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新たに診断された進展型小細胞肺癌(ED-SCLC)患者を対象としたipilimumabとエトポシド/プラチナ系抗癌剤併用とエトポシド/プラチナ系抗癌剤を比較する多施設共同ランダム化二重盲検第3相臨床試験
対象がん腫 | 小細胞肺がん |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2012年1月~2016年9月 |
実施国 | 日本、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、チェコ、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、イギリスなど |
目標症例 | 1100 |
状況 | 募集終了 |
手法 | 多施設共同、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較 |
被験薬名 | BMS-734016(一般名:イピリムマブ、商品名:-----) |
種類 | 免疫チェックポイント阻害薬(CTLA-4) |
投与経路 | 静脈内投与 |
試験概要
<専門的な説明>
進展型小細胞肺癌患者をipilimumab とエトポシド/プラチナ系抗癌剤の併用療法群、又はipilimumab のプラセボとエトポシド/プラチナ系抗癌剤併用投与群のいずれかにランダム割付し、盲検治験薬の投与を1 回以上受けた被験者における両群間の全生存期間(OS)を比較する。<一般的な説明>
進展型の小細胞肺がん患者に対して、イピリムマブ とエトポシド/プラチナ系抗癌剤の併用療法、またはイピリムマブ のプラセボとエトポシド/プラチナ系抗癌剤の併用投与のどちらかの条件で投与して、全生存期間を比較する試験です。治験薬剤の説明
<専門的な説明>
イピリムマブは、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社ががん治療の目的で開発しているヒト型抗ヒトCTLA-4モノクローナル抗体であり、CTLA-4免疫チェックポイント阻害薬です。イピリムマブは、T細胞の活性化を抑制する調節因子である細胞傷害性Tリンパ球抗原-4 (CTLA-4) の働きを阻害することで、免疫応答をコントロールし、腫瘍抗原特異的なT細胞の活性化と増殖を促進させ、腫瘍増殖を抑制します。 ブリストル・マイヤーズプレスリリースより(http://www.bms.co.jp/press/20140919.html)<一般的な説明>
通常、細菌等の異物が体内に認められたときに免疫細胞が攻撃しますが、その際に、免疫細胞上のCTLA-4というたんぱく質が免疫細胞の活性化を抑える働きをするため、免疫細胞ががん細胞を攻撃できなくなってしまいます。イピリムマブはこのCTLA-4に結合して働きを阻害するので、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようになります。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 20歳以上の方
- 進展型の小細胞肺がんと診断された方
- ECOG PSが0~1の方
この試験の対象とならない方
- 過去に肺がんに対する全身療法を受けたことのある方
- 中枢神経系にがんの転移が認められた方
- 自己免疫性疾患の既往がある方