【9月27日(金)/ 東京・日本橋】小細胞肺がんセミナー参加申込受付中!

マクロファージチェックポイント阻害薬 Hu5F9-G42018/11/6更新


  • [公開日]2017.01.09
  • [最終更新日]2018.11.06最新情報にアップデート

Hu5F9-G4について 

CD47は、血球細胞がマクロファージ、樹状細胞などの貪食細胞からの攻撃を守るたんぱく質です。CD47は赤血球、血小板、リンパ球などの血球細胞表面に存在しますが、AML(急性骨髄性白血病)、NHL(非ホジキンリンパ腫)、そして乳がんなどの固形がんのがん細胞に過剰に発現することが判っています。

そのため、CD47が過剰発現するがん細胞では、CD47がマクロファージのSIRPα(阻害受容体シグナル制御蛋白α)と結合すること免疫システムからがん細胞に対する攻撃を守られてしまします。

がん細胞表面にCD47が発現する限り、マクロファージなどの免疫システムによる貪食作用が働きませんので、CD47が過剰発現するがん細胞では発現しないがん細胞に比べて既存の治療薬での効果が減弱するため抗CD47モノクロナール抗体である

現在、Hu5F9-G4に期待が寄せられています。Hu5F9-G4はCD47が過剰発現するがん細胞に対して、CD47とマクロファージの働きを阻害する受容体が結合することを阻止することで、免疫システムの働きを促進させ抗腫瘍効果を発揮します。これをマクロファージチェックポイント阻害といいます。

Hu5F9-G4の作用機序

抗CD47モノクロナール抗体であるHu5F9-G4は、CD47がマクロファージのSIRPαと結合することを阻害し、マクロファージの貪食作用を促進することで抗腫瘍効果を発揮します。

Hu5F9-G4の最新情報

1)Pre-Clinical Development of a Humanized Anti-CD47 Antibody with Anti-Cancer Therapeutic Potential.

概要

CD47は血球細胞がマクロファージ、樹状細胞などの貪食細胞の攻撃を守るたんぱく質です。CD47は赤血球、血小板、リンパ球などの血球細胞表面に存在しますが、AML(急性骨髄性白血病)、NHL(非ホジキンリンパ腫)などのがん細胞にも過剰に発現することが判っています。

そのため、マクロファージ、樹状細胞などの免疫システムから血球細胞だけでなくがん細胞をも守ってしまいます。そこで、抗CD47モノクロナール抗体である5F9をCD47が高発現するがん細胞に投与したところ、がん細胞に対するマクロファージの貪食作用が亢進することが基礎実験の結果でわかりました。

現在、非ホジキンリンパ腫患者に対してCD47阻害薬が持続的に有効な可能性があり、2018年11月1日のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌(379号1711ページ)に掲載されています。

これによると、抗CD47モノクローナル抗体Hu5F9-G4の第1b相試験(NCT02953509)で、再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者15例、濾胞性リンパ腫(FL)患者7例を対象とし、日本でもNHLの適応で承認されている抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブ(商品名リツキサン)と併用してHu5F9-G4を投与しました。対象患者には、リツキサンの前治療で進行した患者も含まれていました。その結果、完全奏効(CR)36%を含め50%の全奏効率が得られ、有害事象も軽度の貧血など忍容性は良好であった。DLBCL患者集団は追跡評価期間6.2カ月(中央値)で全奏効率40%、CR率33%、FL患者集団では8.1カ月(中央値)でそれぞれ71%、43%に達した。これら奏効例の91%は解析時点でも効果が持続していました。

マクロファージ免疫チェックポイント阻害薬を利用するがん免疫療法の新戦略

参照
1)Seven, Incプレスリリース

×

この記事に利益相反はありません。