生物学的療法

生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を用いた治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身のがんに対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法または免疫療法とも呼ばれます。

腹腔内温熱化学療法

腹腔内温熱化学療法は、腹膜(腹部の内側および腹部内の大部分の臓器の表面を覆っている組織)まで拡がった中皮腫の局所化学療法の一種で、現在研究中です。外科医が眼で見えるがん全てを切除した後で、残っているがん細胞を殺すために、温められた抗がん剤を含む溶液を腹部に注入します。抗がん剤を温めることで、より多くのがん細胞を殺す可能性があります。温熱療法(42~43℃)の併用が化学療法や放射線療法単独より有効と考えられています。

支持療法・その他

主に痛みや呼吸困難の緩和が中心です。中皮腫はびまん性のため、放射線治療は通常は適応とならないことが多いです。そのため、局所的な痛みや穿刺経路への播種に対する治療手段として利用する場合を除き、神経根痛の治療には避けるべきと考えられています。

十分な鎮痛を行うのは困難ですが重要なことであり、痛みの管理には通常オピオイドが必要で、経皮型と留置型の両方の硬膜外カテーテルを用います。顆粒球―マクロファージコロニー刺激因子またはインターフェロン―γの胸膜内注射、静注ランピルナーゼ(リボヌクレアーゼ)、遺伝子治療も研究されています。

参考資料:
レジデントのための呼吸器内科ポケットブック(2012)
呼吸器疾患 (コメディカルのための最新医学講座 第2巻)(2005)
メルクマニュアル第18版
ワシントンがん診療マニュアル第2版

ウェブサイト:
国立がん研究センター希少がんセンター
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/mesothelioma/index.html
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/01_about/peritoneal_mesothelioma/index.html
がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/mesothelioma/treatment.html


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