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既治療の非小細胞肺がんに対するパドセブ、非扁平上皮がんで有効な可能性 European Journal of Cancerより

[公開日] 2025.08.01[最終更新日] 2025.07.29

2025年7月9日、『European Journal of Cancer』誌にて、治療歴のある進行または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)に対する抗Nectin-4抗体薬物複合体パドセブ(一般名:エンホルツマブ ベドチン)の有効性・安全性を評価した第2相国際多施設共同EV-202試験の結果が報告された。

試験デザイン

対象

プラチナ系抗がん剤およびPD-1/PD-L1阻害薬を含む治療後に病勢進行が見られたNSCLC患者

治療法(レジメン)

扁平上皮がんコホート(n=23)および非扁平上皮がんコホート(n=43)に、いずれもパドセブ静脈投与

評価項目

主要評価項目:客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:奏効期間(DOR)、病勢制御率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

扁平上皮がんコホートでは、中間解析の時点で奏効を達成した患者が1名であったため、登録は中止された。 非扁平上皮コホートでは、事前に規定された「10名以上の奏効」という有効性の閾値には達しなかったものの、最終解析時点で6名の患者が部分奏効を達成した(ORR=14.0%、95%信頼区間:5.3–27.9%)。 また、非扁平上皮コホートにおけるPFSの中央値は4.1ヶ月(95%信頼区間:2.8–5.7)、OSの中央値は10.5ヶ月(95%信頼区間:8.1–13.1)であった。

安全性

今回のパドセブ投与による治療関連有害事象は、従来のパドセブの安全性プロファイルと一致していた。主な症状としては、発疹(37.2%)、末梢性感覚神経障害(37.2%)、瘙痒(34.9%)、脱毛(32.6%)であった。

結論

今回の解析においては、どちらのコホートでも有効性の閾値は満たされなかったが、治療歴のある非扁平上皮NSCLCにおけるパドセブの抗腫瘍活性は、さらなる研究の可能性を示唆している。 参照元: Enfortumab vedotin in patients with advanced non-small cell lung cancer after disease progression on platinum- and PD-1/PD-L1 inhibitor-containing regimens: Phase 2 international multicenter EV-202 study(Eur J Cancer. 2025 DOI: 10.1016/j.ejca.2025.115603.)
ニュース 肺がん エンホルツマブ ベドチンパドセブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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