小細胞肺がんのステージ(病期)

がんの治療を行う際には、まず検査によってがんの種類や進行度を診断し、循環・呼吸・免疫・栄養状態の全身状態を踏まえてどのような治療が適切かを判断します。そのためがんの病期を診断することが治療方針を決定する上で重要なプロセスとなります。

肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類がありますが、小細胞肺がんは、限局型と進展型に病期が分類されています。

小細胞肺がんの疫学・統計・5年生存率

小細胞肺がんは肺がんの原発性腫瘍のうち約20%を占めています。約80%が非小細胞肺がんです。肺がん全体でみると割合は少ないですが、進行が速く悪性度の高い腫瘍です。

日本の肺がん患者は2000年を過ぎた頃から罹患者50000人をこえるようになりました。厚生労働省による2016年の悪性新生物に関する統計では、男女合わせた肺がんの死亡者数が73838人であり第1位でした。このうち男性の死亡者数が52,430人、女性は21,408人です。男性では肺がんの死亡数が第1位になっています。女性は第1位の大腸がんに次いで、2位が肺がんとなっています。女性は近年喫煙者が増加していることから肺がんの罹患も増えていることが問題となっています。

都道府県別での75歳未満がん年齢調整別死亡率をみると、肺がんは男性だと北海道や東北地方、近畿地方が多く、女性は北海道や東北地方と九州地方の一部が多くなっています。肺がんの進行度では遠隔転移を伴った病期が最も多く、早期発見されているケースが少ないのが現状です。肺がんは発見された時に手術の適応になるケースは約40%で、手術適応にならず化学療法や放射線療法の適応になるケースが約60%です。

肺がんの原因の約70%は喫煙だとされています。喫煙者の肺がんになるリスクは非喫煙者に比べて男性が4~5倍、女性が2~3倍高くなっています。

肺がんの手術適応となり手術を行えた場合の5年生存率は約40%で、手術ができない場合の5年生存率は20%未満です。小細胞肺がんの場合、病期がⅠ期で手術を行った場合の5年生存率は70%です。Ⅱ期は50%、Ⅲ期は25%となります。Ⅲ期で手術を行わない場合の2年生存率は約30%となります。Ⅳ期では1年生存率は30~40%となり5年生存率となると約2%まで下がります。

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