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プラチナ抵抗性のある進行性卵巣がん患者に対するTislelizumab+Sitravatinib、客観的奏効率23.5%を示す

[公開日] 2019.12.24[最終更新日] 2019.12.24

この記事の3つのポイント ・プラチナ抵抗性のある進行性卵巣がん患者が対象の第1b相試験
・Tislelizumab+Sitravatinib併用療法の有効性・安全性を検証
・忍容性に問題はなく、4人の患者が部分奏効、11人の患者が病勢安定を示した

2019年12月11~14日、スイス・ジュネーブで開催されていた欧州臨床腫瘍学会 腫瘍免疫学シンポジウム(ESMO Immuno Oncology)にて、プラチナ抵抗性のある進行性卵巣がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるTislelizumab+Sitravatinib併用療法の有効性、安全性を検証した第1b相試験(NCT03666143)の結果がBlacktown Cancer and Haematology Centre in BlacktownのBo Gao氏らにより公表された。

本試験は、プラチナ抵抗性のある進行性卵巣がん患者(N=20人)に対して3週を1サイクルとしてTislelizumab200mg+1日1回Sitravatinib120mg併用療法と投与し、主要評価項目として安全性、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)などを検証した第1b相試験である。

10%以上の患者で確認されたグレード3以上のSitravatinib関連の治療関連有害事象(TRAE)として高血圧25%、疲労10%、Tislelizumab関連としてトランスアミナーゼ増加10%を示した。なお、Sitravatinib関連の治療関連有害事象(TRAE)により6人、Tislelizumab関連の治療関連有害事象(TRAE)により3人の患者が治療中止に至った。

一方、本試験に登録された20人の患者の内17人で有効性が評価され、4人の患者が部分奏効(PR)、11人の患者が病勢安定(SD)、2人の患者が病勢進行(PD)を示した。また、奏効持続期間(DOR)中央値は未到達(95%信頼区間:12.29週-未到達)、無増悪生存期間(PFS)中央値は18.0週間(95%信頼区間:12.29週-未到達)を示した。

以上の第1b相試験の結果よりBo Gao氏らは以下のように結論を述べている。”プラチナ抵抗性のある進行性卵巣がん患者に対する抗PD-1抗体薬Tislelizumab+Sitravatinib併用療法は忍容性に問題なく、抗腫瘍効果も期待のできる結果でした。”

Sitravatinib Plus Tislelizumab Show Promise in Platinum-Resistant Advanced Ovarian Cancer(ESMO IMMUNO-ONCOLOGY CONGRESS 2019, NEWS & PRESS RELEASES)
ニュース 卵巣がん Sitravatinib

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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