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厚労省第二部会 手術不能または再発ホルモン陽性乳がん対象ファーストインクラスCDK4・6阻害薬イブランス了承

[公開日] 2017.08.01[最終更新日] 2017.08.01

7月27日、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、「手術不能または再発乳がん」適応にてパリボシクリブ(商品名イブランス)の適応追加を了承した。早ければ、今月承認されることとなる。 イブランスは、経口サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬としてのファーストインクラスになる。サイクリン依存性キナーゼ4/6は細胞周期調節に関与する酵素でとなり細胞分裂を引き起こす。このサイクリン依存性キナーゼ4/6の阻害薬となり、細胞分裂を抑制する。(下図) 乳がんの中でも、ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんに使用され、閉経の有無にかかわらず使用できるのも特徴である。しかしながら、フェソロデックス(商品名フルベストラント)との併用が必要となる。 閉経後ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がん レトロゾールとパルボシクリブの併用療法の有効性を示唆 ASCO2016(オンコロニュース2016.06.13) 進行乳がん2次治療 パルボシクリブとフルベストラント併用 QOLも改善 ECC2015(オンコロニュース2015.10.06) 乳がん 細胞分裂を制御する薬剤パルボシクリブが有効 がん進行抑制期間2倍に ASCO2015(オンコロニュース2015.06.14) その他、ナブパクリタキセル(商品名アブラキサン)が、胃がんに対して、週3回に1回投与に対し、1週間に1回投与が可能になった。 記事:可知 健太
ニュース 乳がん イブランス

3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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