日本セルヴィエ株式会社は10日2日、抗悪性腫瘍酵素製剤「オンキャスパー点滴静注用 3750」(一般名:ペグアスパルガーゼ)について、「急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫」を効能又は効果として、国内において販売を開始したことを発表した。
従来のアスパラギナーゼ製剤に過敏症を示す患者を救済することなどを背景に、日本セルヴィエが国内における臨床開発を通じて2022年6月に製造販売承認申請を行い、2023年6月26日付で承認を取得している。
同剤は、PEG化によって免疫原性が低下し抗薬物抗体ができにくく、過敏症反応を起こしにくいことが期待されている。
また半減期が延長し、血中アスパラギナーゼ活性を長期間維持するため、2週間間隔の投与が可能となり、利便性の向上につながると考えられている。
今回の承認を受けて、日本セルヴィエの代表取締役アントニー・マレ氏は、「国内の臨床試験にご参加いただいた多くの患者さまと医療関係者の方々に感謝申し上げます。オンキャスパーの上市により、急性リンパ性白血病および悪性リンパ腫の患者さまに新しい治療選択肢をお届けできることを大変喜ばしく思います。日本セルヴィエは、今後も科学的イノベーションを基に患者さまの治療向上に貢献してまいります」と述べている。
参照元:
日本セルヴィエ株式会社 プレスリリース
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