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進行性明細胞腎細胞がんに対するキイトルーダ+インライタ、持続的な効果を示す Nature Medicineより

[公開日] 2025.08.19[最終更新日] 2025.08.18

2025年8月1日、医学誌『Nature Medicine』にて、進行性淡明細胞型腎細胞がんに対する初回治療としてのキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)+インライタ(一般名:アキシチニブ)とスーテント(一般名:スニチニブ)単独療法を比較した第3相KEYNOTE-426試験の5年間の追跡結果が報告された。

試験デザイン

対象

治療歴のない局所進行性または転移性腎細胞がん患者

治療法(レジメン)

試験群:キイトルーダ+インライタ併用療法(n=432) 対照群:スーテント単剤療法(n=429)

評価項目

主要評価項目:全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS) 副次評価項目:客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)など

結果

有効性

主要評価項目であるOSの中央値は、試験群で47.2ヶ月に対して対照群で40.8ヶ月(ハザード比:0.84、95%信頼区間:0.71~0.99)、またPFSの中央値は、15.7ヶ月に対して11.1ヶ月(ハザード比:0.69、95%信頼区間:0.59~0.81)、いずれも試験群における持続的で有意な改善が認められた。 副次評価項目であるORRは、試験群で60.6%に対して対照群で39.6%であり、奏効が認められた症例のうち60ヶ月時点で奏効が持続していると考えられる症例の割合は、それぞれ26.0%と14.4%であった。 探索的バイオマーカー解析では、T細胞の炎症性に関連する遺伝子発現プロファイルは、試験群のPFSおよびOSの改善と正の相関を示した。一方で、血管新生に関連する遺伝子発現プロファイルは、試験群のOS、および対照群のOS、PFS、ORRと正の相関を示した。 またPD-L1発現スコア(CPS)については、試験群の臨床転帰と相関を認めなかったことから、PD-L1発現は今回の対象集団におけるキイトルーダ+インライタのバイオマーカーではないことが示唆された。

安全性

_

結論

KEYNOTE-426試験の5年追跡解析において、進行性淡明細胞型腎細胞がんに対するキイトルーダ+インライタは、スーテントを上回る持続的な有効性を示した。 今回のバイオマーカー解析では、キイトルーダ+インライタ併用療法を選択するためのバイオマーカーの定義には至っておらず、今後は前向き臨床研究による探索が必要である。 参照元: Pembrolizumab plus axitinib versus sunitinib for advanced clear cell renal cell carcinoma: 5-year survival and biomarker analyses of the phase 3 KEYNOTE-426 trial(Nat Med. 2025 DOI: 10.1038/s41591-025-03867-5.)
ニュース 腎臓がん アキシチニブインライタキイトルーダペムブロリズマブ明細胞

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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