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乳がん 細胞分裂を制御する薬剤パルボシクリブが有効 がん進行抑制期間2倍に ASCO2015

[公開日] 2015.06.14[最終更新日] 2015.06.14

5月29日~6月2日にシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO:あすこ)の年次会議中に報道向けに発表された演題のうちの1つとして、「ホルモン治療後に進行再発してしまった乳がん患者を対象としたパルボシクリブの第3相試験」の結果が英The Royal Marsden and Institute of Cancer Research(王立マーズデンがん研究所)のNicholas C. Turner氏によって発表されました。 パルボシクリブはサイクリン依存性キナーゼ阻害薬という新しいタイプの薬剤となります。がんは無秩序に細胞分裂し続ける病態ですが、細胞分裂を繰り返す際に関与する酵素(タンパク質の1種)がサイクリン依存性キナーゼとなります。この酵素を阻害する薬剤がサイクリン依存性キナーゼ阻害薬です。 この試験は、日本を含む世界144か所の医療機関にて521人のホルモン治療後に進行が認められた乳がん患者(HER2陰性の方)が2:1の割合でフルベストラント(商品名フェソロデックス)と共に「パルボシクリブ;347人」または「プラセボ(偽薬);174人」を使用してもらい、有効性を確認しました。 ポイントは以下の通りです。 1.がんの進行をおさえる期間の中央値:パルボシクリブ9.2か月 vs プラセボ3.8か月。統計学的にも証明(P<0.000001) 2.30%以上がんが縮小した患者の割合:パルボシクリブ10.4% vs プラセボ6.3%。 3.フェソロデックスとパルボシクリブの併用はプラセボ群よりも好中球(白血球の1種)の減少などの副作用が多かったが(好中球減少症;パルボシクリブ78.8%vsプラセボ3.5%)、忍容性が認められた。副作用による治療中止は2.6%であった。 Turner氏は「このタイプの進行乳がんの現在の治療選択肢は、臨床的ベネフィットが限定されている内分泌療法の追加、もしくは、重い副作用を伴う化学療法であることから、医師と患者さんは大変な困難に直面している。この結果は、フルベストラント単独療法に比べてパルボシクリブとフルベストラントの併用により疾患進行までの時間が倍以上に延長したことから、パルボシクリブが内分泌療法後に疾患進行を認めたHR+ HER2- 進行乳がんに対して非常に期待できる治療選択肢となることを示唆している」と述べました。(ファイザー社プレスリリース改編) ファイザー社プレスリリース(日本語) The ASCO POST(英語) ASCO2015 Abstract(英語) June 1, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1505270 :Palbociclib in Hormone-Receptor–Positive Advanced Breast Cancer(英語) この試験の情報:Clinical trials.gov(英語) 記事:可知
ニュース 乳がん イブランス

3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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