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CAR-T細胞療法の啓発動画「サイボウリウム」をギリアド社が公開、発表会に俳優・佐野史郎氏、声優・梶裕貴氏らが登壇

[公開日] 2024.11.20[最終更新日] 2024.11.19

ギリアド・サイエンシズ株式会社は、がん治療法として注目されるキメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T細胞)療法の啓発を目的としたオリジナルプラネタリウム動画「サイボウリウム」を11月18日に公開した。 この映像は、CAR-T細胞療法の仕組みや未来の展望を体感できる内容となっており、視覚的な鮮やかな色彩とドラマチックな音楽に加え、声優・梶裕貴氏によるナレーションでその重要性を雄弁に伝えている。 公開イベントには、北海道大学大学院医学研究院血液内科の豊嶋崇徳教授、血液がん患者への情報提供活動を行うNPO法人「血液情報広場・つばさ」の理事長・橋本明子氏、俳優で多発性骨髄腫を経験した佐野史郎氏、そしてナレーションを担当した梶氏が登壇。それぞれの立場から本動画を通したCAR-T細胞療法への期待を述べた。

CAR-T細胞療法の現状と未来への期待

CAR-T細胞療法とは、患者さん自身の細胞を用いてがんと闘う、高度に個別化された治療法である。患者さんから採取した細胞を強化して患者さんの体内に戻すと、強化されたT細胞が増殖し、がん細胞を死滅させることで治療効果を発揮する。 豊嶋教授は、CAR-T細胞療法が難治性の血液がん患者にとって新たな希望となる可能性を示唆した。しかし、すべての患者さんに適応できるわけではなく、副作用のリスクや治療の限界も存在することも強調した。特に、CAR-T細胞療法は一生に一度しか受けられない治療かつ高額な治療であるため、患者さんは医療従事者と十分に相談し、慎重に検討することが重要だと述べた。 また、現在、CAR-T細胞療法は主にB細胞性のリンパ腫が適応だが、今後はがん領域のみならず免疫疾患なども含めた他の疾患への展開が期待されるとした。

患者への情報提供と広がりへの期待

橋本氏は、自身のご家族が血液がんに罹患した経験から骨髄バンクの設立に尽力。より多くの方に最良の治療について啓発するために全国各地でセミナーを開催している。患者さんに対する適切な情報提供がされるとともに、今後CAR-T細胞療法がより広まるだけでなく、次の新たな治療法へつながることに期待を寄せ、「みなで見る夢は叶う」と述べた。 また、佐野氏は自身が多発性骨髄腫を罹患した体験から、CAR-T細胞療法が抗がん剤以外の選択肢となり、患者が前向きな気持ちで治療に臨む希望を持つことができるとした。 ナレーションを担当した梶氏は、今回の活動を通じて初めてCAR-T細胞療法のことを知り、さまざまな治療がある中のひとつの選択肢として、患者さんにとってCAR-T細胞療法が希望となること、そしてその情報を届けることの重要性を強く感じたと述べた。 「サイボウリウム」の公開を通じて、CAR-T細胞療法の可能性を広く伝え、今後もCAR-T細胞療法がさらに多くの患者に届き、がん治療の新たな道が切り開かれることに期待が寄せられる。 関連リンク ギリアド・サイエンシズ株式会社 オリジナルプラネタリウム動画「サイボウリウム
ニュース 多発性骨髄腫 血液がん CAR-T

豊武あやの

工業高等専門学校(高専)卒業後、自動車部品メーカーに入社。実体験から医療の世界に興味をもち、転職。広告代理店でのメディカルライターを得て、2024年4月オンコロに参加。

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