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未治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対するゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法、ゲフィチニブ単剤療法よりも無増悪生存期間を2倍統計学的有意に延長する米国臨床腫瘍学会(ASCO 2019)より


  • [公開日]2019.06.14
  • [最終更新日]2019.06.13
この記事の3つのポイント
・未治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん患者が対象の第3相試験
ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法の有効性安全性を比較検証
・ゲフィチニブ単剤に比べ、病勢進行または死亡のリスクを49%統計学的有意に延長した

2019年5月31日から6月4日までアメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2019)にて、未治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対するEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるゲフィチニブ(商品名イレッサ)+カルボプラチン+ペメトレキセド(商品名:アリムタ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相試験の結果がTata Memorial CentreのVanita Noronha氏らにより公表された。

本試験は、未治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対して21日を1サイクルとして1日1回ゲフィチニブ250mg+1日目にペメトレキセド500mg/m2+1日目にカルボプラチン AUC5併用療法を4サイクル投与後、維持療法として21日を1サイクルとしてペメトレキセド500mg/m2単剤療法を投与する群(N=174人)、または1日1回ゲフィチニブ250mg単剤療法を投与する群(N=176人)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間PFS)、副次評価項目として全生存期間OS)、安全性を比較検証した第3相ランダム化臨床試験である。

本試験が実施された背景として、別の第2相試験にてEGFR変異陽性進行非小細胞肺がんの標準治療であるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬は、化学療法を併用することで臨床的に有効である可能性が示唆されている。以上の背景より、本患者に対するゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法の有用性が本試験で検証された。

本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群16ヶ月に対してゲフィチニブ群8ヶ月、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを49%統計学的有意に延長した(HR:0.51,P<0.0001)。

また、サブグループ解析では年齢(60歳以上/60歳未満)、性別(男性/女性)、EGFR変異ステータス(エクソン19欠失/それ以外)、脳転移の有無(ある/なし)、ECOG Performance Status(スコア0-1/スコア2)別で無増悪生存期間(PFS)を検証しており、全ての群でゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群に良好であった。

副次評価項目である全生存期間(OS)中央値はゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群未到達に対してゲフィチニブ群17ヶ月、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群で死亡(OS)のリスクを55%統計学的有意に延長した(HR:0.45,P<0.0001)。また、客観的奏効率ORR)はゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群75.3%に対してゲフィチニブ群62.5%、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群で有意に良好であった(P=0.01)。

一方の安全性として、グレード3以上の有害事象(TRAE)発症率はゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群75%(95%信頼区間:67.8%-81%)に対してゲフィチニブ群49.4%(95%信頼区間:42%-56.9%)、臨床的に関連のあるグレード3以上の有害事象(TRAE)発症率はゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド群50.6%(95%信頼区間:43%-58.2%)に対してゲフィチニブ群25.3%(95%信頼区間:19.4%-32.4%)を示した。

以上の第3相試験の結果よりVanita Noronha氏らは以下のように結論を述べている。”未治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対するEGFRチロシンキナーゼ阻害薬ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法は、ゲフィチニブ単剤療法よりも無増悪生存期間(PFS)を2倍統計学的有意に改善しました。一方で、グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率も約2倍程増加しました。”

Phase III randomized trial comparing gefitinib to gefitinib with pemetrexed-carboplatin chemotherapy in patients with advanced untreated EGFR mutant non-small cell lung cancer (gef vs gef+C).(2019 ASCO Annual Meeting, Abstract No:9001)

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