この記事の3つのポイント
・治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫が対象の第3相のDREAMM-7試験
・ベランタマブ マホドチン+ボルテゾミブ+デキサメタゾンの有効性・安全性を比較検証
・ボルテゾミブ+デキサメタゾンにベランタマブ マホドチンを併用することで、無増悪生存期間を有意に延長
2023年11月27日、英グラクソ・スミスクライン(GSK)社のプレスリリースにて、治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対する抗BCMA抗体薬物複合体ベランタマブ マホドチン+プロテアソーム阻害薬ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のDREAMM-7試験の結果が好評された。
DREAMM-7試験は、治療歴のあるRRMM患者(N=494人)に対してベランタマブ マホドチン+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法を実施する群、もしくはダラツムマブ+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法を実施する群に1対1に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、重要な副次評価項目として全生存期間(OS)、奏効持続期間(DOR)などを比較検証した多施設共同オープンラベルランダム化の第3相試験である。
本試験の結果、主要評価項目であるPFSは、ダラツムマブ+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用群に比べてベランタマブ マホドチン+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用で統計学的有意に改善し、主要評価項目を達成した。また、副次評価項目であるOSに関しても、ダラツムマブ+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用群に比べてベランタマブ マホドチン+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用で改善が確認されている(P< 0.0005)。
DREAMM-7試験の結果より、GSK社のHesham Abdullah氏は、「多発性骨髄腫の治療は初回再発後の治療選択肢に開発が必要とされています。抗BCMA抗体薬物複合体ベランタマブ マホドチンは、ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法と組み合わせることで、臨床的意義ある抗腫瘍効果を示すことが本試験により確認されました」と述べている。
参照元:GSK announces positive results from DREAMM-7 head-to-head phase III trial for Blenrep in relapsed/refractory multiple myeloma