライアル社とあなたの主治医のみが共有します。それ以外の人には、あなたの個人情報が開示されることはなく、また、本治験のご案内以外の目的で使用されることはございません。また、あなたから頂いた個人情報は治験募集期間が終了したのちに、データベースから復元不可能な方法で削除いたします。

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骨抜きの受動喫煙対策にがん患者が訴え「死んでいく年間1万5千人の声聞いて」 https://oncolo.jp/pick-up/news2094 https://oncolo.jp/pick-up/news2094 骨抜きの受動喫煙対策にがん患者が訴え「死んでいく年間1万5千人の声聞いて」 2018-06-21UTC03:00:02+0000 受動喫煙対策が骨抜きとなった政府の「健康増進法改正案」が6月15日、衆議院厚生労働委員会を通過した。
委員会に参考人として呼ばれたがん患者団体の代表2人が強く反対を訴えたが、原案通り可決した。ただし、付帯決議で、施行後、速やかな見直しの必要性などが盛り込まれ、患者の声がわずかでも汲み取られた。

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https://goo.gl/7FW651

ニュース選定者:中島 香織
BuzzFeed News
https://goo.gl/Ttyb7W

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元SKE48・矢方美紀の乳がん闘病記 ステージ進行3a明かす 松井珠理奈と交流も https://oncolo.jp/pick-up/news2093 https://oncolo.jp/pick-up/news2093 元SKE48・矢方美紀の乳がん闘病記 ステージ進行3a明かす 松井珠理奈と交流も 2018-06-21UTC01:00:07+0000 総選挙で国民的アイドルらが年に一度の戦いを見せる中、乳がんと闘う女性がいる。元SKE48でチームSのリーダーを務めた矢方美紀さんだ。

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ニュース選定者:柳澤 昭浩
AERA dot.
https://dot.asahi.com/

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再発難治性または新規多発性骨髄腫(MM)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダの免疫関連副作用(irAE)と客観的奏効率(ORR)の関係性 https://oncolo.jp/news/180621y01 https://oncolo.jp/news/180621y01 再発難治性または新規多発性骨髄腫(MM)患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダの免疫関連副作用(irAE)と客観的奏効率(ORR)の関係性 2018-06-21UTC00:26:36+0000 この記事の3つのポイント
・本報告では、再発難治性または新規多発性骨髄腫(MM)患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダを投与し、その結果免疫関連副作用irAE)を発症した患者と発症しなかった患者における客観的奏効率ORR)の関係性を検証している
・1つ目の報告では、免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ投与群37%に対してキイトルーダ非投与群49%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ投与群29%に対してキイトルーダ非投与群50%であった
・2つ目の報告では、免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ併用群73%に対してキイトルーダ非併用群73%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ併用群70%に対してキイトルーダ非併用群67%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、再発難治性または新規多発性骨髄腫(MM)患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)の有効性を検証した2つの臨床試験であるKEYNOTE183試験(NCT02576977)、KEYNOTE185試験(NCT02579863)において免疫関連副作用(irAE)とキイトルーダの客観的奏効率(ORR)の関係性について検証した報告がUS Food and Drug Administration・Aviva C Krauss氏らにより公表された。

なお、KEYNOTE183試験、KEYNOTE185試験の両試験はキイトルーダが投与された患者の全生存率(OS)が悪化したため、2017年6月より試験の早期中止を米国食品医薬品局(FDA)より勧告されている。

1つ目の臨床試験であるKEYNOTE183試験とは、再発難治性多発性骨髄腫患者(N=249人)に対してキイトルーダ+ポマリドミド(商品名ポマリスト;以下ポマリスト)+デキサメタゾン併用療法(N=125人)を投与する群、またはポマリスト+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=124人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)、全生存期間(OS)を比較検証した第III相試験である。

KEYNOTE183試験のフォローアップ期間中央値8.1ヶ月時点における結果は下記の通りである。全グレードの免疫関連副作用(irAE)発症率はキイトルーダ併用群58%に対してキイトルーダ非併用群45%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)発症率はキイトルーダ併用群18%に対してキイトルーダ非併用群13%であった。

そして免疫関連副作用(irAE)発症率別の客観的奏効率(ORR)は、免疫関連副作用(irAE)を発症しなかった患者群においてはキイトルーダ併用群31%に対してキイトルーダ非併用群33%、免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ併用群37%に対してキイトルーダ非併用群49%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ併用群29%に対してキイトルーダ非併用群50%。以上のように、免疫関連副作用(irAE)とキイトルーダの客観的奏効率(ORR)に統計学的有意な関係性はなかった。

2つ目の臨床試験であるKEYNOTE185とは、新規多発性骨髄腫患者(N=301人)に対してキイトルーダ+レナリドミド(商品名レブラミド;以下レブラミド)+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=151人)、またはレブラミド+デキサメタゾン併用療法を投与する群(N=150人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)を比較検証した第III相試験である。

KEYNOTE185試験のフォローアップ期間中央値6.6ヶ月時点における結果は下記の通りである。全グレードの免疫関連副作用(irAE)発症率はキイトルーダ併用群68%に対してキイトルーダ非併用群44%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)発症率はキイトルーダ併用群36%に対してキイトルーダ非併用群8%であった。

そして、免疫関連副作用(irAE)発症率別の客観的奏効率(ORR)は、免疫関連副作用(irAE)を発症しなかった患者群においてはキイトルーダ併用群45%に対してキイトルーダ非併用群53%、免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ併用群73%に対してキイトルーダ非併用群73%、グレード3以上の免疫関連副作用(irAE)を発症した患者群においてはキイトルーダ併用群70%に対してキイトルーダ非併用群67%。

KEYNOTE183試験では免疫関連副作用(irAE)を発症した患者における客観的奏効率(ORR)はキイトルーダ群で良好な傾向が確認された。
結果は下図参照。


Abstract No.8008より引用

以上の報告結果よりAviva C Krauss氏らは以下のように結論を述べている。”再発難治性または新規多発性骨髄腫患者に対する抗PD-1抗体薬であるキイトルーダの使用は全生存期間(OS)の結果同様に十分な奏効率(RR)を得る可能性は明らかではありませんので両試験ともに今後も経過観察が必要です。”

FDA analysis of pembrolizumab trials in multiple myeloma: Immune related adverse events (irAEs) and response.(ASCO 2018, Abstract No.8008)

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レスリング 復帰の渡利V…女子68キロ級 選抜選手権 https://oncolo.jp/pick-up/news2092 https://oncolo.jp/pick-up/news2092 レスリング 復帰の渡利V…女子68キロ級 選抜選手権 2018-06-20UTC23:00:02+0000 レスリングの世界選手権代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権第3日は16日、東京・駒沢体育館で男女計8階級が行われた。女子は2016年リオデジャネイロ五輪代表で、闘病を経て約2年ぶりに実戦復帰した渡利璃穏が68キロ級で優勝。

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https://goo.gl/5A5nE7

ニュース選定者:柳澤 昭浩
毎日新聞
https://mainichi.jp/

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「抗がん剤治療で髪が抜けたら…」NYの乳がん患者支援日本語プログラム”SHARE” https://oncolo.jp/pick-up/news2091 https://oncolo.jp/pick-up/news2091 「抗がん剤治療で髪が抜けたら…」NYの乳がん患者支援日本語プログラム”SHARE” 2018-06-20UTC14:00:51+0000 SHARE(シェア)はマンハッタンのミッドタウンに本部を置く、乳がん・卵巣がんの患者支援団体だ。1976年に乳がんを専門とする医師が声を上げ、12人の女性が集まったことから始まっている。のちに卵巣がん患者のサポートも開始し、ニューヨーク市内の各地で患者が集まる定期ミーティングのほかに電話相談、個人面談、ウエブセミナーなど幅広い活動をおこなっている。

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http://wezz-y.com/archives/55665

ニュース選定者:柳澤 昭浩
wezzy
http://wezz-y.com/

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中村祐輔先生の主張への疑問 https://oncolo.jp/pick-up/news2090 https://oncolo.jp/pick-up/news2090 中村祐輔先生の主張への疑問 2018-06-20UTC12:00:17+0000 以前クローズアップ現代プラスの番組を紹介したが、高名な中村祐輔先生が反論されている。
一般の方々にはなかなか理解しにくいところがあると思われるので、一つ一つ解説しながら反論してみる。

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https://ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-12383509864.html

ニュース選定者:可知 健太
がん治療の虚実
https://ameblo.jp/miyazakigkkb

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小林麻央さん闘病で取り沙汰された「代替療法」悪質性の見極めとケアについて https://oncolo.jp/pick-up/news2089 https://oncolo.jp/pick-up/news2089 小林麻央さん闘病で取り沙汰された「代替療法」悪質性の見極めとケアについて 2018-06-20UTC10:00:41+0000 がんの代替療法については様々な問題をはらんでいる。6月5日放送の『クローズアップ現代プラス』(NHK)は、保険適用外のがん治療にまつわるトラブルについて取り上げ、反響を呼んだ。

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http://wezz-y.com/archives/55511?read=more

ニュース選定者:中島 香織
wezzy
http://wezz-y.com/

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進行性膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対するテモダール+ゼローダ併用療法、病勢進行または死亡(PFS)のリスクをテモダール単剤療法よりも42%減少する https://oncolo.jp/news/180620y03 https://oncolo.jp/news/180620y03 進行性膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対するテモダール+ゼローダ併用療法、病勢進行または死亡(PFS)のリスクをテモダール単剤療法よりも42%減少する 2018-06-20UTC09:21:03+0000 この記事の3つのポイント
・E2211試験とは、転移性または切除不能膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対してデモダール単剤療法とテモダール+ゼローダ併用療法有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はテモダール単剤群14.4ヶ月に対してテモダール+ゼローダ併用群22.7ヶ月、テモダール+ゼローダ併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを42%減少した
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値はテモダール単剤群38.0ヶ月に対してテモダール+ゼローダ併用群未到達、テモダール+ゼローダ併用群で死亡(OS)のリスクを59%減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、進行性膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対するテモゾロミド(商品名テモダール;以下テモダール)単剤療法とテモダール+カペシタビン(商品名ゼローダ;以下ゼローダ)併用療法の有効性を比較検証した第II相のE2211試験(NCT01824875)の結果がStanford University School of Medicine・Pamela L. Kunz氏らにより公表された。

E2211試験とは、転移性または切除不能膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者(N=144人)に対して28日を1サイクルとして1~5日目に1日1回テモダール200mg/m2単剤療法を投与する群(N=72人)、または28日を1サイクルとして10~14日目に1日1回テモダール200mg/m2+1~14日目に1日2回ゼローダ750mg/m2併用療法を投与する群(N=72人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)、安全性などを比較検証した多施設共同の第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はテモダール単剤群14.4ヶ月に対してテモダール+ゼローダ併用群22.7ヶ月、テモダール+ゼローダ併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを42%減少(ハザード比:0.58,p = 0.023)し、事前に設定したプロトコルの有効性基準値を超えた。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はテモダール単剤群38.0ヶ月に対してテモダール+ゼローダ併用群未到達、テモダール+ゼローダ併用群で死亡(OS)のリスクを59%減少(ハザード比:0.41,p = 0.012)した。

以上のE2211試験の結果よりPamela L. Kunz氏らは以下のように結論を述べている。”本試験は、膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対して無増悪生存期間(PFS)の改善効果を示した最初の前向きランダム化試験になります。テモダール+ゼローダ併用群は転移性または切除不能膵神経内分泌腫瘍(pNET)患者に対してテモダール単剤療法よりも無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を改善効果を示しました。”

A randomized study of temozolomide or temozolomide and capecitabine in patients with advanced pancreatic neuroendocrine tumors: A trial of the ECOG-ACRIN Cancer Research Group (E2211).(ASCO 2018, Abstract No.4004)

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NEJ009試験-5年生存なんて、もう普通かも。 https://oncolo.jp/pick-up/news2088 https://oncolo.jp/pick-up/news2088 NEJ009試験-5年生存なんて、もう普通かも。 2018-06-20UTC08:00:04+0000 免疫チェックポイント阻害薬の話題が花盛りだ。
そうした世間の流れはあるものの、NEJ009試験、プレナリーセッションで取り扱われてもおかしくない内容だ。

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http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e935374.html

ニュース選定者:可知 健太
大分での肺がん診療
http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/

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「問題解決力」の高い経営者は、自分の「がん」とどう向き合った? https://oncolo.jp/pick-up/news2087 https://oncolo.jp/pick-up/news2087 「問題解決力」の高い経営者は、自分の「がん」とどう向き合った? 2018-06-20UTC06:00:07+0000 命を左右する「問題」に対して、このスキルを働かせた人がいる。ネットを介して資金を集めるクラウドファンディング事業の国内最大手、READYFOR株式会社代表の米良はるかさんだ。

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https://goo.gl/4NvZ2o

ニュース選定者:中島 香織
BuzzFeed News
https://goo.gl/GRJnHy

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未治療のEGFR遺伝子変異陽性進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのEGFR阻害剤イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法、イレッサ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180620y02 https://oncolo.jp/news/180620y02 未治療のEGFR遺伝子変異陽性進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのEGFR阻害剤イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法、イレッサ単剤療法に比べて無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を統計学的有意に改善する 2018-06-20UTC05:36:43+0000 この記事の3つのポイント
・NEJ009試験とは、未治療のEGFR遺伝子変異のあるステージIII/IVまたは再発非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてEGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法とイレッサ単剤療法有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である初回無増悪生存期間PFS1)中央値はイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群20.9ヶ月に対してイレッサ単剤群11.2ヶ月、イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に50.6%減少した
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)中央値はイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群52.2ヶ月に対してイレッサ単剤群38.8ヶ月、イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に30.5%減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、未治療のEGFR遺伝子変異のある進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてのEGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるゲフィチニブ(商品名イレッサ;以下イレッサ)+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法とイレッサ単剤療法の有効性を比較検証した第III相のNEJ009試験(UMIN000006340)の結果が仙台厚生病院呼吸器内科・中村敦氏らにより公表された。

NEJ009試験とは、未治療のEGFR遺伝子変異のあるステージIII/IVまたは再発非小細胞肺がん患者に対する一次治療として1日1回イレッサ250mg+カルボプラチンAUC5+ペメトレキセド500mg/m2併用療法を投与する群(N=169人)、または1日1回イレッサ250mg単剤療法を投与する群(N=172人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として初回無増悪生存期間(PFS1)、2回目の病勢進行までの期間(PFS2)、全生存期間(OS)などを比較検証した第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である初回無増悪生存期間(PFS1)中央値はイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群20.9ヶ月(95%信頼区間:18.0-24.0ヶ月)に対してイレッサ単剤群11.2ヶ月(95%信頼区間:9.0-13.4ヶ月)、イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを統計学的有意に50.6%減少した(ハザード比:0.494,95%信頼区間:0.391-0.625,P<0.001)。

一方、2回目の病無増悪生存期間(PFS2)中央値はイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群20.9ヶ月(95%信頼区間:18.0-24.0ヶ月)に対してイレッサ単剤群20.7ヶ月(95%信頼区間:17.9-24.9ヶ月)、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった(ハザード比:0.966,95%信頼区間:0.766-1.220,P=0.774)。

全生存期間(OS)中央値はイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群52.2ヶ月に対してイレッサ単剤群38.8ヶ月、イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用群で死亡(OS)のリスクを統計学的有意に30.5%減少した(ハザード比:0.695,95%信頼区間:0.520-0.927,P=0.013)。

以上のNEJ009試験の結果がより中村敦氏ら以下のように結論を述べている。”NEJ009試験は、未治療のEGFR遺伝子変異のある進行性非小細胞肺がん患者に対する一次治療としてイレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法とイレッサ単剤療法の有効性を比較した最初の第III相試験である。本試験の結果、イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法は2回目の病無増悪生存期間(PFS2)を延長しませんでしたが、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに統計学的有意に改善しました。”

Phase III study comparing gefitinib monotherapy (G) to combination therapy with gefitinib, carboplatin, and pemetrexed (GCP) for untreated patients (pts) with advanced non-small cell lung cancer (NSCLC) with EGFR mutations (NEJ009).(ASCO 2018, Abstract No.9005)

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小児がん知る絵本 「しろさんのレモネードやさん」 https://oncolo.jp/pick-up/news2086 https://oncolo.jp/pick-up/news2086 小児がん知る絵本 「しろさんのレモネードやさん」 2018-06-20UTC04:00:34+0000 小児がん治療の様子などを描いた絵本「しろさんのレモネードやさん」が、出版された。主人公「しろさん」のモデルになったのは、元患者で横浜市西区の小学五年栄島四郎君。仮想の遊園地でレモネードを販売して小児がん治療の研究費を集める場面などを盛り込み、「病気のことを知ってほしい」と願っている。

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https://goo.gl/nWuhf2

ニュース選定者:中島 香織
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/

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卵巣がんのPARP阻害薬(オラパリブ、ルカパリブ、ニラパリブなど)、より多くの患者が有効性を享受するための治療戦略 https://oncolo.jp/news/180620f01 https://oncolo.jp/news/180620f01 卵巣がんのPARP阻害薬(オラパリブ、ルカパリブ、ニラパリブなど)、より多くの患者が有効性を享受するための治療戦略 2018-06-20UTC03:27:23+0000 DNA修復経路を標的とするポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬は、相同組換え修復(HRR)機構が正常に働かないタイプの卵巣がんに対する画期的な治療選択肢として存在感を増してきた。PARP阻害薬の品目も複数登場し、治療実績や臨床試験が重ねられていく中で生まれる新たな疑問や解決すべき問題、現状の研究開発動向が明らかになってきた。2018年5月14日付のASCO Daily Newsにて、PARP阻害薬間の交差耐性など解明を要する課題、耐性メカニズムを踏まえた治療戦略、別のメカニズムの薬剤との併用療法の開発状況などについて、米国Dana-Farberがん研究所のUrsula A. Matulonis氏らが語った。

品目増えつつあるPARP阻害薬、交差耐性は不明

現在までに米国食品医薬品局(FDA)による承認を取得した PARP阻害薬は、オラパリブ(商品名リムパーザ)、ルカパリブ(海外商品名Rubraca[ルブラカ])、およびニラパリブ(商品名ZEJULA)の3製品であり、臨床開発段階にあるPARP阻害薬はベリパリブ、タラゾパリブである。既承認のPARP阻害薬3剤は、生殖細胞系、または体細胞系のBRCA1/2遺伝子変異陽性の卵巣がん、あるいはプラチナ系化学療法で効果がみられた後に再発した卵巣がんに対する治療選択肢として高い有用性が検証されている。これらを直接比較した臨床試験データは報告されていないが、これまでに報告されたデータに基づくと、有効性は概ね同程度と考えられている。交差耐性については、すなわち、1つのPARP阻害薬に対して耐性の場合、別のPARP阻害薬に対しても自動的に耐性化するか否かという疑問に対しては、今のところ答えはない。

卵巣がん以外のHRR欠損がんへのPARP阻害薬の適応も開発中

PARP阻害薬が効果を発揮するのは、DNA損傷時の相同組換え修復(HRR)で重要な役割を果たすBRCA1、またはBRCA2の遺伝子変異が陽性の細胞である。BRCA1/2変異に伴う機能不全でHRR欠損に至るがんは卵巣がんだけではなく、頻度は高くはないが、悪性黒色腫やトリプルネガティブ乳がん前立腺がん、膵臓がんなども報告されていることから、これらもPARP阻害薬の対象となる可能性もある。オラパリブは既に、生殖細胞系BRCA遺伝子変異陽性HER2陰性転移性乳がんの化学療法に続く二次治療の適応でFDA承認を取得しており、前立腺がんの単剤治療としてはFDAの画期的治療薬の指定を受けて開発されている。

PRAP阻害薬の耐性メカニズムの究明が課題

PARP阻害薬は、俯瞰的に見れば、HRR欠損卵巣がんに高い治療効果をもたらしているが、患者の大多数はPARP阻害薬への耐性化を示すか、または最初から効かない。つまり、投与されることで耐性を獲得するか、または最初から耐性であったということで、耐性克服には耐性のメカニズムを特定することが必須である。

HRR欠損腫瘍におけるPARP阻害薬耐性メカニズムは、現在までのところ、HRR欠損状態をキャンセルし得る二次的で遺伝的な、あるいはエピジェネティックな(DNA塩基配列の変化を伴わない後成的な)イベントが起こり、HRR機構を回復していることが挙げられている。HRR機構を回復させてPARP阻害薬耐性化を付与する遺伝子も報告されている。また、HRR機構が回復しなくてもPARP阻害薬耐性化が進むことも分かっており、それに関与する遺伝子も報告されている。

PARP阻害薬を含む併用療法の試み

相同組換え修復(HRR)機構に異常がない(非HRR欠損)がんの治療にPARP阻害薬が寄与する役割は? PARP阻害薬耐性を克服する併用パートナーは? PARP阻害薬はDNA修復阻害作用を介して効果を発揮する化学療法薬の活性を増強するか? あるいは、PARP阻害薬は免疫チェックポイント阻害薬が活性を発揮する免疫環境作りに貢献するか?といった様々な疑問や目的を根拠として、PARP阻害薬を組み入れた併用療法の臨床試験が多数実施されている。

PARP阻害薬と血管新生阻害薬の併用

低酸素環境では相同組換え修復(HRR)機能が抑制されるため、PARP阻害薬に対する細胞の感度が上昇するという報告に基づき、血管新生阻害作用を有するモノクローナル抗体ベバシズマブ(商品名アバスチン)、またはチロシンキナーゼ阻害薬セジラニブを用いた併用療法試験が行われている。腫瘍に酸素を供給する血管が作られるのを阻止する戦略である。PARP阻害薬としてオラパリブ、またはニラパリブを用いた試験で、これらとベバシズマブは毒性の重複がなく、FDA推奨の用量やスケジュールを維持することができた。

オラパリブとセジラニブとの併用療法の第2相試験では、BRCA変異がなく、プラチナ製剤の効果が認められた後に再発した卵巣がん患者集団で、無増悪生存期間がオラパリブ単独療法より有意に延長した。これは、HRR機構に異常がない非HRR欠損の卵巣がんに対する相乗効果と考えられ、VEGFR1/VEGFR2/VEGFR3チロシンキナーゼ阻害薬であるセジラニブによるVEGFR3阻害作用が貢献した可能性がある。というのも、VEGFR3活性を阻害することはBRCA遺伝子発現を抑制し、化学療法耐性を解除する、また、BRCA2遺伝子変異が野生型に転じて化学療法耐性を示す細胞に対し化学療法感受性を高めるといった報告があるからである。この併用療法は第3相試験まで進められている。

PARP阻害薬と他の分子標的薬の併用

PARP以外の分子を標的とする薬剤との併用療法で、現実的な戦略として臨床試験が進められているのは、PARP阻害薬オラパリブとPI3K阻害薬BKM120、またはBYL719の併用療法である。様々な研究から得られた知見に基づき、HRR機構に異常がない非HRR欠損卵巣がんのPARP阻害薬に対する増感効果を期待した試験で、第1相試験が完了している。憂慮すべき安全性の問題は認められていない。

PARP阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬の併用

現在、HRR欠損、ならびに非HRR欠損の双方の卵巣がんに対する併用療法として、既承認の3剤、臨床開発段階にある2剤を含むPARP阻害薬が、PD-1標的抗体(ニボルマブペムブロリズマブ)、PD-L1標的抗体(デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ)、またはCTLA-4標的抗体(イピリムマブ、トレメリムマブ)との様々な組み合わせで検討されている。

免疫チェックポイント阻害薬は、単剤では卵巣がんに対する大きな効果はあまり期待できない。PARP阻害薬との併用療法に期待する根拠は、例えばHRR欠損状態でPARP阻害薬がDNAの2本鎖を切断して損傷を与えた場合、新たな腫瘍特異抗原(ネオアンチゲン)として認識され得る体細胞変異が生じること、そうした損傷の修復はエラーが生じやすい経路で行われること、PARP阻害薬が自然免疫システムを賦活するといった複数の報告である。PARP阻害薬によるDNAの2本鎖切断に伴う免疫システムの変化は、活性化と抑制のバランスをとりつつ、免疫チェックポイント阻害に対する反応性を鋭敏化する環境を作るという仮説である。

Dana-Farberがん研究所では、免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、デュルバルマブ)とPARP阻害薬(オラパリブ、ルカパリブ)、および血管新生阻害薬(ベバシズマブ、セジラニブ)を用いた3剤併用療法の試験もまもなく開始される。

PARP阻害薬と化学療法の併用

プラチナ製剤やトポイソメラーゼ阻害薬などDNAの2本鎖切断を誘導する化学療法と、PARP阻害薬との併用療法は、卵巣がんに限らず非小細胞肺がん、乳がん、胃がんなどを対象に行われてきた。併用投与により、DNAが1本鎖に別れてできる複製フォークの部位で塩基除去修復を妨害し、PARP-DNA複合体を捕捉することで化学療法薬の効力が増強するとの仮説に基づくものであるが、化学療法薬とPARP阻害薬は骨髄抑制という副作用が重複するという安全性の問題が大きかった。用量の減量や投与期間の短縮を余儀なくされたというのが実状である。

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KEYNOTE-407試験、ペンブロリズマブがアテゾリズマブを一歩リードか https://oncolo.jp/pick-up/news2085 https://oncolo.jp/pick-up/news2085 KEYNOTE-407試験、ペンブロリズマブがアテゾリズマブを一歩リードか 2018-06-20UTC02:03:27+0000 進行肺扁平上皮癌に対する初回治療としての免疫チェックポイント阻害薬化学療法有効性を検証する試験。
全生存期間解析についてどちらも中間解析時点とはいえ、KEYNOTE-407試験では既に有意な延長効果が示されている。

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http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/e935263.html

ニュース選定者:可知 健太
大分での肺がん診療
http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/
 

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ネクサバール治療歴のあるAFP値400ng/mL以上の進行性肝細胞がん患者に対する二次治療としての抗VEGF抗体薬サイラムザ、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともに統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180620y01 https://oncolo.jp/news/180620y01 ネクサバール治療歴のあるAFP値400ng/mL以上の進行性肝細胞がん患者に対する二次治療としての抗VEGF抗体薬サイラムザ、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともに統計学的有意に改善する 2018-06-20UTC00:27:09+0000 この記事の3つのポイント
・REACH-2試験とは、ネクサバール治療後に病勢進行したベースラインAFP値400ng/mL以上ある進行性肝細胞がん患者に対して抗VEGF抗体薬であるサイラムザとプラセボ有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である全生存期間OS)中央値はサイラムザ群8.5ヶ月に対してプラセボ群7.3ヶ月、サイラムザ群で死亡(OS)のリスクを29%統計学的有意に減少した
・本試験の副次評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はサイラムザ群2.8ヶ月に対してプラセボ群1.6ヶ月、サイラムザ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを54.8%統計学的有意に減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ソラフェニブ(商品名ネクサバール;以下ネクサバール)治療後に病勢進行したベースライン時αフェトプロテイン(AFP)値が400ng/mL以上ある進行性肝細胞がん患者の二次治療としての抗VEGF抗体薬であるラムシルマブ(商品名サイラムザ;以下サイラムザ)+最善の支持療法BSC)とプラセボ+最善の支持療法の有効性を比較検証した第III相のREACH-2試験(NCT02435433)の結果がHarvard Medical School・Andrew X. Zhu氏らにより公表された。

REACH-2試験とは、ネクサバール治療後に病勢進行したベースライン時αフェトプロテイン(AFP)値が400ng/mL以上ある進行性肝細胞がん患者(N=292人)の二次治療として2週間に1回サイラムザ8mg/kg+最善の支持療法(BSC)を投与する群(N=197人)、またはプラセボ+最善の支持療法を実施する群(N=95人)に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値はサイラムザ群8.5ヶ月に対してプラセボ群7.3ヶ月、サイラムザ群で死亡(OS)のリスクを29%統計学的有意に減少(ハザード比:0.710,95%信頼区間:0.531-0.949,p=.0199)した。

また、副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はサイラムザ群2.8ヶ月に対してプラセボ群1.6ヶ月、サイラムザ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを54.8%統計学的有意に減少(ハザード比:0.452,95%信頼区間:0.339-0.603,p<.0001)した。

なお、客観的奏効率(ORR)はサイラムザ群4.6%に対してプラセボ群1.1%(p=.1156)、病勢進行コントロール率(DCR)はサイラムザ群59.9%に対してプラセボ群38.9%(p=.0006)であった。

一方の安全性として、サイラムザ群で5%以上の患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は高血圧が12.2%、低ナトリウム血症5.6%であり、既存のサイラムザの安全性プロファイルと一致していた。

以上ののREACH-2試験の結果よりAndrew X. Zhu氏らは以下のように述べている。”本試験は、進行性肝細胞患者に対するバイオマーカーの臨床的意義を証明した初の第III相試験です。ネクサバール治療後に病勢進行したベースライン時αフェトプロテイン(AFP)値が400ng/mL以上ある進行性肝細胞がん患者に対するサイラムザは主要評価項目である全生存期間(OS)を達成しました。”

REACH-2: A randomized, double-blind, placebo-controlled phase 3 study of ramucirumab versus placebo as second-line treatment in patients with advanced hepatocellular carcinoma (HCC) and elevated baseline alpha-fetoprotein (AFP) following first-line sorafenib.(ASCO 2018, Abstract No.4003)

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ステージIII治癒切除胃がん日本人患者に対する術後補助化学療法としてのTS-1+ドセタキセル併用療法、TS-1単剤療法に比べて3年無再発生存率(RFS)を統計学的有意に向上させる https://oncolo.jp/news/180619y03 https://oncolo.jp/news/180619y03 ステージIII治癒切除胃がん日本人患者に対する術後補助化学療法としてのTS-1+ドセタキセル併用療法、TS-1単剤療法に比べて3年無再発生存率(RFS)を統計学的有意に向上させる 2018-06-19UTC09:05:47+0000 この記事の3つのポイント
・ACCRO GC-07 (START-2)試験とは、ステージIII治癒切除胃がん日本人患者に対して術後補助化学療法としてのTS-1+ドセタキセル併用療法とTS-1単剤療法有効性を検証した第III相の試験である
・本試験の主要評価項目である3年無再発生存率(RFS rate)はTS-1+ドセタキセル併用療法群65.9%に対してTS-1単剤療法群49.6%、TS-1+ドセタキセル併用療法群で3年以内の再発または死亡(RFS)のリスクが36.8%統計学的有意に減少した
・TS-1+ドセタキセル併用療法群で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は白血球減少症、食欲不振、食欲不振、口内炎、貧血であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ステージIII治癒切除胃がん患者に対する術後補助化学療法としてのテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(商品名TS-1;以下TS-1)+ドセタキセル併用療法のTS-1単独療法に対する有効性を検証した第III相のJJACCRO GC-07 (START-2)試験(UMIN 000010337)の結果が名古屋大学医学部附属病院・小寺泰弘氏らにより公表された。

ACCRO GC-07 (START-2)試験とは、ステージIII治癒切除胃がん日本人患者(N=138人)に対して1コース目はTS-1を14日間連続投与後7日間休薬、2コース目は3週を1サイクルとしてTS-1を14日間連続投与後7日間休薬+3週間に1回ドセタキセル40mg/m2を計6コース投与、8コース目はTS-1を28日間連続投与後14日間休薬する群、または42日を1サイクルとしてTS-1を28日間連続投与後14日間休薬を8コース投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として3年無再発生存率(RFS rate)、副次評価項目として安全性などを比較検証した第III相の試験である。

本試験の結果、主要評価項目である3年無再発生存率(RFS rate)はTS-1+ドセタキセル併用療法群65.9%に対してTS-1単剤療法群49.6%、TS-1+ドセタキセル併用療法群で3年以内の再発または死亡(RFS)のリスクが36.8%統計学的有意に減少(ハザード比:0.632,99%信頼区間:0.400-0.998, p = 0.0007)した。なお、この結果に基づき独立データモニタリング委員会は試験の早期中止を推奨した。

一方の安全性として、TS-1+ドセタキセル併用療法群で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は白血球減少症、食欲不振、食欲不振、口内炎、貧血であった。

以上のJACCRO GC-07 (START-2)試験の結果より小寺泰弘氏らは以下のように結論を述べている。”ステージIII治癒切除胃がん患者に対する術後補助化学療法としてのTS-1+ドセタキセル併用療法は新しい標準治療として推奨されるべきでしょう。”

A randomized phase III study comparing S-1 plus docetaxel with S-1 alone as a postoperative adjuvant chemotherapy for curatively resected stage III gastric cancer (JACCRO GC-07 trial).(ASCO 2018, Abstract No.4007)

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治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、客観的奏効率(ORR)32%を示す https://oncolo.jp/news/180619y02 https://oncolo.jp/news/180619y02 治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ単剤療法、客観的奏効率(ORR)32%を示す 2018-06-19UTC06:52:19+0000 この記事の3つのポイント
・KEYNOTE-164試験(コーホートB)とは、1レジメン以上の治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者に対して抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ単剤療法の有効性安全性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)は32%を示し、その奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)2人、部分奏効(PR)18人であった
・キイトルーダの主な全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は倦怠感、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)単剤療法の有効性を検証したKEYNOTE-164試験(NCT02460198)のコーホートBにおける結果がJohns Hopkins University・Dung T. Le氏らにより公表された。

KEYNOTE-164試験(コーホートB)とは、フッ化ピリミジン、イリノテカン、オキサリプラチンなど1レジメン以上の治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者(N=63人)に対して3週に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)などを検証した第II相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値12.6ヶ月(0.1-15.4ヶ月)時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は32%(95%信頼区間:21%-45%)を示し、その奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)2人、部分奏効(PR)18人であった。

副次評価項目である奏効持続期間(DOR)中央値は未到達であったが、奏効を達成した75%の患者で6ヶ月以上の奏効持続期間(DOR)を達成した。無増悪生存期間(PFS)中央値は4.1ヶ月(95%信頼区間:2.1ヶ月-未到達)、12ヶ月無増悪生存率(PFS)は41%、全生存期間(OS)中央値は未到達、12ヶ月全生存率(OS)は76%であった。

一方の安全性として、10%以上の患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。倦怠感18%、甲状腺機能低下症16%、甲状腺機能亢進症11%。また、全グレードの免疫関連副作用irAE)は32%(N=20人)の患者で確認された。

グレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)を発症した患者は11%(N=7人)で、その内訳は貧血、血小板減少症、下痢、気管支腸症、関節炎、失神、肺炎および血管炎であった。なお、グレード3または4の免疫関連副作用(irAE)は3%(N=2人)の患者で確認され、その内訳は大腸炎、肺炎であった。

以上のKEYNOTE-164試験(コーホートB)の結果よりDung T. Le氏らは以下のように結論を述べている。”1レジメン以上の治療歴のある高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移性大腸がん患者に対するキイトルーダ単剤療法は、持続的で高率な抗腫瘍効果を発揮し、その副作用も管理可能でした。”

KEYNOTE-164: Pembrolizumab for patients with advanced microsatellite instability high (MSI-H) colorectal cancer.(ASCO 2018, Abstract No.3514)

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腹膜播種転移発症リスクのある大腸がん患者に対するセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法(HIPEC)、経過観察に比べて3年無病生存率(DFS)を統計学的有意に延長しない https://oncolo.jp/news/181619y01 https://oncolo.jp/news/181619y01 腹膜播種転移発症リスクのある大腸がん患者に対するセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法(HIPEC)、経過観察に比べて3年無病生存率(DFS)を統計学的有意に延長しない 2018-06-19UTC00:47:37+0000 この記事の3つのポイント
・PROPHYLOCHIP試験とは、腹膜播種転移を発症する可能性の高いハイリスク大腸がん患者に対する腹腔鏡下によるセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法と経過観察の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である3年無病生存率(DFS rate)はセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法群44%に対して経過観察群51%、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった
・本試験の副次評価項目である3年全生存率(OS rate)はセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法群79%に対して経過観察群80%、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、腹膜播種転移を発症する可能性の高いハイリスク大腸がん患者に対するセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法(HIPEC)の経過観察に比べた有効性を検証した第III相のPROPHYLOCHIP試験(NTC01226394)の結果がInstitut Gustave Roussy・Diane Goere氏らにより公表された。

PROPHYLOCHIP試験とは、腹膜播種転移を発症する可能性の高いハイリスク大腸がん患者(N150人)に対して腹腔鏡下によるセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法を実施する群(N=71人)、経過観察を実施する群(N=79人)に無作為に振り分け、主要評価項目として3年無病生存率(DFS rate)、副次評価項目として全生存期間(OS)などを比較検証した多施設共同の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値51ヶ月(47-55ヶ月)時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である3年無病生存率(DFS)はセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法群44%(95%信頼区間:33%-56%)に対して経過観察群51%(95%信頼区間:40%-62%)、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった(P=0.75)。

なお、腹膜播種転移を発症した患者はセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法群32%(N=24人)、経過観察群33%(N=25人)であり、前者の2人の患者に対して完全切除+腹腔内温熱化学療法、後者の16人の患者に対して完全切除+腹腔内温熱化学療法が実施された。

副次評価項目である3年全生存率(OS rate)はセカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法群79%(95%信頼区間:68%-87%)に対して経過観察群80%(95%信頼区間:69%-88%)、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった。

以上のPROPHYLOCHIP試験の結果よりDiane Goere氏らは以下のように結論を述べている。”腹膜播種転移を発症する可能性の高いハイリスク大腸がん患者は高い確率で腹膜播種転移を発症するため、経過観察を継続する意義は高いです。しかしながら、セカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法のような強力な治療は経過観察に比べて無病生存率(DFS rate)を統計学的有意に延長は示しませんでした。”

Results of a randomized phase 3 study evaluating the potential benefit of a second-look surgery plus HIPEC in patients at high risk of developing colorectal peritoneal metastases (PROPHYLOCHIP- NTC01226394).(ASCO 2018, Abstract No.3531)

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初回増悪後のFIGO進行期分類ステージIIIB-IV再発卵巣がん患者に対するアバスチン再投与、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180618y02 https://oncolo.jp/news/180618y02 初回増悪後のFIGO進行期分類ステージIIIB-IV再発卵巣がん患者に対するアバスチン再投与、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する 2018-06-18UTC08:31:52+0000 この記事の3つのポイント
・MITO16B-MaNGO OV2B-ENGOT OV17試験とは、一次治療としてプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法アバスチン併用療法6ヶ月以降に病勢進行した再発卵巣がん患者に対するプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法±アバスチン併用療法群の有効性を検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はアバスチン投与群11.8ヶ月に対してアバスチン非投与群8.8ヶ月、アバスチン投与群で病勢進行または死亡のリスクを49%統計学的有意に減少した
・アバスチン投与群で多く確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は高血圧、蛋白尿であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法+ベバシズマブ(商品名アバスチン;以下アバスチン)併用療法後に病勢進行した再発卵巣がん患者に対するプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法±アバスチン療法の有効性を比較検証したMITO16B-MaNGO OV2B-ENGOT OV17試験(NCT01802749)の結果がIstituto Nazionale Tumori・Sandro Pignata氏らにより公表された。

MITO16B-MaNGO OV2B-ENGOT OV17試験とは、一次治療としてプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法+アバスチン併用療法6ヶ月以降に病勢進行したFIGO進行期分類ステージIIIB-IV再発卵巣がん患者(N=405人)に対してプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法(カルボプラチン+パクリタキセル;カルボプラチン+ゲムシタビン;カルボプラチン+ドキソルビシン)+アバスチン併用療法群、またはプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)、安全性などを比較検証した第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値20.3ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はアバスチン投与群11.8ヶ月に対してアバスチン非投与群8.8ヶ月、アバスチン投与群で病勢進行または死亡のリスクを49%統計学的有意に減少(ハザード比:0.51,95%信頼区間:0.41-0.64, p < 0.001)した。

副次評価項目である全生存期間中央値はアバスチン投与群26.7ヶ月に対してアバスチン非投与群27.1ヶ月、アバスチン投与群と非投与群で死亡のリスクは統計学的有意に変わりはなかった(ハザード比:1.00,95%信頼区間:0.73-1.39, p = 0.98)。

一方の安全性として、アバスチン投与群で多く確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は高血圧がアバスチン投与群27.5%に対してアバスチン非投与群9.7%(p < 0.001)、蛋白尿がアバスチン投与群4%に対してアバスチン非投与群0%(p = 0.007)であった。

以上のMITO16B-MaNGO OV2B-ENGOT OV17試験の結果よりSandro Pignata氏らは以下のように結論を述べている。”一次治療としてプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法+アバスチン併用療法6ヶ月以降に病勢進行した再発卵巣がん患者に対するプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法+アバスチン併用療法の再投与は無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長し、予期せぬ治療関連有害事象(TRAE)も発症しないことが本試験で示されました。”

Chemotherapy plus or minus bevacizumab for platinum-sensitive ovarian cancer patients recurring after a bevacizumab containing first line treatment: The randomized phase 3 trial MITO16B-MaNGO OV2B-ENGOT OV17.(ASCO 2018, Abstract No.5506)

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【募集終了】進行性非小細胞肺がん患者さんを対象としたアンケート調査にご協力ください https://oncolo.jp/reserch/201805h01 https://oncolo.jp/reserch/201805h01 【募集終了】進行性非小細胞肺がん患者さんを対象としたアンケート調査にご協力ください 2018-06-18UTC07:53:46+0000 ※本調査は募集人数に達したため終了となりました。ご協力ありがとうございました。

この調査は製薬会社からの依頼を受け、オンコロにて患者さんの募集及び調査を実施いたします。

調査目的について

この調査は非小細胞肺がん患者さんが薬物療法を実施するに当たり、どのようなことをお考えになっているのかを調べる目的で行われます。
具体的には、進行または再発の非小細胞肺がんと診断されてから、最初の薬物療法を行う際の患者さんが期待することや不安に感じられることを調査します。
患者さん中心医療の発展に向けての調査へ皆さんご協力をお願い致します。

アンケート調査にご協力いただける方について

下記について全て当てはまる患者さんにご協力をお願いしております。
・進行または再発の非小細胞肺がんの患者さん
・現在もしくは1年以内に薬物療法を行ったことがある患者さん
※進行または再発の患者さんで、これから薬物療法を受ける予定の方も回答いただけます。

アンケートで質問する主な内容について

・これまでの治療歴について
・治療における医師とのコミュニケーションについて
・治療時のお気持ちについて

調査の方法と参加の流れについて

この調査は、インターネット上のアンケートに回答する形で行われます。
所要時間はおよそ20~30分程度となっております。
調査の流れは以下のようになります。
1.調査へご参加できるか確認するための質問(本アンケートにて実施します)
2.1にて条件を満たす場合、個人情報取得についてのお願い
3.本調査の実施(本アンケートにて実施します)
4.会場インタビュー調査の参加の可否についてのご確認(希望者の中から8名について後日実施します)

その他の注意点について

アンケート内で謝礼を郵送する目的でご住所とお名前の入力が必要になりますが、個人情報は厳重に管理され、謝礼の郵送以外の目的で使用されることはございません。また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力をせずに回答することが出来ますが、謝礼のお渡しをすることは出来ません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、家族構成、既往歴、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。また調査結果は個人が特定されない形でまとめたうえで、医療関係者や一般向けに公開する場合がございます。

実施期間について

※本調査は募集人数に達したため終了となりました。ご協力ありがとうございました。
2018年6年18日~6月26日
※回答状況により変更となる可能性がございます。
※既定の人数(110名)となり次第、アンケートは終了となります。

謝礼について

普通郵便為替にて3,000円の謝礼を郵送にてお送りいたします。
※郵便局での引換が必要となります。 

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『非小細胞肺がんのアンケート調査について』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

本調査の実施体制

募集・実施:がん情報サイト「オンコロ」

 

皆さまのご協力をお待ちしております。

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【募集終了】乳がん治療により脱毛を経験された方対象の つけまつげに関する調査 https://oncolo.jp/reserch/breast1806 https://oncolo.jp/reserch/breast1806 【募集終了】乳がん治療により脱毛を経験された方対象の つけまつげに関する調査 2018-06-18UTC04:26:25+0000 ※本調査は募集人数に達したため終了となりました。ご協力ありがとうございました。

調査目的について

この調査は、がん治療で化学療法を行った患者さんが美容面で困ることの中で、特にまつ毛に関するお悩みや、ニーズを把握することを目的としています。
調査結果は、治療中の患者さんが安心して気軽に使える「つけまつげ」と「グルー(通称:つけまのり」の商品開発に役立てます。

アンケート調査にご協力いただける方について

・乳がんで抗がん剤治療による脱毛を経験された女性

アンケートで質問する主な内容について

・抗がん剤治療による脱毛の有無
・つけまつげ利用の有無
・デザインや使用感等、製品開発に関する事柄

調査の方法と参加の流れについて

この調査は、インターネット上のアンケートに回答する形で行われます。
所要時間はおよそ10分程度となっております。

その他の注意点について

アンケート内で謝礼を送付する目的でお名前、電話番号、メールアドレスの入力が必要になりますが、個人情報は厳重に管理され、謝礼の送付以外の目的で使用されることはございません。
また、どうしても入力に抵抗がある場合には、入力せずに回答することができますが、謝礼のお渡しをすることはできません。予めご了承ください。

調査結果の取り扱いについて

この調査で得られたあなたの個人情報を除く調査結果(年齢、服薬情報、疾患情報等)を、この調査を依頼している会社へ提供します。

実施期間について

2018年6月18日~30日
※回答状況により変更となる可能性がございます

謝礼について

1,000円分のアマゾンギフト(メールタイプ)をメールにて送付いたします。
※最後まで回答いただいた方が対象となります。

謝礼の送付はアンケート実施期間終了後1か月以内に送付する予定です。

募集人数

募集人数 100名 ※100名に達した段階で、調査を終了いたします

お問い合わせ

・電話番号:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
・メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
※お問合せの際は『つけまつげに関するアンケート調査について』とお伝えください。
・オンコロ担当者:濱崎晋輔

本調査の実施体制

募集・実施:がん情報サイト「オンコロ」
依頼者:SHO-BI株式会社

依頼者情報
コンタクトレンズ、化粧雑貨等の企画製造販売を行うファブレスメーカーです。2017年10月に、乳がん経験のある従業員が中心となって、がん治療の副作用のお悩みを解消できる目元周りのアピアランスサポートに特化した商品開発を目的にSHO-BI Smile Beauty Project(SSBプロジェクト)を始動しました。

 

皆さまのご協力をお待ちしております。

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【9.1】オンコロ Presents チャリティライブ「Remember Girl’s Power !! 2018」開催決定 !! https://oncolo.jp/event/rgp2018 https://oncolo.jp/event/rgp2018 【9.1】オンコロ Presents チャリティライブ「Remember Girl’s Power !! 2018」開催決定 !! 2018-06-18UTC04:00:34+0000

目次

開催概要

開催日時 2018年9月1日(土)
開場/開演 16:00(PM4:00)~/17:00(PM5:00)~
公演名 オンコロ Presents 「Remember Girl’s Power !! 2018」
場所 品川インターシティホール
チケット ※1Drink代500円別 プレミアムシート(限定グッズ付):¥5,800(税込) 一般(全自由):3,800円(税込) ※がん体験者、小中学生は無料招待枠があります。
先行発売 オフィシャルHP先行(先着順):2018年6月23日(土)12時00分~ 7月8日(日)23時59分 イープラス先行:2018年7月14日(土)12時00分~ 7月22日(日)23時59分 ※共通 http://eplus.jp/rgp2018/
一般発売 一般チケット発売日:2018年7月28日(土)10時00分(予定) ・e+(イープラス):http://eplus.jp ・ローソンチケット:0570-084-003 Lコード:73693 ・チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:121-717
主催 がん情報サイト「オンコロ」
特別協賛 R-Field株式会社
協賛 アッヴィ合同会社イーピーエス株式会社
企画・制作 Remember Girl’s Power !!2018 実行委員会
制作協力 メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社
お問い合わせ HANDS ON ENTERTAINMENT 電話番号:03-6812-9539 (平日 11:00~18:00 )

協賛

特別協賛

協賛

出演アーティスト(50音順)

JILLE

宮崎県西都市出身。
2011年、Youtubeに英詞カバー楽曲をシルエット動画としてアップ。わずか1カ月で再生数200万回を突破し、異例の速さで「I AM GILLE」でメジャーデビュー。「第五回香港アジアポップミュージックフェスティバル」に出場。日本人初のグランプリ「スーパーノーバー賞」更に「ボーカルパフォーマンス賞」「ステージパフォーマンス賞」の3冠に輝くという大会初の大快挙を遂げる。本格的に世界を視野に入れ『JILLE』(旧:GILLE)として活動を開始。西都市ふるさと特命大使に任命され色々な活動に参加、『HomeTown』を楽曲提供。日本を代表する豪華客船「飛鳥Ⅱ」での公演、ハワイでのライブ出演・メディア出演と活動中。

Pile

06年、全国アジアンドールズオーディションでグランプリを獲得。2010年に「ラブライブ!School idol project」の声優としてTVアニメ『ラブライブ!』西木野真姫役を担当し、アイドルグループμ’s(ミューズ)のメンバーとして2015年4月に声優アワード「歌唱賞」を受賞、NHK紅白歌合戦に初出演も果たす。 2014年12月にシングル「伝説のFLARE」でソロデビューを果たし、これまでにシングル8枚、アルバム4枚をリリース。 2017年7月よりAsia Tour Vol.2をアジア7都市で開催。 2017年12月2日には、初の日本武道館公演を大成功に収める。 2018年3月7日に4枚目となるアルバム「SHOWCASE」、武道館公演の模様を収録したLIVE Blu-ray「Pile Live at Budokan」のリリース。そして8月16日(パイルの日)には自身初となるベストアルバム「The Best of Pile」のリリースが決定している話題沸騰中の声優アーティスト。

丸山 純奈

徳島県出身 中学3年生14歳。2016年に結成されたバンドPOLUのボーカルとしてオーディションを勝ち抜き、アマチュア初として、2017年9月、ミュージックステーションウルトラフェスに出演。 POLUとして、大きな野外フェス出演など、勢力的に活動中。 2017年に「今夜、誕生!音楽チャンプ」で第1回中高生制服チャンプ (番組で歌ったカバー曲が注目を集め、その歌唱動画は1000万回再生を記録。) 2018年3月に楽曲「ドラマ」でソロとして配信デビュー

Mary’s Blood

EYE(Vo)、SAKI(Gt)、RIO(Ba)、MARI(Dr)で活動する実力派Girls Metal Band!2014年にメジャーデビュー。2017年には全国17カ所を周るツアーを敢行。2018年4月にメジャー4枚目となるアルバム“Revenant”をリリース。オリコンチャートで8位にランクイン。6/24のマイナビBLITZ赤坂のワンマンも大盛況を収める。骨太かつキャッチーな楽曲を体感せよ!

夢みるアドレセンス

人気ティーンファッション誌モデルを中心に、荻野可鈴、志田友美、小林れい、京佳、水無瀬ゆき、山口はのん、山下彩耶の7人組。 20015年ソニーミュージックよりメジャーデビュー。昨年末新メンバーオーディションを開催し3名が新たに加入。7月25日に新センターに山下彩耶を抜擢したsg「メロンソーダ」をリリース。とにかく可愛い7人組になった夢アドのステージは必見!

分島花音(わけしまかのん)

シンガーソングライター/チェリスト/イラストレーター/衣装デザイナー 3歳からチェロを始め、クラシック音楽とともに育つ。 『表現する』『伝える』ということに強い想いを持ち、表現の幅を広げるため作詞作曲をするようになり、シンガーソングライターを目指す。 2008年にデビュー。デビューすると、その世界観から海外で注目を集める。アメリカ・フランスでのリリースもする。 チェロを大取り入れ楽曲と、チェロを演奏し歌唱するという独自のライブパフォーマンススタイルを築き、 チェロボーカリストとして唯一無二の立ち位置を確率する。 2018年はデビュー10周年目となる。

Remember Girl’s Power !!とは?

小児・AYA世代(15歳~39歳)のがん体験者支援、疾患啓発、研究支援につなげることを目的とする女性アーティストによるチャリティーライブ。 2016年9月9日にZepp Divercityで第1回 、2017年 9月10日にshibuya duo MUSIC EXCHANGEで第2回のRemember Girl’s Power !!を開催しました。今年も小児・AYA世代(15歳~39歳)の啓発月間である9月にで開催します。 Remember Girl’s Power !! 2016、2017開催後のTwitterなどSNSでは「オンコロライブ良かった」「神ライブ」「参加して良かった」など、音楽イベント・ライブとして、小児・AYA世代(15歳~39歳)のがん啓発イベントとしても高い評価を得ました。

このチャリティーライブの収益、寄付は、小児・AYA世代(15歳~39歳)のがん患者・体験者への支援・疾患啓発・研究支援のために利用されます。

がん体験者を無料ご招待!

本チャリティーライブに、がん体験者を無料でご招待します。参加ご希望の方は、お名前、罹患したがん種(例:肺がん、大腸がんなど)、連絡先(メールアドレス、電話番号)を明記の上、https://oncolo.jp/contact までお知らせ下さい。折り返し、体験者ご招待申し込みフォームをお知らせします。なお、体験者招待者には限りがあるため、全てのお申込みの対応が難しいことをご了承の程よろしくお願いし申し上げます。チケット代は無料ですが1Drink代(500円)別途必要です。

小・中学生を無料ご招待!

本チャリティーライブに、小・中学生を無料でご招待します。参加ご希望の方は、連絡先(メールアドレス、電話番号)を明記の上、https://oncolo.jp/contact までお知らせ下さい。折り返し、小・中学生ご招待申し込みフォームをお知らせします。なお、小・中学生の招待者には限りがあるため、全てのお申込みの対応が難しいことをご了承の程よろしくお願いし申し上げます。中学生は受付時に学生証の提示が必要となります。小学生については保護者の同意と同伴が必要となります。チケット代は無料ですが1Drink代(500円)別途必要です。

Remember Girl’s Power !! の開催目的

現在、毎年2,500人もの子供たちが、「がん」と診断され、15歳~39歳のAYA世代と言われる20,000人以上もの若い人達が「がん」と診断され、過酷な人生に立ち向かっています。小児・若年者の「がん」の特徴は、大人のがんと異なり、多くは予防・検診は有効ではなく、また生活習慣を要因に発生したものではありません。

そんな中、彼らは厳しい治療を乗り越え、今も闘い、偏見や誤解の中、時に、再発の危険性に怯え、しかし、しっかり将来を見据え頑張っています。そして、より一層希望の持てる治療の開発を待ち望んでいます。

このような事から、このイベント、音楽を通じ、一人でも多くの人たち、特に、次の世代を担う若者に小児がん・AYA世代のがんの知識を持つきっかけとなり、がん患者・体験者支援、疾患啓発、研究支援につなげることを目的とします。

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転移性頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法、客観的奏効率(ORR)を統計学的有意に延長しない https://oncolo.jp/news/180618y01 https://oncolo.jp/news/180618y01 転移性頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗PD-1抗体薬オプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法、客観的奏効率(ORR)を統計学的有意に延長しない 2018-06-18UTC01:28:05+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は上咽頭がんを含む転移性頭頸部扁平上皮がん患者に対して抗PD-1抗体薬であるオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法のオプジーボ単剤療法に対する有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群22.2%に対してオプジーボ単剤療法群26.9%、両群間で統計学的有意な違いは確認されなかった
・本試験の副次評価項目であるグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群15%に対してオプジーボ単剤療法群11%の患者で発症した(p=0.96)

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、上咽頭がんを含む転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対する抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)+体幹部定位放射線照射(SBRT)併用療法とオプジーボ単剤療法の有効性を比較検証した第II相試験(NCT02684253)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Sean Matthew McBride氏らにより公表された。

本試験は、上咽頭がんを含む転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者(N=53人)に対して2週間に1回オプジーボ3mg/kg+体幹部定位放射線照射9Gy × 3併用療法を投与する群(N=27人)、または2週間に1回オプジーボ3mg/kg単剤療法を投与する群(N=26人)に無作為に振り分け、主要評価項目として非照射部位における客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)などを比較検証した第II相試験である。

なお本試験に登録された患者背景において、年齢、ヒトパピローマウイルス(HPV)・EBウイルスの陽性率、腫瘍部位、前治療歴など両群間における統計学的有意な違いはなかった。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群22.2%(95%信頼区間:10.6%-40.8%)に対してオプジーボ単剤療法群26.9%(95%信頼区間:13.7%-46.1%)、両群間で統計学的有意な違いは確認されなかった(p = 0.94)。

副次評価項目である奏効持続期間(DOR)中央値はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群未到達に対してオプジーボ単剤療法群9.3ヶ月(95%信頼区間:5.52ヶ月-未到達)。1年全生存率(OS)はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群64%(95%信頼区間:47%-88%)に対してオプジーボ単剤療法群53%(95%信頼区間:36%-79%)。無増悪生存期間(PFS)中央値はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群1.9ヶ月(95%信頼区間:1.78ヶ月-未到達)に対してオプジーボ単剤療法群2.4ヶ月(95%信頼区間:1.0-11.4ヶ月)。

一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)はオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法群15%に対してオプジーボ単剤療法群11%の患者で発症した(p=0.96)。

以上の第II相試験の結果よりSean Matthew McBride氏らは以下のように結論を述べている。”上咽頭がんを含む転移性頭頸部扁平上皮がん患者に対するオプジーボ+体幹部定位放射線照射併用療法はオプジーボ単剤療法に比べて客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)などを統計学的有意に改善しませんでした。”

A phase II randomized trial of nivolumab with stereotactic body radiotherapy (SBRT) versus nivolumab alone in metastatic (M1) head and neck squamous cell carcinoma (HNSCC).(ASCO 2018, Abstract No.6009)

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局所進行頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗EGFR抗体薬ニモツズマブ+化学放射線療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180615y02 https://oncolo.jp/news/180615y02 局所進行頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗EGFR抗体薬ニモツズマブ+化学放射線療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する 2018-06-15UTC09:00:30+0000 この記事の3つのポイント
・本試験はステージIIIまたはIV頭頸部扁平上皮がん患者に対して抗EGFR抗体薬ニモツズマブ+化学放射線療法の標準化学放射線療法に対する有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はニモツズマブ群60.3ヶ月に対して標準化学放射線療法群21ヶ月、ニモツズマブ群で無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長した。
・本試験の副次評価項目である局所病勢コントロール期間(LRC)、無病生存期間DFS)のそれぞれが改善、全生存期間OS)も改善傾向を示した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、局所進行頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗EGFR抗体薬であるニモツズマブ(nimotuzumab)+化学放射線療法の標準化学放射線療法に対する有効性を比較検証した第III相試験(CTRI/2014/09/004980)の結果がTata Memorial Centre・Vijay Maruti Patil氏らにより公表された。

本試験は、18歳以上のKarnofsky Performance Statusスコア70以上のステージIIIまたはIV頭頸部扁平上皮がん患者(N=536人)に対して1週1回ニモツズマブ200mg+1週1回シスプラチン30mg/m2+放射線治療66~70Gy併用療法を投与する群、または1週1回シスプラチン30mg/m2+放射線治療66~70Gy併用療法を投与する群に1対1の割合で振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として局所病勢コントロール期間(LRC)、無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)などを比較検証した第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値33.0ヶ月(95%信頼区間:30.7-35.2ヶ月)時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はニモツズマブ群60.3ヶ月(95%信頼区間:29.4ヶ月-未到達)に対して標準化学放射線療法群21ヶ月(95%信頼区間:15.1ヶ月-未到達)、ニモツズマブ群で無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長した(P=0.023)。

なお、2年無増悪生存率(PFS rate)はニモツズマブ群58.9%に対して標準化学放射線療法群49.5%、 ニモツズマブ群で2年以内の病勢進行または死亡のリスクを26%統計学的有意に減少した(ハザード比:0.74;95%信頼区間;0.56-0.95;P=0.022)。

また、ニモツズマブ投与により副次評価項目である局所病勢コントロール期間(LRC)、無病生存期間(DFS)のそれぞれが改善、全生存期間(OS)も改善傾向を示した(局所病勢コントロール期間;ハザード比:0.75;95%信頼区間;0.57-0.97;P=0.030、無病生存期間;ハザード比:0.75;95%信頼区間;0.57-0.97;P=0.030、全生存期間;ハザード比:0.85;95%信頼区間;0.65-1.10;P=0.222)。

一方の安全性として、グレード3~5の治療関連有害事象(TRAE)はニモツズマブ群、標準化学放射線療法群の両群間において粘膜炎(ニモツズマブ群66.7%:標準化学放射線療法群55.8%;p=0.010)以外の発症率に大きな差はなかった。

以上の第III相試験の結果よりVijay Maruti Patil氏らは以下のように結論を述べている。”局所進行頭頸部扁平上皮がん患者に対する抗EGFR抗体薬であるニモツズマブ+化学放射線療法は標準化学放射線療法よりも無増悪生存期間(PFS)、局所病勢コントロール期間(LRC)、無病生存期間(DFS)のそれぞれを改善しました。”

Results of a randomized phase III study of nimotuzumab in combination with concurrent radiotherapy and cisplatin versus radiotherapy and cisplatin alone, in locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck.(ASCO 2018, Abstract No.6000)

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【治験広告】国立がん研究センター中央病院が主導する子宮がん肉腫対象 新規抗体薬物複合体(ADC)DS-8201の医師主導治験のご案内。 https://oncolo.jp/ct/ad0051 https://oncolo.jp/ct/ad0051 【治験広告】国立がん研究センター中央病院が主導する子宮がん肉腫対象 新規抗体薬物複合体(ADC)DS-8201の医師主導治験のご案内。 2018-06-15UTC07:00:39+0000
本ページは国立がん研究センター中央病院からの委託による治験広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の治験審査委員会の審査・承認を受けたものを掲載しています。

本ページは、「子宮がん肉腫対象 新規抗体薬物複合体(ADC)DS-8201の医師主導治験」への応募ページとなります。この臨床試験に興味がある方は、下記の参加条件を確認するボタンからアンケートに回答するか、お電話またはメールにてお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
Webサイト『オンコロ』:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com

治験について

ヒトを対象とする研究分野のことを臨床研究といいます。臨床研究の中でも、ヒトに実際に治療法を用いて実施するものを臨床試験といいます。中でも、承認されていない薬剤等を用いて、承認を目的としてデータを集める過程を治験といいます。

今回は、子宮がん肉腫に対する新規抗体薬物複合体(ADC)DS-8201の有効性安全性を評価することを目的としている医師主導治験です。

治験についての詳細はコチラ※
治験に関するQ&Aはコチラ※

子宮がん肉腫とHER2について

HER2とは、human epidermal growth factor receptor 2の略で、細胞表面に存在するタンパクです。HER2タンパクは正常細胞において細胞の増殖、分化などに関与していますが、何らかの理由で、HER2遺伝子の増幅や遺伝子変異が起こると、細胞の増殖・分化が制御できなくなり、細胞は悪性化し、がん細胞へ変化します。

多くの種類のがんでHER2遺伝子の増幅が確認され、日本でもHER2タンパクを標的とした薬剤が既に承認されており、がん治療の有力な標的分子と考えられています。

子宮がん肉腫についてもHER2タンパクが過剰発現していることが報告されており、国立がん研究センター中央病院で治療を実施した患者の腫瘍組織を用いてHER2タンパクの発現状況を調査したところ、HER2:3+と判定された患者が8.3%、HER2:2+と判定された患者が36%、HER2:1+と判定された患者が33%、HER2:陰性と判定された患者が23%であり、約半数の患者にHER2タンパクが過剰発現(HER2:2+以上)していることが確認されました(2016年欧州臨床腫瘍学会)。

この結果をもとに、HER2タンパクを発現している子宮がん肉腫を対象として、開発中の新規治療薬であるDS-8201の有効性および安全性を評価する医師主導治験を計画しました。子宮がん肉腫に発現するHER2タンパクを標的とした分子標的薬としては世界初の医師主導治験となります。

治験薬 DS-8201について

本試験で使用する薬剤(DS-8201)は、第一三共株式会社が創製したHER2に対する抗体薬物複合体です。抗体薬物複合体とは、抗体と薬物を適切なリンカーを介して結合させたもので、がん細胞に発現している標的分子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞に直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えつつ、がん細胞への攻撃力を高めた薬剤です。

第一三共株式会社主導で実施された日米第Ⅰ相臨床試験(標準的治療が不応又は不耐となったHER2陽性の再発・転移性乳がんや胃がん患者を対象にDS-8201の安全性、忍容性および予備的有効性を評価した試験)で良好な結果が得られたことから米国食品医薬品局(FDA)よりHER2陽性の再発・転移性乳がん治療を対象として「画期的治療薬(Breakthrough Therapy)」の指定を受けております。現在、第一三共株式会社では乳がん、胃がん等を対象とした臨床試験が進められております。

治療方法について

治験薬は注射剤であり、3週間に1回静脈内投与します。症状により治験薬の休薬・減量をしながら、がんが進行する等、治療が困難になるまで投与を継続します。

参加条件について

本治験は、子宮がん肉腫と診断された方において、少なくとも1回の抗がん剤の治療を受け、効果が得られなかった方や思わしくない副作用により治療の継続が困難と判断された方を対象とした治験となります。
以下の基準を満たせば治験に参加できる可能性があります。

1.子宮がん肉腫と診断されている方
2.20歳以上の方
3.少なくとも1回の抗がん剤の治療を受けている方
※ 本治験へ参加するにあたり、まず治療の標的となる分子ががんに発現しているかどうかを確認するための検査を行います。検査の結果、標的分子の発現が確認された方は、その他のすべての参加条件を満たした場合、本治験への参加が可能となります。標的分子の発現が確認されなかった方は、本治験へ参加いただくことができません。

これらの基準については、本治験の広告事務局や治験を実施している医療機関の治験担当スタッフにご確認ください。

治験に参加した場合の費用負担について

原則、治験に参加している間の「治験薬」は製薬会社(第一三共株式会社)から無償で提供されます。しかしながら、「診療、治験に必要な検査、画像診断に関わる費用」等は通常の保険診療として行われるため、加入している健康保険の規定に従った自己負担分をお支払いいただくことになります。また、本試験参加に伴い、謝礼や交通費をお支払いすることはありません。

費用の詳細は治験を実施している医療機関の治験担当スタッフにご確認ください。

治験実施医療機関

東京都中央区、愛知県名古屋市、愛媛県松山市

参加の流れ


お問い合わせ先
Webサイト『オンコロ』:0120-974-268 (平日:10:00~18:30)
メールアドレス:info_oncolo@clinical-t.com
*この治験にご関心がある医師の方は、こちらからご連絡ください。

プライバシーポリシーについて

あなたのプライバシーは保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は当該治験に関わる人のみが共有します。ご提供いただいた個人情報が外部会社に売却されたり、直接の同意なしに保存・収集されたりすることはありません。あなたの個人情報は、治験参加中および参加後も保護され、いつ治験への参加中止を決定したか否かを問いません。

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エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法よりも病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少 https://oncolo.jp/news/180615y01 https://oncolo.jp/news/180615y01 エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法よりも病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少 2018-06-15UTC01:19:33+0000 この記事の3つのポイント
・BOLERO-6試験とは、エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対してエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法カペシタビン単剤療法の有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目であるエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法における無増悪生存期間PFS)のハザード比は、エキセメスタン+エベロリムス併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少した
・本試験の重要な副次評価項目であるエキセメスタン+エベロリムス併用療法、カペシタビン単剤療法における無増悪生存期間(PFS)のハザード比は、エキセメスタン+エベロリムス併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%増加した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法、カペシタビン単剤療法の有効性を比較検証した第II相のBOLERO-6試験(NCT01783444)の結果がCHU Sart Tilman Liège and Liège University・Guy Heinrich Maria Jerusalem氏らにより公表された。

BOLERO-6試験とは、エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者(N=309人)に対して1日1回エキセメスタン25mg+1日1回エベロリムス10mg併用療法を投与する群(N=104人)、1日1回エベロリムス10mg単剤療法を投与する群(N=103人)、1日2回カペシタビン1250mg/m2投与する群(N=102人)に1対1対1の割合で振り分け、主要評価項目としてエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法における無増悪生存期間(PFS)のハザード比、重要な副次評価項目としてエキセメスタン+エベロリムス併用療法、カペシタビン単剤療法における無増悪生存期間(PFS)のハザード比、その他副次評価項目として全生存期間OS)などを比較検証した第II相試験である。

本試験の無作為化時点からのフォローアップ期間中央値37.6ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目であるエキセメスタン+エベロリムス併用療法、エベロリムス単剤療法における無増悪生存期間(PFS)のハザード比は、エキセメスタン+エベロリムス併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%減少(ハザード比:0.76;90%信頼区間:0.57–0.97)した。

重要な副次評価項目であるエキセメスタン+エベロリムス併用療法、カペシタビン単剤療法における無増悪生存期間(PFS)のハザード比は、エキセメスタン+エベロリムス併用療法群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを26%増加(ハザード比:1.26;90%信頼区間:0.96–1.66)した。なお、エキセメスタン+エベロリムス併用療法、カペシタビン単剤療法の両群間において患者背景の相違があり、カペシタビン単剤療法群で若年者(65歳未満)、骨転移のみの患者などが高率であった。

その他副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はエキセメスタン+エベロリムス併用療法群23.1ヶ月、エベロリムス単剤療法29.3ヶ月(ハザード比:1.27;90%信頼区間:0.95–1.70)、カペシタビン単剤療法25.6ヶ月(ハザード比:1.33;90%信頼区間:0.99–1.79)であった。

以上のBOLERO-6試験の結果よりGuy Heinrich Maria Jerusalem氏らは以下のように結論を述べている。”エストロゲン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するエキセメスタン+エベロリムス併用療法はエベロリムス単剤療法よりも病勢進行または死亡(PFS)のリスクを減少しました。一方、エキセメスタン+エベロリムス併用療法はカペシタビン単剤療法よりも病勢進行または死亡(PFS)のリスクを増加させましたが、この理由は両群間における患者背景の違いであった可能性があります。”

Everolimus (EVE) + exemestane (EXE) vs EVE alone or capecitabine (CAP) for estrogen receptor-positive (ER+), human epidermal growth factor receptor 2-negative (HER2-) advanced breast cancer (ABC): BOLERO-6, an open-label phase 2 study.(ASCO 2018, Abstract No.1005)

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ALK陽性肺がん、申請中の第三世代ALK阻害薬ロルラチニブが優先審査対象に</br>~制度開始後日本初。患者の想い、届く~ https://oncolo.jp/news/20180614k01 https://oncolo.jp/news/20180614k01 ALK陽性肺がん、申請中の第三世代ALK阻害薬ロルラチニブが優先審査対象に
~制度開始後日本初。患者の想い、届く~
2018-06-14UTC08:49:49+0000 6月8日、ファイザー株式会社は、第三世代ALK阻害薬ロルラチニブが、厚生労働省より優先審査の対象となることが通知されたと発表した。

ロルラチニブは、「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の効能・効果で、本年1月に国内における製造販売承認を申請している。今回、ロルラチニブが優先審査の対象になったことは、昨年10月に導入された「医薬品の条件付き早期承認制度」に基づいている。

本制度は、重篤な疾患で有効な治療方法が乏しく、患者数が少ないこと等により検証的臨床試験の実施が困難、あるいは実施可能であっても相当の期間を要すると判断される場合に適用が検討される。また、適用されるためには検証的臨床試験以外の臨床試験等により一定の有効性安全性を示す必要があり、市販後に必要な調査等を実施することが承認条件となる。

ロルラチニブは「医薬品の条件付き早期承認制度」が適用された初めての薬剤となり、本制度が適用された医薬品は優先審査の対象となり、優先審査品目の総審査期間(目標)は、9ヵ月となっている。

一方、今回、ALK陽性非小細胞肺がん患者である中原博文氏(故人)を中心に、早期承認署名活動を行い3,620名もの署名とともに「早期承認の要望書」を厚生労働大臣宛てに提出している。
(詳しくは、以下のリンク)

非小細胞肺がん ALK阻害剤ローラチニブ 分子標的薬の早期承認に向けて署名を!

なかちょんの思い、届く(ワンステップブログ)

今回、患者署名活動は素晴らしいことであるが、課題も残る。

医薬品の条件付き早期承認制度の適用に係る手順は、「①承認申請前に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と相談し、②PMDA が本制度適用の該当性等について、申請者と合意し、評価報告書を作成、③申請者は、承認申請時に、当該新医薬品等の承認申請書の備考欄に「医薬品条件付き早期承認品目該当性相談を実施」と記載をした上で申請する」とあるからだ。

要するに、署名活動がなされ要望書が提出されても、申請者(今回のケースではファイザー社)が、上記手順を踏んだのちに承認申請を行っていないと、本制度による「優先審査対象」になり得ないからだ。

肺がん患者会ワンステップ代表の長谷川一男氏は「患者会のできることはもっと早期に情報をキャッチして、申請に関与していく必要がある」と語った。

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アストラゼネカのタグリッソ、 EGFR変異陽性非小細胞肺がんの1次治療として、 EU (欧州連合)における承認を取得 https://oncolo.jp/news/az0614kn https://oncolo.jp/news/az0614kn アストラゼネカのタグリッソ、 EGFR変異陽性非小細胞肺がんの1次治療として、 EU (欧州連合)における承認を取得 2018-06-14UTC07:39:40+0000 2018年6月8日、欧州委員会は上皮成長因子受容体 (EGFR) の活性化変異を有する局所進行または転移性非小細胞肺がん (NSCLC) の成人患者さんに対する1次治療においてタグリッソ (オシメルチニブ) 単剤療法に販売承認を付与した。本承認は New England Journal of Medicineに掲載された第III相FLAURA試験の結果に基づくものである。

新たな標準治療となり得る力強い進展

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼オンコロジービジネスユニットの責任者であるデイヴィド・フレドリクソン氏は、「本日の承認はEUのEGFR変異陽性NSCLC患者さんに新たな標準治療となり得る薬剤の提供に向けた力強い進展を示すものです。本マイルストーンは、新たな地域においてタグリッソが1次治療の承認を得たという点においても、当社にとっても一歩前進となります」と述べた。

仏グスタフ・ルッシーがん研究所 胸部腫瘍理事会 医学准教授のDavid Planchard医師は、「FLAURA試験はEGFR変異陽性NSCLCの1次治療を変革しつつあります。本試験において見られた無増悪生存期間の延長はEGFR変異陽性患者さんにおいて前例のないものであり、このベネフィットは中枢神経系転移の有無を問わず、すべてのサブグループにおいて一貫していました。さらに、中間解析の時点では統計学的に有意ではなかったものの、予備的な全生存期間データは有望であり、死亡リスクは37%低減しました。」とコメントしている。

本承認は欧州医薬品庁医薬品委員会 (CHMP) の肯定的見解に続くものである。

タグリッソに関する安全性データ

治験担当医の評価によるFLAURA試験の有効性に関する結果

FLAURA試験、AURA3試験、AURA試験およびAURA2試験のタグリッソに関する安全性データが評価された。

タグリッソの忍容性は良好で、その大部分の有害事象の重篤度はグレード1または2であった。

全症例において、最もよく見られた有害事象は白血球減少 (68% [グレード3以上:1.5%])、リンパ球減少 (67%, [グレード3以上:7.2%])、血小板値減少 (54% [グレード3以上:1.6%])、下痢 (49% [グレード3以上:1.2%])、発疹 (47% [グレード3以上:0.9%])、好中球減少 (35% [グレード3以上:4.1%])、乾燥皮膚 (33% [グレード3以上:0.1%])、爪周囲炎 (31% [グレード3以上:0.3%])、口内炎 (20% [グレード3以上:0.2%])、掻痒 (17% [グレード3以上:0.1%])。

EUにおいて、タグリッソは既に局所進行または転移性EGFR T790M変異陽性NSCLC患者さんの治療薬として承認されている。今回の承認は、米国、ブラジル及びロシア連邦におけるタグリッソの転移性EGFR変異陽性 (EGFRm) NSCLCの1次治療としての承認に続くものである。

また、タグリッソは日本においても1次治療として承認審査中であり、その判断は2018年下半期に下されると予想される。世界中で規制当局による審査や規制当局への承認申請が進行中である。

※タグリッソの1次治療は本邦未承認。

非小細胞肺がんについて

肺がんは、男女双方のがん死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約5分の1を占めている。

また、肺がんによる死亡者数は、乳がん、前立腺がんおよび大腸がんによる死亡者合計を上回っている1

NSCLC患者さんのうちEGFR変異陽性の患者さんは、欧米で10-15%、アジアでは30-40%を占め2,3,4、腫瘍細胞の増殖を促進する細胞内シグナル伝達経路を阻害する既存のEGFR-TKIによる治療に非常に高い感受性を示す5

しかし、腫瘍はほとんどの場合、薬剤耐性を生じ、その結果、病勢が進行する6

既承認のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるゲフィチニブ、エルロチニブおよびアファチニブによる治療を受けている患者さんの約半分において、EGFR T790M耐性変異によりこの薬剤耐性が発生する。

また、EGFR変異陽性NSCLC患者さんの約25%は診断時に脳転移を有しており、診断後2年以内にその率は約40%に増加することから、より高い中枢神経系の有効性を持つ薬剤に対するニーズも存在する7

タグリッソについて

タグリッソ (オシメルチニブ) は第3世代不可逆的EGFR阻害剤であり、EGFR感受性変異およびEGFR T790M耐性変異の両方を阻害するように設計されており、中枢神経系 (CNS) 転移に対する臨床活性も有している8

タグリッソ40mg錠および80mg錠1日1回経口投与は、米国とEUを含む4地域おいて、EGFR変異陽性進行NSCLCの1次治療として承認されており、EGFRT790M変異陽性進行NSCLCの治療薬として米国、EU、日本、中国を含む75カ国以上で承認されている。

また、タグリッソは術後補助療法ならびに他の治療薬との併用療法においても現在承認に向けて開発中9,10

FLAURA試験について

FLAURA試験は、前治療歴のない局所進行あるいは転移性EGFR変異陽性NSCLC患者さんを対象とし、タグリッソ80mg1日1回投与の有効性および安全性を標準治療であるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤 (エルロチニブ [150mg 1日1回経口投与]あるいはゲフィチニブ [250mg 1日1回経口投与])と比較検討した試験を指す。

本試験は、二重盲検無作為化試験であり、29カ国の556例の患者さんを対象としている11

参照
1. American Cancer Society. Key Statistics for Lung Cancer. Available at https://www.cancer.org/cancer/non-small-cell-lung-cancer/about/key-statistics.html. Accessed November 2017.
2. Szumera-Ciećkiewicz A, et al. EGFR Mutation Testing on Cytological and Histological Samples in Non-Small Cell Lung Cancer: a Polish, Single Institution Study and Systematic Review of European Incidence. Int J Clin Exp Pathol. 2013:6;2800-12.
3. Keedy VL, et al. American Society of Clinical Oncology Provisional Clinical Opinion: Epidermal Growth Factor Receptor (EGFR) Mutation Testing for Patients with Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer Considering First-Line EGFR Tyrosine Kinase Inhibitor Therapy. J Clin Oncol. 2011:29;2121-27.
4. Ellison G, et al. EGFR Mutation Testing in Lung Cancer: a Review of Available Methods and Their Use for Analysis of Tumour Tissue and Cytology Samples. J Clin Pathol. 2013:66;79-89.
5. Langer CJ, et al. Epidermal Growth Factor Receptor Inhibition in Mutation-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer: Is Afatinib Better or Simply Newer? J Clin Oncol. 2013:31(27);3303-05.
6. Yu HA, et al. Analysis of Tumour Specimens at the Time of Acquired Resistance to EGFR-TKI Therapy in 155 Patients with EGFR-Mutant Lung Cancer. Clin Cancer Research. 2013:19(8);2240-46.
7. Rangachari, et al. Brain Metastases in Patients with EGFR-Mutated or ALK-Rearranged NonSmall-Cell Lung Cancers. Lung Cancer. 2015;88,108–111
8. Cross DAE, et al. AZD9291, an Irreversible EGFR TKI, Overcomes T790M-Mediated Resistance to EGFR Inhibitors in Lung Cancer. Cancer Discov. 2014:4;1046-61.
9. National Institutes of Health. AZD9291 Versus Placebo in Patients With Stage IB-IIIA Non-small Cell Lung Carcinoma, Following Complete Tumour Resection With or Without Adjuvant Chemotherapy (ADAURA). Available at: https://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02511106. Accessed November 2017.
10. National Institutes of Health. AZD9291 in Combination With Ascending Doses of Novel Therapeutics. Available at:https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02143466. Accessed November 2017
11. Ramalingam S, et al. Osimertinib vs SoC EGFR-TKI as First-Line Treatment in Patients with EGFRm Advanced NSCLC (FLAURA). Presented at the European Society for Medical Oncology (ESMO) 2017 Congress, 8-12 September 2017, Madrid, Spain.

参考元
アストラゼネカ株式会社ニュースリリース

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腋窩リンパ節転移なしのHR陽性HER2陰性乳がん 再発リスク中間層の内分泌療法に化学療法の上乗せ効果なし https://oncolo.jp/news/180611f01 https://oncolo.jp/news/180611f01 腋窩リンパ節転移なしのHR陽性HER2陰性乳がん 再発リスク中間層の内分泌療法に化学療法の上乗せ効果なし 2018-06-14UTC06:42:25+0000 この記事の4つのポイント
・腋窩リンパ節転移がないホルモン受容体陽性HER2陰性のステージ1~3乳がん患者において、21遺伝子検査に基づき「中等度」と判断された術後補助化学療法の上乗せ効果がないと結論づけられた。
・「Oncotype DX乳がん再発スコア」の中間スコア(11から25)とされた6711名の臨床研究結果が米国臨床腫瘍学会のプレナリー演題として発表された。
・ただし、サブグループ解析にて、50歳以下の再発リスク中間層のうち46%を占めるスコア16から20、およびスコア21から25のカテゴリーでは、化学内分泌療法群の方が内分泌療法よりも予後が改善した。
・乳がんは他のがん種よりも若い年齢で発生することが多く、閉経前の乳がんの比率が高いため、妊孕性保持など個別の希望を考慮して薬物療法の方針を決定する必要がある。

腋窩リンパ節転移がないホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の18歳から75歳の乳がん(ステージIからIII)で、21遺伝子検査に基づく再発スコアが中間リスクと判定された患者集団では、内分泌(ホルモン)療法単独の臨床転帰が内分泌+化学療法併用と統計学的な非劣性が検証され、化学療法の上乗せ効果はないと結論された。米スタンフォード大学メディカルセンターのGeorge W. Sledge氏らECOG-ACRIN がん研究グループが行った個別化薬物療法を検討する第3相無作為化非盲検試験(TAILORx、NCT00310180
のおよそ9年間におよぶ解析結果で、2018年6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)のLBA(Late Breaking Abstract)枠で発表され、同年6月3日、New England Journal of Medicineオンライン版に論文が掲載された。

世界最大規模の治療試験を実施

TAILORx 試験は米国、カナダ、アイルランドなど1200を超える医療機関が参加した世界最大規模の治療試験で、腋窩リンパ節転移陰性のHR陽性、HER2陰性乳がん患者9719例のうち、21遺伝子検査「Oncotype DX乳がん再発スコア」で中間スコア(11から25)の患者6711例(69%)が内分泌+化学療法併用群(化学内分泌療法群)、または内分泌療法単独群(内分泌療法群)に無作為に割り付けられた(各3312例、3399例)。

なお、「Oncotype DX乳がん再発スコア」は、がん細胞の増殖に関連する5遺伝子、エストロゲン関連の4遺伝子、HER2関連の2遺伝子、浸潤関連の2遺伝子など16のがん遺伝子と、5の標準遺伝子を、ホルマリン固定パラフィン包埋組織標本を用いたRT-PCR技術で定量化し、0から100にスコア化したものである(数値が高いほど高リスク)。患者と医師の双方に治療方針決定の根拠となる情報を提供するシステムで、米国臨床腫瘍学会(ASCO)、全米総合がんセンターネットワーク(NCCN)、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)などのガイドラインに採用されている。

内分泌療法に化学療法を追加する有益性は

内分泌療法は、閉経後の患者に対しては主にアロマターゼ阻害薬、閉経前の患者に対してはタモキシフェン単独、またはタモキシフェン→アロマターゼ阻害薬が採用された。化学療法は、ドセタキセル(商品名ドセタキセル)+シクロホスファミド(商品名エンドキサン)併用、またはアントラサイクリン系抗がん剤が用いられた。主要評価項目は、内分泌療法群における侵襲的病変がなく生存した期間(新たな原発がんの発生、または死亡に至らず生存した期間)[iDFS]の化学内分泌療法群に対する非劣性であった。

その結果、追跡期間中央値は90カ月で、iDFSの非劣性が検証された。両群間に有意差はなく(P=0.26)、ハザード比(HR)は1.08であった。9年後におけるiDFSの患者割合は、内分泌療法単独群が83.3%、化学内分泌療法が84.3%であった。

また、他の評価項目でも非劣性が検証され、遠隔転移が認められなかった患者の割合はそれぞれ94.5%、95.0%(HR=1.03)、遠隔転移または局所病変が認められなかった患者の割合はそれぞれ92.2%、92.9%(HR=1.12)、全生存率はそれぞれ93.9%、93.8%(HR=0.97)であった。

再発スコア中間層の全解析対象では、再発スコアをさらに細分化したカテゴリー別(スコア11から15、16から20、21から25、または11から17、18から25)、腫瘍サイズ(2cm以下、2cm超)、あるいは閉経前または閉経後といったサブグループ解析でも内分泌療法単独群と化学内分泌療法群の間に上記評価項目の差はなく、内分泌療法に化学療法を追加することの有益性は見いだされなかった。

年齢差による化学療法のメリット

しかしながら、全解析対象のおよそ30%を占める50歳以下の患者集団(2216例)では化学療法のメリットが認められた。特に、50歳以下の再発リスク中間層のうち46%を占めるスコア16から20、およびスコア21から25のカテゴリーでは、化学内分泌療法群の方が内分泌療法よりも予後が改善した。すなわち、スコア16から20のカテゴリーでは、9年後におけるiDFSの患者割合は内分泌療法群(80.6%)が化学内分泌療法群(89.6%)より有意に低く(P=0.0016)、群間差は9%、新たな原発がんの発生または死亡のリスクが1.9倍に増加した(HR=1.90)。スコア21から25のカテゴリーでも内分泌療法群(79.2%)が化学内分泌療法(85.5%)より有意に低く(P=0.035)、群間差は6.3%、新たな原発がんの発生または死亡のリスクが1.7倍に増加した(HR=1.70)。

過去の研究報告でも、ホルモン受容体(HR)陽性乳がんの化学療法は若年の患者ほどメリットが大きいことが明らかになっている。化学療法薬が卵巣に作用すると卵胞が障害を受け、エストラジオールを抑制して無月経、いわゆる化学的閉経を誘導する。いわば抗エストロゲン環境を作ることで、ホルモンに依存するHR陽性乳がんの進行が抑制されると考えられる。また、卵胞が未成熟であるほど化学療法薬の影響が少ないため、若年の患者ほど化学的閉経を起こしにくいとの報告もある。しかし本試験に関しては、化学的閉経に関するデータはとられていない。

薬物療法の方針を決定するには

閉経前HR陽性乳がんの予後改善の観点からは、化学的閉経が望ましい方向に導くとの見方もできる一方で、化学的閉経は妊孕性(妊娠する機能)の喪失に直結する可能性を否定することはできない。乳がんは他のがん種よりも若い年齢で発生することが多く、閉経前の乳がんの比率が高いため、妊孕性保持など個別の希望を考慮して薬物療法の方針を決定する必要がある。

Tailoring Adjuvant Endocrine Therapy for Premenopausal Breast Cancer(N Engl J Med. 2018 Jun 4)

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NPO法人 支えあう会「α」 https://oncolo.jp/organization/sasaeaukai_alfa https://oncolo.jp/organization/sasaeaukai_alfa NPO法人 支えあう会「α」 2018-06-14UTC01:55:22+0000

目次

患者会名

NPO法人 支えあう会「α」

理事長

五十嵐 昭子

設立日

1994年3月6日

支えあう会「α」について

すべての部位のがんの患者さん、ご家族を対象として活動している患者会です。
患者さんやご家族の交流の場の提供、がんに関する情報提供など、様々な活動をしています。

活動内容

毎月第1日曜日 13:30~
分かち合いの会や情報交換、テーマを決めて講師を招いての勉強会など詳細は
活動予定でお知らせしています。

・季節の行事(1月 新年会・4月 お花見)

・サロン(5月・9月・11月・3月 部位・立場を問わない分かちあい 8月・2月 遺族)

・総会(6月)

・連続講座(7月・10月・12月)

第3水曜日
サロン 部位別・立場別ですが、どなたでもご参加できます。

第2・第4土曜日 14:00~16:30
気功教室・お茶会:講師を招いて、心と身体をリラックス。気功のあとはお茶会でおしゃべり。

※上記のイベントは、会員でなくても、活動にご参加いただけます。

<参加費>
サ ロ ン=会員:無料  一般: 500円
連続講座=会員:無料   一般:1,000円
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会報 「α」通信の発行 (年4回)
連続講座の講演録や会員の体験談、活動報告、活動予定などを掲載しています。

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他団体と合同での行事(千葉県がん患者大集合、スマイル・キャンサーウォークちば等)参加、医学教育・がん教育等へ講師派遣を行っています。
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千葉市中央区中央2-5-1 千葉中央ツインビル2号館 9F

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生きている人間としてあなたと出会いたい

生・老・病・死は“自分ごと” がん体験から生命(いのち)を見つめる

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最後まで自分らしく生きることをめざし、ともに支えあう会です

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転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対する一次治療としてのAKT阻害剤AZD5363+パクリタキセル併用療法、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180614y01 https://oncolo.jp/news/180614y01 転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対する一次治療としてのAKT阻害剤AZD5363+パクリタキセル併用療法、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)ともに統計学的有意に延長する 2018-06-14UTC01:46:38+0000 この記事の3つのポイント
・PAKT試験とは、未治療の転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対する一次治療としてAKT阻害剤AZD5363+パクリタキセル併用療法のプラセボ療法に対する有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はAZD5363群5.9ヶ月に対してプラセボ群4.2ヶ月、AZD5363群で病勢進行または死亡のリスクを25%統計学的有意に減少した
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値はAZD5363群19・1ヶ月に対してプラセボ群12.6ヶ月、AZD5363群で死亡のリスクを36%統計学的有意に減少した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対する一次治療としてのAKT阻害剤であるAZD5363+パクリタキセル併用療法のプラセボ療法に対する有効性を比較検証した第II相のPAKT試験(NCT02423603)の結果がQueen Mary University of London・Peter Schmid氏らより公表された。

PAKT試験とは、未治療の転移性トリプルネガティブ乳がん患者(N=140人)に対する一次治療として28日を1サイクルとして2~5日目、9~12日目、16~19日目に1日2回AZD5363 400mg+1日目、8日目、15日目にパクリタキセル90mg/m2併用療法を投与する群(N=70人)、または28日を1サイクルとしてプラセボ+1日目、8日目、15日目にパクリタキセル90mg/m2併用療法を投与する群(N=70人)に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)などを比較検証した二重盲検下の第II相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値18.2ヶ月(95%信頼区間:13.6-24.0ヶ月)時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はAZD5363群5.9ヶ月に対してプラセボ群4.2ヶ月、AZD5363群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクが25%統計学的有意に減少した(ハザード比:0.75;95%信頼区間:0.52-1.08;片側検定P=0.06;両側検定p= 0.11)。なお、事前に設定した片側検定における有意水準は0.10である。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はAZD5363群19・1ヶ月に対してプラセボ群12.6ヶ月、AZD5363群で死亡(OS)のリスクが36%統計学的有意に減少した(ハザード比:0.64;95%信頼区間:0.40-1.01;片側検定P=0.02;両側検定p= 0.04)。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。下痢はAZD5363群12%に対してプラセボ群1%、感染症はAZD5363群4%に対してプラセボ群1%、好中球減少症はAZD5363群3%に対してプラセボ群3%、皮膚障害はAZD5363群4%に対してプラセボ群0%、倦怠感はAZD5363群4%に対してプラセボ群0%であった。

以上のPAKT試験の結果よりPeter Schmid氏らは以下のように結論を述べている。”転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対する一次治療としてのAKT阻害剤AZD5363+パクリタキセル併用療法は主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目である全生存期間(OS)ともに統計学的有意に改善を示しました。”

AZD5363 plus paclitaxel versus placebo plus paclitaxel as first-line therapy for metastatic triple-negative breast cancer (PAKT): A randomised, double-blind, placebo-controlled, phase II trial.(ASCO 2018, Abstract No.1007)

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閉経後のPIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者に対するPI3K阻害薬taselisib+フルベストラント併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180613y03 https://oncolo.jp/news/180613y03 閉経後のPIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者に対するPI3K阻害薬taselisib+フルベストラント併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する 2018-06-13UTC09:09:35+0000 この記事の3つのポイント
・SANDPIPER試験とは、アロマターゼ阻害薬治療後の閉経後PIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者に対してPI3K阻害薬であるtaselisib+フルベストラント併用療法プラセボ療法に対する有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はtaselisib群7.4ヶ月に対してプラセボ群5.4ヶ月、taselisib群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを30%統計学的有意に減少した
・taselisib群で最も確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は下痢、高血糖、大腸炎、口内炎であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、アロマターゼ阻害薬治療後の閉経後PIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者に対するPI3K阻害薬であるtaselisib(GDC-0032)+フルベストラント併用療法のプラセボ療法に対する有効性を比較検証した第III相のSANDPIPER試験(NCT02340221)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Jose Baselga氏らにより公表された。

SANDPIPER試験とは、アロマターゼ阻害薬治療後の閉経後PIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者(N=516人)に対して1日1回taselisib4mg+フルベストラント500mg併用療法を投与する群(N=340人)、またはプラセボ+フルベストラント500mg併用療法を投与する群(N=176人)に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として治験医師評価による無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率ORR)、全生存期間OS)、臨床的有用率(CBR)、奏効持続期間(DOR)などを比較検証した二重盲検化下の第III相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である治験医師評価による無増悪生存期間(PFS)中央値はtaselisib群7.4ヶ月に対してプラセボ群5.4ヶ月、taselisib群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを30%統計学的有意に減少した(ハザード比:0.70,p=.0037)。

副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はtaselisib群28.0%に対してプラセボ群11.9%(p=.0002)、臨床的有用率(CBR)はtaselisib群51.5%に対してプラセボ群37.3%、奏効持続期間(DOR)中央値はtaselisib群8.7ヶ月に対してプラセボ群7.2ヶ月であった。なお、全生存期間(OS)はイベント数未到達のためにデータが未成熟であった。

一方の安全性としては、taselisib群で最も確認されたグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は下痢12%、高血糖10%、大腸炎3%、口内炎2%であった。なお、治療関連有害事象(TRAE)のために治療中止に至った患者はtaselisib群17%に対してプラセボ群2%、減量治療に至った患者はtaselisib群37%に対してプラセボ群2%であった。

以上の第III相のSANDPIPER試験の結果よりJose Baselga氏らは以下のように結論を述べている。”アロマターゼ阻害薬治療後の閉経後PIK3CA遺伝子変異陽性エストロゲン受容体陽性HER2陰性局所進行または転移性乳がん患者に対してtaselisib4mg+フルベストラント併用療法は無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善しました。また、過去に確認されたtaselisibの安全性プロファイルと一致しており、本試験で新たに確認された治療関連有害事象(TRAE)はありませんでした。”

Phase III study of taselisib (GDC-0032) + fulvestrant (FULV) v FULV in patients (pts) with estrogen receptor (ER)-positive, PIK3CA-mutant (MUT), locally advanced or metastatic breast cancer (MBC): Primary analysis from SANDPIPER.(ASCO 2018, Abstract No.LBA1006)

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閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するCDK4/6阻害剤リボシクリブ+フルベストラント併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する https://oncolo.jp/news/180613y02 https://oncolo.jp/news/180613y02 閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するCDK4/6阻害剤リボシクリブ+フルベストラント併用療法、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長する 2018-06-13UTC05:17:28+0000 この記事の3つのポイント
・MONALEESA-3試験とは、閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対してCDK4/6阻害剤であるリボシクリブ+フルベストラント併用療法プラセボに対する有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である治験医師評価による無増悪生存期間PFS)中央値はリボシクリブ群20.5ヶ月に対してプラセボ群12.8ヶ月、リボシクリブ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを40.7%減少した
・本試験の副次評価項目である全奏効率ORR)はリボシクリブ群41%に対してプラセボ群29%(P=0.003)、臨床的有用率(CBR)はリボシクリブ群69%に対してプラセボ群60%(P= 0.015)であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対するCDK4/6阻害剤であるリボシクリブ+フルベストラント併用療法のプラセボに対する有効性を比較検証した第III相のMONALEESA-3試験(NCT02422615)の結果がUCLA Medical Center・Dennis J. Slamon氏らにより公表された。

MONALEESA-3試験とは、閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者(N=726人)に対して1日1回リボシクリブ600mg(3週間投与後1週間休薬)+フルベストラント500mg併用療法を投与する群、またはプラセボ+フルベストラント500mg併用療法を投与する群に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として治験医師評価による無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全奏効率(ORR)、臨床的有用率(CBR)、安全性などを比較検証した二重盲検化下の第III相試験である。

本試験の無作為化後の治療期間中央値20.4ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である治験医師評価による無増悪生存期間(PFS)中央値はリボシクリブ群20.5ヶ月(95%信頼区間:18.5–23.5ヶ月)に対してプラセボ群12.8ヶ月(95%信頼区間:10.9–16.3ヶ月)、リボシクリブ群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを40.7%減少(ハザード比:0.593,95%信頼区間:0.480–0.732,P= 4.10×10–7)し、主要評価項目を達成した。なお、独立評価委員会による無増悪生存期間(PFS)も同様の結果であった。

副次評価項目である全奏効率(ORR)はリボシクリブ群41%に対してプラセボ群29%(P=0.003)、臨床的有用率(CBR)はリボシクリブ群69%に対してプラセボ群60%(P= 0.015)であった。

一方の安全性としては、リボシクリブ群で30%以上の患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は好中球減少症70%、吐き気45%、倦怠感31%であった。また、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は好中球減少症47%、ALT上昇7%、AST上昇6%であった。

以上のMONALEESA-3試験の結果よりDennis J. Slamon氏らは以下のように結論を述べている。”閉経後のホルモン受容体陽性HER2陰性進行性乳がん患者に対してリボシクリブ+フルベストラント併用療法は無増悪生存期間(PFS)を改善し、安全性も良好です。”

Ribociclib (RIB) + fulvestrant (FUL) in postmenopausal women with hormone receptor-positive (HR+), HER2-negative (HER2–) advanced breast cancer (ABC): Results from MONALEESA-3.(ASCO 2018, Abstract No.1000)

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トリプルネガティブ乳がん患者に対する術前化学療法としての抗PD-L1抗体薬デュルバルマブ+化学療法、病理学的完全奏効率(pCR)53.4%を示す https://oncolo.jp/news/180613y01 https://oncolo.jp/news/180613y01 トリプルネガティブ乳がん患者に対する術前化学療法としての抗PD-L1抗体薬デュルバルマブ+化学療法、病理学的完全奏効率(pCR)53.4%を示す 2018-06-13UTC01:21:35+0000 この記事の3つのポイント
・GeparNuevo試験とは、トリプルネガティブ乳がん患者に対して術前化学療法としてデュルバルマブ+化学療法とプラセボ+化学療法の有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の結果、主要評価項目である病理学的完全奏効率pCR)はデュルバルマブ群53.4%に対してプラセボ群44.2%(P=0.287)、デュルバルマブ群の方が病理学的完全奏効率(pCR)は高率であった
・本試験のサブグループ解析の結果、プラセボ群よりもデュルバルマブ群で病理学的完全奏効率(pCR)が統計学的有意に高率であった患者群は化学療法前の患者群、病期ステージIIa以上の患者群、40歳未満の患者群であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、トリプルネガティブ乳がん患者に対する術前化学療法としての標準化学療法+抗PD-L1抗体薬であるデュルバルマブ併用療法の有効性をプラセボと比較検証した第II相のGeparNuevo試験(NCT02685059)の結果がGerman Breast Group・Sibylle Loibl氏らにより公表された。

GeparNuevo試験とは、トリプルネガティブ乳がん患者(N=174人)に対して術前化学療法としてデュルバルマブ単剤療法を2週間投与後にデュルバルマブ+ナブパクリタキセル併用療法を12週間投与後にデュルバルマブ+EC療法(エピルビシン+シクロホスファミド)併用療法を8週間投与する群(N=88人)、または術前化学療法としてプラセボ単剤療法を2週間投与後にプラセボ+ナブパクリタキセル併用療法を12週間投与後にプラセボ+EC療法(エピルビシン+シクロホスファミド)併用療法を8週間投与する群(N=86人)に無作為に振り分け、主要評価項目として病理学的完全奏効率(pCR)を比較検証した第II相試験である。

本試験に2016年6月より2017年9月までに登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値49.5歳(23.0-76.0歳)。TNM分類におけるT因子の割合はcT1が44.5%、cT2が49.7%、cT3が3.5%、cT4が2.3%。腫瘍浸潤リンパ球(TILs)ステータスは低値37.9%、中等度47.7%、高値14.4%。Ki67中央値は49.0%(3.0%-96.0%)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果、主要評価項目である病理学的完全奏効率(pCR)はデュルバルマブ群53.4%に対してプラセボ群44.2%(P=0.287)、デュルバルマブ群の方が病理学的完全奏効率(pCR)は高率であるが統計学的有意な差は確認されなかった。

なお、事前に予定されていたサブグループ解析の結果、化学療法前にデュルバルマブが投与されている患者群における病理学的完全奏効率(pCR)はデュルバルマブ群61.0%に対してプラセボ群41.4%、病期ステージIIa以上の患者群ではデュルバルマブ群55.4%に対してプラセボ群38.6%、40歳未満の患者群ではデュルバルマブ群69.2%に対してプラセボ群42.9%、デュルバルマブ群で病理学的完全奏効率(pCR)が統計学的有意に上昇した。

一方の安全性として、デュルバルマブ群において65人の患者で免疫関連副作用irAE)が確認され、少なくとも1度の重篤な免疫関連副作用(irAE)を発症した患者は27.6%であった。

以上のGeparNuevo試験の結果よりSibylle Loibl氏らは以下のように結論を述べている。”トリプルネガティブ乳がん患者に対する術前化学療法としてのデュルバルマブ+標準化学療法は病理学的完全奏効率(pCR)を向上させ、忍容性も良好でした。”

Randomized phase II neoadjuvant study (GeparNuevo) to investigate the addition of durvalumab to a taxane-anthracycline containing chemotherapy in triple negative breast cancer (TNBC).(ASCO 2018, Abstract No.104)

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アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのランマーク、無病生存期間(DFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180612y03 https://oncolo.jp/news/180612y03 アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのランマーク、無病生存期間(DFS)を統計学的有意に改善する 2018-06-12UTC09:20:37+0000 この記事の3つのポイント
・ABCSG-18試験とは、アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対してランマークとプラセボ有効性を比較検証した第III相の試験である。
・本試験の副次評価項目である無病生存期間DFS)はプラセボ群よりもランマーク群で統計学的有意に改善を示した(ハザード比:0.823,95%信頼区間:0.69-0.98,P=0.026)
・本試験の副次評価項目であるフォローアップ期間5年時点、8年時点における無病生存率(DFS rate)はランマーク群でそれぞれ89.2%、80.6%を示した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのデノスマブ(商品名ランマーク;以下ランマーク)とプラセボの有効性を比較検証した第III相のABCSG-18試験(2005-005275-15)の結果がComprehensive Cancer Center・Michael Gnant氏らにより公表された。

ABCSG-18試験とは、アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者(N=3425人)に対して6ヶ月に1回ランマーク60mgを投与する群(N=1712人)、または6ヶ月に1回プラセボを投与する群(N=1713人)に1対1の割合で無作為に振り分け、副次評価項目として無病生存期間(DFS)を比較検証した多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値72ヶ月時点における結果、副次評価項目である無病生存期間(DFS)はプラセボ群よりもランマーク群で統計学的有意に改善を示した(ハザード比:0.823,95%信頼区間:0.69-0.98,P=0.026)。

また、フォローアップ期間5年時点、8年時点における無病生存率(DFS rate)はプラセボ群でそれぞれ 87.3%(95%信頼区間:85.7%-89.0%)、77.5% (95%信頼区間:74.8%-80.2%) に対して、ランマーク群でそれぞれ 89.2%(95%信頼区間:87.6%-90.7%)、80.6% (95%信頼区間:78.1%-83.1%) を示した。

なお、独立評価機関による評価を実施したにも関わらず、現在のところランマーク群において顎骨壊死を発症した患者は確認されておらず、治療関連有害事象(TRAE)としては非定型大腿骨骨折を発症した患者1人である。

以上のABCSG-18試験の結果よりMichael Gnant氏らは以下のように結論を述べている。”アロマターゼ阻害薬治療中の閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのランマークはプラセボに比べて無病生存期間(DFS)を統計学的有意に改善しました。”

Adjuvant denosumab in early breast cancer: Disease-free survival analysis of 3,425 postmenopausal patients in the ABCSG-18 trial.(ASCO 2018, Abstract no.500)

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前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対するリムパーザ+ザイティガ併用療法、相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異の有無に関係なく画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)を延長する https://oncolo.jp/news/180705y03 https://oncolo.jp/news/180705y03 前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対するリムパーザ+ザイティガ併用療法、相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異の有無に関係なく画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)を延長する 2018-06-12UTC09:08:42+0000 この記事の3つのポイント
・Study 08試験とはタキサン系化学療法による前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対するリムパーザ+ザイティガ併用療法、ザイティガ単剤療法有効性を比較検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)中央値はリムパーザ群13.8ヶ月に対してプラセボ群8.2ヶ月(ハザード比 0.65,95%信頼性区間:0.44-0.97,p=0.034)を示した
・事前に計画された探索的なサブグループ解析の結果、HRR遺伝子変異状況別の画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)中央値はHRR遺伝子変異陽性、野生型HRR、部分的なHRR遺伝子変異陽性などステータスに関係なくリムパーザ群で画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)の延長が示された

2018年6月4日、医学誌『THE LANCET Oncology』にて相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異の有無に関係なく、タキサン系化学療法による前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対するオラパリブ(商品名リムパーザ;以下リムパーザ)+アビラテロン(商品名ザイティガ;以下ザイティガ)併用療法のザイティガ単剤療法に対する有効性を比較検証した第II相のStudy 08試験(NCT01972217)の結果がThe Christie and Salford Royal Hospitals・Noel Clarke氏らにより公表された。

Study 08試験とは相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異の有無に関係なく、タキサン系化学療法による前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん患者(N=142人)に対して1日1回リムパーザ300mg+1日1回ザイティガ250mg併用療法を投与する群(N=71人)、またはプラセボ+1日1回ザイティガ250mg併用療法を投与する群(N=71人)に無作為に振り分け、主要評価項目として画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)、副次評価項目として2次治療までの無増悪生存期間(PFS2)、全生存期間OS)、健康関連クオリティオブライフなどを比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第II相試験である。

本試験に登録された患者背景はリムパーザ群、プラセボ群それぞれ下記の通りである。年齢中央値はリムパーザ群70歳(65-75歳)に対してプラセボ群67歳(62-74歳)。人種は白人94%(N=67人)に対して94%(N=67人)、アジア人1%(N=1人)に対して0%。ECOG Performance Statusはスコア0が48%(N=34人)に対して54%(N=38人)、スコア1が51%(N=36人)に対して42%(N=30人)、スコア2が1%(N=1人)に対して1%(N=1人)。

前立腺特異抗原中央値は86μg/L(23-194)に対して47μg/L(21-199)。骨転移の広がり程度は骨のみ46%(N=33人)に対して46%(N=33人)、軟部組織のみ11%(N=8人)に対して15%(N=11人)、骨・軟部組織42%(N=30人)に対して38%(N=27人)。

骨転移個数は0個が7%(N=5人)に対して8%(N=6人)、1個が4%(N=3人)に対して6%(N=4人)、2-4個が34%(N=24人)に対して51%(N=36人)、5-9個が55%(N=39人)に対して35%(N=25人)。

HRR遺伝子変異ステータスはHRR遺伝子変異陽性が15%(N=11人)に対して14%(N=10人)、野生型HRRが21%(N=15人)に対して28%(N=20人)、部分的なHRR遺伝子変異陽性が63%(N=45人)に対して58%(N=41人)。前治療歴はドセタキセルが100%(N=71人)に対して100%(N=71人)、カバジタキセル(商品名ジェブタナ)が14%(N=10人)に対して13%(N=9人)、ザイティガが0%に対して1%(N=1人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)中央値はリムパーザ群13.8ヶ月に対してプラセボ群8.2ヶ月(ハザード比 0.65,95%信頼性区間:0.44-0.97,p=0.034)を示した。

また事前に計画された探索的なサブグループ解析の結果、HRR遺伝子変異状況別の画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)中央値は下記の通りである。HRR遺伝子変異陽性患者ではリムパーザ群17.8ヶ月に対してプラセボ群6.5ヶ月(ハザード比 0.74,95%信頼性区間:0.26-2.12)、野生型HRR患者ではリムパーザ群15.0ヶ月に対してプラセボ群9.7ヶ月(ハザード比 0.52,95%信頼性区間:0.24-1.15)、部分的なHRR遺伝子変異陽性患者ではリムパーザ群13.1ヶ月に対してプラセボ群6.4ヶ月(ハザード比 0.67,95%信頼性区間:0.40-1.13)、HRR遺伝子変異状況を問わずリムパーザ群で画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)の延長が示された。

副次評価項目である2次治療までの無増悪生存期間(PFS2)中央値はリムパーザ群23.3ヶ月に対してプラセボ群18.5ヶ月(ハザード比 0.79,95%信頼性区間:0.51–1.21)、全生存期間(OS)中央値はリムパーザ群22.7ヶ月に対してプラセボ群20.9ヶ月(ハザード比 0.91,95%信頼性区間:0.60–1.38)を示した。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率はリムパーザ群93%(N=66人)に対してプラセボ群80%(N=57人)の患者で確認され、最も多くの患者で確認されたグレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)はリムパーザ群、プラセボ群でそれぞれ下記の通りである。吐き気はリムパーザ群37%(N=26人)に対してプラセボ群18%(N=13人)、便秘は25%(N=18人)に対して11%(N=8人)、背部痛は24%(N=17人)に対して18%(N=13人)。

また、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率はリムパーザ群54%(N=38人)に対してプラセボ群28%(N=20人)の患者で確認され、プラセボ群よりもリムパーザ群で多かったグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。貧血はリムパーザ群21%(N=15人)に対してプラセボ群0%、肺炎は6%(N=4人)に対して4%(N=3人)、心筋梗塞は6%(N=4人)に対して0%。なお、リムパーザ群の安全性プロファイルは概ね管理可能でありプラセボ群と比較してクオリティオブライフへの悪影響は見られなかった。

以上のStudy 08試験の結果よりNoel Clarke氏らは以下のように結論を述べている。”タキサン系化学療法による前治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対するリムパーザ+ザイティガ併用療法は、ザイティガ単剤療法よりも画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)をはじめ臨床的意義ある有効性を示し、その有効性はHRR遺伝子変異の状態とは無関係である可能性が示唆されました。”

Olaparib combined with abiraterone in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer: a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 2 trial(THE LANCET Oncology, DOI: https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30365-6)

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前立腺がん治療剤「エンザルタミド」(剤形追加)日本での新発売 https://oncolo.jp/news/180611kn https://oncolo.jp/news/180611kn 前立腺がん治療剤「エンザルタミド」(剤形追加)日本での新発売 2018-06-12UTC08:24:50+0000 2018年6月11日、アステラス製薬株式会社は、経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤「エンザルタミドカプセル40 mg」の剤形追加として「エンザルタミド錠40 mg」「エンザルタミド錠80 mg」について、去勢抵抗性前立腺がんの効能・効果で発売を開始したことを発表した。

患者さんの服用時負担の軽減を期待

エンザルタミドは、40 mg錠、80 mg錠ともに、エンザルタミドカプセル40 mgと比較してサイズが小さく、患者さんの服用時の負担を軽減することが期待される。
また、80 mg錠の場合は1回あたりの服薬数を低減することも可能である。

エンザルタミドとは

エンザルタミドは、2018年5月現在、世界70カ国以上で発売されている。日本においては、去勢抵抗性前立腺がんの効能・効果で2014年5月にエンザルタミドカプセル40 mgを発売した。

去勢抵抗性前立腺がんの治療にさらに貢献

アステラス製薬はエンザルタミド錠の発売により、去勢抵抗性前立腺がん治療に一層の貢献ができることを期待がかかる。

参照元:アステラス株式会社 ニュース

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再発難治性固形がん患者に対するICOSアゴニスト抗体薬JTX-2011±オプジーボ、複数治療歴のある胃がんまたはトリプルネガティブ乳がん患者に対しても抗腫瘍効果を示す https://oncolo.jp/news/180612y02 https://oncolo.jp/news/180612y02 再発難治性固形がん患者に対するICOSアゴニスト抗体薬JTX-2011±オプジーボ、複数治療歴のある胃がんまたはトリプルネガティブ乳がん患者に対しても抗腫瘍効果を示す 2018-06-12UTC05:08:32+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、胃がんまたはトリプルネガティブ乳がんを含む複数治療歴のある再発難治性固形がん患者に対してICOSアゴニスト抗体薬であるJTX-2011±オプジーボ安全性有効性を検証した第I/II相試験である
・本試験の結果、JTX-2011単剤療法では胃がん患者7人の内1人が部分奏効(PR)、トリプルネガティブ乳がん患者5人の内2人が病勢安定SD)を達成した
・本試験の結果、JTX-2011+オプジーボ併用療法群では胃がん患者19人の内2人が部分奏効(PR)、2人が病勢安定(SD)、トリプルネガティブ乳がん患者15人の内1人が部分奏効(PR)を達成した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、複数治療歴のある胃がんまたはトリプルネガティブ乳がんを含む再発難治性固形がん患者に対するICOSアゴニスト抗体薬であるJTX-2011単剤療法、JTX-2011+抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(商品名オプジーボ;以下オプジーボ)併用療法の安全性、有効性を検証した第I/II相試験(NCT02904226)の結果がMD Anderson Cancer Center・Timothy Anthony Yap氏らにより公表された。

本試験の第I相段階では、複数治療歴のある再発難治性固形がん患者(N=71人)に対して21日を1サイクルとして1日目にJTX-2011単剤療法を投与する群(N=40人,パートA)、21日を1サイクルとして1日目にJTX-2011+オプジーボ併用療法を投与する群(N=31人,パートB)に分けて主要評価項目として第II相推奨用量(RPIID)、用量制限毒性DLT)などを検証している。

本試験の第II相段階では、複数治療歴のある再発難治性固形がん患者(N=93人)に対して21日を1サイクルとして1日目にJTX-2011単剤療法を投与する群(N=25人,パートC)、21日を1サイクルとして1日目にJTX-2011+オプジーボ併用療法を投与する群(N=68人,パートD)に分けて主要評価項目として全奏効率ORR)などを検証している。

なお、第II相段階に登録された93人の患者の内、パートC群では胃がん患者7人、パートD群では胃がん患者24人、トリプルネガティブ乳がん患者16人が含まれている。

本試験の結果、第I相段階のパートA群においてJTX-2011 1.0mg/kg単剤療法時にALT/AST上昇、胸水などの用量制限毒性(DLT)が発現し、第II相推奨用量(RPIID)は3週を1サイクルとして1日目にJTX-2011 0.3mg/kg±オプジーボ240mgとして決定した。

全奏効率(ORR)は、JTX-2011単剤療法群(パートA、パートC)において胃がん患者7人の内1人が部分奏効(PR)、トリプルネガティブ乳がん患者5人の内2人が病勢安定(SD)を達成した。また、JTX-2011+オプジーボ併用療法群(パートB、パートD)において胃がん患者19人の内2人が部分奏効(PR)、2人が病勢安定(SD)、トリプルネガティブ乳がん患者15人の内1人が部分奏効(PR)を達成した。

なお評価可能であった17人の患者の内、部分奏効(PR)を達成した患者3人、病勢安定(SD)を達成した患者1人のCD4陽性T細胞におけるICOSの高発現が確認されている。

以上の第I/II相試験の結果よりTimothy Anthony Yap氏らは以下のように結論を述べている。”ICOSアゴニスト抗体薬であるJTX-2011は複数治療歴のある再発難治性固形がん患者に対して良好な抗腫瘍効果を発揮しました。また、CD4陽性T細胞におけるICOSの高発現はJTX-2011の効果を予測するサロゲートマーカーになり得る可能性も示唆されました。

ICONIC: Biologic and clinical activity of first in class ICOS agonist antibody JTX-2011 +/- nivolumab (nivo) in patients (pts) with advanced cancers.(ASCO 2018, Abstract No.3000)

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FGFR遺伝子異常を有する転移切除不能尿路上皮がん患者に対するFGFR阻害薬であるErdafitinib、客観的奏効率(ORR)42%を示す https://oncolo.jp/news/180612y01 https://oncolo.jp/news/180612y01 FGFR遺伝子異常を有する転移切除不能尿路上皮がん患者に対するFGFR阻害薬であるErdafitinib、客観的奏効率(ORR)42%を示す 2018-06-12UTC01:50:24+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は、少なくとも1レジメン以上の化学療法または12ヶ月以内の術後化学療法後に病勢進行またはシスプラチン不適格であるFGFR遺伝子異常を有する転移切除不能尿路上皮がん患者に対してFGFR阻害薬であるErdafitinib単剤療法有効性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である客観的奏効率ORR)はErdafitinib投与により42%を示し、試験開始前に事前設定した主要評価項目の基準を達成した
・Erdafitinib投与に確認された主な治療関連有害事象(TRAE)は高リン酸血症、口内炎、下痢であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、FGFR遺伝子異常を有する転移性または切除不能尿路上皮がん患者に対するFGFR阻害薬であるErdafitinib(JNJ-42756493)単剤療法の有効性を検証した第II試験(NCT02365597)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer Center・Arlene O. Siefker-Radtke氏らにより公表された。

本試験は、少なくとも1レジメン以上の化学療法または12ヶ月以内の術後化学療法後に病勢進行またはシスプラチン不適格であるFGFR遺伝子異常を有する転移性または切除不能尿路上皮がん患者(N=96人)に対して28日を1サイクルとして1日1回Erdafitinib 8~9mgを投与し、主要評価項目として完全奏効(CR)または部分奏効(PR)を達成した患者割合として定義された客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として全生存期間OS)などを検証した国際多施設共同非盲検下の第II相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は42%を示し、試験開始前に事前設定した主要評価項目の基準を達成した。なお、奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)3%、部分奏効(PR)39%である。そして、客観的奏効率(ORR)を達成した患者の内70%(N=21人)で抗PD-1抗体薬などの免疫チェックポイント阻害薬の治療歴を有していた。

また、副次評価項目である全生存期間(OS)中央値は13.8ヶ月を示した。その他評価項目である完全奏効(CR)または部分奏効(PR)または病勢安定SD)を達成した患者割合として定義された病勢コントロール率DCR)は80%であった。

一方の安全性として、Erdafitinibで確認された治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。グレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)は高リン酸血症(N=72人 ※2人はグレード3以上)、口内炎(N=54人 ※9人はグレード3以上)、下痢(N=37人 ※4人はグレード3以上)であり、Erdafitinibの忍容性が示された。なお、10%の患者が投与中止に至ったがその主な理由は病勢進行によるものであった。

以上の第II相試験の結果よりArlene O. Siefker-Radtke氏らは以下のように結論を述べている。”化学療法に対して治療抵抗性を示したFGFR遺伝子異常を有する進行性尿路上皮がん患者に対するFGFR阻害薬であるErdafitinib単剤療法は高い奏効率を示し、副作用も管理可能でした。また、前治療として抗PD-1抗体薬などの免疫チェックポイント阻害薬が投与された患者に対しても期待のできる奏効率を示しました。”

2018 ASCO: Erdafitinib Shows Activity in FGFR3-Mutated Urothelial Cancer(The ASCO Post 2018.6.6, ASCO 2018, Abstract No.4503)

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患者の自殺は、残された人たちの心を壊す https://oncolo.jp/pick-up/news2084 https://oncolo.jp/pick-up/news2084 患者の自殺は、残された人たちの心を壊す 2018-06-11UTC12:00:43+0000 ある日の午後、いつも静寂で包まれているホスピスの病室から、二人の叫び声が聞こえました。廊下には明るい日差しが差し込み、いつも通り明るくそして変わらない風景でした。丁度私も病棟にいたので、直ぐに声の聞こえた病室に駆けつけました。

続きを読む
https://goo.gl/1WA6XS

ニュース選定者:可知 健太
BuzzFeed News
https://goo.gl/zDCfsL
 

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【若年性乳がん患者支援団体 Pink Ring】おしゃべり会全国キャラバン https://oncolo.jp/event/pinkringevent180701 https://oncolo.jp/event/pinkringevent180701 【若年性乳がん患者支援団体 Pink Ring】おしゃべり会全国キャラバン 2018-06-11UTC10:51:50+0000

目次

若年性乳がん体験者のおしゃべり会全国キャラバン 7/1(日)広島で初開催!

20代・30代で乳がんを経験された方、同世代の仲間と気持ちを共有し合い、正しい若年性乳がんについての医療情報を学びませんか。

若年性乳がん患者支援団体Pink Ring(東京都)では、昨年好評だった「若年性乳がん体験者のおしゃべり会全国キャラバン」を、今年は広島県・福岡県・石川県で開催します。

今年度初、通算5カ所目となる全国キャラバンは、7月1日(日)、広島県からスタート!

会場は、広島大学病院 広仁会館(広島市南区霞1丁目2番3号)です。

恋愛・結婚・妊娠・出産・子育て・仕事など若年特有の悩みや不安を、ゆっくりとお話しませんか。

さらに、セミナーでは、乳腺専門医・腫瘍内科医による若年性乳がんについての講演のほか、メイクやウィッグの悩みにお答えするビューティーセミナーもお届けします。

そのほか、がん体験者がモデルになって、プロによるヘアメイク&撮影を行う「Make up&Photo」(要申込)や、お子様向けのキッズプログラム(申込不要)も同時開催。

広島をはじめ、中国・四国在住の皆様のご参加をお待ちしております!!

イベント詳細

■日時:2018年7月1日(日) 10:30~16:30

■場所:広島大学病院 広仁会館

(広島市南区霞1丁目2番3号)
■対象:若年性乳がん体験者、そのご家族

※若年性乳がん特有の悩みを共有できる体験者であれば年齢制限はありません
■会費:1500円(軽食付き) 

※中学生以下は無料、お子様の昼食は各自お願いします

【PROGRAM】

【第一部】セミナー 10:30~12:00
① セミナー「専門医に聞く!! 若年性乳がん」
講師:北野敦子(聖路加国際病院 腫瘍内科、乳腺専門医、がん薬物療法専門医)

②Beaty Seminar supported by SHISEIDO, SVENSON

【第二部】おしゃべり会 12:15~13:45
若年性乳がん体験者のおしゃべり会

【第三部】自由参加 14:00~16:30
① 化粧品&ウィッグのブース見学タイム

② MAKE UP & PHOTO supported by SHISEIDO, SVENSON
※事前参加申し込み制

<参加申込>
下記よりお申込みください。
https://ws.formzu.net/fgen/S27948660/

※詳細は当会ホームページからもご覧いただけます。
http://www.pinkring.info/event/1355/

【お問い合わせ】
若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring事務局
pinkring.info@gmail.com

若年性乳がん患者支援団体 Pink Ring

患者会ご紹介

プレスリリース

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がん患者さんに「セカンドオピニオン」に関するアンケートを実施 https://oncolo.jp/pick-up/news2083 https://oncolo.jp/pick-up/news2083 がん患者さんに「セカンドオピニオン」に関するアンケートを実施 2018-06-11UTC10:00:35+0000 企業の健康経営を支援するティーペック株式会社は、2018年3月にセカンドオピニオンに関する調査として、子どもをもつがん患者向けのコミュニティサービスを運営する一般社団法人キャンサーペアレンツと共同で、キャンサーペアレンツ会員を対象にアンケートを行いました。

続きを読む
https://goo.gl/VUQBCy

ニュース選定者:中島 香織
SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/smp/
 

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BRCA1/2遺伝子変異陽性早期乳がん患者に対する術前化学療法としてのPARP阻害薬タラゾパリブ、病理学的完全奏効率(pCR)53%を示す https://oncolo.jp/news/180611y02 https://oncolo.jp/news/180611y02 BRCA1/2遺伝子変異陽性早期乳がん患者に対する術前化学療法としてのPARP阻害薬タラゾパリブ、病理学的完全奏効率(pCR)53%を示す 2018-06-11UTC09:07:14+0000 この記事の3つのポイント
・本試験はBRCA1/2遺伝子変異陽性HER2陰性早期乳がん患者に対する術前化学療法としてのPARP阻害薬タラゾパリブの有効性を検証した第II相試験である
・本試験の主要評価項目である残存腫瘍量(RCB)はタラゾパリブが投与された63%(N=12/19人)の患者でRCB0またはRCB1を達成した
・本試験の主要評価項目である病理学的完全奏効(pCR)またはRCB0を達成した患者はトリプルネガティブ乳がん患者8人を含む53%(N=10/19人)であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、BRCA1/2遺伝子変異のある早期乳がん患者に対する術前化学療法としてのポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬であるタラゾパリブ(talazoparib)単剤療法の有効性を検証した第II相試験(NCT02282345)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer Center・Jennifer Keating Litton氏らにより公表された。

本試験は、BRCA1/2遺伝子変異陽性HER2陰性早期乳がん患者(N=20人)に対して術前化学療法として1日1回タラゾパリブ1mgを6ヶ月投与し、主要評価項目として残存腫瘍量(RCB)を検証した単群非盲検下の第II相試験である。なお、タラゾパリブによる術前化学療法後に手術、主治医判断による術後化学療法の治療を実施している。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。年齢中央値38歳(23-58歳)。BRCA遺伝子変異ステータスはBRCA1遺伝子変異陽性(N=16人)、BRCA2遺伝子変異陽性(N=4人)。乳がんのサブタイプはトリプルネガティブ乳がん(N=17人)、ホルモン受容体陽性乳がん(N=3人)。病期ステージI(N=5人)、ステージII(N=12人)、ステージIII(N=3人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である残存腫瘍量(RCB)は63%(N=12/19人)の患者でRCB0またはRCB1を達成した。また、病理学的完全奏効(pCR)またはRCB0を達成した患者はトリプルネガティブ乳がん患者8人を含む53%(N=10/19人)であった。なお、本試験に登録された20人の内1人の患者ではタラゾパリブによる効果が確認されなかったため、術前化学療法として他の治療が実施されている。

一方の安全性として、タラゾパリブの投与により確認された治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。グレード1または2の治療関連有害事象(TRAE)は吐き気、倦怠感、好中球減少症、脱毛、目眩、呼吸困難、グレード3は貧血、好中球減少症、尿路感染症、グレード4は血小板減少症であった。

以上の第II相試験の結果よりJennifer Keating Litton氏は下記のように述べている。”トリプルネガティブ乳がんを含むBRCA1/2遺伝子変異のある早期乳がん患者に対して、術前化学療法としてのタラゾパリブは高い病理学的完全奏効(pCR)を示し、副作用も管理可能であることが本試験により証明されました。”

2018 ASCO: Neoadjuvant Use of PARP Inhibitor Shows Promise in Early-Stage, BRCA-Mutated Breast Cancer(The ASCO Post 2018/6/5, ASCO 2018, Abstract No.508)

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茨木県が患者の外出支援 がん治療の脱毛にウイッグ購入補助 https://oncolo.jp/pick-up/news2082 https://oncolo.jp/pick-up/news2082 茨木県が患者の外出支援 がん治療の脱毛にウイッグ購入補助 2018-06-11UTC07:38:26+0000 茨城県は、がん治療の副作用による脱毛に悩む人がウイッグ(かつら)を購入する際の補助制度を導入した。外見の悩みを緩和するための支援で、乳がんによる人工乳房など乳房補整具も対象となる。悩みから人目や外出を避ける人もいるとして、県の担当者は「就労を含めて社会参加をサポートしていきたい」と話している。

続きを読む
https://goo.gl/M2fizD
 

ニュース選定者:中島 香織
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/

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切除不能肝細胞がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法、客観的奏効率(ORR)46%を示す https://oncolo.jp/news/180611y01 https://oncolo.jp/news/180611y01 切除不能肝細胞がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法、客観的奏効率(ORR)46%を示す 2018-06-11UTC01:21:19+0000 この記事の3つのポイント
標準治療が不適格な切除不能肝細胞がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法、用量制限毒性DLT)は確認されなかった
・切除不能肝細胞がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法の客観的奏効率ORR)は46%を示した
・レンビマ+キイトルーダ併用療法の主な治療関連有害事象(TRAE)は食欲減退56%、高血圧56%であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、切除不能肝細胞がん患者に対するマルチキナーゼ阻害薬であるレンバチニブ(商品名レンビマ;以下レンビマ)+抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)併用療法の安全性有効性を検証した第Ib相試験(NCT03006926)の結果が国立がん研究センター東病院・池田公史氏らにより公表された。

本試験は、BCLC(バルセロナ臨床肝がん)病期分類ステージBまたはCでChild-Pugh分類AでECOG Performance Statusスコアが1以下の切除不能肝細胞がん患者(N=18人,パート1=6人+パート2=12人)を対象に、パート1では標準治療が不適格な患者に対して1日1回レンビマ8~12mg+3週間に1回キイトルーダ200mg併用療法を投与し1サイクル目に発現する用量制限毒性(DLT)を確認し、忍容性の確認ができた場合にパート2では全身療法治療歴のない患者に対してパート1と同様の投与スケジュールでレンビマ+キイトルーダ併用療法を投与し、主要評価項目として安全性、副次評価項目として完全奏効(CR)または部分奏効(PR)を達成した患者割合として定義された客観的奏効率(ORR)などを検証した多施設共同非盲検下の第Ib相試験である。

本試験に登録された患者背景は下記の通りである。BCLCステージはBが6人、Cが12人。Child-Pughスコアは5が14人、6が4人。ソラフェニブ(商品名ネクサバール)の前治療歴ありが22%(N=4人)。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である用量制限毒性(DLT)はパート1に登録された患者では確認されなかった。なお、最も一般的な治療関連有害事象(TRAE)は94%(N=17人)の患者で確認され、その主な治療関連有害事象(TRAE)は食欲減退56%、高血圧56%であった。

また、副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は部分奏効(PR)は全患者群で46%(N=6人)、パート1で67%(N=4人)、パート2で29%(N=2人)、病勢安定は全患者群で46%(N=6人)、パート1で33%(N=2人)、パート2で57%(N=4人)、病勢進行(PD)は全患者群で0%、パート1で0%、パート2で0%であった。

以上の第Ib相試験の結果より池田公史氏らは下記のように結論を述べている。”切除不能肝細胞がん患者に対するレンビマ+キイトルーダ併用療法は忍容性があり、抗腫瘍効果も良好でした。”

A phase 1b trial of lenvatinib (LEN) plus pembrolizumab (PEM) in patients (pts) with unresectable hepatocellular carcinoma (uHCC).(ASCO 2018, Abstract No.4076)

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億万長者のエリソン氏、新時代のがん研究を率先 https://oncolo.jp/news/180608ay01 https://oncolo.jp/news/180608ay01 億万長者のエリソン氏、新時代のがん研究を率先 2018-06-08UTC10:01:16+0000

目次

2億ドルのがん研究支援

すい臓がんで亡くなったアップルの設立者スティーブ・ジョブズ氏と親友だったラリー・エリソン氏。オラクル設立者のエリソン氏の養母もがんで亡くなった。また、ジョブズ氏に先立つ10年前、エリソン氏の甥であるイリノイ州判事が前立腺がんに罹患したため、USC こと南カリフォルニア大学の腫瘍学の医師と親しい関係にあった。

その医師はがん治療で定評のあるデイビット・アグス教授だ。 がんで苦しむ身近な人たちへの思いから、エリソン氏はオラクル社の新製品説明など数々の講演で、しばしばがん研究の統計的データに関し言及することが多かった。

米ビジネス誌フォーブスによれば、世界で4番目に裕福な517億ドルの純資産があるとされるオラクル設立者のエリソン氏。彼は、数ある自宅のうちのマリブの家で日本食の朝食をアガス教授と食べていた時、がんの新しい治療法について話し合っていた。がんの治療には従来の研究だけでなく 物理、数学、工学、食事、生物など総合的なアプローチが必要だとアグス教授は語った。

エリソン氏は「どれくらいの費用がかかる?」と尋ね、同教授はしばらく考え「約2億ドル」と応えた。報道によればエリソン氏はその場で同意したという。彼にとって「お金はそれほど意味があるわけではなくがん研究の進歩を見たい」と述べたという。

ローレンス・J.エリソン研究所の設立

総合的にがん研究をしたいというアガス教授に2億ドルを寄付し、USC付属のローレンス・J.エリソン研究所(Lawrence J. Ellison Institute for Transformative Medicine)が設立された。その背景には親友のジョブズ氏のがん治療で、南カリフォルニアから北のベイエリアでのがん治療のためアグス教授をエリソン氏が自分のジェット機を運行させるなど尽力をつくしたにも関わらず、亡くなってしまったという悔恨の思いもあったに違いない。

現在、ローレンス・J.エリソン研究所ではがんの予防、検出、治療の研究で、栄養学者、物理学者、生物学者、数学者、工学士が日夜研究に励んでいるビバリー・ヒルズにある同研究所の正式名称はLawrence J. Ellison Institute for Transformative Medicine of USC。住所は9033 Wilshire Blvd, Suite 300 Beverly Hills, CA 90211でその電話番号は310-272-7640、ウェブサイトはhttps://ellison.usc.edu/だ。

がん治療への貢献はエリソン氏に限ったことだけではない。カリフォルニアのサンフランシスコでは最近がんが死因の第一要因となったため、がん撲滅の総合的かつ AI(人工知能を使った)新規の研究や寄付活動が更に進んでいる。

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治療歴のある転移性尿路上皮がん患者に対する抗体薬物複合体(ADC)Enfortumab vedotin、全奏効率(ORR)41%を示す https://oncolo.jp/news/180608y03 https://oncolo.jp/news/180608y03 治療歴のある転移性尿路上皮がん患者に対する抗体薬物複合体(ADC)Enfortumab vedotin、全奏効率(ORR)41%を示す 2018-06-08UTC09:26:14+0000 この記事の3つのポイント
・本試験は1回以上の化学療法の治療歴があるまたはシスプラチン不適応の転移性尿路上皮がん患者に対して抗体薬物複合体(ADC)であるEnfortumab vedotin単剤療法安全性有効性を検証した第I相試験である
・本試験の主要評価項目である忍容性は、Enfortumab vedotin投与により発症した主な治療関連有害事象(TRAE)は疲労、貧血、低ナトリウム血症、尿路感染症、高血糖症であった
・本試験の副次評価項目である全奏効率ORR)は41%を示し、また免疫チェックポイント阻害薬治療歴がある患者に対しても40%の奏効が確認された

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、1回以上の化学療法の治療歴があるまたはシスプラチン不適応の転移性尿路上皮がん患者に対する抗体薬物複合体(ADC)であるEnfortumab vedotin単剤療法の有効性を検証した第I相のEV-101試験(NCT02091999)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Jonathan E. Rosenberg氏らにより公表された。

本試験は、1回以上の化学療法の治療歴があるまたはシスプラチン不適応の転移性尿路上皮がん患者(N=112人)に対して28日を1サイクルとして1日目、8日目、15日目にEnfortumab vedotin単剤療法を投与し、主要評価項目として忍容性、副次評価項目として全奏効率(ORR)などを検証した第I相試験である。

本試験の結果、主要評価項目である忍容性は下記の通りである。Enfortumab vedotinにより発症した治療関連有害事象(TRAE)は全グレードでは疲労(54%)であった。また、グレード3の治療関連有害事象(TRAE)は貧血(8%)、低ナトリウム血症(7%)、尿路感染症(7%)、高血糖症(6%)であった。なお、呼吸不全、尿路閉塞、糖尿病性ケトアシドーシス、多臓器不全などの治療関連有害事象(TRAE)により4人の患者が死亡している。

副次評価項目である全奏効率(ORR)は41%を示し、その奏効率(RR)の内訳は完全奏効(CR)が4人、部分奏効(PR)は41人であった。なお、抗PD-1抗体薬などの免疫チェックポイント阻害薬治療歴の有無により奏効率(RR)の解析がされており、免疫チェックポイント阻害薬治療歴がある患者(N=89人)では40%、免疫チェックポイント阻害薬治療歴がない患者(N=23人)では44%を示した。

その他評価項目として全生存期間OS)の暫定中央値13.6か月、奏効持続期間(DOR)中央値5.75か月、無増悪生存期間PFS)中央値5.4か月であった。

以上の第I試験の結果よりJonathan E. Rosenberg氏らは以下のように結論を述べている。”治療歴のある転移性尿路上皮がん患者に対して抗体薬物複合体(ADC)であるEnfortumab vedotin単剤療法は有望な奏効を示しました。また、抗PD-1抗体薬などの免疫チェックポイント阻害薬に対して不耐を示した患者にも奏効を示し、このような患者に対してEnfortumab vedotinは新たな治療選択肢になる可能性が示唆されました。

Updated results from the enfortumab vedotin phase 1 (EV-101) study in patients with metastatic urothelial cancer (mUC).(ASCO 2018, Abstract No.4504)

※enfortumab vedotinについて
enfortumab vedotinは、シアトルジェネティクス社独自の最先端のリンカーテクノロジーを用いて、抗ネクチン-4モノクローナル抗体に微小管阻害作用を持つMMAEを結合させた抗体‐薬物複合体(ADC)です。
enfortumab vedotinは、細胞接着分子であるネクチン-4 を標的とする初の、そして唯一の薬剤であり、アステラス製薬がさまざまな固形がん発現するネクチン-4をADCの標的として同定しました。
ネクチン-4は尿路上皮がん、特に膀胱がんで高く発現します。
臨床試験において、enfortumab vedotinはがん細胞上でネクチン-4に結合し、標的細胞内に取り込まれると細胞殺傷物質を放出することが認められています。
(アステラス製薬プレスリリースより)

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切除後膵管腺がん患者に対する術後療法としてmFOLFIRINOX併用療法、ゲムシタビン単剤療法よりも無病生存期間(DFS)を改善する https://oncolo.jp/news/180608y02 https://oncolo.jp/news/180608y02 切除後膵管腺がん患者に対する術後療法としてmFOLFIRINOX併用療法、ゲムシタビン単剤療法よりも無病生存期間(DFS)を改善する 2018-06-08UTC08:12:33+0000 この記事の3つのポイント
・PRODIGE 24/CCTG PA.6試験とは18歳以上の切除後3~12週後の非転移性膵管腺がん患者に対して術後療法としてゲムシタビン単剤療法とmFOLFIRINOX併用療法有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無病生存期間DFS)中央値はゲムシタビン群12.8ヶ月に対してmFOLFIRINOX群21.6ヶ月(ハザード比:0.49,95%信頼区間:0.47-0.74)であった
・本試験の副次評価項目である全生存期間OS)中央値はゲムシタビン群34.8ヶ月に対してmFOLFIRINOX群54.4ヶ月(ハザード比:0.66,95%信頼区間:0.49-0.89)であった

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、術後3~12週後の非転移性膵管腺がん患者に対する術後療法としてのゲムシタビン単剤療法、mFOLFIRINOX併用療法の有効性を検証した第III相のPRODIGE 24/CCTG PA.6試験(NCT01526135)の結果がInstitut de Cancérologie de Lorraine・Thierry Conroy氏らにより公表された。

PRODIGE 24/CCTG PA.6試験とは、18歳以上のR0またはR1切除後3~12週後の非転移性膵管腺がん患者(N=493人)に対して術後療法として28日を1サイクルとして1日目、8日目、15日目にゲムシタビン1000mg/m²単剤療法を6サイクル投与する群、または14日を1サイクルとしてmFOLFIRINOX併用療法(オキサリプラチン85mg/m²+ロイコボリン400mg/m²+イリノテカン150mg/m²+5-FU2.4g/m²)を12サイクル投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無病生存期間(DFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)、無転移生存期間(MFS)、治療関連有害事象(TRAE)発症率などを比較検証した多施設共同非盲検下の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値30.5ヶ月(95%信頼区間:17.5-26.7ヶ月)における結果は下記の通りである。主要評価項目である無病生存期間(DFS)中央値はゲムシタビン群12.8ヶ月(95%信頼区間:11.7-15.2ヶ月)に対してmFOLFIRINOX群21.6ヶ月(95%信頼区間:17.5-26.7ヶ月)、mFOLFIRINOX群で無病生存(DFS)のリスクを41%(ハザード比:0.49,95%信頼区間:0.47-0.74)減少した。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はゲムシタビン群34.8ヶ月(95%信頼区間:28.6-43.8ヶ月)に対してmFOLFIRINOX群54.4ヶ月(95%信頼区間:41.5ヶ月-未到達)、死亡(OS)のリスクを34%(ハザード比:0.66,95%信頼区間:0.49-0.89)減少した。

また、無転移生存期間(MFS)中央値はゲムシタビン群17.7ヶ月(95%信頼区間:14.2-21.7ヶ月)に対してmFOLFIRINOX群30.4ヶ月(95%信頼区間:21.6ヶ月-未到達)、転移または死亡(MFS)のリスクを41%(ハザード比:0.59,95%信頼区間:0.46-0.76)減少した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。ゲムシタビン群では頭痛、発熱、インフルエンザ様症状、浮腫、白血球減少症、mFOLFIRINOX群では下痢、吐き気、嘔吐、倦怠感などが確認された。なお、両群間で発熱好中球減少症の発症率に大きな差はなかった。

以上のPRODIGE 24/CCTG PA.6試験の結果よりThierry Conroy氏らは以下のように結論を述べている。”本試験は、膵管腺がん患者に対する術後療法の標準治療であるゲムシタビンに対する無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)、無転移生存期間(MFS)の優越性を証明した初の大規模試験の結果です。本試験の結果は、膵管腺がん患者の予後を向上させることになるでしょう。”

2018 ASCO: Adjuvant mFOLFIRINOX vs Gemcitabine in Resected Pancreatic Cancer(The ASCO Post, 2018/6/4, Abstract No.LBA4001)

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レブラミド治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対するポマリスト+ベルケイド+デキサメタゾン(PVd療法)、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する https://oncolo.jp/news/180608y01 https://oncolo.jp/news/180608y01 レブラミド治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対するポマリスト+ベルケイド+デキサメタゾン(PVd療法)、無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善する 2018-06-08UTC06:30:27+0000 この記事の3つのポイント
・OPTIMISMM試験とは、レブラミド2サイクル以上の治療歴を含む少なくとも1レジメン以上の治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対するポマリスト+ベルケイド+デキサメタゾン(PVd療法)、ベルケイド+デキサメタゾン(Vd療法)の有効性を比較検証した第III相試験である
・本試験の主要評価項目である無増悪生存期間PFS)中央値はPVd療法群11.20ヶ月に対してVd療法群7.10ヶ月、PVd療法群で病勢進行または死亡のリスクを39%統計学的有意に減少した
・本試験のサブグループ解析では、レブラミド難治性を示した患者群、示さなかった患者群、プロテアソーム阻害薬の治療歴のある患者群、遺伝子異常を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)の結果も解析しており、全患者群同様にPVd療法群で無増悪生存期間(PFS)を改善した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、レナリドミド(商品名レブラミド;以下レブラミド)治療歴を有する再発または難治性多発性骨髄腫患者に対するポマリドミド(商品名ポマリスト;以下ポマリスト)+ボルテゾミブ(商品名ベルケイド;以下ベルケイド)+デキサメタゾン併用療法(PVd療法)、ベルケイド+デキサメタゾン併用療法(Vd療法)の有効性を比較検証した第III相のOPTIMISMM試験(NCT01734928)の結果がDana-Farber Cancer Institute Jerome Lipper Multiple Myeloma Center・Paul G. Richardson氏らにより公表された。

OPTIMISMM試験とは、レブラミド2サイクル以上の治療歴を含む少なくとも1レジメン以上の治療歴のある再発または難治性多発性骨髄腫患者に対して21日間を1サイクルとして1日~14日目にポマリスト4mg+1~8サイクルまでは1日目、4日目、8日目、11日目に、9サイクル以降は1日目、8日目にベルケイド1.3mg/m2+連日デキサメタゾン20mgを投与する群(N=281人,PVd療法)、または1~8サイクルまでは1日目、4日目、8日目、11日目に、9サイクル以降は1日目、8日目にベルケイド1.3mg/m2+連日デキサメタゾン20mgを投与する群(N=278人,Vd療法)に1:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)、全奏効率ORR)、奏効持続期間(DOR)などを比較検証した国際多施設共同非盲検下の第III相試験である。

本試験のフォローアップ期間中央値16ヶ月時点における結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はPVd療法群11.20ヶ月に対してVd療法群7.10ヶ月、PVd療法群で病勢進行または死亡のリスクを39%統計学的有意に減少(ハザード比0.61,95%信頼区間:0.49-0.77,p<0.0001)を示した。

なお、レブラミド難治性を示した患者群、示さなかった患者群、プロテアソーム阻害薬の治療歴のある患者群、遺伝子異常を有する患者群における無増悪生存期間(PFS)のサブグループ解析も実施しており、全患者群同様にPVd療法群で無増悪生存期間(PFS)を改善した。

また、前治療歴が1レジメンだった患者群における無増悪生存期間(PFS)中央値はPVd療法群が20.73カ月に対してVd療法群が11.63カ月で、PVd療法群で病勢進行または死亡のリスクを46%統計学的有意に減少(ハザード比0.54,95%信頼区間:0.36-0.82,p=0.0027)を示した。

副次評価項目である全奏効率(ORR)はPVd療法群82.2%に対してVd療法群50.0%(p<0.0001)、完全奏効率(CR)はPVd療法群15.7%に対してVd療法群4.0%、奏効持続期間(DOR)はPVd療法群13.7ヶ月に対してVd療法群10.9ヶ月を示した。なお、全生存期間(OS)においてはイベント数未達のためデータは未成熟であった。

一方の安全性としては、最も多くの患者で確認されたグレード3または4の治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。好中球減少症はPVd療法群41.2%に対してVd療法群8.5%、感染症は30.9%に対して17.8%、血小板減少症は27.3%に対して29.3%であった。なお、二次がん発症率はPVd療法群3.2%に対してVd療法群1.5%であった。

以上のOPTIMISMM試験の結果よりPaul G. Richardson氏らは以下のように結論を述べている。”レブラミドに難治性を示した多発性骨髄腫患者に対してもPVd療法は無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に延長しました。特に、前治療が1レジメンの患者群において無増悪生存期間(PFS)を改善しました。”

Results of Phase III OPTIMISMM Study Presented at ASCO 2018 Showed the PVd Triplet Improved PFS in Early Lines of Relapsed or Refractory Multiple Myeloma(BUSINESS WIRE, June 01, 2018)

Pomalidomide (POM), bortezomib, and low‐dose dexamethasone (PVd) vs bortezomib and low-dose dexamethasone (Vd) in lenalidomide (LEN)-exposed patients (pts) with relapsed or refractory multiple myeloma (RRMM): Phase 3 OPTIMISMM trial.(ASCO 2018, Abstract No.8001)

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KEYNOTE-042がKEYNOTE-024の結果を追認 https://oncolo.jp/pick-up/news2081 https://oncolo.jp/pick-up/news2081 KEYNOTE-042がKEYNOTE-024の結果を追認 2018-06-07UTC23:00:51+0000 2018 ASCO plenary sessionで取り扱われ、あちこちで取り沙汰されているKETNOTE-042試験。
多分、見る人が見れば、試験結果が出た後のマーケティング戦略まで見通した、製薬会社主導の臨床試験デザインだったんだなあ、とあちこちに感じるだろう。

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https://goo.gl/k9SomY

ニュース選定者:可知 健太
大分での肺がん診療
http://oitahaiganpractice.junglekouen.com/

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乳がん術後のリンパ浮腫 漫画家、セルフケアシート作成 https://oncolo.jp/pick-up/news2080 https://oncolo.jp/pick-up/news2080 乳がん術後のリンパ浮腫 漫画家、セルフケアシート作成 2018-06-07UTC14:00:06+0000 乳がんなどの手術の後遺症で、わきから手にかけてむくむ「リンパ浮腫」。命にかかわる症状ではないと軽く扱われがちだが、進行にともない腕を動かすことが困難になる。適切な対処法を知ってもらうために、茨城県石岡市の漫画家・さかいひろこさんがイラストを添えたセルフケアシートを完成させた。

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https://goo.gl/7LDEss

ニュース選定者:中島 香織
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top

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クローズアップ現代+ “最先端”がん治療トラブル よくここまで言ってくれました 騙しの医療の撲滅へ https://oncolo.jp/pick-up/news2079 https://oncolo.jp/pick-up/news2079 クローズアップ現代+ “最先端”がん治療トラブル よくここまで言ってくれました 騙しの医療の撲滅へ 2018-06-07UTC12:00:18+0000 6月5日のNHKの番組です。「クローズアップ現代+ “最先端”がん治療トラブル」。いや本当攻めてくれました。
遺伝子治療被害者の舌がん事例が最初に流れました。国が承認してるなどのクリニックの騙しの言葉、医師との診察に置けるいい加減な会話含めて、本当クリニックとのやりとりの表示が攻めてるなと感激しました。

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https://goo.gl/7LDEss

ニュース選定者:中島 香織
BLOGOS
http://lite.blogos.com/

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早期の7割、抗がん剤不要 乳がん検査で、米研究 https://oncolo.jp/pick-up/news2078 https://oncolo.jp/pick-up/news2078 早期の7割、抗がん剤不要 乳がん検査で、米研究 2018-06-07UTC10:00:20+0000 早期の乳がん患者で、遺伝子検査により手術後の再発の恐れが低~中程度と判定された人には、抗がん剤による化学療法は不要で、ホルモン療法だけで十分だとする臨床研究結果を、米国などの研究チームが4日までに米医学誌に発表した。このような判定を受けるのは早期患者の7割を占める。

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https://goo.gl/wRxGCM

ニュース選定者:中島 香織
メディ・ウォッチ
http://www.medwatch.jp/

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ホルモン受容体陽性転移性乳がん 高度個別化免疫療法とPD-1抗体の組み合わせで2年近く完治状態を維持している1症例 https://oncolo.jp/news/180607k01 https://oncolo.jp/news/180607k01 ホルモン受容体陽性転移性乳がん 高度個別化免疫療法とPD-1抗体の組み合わせで2年近く完治状態を維持している1症例 2018-06-07UTC10:00:08+0000 この記事の3つのポイント
化学療法が効かないホルモン受容体陽性転移性乳がん患者が、極めて高度な個別化細胞免疫療法免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた治療で2年近く完治状態を維持している1症例がネイチャー・メディシンにて紹介された。
・患者の腫瘍から取り出した腫瘍浸潤リンパ球をIL-2にて活性化。その後、がん細胞を認識するT細胞のみを取り出し体内に戻すという極めて高度な個別化免疫療法。
・結果の解釈、特に日本のがん免疫クリニックで行われている活性化リンパ球療法とは異なることに注意したい。

 

複数の化学療法に抵抗性を示していたエストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性の転移性乳がんの女性患者(当時49歳)に対し、自身の腫瘍組織に由来する腫瘍浸潤リンパ球(tumor infiltrating lymphocyte;TIL,ティル)を移入し、その前後で抗PD-1抗体のペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)を投与したところ、がん病変の完全退縮状態が22カ月を超えて持続しているという。米国立がん研究所(NCI)のSteven A. Feldman氏らの研究グループが実施した臨床試験に参加した1症例に関する報告で、2018年6月4日のNature Medicineオンライン版に掲載された。極めて高度な個別化細胞免疫療法で、この症例に認められた完全退縮には自家TILが寄与し、キイトルーダ単独療法でみられる効果とは異なることが示唆された。

従来の活性化リンパ球療法とは異なる、極めて個別化された免疫療法

同症例から採取したがん組織小片に由来するTILを高濃度のIL-2(インターロイキン2)の共存下で培養し、非同義変異(アミノ酸の置換を伴う変異)に基づくスクリーニングを行った。症例独自の腫瘍特異的な変異抗原(ネオアンチゲン)として、SLC3A2、KIAA0368、CADPS2、およびCTSBが特定された。これらの変異ペプチドに反応する細胞の中から、T細胞受容体(TCR)を指標とする細胞仕分け(ソーティング)、および1細胞ごとの遺伝子解析により、ネオアンチゲンに反応するT細胞クローンの型(クロノタイプ)を同定した。こうしたプロセスを経て、治療用のTIL細胞製品を調製した。

Note:自己の腫瘍組織から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を取り出しサイトカインの一種であるIL-2にて培養してから体内に戻す、いわゆる「活性化リンパ球療法(LAK療法)」は1980年代に、本研究者の一人であるSteven Rosenberg氏にて開発された養子免疫療法(細胞免疫療法ともよぶ)の一種である。しかしながら、IL-2による活性化のみでは、がん抗原非特異的(腫瘍細胞のみを敵と認識していない)という欠点があった。

今回の研究が通常の活性化リンパ球療法と異なるのは、すでに腫瘍細胞に浸潤しているもリンパ球を取り出してIL-2にて刺激し、更には、その中でネオアンチゲンといわれる腫瘍抗原に対して反応するT細胞のみを取り出した点となる。それゆえ、非特異性を完全に排除したわけではないが、極めて特異性が高い活性化リンパ球療法といえる。

なお、同じ養子免疫療法でも、CD19のような遺伝子を導入するキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子導入T細胞療法(CAR-T)とは異なる。

キイトルーダを併用しているが、併用による上乗せ効果は不明瞭

TIL移入前の処置(シクロホスファミド(60 mg/kg, ) and fludarabine (25 mg/m2)+フルダラビン併用投与)を行った後、上記TIL製品(820憶個)を1日1回、計3回にわたり静注した。キイトルーダは初回TIL静注の2日前、22日後、43日後、および64日後に2mg/kgを静注した。この細胞製品に含まれる細胞の62.5%はエフェクターメモリー表現型のCD4陽性細胞で、ネオアンチゲンのSLC3A2、KIAA0368に対する反応性が維持されていること、CD3陽性細胞のおよそ21%はPD-1を発現していることなどを確認した。そして、細胞静注の6カ月後の初回評価で、腫瘍量は50%減少し、22カ月後の放射線画像では、標的病変、非標的病変の全てが消失していることを確認した。

腫瘍完全退縮という効果に対するキイトルーダの影響を様々な解析を用いて評価したところ、キイトルーダは効果にほとんど、または全く寄与していない可能性が示唆された。治療前に右乳房の病変を急速に増大させていた、TILの資源として採取した腫瘍は、PD-L1陽性の間質を伴うCD3陽性PD-1陽性T細胞が豊富に存在していたが、腫瘍細胞にはPD-L1は発現していなかったというのが理由の1つである。複数の治療に抵抗性を示していた治療前の胸壁生検標本では、CD3陽性PD-1陽性の限局した小領域があり、腫瘍や間質にはPD-1リガンドであるPD-L1の発現は認められなかった。

悪性黒色腫や喫煙に誘発される肺がんなど体細胞変異の頻度が高いがんと異なり、乳がんや卵巣がんといった体細胞変異の頻度が低い上皮性のがんは、免疫チェックポイント阻害薬や活性化リンパ球療法の効果を得られる可能性が低いと考えられている。また、キイトルーダについては、トリプルネガティブ乳がんに対する効果については第2相試験(Keynote086、NCT02447003)にて有効な可能性が示唆されており第3相試験が実施されているが、ホルモン受容体(HR)陽性乳がんに対する活性を示す報告もない。

Note:先に述べたように、特異性が高いT細胞を戻す点が従来とは異なる。しかしながら、免疫チェックポイント分子によるT細胞の攻撃抑制が起こりうるため、それを抑制する抗PD-1抗体(今回の場合は、キイトルーダ)を組み合わせている。しかしながら、本患者では、腫瘍細胞にPD-L1が殆ど発現していないなどがわかり、実際には抗PD-1抗体を併用する意味をなさなかった可能性がある。

【参考】トリプルネガティブ乳がんのキイトルーダ単剤療法と腫瘍浸潤リンパ球(TIL)との関係を示唆する発表。

転移性トリプルネガティブ乳がん患者に対するキイトルーダ単剤の効果予測因子としての腫瘍浸潤リンパ球(TIL)~欧州臨床腫瘍学会(ESMO2017)より ~(オンコロニュース2017/9/13)

技術発展による新たな可能性

採取した患者自身のTILを体外で拡大培養して活性化し、体内に戻す養子免疫療法は以前から行われ、一定の効果が報告されていたが、従来の治療と今回の細胞免疫療法が異なる点は、近年飛躍的に進歩した1細胞ごとのシーケンス技術が大きく貢献したことで、ネオアンチゲンを特定して変異蛋白質に特異的なT細胞受容体(TCR)配列を速やかに同定することができるようになった。独自に変異したネオアンチゲン蛋白質に特異的に反応するTIL細胞製品の調製に成功し、自己の末梢血リンパ球に混入することで免疫の認識環境が整った結果の効果と考えられた。

本研究者の一人であり、養子免疫療法の開発したSteven Rosenberg氏は、「数種類の既存の治療を実施したものの進行した1人の転移性乳がん患者から、がん特異的T細胞を単離して再活性化した。すると、この再活性化T細胞によって患者の転移病変が全て排除され、患者はそれ以来現在まで、2年にわたってがんは再発していない。著者たちは標的となったがん細胞の特性を分子レベルで詳しく調べ、これによって今回の手法が他の乳がん患者で有用かどうかを高い精度で予測できるようになった。ただし、この結果については、もっと人数を増やした比較臨床試験での確認が必要であろう。」と述べている。(NatureAsiaより抜粋

期待される治療法である一方、研究道半ばであることに注意

この研究結果は、非特異的な養子免疫療法や免疫チェックポイント阻害薬が殆ど効果がないといわれているホルモン陽性乳がんが劇的に縮小し、2年間寛解状態を継続していることは非常に意義深いことであるが、以下の点が注意すべき点である。

1.本報告は、332名の消化管がん、尿路上皮がん、乳がん、婦人科がん患者を対象とした高度個別化養子免疫療法のみ、またはそれにキイトルーダを様々な用法で組み合わせた場合の有効性安全性を確認する第2相試験(NCT01174121)の1患者に過ぎない。有効性については、更なる検証が必要である。

2.本報告では、安全性について報告がなされていない。現在は、養子免疫療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用については、世界中で安全性が検証段階であり、臨床試験下以外でむやみに試して良い状況ではない。本臨床試験も、アメリカ国立がん研究所で行われており、極めて安全面、倫理面に配慮した研究と言える。

3.本治療は従来の「活性化リンパ球療法」とは異なる。我が国の免疫療法クリニックにて扱っている「活性化リンパ球療法」について、いくつかのクリニックのホームページを調べていたところ、このような高度な技術を利用した「活性化リンパ球療法」は存在しなかった。また、本症例において、免疫チェクポイント阻害薬の併用は意味をなさない可能性も考察されている。「従来の活性化リンパ球療法」と「免疫チェックポイント阻害薬」の組み合わせが、このような効果をもたらしているわけではない。

最後に、本結果結果について、日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生はこう意見を示す。

完全緩解が得られたことは患者さんにとっては良かったことと思われる。ただ、この治療の有効性に関しては、あくまで、1例の症例報告に過ぎず、この結果のみで有効性が証明されたわけではない。この治療の副作用も重篤なものがあった(骨髄抑制や発熱性好中球減少症など)ことが報告されている。今後、本当に患者さんに推奨できる治療になるかどうか、有効性の再現性や妥当性があるかどうかを、第二相試験、第三相試験(ほかの治療と比較検討した最終的な臨床試験、第三相試験で有効性が証明されると承認に至ることになる)で証明してもらいたい。それまでは、臨床試験としてのみ行われるべき治療であろう。

前処置であるシクロホスファミドは60mg/kg2日投与は、骨髄移植前処置と匹敵する大量化学療法である。本結果はこのシクロホスファミド大量投与による効果の可能性もあり得る。シクロホスファミド大量投与により、グレード4の骨髄抑制、グレード3の発熱性好中球減少症などの強い副作用が出現した。また、TIL移入時に、IL-2を大用量投与している(720,000 IU/kg IV 8時間ごと:高用量であるため、副作用は発熱、疲労などがひどい。日本では腎がんにしか保険適応になっていない。しかも低用量1回70万単位である)。この治験で、行われた免疫細胞療法は、日本で行われている免疫細胞療法(シクロフォスファミド前処置やIL-2投与は行われていない)とは全く違った副作用のかなり強い治療であると理解すべきである。

Immune recognition of somatic mutations leading to complete durable regression in metastatic breast cancer(Nature Medicinevolume 24, pages724–730 (2018))

文:川又 総江、可知 健太(文責)

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野生型 https://oncolo.jp/dictionary/wild_type https://oncolo.jp/dictionary/wild_type 野生型 2018-06-07UTC08:44:50+0000 野生型とは野生型遺伝子という用語でよく使われ、動植物の集団で最も多くに見られる標準型のことをいいます。
野生型は正常な状態であり、本来の機能を有しているものとされています。一方、野生型と対立するものとしては、野生型の変異であると考えられるため変異型と呼ばれます。
 
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フローサイトメトリー https://oncolo.jp/dictionary/flow_cytometry https://oncolo.jp/dictionary/flow_cytometry フローサイトメトリー 2018-06-07UTC08:43:17+0000 フローサイトメトリーとは、細胞の性質を調べるために行われる検査のことです。
フローサイトメトリーでは、細胞1個が流れるぐらいの非常に細い水流を作り、そこに細胞を流します。流れてきた細胞にレーザーを当てることでその細胞の性質を調べます。レーザー光の反射などで、細胞の大きさや内部構造の複雑さなどが分かり、血液細胞であれば、単球、リンパ球、顆粒球などの区別がつきます。
さらに、細胞表面マーカー(CD20など)の抗体に蛍光物質を付けたものと、細胞を反応させてから細胞を流すと、抗体が結合した細胞はレーザーにより蛍光を発するので、細胞表面マーカーを発現している細胞を見分けることができます。造血器腫瘍では、フローサイトメトリーにより様々な細胞表面マーカーを見分け、疾患の確定診断に使用しています。

 
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ピラルビシン塩酸塩 https://oncolo.jp/dictionary/pirarubicin_hydrochloride https://oncolo.jp/dictionary/pirarubicin_hydrochloride ピラルビシン塩酸塩 2018-06-07UTC08:40:56+0000 ピラルビシン塩酸塩は抗悪性腫瘍薬のひとつで、アントラサイクリン系抗生物質製剤に分類される殺細胞性抗悪性腫瘍薬です。日本ではピラルビシン、テラルビシンという商品名で市販されています。
作用機序としては、がん細胞のDNAと結合しDNAおよびRNAの合成を阻害し、がん細胞の分裂を阻害する。
また、トポイソメラーゼⅡという酵素を阻害することにより、DNAの転写や複製を妨げることにより殺細胞効果を発揮すると考えられています。適応は急性白血病、悪性リンパ腫、乳がん、卵巣がん、胃がん、肝がん、尿路上皮がんなどがあります。他のアントラサイクリン系薬剤と同様に、注意すべき副作用に心毒性があり、総投与量に注意が必要です。

 
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病原微生物 https://oncolo.jp/dictionary/pathogenic_organism https://oncolo.jp/dictionary/pathogenic_organism 病原微生物 2018-06-07UTC08:37:40+0000 病原微生物とは、感染症を引き起こす原因微生物のことです。
その大きさによって、「ウイルス」、「細菌」、「真菌」、「原虫」の四つに分けることができます。
一部のがんについては、ウイルスや細菌による感染が、その発生の重要な原因であることが判明しています。
現在、がんとの因果関係が疑われているものまで含めると、ヒトパピローマウイルス(子宮頸部がん)、EBウイルス(バーキットリンパ腫 )、ヒトTリンパ球好性ウイルス(成人T細胞白血病)、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス(肝細胞がん)、カポシ肉腫関連ヘルペスウイルス(カポジ肉腫)、ヘリコバクター・ピロリ(胃がんおよび胃MALTリンパ腫(疑い))があります。

 
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肺胞 https://oncolo.jp/dictionary/alveolus https://oncolo.jp/dictionary/alveolus 肺胞 2018-06-07UTC08:35:43+0000 肺胞とは、直径0.3mmほどの小さな袋で、周りを毛細血管が網目のように取り囲んでいます。
口や鼻から吸い込んだ空気は気管を通って肺に入ります。気管は左右の気管支に分かれ、気管支の先端には肺胞と言う薄い膜でできた小さな袋が多数ついています。
また、全身をめぐった血液は、肺胞の袋に二酸化炭素をはき出して、、肺胞の中の酸素が血液のなかに取りこまれます。肺胞は左右合せて約7~8億、全表面積は 100m2に達するといわれています。

 
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ハイリスク症例 https://oncolo.jp/dictionary/high-risk_case https://oncolo.jp/dictionary/high-risk_case ハイリスク症例 2018-06-07UTC08:33:54+0000 ハイリスク症例は、合併症など様々な問題を抱えるがん患者さんで、患者も医療者もギリギリの判断が求められます。
例えば「肝障害や腎障害のある患者さん」「肺線維症があったり、腹水が貯留していたり、感染症を併発している場合」「心疾患や糖尿病で治療中の患者さんの抗がん剤投与」「 薬剤過敏の既往がある場合の薬物相互作用のある薬剤の投与」「高齢者や高度肥満患者への抗がん剤投与量」「妊娠中や透析中の抗がん剤投与の仕方」そのほか「心不全を患う患者、または外科手術後に心臓デバイスもしくは心臓ポンプを装着した患者」「外科手術を受ける直前の患者、および心臓の事象に対して高度な危険性にある患者」など数限りなく存在する患者さんにおけるリスクが髙い状態をいいます。

 
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年齢中央値 https://oncolo.jp/dictionary/median_age https://oncolo.jp/dictionary/median_age 年齢中央値 2018-06-07UTC08:31:25+0000 年齢中央値とは年齢を高い(低い)順に並べたとき、順番として真ん中に位置する人の年齢の値です。
中央値と類似したものとして平均値がありますが、ある状況において、ごく一部の人に極端な高値(定値)があった場合、平均値はその値に影響されることがあります。従って、用途によっては中央値の方が、平均値より現実的な実態を表すことがあります。

 
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ドキソルビシン塩酸塩 https://oncolo.jp/dictionary/doxorubicin_hydrochloride https://oncolo.jp/dictionary/doxorubicin_hydrochloride ドキソルビシン塩酸塩 2018-06-07UTC08:27:06+0000 ドキソルビシン塩酸塩とは、アントラサイクリン系の抗腫瘍性抗生物質です。アドリアマイシンと呼ぶこともあります。

ドキソルビシンはストレプトマイセス・ピウセチウスという細菌の培養液から発見されました。
DNAの塩基対間に挿入し、DNAの複製、RNAの合成を阻害することにより、抗腫瘍効果を示します。
悪性リンパ腫の治療で行われるCHOP療法で使われるお薬です。

ドキソルビシンをリポソームという80-100nmのカプセルに詰め込んだドキシルという薬もあり、卵巣がんの治療などに使用されます。ドキソルビシンでは蓄積性の心毒性が現れることが分かっており、生涯の総投与量は500 mg/m2までとされています。

 
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再生医療薬品 https://oncolo.jp/dictionary/regenerative_medicine_chemicals https://oncolo.jp/dictionary/regenerative_medicine_chemicals 再生医療薬品 2018-06-07UTC08:25:06+0000 再生医療とは、従来の治療違法である薬物治療や臓器移植とは異なり、人間の身体に備わっている組織の再生能力を引き出し、細胞を使って失われた組織や臓器の機能を回復させることに主眼をおいた医療ことで、その治療に用いる再生医療等製品には以下の定義があります。
人の細胞に培養等の加工を施したものであって、①身体の構造・機能の再建・修復・形成② 疾病の治療・予防を目的として使用するもの、そして、 遺伝子治療を目的として、人の細胞に導入して使用するもの。
製品化されている領域としては皮膚、筋骨格領域が全体の7割を占めています。また、開発が進んでいる領域としては心疾患領域、中枢神経領域、がん免疫細胞療法領域があります。

 
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乳がん患者の遺伝子検査技術を保険収載、遺伝カウンセリングの実施が必要―厚労省 https://oncolo.jp/pick-up/news2077 https://oncolo.jp/pick-up/news2077 乳がん患者の遺伝子検査技術を保険収載、遺伝カウンセリングの実施が必要―厚労省 2018-06-07UTC08:00:52+0000 BRACA1・BRACA2遺伝子に変異のある乳がん患者について、抗がん剤の効果を確認するための技術を保険収載する。その際、患者や家族の心理的・社会的サポートも必要となるため、当該検査は「遺伝カウンセリングを実施できる医療機関」または「遺伝カウンセリングを実施できる医療機関と連携している医療機関」でのみ実施可能である。

続きを読む
http://www.medwatch.jp/?p=20923

ニュース選定者:中島 香織
メディ・ウォッチ
http://www.medwatch.jp/

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がん検診 推奨年齢引き上げ検討 「過剰診断」「不要な治療」の問題受け https://oncolo.jp/pick-up/news2076 https://oncolo.jp/pick-up/news2076 がん検診 推奨年齢引き上げ検討 「過剰診断」「不要な治療」の問題受け 2018-06-07UTC06:00:00+0000 各自治体が行うがん検診の推奨年齢について、厚生労働省が引き上げも含め指針を見直す方針を固めたことが3日、分かった。

続きを読む
https://goo.gl/THWLWy

ニュース選定者:柳澤 昭浩
産経ニュース
http://www.sankei.com/

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再発スコア https://oncolo.jp/dictionary/score https://oncolo.jp/dictionary/score 再発スコア 2018-06-07UTC05:43:31+0000 再発スコアとは、がんの治療後の再発の可能性(再発リスク)を予測するために点数化して評価するものです。
膀胱がんを例に取ると、腫瘍数(0,3,6)、腫瘍サイズ(0,3)、再発までの期間(0,2,4)、深達度(0,1)、上皮内癌(CIS)の随伴(0,1)、異型度(0,1,2)の各項目のスコアを合計し、0(低リスク)、1-9(中間リスク)、10-17(高リスク)と判定します。

 
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細胞分化 https://oncolo.jp/dictionary/cytodifferentiation https://oncolo.jp/dictionary/cytodifferentiation 細胞分化 2018-06-07UTC05:37:34+0000 細胞分化とは、本来は単一、あるいは同一であったものが、複雑化したり、異質化したりしていくさまを「分化」と言い、そのうえで発生の過程で、1つの受精卵から分裂して分かれた胚細胞が、やがて筋細胞、神経細胞、上皮細胞などのように異なった機能を持つ細胞になる現象を「細胞分化」といいます。

 
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胸膜 https://oncolo.jp/dictionary/pleura https://oncolo.jp/dictionary/pleura 胸膜 2018-06-07UTC05:32:22+0000 胸膜とは、肺の表面を覆っている膜(中皮)のことです。
中皮には、肺を覆う胸膜の他に、心臓を覆う心外膜や、腹腔を囲む腹膜などがあります。
胸膜は二重になっており、内側の肺側の膜を臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)、外側の肋骨側の膜を壁側胸膜(へきそくきょうまく)と呼びます。この二つの膜の間を胸膜腔と呼び、胸水はこの胸膜腔に溜まります。
胸膜に出来る代表的な腫瘍が悪性胸膜中皮腫です。他の臓器のがん(肺がん、乳がん、胃がんなど)が胸膜に転移することもあります。

 
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膠原病 https://oncolo.jp/dictionary/ctd https://oncolo.jp/dictionary/ctd 膠原病 2018-06-07UTC05:29:43+0000 膠原病とはひとつの疾患の名称ではなく皮膚、骨、内臓などを形成する組織や血管に炎症や障害を生じ、さらに全身のいろいろな臓器や組織に炎症が起こる病気の総称です。
原因は不明ですが、自分の免疫システムによって自分自身の臓器を攻撃してしまう、いわゆる自己免疫疾患と考えられています。主な疾患としては関節リュウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群などがあります。
治療法としては膠原病の種類により異なりますが、全般的には副腎皮質ステロイドホルモンが使用されています。また、最近は免疫を抑える薬も使われています。

 
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関節リウマチ https://oncolo.jp/dictionary/rheumarthritis https://oncolo.jp/dictionary/rheumarthritis 関節リウマチ 2018-06-07UTC04:54:13+0000 関節リウマチとは免疫の異常により関節の腫れや痛みを起こし、そののち変形をきたす病気です。主に手足の関節で起こりますが内臓を侵すこともあります。
人口の0.4~0.5%、30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかるといわれています。どの年齢の人にも起こりますが、30歳代から50歳代で発病する人が多く認められます。
また男性より女性に多く認められます(約3倍)。病気の原因は完全にわかっているわけではありませんが、患者さんの免疫系に異常があることはよく知られています。

症状は主に関節に現れます。手指(指の付け根=中手指節関節、指先から二番目=近位指節関節)、足の指、手首の関節の痛みと腫れが数週間から数か月の間に徐々に起こります。触れると熱感があることもあります。肘や膝の関節にも痛みと腫れがみられます。

診断は2010年に米国および欧州リウマチ学会が合同で発表した新しい診断基準が主に使用されています。関節の腫れやリウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体、CRP、赤沈等を測定して確定診断します。治療は、関節リウマチの原因が不明なので、原因をとり除く根治療法は今のところ期待できません。

しかし、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬や生物学的製剤を積極的に使うことによって患者さんのQOLを維持し、寛解を導くことが治療の目標になってきました。症状が進行した場合には、手術によって破壊された関節の働きを再建する方法があります。

 
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MDアンダーソン症状評価票(MDASI) https://oncolo.jp/dictionary/mdasi https://oncolo.jp/dictionary/mdasi MDアンダーソン症状評価票(MDASI) 2018-06-07UTC04:49:29+0000 がん患者は、痛みのみならず、様々な症状を有していることが知られています。これらの症状の緩和に当たっては、簡便で実用的な尺度を用いて繰り返し症状を評価し、モニタリングしていくことが、その緩和のために重要です。
M. D. アンダーソンがんセンター版症状評価票は、そのような使用を念頭に開発された、複数の症状の重症度を評価するための質問票です。
Brief Fatigue Inventory 同様、この尺度の特徴として、1)短くて、記入が簡単であること、2)他の言葉に訳しやすいこと、3)生活への支障を問う質問が含まれていることが挙げられます。

【評価】
この24 時間の」13 の症状の強さと、生活への支障について評価します。

【採点方法】
13 の症状の強さに関する項目の平均点、及び6 つの生活への支障に関する項目の平均点を算出して、それぞれ症状スコア、支障スコアとすることができます。また因子分析の結果、症状項目は2 因子から成立することが示されており、消化器症状スコアとして吐き気、嘔吐、食欲不振の3 項目の平均値を、一般症状項目としてその他10 項目の平均値を算出することが可能です。

 
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エピルビシン塩酸塩 https://oncolo.jp/dictionary/epirubicinhydrochloride https://oncolo.jp/dictionary/epirubicinhydrochloride エピルビシン塩酸塩 2018-06-07UTC04:47:17+0000 エピルビシン塩酸塩は抗悪性腫瘍薬のひとつで、アントラサイクリン系抗生物質製剤に分類される殺細胞性抗悪性腫瘍薬です。
1975年にイタリアのファルミタリア カルロエルバ社によって開発され、日本ではファルモルビシンという商品名で市販されています。

作用機序としては、がん細胞のDNAと結合しDNAおよびRNAの合成を阻害し、がん細胞の分裂を阻害する。また、トポイソメラーゼⅡという酵素を阻害することにより、DNAの転写や複製を妨げることにより殺細胞効果を発揮すると考えられています。
適応は急性白血病、悪性リンパ腫、乳がん、卵巣がん、胃がん、肝がん、尿路上皮がんなどがあります。
他のアントラサイクリン系薬剤と同様に、注意すべき副作用に心毒性があり、総投与量に注意が必要です。

 
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遺伝子変異量(TMB) https://oncolo.jp/dictionary/tmb https://oncolo.jp/dictionary/tmb 遺伝子変異量(TMB) 2018-06-07UTC04:44:40+0000 遺伝子変異量(TMB: Tumor Mutation Burden)とは、がん細胞が持っている遺伝子変異の数です。
がん細胞と正常細胞の遺伝子配列を比較し、がん細胞にいくつ遺伝子変異が入っているかを調べます。単位としては、百万個の塩基(メガベース)の中にいくつの遺伝子変異があるか(/Mb)で表されることが多いです。
がんは種類により、遺伝子変異量の多いもの(メラノーマ、非小細胞肺癌など)から、少ないもの(急性骨髄性白血病)まで、様々です。

また、同じがん腫の患者さんでも、遺伝子変異量が多い方と少ない方が存在します。
変異が入った遺伝子からは、正常とは異なるアミノ酸配列のタンパク質が作られます。
この変異タンパク質は、免疫細胞により非自己と認識されるため、変異タンパク質を持つ細胞は、免疫細胞からの攻撃を受けやすくなります。つまり、遺伝子変異量が多いがん細胞ほど、免疫細胞により攻撃される可能性が高まると考えられます。

実際に、免疫細胞を活性化する、免疫チェックポイント阻害薬(CTLA-4抗体薬、PD-1抗体薬、PD-L1抗体薬など)により、大きな治療効果が得られる腫瘍には、遺伝子変異量の多い、メラノーマや非小細胞肺癌が含まれています。

また、同じがん腫の患者さんでも、遺伝子変異量の多い患者さんの方が免疫チェックポイント阻害薬が効きやすいといった報告もあります。

 
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インフュージョンリアクション https://oncolo.jp/dictionary/infusionreaction https://oncolo.jp/dictionary/infusionreaction インフュージョンリアクション 2018-06-07UTC04:40:04+0000 インフュージョン・リアクションとは、急性輸液反応、注入反応、点滴反応などの意味で分子標的治療薬の点滴時にみられる副作用のことです。いわゆる抗がん剤による過敏症とは異なる特有の症状がみられることから、日本語には訳さず英語読みで表記されます。
主な症状は発熱、寒け、頭痛、発疹、嘔吐、呼吸困難、血圧低下、アナフィラキシーショックなどです。

原因は解明されていませんが、サイトカイン放出に伴い,一過性の炎症やアレルギー反応が引き起こされると推測されています。
インフュージョン・リアクションは高率で煩繁に起こリ、多くは治療開始後24時間以内にあらわれます。
異常が認められた場合、治療は中断され、適切な処置がとられ症状がおさまったら、点滴速度を遅くして再開される場合が多くみられます。
約90%の人は2回目の治療から症状が消失します。
また、薬剤投与の前処置として,抗ヒスタミン薬やステロイドを投与することで,発生頻度の減少が期待できます。

 
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治療歴のある進行性肝細胞がん患者さんに対するカボザンチニブ単剤療法、ネクサバールの治療期間・年齢に関係なく全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を改善する https://oncolo.jp/news/180607y01 https://oncolo.jp/news/180607y01 治療歴のある進行性肝細胞がん患者さんに対するカボザンチニブ単剤療法、ネクサバールの治療期間・年齢に関係なく全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を改善する 2018-06-07UTC04:01:15+0000 この記事の3つのポイント
・CELESTIAL試験とは、ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対してプラセボ単剤療法に対するカボザンチニブ単剤療法の有効性を比較検証した第III相試験である
・CELESTIAL試験のサブグループ解析の結果、ネクサバールによる治療期間3ヶ月未満、3~6ヶ月、6ヶ月以上の3群全てにおいて全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)ともにプラセボ単剤療法よりもカボザンチニブ単剤療法で改善した
・CELESTIAL試験のサブグループ解析の結果、65歳未満、65歳以上の2群全てにおいて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともにプラセボ単剤療法よりもカボザンチニブ単剤療法で改善した

2018年6月1日より5日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2018)にて、ソラフェニブ(商品名ネクサバール;以下ネクサバール)治療歴のある進行性肝細胞がん患者に対してカボザンチニブ単剤療法のプラセボに対する有効性を検証した第III相のCELESTIAL試験(NCT01908426)の2つのサブグループ解析の結果がUniversity of California San Francisco・Robin Kate Kelley氏ら、Humanitas Clinical and Research Center・Lorenza Rimassa氏らにより公表された。

CELESTIAL試験とは、ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者(N=760人)に対してカボザンチニブ単剤療法を投与する群、またはプラセボ単剤療法を投与する群に2:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)などを比較検証した国際多施設共同二重盲検下の第III相試験である。

なお、この度の米国癌治療学会議(ASCO 2018)にて公表されたCELESTIAL試験のサブグループ解析では、前治療であるネクサバールによる治療期間、年齢別の全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)の結果であり、既に報告されてある通り全患者群における全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともにプラセボ単剤療法よりもカボザンチニブ単剤療法で統計学有意に改善している。

本試験の1つ目のサブグループ解析の結果、ネクサバールによる治療期間3ヶ月未満、3~6ヶ月、6ヶ月以上の3群全てにおいて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともにプラセボ単剤療法よりもカボザンチニブ単剤療法で改善しており、その詳細は下記の通りである。

ネクサバールによる治療期間3ヶ月未満群における全生存期間(OS)はカボザンチニブ群(N=89人)8.9ヶ月に対してプラセボ群(N=47人)6.9ヶ月(ハザード比0.72,95%信頼区間:0.47–1.10)、無増悪生存期間(PFS)は3.8ヶ月に対して1.8ヶ月(ハザード比0.35,95%信頼区間:0.23-0.52)。

ネクサバールによる治療期間3~6ヶ月群における全生存期間(OS)はカボザンチニブ群(N=98人)11.5ヶ月に対してプラセボ群(N=43人)6.5ヶ月(ハザード比0.65,95%信頼区間:0.43–1.00)、無増悪生存期間(PFS)は5.4ヶ月に対して1.9ヶ月(ハザード比0.37,95%信頼区間:0.25–0.56)。

ネクサバールによる治療期間6ヶ月以上群における全生存期間(OS)はカボザンチニブ群(N=143人)12.3ヶ月に対してプラセボ群(N=74人)9.2ヶ月(ハザード比0.82,95%信頼区間:0.58–1.16)、無増悪生存期間(PFS)は5.7ヶ月に対して1.9ヶ月(ハザード比0.48,95%信頼区間:0.35–0.67)。

本試験の2つ目のサブグループ解析の結果、65歳未満、65歳以上の2群全てにおいて全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)ともにプラセボ単剤療法よりもカボザンチニブ単剤療法で改善しており、その詳細は下記の通りである。

65歳未満群における全生存期間(OS)はカボザンチニブ群(N=240人)9.6ヶ月に対してプラセボ群(N=124人)7.7ヶ月(ハザード比0.81,95%信頼区間:0.62–1.05)、無増悪生存期間(PFS)は5.0ヶ月に対して1.9ヶ月(ハザード比0.45,95%信頼区間:0.35–0.57)。

65歳以上群における全生存期間(OS)はカボザンチニブ群(N=230人)11.1ヶ月に対してプラセボ群(N=113人)8.3ヶ月(ハザード比0.74,95%信頼区間:0.56–0.97)、無増悪生存期間(PFS)は5.4ヶ月に対して2.0ヶ月(ハザード比0.46,95%信頼区間:0.35–0.59)。

以上のCELESTIAL試験の2つのサブグループ解析の結果より、Exelixis社・最高メディカル責任者(CMO)であるGisela Schwab氏は以下のように述べている。”ネクサバール治療歴のある進行性肝細胞がん患者さんに対してカボザンチニブは前治療の期間、年齢に関係なく全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)を改善することを示しました。”

Exelixis Announces Results from Sub-Group Analyses of the Phase 3 Pivotal CELESTIAL Trial of Cabozantinib for Advanced Hepatocellular Carcinoma Presented at ASCO 2018(BUSINESS WIRE June 03, 2018)

Outcomes in patients (pts) who had received sorafenib (S) as the only prior systemic therapy in the phase 3 CELESTIAL trial of cabozantinib (C) versus placebo (P) in advanced hepatocellular carcinoma (HCC).(ASCO 2018, Abstract No.4088)

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「小児がん連携病院」新設へ 100カ所程度 https://oncolo.jp/pick-up/news2075 https://oncolo.jp/pick-up/news2075 「小児がん連携病院」新設へ 100カ所程度 2018-06-07UTC04:00:48+0000 小児がん患者がどこにいても適切な治療を受けられるようにするため、厚生労働省は国内15カ所にある小児がん拠点病院と協力して治療する「小児がん連携病院」を新たに設置する。100カ所程度が指定される見通しという。

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https://goo.gl/azM2Ag

ニュース選定者:柳澤 昭浩
朝日新聞デジタル
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