GIST(消化管間質腫瘍)の検査と診断


  • [公開日]2023.07.04
  • [最終更新日]2023.08.04

GISTの検査

内視鏡検査や消化管造影検査(バリウム検査)によってGIST(消化管間質腫瘍)が疑われた場合、CTやMRIなどの画像診断を使って、がんの大きさや転移浸潤の度合いなどを確認します。

また、可能であればがんの組織の一部を採取して(生検)、免疫組織染色によってKITに代表されるGISTに特徴的なタンパク質の発現が認められた場合に、GISTと診断されます。

GISTは特徴的な症状がないままに進行していくことが多く、発見が難しいがんです。日本では海外と比べると検診が普及しているため、少しでも体調に違和感がある場合には、積極的に検診を受けてみることも大切です。

GISTの診断と病期分類

GISTは、転移がない場合には腫瘍の大きさや発生場所、そして細胞増殖がどのくらい活発か*、といった基準を組み合わせて再発リスク・悪性度を評価します。

発生部位によってリスクの高さが異なり、胃原発GISTと比較して胃以外に発生するGISTの転移・再発リスクは高いと報告されています。

リスク分類にはいくつか種類がありますが、ここでは代表的なModified Fletcher分類を示しています。

*分裂している細胞の数を細胞の核分裂で判断します。拡大顕微鏡で見て、一定面積当たりいくつの細胞で核分裂が見られるかを数えます。

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