乳がんの検査と診断


  • [公開日]2018.10.04
  • [最終更新日]2023.01.16

乳がんの検査

乳がんの検査では、まず視診・触診・マンモグラフィ・超音波検査により、しこりなどの異常を確認します。そこでがんが疑われた場合、細胞や組織を採取し、顕微鏡で確認・確定診断を行います。

また、CT検査MRI検査、骨シンチグラフィPET検査などの画像検査を使って、がんの広がりや転移の有無を調べます。

視診・触診

乳がんの検査は、まず始めに乳房の形状や乳頭からの分泌物の有無を目で見て確認します。また同時に、乳房や脇の下を指で触ることで、しこりの有無や大きさ・硬さ、可動性、リンパ節の腫れなどを調べます。

マンモグラフィ

マンモグラフィとは、乳がんのレントゲン検査のことです。がんや石灰化(乳がんで検出されることがある微細なカルシウムの付着)部分が白く写るため、触診や超音波検査では見つかりにくい小さな病変も発見することができます。

一方で、正常な乳腺も白く写るため、乳腺が発達している40歳頃までの乳房では、乳腺とがんの区別がつかず、発見が難しい場合もあります。

検査の際には、乳腺の重なりを少なくするために、乳房を圧迫して薄く延ばして撮影します。

超音波(エコー)検査

超音波検査は、超音波を発する器械を乳房の表面からあて、超音波の反射を画像で確認する検査です。乳腺は白く写る一方、乳がんの多くは黒く写るため、乳腺密度の高い若年の乳がんのようなマンモグラフィでは判別の難しいがんでも発見することができます。

病理検査

細胞診
乳頭から出る分泌物の細胞を使う方法と、しこりのある病変部位に細い針を刺して注射器で吸い出した細胞を使う方法(穿刺吸引細胞診)があります。いずれも、採取した細胞を使って、顕微鏡でがん細胞の有無を調べます。

組織診
局所麻酔下で注射針より少し太い針を使って病変の組織を採取する方法(針生検)と、手術で組織を取る方法(外科的生検)があります。細胞診と比べて多くの組織を採取することができるため、がん細胞の有無だけでなく、がん細胞の性質まで調べることができる検査です。

画像検査

治療を始める前に、がんの大きさや広がり、他臓器への転移の有無を調べる目的で行います。主に磁気使って体の断面を画像化するMRI(磁気共鳴画像)検査が使われます。

また近年は、病変の広がりや腋窩リンパ節転移などの評価に、PET(陽電子放出断層撮影)検査やCT(コンピュータ断層撮影)検査が使われることもあります。更に、乳房専用のPET検査であるポジトロンエミッションマンモグラフィ(PEM)が使われる施設もあります。

乳がんの診断と病期分類

がんの病期は一般的に、T(腫瘍の大きさ)、N(リンパ節への転移の有無)、M(遠隔転移度合い)に基づくTNM分類に従って分類されます。

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