NTRK陽性固形がん治療薬ヴァイトラックビに剤型追加、抗悪性腫瘍薬として国内初の内用液を発売ーバイエル薬品ー


  • [公開日]2021.08.11
  • [最終更新日]2021.08.09

8月6日、バイエル薬品株式会社は神経栄養因子チロシンキナーゼ受容体(NTRK)融合遺伝子陽性の進行/再発固形がんの治療薬であるヴァイトラックビ(一般名:ラロトレクチニブ硫酸塩、以下ヴァイトラックビ)内用液20mg/mLを販売開始したと発表した。

ヴァイトラックビは、TRK融合を有する成人および小児固形がんの患者(N=159人)が参加した臨床試験にて、3年以上にわたり高い奏効割合と持続的な有効性を示し、TRK融合を有する中枢神経系原発腫瘍に対しても高い病勢コントロール率が確認された。同臨床試験の結果に基づき、2021年7月には25mg、100mgのカプセルが販売を開始している。

今回の剤型の開発は、小児や嚥下困難患者が内服しやすいよう、アンメット・メディカル・ニーズに応える目的で行われ、抗悪性腫瘍薬の内用液は国内初の製品となる。また、適正使用を推進する目的で、ヴァイトラックビ専用ピペットや服用量チェックカードなどを含めたデバイスパックを合わせて提供する。

バイエル薬品は、ニュースリリースにて「癌の種類や患者さんのご年齢にかかわらず、NTRK遺伝子融合を有するすべての癌患者さんに革新的な個別化治療をご提供するような、癌領域におけるアンメット・メディカル・ニーズに応える努力を今後も続けていきます」と述べている。

参照元:
バイエル薬品株式会社 ニュースリリース

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