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HER2陰性胃/食道胃接合部腺がんに対するキイトルーダ+化学療法、日本人サブ解析でも良好な結果を示す International Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.08.15[最終更新日] 2025.08.13

2025年8月1日、医学誌『International Journal of Clinical Oncology』にて、未治療の局所進行切除不能または転移性のHER2陰性胃/食道胃接合部腺がんに対する初回治療としてのキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)+化学療法の有効性・安全性を評価した国際共同第3相KEYNOTE-859試験における日本人サブグループの解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

未治療の局所進行切除不能または転移性のHER2陰性胃/食道胃接合部腺がん患者 (今回の解析では日本からの参加者が対象)

治療法(レジメン)

試験群:キイトルーダ+医師が選択した化学療法(n=48) 対照群:プラセボ+医師が選択した化学療法(n=53)

評価項目

主要評価項目:全生存期間(OS) 副次評価項目:盲検下独立中央判定による全奏効率(ORR)、効果持続期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、および安全性

結果

有効性

追跡期間の中央値28.9ヶ月(範囲:22.0-42.0ヶ月)時点において、主要評価項目であるOSの中央値は、試験群で16.8ヶ月に対してプラセボ群で13.3ヶ月であり、試験群で改善傾向が認められた(ハザード比:0.71、95%信頼区間:0.44-1.13)。

安全性

グレード3または4の治療関連有害事象の発生率は、試験群で41.7%に対してプラセボ群で39.6%であった。またグレード5の有害事象は両群ともに発生しなかった。

結論

KEYNOTE-859試験の日本人サブ解析の結果は、全体集団の結果と一致し、キイトルーダ+化学療法により全生存期間を改善し、良好な安全性プロファイルを示した。 これらの結果は、進行または転移性HER2陰性胃/食道胃接合部腺がん患者に対する初回治療としてのキイトルーダ+化学療法の使用を支持するものである。 なお同治療法は、既に日本において2024年5月に承認されている参照元: First-line pembrolizumab plus chemotherapy for participants in Japan with gastric or gastroesophageal junction adenocarcinoma: subgroup analysis of the phase 3 KEYNOTE-859 study(Int J Clin Oncol . 2025 doi: 10.1007/s10147-025-02847-6.)
ニュース 胃がん キイトルーダペムブロリズマブ胃がん食道胃接合部腺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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