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治療歴のある進行性B3型胸腺腫/胸腺がんに対するバベンチオ+アキシチニブ併用療法、客観的奏効率34%を示すThe Lancet Oncologyより


  • [公開日]2022.09.27
  • [最終更新日]2022.09.21
この記事の3つのポイント
・治療歴のある進行性B3型胸腺腫/胸腺がん患者が対象の第2相試験
・バベンチオ+アキシチニブ併用療法の有効性安全性を検証
・客観的奏効率は34%であり、奏効の内訳は部分奏効11人、病勢安定18人、病勢進行2人であった

9月9日、医学誌『The Lancet Oncology』にて少なくとも1レジメンのプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法後に病勢進行した進行性B3型胸腺腫/胸腺がん患者に対する抗PD-L1抗体薬であるバベンチオ(一般名:アベルマブ、以下バベンチオ)+血管新生阻害薬アキシチニブ併用療法の有効性、安全性を検証した第2相のCAVEATT試験の結果がEuropean Institute of OncologyのFabio Conforti氏らにより公表された。

CAVEATT試験とは、少なくとも1レジメンのプラチナ系抗がん剤ベースの化学療法後に病勢進行した進行性B3型胸腺腫/胸腺がん患者(N=32人)に対して2週を1サイクルとしてバベンチオ10mg/kg+1日2回アキシチニブ5mg併用療法を投与を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)を検証した多施設共同シングルアームの第2相試験である。

本試験に登録された32人の患者の内訳は、胸腺がん27人、B3型胸腺腫3人、胸腺がんとB3型胸腺腫が2人。ステージIVBの患者が91%(N=29人)、前治療歴として血管新生阻害薬歴のある患者が41%(N=13人)。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は34%(90%信頼区間:21–50%)であり、奏効の内訳は完全奏効(CR)0人、部分奏効(PR)11人、病勢安定(SD)18人、病勢進行(PD)2人であった。最も多くの患者で確認されたグレード3もしくは4の有害事象(AE)は高血圧が19%(N=6人)であった。重篤な有害事象(SAE)は12%(N=4人)の患者で確認され、グレード3の間質性肺炎が1人、グレード4の多発性筋炎が1人、グレード3の多発性筋炎が2人であった。なお、治療関連有害事象(TRAE)による死亡は確認されなかった。

以上のCAVEATT試験の結果よりFabio Conforti氏らは「プラチナ系抗がん剤ベースの化学療法後に病勢進行した進行性B3型胸腺腫/胸腺がんに対する抗PD-L1抗体薬バベンチオ+血管新生阻害薬アキシチニブ併用療法は臨床で優れた抗腫瘍効果を示し、忍容性は良好でした。本治療は進行性B3型胸腺腫/胸腺がんの新しい治療選択肢になり得る可能性が示唆されました」と結論を述べている。

Avelumab plus axitinib in unresectable or metastatic type B3 thymomas and thymic carcinomas (CAVEATT): a single-arm, multicentre, phase 2 trial(Lancet Oncol. 2022 Sep 09;S1470-2045(22)00542-3. doi: 10.1016/S1470-2045(22)00542-3.)

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