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タグリッソ治療後のMET過剰発現/遺伝子増幅を有するEGFR変異陽性非小細胞肺がんに対するタグリッソ+サボリチニブ、良好な抗腫瘍効果を示す ELCC 2025

[公開日] 2025.04.11[最終更新日] 2025.04.10

この記事の3つのポイント ・タグリッソ治療後のMET過剰発現/遺伝子増幅を有するEGFR変異陽性非小細胞肺がんを対象とした第2相のSAVANNAH試験 ・タグリッソ+METチロシンキナーゼ阻害剤であるサボリチニブの有効性・安全性を検討 ・タグリッソ+サボリチニブは良好な忍容性と持続的な効果を示す
2025年3月26日~29日、 フランス・パリで開催された2025年欧州肺がん会議(European Lung Cancer Congress 2025)にて、初回治療としてタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)投与後に病勢進行し、METの異常が認められたEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)に対するMETチロシンキナーゼ阻害剤サボリチニブ+タグリッソ併用療法の有効性、安全性を比較検証した第2相のSAVANNAH試験の結果が公表された。 SAVANNAH試験は、初回治療としてのタグリッソ投与後に病勢進行し、MET過剰発現/遺伝子増幅が認められたEGFR変異陽性を有するNSCLC患者(N=80人)に対し、サボリチニブ+タグリッソ併用療法を実施し、評価項目として客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)等を検証した試験である。 本試験の結果、主治医評価判定によるORRは56%(95%信頼区間:45-67%)、奏効の内訳は完全奏効(CR)が1%、部分奏効(PR)が55%を示した。DORの中央値は7.1ヶ月(95%信頼区間:5.6-9.6ヶ月)を示した。 一方の安全性として、グレード3以上の有害事象(AEs)発症率は57%の患者で確認された。最も多くの患者で確認されたAEは、末梢浮腫(11%)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加(6%)、肺炎(5%)であった。またAEによるサボリチニブの治療中止率は16%、タグリッソの治療中止率は12%の患者で確認された。 以上のSAVANNAH試験の結果より、National Cancer Centre Singapore, SingaporeのStephanie P.L. Saw氏は「タグリッソ治療後にMET過剰発現/遺伝子増幅が認められるNSCLCに対して、タグリッソ+サボリチニブは安全かつ有意な効果を示し、現在第3相SAFFRON試験で更に検証中です」と結論付けた。 参照元: SAVANNAH: Savolitinib (savo) + osimertinib (osi) in patients (pts) with EGFRm advanced NSCLC and METoverexpression (OverExp) and/or amplification (Amp) following progressive disease (PD) on osi(ELCC 2025)
ニュース 肺がん EGFRMETサボリチニブ非小細胞肺がん

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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