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進行性固形がん患者に対するキイトルーダ+レンビマ併用療法、臨床的に意義のある抗腫瘍効果Journal of Clinical Oncologyより


  • [公開日]2020.02.12
  • [最終更新日]2020.02.12
この記事の3つのポイント
腎細胞がんや子宮内膜がんなど進行性固形がん患者を対象とした第1/2相試験
・抗PD-1抗体薬キイトルーダ+レンビマ併用療法の有効・安全性を検証
・客観的奏効率は腎細胞がんで63%を示すなど、臨床的に意義のある抗腫瘍効果を示した

2020年1月21日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて腎細胞がん(RCC)、子宮内膜がん、頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)、悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺がん(NSCLC)、尿路上皮がんなどの進行性固形がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)+レンバチニブ(商品名レンビマ;以下レンビマ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1/2相試験(NCT02501096)の結果がJohns Hopkins MedicineのMatthew H Taylor氏らにより公表された。

本試験は、腎細胞がん、子宮内膜がん、頭頸部扁平上皮がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺がん、尿路上皮がんなどの進行性固形がん患者(N=137人)に対して3週を1サイクルとしてキイトルーダ200mg+1日1回レンビマ20~24mg併用療法を投与し、主要評価項目として第1相段階では最大耐用量(MTD)、第2相段階では24週時点の客観的奏効率(ORR)を検証した第1/2相試験である。なお、第1相段階では13人、第2相段階では124人の患者が登録されている。

本試験の結果、第1相段階における主要評価項目である最大耐用量(MTD)は下記の通りである。1日1回レンビマ24mgの用量ではグレード3の関節痛、疲労が2人の患者で確認され、1日1回レンビマ20mgの用量では用量制限毒性DLT)が確認されなかった。以上の結果より、第2相試験推奨用量(RPIID)は1日1回レンビマ20mgとして決定された。

第2相段階における主要評価項目である24週時点の客観的奏効率(ORR)は下記の通りである。腎細胞がん63%(N=19/30人,95%信頼区間:43.9%-80.1%)、子宮内膜がん52%(N=12/23人,95%信頼区間:30.6%-73.2%)、頭頸部扁平上皮がん36%(N=8/22人,95%信頼区間:17.2%-59.3%)、悪性黒色腫(メラノーマ)52%(N=11/23人,95%信頼区間:30.6%-73.2%)、非小細胞肺がん33%(N=7/21人,95%信頼区間:14.6%-57.0%)、尿路上皮がん25%(N=5/20人,95%信頼区間:8.7%-49.1%)を示した。

また、副次評価項目である無増悪生存期間PFS中央値は下記の通りである。腎細胞がん19.8ヶ月(95%信頼区間:9.9‐24.1ヶ月)、子宮内膜がん9.7ヶ月(95%信頼区間:4.2ヶ月‐未到達)、頭頸部扁平上皮がん4.7ヶ月(95%信頼区間:4.0‐9.8ヶ月)、悪性黒色腫(メラノーマ)5.5ヶ月(95%信頼区間:2.6‐15.8ヶ月)、非小細胞肺がん5.9ヶ月(95%信頼区間:2.3‐13.8ヶ月)、尿路上皮がん5.4ヶ月(95%信頼区間:1.3ヶ月-未到達)を示した。

一方の安全性として、最も多くの患者で確認された全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は975を示し、その内訳は下記の通りである。疲労58%、下痢52%、高血圧47%、甲状腺機能低下症42%。また、グレード3の治療関連有害事象(TRAE)発症率60%、グレード4の治療関連有害事象(TRAE)発症率7%、重篤な治療関連有害事象(TRAE)発症率26%を示した。

以上の第1/2相試験の結果よりMatthew H Taylor氏らは以下のように結論を述べている。”進行性固形がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ+レンビマ併用療法は、臨床的に意義のある抗腫瘍効果を示し、忍容性も問題ありませんでした。”

Phase IB/II Trial of Lenvatinib Plus Pembrolizumab in Patients With Advanced Renal Cell Carcinoma, Endometrial Cancer, and Other Selected Advanced Solid Tumors (10.1200/JCO.19.01598 Journal of Clinical Oncology)

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