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肺がんの再発・転移

[公開日] 2017.11.20[最終更新日] 2017.11.20

再発・転移とは

再発とは、目に見えるがんがなくなった後に再びがんが出現することや、がんが縮小、あるいは安定した状態から増大することです。転移とは、がんが最初に発生した場所から、血液やリンパの流れに乗って別の臓器や器官に移動し増えることをいいます。肺がんの場合、血液を介した転移の頻度が高いのは、反対側の肺(肺内転移)や骨、脳、肝臓など(遠隔転移)です。リンパの流れを介した転移では、一番近くのリンパ管から次のリンパ管へと浸潤していきます。 肺がんの再発・転移は、ほとんど2年以内に起こっており、逆に5年以上経ていればかなり少なくなるといわれています。継続して治療を行わない場合も、3~6か月ごとに定期的に通院して、再発や転移の有無を胸部X線検査、CT検査などによって調べます。

再発・転移肺がんの治療

再発・転移肺がんに対しては、がんの進行を抑える目的で、進行期の治療に準じた治療が実施されます。また、このような治療とともに、痛みなどに対する緩和ケアが並行して行われ、よりよい状態でがんと付き合っていけるようにサポートが行われます。その他にも、条件さえ満たせば、治療法の開発をめざす臨床試験に参加し、開発中の新しい治療を受けることもできます。これらの治療によって、現在では再発・転移後も長期生存が可能となってきています。再発・転移が見つかった場合には、がんの状態や全身状態と自分自身の希望とを照らし合わせ、担当医とよく話し合ったうえで、ともに治療法を決めていくことが大切です。
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