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非小細胞肺がんの一次治療としてオプジーボをプラチナ製剤標準化学療法に追加する第1相試験結果 JCO
[公開日] 2016.10.04[最終更新日] 2016.10.04
ニボルマブ(商品名オプジーボ)は、プログラム細胞死受容体PD-1を標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体で、いわゆる免疫チェックポイント阻害薬。治療歴のある進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者集団における生存率の向上が確認され、日本で2015年12月、切除不能の進行・再発NSCLCの適応で承認された。
しかしながら、2016年8月5日、米Bristol-Myers Squibb社は、進行非小細胞肺がん患者の初回治療に対するニボルマブ(オプジーボ)単剤療法を使用する第3相試験(CheckMate-026)の速報を発表。オプジーボ単剤療法は対照であるプラチナ系製剤をベースにした標準療法に対して主要評価項目である無増悪生存期間での有効性を示せなかったとのことであった。
詳細な結果は、10月7日~11日にデンマーク コペンハーゲンにて開催される 第41回欧州臨床腫瘍学会(ESMO2016)にて、現地時間10月9日に発表される。
LBA7_PR - CheckMate 026: A Phase 3 Trial of Nivolumab vs Investigator's Choice (IC) of Platinum-Based Doublet Chemotherapy (PT-DC) as First-Line Therapy for Stage IV/Recurrent Programmed Death Ligand 1 (PD-L1) − Positive NSCLC
http://www.esmo.org/Conferences/ESMO-2016-Congress/Programme
一方、2016年9月1日のJournal of Clinical Oncology誌(34巻25号)に進行性非小細胞肺がんの一次治療としてのオプジーボの併用療法、あるいは単剤療法の有用性を評価する第1相試験(CheckMate012、NCT01454102)の結果が掲載された。
2011年11月より米国およびカナダで開始された同試験について、米国Memorial Sloan Kettering がんセンターのNaijer A. Rizvi氏らは、プラチナ製剤を含む2剤併用化学療法(PT-DC)にニボルマブを追加する併用療法の中間結果を、Journal of Clinical Oncology誌に発表。オプジーボ5mg/kgとパクリタキセル+カルボプラチンの併用療法群が最も有望な成績であると報告した。
→要するに、非小細胞肺がん治療に関するオプジーボ単剤療法は標準的治療に対して「病態進行を抑える期間」について有効性が示せないと発表されており、詳細データは10月7日から開催されるヨーロッパの学会で発表される予定である。一方、オプジーボの第1相試験の中間試験結果であることに注意しなければならないが、オプジーボとプラチナ製剤併用化学療法の結果がJCOという医学誌に掲載された。
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