メラノーマ ヤーボイ/多発性骨髄腫 ファリーダック 発売へ


  • [公開日]2015.08.27
  • [最終更新日]2018.02.08

8月26日、厚労省の中医協・総会は8月31日に新薬10製品を薬価収載することを決定したとのことです。

うち、がん関連は2種。
メラノーマ適応の免疫チェックポイント阻害CTLA-4(シーティーエルエーフォー)阻害薬イピリムマブ(商品名ヤーボイ)と多発性骨髄腫適応のHDC(エイチダック)阻害薬パノビノスタット(商品名ファリーダック)となります。

また、肝細胞がんに関連が深いC型肝炎適応のレジパスビルとホスブビル合剤であるハーボニ―(商品名)も薬価収載されます。ハーボニ―は、臨床試験において、日本人のC型肝炎患者の7割以上といわれているジェノタイプ1型で、持続的ウイルス学的著効率が100%との結果が得られている驚くべき薬剤となり、注目されていました。1日8万円という薬価の高さにも注目です。

【ファリーダックカプセル10mg、同15mg(パノビノスタット乳酸塩)】
適応:再発又は難治性の多発性骨髄腫
タイプ:HDAC阻害薬
薬価:10mg→1カプセル36,583円、15mg→1カプセル54,875円(1日薬価:15,678円)
市場予測(ピーク時6年後):投与患者数1300人、販売金額22億円
参考:多発性骨髄腫 7/3 HDAC阻害薬「ファリーダック」承認取得(オンコロニュース20150703)

【ヤーボイ点滴静注液50mg(イピリムマブ遺伝子組換え)】
適応:根治切除不能な悪性黒色腫
タイプ:免疫チェックポイント阻害、抗CTLA-4抗体
薬価:50㎎10mL 1瓶 485,342円(1日薬価:69,335円)
*参考薬価:オプジーボの1日薬価34,755円 →オプジーボ+ヤーボイの免疫複合療法の1日薬価は10万円越えとなる)
市場予測(ピーク時1年目):投与患者数220人、販売金額12億円
参考:メラノーマ 7/3免疫チェックポイント阻害薬ヤーボイ承認(オンコロニュース20150703)
参考2:悪性黒色腫 イピリムマブ/オプジーボ複合免疫療法 有効性を示唆 ASCO2015(オンコロニュース20150602)

【ハーボニー配合錠(レジパスビル アセトン付加物/ソホスブビル)】
適応:セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
タイプ:抗ウィルス薬(核酸アナログ合剤)
薬価:1錠→80,171円(1日薬価:80,171円)
市場予測(ピーク時2年後):投与患者数18,000人、販売金額1,190億円

新医薬品一覧表(平成27年8月31日収載予定)

記事:可知 健太

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